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今夏の日照不足顕著 北鹿地方 農作物の生育に遅れも 鹿角で7月は平年比66%

2020-08-13
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生育の遅れが心配されているヤマノイモの畑。農家が草取り作業を行っていた(大館市二井田)

 北鹿地方は7月以降、雨や曇りの日が多く、梅雨明けが発表されずに夏本番を迎えている。日照不足は顕著で、7月の日照時間は平年に比べ、鹿角市で平年の66%、大館市で75%にとどまった。8月に入っても曇り空に覆われた日が多い。農作物にも影響が出ており、収穫期を迎えているエダマメで作業の遅れや、ヤマノイモなど一部の作物で生育の遅れが目立っている。
 気象庁のまとめによると、7月の日照時間は大館市が108・6時間(平年144時間)、鹿角市が101・9時間(同154・2時間)、北秋田市鷹巣が120・7時間(同153・1時間)で、いずれも平年を下回った。
 7月の降水量は大館市が242㍉(平年215・4㍉)、鹿角市で278・5㍉(同186・8㍉)、鷹巣が198・5㍉(同216・2㍉)。鹿角市は平年と比べ約1・5倍となった。
 秋田地方気象台によると、7月は梅雨前線や東からの湿った気流の影響を受けやすく、曇りや雨の日が続き、北東北全体で日照時間が少なかった。同気象台がまとめた8月上旬の気象概況(速報値)でも、気圧の谷や低気圧、前線の影響により曇りや雨の日が多く、鷹巣の旬間日照時間(1~10日)は25・8時間、平年比44%で、「かなり少ない」となった。晴れの日が長続きしない状態を受け、仙台管区気象台は7日、東北北部の梅雨明けを発表しないと判断した。
 農作物への影響について県北秋田地域振興局農業振興普及課は、水稲は「日照不足や連続した降雨でいもち病が懸念されたが、管内は目立った発生が確認されていない。県内では出穂が遅れた地域もあるが、管内は例年より1日早かった」と説明する。
 一方で、「エダマメはお盆向けの中生種の収穫期を迎えているが、葉色が薄く、さやの肥大が遅れ、作業が1週間ほど遅れている」という。大豆も連続した降雨で中耕(土寄せ)作業に遅れが出てる。担当は「今年目立っているのが、ヤマノイモやトンブリの生育の遅れ。ヤマノイモはこの時期の葉色が緑だが、日照不足で薄黄緑色。今後好天が続いて日照を確保し、生育が回復することを期待している」と話した。
 秋田地方気象台によると、8月の東北日本海側の日照時間は平年並みか少ないと予想している。暖かい空気に覆われやすいため、気温は高い見込み。

プレミアム応援券 発行予定の8割販売 北秋田市 経済効果に期待

2020-08-13
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 新型コロナウイルスの緊急経済対策として北秋田市が独自に発行した「スーパープレミアム付応援チケット」の販売実績がまとまった。発行予定3万5000セットに対し、79%に当たる2万7743セットを市民が購入。発行総額約4億1600万円分が市内の消費に回ることになる。使用期限は今月末で、緊急経済対策室は「短期間にかなりの経済効果が期待できる」としている。
 応援チケットは1セット1万円(1世帯最大5セット)で、市内の大型店や中小小売店で1万5000円分の買い物に利用できる。1セット当たり5000円分がお得になる「プレミアム」は過去最大という。
 先月11日に売り出し、今月7日で終了した。対策室によると、事前に4936世帯が1万8003セットの購入を申し込んだ。市が購入希望者を追加で募集したところ、1290世帯が応じ、最終的に計6226世帯が2万7743セットを購入した。発行総額は4億1614万5000円となった。
 先月13日から市内444店で幅広く利用されている。使い道として日用品や食品、電化製品の購入が目立つという。自家用車の整備、住宅の塗装・補修といった「普段手が届きにくい部分」に使うケースもあった。
 使用済みチケットは各店が市の窓口に持ち込んで順次換金している。7日時点で2億1271万円分が換金済み。少なくとも発行総額のほぼ半分が3週間余りの期間に使われたことになる。残り半分も使用期限までに利用されれば、7週間という短期間に4億円余りが消費に回ることになる。
 発行予定数の79%という販売実績について佐藤義隆室長は「過去最大のプレミアムが付き、購入希望者が増えた」と分析。「新型コロナの影響が経営に及んだ事業者の声を聞いても、応援チケットによる経済効果があったと考えている」と話した。

