本文へ移動

今日のニュース

今月のニュース

2021年9月

RSS(別ウィンドウで開きます) 

扇田病院無床化 反対請願は継続審査 大館市9月議会 無記名投票で賛成多数

2021-09-28
NEW
請願の継続審査について投票が行われた本会議(大館市役所)
 大館市の9月定例議会は27日、本会議を再開し、2020年度一般会計と14特別会計、4企業会計を認定、水道事業と工業用水道事業の未処分利益剰余金の処分に関する議案2件、追加提出された病院事業管理者の給与と旅費に関する条例の一部改正案を可決、扇田病院の無床診療所化に反対する請願を賛成多数で継続審査とし閉会した。
 請願は市民有志の「扇田病院を守る会」が提出し、付託された厚生常任委員会は採決で継続審査としていた。委員の明石宏康議員と相馬ヱミ子議員のほか、笹島愛子議員、佐藤芳忠議員、吉原正議員の5人が反対の立場で討論。このうち笹島議員は「さまざまな意見を聞き集約するために今から議論しなければならない」、吉原議員は「民意をしっかりと受け止めて真剣に向き合い、対立ではなく合意に向けた対応を促す意味で採決すべきだ」と訴えた。
 これに対し賛成討論に立った小棚木政之議員は「慢性的な赤字や老朽化、人口減が進む中で1自治体に二つの公立病院を持つ問題など議論なしに拙速な結論を出すと議会の存在意義がないことを意味する。もう少し深く審査すべきだ」と主張した。議長を除く25人で無記名投票を行った結果、賛成16票、反対9票で継続審査とした。
 条例改正は、特別職の病院事業管理者が院長を兼ねる場合に特殊勤務手当を支給できるようにする。
 20年度一般会計は歳入521億6583万円(前年比34・2%増)、歳出500億9263万円(36・3%増)で差引額20億7319万円。21年度への繰り越し財源を差し引いた実質収支は18億2441万円の黒字、この額から前年度の実質収支を差し引いた単年度収支は7146万円の黒字、実質単年度収支は8357万円の赤字を計上した。
 国民健康保険、介護保険など14特別会計の決算総額は歳入205億2379万円(0・6%減)、歳出200億2892万円(0・3%減)。実質収支は4億9335万円の黒字、単年度収支は5542万円の赤字となった。
 企業会計のうち水道事業は収益14億5721万円、費用13億2538万円で純利益1億3182万円。工業用水道事業は収益7916万円、費用7369万円で純利益546万円だった。下水道事業は収益14億3715万円、費用14億4994万円で純損失1278万円。病院事業は総合、扇田病院を合わせた収益118億870万円、費用122億6430万円で純損失4億5560万円だった。

古里盛り上げたいと開発 「鶏めしが恋したプレミアム駅弁茶」 大館東中 花善とコラボ

2021-09-28
NEW
商品の完成を発表した会見(大館東中)
 大館市大館東中学校(駒木聖子校長)の生徒らが、オリジナルのブレンド茶を開発した。本場京都の味に定評がある同市の「蔵cafeレストラン康瓏堂」(森田康裕代表)監修の下で作られたもので、〝世界に一つだけ〟の煎茶。同校プロジェクトリーダーの飯塚凜人さん(3年)は「このお茶で地域の皆さまに笑顔と元気を届ける」と希望を語った。10月3日に同校の学校祭での先行販売を予定しており、一般販売は11月13日から。
 フランス・パリの「リヨン駅」に駅弁の出店を予定している同市の駅弁製造「花善」(八木橋秀一社長)とのコラボ商品。「花善×大館市立東中学校お土産プロジェクト」で開発された。
 駒木校長によると「ふるさと大館を盛り上げたいという両者の思いが一致した」ことで4月、立候補した1~3年生11人をメンバーにプロジェクトが始動した。全校生徒からアイデアを募集し、花善フランス支社の従業員らとWEB会議を重ねて開発する商品をお茶に決定。康瓏堂の森田代表が監修し、生徒の意見を基にブレンドする茶葉などを選ぶなどして開発に取り組んできた。
 商品名は「鶏めしが恋したプレミアム駅弁茶」。有機抹茶入りの煎茶で、「サエミドリ」という品種の茶葉を使用。きれいな緑色で爽やかな香りと自然なうま味があり、鶏めしの甘みとも合うスッキリとした味わい。ティーバッグ5個入り(税込み1000円)を合計1000個作った。このほか1945年ごろまで花善の駅弁で使われていた「汽車土瓶」がセットになった商品(同1680円)も1000個製作した。
 27日は、同校で商品完成会見が行われた。八木橋社長と森田代表、駒木校長、同市の高橋善之教育長、プロジェクトメンバーが出席。プロジェクトリーダーの飯塚さんは「自分たちはもちろん、お客さまにとっても最高と思えるお茶が完成した。このお茶で必ず地域の皆さまに笑顔と元気を届ける自信がある」と力を込めた。八木橋社長も「東中生皆さんの頑張りに応えるようフランスでの販売を頑張りたい」と語った。
 10月3日は学校祭で保護者らに先行販売。一般販売は11月13、14日に花善、同20、21日に秋田犬の里、同27、28日にいとく大館ショッピングセンターで予定している。

