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2021年9月

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仏・リヨン駅で鶏めし 大館の花善 11月から半年間 県産食材で弁当6種

2021-09-15
 大館市の駅弁製造「花善」(八木橋秀一社長)は11月1日から来年4月末まで半年間、フランス・パリの主要ターミナル「リヨン駅」構内に出店する。2019年7月の常設路面店に続くパリ出店で、駅構内への単独出店は初めて。県産食材を使用した「秋田弁当」など6種類を販売する予定で、名物「鶏めし」の味と駅弁文化を情報発信する。
 14日に同社と県庁をオンラインでつないで発表した。同社はフランス国鉄の出店者募集に応募し、審査を経て7月、採択通知を受けた。今後正式に出店契約を結ぶ。初挑戦の19年9月時は落選し、2度目の応募で実現した。
 リヨン駅は高速列車TGVが発着し、新型コロナウイルス禍以前は年間1億6000万人(2018年)が利用する〝巨大駅〟。同社の現地法人「パリ花善」が駅構内の一角に店舗とテラス計50平方㍍を構え、スタッフ15人体制で駅弁を製造・販売する計画。価格は1個900円~1900円程度(税込み)の予定。
 限定販売となる「秋田弁当」は鶏めしに加え、きりたんぽの田楽みそ、稲庭うどんのバジルソースあえ、枝豆入りひじきなど副菜7点が添えられている。主に輸出した県産食材を用い、現地で調理する。
 八木橋社長が県庁で会見し「フランスは鉄道網がしっかりしていて、文化を大切にする国。まずは駅弁文化を知ってもらいたい」と意気込みを語った。
 商品開発にあたり、地元の小中高生が駅弁購入者へのプレゼント製作などの形で協力した。会見に大館国際情報学院高の髙橋聖良さん(3年)、東中の石母田琥太郎さん(同)、有浦小の山縣侑莉さん、近藤愛さん、長崎丈琉さん(以上5年)の計5人が参加。協力の経緯を説明し「パリの人に喜んでもらいたい」などと語った。
 同社は18年10月から1カ月間、JR東日本や駅弁会社など7社共同でリヨン駅に出店した。19年7月にはパリ中心部に常設店舗を開業し、コロナ禍の現在も営業を継続している。11月からは一時休止し駅出店に注力するという。
リヨン駅で売り出す「秋田弁当」
商品開発に協力しオンラインで説明する有浦小の児童(前列3人)。後方のデザインが出店予定の店舗(花善)

「かづのパワー」 来年4月から事業再開 鹿角市議会 全員協 新料金モデルなど説明

2021-09-15
市議会の全員協議会(市役所)
 鹿角市議会の全員協議会が14日開かれ、電力市場価格の急騰などに伴い小売電気事業を一時休止している市の第3セクターで、地域電力小売会社「かづのパワー」(同市花輪、八重樫學社長)の2022年4月からの事業再開が報告された。
 同社は、電源資源が豊富な地域の特長を生かし、電力を地域内に供給するエネルギーの地産地消を目指して19年7月に設立。三菱マテリアル永田水力発電所(八幡平)の電力(FIT電力)を、東北電力を介して調達し、20年4月以降、市内学校など公共53施設に供給していた。
 順調に推移していたが、仕入価格と連動している電力市場価格が同12月下旬から高騰したことなどが影響し、市場価格で調達すると事業が成り立たない状態に陥ったため、21年2月14日で事業を休止した。
 市と同社は検討会を重ね、電力市場価格高騰リスクを回避した事業モデルの構築を行ってきた。
 同社は小売電気事業などを行うHTBエナジー(福岡市)と連携し、春季(3月1日~6月30日)と秋季(10月1日~11月30日)は市場価格を基にした変動単価で販売する。価格の高騰しやすい夏季(7月1日~9月30日)と冬季(12月1日~2月28日)は固定価格での仕入れを基にした一定単価とする。
 当局はモデルに基づく電気料金のシミュレーションで新旧を比較し「固定価格を13円として、市場価格が例年並みの場合、従前モデルより全体の電気料金が6%減少する」とし、「仕入価格が1・5円上昇し、冬が昨年程度高騰した場合でも急激な上昇にはならない」と説明した。
 議員からは「運転資金をもっと増やし安定的な経営を図る考えはないか」と質疑が出され、当局は「今回の事業モデルは支出が収入を超えることがないように固定価格を入れ、お客の電気料金に利益を上乗せした料金メニューになっている」と安定的なモデルになっていることを強調した。
 市は金融機関から必要な資金を借り入れ、来年4月1日の再開に向けて準備を進めていく。