帰省控えで人出まばら 鹿角市花輪の市日 お盆の臨時市

2020-08-13
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お盆用品を買い求める客(鹿角市花輪の市日会場)

 鹿角市花輪の市日会場で12日、お盆の臨時市が開かれ、市民らが墓参りで先祖に供える花や菓子などを買い求めた。コロナ禍で帰省を控える出身者が多いためか、人出は例年よりまばら。それでもお盆用品をそろえようと、両手に買い物袋を抱える姿も見られた。
 市日は通常「3」「8」の付く日に開催。毎年お盆前日に臨時市を開いている。
 この日は早朝から40店が出店した。食品を扱う店にはお盆用の菓子や赤飯、ナスやゴーヤーなどの夏野菜、旬のフルーツがずらり。生花店では仏花用のリンドウ、キキョウ、アスターが並んでいた。出店者は威勢の良い声を上げて客を呼び込み、客は手に取って品定めしていた。市八幡平の60歳代夫婦は「分家のお墓にも供えるため花を8束買った。いつもなら親戚が5人ほど集まるが、今年は息子夫婦が1泊するぐらい。バーベキューをして楽しませたい」と話していた。
 市日の管理者によると、例年は家族総出で買い物する人たちや、帰省客で会場が混雑するという。だが、この日来場者の大半は1~2人で足早に買い物を済ませているようだった。毎年出店しているという花き農家の女性(80)=市花輪=は「いつもは午前11時頃には完売するのにまだまだ残っている。売り上げは3分の1にも満たない。明日(13日)の市日に期待したい」と話していた。

改善センターと駅前公民館 解体前に記念イベント 寄せ書きやアルバム  北秋田市

2020-08-12
館内で公民館の思い出に関する寄せ書きや公民館活動のアルバムを展示

 北秋田市合川農村環境改善センターと合川駅前公民館の解体が近づく中、同センターで11日、閉館記念イベントが始まった。合川公民館が所有するアルバムを展示して施設の歴史を振り返るほか、住民が施設への感謝を込めたメッセージを書き残している。イベントは31日まで。
 同市新田目の駅前公民館は1971年、合川公民館が入居する同市李岱のセンターは82年に開館。いずれの施設も市や旧合川町が主催する行事のほか、地域団体の活動の場やイベント開催時に長年使用されてきた。
 センターは8月末の一般利用休止後に解体し、現在地へ新公民館の建て替えが予定されている。老朽化が著しい駅前公民館も同じ日程で解体される。長年にわたり両施設が利用者に親しまれてきたことに感謝を込め、最後の事業として記念イベントを実施した。
 センターの出入り口付近には、パネルとアルバムの展示コーナーを設置。センター完成時から約38年間の歴史がまとめられたアルバム約80冊を展示した。中にはまと火の準備作業や成人式、生涯学習講座、婦人会の行事などの写真もあり、地域住民の盛んな活動の様子を知ることができる。スライドショーでアルバム内の写真を紹介するほか、館内に眠っていた合川町時代の年表、結婚式で使ったパネルなども展示している。
 パネルには住民から募った公民館にまつわる思い出の寄せ書きを貼り付けている。窓口に記入用紙と募集用の箱を用意して住民に参加を呼び掛けている。公民館の利用者から寄せられた用紙には「さまざまな活動、活躍に出会って刺激を受けられるのは公民館あってのこと。ありがとう」「婦人会活動ではわが家のごとくお世話になりました」などと文章や絵で感謝の気持ちがつづられている。
 イベント初日に合わせ、センターで合川公民館短期講座を開催。講師にバルーンパフォーマーの大川龍也さんを招き、寄せ書きを貼るパネルの飾り付けに挑戦した。午後からは小学生ら約10人が参加。風船が割れないよう気をつけながら、まとめて風船をポールに取り付けていき、色鮮やかなバルーンアーチを作っていた。
 寄せ書きはイベント期間中随時受け付けている。佐藤隆男館長は「合川地区は地域の中でもいち早く活発な公民館活動に取り組んできた。住民の皆さんの思い出を今後の公民館につなげていきたい」と話している。

