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2023年11月

自動運転移動サービス 新たな移動の形を 大館市 実証運行がスタート

2023-11-21
花輪線の踏切を通過する自動運転車両(大館市比内町扇田)
 大館市の大館版自動運転移動サービス実証運行が20日、始まった。自動運転車両が比内町扇田地区の一般道約4㌔を一周するもので、21日から30日までの8日間で約200人の一般試乗を見込む。初日はセレモニーや試乗会を行った。新しい移動サービスの導入に向けて課題を探るとともに、乗車体験を通じて自動運転技術の認知度向上につなげる。市ホームページ(HP)などで予約ができる。
 高齢化が進み、バスやタクシーなど移動需要が高まる一方、運転手の担い手不足が深刻化。市では自動運転技術を活用した移動サービスの導入を検討しており、複数年にわたって本事業を進める見通し。
 一般向けの運行開始に先駆けて20日、比内総合支所でセレモニーが開かれた。推進協議会の委員など約30人が出席。福原淳嗣市長は「移動サービスという考え方がこれから重要になってくる。実験から新しい移動の形や未来を感じ取ってほしい」とあいさつ。関係者らがテープカットをするなど事業の開始を祝った。
 式典後に試乗会を実施。関係者を乗せた車両は適宜、手動と自動を切り替えながら地区内を運行した。乗車した大館市議会の武田晋議長は「人が運転する場合と変わらず快適な乗り心地。地域の足として特に高齢者の生活に役立つ技術と感じる。ぜひ実装に向けて事業を進めてほしい」と話した。
 車両には走行環境が安全かを判断して制御するシステム、歩行者などを検知するセンサーやカメラを搭載。障害物を発見すると自動で減速・停止する仕様になっている。
 試乗定員は5人。危険を察知した際などに手動運転するドライバーと、乗降を補助する保安員が同乗する形(自動運転レベル2)で実施する。
 期間中は運休日を除き、午後1時から1日5便を運行する。比内支所を発着して道の駅ひない、比内郵便局、扇田小学校、比内公民館などを通過する。所要時間は約30分。
 実証実験の様子は、市役所と比内支所に設置する車両の走行状況を表示するモニターでも確認できる。
 体験乗車は無料で、予約制で先着順。市HP、専用ダイヤル(☎050・2018・0107)、比内支所の都市計画課で受け付ける。
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