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今夏の日照不足顕著 北鹿地方 農作物の生育に遅れも 鹿角で7月は平年比66%

2020-08-13
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生育の遅れが心配されているヤマノイモの畑。農家が草取り作業を行っていた(大館市二井田)

 北鹿地方は7月以降、雨や曇りの日が多く、梅雨明けが発表されずに夏本番を迎えている。日照不足は顕著で、7月の日照時間は平年に比べ、鹿角市で平年の66%、大館市で75%にとどまった。8月に入っても曇り空に覆われた日が多い。農作物にも影響が出ており、収穫期を迎えているエダマメで作業の遅れや、ヤマノイモなど一部の作物で生育の遅れが目立っている。
 気象庁のまとめによると、7月の日照時間は大館市が108・6時間(平年144時間)、鹿角市が101・9時間(同154・2時間)、北秋田市鷹巣が120・7時間(同153・1時間)で、いずれも平年を下回った。
 7月の降水量は大館市が242㍉(平年215・4㍉)、鹿角市で278・5㍉(同186・8㍉)、鷹巣が198・5㍉(同216・2㍉)。鹿角市は平年と比べ約1・5倍となった。
 秋田地方気象台によると、7月は梅雨前線や東からの湿った気流の影響を受けやすく、曇りや雨の日が続き、北東北全体で日照時間が少なかった。同気象台がまとめた8月上旬の気象概況(速報値)でも、気圧の谷や低気圧、前線の影響により曇りや雨の日が多く、鷹巣の旬間日照時間(1~10日)は25・8時間、平年比44%で、「かなり少ない」となった。晴れの日が長続きしない状態を受け、仙台管区気象台は7日、東北北部の梅雨明けを発表しないと判断した。
 農作物への影響について県北秋田地域振興局農業振興普及課は、水稲は「日照不足や連続した降雨でいもち病が懸念されたが、管内は目立った発生が確認されていない。県内では出穂が遅れた地域もあるが、管内は例年より1日早かった」と説明する。
 一方で、「エダマメはお盆向けの中生種の収穫期を迎えているが、葉色が薄く、さやの肥大が遅れ、作業が1週間ほど遅れている」という。大豆も連続した降雨で中耕(土寄せ)作業に遅れが出てる。担当は「今年目立っているのが、ヤマノイモやトンブリの生育の遅れ。ヤマノイモはこの時期の葉色が緑だが、日照不足で薄黄緑色。今後好天が続いて日照を確保し、生育が回復することを期待している」と話した。
 秋田地方気象台によると、8月の東北日本海側の日照時間は平年並みか少ないと予想している。暖かい空気に覆われやすいため、気温は高い見込み。

プレミアム応援券 発行予定の8割販売 北秋田市 経済効果に期待

2020-08-13
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 新型コロナウイルスの緊急経済対策として北秋田市が独自に発行した「スーパープレミアム付応援チケット」の販売実績がまとまった。発行予定3万5000セットに対し、79%に当たる2万7743セットを市民が購入。発行総額約4億1600万円分が市内の消費に回ることになる。使用期限は今月末で、緊急経済対策室は「短期間にかなりの経済効果が期待できる」としている。
 応援チケットは1セット1万円(1世帯最大5セット)で、市内の大型店や中小小売店で1万5000円分の買い物に利用できる。1セット当たり5000円分がお得になる「プレミアム」は過去最大という。
 先月11日に売り出し、今月7日で終了した。対策室によると、事前に4936世帯が1万8003セットの購入を申し込んだ。市が購入希望者を追加で募集したところ、1290世帯が応じ、最終的に計6226世帯が2万7743セットを購入した。発行総額は4億1614万5000円となった。
 先月13日から市内444店で幅広く利用されている。使い道として日用品や食品、電化製品の購入が目立つという。自家用車の整備、住宅の塗装・補修といった「普段手が届きにくい部分」に使うケースもあった。
 使用済みチケットは各店が市の窓口に持ち込んで順次換金している。7日時点で2億1271万円分が換金済み。少なくとも発行総額のほぼ半分が3週間余りの期間に使われたことになる。残り半分も使用期限までに利用されれば、7週間という短期間に4億円余りが消費に回ることになる。
 発行予定数の79%という販売実績について佐藤義隆室長は「過去最大のプレミアムが付き、購入希望者が増えた」と分析。「新型コロナの影響が経営に及んだ事業者の声を聞いても、応援チケットによる経済効果があったと考えている」と話した。

帰省控えで人出まばら 鹿角市花輪の市日 お盆の臨時市

2020-08-13
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お盆用品を買い求める客(鹿角市花輪の市日会場)