 

夏休み「記憶に残る体験」 セミの幼虫探し羽化観察 大館郷土博物館

2020-08-12
セミの幼虫を探す子どもたち(鳥潟会館庭園)

 大館郷土博物館は先月31日夜、大館市花岡町の鳥潟会館庭園で子ども科学教室「わくわくサイエンス」を開いた。「生きものの不思議・セミの羽化」をテーマとし、同市と鹿角市から小学1~4年生7人、保護者8人が参加。幼虫採集、羽化観察を通して生態に理解を深めた。
 同教室は子どもの知的探究心を刺激し、科学的思考力を養う機会にしようと毎年開催。セミの羽化観察は「記憶に残るような体験を」と、幼虫が土の中から地上に出てきて成虫となる夏に合わせて年1回企画している。
 参加者は、セミが地上に出てきやすい日没後に集合。子どもたちは懐中電灯と虫かごを持ち、庭園を歩いて幼虫を探して回った。木の幹にはアブラゼミが列を作るように止まっており、「こっちにもいた」「たくさんいるよ」「木に止まっているのを初めて見た」などと歓声を上げた。採集後は幼虫の体長や重さを計測し、生態について学習した。
 中田和来(わく)さん(有浦小2年)は「幼虫が木にたくさんいて、びっくりした。一番大きいのを選んだので、家で脱皮を見てみたい」と目を輝かせていた。
 その後、採集した中から1匹を自宅に持ち帰ってそれぞれ羽化を観察した。

 

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5団体「鹿角ヨクシ隊」 鹿角署委嘱 防犯を呼び掛け

2020-07-18
たんぽ小町ちゃんらに委嘱書が交付された(コモッセ)
 鹿角署(一関雄一署長)は犯罪、事故抑止を呼び掛ける「鹿角ヨクシ隊」に、鹿角市内5団体を委嘱した。17日、市文化の杜交流館・コモッセで委嘱書交付式を行い、安全なまちづくりのため協力を求めた。
 ヨクシ隊は2014年から同署が学校や防犯・交通安全活動などを行う団体に委嘱。今回は市のイメージキャラクター「たんぽ小町ちゃん」をリーダーに、比内支援学校かづの校の高等部生徒によるヒーロー「リンゴレンジャー」、防犯協会などを委嘱した。任期は同日から来年3月末まで。「街を良くし、犯罪・事故を抑止」を合言葉に、特殊詐欺被害防止活動などを展開する。
 式では各団体の代表者に委嘱書を交付。一関署長は「鹿角地区は治安が良いが、予断は許されない。皆さんの力添えで、地域住民に防犯、交通事故防止をさらに呼び掛けたい」と述べた。リーダーのたんぽ小町ちゃんは「鹿角をもっとよくしていきたい」と、通訳を介して抱負を述べた。
 式後はリンゴレンジャーがヒーローショーを披露。近隣2保育園の4、5歳児、かづの校小学部など来場者約100人に、不審者から身を守る合言葉「いかのおすし」、新型コロナウイルス対策の手洗い、うがいの徹底を呼び掛けた。
 コモッセ文化ホールを使っての催事は2月下旬以来、5カ月ぶり。感染症拡大に伴い、利用が制限されていた。