「市民との対話」を推進 関市長 人口減対策「一番の課題」 鹿角市9月議会一般質問

2021-09-14
関市長の公約などをただした鹿角市9月議会の一般質問(市役所)
 鹿角市の9月定例議会は13日、本会議を再開し、4議員が一般質問を行った。関厚市長は6月の選挙戦で公約に掲げた「市民との対話」について、17日から始める「いつでも市長室」などの取り組みで具体的に推進する考えを強調。「人口減少をどう防ぐのかが一番の課題」と述べ、第7次総合計画の施策に取り組みながら課題の克服を図る考えも示した。
 児玉悦朗議員(鹿真会)、成田哲男議員(誠心会)、戸田芳孝議員(鹿山会)、丸岡孝文議員(無会派)が質問した。関市長は7月に就任し、今定例会初日に所信を表明。これを受け、4人とも市長の公約や政治姿勢などを取り上げた。
 関市長は6月の選挙戦で「市民との対話・交流を盛んに行い、透明で活力ある市政を実現する」とアピール。
 その具体策として8月17日から市役所職員を対象に「職員と語る市長ミーティング」を開始。これまで3回行った。
 「いつでも市長室」は地域で活動する10人以上のグループや団体等を対象に、可能な限り「いつでも」「どこでも」出向いて意見を交わす取り組み。開催希望日の2週間前までに申し込むもので、現時点で日程が確定しているのは2グループ。
 戸田議員は「市民との対話」の取り組みについて「選挙戦で市長は、市民と職員とのプロジェクトチームと、タウンミーティングの2本立てでやるということだったが、公約と違うのでは」と指摘。
 これに対し、関市長は「現時点では『いつでも市長室』と『職員と語る市長ミーティング』の二つに取り組んでいる。それ以外では各種行事等も通じながら意見交換を進めたい」と答えた。
 進め方については「まだ試行錯誤がいるものと考えている。実施しながら必要に応じて修正していきたい」との考えを示した。
 最優先課題としていた産婦人科の再開については「市長就任後、直ちに、かづの厚生病院をはじめ県、岩手医科大、JA秋田厚生連、鹿角市鹿角郡医師会などの関係機関を訪問し懇談したが、8月中旬以降、県境を越える移動ができないため交渉が止まっている」と述べたほか、「厚生労働省出身の友人もいるので、その方の意見も聞きながら対応していく」との考えを示した。

大館市立小中学校 エアコンで快適授業 今夏から運用開始 7月末までに534台設置

2021-09-14
エアコンが設置された教室で授業を受ける児童(桂城小学校)
 大館市は7月末までに、市立の小中学校全25校の普通教室等へのエアコン設置工事を完了させた。ランチルームや中学校理科室なども含めて計534台を配備。使用の目安を記したマニュアルも作成し、各校に配った。各校では厳しい暑さに見舞われた今夏から順次運用を始めており、市教委は使用状況や課題を聞き取りながら今後に生かしたい考えだ。
 市教委教育総務課によると、これまで市立小中学校ではパソコン室や保健室、職員室、校長室に設置されていたものの、普通教室にはなかった。新型コロナウイルス禍でマスクを着用して授業を受けざるを得ない状況から、猛暑での熱中症予防の観点も踏まえて安全な教育環境を整えようと、2020年度に予算措置した。20年度9月補正予算にエアコン購入費や設計費など4億3410万円、21年度当初予算に工事費など1億9754万円を計上した。総事業費は6億3264万円。
 各校で1~5月に設置工事を実施。7月末まで電気引き込み工事を完了させ、使用できるようにした。小学17校、中学8校の普通教室に計470台を設置。1室につき18畳用を2台、扉などで仕切ることのできないオープンスペースの教室には26畳用を2台取り付けた。このほかランチルームに計34台、中学校理科室に計30台を配備。天井が高く、スペースの広い西館小ランチルームには冷風機3台も導入した。
 市教委は運用に関するマニュアルも作成し、各校に配布。使用目安として▽標準稼働期間は6~9月▽おおむね室温28度以上が継続する見込みの場合―とした。使用の参考にしてもらうためで、学校教育課は「あくまでも目安で、教室を空ける場合なども含めて状況に応じて判断し、活用してほしい」としている。
 桂城小では各教室の前方、後方の壁に計2台が取り付けられた。今夏も連日厳しい暑さに見舞われただけに、根本光泰校長は「7月の暑い日に間に合ったので良かった。午後は特に日差しが強く、子どもたちも大変そうだった。落ち着いて学習できるので助かっている」と話した。
 市教委にも「エアコンがあったので乗り切れた」「子どもたちがいきいきと授業に参加している」と喜ぶ声が届いた。今後は使用状況や問題点の有無、成果などを各校に聞き取りたい考え。「意見を参考にマニュアルを精査し、来年に生かしたい」としている。
 文部科学省が発表した公立学校のエアコン設置状況(20年9月1日現在)では、本県は普通教室25・9%、特別教室18・4%にとどまっていた。コロナ禍に配慮して県内のほとんどの市町村で、20~22年度に急速に配備が進んでいる。