北秋田 にぎわい創出へ特売 〝市日通り〟の定期市 月末を「サービスデー」に

2021-09-28
NEW
月末の「サービスデー」を初めて実施した市日通りの定期市(北秋田市元町)
 北秋田市元町の通称・市日通りで「7」の付く日に開かれる定期市で27日から「月末感謝サービスデー」が始まった。月3回の開催のうち、月末は各店で特売などのサービスを実施し、利用者を増やすため工夫を凝らしている。
 鷹巣地区の市日通りでは、業者でつくる県北商友会(庄司正会長)が7、17、27日に定期市、盆や年末に臨時市を開催している。近年は高齢化により出店数や訪れる人が徐々に減少。このため市日のにぎわい創出につなげようと、月末の毎月27日を「サービスデー」と銘打ち、各店での特売を初めて実施した。
 この日は午前8時ごろから旬の野菜や果物、魚介類、加工品、生活用品などを販売する15店ほどが通行規制された道路に店を構えた。各店が「本日特売日」のカードを掲示。購入客へ果物を1個サービスしたり、馬肉の加工品の値段を割り引いたりと、普段より1~4割程度安い値段で販売する店もあった。
 特売を知らずに訪れた人も多く、「なんだか得した気分」などと笑顔で話していた。午前10時ごろには近隣の保育園児たちが散歩に訪れ、通りはにぎやかな雰囲気に包まれていた。
 定期的に出店している工藤りんご店の工藤隆博さん(64)=同市米内沢=は「平日の月末はなかなか人が来ない。定期的に来てくれるお客さんが増えるとうれしい」と話していた。餅やリンゴを買いに訪れた同市元町の女性は「安く買えていいサービス。昔より店は減って寂しいが、これからも続いてほしい」と話していた。
 サービスデーは月末に毎月実施する。庄司会長は「各店が強みを生かした特売をしている。近所の人にも声を掛けて市日を利用してもらえたら」と期待を寄せている。