 

新型コロナ対策費90億円超に 大館市 基金崩し単独事業も 予防と経済回復目指す

2020-07-17
 大館市が新型コロナウイルス対策として計上した予算は累計で83億円に上り、月内に開く予定の臨時議会に提出する補正予算案を合わせると90億円を超える見通しだ。国が1人当たり一律10万円を支給する「特別定額給付金」が大半を占めるが、事業見直しや基金からの繰り入れ、国交付金などで独自策の財源を捻出。感染防止と地域経済回復の両立を目指す。
 対策費は5月に専決処分と臨時補正、6月補正、7月の専決処分で措置。感染拡大を防ぐため総合病院PCR検査装置の導入(429万円)、帰国者・接触者外来施設の整備(1403万円)、救急車両への隔離型搬送資器材の整備(171万円)を国・県との協調で取り組んだ。学校・保育所・妊婦・避難所用のマスク・消毒液等の購入(2230万円)、重度心身障害者移送費助成の拡充(474万円)は単独で実施した。
 地域経済の活性化を図る緊急経済対策として、中小企業・小規模事業者への支援は▽休業協力金(1億440万円)▽融資あっせん利子補給制度の拡充(5559万円)▽新技術・新商品開発支援事業費補助金の拡充(400万円)▽事業継続応援金(2億2655万円)▽大館の食タクシー・あとで宿泊大館市特産品得点事業(1371万円)▽泊まってとくとく宿泊事業(1億38万円)▽プレミアム付き商品券事業(4億7413万円)▽公共交通支援事業(1450万円)など。市出身大学生らへの支援となる学生応援ふるさと便(659万円)を含め、いずれも単独で実施した。国の特別定額給付金(71億6918万円)、子育て世代への臨時交付金(7510万円)について実務を担った。
 政府が第1次・2次補正予算に盛り込んだ自治体向け臨時交付金で、大館市への配分額は13億円程度。このほか取り崩し可能な基金から繰り入れて財源を賄う。
 追加策の一般会計補正予算案は7億円程度。公共施設への感染予防備品購入、事業所への衛生管理とテナント家賃の支援、特産品の販売促進、宿泊・飲食業への支援、収入が減った世帯への給付金などを盛り込む。

全町民に5千円商品券 小坂町臨時議会 宿泊券20日から募集 コロナ対策、第3弾可決

2020-07-17
コロナ対策費を盛り込んだ補正予算を可決した小坂町臨時議会(役場)
 小坂町の臨時議会が16日開かれ、新型コロナウイルス対策費を盛り込んだ本年度補正予算2件を原案通り可決、閉会した。落ち込んだ地域経済を支援するため、十和田湖畔を中心とした町内の宿泊施設で使える5000円分の宿泊券を発行するほか、全町民に5000円分の商品券を配布する。
 一般会計補正予算は1億1870万7000円を追加し、補正後の総額は47億8320万8000円となる。十和田湖畔を中心とした町内宿泊施設の利用を促進するため、5000円分の宿泊券を5000枚発行する。北東北3県の在住者を対象とし、1人2枚まで。
 募集は今月20日から始める予定で、はがきに必要事項を記入し申し込む。計画では、今月末までの応募者を対象に、第1次の抽選を予定している。町は「宿泊料以外にも、フロントで精算する支払いに使用できるが、詳細は各施設に問い合わせてほしい」と話している。
 商品券は、5000円分(1000円券5枚)を全町民4936人に郵送する。8月上旬には発送し、お盆前には使用できるようにする計画。登録業者の募集は16日から始め、小売り、飲食、理美容、建設業など幅広い業種を想定している。登録業者名はチラシで周知するほか町のホームページにも掲載。商品券が使えることを示すステッカーを掲示する。使用期間は10月まで。
 町内の観光施設、飲食店、商業店舗、企業などが行う「3密」対策費用の一部を、50万円を上限に助成する。4月1日以降に実施した経費が対象。小中学校用のフェースシールド、消毒液、サーキュレーターを購入する。
 細越満町長は「町独自の対策の第3弾。地域経済、感染拡大予防対策のうち、早急に対応すべき経費を計上した」と説明した。

