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2024年2月

鹿角市 一般会計は191億円 24年度 当初予算案 3・6%増で過去最大

2024-02-21
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 鹿角市は20日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計の総額は過去最大となる191億3100万円。23年度当初と比べて3・6%、6億6300万円の増となった。主な要因は十和田図書館の整備事業の本格化や再エネ・省エネ設備導入への支援拡充、種苗交換会や冬季国民スポーツ大会の開催など。当初予算は3月定例市議会に提案する。
 関厚市長が重点に挙げたのは「人口構造の若返り」「カーボンニュートラルの実現」「地域経済の早期回復」。
 移住促進事業では、移住コンシェルジュによる移住相談や情報発信に加え、首都圏在住の移住希望者を対象にした中期滞在型(13泊14日)の仕事体験プログラムを新たに実施する。
 関係人口創出推進事業では、鹿角市と関わりを持ちたいと考えている首都圏在住の若者と市内の若者を対象に人材育成講座を年5回開催。15人程度を募集し、地域活性化の担い手となる人材を育成する。
 エネルギー利用効率化促進事業では、企業が実施する省エネ機器への更新や、個人が行う省エネ性能の高いエアコンや冷蔵庫の導入を支援する。さらに、企業と個人が行う高効率空調機器の更新と高効率照明機器の導入を支援し、脱炭素化を推進する。
 スキーと駅伝のまちづくり事業では、4月開校の鹿角高校のスキー部と陸上部の生徒に対する下宿費用補助金(補助率2分の1、上限月2万5000円)や、十和田八幡平駅伝大会の全参加チームに交通費と宿泊費を支援する補助金を創設する。
 有害鳥獣被害防止対策事業では、クマを誘引するクリなどの樹木の伐採経費を支援する補助金を新設する。上限5万円で全額補助。
 十和田図書館は老朽化に伴い建て替え、十和田市民センター隣接地へ移転する。昨年9月に着工し、24年度は工事費や備品購入費など6億3104万円の事業費を計上。開館は25年秋ごろの見通し。
 このほか、JR花輪線の利用を促すツアーの実施、空き家等を改修して外国人従業員の社宅を整備する企業への補助金や、路線バス定期券助成事業補助金の新設、八幡平温泉郷エリアでの観光2次アクセスの再構築、保育料の完全無償化、3歳以上の園児への主食の無償提供などに取り組む計画。

賃上げ 23年は60%超 大館市内の事業所 理由の最多 雇用確保

2024-02-21
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 大館商工会議所と大館北秋商工会、大館市が市内事業所を対象に実施した経済動向調査で、2023年中に平均賃金を引き上げた事業所が、回答全体の60%超に上ったことが分かった。引き上げ理由で最も多かったのは雇用維持。人口減少に伴い、労働力の確保が経営課題となる中、賃上げに踏み切らざるを得ない実情が浮かび上がった。
 調査は今後の経営判断に生かしてもらう目的で会員事業所120社に対し、1月15日から24日までの間に実施した。85・8%の103社から回答を得た。質問は新型コロナウイルスの影響、長期的な経営見通しなど16問。
 平均賃金の引き上げについては県最低賃金額改定に伴う引き上げ分は除き、「引き上げた」「改定はしなかった」「引き下げた」の選択肢3つの中から選んでもらった。「引き上げた」は最多の65件。「改定しなかった」は34件。「引き下げた」はゼロ。
 さらに、「引き上げた」と答えた事業所に対し、改定理由を尋ねた。複数回答で最も多かったのは「雇用の維持」で46件。次いで「労働力の確保・定着」(39件)、「物価の動向の影響」と「世間相場を考慮した」(各23件)。「労使関係の安定」(17件)、「企業の業績を考慮した」(16件)、「前年度の賃金改定実績に準じた」(5件)、「関連企業の動向の影響」(3件)、その他1件となった。
 雇用維持や労働力確保の回答が多く、業績に伴う引き上げは20%以下にとどまっていたことから「人材確保のため、やむを得ず賃上げに取り組んでいる状況がうかがえる結果」と分析した。
 業種別に見ると、引き上げは製造業と卸売・小売が50%余り、観光・サービスが60%余り、建設が80%余り。いずれの業種も、引き上げ理由の上位2位に「雇用維持」「労働力の確保」の両方が入った。
 上位3位は「物価の動向」(製造)、「世間相場を考慮」(建設)、「労使関係の安定」(卸売・小売)とばらつきがあった。観光・サービスは「企業の業績を考慮」と「物価の動向」が同率3位で、コロナ禍で低迷した状況から一部回復したとみられる。