大館市 旧庁舎解体が本格化 倉庫など含め16棟 発掘調査経て駐車場に

2021-09-27
解体工事が本格化してきた旧本庁舎(大館市中城)
 大館市の旧本庁舎解体工事が本格化してきた。1953年の風呂屋町大火を受け、復興への期待を背負って翌54年に建設された鉄筋コンクリート3階建て。移転新築に伴い60年余の役割を終えた。来年3月までの工期となっており、発掘調査を経て駐車場を整備する。一連の事業は2024年度完了を見込んでいる。
 旧庁舎は延べ床面積4648平方㍍。東側1891平方㍍は76年、81年、89年に増築した。西側はドーム型の天井とらせん階段が特徴的だった。老朽化が進んだことから09年、10年度に耐震診断を実施。基準を満たしていないことが判明し、当時は補強する方針だった。
 11年3月の東日本大震災で防災拠点の在り方について再検討を迫られ、有識者や公募市民による検討委員会、議会特別委員会で審議を重ねた結果、建て替えに方針転換した。現庁舎は19年4月に着工し、今年5月に開庁した。
 事務机やロッカーなど旧庁舎で使われていた備品は現庁舎や支所、学校などで再利用しているほか、不要となった485点を町内会やNPO法人など30団体に無償譲渡、553点を市民や市内事業所に計20万5720円で売り払った。
 解体工事は旧本庁舎のほか倉庫、公用車車庫など計16棟。アスベスト(石綿)除去や樹木伐採、外構工作物撤去なども含む。白川建設(大館市)と2億1973万円で契約した。
 このうち東側倉庫は大館、弘前、盛岡3消防本部が災害を想定した合同訓練で解体した。旧庁舎については今月から内部を崩しており、車両用通路を確保するため中央部分から解体作業を進める。年内には建物が姿を消す。
 発掘調査は10月に着手し、23年度まで行う予定。駐車場は112台分を設ける計画で、観光バスやタクシーなどが乗りつけられるようにする。建物周辺は歩道として明確に歩車分離を行い、安全性を高める。現庁舎西側出入り口から近い場所には、障害がある人や妊産婦ら向けの「思いやり駐車場」を確保し、雨にぬれないよう庇(ひさし)を設ける。

クーポン券で消費喚起 千円の買い物で300円分 19店舗参加 御成町2丁目商店街

2021-09-27
クーポン券発行の告知チラシ
 新型コロナウイルス禍の消費喚起策として、大館市御成町二丁目商店街振興組合(木村幹人理事長)は10月1日から11月25日まで、加盟19店舗で購入1000円につき、300円分のクーポン券1枚を発行する。発行総数は1万枚を予定し、来年1月末まで使用できる。同組合は「コロナ禍で商店街も苦しい。発行で乗り越えたい」とPRしている。
 同組合によると、クーポン券発行は初めて。県の「商店街・飲食店街等支援事業補助金」(上限500万円)に申請し採択を受けた。コロナ禍の消費促進や感染予防につながる事業として、クーポン券発行と歳末セール(11~12月)を計画した。発行には加盟店39の半数近い店舗が参加する予定。
 1回の買い物で発行する券は枚まで。1万円分の買い物で、3000円分がもらえることになる。使用できるのは次回以降の買い物時。各店舗に割り振った券がなくなり次第、終了する。
 同組合によると、市発行のプレミアム付き商品券を取り扱う参加店舗もあり、クーポン券と合わせて二重にお得な使い方もできる。
 木村理事長は「感染が拡大する度に、予約がキャンセルになったり、客足が落ちたりし商店全体がコロナの影響を受けている。市民のためにも、発行でコロナをぶっ飛ばしたい」と話した。
 発行PR用のタペストリーなどを製作中で、近く参加店舗に掲示する予定。
 参加19店舗は次の通り。
 幸坂薬店、おしゃれサロンサイトウ、山十寝具店、寿司なにわ、COCOHAIR、RelaxRoom癒身伝心、成田板金工業所、アバフローリスト、Nstyle、ソーイングセンターつるや、マイヘアー、田中ガラス店、CAMP&CLIMBINGFREAKY、カトウ時計店、化粧品はせがわ本店、御成町整骨院、大館べにや、英智学館大館校、美容院ささき
RSS(別ウィンドウで開きます) 