秋田杉 150年後の曲げわっぱに 山瀬、早口両小児童 育成林の下刈り作業

2020-07-17
杉の苗木周辺の雑草を刈り取る児童(大館市岩瀬)
 大館市の伝統工芸品「大館曲げわっぱ」の原材料を将来的に確保しようと、市が山瀬ダム近くに整備した秋田杉の育成林で16日、地元の小学生が下刈り作業を体験した。「大館曲げわっぱ150年の森育成事業」として、一昨年から苗木3000本を育てている。山瀬小学校(柴田清香校長)と早口小学校(山本泉校長)の6年生54人が参加し、成長を願いながら、一体を覆う草を刈り取った。
 曲げわっぱの原材料には天然秋田杉が使われてきたが、国が2012年度に供給を停止し、人工杉の活用が課題となっている。製造には高年齢樹が適しているとされ、児童と「150年の森」を育てながら、伝統文化を継承する。18年6月、岩瀬の市有地約1haに、両校の児童も参加して、2年生の苗を植えた。
 開会式で市林政課の古川泰幸課長は「市を代表する特産品の材料となる天然杉の入手が難しくなり、同じような木を人工で育てるには150年かかる。みなさんの子ども、孫の世代までも150年の森を継続していきたい」とあいさつ。担当者が「下刈りは苗木の成長を邪魔する雑草を取り除き、日光を当たるようにする大切な作業」と説明した。
 植栽時に高さ40㌢ほどだった苗木は、60㌢以上に成長。苗木よりも背丈のある雑草に覆われており、児童はピンクのリボンが結ばれた苗木を探しながら、刈り込みばさみで周辺を刈り取った。岩渕凌空さん(早口)は「苗木と雑草を見分けるのが難しかった。雑草に負けずに大きく育ってほしい」と話した。大館曲げわっぱ協同組合の柴田昌正理事長は「曲げわっぱに使う木がどのように育っていくか課程を学ぶことで、将来製造に携わる人が出てくれたらうれしい」と期待した。
 林政課によると、今後数年は下刈り作業が必要で、児童に体験してもらう予定。