「ありがとうAN―8904」 秋田内陸線 ラストランにファン集う

2021-09-14
ラストランとなったAN―8904号車(北秋田市小又平里)
 秋田内陸縦貫鉄道(本社・北秋田市、吉田裕幸社長)は12日、1989年にデビューしたAN―8900形のうち、片運転台車両としては最後となったAN―8904号車の引退記念運行を実施した。ラストランの瞬間を逃すまいと、駅のホームや沿線で写真を撮ったり、車両に乗ったりする熱心な鉄道ファンの姿が見られた。
 AN―8904号車は同年年4月1日、秋田内陸縦貫鉄道の全線開業にあわせ運行を開始した。AN―8900形は全部で5両製造され、AN―8905号車以外は片側に運転台のある流線形の車両。主に急行もりよしの車両として運行されてきた。
 8905号車は観光車両「笑 EMI」に改修され今も運行しているが、AN―8901~AN―8903号車は運用を外れて廃車となっている。最後の片運転台車両のAN―8904号車も老朽化や維持管理費用などを理由に今回引退が決まった。
 ラストランとなったこの日は、引退記念運行「ありがとう、AN―8904!さよなら運転」を実施した。「笑 EMI」を連結させ、2両編成で急行もりよし号として運行。当時使用していた山形のヘッドマーク「もりよし」を付けたほか、もりよし1・3号の阿仁合~角館間では、運転士が開業時のえんじ色の制服を着用して運転した。
 新型コロナウイルスの感染症対策として、特別なイベントは行われなかったが、最後の姿を見ようと駅や沿線には、市内外から多くの人が訪れていた。
 能代市から訪れた40歳代男性は「荒瀬や縄文小ケ田駅、小又川橋梁など3カ所以上回った。貴重な『もりよし』のヘッドマークが撮れてよかった」と笑顔を見せた。
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ふるさと納税 歳入総額11億円に増額 北秋田市 9月議会は9日招集

2021-08-31
 北秋田市は30日、9月定例議会を9日に招集すると告示した。2021年度各会計の補正予算案や市過疎地域持続的発展計画のほか、20年度の各会計決算認定案など議案31件と決算の認定に関連する報告3件の計34件の提出を予定している。一般会計補正予算案の歳入では、ふるさと納税寄付金に5億円を追加。総額を11億円に増額した。
 提出議案の内訳は、条例案4件、補正予算案6件、単行議案1件、報告3件、認定案20件。
 条例案のうち、市過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法の適用に伴う固定資産税の課税免除に関する条例の制定は、要件を満たす場合、申請により固定資産税を3年間免除できるようにするもの。市障害児通園(デイサービス)施設条例の一部改正案は、「もろびこども園」の移転に伴い、位置を変更する。
 一般会計補正予算案は、8億455万5000円を追加し、総額を243億3135万3000円とする。
 歳出では、ふるさと寄付金事業に2億6572万7000円を追加。寄付件数の増加に伴い、返礼品などの関連経費を増額する。歳入には5億円を追加し、総額を億円とする。
 地方交通対策事業は、路線バス「小森・湯ノ岱線」の廃止に伴い、月からデマンド型乗合タクシーに運行形態を見直すことから、来年3月までの補助金として103万5000円を計上。子育てサポート事業では、子育てサポートハウス「わんぱあく」の新築設計委託料として446万9000円を追加する。
 このほか、クウィンス森吉設備更新工事に1536万7000円、GIGAスクールサポーター配置促進事業に104万4000円などを追加。財政調整基金積立金には3億5714万9000円を計上した。
 20年度の決算認定案のうち、一般会計は歳入総額289億8351万円、歳出総額282億791万1000円で差引残額7億7559万9000円。翌年度に繰り越す財源6130万2000円があり、実質収支は7億1429万7000円の黒字となった。