 鹿角市花輪の市日会場で12日、お盆の臨時市が開かれ、市民らが墓参りで先祖に供える花や菓子などを買い求めた。コロナ禍で帰省を控える出身者が多いためか、人出は例年よりまばら。それでもお盆用品をそろえようと、両手に買い物袋を抱える姿も見られた。
 市日は通常「3」「8」の付く日に開催。毎年お盆前日に臨時市を開いている。
 この日は早朝から40店が出店した。食品を扱う店にはお盆用の菓子や赤飯、ナスやゴーヤーなどの夏野菜、旬のフルーツがずらり。生花店では仏花用のリンドウ、キキョウ、アスターが並んでいた。出店者は威勢の良い声を上げて客を呼び込み、客は手に取って品定めしていた。市八幡平の60歳代夫婦は「分家のお墓にも供えるため花を8束買った。いつもなら親戚が5人ほど集まるが、今年は息子夫婦が1泊するぐらい。バーベキューをして楽しませたい」と話していた。
 市日の管理者によると、例年は家族総出で買い物する人たちや、帰省客で会場が混雑するという。だが、この日来場者の大半は1~2人で足早に買い物を済ませているようだった。毎年出店しているという花き農家の女性(80)=市花輪=は「いつもは午前11時頃には完売するのにまだまだ残っている。売り上げは3分の1にも満たない。明日(13日)の市日に期待したい」と話していた。

改善センターと駅前公民館 解体前に記念イベント 寄せ書きやアルバム  北秋田市

2020-08-12
館内で公民館の思い出に関する寄せ書きや公民館活動のアルバムを展示

 北秋田市合川農村環境改善センターと合川駅前公民館の解体が近づく中、同センターで11日、閉館記念イベントが始まった。合川公民館が所有するアルバムを展示して施設の歴史を振り返るほか、住民が施設への感謝を込めたメッセージを書き残している。イベントは31日まで。
 同市新田目の駅前公民館は1971年、合川公民館が入居する同市李岱のセンターは82年に開館。いずれの施設も市や旧合川町が主催する行事のほか、地域団体の活動の場やイベント開催時に長年使用されてきた。
 センターは8月末の一般利用休止後に解体し、現在地へ新公民館の建て替えが予定されている。老朽化が著しい駅前公民館も同じ日程で解体される。長年にわたり両施設が利用者に親しまれてきたことに感謝を込め、最後の事業として記念イベントを実施した。
 センターの出入り口付近には、パネルとアルバムの展示コーナーを設置。センター完成時から約38年間の歴史がまとめられたアルバム約80冊を展示した。中にはまと火の準備作業や成人式、生涯学習講座、婦人会の行事などの写真もあり、地域住民の盛んな活動の様子を知ることができる。スライドショーでアルバム内の写真を紹介するほか、館内に眠っていた合川町時代の年表、結婚式で使ったパネルなども展示している。
 パネルには住民から募った公民館にまつわる思い出の寄せ書きを貼り付けている。窓口に記入用紙と募集用の箱を用意して住民に参加を呼び掛けている。公民館の利用者から寄せられた用紙には「さまざまな活動、活躍に出会って刺激を受けられるのは公民館あってのこと。ありがとう」「婦人会活動ではわが家のごとくお世話になりました」などと文章や絵で感謝の気持ちがつづられている。
 イベント初日に合わせ、センターで合川公民館短期講座を開催。講師にバルーンパフォーマーの大川龍也さんを招き、寄せ書きを貼るパネルの飾り付けに挑戦した。午後からは小学生ら約10人が参加。風船が割れないよう気をつけながら、まとめて風船をポールに取り付けていき、色鮮やかなバルーンアーチを作っていた。
 寄せ書きはイベント期間中随時受け付けている。佐藤隆男館長は「合川地区は地域の中でもいち早く活発な公民館活動に取り組んできた。住民の皆さんの思い出を今後の公民館につなげていきたい」と話している。

 

夏休み「記憶に残る体験」 セミの幼虫探し羽化観察 大館郷土博物館

2020-08-12
セミの幼虫を探す子どもたち(鳥潟会館庭園)

 大館郷土博物館は先月31日夜、大館市花岡町の鳥潟会館庭園で子ども科学教室「わくわくサイエンス」を開いた。「生きものの不思議・セミの羽化」をテーマとし、同市と鹿角市から小学1~4年生7人、保護者8人が参加。幼虫採集、羽化観察を通して生態に理解を深めた。
 同教室は子どもの知的探究心を刺激し、科学的思考力を養う機会にしようと毎年開催。セミの羽化観察は「記憶に残るような体験を」と、幼虫が土の中から地上に出てきて成虫となる夏に合わせて年1回企画している。
 参加者は、セミが地上に出てきやすい日没後に集合。子どもたちは懐中電灯と虫かごを持ち、庭園を歩いて幼虫を探して回った。木の幹にはアブラゼミが列を作るように止まっており、「こっちにもいた」「たくさんいるよ」「木に止まっているのを初めて見た」などと歓声を上げた。採集後は幼虫の体長や重さを計測し、生態について学習した。
 中田和来(わく)さん(有浦小2年)は「幼虫が木にたくさんいて、びっくりした。一番大きいのを選んだので、家で脱皮を見てみたい」と目を輝かせていた。
 その後、採集した中から1匹を自宅に持ち帰ってそれぞれ羽化を観察した。