カラス集まる清水地区 総個体数を調査 大館自然の会

2024-02-21
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木の枝や電線に集結するカラスを数える会員(大館市清水地区)
 大館自然の会(大里良平代表)は18日、カラスの飛来が相次ぐ大館市清水地区周辺で総個体数調査を行った。3月初旬までに報告書をまとめ、市に提出する予定。
 調査は2006年から市の委託を受け実施している。今月5日は生ごみ収集時に群がるカラスの生息数を数え、今回は夕方以降に大群が集結する冬ねぐらの近くで総数を調べた。
 商業施設や飲食店、大学などが並ぶ同地区は近年、1日に2000羽近くが街路樹や電線、建物の屋上に集まる。鳴き声やふんが日常生活を害し、不気味に乱舞する姿が景観を悪くしている。
 この日は会員が地区を取り囲むように12カ所に分かれ、午後3時半ごろから2時間余り目視でカラスを確認した。大里代表は「夜にねぐらを形成している。比内や田代方面からも飛んできて集まっているようだ」と話した。市に提出する報告書は今後の施策やまちづくりに役立ててもらう。

デジタル血統書導入へ 秋田犬保存会 3月から紙と併用 偽造防止と利便性向上

2024-02-20
デジタル血統書の仕組みを説明する庄司事務局長(秋田犬会館)
 大館市に本部を置く秋田犬保存会(遠藤敬会長)は、改ざん不可能なデジタル技術を活用した「デジタル血統書」を3月1日から発行する。海外で秋田犬人気が高まる中、血統書の偽造防止や利便性向上に役立てたい考え。
 秋田犬のデジタル血統書は、IT企業の「メタ秋田」(秋田市)と「エアルーム」(米国)の2社が共同開発した。19日に秋田犬会館でオンラインの会見を開いて発表した。
 血統書は産地や所有者名などを保存会が証明、発行する書面。譲渡や展覧会出陳に必要で、これまでは紙で年間約3500通を発行してきた。
 近年は会員約3000人(2023年)のうち、海外が2割近くを占め、血統書の紛失や配送コストの負担が課題になっていた。書面の偽造や飼い主のなりすましといった被害も数十件発生。今後も海外の会員や頭数の増加が予想され、対策が求められていた。
 発表によると、改ざん不可能なブロックチェーンと呼ばれる技術の中でも、最新の分散型情報管理システム「DID/VC」を用いることでより情報の秘匿性や安全性、利便性が高まる。登録から2週間以上かかっていた海外配送に代わり、電子メールやスマートフォンのアプリケーションを使い短時間で済むようになる。
 デジタル血統書は犬以外の動物で実用化されているが、DID/VCを活用したのは秋田犬が世界初という。
 メタ社の赤坂祐貴社長は「秋田の創生に一役買っていきたい」と述べた。保存会の庄司有希事務局長は「グローバル(世界中)で秋田犬を愛してもらうためのものになる」と期待した。
 紙の血統書はこれまで通り発行し、デジタルと併用する。デジタルの発行手数料は3月から1年間無料。

冬の阿仁合 幻想的な光 スノーキャンドルストリート 雪運び入れ像製作

2024-02-20
 北秋田市阿仁合地区の冬季イベント「スノーキャンドルストリートinあに」が17日夜、秋田内陸線阿仁合駅周辺で開かれた。雪不足のため市内から運び入れた雪で、子どもたちが個性豊かな雪像を制作。ろうそくの幻想的な光が街を彩り、訪れた人を楽しませた。
 地域活性化に取り組む団体や住民有志でつくる実行委員会(福森卓委員長)が冬の街に、にぎわいを生み出そうと毎年開催し18回目。阿仁合地区の冬を代表するイベントとして定着している。秋田地方気象台によると、17日の阿仁合地区の積雪は約30センチ。平年の4分の1程度しかなく、前日からトラックで雪を運び入れて雪像「スノーマウンテン」用の雪を用意した。
 この日は風がない穏やかな天候で、午後6時前に実行委員らがろうそくに火をともした。沿道や広場には住民やボランティアが作ったミニかまくらや紙コップで作ったキャンドルなど約1500の光が街を彩り、幻想的な雰囲気に包まれた。
 毎年恒例のスノーマウンテンは、合川、森吉、阿仁中学校と義務教育学校阿仁学園、阿仁合保育園、秋田内陸縦貫鉄道が6基を制作。園児が絵を描いたキャンドルを飾ったほか、大きな招き猫の雪像もあり、親子連れが「すごい」「きれいだね」と話しながら眺めていた。
 イルミネーションが点灯された異人館では、市内外のシンガー・ソングライターなどがライブを開催。フードコーナーでは地元の食堂が作るギョーザや、焼き芋、うどんなどの温かい食事が提供され、多くの人でにぎわった。花火も打ち上げられ、冬の空を彩った。
市内の中学生らが作ったスノーマウンテン(秋田内陸線阿仁合駅前)
約1500の光が街を彩ったスノーキャンドルストリート(阿仁庁舎前)