サンマ入荷、今年も不漁か 大館の大印 小ぶりで高値、厳しいスタート

2021-08-31
大印に入荷したサンマ(大館市釈迦内)
 大館市青果魚類卸売(屋号・大印、土舘一弘社長)で、今季のサンマの入荷が始まった。30日は北海道の根室港で水揚げされた約20キロが入荷。卸値は1㌔あたり1700円ほどで、1匹約230円前後と、例年より高値で取引されている。過去最悪の不漁を記録した昨年と比較すると漁獲量は増加しているが、依然深刻な状況。担当者は「今年のサンマも小ぶりで値段も高い。気温の低くなる秋以降に期待したい」としている。
 同社によると、今季の初入荷は例年より数日遅い21日。2㌔15尾入りが10ケース入荷した。新型コロナウイルスの影響で飲食店での取り扱いが少ないことや、身が細いにも関わらず高値であることから、市内の小売店への出荷はまだほとんどないという。
 同市御成町のいとく大館ショッピングセンターでは30日現在、岩手県産などの冷凍サンマを解凍販売している。買い物に訪れた40代女性は「言われてみればしばらく生サンマを買っていない。刺し身が好きなので、早く旬物を食べたい」と話していた。
 水産庁によると、漁期を通じたサンマの来遊量は昨年を上回るものの、一昨年より下回ると予測している。1歳魚の平均体重は昨年以上だが、主体が120~140㌘と小ぶり。漁場は公海中心で、全国有数の水揚げ量を誇る三陸沖の漁場形成は例年より遅い10月下旬とみている。
 高い水温を忌避する傾向にあるサンマは、地球温暖化などで海水温が上昇すると、陸地から遠い場所で魚群を形成するようになる。漁場が遠方になるほど鮮度維持や移動コストなどの問題が浮上するため、水揚げ量が年々減少しているという。
 7月8日に解禁された北海道東沖のサンマ流し網漁が史上初めて漁獲ゼロで終漁するなど不振が続く昨今。市青果魚類卸売水産部の藤江智之鮮魚課長は「地球温暖化の影響が大きいと思うが、この歴史的な不漁に終わりが見えない」と話し、「南方の魚が北方で揚がるなど異常な事態が続いている。季節の魚が食べられなくなるのではないかと心配」と眉をひそめた。

秋田犬ライブ配信開始 大館の保存会 「癒やされる」「会いに行きたい」好評

2021-08-31
ライブ動画の撮影風景(秋田犬会館)
 秋田犬保存会(本部・大館市、遠藤敬会長)は今月から、動画投稿サイト「ユーチューブ」でのライブ配信を始めた。同市三ノ丸の秋田犬会館にいる秋田犬の日常生活や、愛らしい姿を毎日配信。チャンネル登録者数は、約2週間で4000人に迫るなど好評を博している。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で来館者が減少したことから、アフターコロナを見据えて来館増につなげようとSNS(会員制交流サイト)での情報発信を強化。昨年から短文投稿サイト「ツイッター」での発信に力を入れている。さらに知名度向上につなげようと、今年お盆過ぎからは「ユーチューブ」での動画配信も開始した。
 毎日4時間前後のライブ動画を配信。職員が飼育し、秋田犬会館で受付係なども担当する虎毛の雄「すばる」(2歳)、虎毛の雄「くろべえ」(6歳)、赤毛の雄「ぎん」(5歳)の3匹を主に出演させている。接客姿や、就寝、食事の様子などありのままの日常を映している。
 愛らしい姿に、全国各地の視聴者からは「会いに行くのが楽しみ」「見ていて癒やされる」などの声が届く。動画1本につき平均約500人が視聴しており、チャンネル登録者数も日々増えているという。
 同保存会では今月から、画像共有アプリ「インスタグラム」への投稿も始めた。「ツイッター」のフォロワーは、約9万5000人に上るなど注目を集めている。
 庄司有希事務局長は「いろいろな人に秋田犬を知ってもらい、興味を持ってもらいたい。コロナが収束したらぜひ遊びに来てほしい。大館のために、会員の増加にもつながれば」と話している。

