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2023年11月
市内唯一の為三作曲 前田小校歌を歌い継ごう 元音楽教師の金さん 講話と歌唱指導
2023-11-15
来年3月に閉校して歌われる機会が減る校歌を練習した受講者(前田小)
北秋田市森吉公民館の生涯学習講座「森吉大学」の学習会が13日、北秋田市前田小学校で開かれた。元浜辺の歌音楽館長・金新佐久さん(88)=同市米内沢=が地元出身の作曲家・成田為三が作曲した前田小の校歌の変遷などを紹介。参加者約40人が校歌を練習し、来年3月の閉校後も歌い継いでいくことを誓った。
本年度4回目の学習会。米内沢小に統合され、間もなく閉校する前田小の校歌に理解を深めようと同校体育館で実施した。
前田小の校歌は地元の大地主・庄司家が学校に寄贈し、1928(昭和3)年に制定された。作曲は成田、作詞は県師範学校の教授を務めた高橋政和。市内における成田作曲の校歌は前田小の1曲のみ。講師の金さんは前田小に2回赴任し、計15年ほど音楽教師として校歌の歌唱指導などに携わっている。
金さんは同校校歌について「制定当時は米内沢小など周辺の学校に校歌がなく、前田小は昭和の初めに立派な校歌ができている。5番まであり、最初に聞いた時は驚いた」と振り返り、曲の変遷について紹介。1963年以降に市の作曲家で前田小教頭を務めた故後藤惣一郎氏が編曲したピアノ伴奏が使用されるようになったとみられ、「元はなだらかな曲だったが、テンポが速くなり子どもたちの歌い方も変わった」と話した。
伴奏のほか、成田の楽譜を書き写した原曲に近いとみられる楽譜では「2~4番の歌詞の順番が異なる」という。参加者は金さんの伴奏に合わせて校歌を練習。前田小出身の参加者も多く、昔を懐かしみながら歌っていた。
金さんは「歴史ある校歌を歌い継いでいくのが私たちの役目。学校が閉校するのはさみしいが、今後も思い出して歌ってほしい」と呼びかけた。大学の米倉通子運営委員長(83)=米内沢=は「通っていた学校には校歌がなかったので、前田小はすごいと思った。歌って残していきたい」と話していた。
本年度4回目の学習会。米内沢小に統合され、間もなく閉校する前田小の校歌に理解を深めようと同校体育館で実施した。
前田小の校歌は地元の大地主・庄司家が学校に寄贈し、1928(昭和3)年に制定された。作曲は成田、作詞は県師範学校の教授を務めた高橋政和。市内における成田作曲の校歌は前田小の1曲のみ。講師の金さんは前田小に2回赴任し、計15年ほど音楽教師として校歌の歌唱指導などに携わっている。
金さんは同校校歌について「制定当時は米内沢小など周辺の学校に校歌がなく、前田小は昭和の初めに立派な校歌ができている。5番まであり、最初に聞いた時は驚いた」と振り返り、曲の変遷について紹介。1963年以降に市の作曲家で前田小教頭を務めた故後藤惣一郎氏が編曲したピアノ伴奏が使用されるようになったとみられ、「元はなだらかな曲だったが、テンポが速くなり子どもたちの歌い方も変わった」と話した。
伴奏のほか、成田の楽譜を書き写した原曲に近いとみられる楽譜では「2~4番の歌詞の順番が異なる」という。参加者は金さんの伴奏に合わせて校歌を練習。前田小出身の参加者も多く、昔を懐かしみながら歌っていた。
金さんは「歴史ある校歌を歌い継いでいくのが私たちの役目。学校が閉校するのはさみしいが、今後も思い出して歌ってほしい」と呼びかけた。大学の米倉通子運営委員長(83)=米内沢=は「通っていた学校には校歌がなかったので、前田小はすごいと思った。歌って残していきたい」と話していた。