困窮世帯、企業など支援 大館市の新型コロナ追加策 月内に臨時議会  36事業7億円規模

2020-07-16
新型コロナ対策の説明を受けた市議会教育産業委(大館市役所)
 大館市は15日、新型コロナウイルス対応の追加策を盛り込んだ7億円規模の一般会計補正予算案を明らかにした。収入が減った世帯や中小企業への支援、感染予防物品の購入など36事業。月内に開催予定の臨時市議会に提案する。
 市議会4常任委員会で説明した。新たな支援策は、「暮らし再建世帯応援金」として前年同月に比べて給与収入が2割以上減少した世帯に10万円を給付、扶養する学生がいる場合は10万円を加算する。減収の事業主に扶養する学生がいる場合も10万円を支給する。
 離職などで生活が困窮した人向けの「就労支援給付金」は月3万円を最大3カ月、就労が決定した月に準備金2万円を支給する。
 ひとり親世帯には臨時特別給付金5万円を支給し、第2子以降1人につき3万円を加算。さらに収入減の場合は5万円を追加給付する。
 公共交通の支援として市内事業者の貸し切りバスを利用した市民・団体に対し、料金の4分の1(上限3万7500円)を助成。冊子版時刻表を作製するバス会社に費用の半額を補助し、公共交通の利用促進を図る。
 事業継続力の強化支援については、感染予防策を講じた来店型店舗(小売・宿泊・飲食・生活関連サービス業など)に20万円まで助成。テレワーク(在宅勤務)など通信環境を整備した中小企業や個人事業者に対し経費の2分の1、最大100万円を補助する。
 国の家賃支援給付金に該当しない事業者(売り上げが20%以上減)にテナント家賃や借地料などの一部(3カ月分)を助成。事業継続計画(BCP)を策定した事業者には経費の2分の1、最大50万円を助成する。
 認定農業者支援は国の経営継続補助金に上乗せ(補助率2分の1、上限100万円)するほか、不採択の場合は上限150万円を補助。地元農産物を利用した新商品開発は50万円を上限に定額補助する。
 比内地鶏の消費拡大については、高齢者施設が購入する際の県補助への上乗せと、県事業で対象外の病院に単独助成を行う。農畜産物の過剰在庫対策として冷蔵庫の賃借料(2分の1)を補助する。
 経済的な不安から住宅建築などを取りやめるケースがあるとして、木材需要を支えるため工務店に1件あたり10万円、設計事務所に同5万円の地域材利用奨励金を交付。インターネットを介して家を見る「オンライン内覧会」の取り組みも支援する。
 木材製品の開発支援は最大200万円で全額補助、情報通信技術(ICT)を活用する「スマート林業」導入支援は最大500万円で3分の2を補助する。
 宿泊施設の利用促進では、県外客に抽選で特産品を贈るほか、大館能代空港の利用者向けにクーポン券を発行する。特産品を全国に発送する際の費用助成も行う。
 芸術文化支援は、感染予防策を講じながら発表会を開く団体に会場使用料など上限20万円を補助。これまでに発表会を中止したことで支出が発生した団体にも助成する。
 病院感染症対策は外来待合いすや外来患者呼び出し装置、自動精算機、バス待合所の整備などを行う。
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需要拡大に新商品 コロナで打撃の比内地鶏 県庁で発表会

2020-06-30
秋田活性化の日景社長があいさつした新商品の発表会(県庁)
 新型コロナウイルス感染拡大に伴い消費量が激減した北鹿地方特産の比内地鶏の需要回復を図ろうと、県内の加工業者らが新たな比内地鶏の味わいなどを楽しめる新商品を開発した。県庁で29日、報道向けの発表会が開かれ、秋田比内やの「比内地鶏すぐ食べられますシリーズ」や、秋田活性化の比内地鶏を使った2種類の缶詰などが紹介された。
 高級食材として首都圏の飲食店などに販売されている比内地鶏は、新型コロナ感染拡大に伴う外出自粛や飲食店への休業要請などの影響で、消費量が大きく減少。県は新商品の開発支援や学校給食での活用など、需要回復に向けた取り組みを進めている。
 紹介されたのは秋田比内やと秋田活性化、秋田味商の商品。秋田比内やの「すぐ食べられますシリーズ」はステーキやそぼろ、つくね、ハンバーグなどの加工品を冷凍したもので、レンジ調理で簡単に食べられるのが特長。4月からラインアップを増やしながらオンラインショップや大館本店で販売している。
 秋田活性化は、比内地鶏を使ったオイル煮料理アヒージョとトマト煮込みの缶詰を開発。大館市産のニンニク、小坂町産のアカシアはちみつなど、県産品をふんだんに使用した。アヒージョは「金の比内地鶏」、トマト煮込みは「赤の比内地鶏」の商品名で、7月1日から県内のスーパーや土産品店などで販売。通販も行う予定。
 発表会では、参加事業者を代表して秋田活性化の日景賢悟代表取締役が「比内地鶏の魅力を、より多くの人に知ってもらい消費拡大を図りたい。ぜひ買って、食べて、協力を」などと呼び掛けた。

 