介護保険事業 20年度給付費は96億円 大館市 前年度比1・5%増

2021-08-19
20年度の事業実施状況を審議した運営委員会(大館市役所)
 大館市の介護保険事業計画運営委員会(櫻庭庸悦会長)は18日、市役所で開き、2020年度の事業実施状況を審議した。20年度の介護保険特別会計決算(見込み)で、保険給付費は96億7997万円。前年度比1億3868万円、1・5%の増加となった。地域支援事業では介護予防事業などの利用が減少し、事務局の市長寿課は「コロナ禍で活動自粛の傾向が見られ、高齢者の自宅の閉じこもり解消に努めたい」と述べた。
 65歳以上の第1号被保険者は今年3月末現在で2万7404人で、高齢化率は39・2%。要介護(要支援)認定者数は5578人で、前年度から68人増え、認定者率は20・06%。このうち、介護(予防)サービス受給者は4974人で前年度比人増、利用率は89・2%となった。
 20年度介護保険特別会計の決算状況(見込み)は、歳入が110億711万円で前年度比0・4%増、歳出は106億8031万円で0・6%増。実質収支は1億1757万円で、前年度比9・2%増。20年度末の介護保険事業基金は10億9372万円となった。
 介護予防などを目指す地域支援事業費の20年度決算額(見込み)は5億1483万円で、前年度比223万円減。
 住民主体でサロン活動を行う「介護予防・通いの場づくり事業」は、実施が24団体、参加延べ人数が6921人。前年度から参加が1963人減少し、申請したが、コロナ禍で活動できない団体もあった。長寿課は「新型コロナ感染拡大で、高齢者が集う活動が自粛となり、家に閉じこもる傾向が続いている。閉じこもりを解消し、フレイル予防に努めていきたい」と述べた。
 第8期計画の初年度となる21年度当初予算の概要の報告も受けた。3年間の計画期間中の施設整備は、22年度に定員29人の看護小規模多機能型居宅介護1施設、大館地域に介護予防拠点1施設などを整備する予定。
 委員から特別養護老人ホームの待機者が昨年7月時点で270人を超える現状について、「施設整備の計画はないのか」と質問があり、長寿課は「看護小規模多機能型居宅介護は、在宅で訪問看護・介護を受けながら、必要に応じて宿泊できる施設で、在宅サービスを充実させて待機者の解消につなげたい」と述べた。

北秋田市 小森・湯ノ岱線 廃止へ 10月1日で 乗合タクシーで代替 公共交通活性化協

2021-08-19
北秋田市の地域公共交通活性化協議会(市役所)
 北秋田市の地域公共交通活性化協議会(会長・津谷永光市長)は18日、市役所で開き、バス路線「小森・湯ノ岱線」の廃止と、代替交通手段の導入について協議した。委員から反対意見などは出されず、10月1日に廃止される見通しとなった。
 イオンタウン鷹巣から鷹巣駅、ケアタウンを経由して湯ノ岱温泉、長寿の湯までを結んでいる同路線は、沿線人口の減少や学校の統廃合に伴うスクールバスの運行などで利用者が大きく減少。今年3月に策定された市地域公共交通利便増進計画では、運行の見直しを検討するとしていた。
 4月には同路線の乗降調査を実施。代替交通の運行案を取りまとめ、7月には地区住民への説明会を開催したところ、「理解を得られた」という。こうした状況を受け、運行する秋北バスは路線の廃止を申し出た。
 事務局の市総務部総合政策課によると、同路線は現行、平日5便(鷹巣駅方面3便、湯ノ岱方面2便)、土日祝日4便(朝の鷹巣駅方面が運休)を運行している。
 廃止後の代替交通は「乗合タクシーによる定時・定路線を基本とした予約型運行」とし、運行ダイヤは現行のバス路線に沿った形の平日5便、土日祝日4便とする方針。
 利用者は事前に登録した上で、前日の午後5時(午後便の利用時は当日午前10時)までに利用したい便と乗車および降車場所を連絡する。タクシーは予約があった便ごとに運行経路を設定し、利用者宅等をまわりながら目的地まで運行する。予約のない便は運行しない。
 料金は「バス料金並み」を基本として、エリアごとに運賃を設定し最大で600円。同一エリア内は200円とするほか、小学生は半額、高校生の通学には割引運賃を適用する。運送事業者は、県ハイヤー協会北秋支部が推薦するタクシー会社を予定。運行経費はタクシーメーターを基本に、利用者からの運賃収入を差し引いた差額分を市が負担する。
 これらの説明に、委員から異論は出されなかった。事務局は「代替交通の運行開始は、準備などもあり10月の中旬を予定している」などと述べた。