大館市 先端設備導入で 固定資産税3年間ゼロ 制度創設から27社認定

2021-08-30
 中小企業が先端設備を導入した場合に固定資産税を3年間ゼロとする計画を策定している大館市で、2018年度の制度創設から累計で27社が市の認定を受けた。投資総額は約13億9000万円。人手不足が深刻化する中、労働生産性を高めて経営基盤強化や競争力向上につなげる狙いがある。計画期間を2年延長して23年6月まで申請を受け付けることになり、さらなる設備投資を促す。
 固定資産税の特例を利用できるのは製造業で資本金3億円以下、卸売業で同1億円以下、小売業で同5000万円以下など。機械装置や測定・検査工具、器具備品、建物付属設備、ソフトウエアを対象とし、年平均3%以上の生産性向上が見込めることを条件としている。市町村ごとに課税措置を3年間ゼロから2分の1の範囲で軽減できるが、多くの自治体はゼロにする方針を打ち出した。
 企業の設備にかかる固定資産税は1・4%。基準日(1月1日)までに導入すれば次年度から支払いが免除される仕組み。制度適用に伴う市の減収分は交付税で補塡(ほてん)される見通し。
 18年6月に生産性向上特別措置法が施行され、市が国に提出した導入促進基本計画は同年6月19日付で認められた。3年間で30件程度の認定を目標としていた。産業競争力強化法の一部改正に伴い特措法が廃止、先端設備導入制度は中小企業等経営強化法に移管された。市は今年6月に計画延長の変更について国の同意を受けた。
 商工課によると、設備投資の総額は13億9016万5000円。建設業や木材加工業、自動車部品製造業、縫製業などと幅広く支援し、高性能の機械に更新するケースが目立った。担当者は「熟練社員が定年を迎える中、慢性的な人手不足に悩む企業が多く、生き残るためには生産性を高めるしかないようだ」と分析した上で、「制度周知に努めて競争力強化を図り、新卒者の市内就職率向上や市外に就職した若者のUターン促進につなげたい」としている。
 新型コロナウイルスの影響を受けながらも設備投資を行う中小企業に対し、固定資産税の特例措置が拡充されており、設備を置く工場などの事業用建物も対象となる。
 問い合わせは商工課(☎0186・43・7071)。

石田ローズガーデン 修景工事が大詰め 園路や柵設置へ 「迎賓館」の装いに

2021-08-30
レンガ敷きの園路が整備される石田ローズガーデン(6月撮影)
 大館市が「洋の迎賓館」に位置付ける石田ローズガーデン(同市三ノ丸)の修景工事は本年度に大詰めを迎える。9月以降、レンガ敷きの園路整備などが順次行われ、年度内に完成予定。すでに改修を終えた石田博英・元労働大臣の邸宅と合わせ、来年の開花期には新たな装いで観光客を迎え入れる。
 修景工事は2019年度に実施設計し、20年度に邸宅を洋館風に改修。完成後の今年5月、一般公開された。
 観光課によると、3年目は敷地(2505平方㍍)のほぼ半分を占めるバラ庭園に新たな園路を設けるほか、西側に目隠しフェンスを設置、駐車場看板を作成する計画。クリの木材をベンチなどに加工することも予定している。事業費は約2600万円。
 メインの園路整備は庭園管理の実績がある専門業者に依頼した。約500種500本のバラが植えられた庭園は現在、土が敷き詰められている。来場者が散策する際、土を踏み固めてしまい、バラの根を傷める恐れが指摘されていた。今後はレンガと砕石を敷いて土の上に園路を設け、根を守ると同時に、来場者が散策しやすいようにする。
 改修を終えた邸宅内には来年4月、カフェレストランが新設される予定。庭園の装いも新たになることで、新型コロナウイルス感染収束後の観光誘客につながると期待されている。
 ローズガーデンは元々、石田・元大臣の邸宅とバラ庭園。2018年10月、遺族から土地と建物が市に寄贈された。開花期の6、10月には例年バラまつりが開かれ、県内外の客でにぎわう。
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