JAかづの総代会 7200万円の剰余金 19年度決算 

2020-06-30
JAかづのの通常総代会(JA会館)
 JAかづの(菅原俊二組合長)の第58回通常総代会が29日、鹿角市花輪のJA会館で開かれ、2019年度事業報告など議案8件を原案通り承認した。収支改善に取り組んだ結果、7200万円の当期剰余金を計上、組合員に対し、11年ぶりとなる出資配当を予定している。
 総代会は、新型コロナウイルス感染防止のため、必要最少人数での開催となり、出席したのは28人、書面での議決は393人だった。
 黒字決算は4年連続。前年度の6800万円を上回った。自己資本比率は0・16%増の12・27%、不良債権比率は0・56%減の1・78%となる。
 子会社の経営状況は、ガソリンスタンドや葬祭などを行うアニモが、暖冬による灯油、軽油販売の減少、新型コロナの影響を受けたものの、5200万円の当期利益を計上。
 累積赤字解消へ向け再生5カ年事業計画に取り組んでいるファー夢かづのは、800万円の当期利益を確保し、次期繰越損失金は737万円となった。
 支所の再編を盛り込んだ第10次農協基本計画の一部変更に対し、「不便になる」などと慎重な対応を求める意見があった。八幡平、花輪、柴平、十和田、大湯(出張所)、小坂の各支所を南部(花輪)と北部(十和田)の2支所に再編するもので、八幡平と柴平、小坂はプラザ店舗に業態転換する。従来の支所、出張所業務は北部、南部支所に移管する。
 実施時期は大湯の廃止が今年11月、小坂は本年度下期、柴平は21年度、八幡平は23年度以降を予定している。再編に伴う職員は、営農指導部門に投入し、営農の充実を図る。
 出席者からは、「JAの支所は地域コミュニティーづくりの役割を担ってきた」「プラザになって、果たして採算は取れるのか」など再編に慎重な意見があった。プラザを展開しているのは、全国でも沖縄県内だけという。
 役員の定年を70歳から73歳に引き上げる定款の一部改正については、年齢制限の撤廃を求める意見も出た。

 

内陸縦貫鉄道19年度決算 4者目標はクリア 訪日客好調もコロナ禍

2020-06-30
秋田市の旅行会社で教育旅行の誘致活動に取り組む関係者(大館市提供)
 秋田内陸縦貫鉄道(本社・北秋田市)の第36回定時株主総会が29日、同市阿仁庁舎で開かれ、2019年度決算を承認した。レストランなどの関連事業収入が伸びず、全体で1億8822万円の経常損失を計上。県など4者による目標「赤字2億円以内」は5期連続で達成した。
 事業報告によると、本業となる鉄道の輸送人員は26万3672人。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い2~3月に落ち込んだものの、年間では前期より2835人増加した。
 内訳は▽定期=10万8030人(前期比2420人減)▽定期外=15万5642人(5255人増)。定期外が増加した要因はインバウンド(訪日外国人客)の利用が1月まで好調を維持したため。2月以降は新型コロナの影響で観光需要が激減。臨時休校が重なり、定期利用の通学客も減った。
 このうちインバウンドは団体利用が1125件(119件増)、3万3344人(4752人増)。個人利用は1464人(146人増)だった。利用者数は過去最多を更新した。
 収入は鉄道事業が18万5000円減の1億3081万円を計上した。関連事業分などを加えた総額は3億3313万円。前期比2435万円の増収となった。営業費用などの支出総額5億2135万円を差し引き、経常損失は1億8822万円。補助金収入などを合わせ、最終的な当期純利益は784万787円で、2期連続の黒字となった。
 鉄道事業収入はほぼ前期並み。レストランこぐま亭や車内販売などの関連事業収入が伸びなかった。人気キャラクター「ハローキティ」とのコラボレーション企画に代わる目玉メニューを打ち出せなかったことなどが原因という。支出は少雪のおかげで除雪費などが減少した。
 吉田社長は「コロナで大きく乱れた会社経営の軌道修正を図っていきたい」とあいさつした。
 任期(4年)満了に伴う監査役の選任が行われ、秋田銀行鷹巣支店の安保大樹支店長、北都銀行鷹巣支店の伊藤市之丞支店長の2人を新任した。
 