鹿角 花輪ばやし 来年こそ開催を 祭典委が祈願祭開く

2021-08-19
来年の祭り開催などを祈る関係者(御旅所)
 鹿角市の花輪ばやし祭典委員会(阿部義弘会長)は18日、花輪谷地田町の御旅所(おたびしょ)で祭典祈願祭を執り行った。例年は祭りや地域の安全を願っているが、コロナ禍で昨年に続いて今年も祭りの中止を余儀なくされた中、関係者が「来年こそ祭りができるように」との願いを込めた。
 花輪ばやしは、地域の総鎮守・幸稲荷神社の祭典で、19、20日に祭礼ばやしを奉納する伝統行事。例年、祈願祭は神社本殿からのご神体が安置される里宮の御旅所で、花輪ばやしの開幕前日に行われる。
 祭典委は今年5月、新型コロナウイルスの影響で花輪ばやし合同運行の中止を決定。その中で町内ごとの行事は条件付きで実施を認めることとし、準備が進められてきた。
 しかし、今月11日に県が警戒レベルを引き上げたため、当初の申し合わせに従い各町内行事の中止を決定。祈願祭も大幅に規模を縮小して執り行うことにした。
 阿部会長は「今年は町内行事だけでも披露し、地域に元気を届けられればと思っていただけに残念だ」と無念の思いをにじませた。
 祈願祭の参加者は例年80~90人、昨年が感染予防のため約30人だった。今年はさらに絞り込み、祭典委員会の正副会長や若者頭協議会長ら神職を含めて9人が参加して五穀豊穣や疫病退散などを祈った。
 阿部会長は「関係者や市民の思いが届いてコロナが収束し、来年こそ祭りが復活できるよう願うばかり」と話した。

ドーム接種の舞台裏㊤ 1日7500人 県内最大規模の挑戦 現場の「危機感」が出発点

2021-08-18
医師らの強い思いで実現した1日7500人規模の集団接種(6月26日、ニプロハチ公ドーム)
 大館市が6月に始めた新型コロナウイルスワクチン集団接種は、21、22日で終了する。ニプロハチ公ドームで1日7500人まで受け入れた県内最大規模の挑戦は、大きなトラブルもなく、「大館モデル」ともいえる。どう計画され、進んできたのか。終了後は人口に対する接種率が77%に達する見込みで、市民の生活はどう変わるのか。関係者に取材した。
 「市民の命を守るには、コロナを抑えるしかない」。市立総合病院の吉原秀一院長が市のワクチン接種について考え始めたのは、全国に緊急事態宣言が発令されていた昨年春だった。
 ある疾患の患者を通常通り青森県の弘前大医学部付属病院に紹介しようとしたが断られ、コロナ禍では県境を越えた患者の行き来が難しいケースがあると知り、衝撃を受けた。「2時間かけて秋田市へ搬送するのか。地域の基幹病院として分娩(ぶんべん)や透析患者、がん患者などをここで診るしかない。クラスター(感染者集団)を発生させ、病院を閉じるわけにはいかない」。出発点は「危機感」だった。
 この「危機感」と「対策」を福原淳嗣市長に相談し、「市民の生命を守るため、市を挙げて取り組む」との力強い言葉を受けた。県内で最も医師が少ない地域で、限られた人材で効率的に接種を進めるには「集団方式」、大人数を受け入れるには野球大会を開く十分な広さがある「ニプロハチ公ドーム」しかなかった。
 ドーム会場を念頭に市は今年2月、接種対策室を設置。間もなく予防接種会議で関係者が初めて集団方式について話し合った。大館北秋田医師会の櫻庭庸悦会長は「早くワクチンを行き渡らせるのが感染症対策の基本。短期間で終わらせるにはドームが適切で、反対する会員はいなかった」と振り返る。
 総合病院では職員約900人へのインフルエンザワクチン接種を1日当たり1時間、延べ3日間で行った。この経験から吉原院長は「チーム数を増やし、ドームで1日最大1万2000人が可能」と試算。医師数などを踏まえ、1日7200人を提案した。入り口1カ所で一方通行とし、受け付け、問診、接種、15分の経過観察と進む会場のレイアウトもほぼ固まっていた。
 「人数を聞いて職員の顔色が変わった」と対策室の安保透室長。経験のない大仕事になるからだ。市は交通手段を最も不安視した。ドーム駐車場は約450台分しかなく、周辺の渋滞が予想された。このため自家用車での来場を制限し、シャトルバスの運行を決定。1日4000人から始め、徐々に規模を広げることでまとまった。
 当初は4~6月の3カ月で市民に2回の接種を終える計画だった。ドームを仮押さえるなど準備を急いだ。だが、国のワクチン供給が遅れ、4月に市に届いたワクチンは1箱(約1000人分)。感染リスクの高い90歳以上を先行し、4、5月に総合病院で接種を行った。
 ようやく態勢が整い、6月12日に高齢者4000人でスタート。同19日から1日5400人に拡大し、集団接種では県内で最も早く16~64歳を開始した。ピーク時は1日7500人規模、7月31日からは12~15歳も受け入れた。21、22日で約1万3000人が2回目の接種を終える見通しだ。