 

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国際、4強ならず 序盤の勢い失う 県高校野球大会 北鹿勢は姿消す

2020-07-19
3回、1死三塁で勝ち越しの左前適時打を放つ国際の阿部咲(こまちスタジアム)
 第7日の18日は秋田市のこまちスタジアムで準々決勝2試合を行った。北鹿勢は国際情報が能代松陽と対戦。一時勝ち越したものの終盤に攻め込まれ3―8で敗れ、北鹿勢は全て姿を消した。
◇準々決勝【こまちスタジアム】
国際情報 021000000 3
能代松陽 20010104× 8

 ▽三塁打=阿部駿(国)▽二塁打=高田(国)、神馬(能)▽捕逸=松陽1
 国際は序盤、先制されてから即座に逆転する勢いを見せたものの、中盤以降は打線が決め手を欠き、松陽の反撃を受けて敗北した。
 初回に2点の先制を許したが、直後の2回に五十嵐光、五十嵐翼の連打に四球を加えて1死満塁とした。この好機で長崎が左前適時打、佐藤が左犠飛を放ち、すぐさま同点に追いついた。続く3回には1死から阿部駿の三塁打と阿部咲の左前適時打で勝ち越しに成功した。
 しかし4回、1死二、三塁の好機を2番手投手に抑えられてからは攻め手を欠き、徐々に流れを失った。6回に逆転を許すと、8回に4四球と2安打で4点を失い、勝負を決められた。
 国際・金野拓真監督の話 選手たちは強敵を相手にしながらも最高の試合をしてくれた。自分の采配と、相手の試合運びのうまさが敗因。
3投手を好リード 一時勝ち越しの適時打 阿部咲捕手 夏の大会で4年ぶりの8強に駒を進めた国際だったが、松陽に4強進出を阻まれた。投手3人の女房役を務め、勝ち越し打も放った阿部咲哉(3年)は「負けはしたが最後まで雰囲気よく試合ができて楽しかった」と晴れやかな表情を浮かべた。
 同点に追いついた後の3回、1死三塁の好機で打順が回ってきた。内角に狙いを定めると、直球を左前にはね返し勝ち越しに成功。打席前に「ベンチを振り返ったとき、仲間たちが声援を送ってくれていて、一本出さないとという気持ちになった」と語った。
 守備では投手3人をリードした。「投手に緊張が伝わらないよう、自分だけは笑顔を絶やさないようにしていた」と終始仲間たちを鼓舞。しかし8回の失点で勝負の流れは決まり、「あのまま行ければ良かったが、相手の粘り強さが上手だった」と悔やんだ。それでも7回までは好リードで松陽打線を苦しめ続け、投手やバックを支えた。
 3年間の高校野球を振り返り「国際という良いチームで皆に支えられながらプレーできてうれしかった」と語る。チームで心掛けてきた〝笑顔〟を最後まで忘れなかった。後輩たちには「2年生を筆頭に良い顔ぶれがそろっているので新チームをしっかり引っ張ってほしい」と後を託した。

今年の稲は「平年作」 大館市独鈷の大日神社 例大祭で湯立ての儀式

2020-07-19
今年の稲の作柄を占った湯立ての儀式(大日神社)
 大館市比内町独鈷の大日神社(神成幸忠宮司)で18日、例大祭が行われた。稲の作柄を占う湯立ての儀式では、「平年作」とのご託宣があった。
 境内に置いた二つの大釜にまきで湯を沸かし、釜の中央上部に稲の花を模した切り子を下げた。神職2人が稲わらの束で円を描くように湯をかき回し、切り子に向けて引き上げ、「湯の花」と呼ぶ泡の立ち具合で計3回作柄を占った。
 二つの釜は「雨」と「風」を表しており、「風」に比べて「雨」の泡が少なかったことから、神成宮司は「湯の花の立ち具合が良かったが、雨は油断できず、気をつけてほしい。収量は平年作。期待したい」と述べた。
 儀式前の神事には氏子総代、役員ら16人が参列。巫女(みこ)舞奉納や玉串奉てんなどを行った。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、参列者を限定したほか、直会は行わなかった。
 同神社は、第26代継体天皇の勅令で523年に建立されたと伝えられる。現社殿は1672(寛文12)年に再建された。中世にこの地を治めた浅利氏、江戸時代には大館城主らの信仰を集めた。例大祭は毎年旧暦の5月28日に行われている。

