本文へ移動

今日のニュース

2023年11月

北秋田市の機構改革 観光文化スポーツ部新設 来春から 改編や統合も予定

2023-11-17
新設する観光文化スポーツ部の一部や改編する産業部が入る予定の第2庁舎(北秋田市花園町)
 北秋田市は来年4月、機構改革を実施する。現在は市教委と産業部が所管する観光・文化・スポーツ分野の業務を一元化し、新たに「観光文化スポーツ部」を設置。このほか建設部と水道局の統合や産業部の改編などを計画している。市では「重要施策の推進を図るほか、市民に分かりやすい組織体制を目指したい」としている。
 市では2009年4月に大規模な組織機構改革を実施。本年度は新たに「こども課」を設置するなど、社会情勢に合わせた組織の見直しを適宜行ってきた。今回の機構改革は多様化する市民ニーズや新たな行政課題に対し、迅速かつ柔軟に対応することを目的に実施する。
 10日に行われた市議会全員協議会で当局が機構改革案を示した。市総務課によると、今回の方針は「重要施策の推進を図り、市民に分かりやすい組織とする」「庁内の連携調整を心がけ、組織機構の柔軟性と機動性を確保する」など。事務事業の所管も必要に応じて見直し、組織機構の最適化を図る。
 「観光文化スポーツ部」は、森吉山や世界文化遺産の伊勢堂岱遺跡、地域の民俗芸能などを活用し、交流人口の拡大と滞留型観光の推進を図る目的で新たに設置する。現行の産業部商工観光課が所管する観光分野の業務を移す「観光課」内には、観光振興係のほか、森吉山と周辺の観光施設等に関する業務を担当する「森吉山推進室」を新設。「文化スポーツ課」には市教委のスポーツ振興課と生涯学習課の一部業務、市文化会館、世界遺産推進係の業務を移す。
 産業部の改編は地域内経済の活性化や連携強化を図る目的で、農林商工分野を統括するもの。部内には「農林課」と「産業政策課」の2課を置き、このうち産業政策課内の「産業戦略係」では、新エネルギーや六次産業化に関する業務も所管する。現在は総務部総合政策課にある移住・定住支援室も移動し、就職、起業支援を強化する。
 建設部と水道部の統合は、公営企業会計で経営する水道・下水道事業の事務効率を図るために実施。建設課と新たに「上下水道課」を設け、経理係に会計業務を集約する。都市計画課は係を部内の2課へ移管し、廃止する。
 このほか、機構改革に合わせて前田、大阿仁出張所の開所時間の見直しも検討している。各係の名称変更や事務事業の所管換えも実施予定。大規模な引っ越し作業は行わず、市教委と産業部が入っている第2庁舎内での配置変更が主となる見込み。職員数の大幅な増減はない。機構改革を行うための条例改正や予算等は12月定例議会に提案する。
印刷に関するご案内
ご案内
広告に関するお問い合わせ
お問い合わせ
後援のお申し込み
資料請求
記事・写真等2次使用について
資料請求
株式会社 北鹿新聞社

〒017-0895
秋田県大館市字長倉79
TEL.0186-49-1255(総務課)
FAX.0186-43-3065(総務課)
 
*日刊新聞発行および一般印刷*
TOPへ戻る