2024年1月

大館駅仮駅舎の撤去完了 ロータリーなど整備へ 今夏の供用開始目指す

2024-01-01
仮駅舎の撤去が完了した大館駅前周辺(大館市御成町)
 大館市の大館駅周辺整備事業は、新駅舎の開業に伴う仮駅舎の撤去が昨年12月下旬に完了した。今後は駅前に車両が乗り入れられるようにロータリー化する予定。車の乗降所から駅舎まで続く屋根付きの歩道整備が進んでおり、1月から南口広場の工事に着手する。全体の完工は今夏以降を見込んでいる。
 駅舎建て替えに伴う仮駅舎は2022年1月に営業を始め、その後に旧駅舎を解体。新駅舎が昨年10月29日に開業したため、先月22日までに撤去した。駅前広場として周辺の歩道部分を先に整備し、広場中央部はタクシー待機所、南部分は一般駐車場(11台分)とする。ロータリーに二つのバス専用乗降レーン、思いやり乗降所、タクシー乗り場、一般車乗降所をそれぞれ設ける。場内は一方通行とし、入り口と出口は中央分離帯で区切る。
 市道から駅舎東口につながる融雪歩道は完了。駅前広場東側に駐車場(18台分)と屋根付き駐輪場(90台分)の新設工事が進んでおり、共に年度内完成を見込む。
 駅舎南口付近は未舗装だが、ゴムシートを敷き出入り可能となっている。秋田犬群像を移設した南口広場は平板ブロックを敷いて整備する。このほかLED(発光ダイオード)街灯を設置する予定。
 市道と県道が交わる駅前交差点付近に空き店舗があり、昨年12月議会の一般質問で「御成町から来る車両が左折する場合、見通しが良くない。改良する必要があるのではないか」と指摘があった。
 福原淳嗣市長は「駅前の横断歩道を利用する人も増えていることから、早期に解決するべき課題」と答弁。インランドデポ(内陸型保税蔵置場)整備を予定している駅近接地から大型車が出入りする際も、視界の悪さが障害となる可能性があるとして当該土地の関係者に対し、建物の老朽化による通行者への危険性を伝えるとともに、解体を含めた取り扱いを協議しながら手法を検討している。

