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秋田県北鹿地方のオピニオン紙・北鹿新聞
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沿革
北鹿新聞の歴史
【北鹿川柳】
北鹿川柳
「川柳わらべの会」の協力を得て、平成7(1995)年にスタートした北鹿新聞社主催事業。
管内5カ所に投句箱を設置し、広く読者の作品を募集しており、
寄せられた作品の一部を毎月15日付の紙面で紹介しています。
その中で月間賞に輝いた秀句を掲載します。
月間賞 秀句観賞
2026年1月
NEW
宝くじ当らず消える胸算用 山口 陽子
【評】大きな望みも一瞬にして消える瞬間…痛々しい時間空間も人は何度も体験してその時々を生きてゆく。消える―。は少し淋しいですが次回へのファイトも感じられる一句。
主(あるじ)無き家に表札ただ一つ 芳賀 ヒサ
【評】表札が凛として主の無き後を守る。心意気が感じられる一句ですがどこか哀愁も漂います。
我が家にもひょっこり来てよ宝船 伊東 誠子
【評】一月らしい句。年賀状に添えられていたら嬉しい。もしかしたらもう来ているかも。
母になりすくすく育つ肝っ玉 佐々木千枝子
【評】児もすくすく、親もすくすく。肝っ玉母さんの声が響く。望ましい未来が見える。
パンダロス月の輪熊で埋められぬ 三ツ倉奈美子
【評】ずいぶん通った。グッズも買った。ロスは癒やせない、憎い月の輪熊などでは決して…。
戦争で今日もどこかで家なき子 岩谷 隆史
【評】亡くなる大人は子供の親、親なき子も家なき子も多くなるばかり。心痛むリアルな句。
2025年12月
そうだねと言って言われて平和な日 佐藤 雅之
【評】まずは同感。反論はゆっくりご機嫌をみてから。それが家庭平和の秘訣、らしい。
賞味期限自覚してます九十才 珠井 妙安
【評】重い、重い自覚だ。人生百年へ向けて突きつけられる自覚だ。
腹割って話せば解る同じ傷 御所野ユウ子
【評】包み隠さずに言い合えば、なあんだ、皆持っている悩みだよ。解り合えるよ。
御土産(おみやげ)は重くなっても平気なの 糸屋 幸
【評】荷物になるだろうけど、と言われてもらった物に娘達は、重くなんかない、いくらでももらうと言う。
熊怖く歩数止まった万歩計 畠山 正秀
【評】熊のせいで、あれほど働いた万歩計も用無しです。再デビューは見通し立ちません。
何事も笑顔に勝る薬なし 三浦カツヱ
【評】父母や夫の笑顔に支えられてきた人生だったと振り返る日々です。
2025年11月
生き抜いて遺影はみんな笑ってる 佐京奈緒美
【評】「生き抜いて」の言葉が力強く、そう言われれば皆充実感に溢れて微笑んでいる。もう一度見直そう、わが家を。
笑うより笑われること増えてきた 土田 昇二
【評】最近、敬老の言葉が軽い。敬老会も無い。笑う人はこの先苦労すること請け合い。
楽しもうたった一つのわが命 高林 政輝
【評】わが命を楽しませるのも私のつとめ。楽しんで命を喜ばせてあげたい。
飢餓の子に無惨が目から溢れ出す 須藤 良子
【評】子供の目の「力」が世界を動かすと思う。悲惨さを表す言葉は、もう無い。子らの目を見よう。情感溢れる句です。
鍋の湯気ひとり夕餉の身にささる 片岡登代子
【評】湯気が身にささるという表現が現在の作者の気持ちを十分に表していると思います。
音楽は聴く手話は見る言葉です 芳賀 ヒサ
【評】音楽は聴く言葉、手話は見る言葉。気付いた作者の視線があったかい。
2025年10月
痛い所(とこ)毎日あって忙しい 伴 朝子
【評】痛い所(とこ)は、体だけではなく気持ち・心も。毎日あって四苦八苦、それが人生と詠(よ)む人もいます。
懸命に生きた向こうに薄明り 佐々木千枝子
【評】かすかな明かりが見えた時の喜びは、表情はどうだったかな。暗さの中に、明るさを見れる眼も持ちたいですね、我々は。
繕(つくろ)った明るい声を見抜く母 岩谷 隆史
【評】見抜いてもきっと何も言わなかっただろうと思います。
つまずいた石は私がすてた石 鳥潟 蓮子
【評】軽く思っていた事に、ある日ハッと教えられることがありますね。
炎天下義理で笑った庭の花 片岡登代子
【評】義理ででも笑顔をみせてくれた花に感謝。人も花も幸せを感ずる一瞬を表現してますね。
支出増え帳尻はまた赤の勝ち 虻川 正美
【評】赤は勝ち色ですがこの軍配は好ましくない勝ち色になりますね。「また」と詠んだところに現実感があります。
2025年9月
夫の声聞こえる音で知る元気 山口 陽子
【評】温かさが伝わって来る。仲良し夫婦なんですね。すがすがしい一句。
近寄ると音のしそうなつけまつげ 三浦 紀子
【評】「音のしそうな」という表現に新鮮さを感じる。心地よい一句である。
物価高今こそ発揮年の功 児玉ユキヱ
【評】家族の食生活を守る主婦の意気込みが文面化されている頼もしい一句。「がんばれ‼」と声をかけたくなります。
肩甲骨体の羽根を広げてみる 三浦カツヱ
【評】「体の羽根」とは斬新な表現。実現出来ればメルヘン物語ですね。
いつまでも根には持てない記憶力 芳賀 優子
【評】怨(うら)みに思って、いつまでも忘れない事でも、そんなに長く根にもつことはできません。そのうち忘れるのが人情。力強い穿(うが)ちの句。
ポイントを溜める為するムダ使い 工藤 善久
【評】買物に夢中になり、気がつけばムダなことばかりしている愚かさ。ポイントに釣られないで、皆さん。戒めの一句、軽快です。
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