県内から教育旅行誘致へPR 新型コロナで行き先変更の受け皿に 大館と鹿角で連携

2020-06-29
秋田市の旅行会社で教育旅行の誘致活動に取り組む関係者(大館市提供)
 大館市まるごと体験推進協議会(石垣一子会長)は、鹿角広域観光推進会議と連携し、県内の小中学校を対象とした教育旅行の誘致に取り組んでいる。新型コロナウイルスの影響で修学旅行の行き先が県外から県内にシフトしている流れを受け、その受け皿になろうと可能性を模索。すでに県南の小学校から仮予約があるなど反応が好調で、今後、さらなる効果が期待される。
 県内の小中学校の修学旅行は5、6月に集中し、行き先は北海道、仙台、東京が一般的。しかし、新型コロナの影響で北海道は北東北3県に、仙台は県内などに規模の縮小が検討されている。同協議会では地域の魅力をPRしながら、県内を検討している学校の受け皿の役割も兼ね、誘致活動に取り組んでいる。
 同じく誘致を進める同会議とともに、広域連携を意識したプランを提案。22、23日は、駅弁製造の花善(大館市)とホテル鹿角の4者で県南と秋田市の旅行、バス会社など9カ所を訪問した。
 同協議会では、きりたんぽづくり、農業体験、農家民泊などのアクティビティ、同会議では尾去沢鉱山、大湯ストーンサークル、康楽館などの名所を紹介。旅行を秋に計画している学校が多く、リンゴやナシなどの収穫体験も勧めた。旅行会社の担当者からは「これまで県北地区に教育旅行で行ったことはなく、メニュー作りにとても役立つ」などの声があったという。
 早速、横手市の小学校からきりたんぽづくり体験の仮予約が入るなど、反応は好調。同協議会では、これまで県内の教育旅行は日帰りを受け入れたことはあるが、宿泊はまだない。担当者は「この機会に県内のさまざまな地域の魅力を知ってもらい、将来的に定住につながっていけば」としている。

4年ぶり赤字決算 北秋田市のマタギの里観光開発 新型コロナや暖冬影響

2020-06-29
マタギの里観光開発の株主総会(打当温泉マタギの湯)
 北秋田市の第三セクター・マタギの里観光開発(仲澤弘昭社長)の株主総会が26日夕、打当温泉マタギの湯で開かれ、2019年度決算を承認した。年明けからの新型コロナウイルスによる影響や暖冬による除雪収入の落ち込みなどにより、4年ぶりに赤字での決算となった。
 19年度の損益計算書によると、売上高は1億5674万3017円。商品の仕入費や材料費などを差し引いた売上総利益は8684万7059円。販売費および一般管理費は1億611万6866円で、差し引き1926万9807円の営業損失となった。市からの受託料など営業外収益を加えても、147万4340円の経常損失を計上。税引き後の当期純損失は165万5646円だった。
 事業報告書では、19年度について「新型コロナウイルスは、今期後半の経営状況に大きな影響を与えた。大きな収入源となっている除雪は、暖冬のため大幅な落ち込みとなった。ただ、影響を最小限に抑えられたことは社員全員の努力の積み重ねの結果」などと説明。
 仲澤社長は「新型コロナウイルスの影響はまだ続いている。県のプレミアム宿泊券や市の宿泊者半額応援事業の効果に期待しながら、売り上げが減少した分を取り返していきたい」と述べた。
 任期満了に伴う役員の改選では、市産業部政策監の米澤田茂氏を新任したほか、仲澤氏、神成俊行氏(秋田テレビ会長)、桜田聡氏(統括部長)、板倉義明氏(料理長)を再任。終了後の取締役会で仲澤氏を社長に再任した。監査役は現職の鈴木美千英氏(山水荘施設長)、千田匡氏(秋田銀行阿仁合支店長)を再任した。
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