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2023年11月
本年度利用者数 過去最高上回るペース 大館能代空港 制限緩和や3往復後押し
2023-11-21
大館能代空港の利用客ら
北秋田市脇神の大館能代空港の本年度利用者数が、過去最高を記録した2018年度を上回るペースで推移している。4月から毎月1万2000人以上が利用し、ほとんどの月で過去最高を更新。10月末時点で10万8992人が利用した。新型コロナウイルス禍の行動制限がなくなり、東京便の3往復化で後押しされたことが要因。県交通政策課は「全国的に航空需要が高まる中、大館能代の知名度を上げるため、各種施策を実施していきたい」としている。
同空港は1998年7月に開港。当初は東京、大阪、札幌に各1往復運航していたが、2010年度までに大阪、札幌便が運休し、以降は東京便のみの2往復運航となった。東京便の年間利用者数は18年度に過去最高の15万570人を記録した。しかし20年度からはコロナの感染拡大で1日1往復に減便、行動制限も影響して同年度の利用者は2万4531人、21年度は2往復に戻ったが4万5610人と大幅減となった。
20年5月、国交省の「羽田発着枠政策コンテスト」で1便の配分を受けることが決定。同年10月からの3往復運航はコロナ禍で見送られた。22年4月下旬から主に週末限定で、7月からは毎日3往復となった。7月からは利用者数が順調に推移し、同年度はコロナ禍前並の14万6585人まで回復した。
本年度は毎月1万2000人以上で推移し、7月を除く各月の利用者が過去最高を更新。8月には帰省客などで前年同期比4918人増(133・7%)の1万9498人が利用した。県交通政策課の担当者は「コロナの5類移行を受けて行動制限がなくなったことが大きな要因。さらに3往復化の後押しも利用増につながった」としている。
また3往復化に合わせ圏域の各市町村が拡充した運賃助成制度なども利用促進につながったという。大館市、鹿角市、北秋田市は通年で片道5000円を助成。県は大館能代空港を利用し、県内に宿泊した場合、次回来訪時に使える宿泊クーポンを提供するキャンペーンを8月に開始した。
利用者からも好評の声が聞こえている。東京都への出張から帰って来たという大館市の50代女性は「以前に比べて時間の融通が利くので便利。これからも3往復だと助かる」と話していた。
好調に推移する一方、担当者は「航空需要の高まりは全国的なもの」との見方を示している。同空港の3往復運航は25年3月29日までだが、その後も継続するためには再び配分枠を争わなくてはならない。「2便に戻るのは受け入れがたい。今の数字で満足せず、さまざまな施策を実施するとともに空港の知名度向上を図っていきたい」と話した。
同空港は1998年7月に開港。当初は東京、大阪、札幌に各1往復運航していたが、2010年度までに大阪、札幌便が運休し、以降は東京便のみの2往復運航となった。東京便の年間利用者数は18年度に過去最高の15万570人を記録した。しかし20年度からはコロナの感染拡大で1日1往復に減便、行動制限も影響して同年度の利用者は2万4531人、21年度は2往復に戻ったが4万5610人と大幅減となった。
20年5月、国交省の「羽田発着枠政策コンテスト」で1便の配分を受けることが決定。同年10月からの3往復運航はコロナ禍で見送られた。22年4月下旬から主に週末限定で、7月からは毎日3往復となった。7月からは利用者数が順調に推移し、同年度はコロナ禍前並の14万6585人まで回復した。
本年度は毎月1万2000人以上で推移し、7月を除く各月の利用者が過去最高を更新。8月には帰省客などで前年同期比4918人増(133・7%)の1万9498人が利用した。県交通政策課の担当者は「コロナの5類移行を受けて行動制限がなくなったことが大きな要因。さらに3往復化の後押しも利用増につながった」としている。
また3往復化に合わせ圏域の各市町村が拡充した運賃助成制度なども利用促進につながったという。大館市、鹿角市、北秋田市は通年で片道5000円を助成。県は大館能代空港を利用し、県内に宿泊した場合、次回来訪時に使える宿泊クーポンを提供するキャンペーンを8月に開始した。
利用者からも好評の声が聞こえている。東京都への出張から帰って来たという大館市の50代女性は「以前に比べて時間の融通が利くので便利。これからも3往復だと助かる」と話していた。
好調に推移する一方、担当者は「航空需要の高まりは全国的なもの」との見方を示している。同空港の3往復運航は25年3月29日までだが、その後も継続するためには再び配分枠を争わなくてはならない。「2便に戻るのは受け入れがたい。今の数字で満足せず、さまざまな施策を実施するとともに空港の知名度向上を図っていきたい」と話した。