「秋田の枝豆あん」 井村屋からきょう発売 2割占める規格外 ペースト加工し提供

2021-08-18
新商品をPRする浅田会長(左から3人目)と中田会長(同4人目)=プラザ杉の子
 大館、北秋田両市で生産が盛んなエダマメの規格外品を使用した新商品「秋田の枝豆あんトッピング」が18日、主に東日本の小売店で売り出される。大館など4市町村の観光地域づくり法人「秋田犬ツーリズム」(中田直文会長)が食品製造販売・井村屋(岩本康社長)と商品開発した。チューブ入り130㌘、税込み291円(参考小売価格)。
 17日に大館市のプラザ杉の子で商品の発表会が開かれた。中田会長や井村屋グループの浅田剛夫代表取締役会長、福原淳嗣大館市長らが出席し、開発経緯などを説明した。
 原料は両市の生産団体「ファーム畠山」(畠山博実代表取締役)、佐藤ファーム(佐藤謙一代表)、たかのすファーム(内山正博代表)が栽培した「湯あがり娘」と「神風香(かみふうか)」を使用。収穫直後の新鮮な「朝採れ枝豆」を、秋田犬ツーリズムが大館市内でペースト加工し、井村屋に提供した。
 井村屋はチューブタイプのトッピングシリーズを手掛けている。パンや餅に乗せる食べ方が人気という。既存の「こしあん」などに今回、濃い緑色で甘い「秋田の枝豆あん」を加えた。
 エダマメは収穫量全体の約2割が規格外となり、市場に出回らないことから、有効に活用しようと昨年9月ごろから、本格的に商品開発が進んだ。浅田会長は「SDGs(持続可能な開発目標)の観点からも大事な試み」などと語った。
 秋田犬ツーリズムは生産者とメーカーの橋渡し役を務め、中田会長は「地元生産者の収益拡大につながれば」「規格外の味に遜色はない」とPRした。福原市長は「エダマメスイーツの時代が変わる」と太鼓判を押した。
 小売業から引き合いが強く、初回販売は6万本を計画した。6万本に使用されるエダマメペーストは、約1・3㌧に上る。17日にいとく大館ショッピングセンターで先行販売した。18日以降、北海道や三重県、東北・関東地方で売り出される。
 特設サイトでは枝豆あんを使ったシェイク、パイ、トースト、ケーキの作り方を紹介している。
印刷に関するご案内
ご案内
広告に関するお問い合わせ
お問い合わせ
購読のお申し込み
購読お申し込み
掲載写真のご購入
ご購入お申し込み
後援のお申し込み
資料請求
記事・写真等2次使用について
資料請求
株式会社 北鹿新聞社

〒017-0895
秋田県大館市字長倉79
TEL.0186-49-1255(総務課)
FAX.0186-43-3065(総務課)
 
*日刊新聞発行および一般印刷*
TOPへ戻る