「人とのつながり大切に」 音楽クリエーター・日景健貴さん(29) 映画音楽を次々制作

2024-01-01
今年もさらなる活躍が期待される日景さん
 大館市を拠点に活動する音楽クリエーターの日景健貴さん(29)が活躍の場を増やしている。12月にはエンディング曲を手がけたドキュメンタリー映画「グリーフケアの時代に」の上映会に出席し、秋篠宮妃紀子さまと直接言葉を交わす機会を得るなど貴重な経験が続く。北東北を舞台にした映画「ロング・ドライブ」でエンディング曲を担当することも決定。ますます輝きを放つ日景さんに活動への思いを聞いた。
 ―ドキュメンタリー映画「木樵(きこり)」(2022年10月全国公開)でテーマ音楽を手がけ、今回は「グリーフケアの時代に」(23年12月全国公開)でエンディング曲を担当しました。
 「木樵でテーマ曲、エンディング曲を作り、『グリーフケアの時代に』も同じプロデューサーだった縁で、22年末に依頼を受けました。編集前の仮のナレーションが入った映像をもらい、2分半でエンディング曲を作ってほしいとオファーされました。監督からは『感性に任せます、自由に』と言われました」
 ―完成した曲が「心月」。
 「グリーフは『悲嘆』や『深い悲しみ』を表す英単語。繊細なテーマに対してどのような曲にしようか悩みました。『心月』は、月のように澄み切っている悟りを開いた心。ただ月がそこに存在するように、音楽でそっと寄り添えたらという思いを込めました」
 ―曲の特徴は。
 「エンディングでは人の声も流れるので、邪魔しないようにと意識しました。ピアノとギター、ストリングス(バイオリン属の弦楽器)でほとんどの音を構成し、音の数を少なくしました。そうしているうちに『曲を4分に延ばして』と依頼され、Bメロを足したり、サビを繰り返したりして作り上げました」
 ―昨年12月1、2日には、東京で舞台あいさつに立ちました。
 「中村裕監督、(語りを担当した)音無美紀子さん、(出演者の)井手敏郎さん、本郷由美子さんと5人で登壇し、一緒に映画も鑑賞しました。大切な人を失うという繊細な映画。会場の皆さんが涙を流していて、悲しみを共有する〝グリーフケアの本質〟のような体験でした」
 ―秋篠宮妃紀子さまとも言葉を交わす機会があったそうですね。
 「登壇者5人との懇談会があり、『何の楽器を弾くのですか』『今はパソコンで曲が作れますもんね』とおっしゃっていました。1人で曲を作っていると伝えたら、驚かれていました。プロデューサーが『ぜひアルバムを聴いてください』と話したら、『聴きます』と応えてくれ、うれしい限りです。当日アルバムを渡してくれたようです。お話ができたことは励みになるし、さらに良い曲を作りたいという気持ちになりました」
 ―さらに別の映画の楽曲制作依頼も舞い込んでいるとか。
 「俳優・渡辺哲さんの初主演映画『ロング・ドライブ』でエンディング曲を担当します。(大館市がロケ地の一つになった)オムニバス映画『シアターズ』の中の1作品『カラフル』を手がけた沖正人さんが監督です」
 「『シアターズ』ではユーチューブの予告編用で『クラシカ』という曲を提供しました。(『カラフル』には渡辺哲さんも出演)初主演作という一番大事な映画の音楽を任せてもらい、プレッシャーを感じていますが、喜びが大きいです。ぜひ良い物を完成させたいです」
 ―活躍の場がどんどん広がっています。
 「イベント出演も増え、昨年11月には青森県弘前市で2日間のライブも行いました。映画『バカ塗りの娘』(23年9月全国公開)では俳優としても出演しました。依頼があれば挑戦したいです。せりふがなければですが…(笑)。音楽を通して縁が広がっていると実感しています」
 ―新年の抱負を
 「音楽制作の依頼ももっと頂けるようになりたい。地元や身近な人、人とのつながりを大切にしながら、大館から世界に向けて音楽を発信していきたいです」

三つどもえの戦いか 次期衆院選秋田2区 解散時期は不透明

2024-01-01

 自民党派閥の政治資金事件で政界が揺れ、衆院解散・総選挙の時期は不透明感を増している。9月の任期満了に伴う党総裁選後と見る向きもあり、北鹿地方を含む秋田2区は党公認候補予定者の福原淳嗣氏(56)と、立憲民主党現職の緑川貴士氏(38)、共産党新人の藤本友里氏(44)による三つどもえの戦いが見込まれる。
 大館市長の福原氏は、公務の合間を縫って選挙区内をくまなく回っている。「国民に『裏金政党』と思われており、解党的なやり直しが必要」と逆風を実感した上で、「党を変えるために党から出馬する覚悟を持つ正当性を、有権者に訴えていかなければならない」と語気を強める。
 緑川氏は国会活動の合間、地域ごとの国政報告集会や支援者へのあいさつ回りなどを続けている。「暮らしや産業の課題を直接受け止めながら、現場の声を踏まえて国会質疑・議員立法などへの政策を磨き、人や地域とのつながりを大切にまい進していきたい」と意気込みを示した。
 党県委員会常任委員の藤本氏は昨年6月に出馬会見し、「大企業のもうけを優先し、国民に大増税を押しつけるような政治では、主権者の暮らしが苦しめられるだけ。国民が主人公の政治の実現に全力を尽くす」と決意を語った。今月2日の街頭宣伝から本格的に活動する。
 前回の2021年は、緑川氏が金田勝年氏(自民)との一騎打ちを制し、選挙区で初勝利を収めた。金田氏は比例復活した。
 金田氏は昨年9月、体力低下を理由に次期衆院選への不出馬を表明し、党は公認候補となる選挙区支部長に福原氏を選んだ。
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