魅力発信と関係性強化 大館市の事業 継続2年目、多彩に 「大館の味」商品開発など

2020-07-19
 大館市は本年度、国の委託事業である「関係人口創出・拡大モデル事業」に継続して取り組む。「大館の味」をテーマに女子栄養大学(埼玉県)と共同で商品開発を行うほか、大館ファンクラブを設立し、全国と大館の関係性を強める。開発した商品はアンテナショップなどでの販売も視野に入れており、昨年度よりも幅広い情報発信を進めていく。
 広域連携や交流人口の増加を狙う同事業の実施は、今年で2年目。昨年度は「縄文食で大館とつながるプロジェクト」と題し、秋田犬など日本犬の祖とされる縄文犬を縁に、縄文時代の食文化に着目。農家民宿や飲食店での提供を目指し、同大学と共同でメニュー開発をした。本年度は5月に採択を受け、7月から1月末まで商品開発とファンクラブ設立を行う。
 「大館の味」をテーマにした商品は、手軽に大館の味を再現できる料理の開発が目標。大館の地域性をより身近に感じてもらうとともに、購入した人が同市に興味を持ってもらえるよう、農家民宿のパンフレットを同封したパッケージ販売も検討する。具体的な流れとしては、同大学と農家がリモートなどで打ち合わせを複数回行い、メニューを開発。大館産の食材を使い、焼く、煮るなどの調理の一手間を加えて食べる商品にする。将来的に首都圏のアンテナショップでの販売も目指す。
 ファンクラブは、継続的に同市を応援してくれるサポーターを募り、「大館ファンクラブ」を設立。来年1月に東京で最初の集会を開き、開発した商品のお披露目も合わせて実施する予定。会員には市主催のイベント情報などをSNS(会員制交流サイト)等で配信し、イベント参加、事業サポートなどの関わりを通じて関係性を深め、継続していく。
 移住交流課では「事業1年目のつながりは限られたエリアだったが、2年目は対象を広げて全国のファンを増やしていきたい」としている。

ヒマワリ国際交流 トンガで開花 釈迦内小 写真とサンゴの化石届く

2020-07-18
トンガから贈られた友好の証し・サンゴの化石を持つ安田教諭㊧と児童(大館市釈迦内小学校)
 大館市釈迦内小学校(花田一雅校長)がオセアニアの島国・トンガ王国に贈ったヒマワリの種が、再び咲いた。今回咲いたヒマワリは、今年2月に現地で咲いた花の種子から再度植え付けを行った2代目。トンガの小学校が感謝の気持ちを伝えようと、お礼の手紙と満開のヒマワリ畑の写真を同校へ届け、児童らは写真を見ながら、笑顔で喜びを分かち合った。
 同校とトンガの交流は昨年9月上旬、同校の安田愛教諭の同級生で本県出身の、在トンガ日本大使館専門調査員・斎藤昇さんがキャリア講話で同校を訪れたことで始まった。
 トンガ国内には花自体が少ないことから、現地の教育省が子どもの情操教育の一環で花の種子提供を斎藤さんに依頼。安田教諭が教育面での協力を申し出た。同校から約5000粒の種を提供し、現地の小学校10校などで育てた。同校は英訳した栽培マニュアルをメールで送付するなど寄贈後も協力。昨年12月~今年2月に各小学校で次々と開花したという。
 このうちアテレ小学校では、今年6月中旬に2度目の開花を迎えたことから、お礼の手紙と咲いたヒマワリ畑の写真を釈迦内小へ届けた。同校では手紙の英語を和訳し14日、同国から友好の証しとして贈られたサンゴの化石とともに、6年生に紹介した。
 アテレ小のバレニタイネ校長は「現在までに2代目を咲かせることができたのは、わが校が最初。小さい命を育てることは大切な経験となっている。今後も釈迦内小とトンガの児童らの交流が続いてくれれば幸い」などと感謝の気持ちを記した。
 高坂花実さん(6年)は「トンガでまたきれいに咲いてくれてよかった。コロナの影響で今年は、いろんなことが今までと違うが、ヒマワリに関わることは何でもやっていきたい」、若松愛莉さん(同)は「私たちのことを考えて、手紙と贈り物をくれてうれしい。私たちもコロナに負けないよう、あきらめずヒマワリ活動に取り組んでいく」と笑顔を見せた。

阿仁熊牧場 19年度は1万9000人 活動の成果入場者数増

2020-07-18
19年度の入場者数が報告された協議会(阿仁山村開発センター)
 阿仁熊牧場利活用推進協議会(会長・庄司浩久県生活衛生課長)が17日、北秋田市阿仁銀山の阿仁山村開発センターで開かれた。2019年度の入場者数は前年度を上回る1万9005人で、「地道なPR活動が実を結んでいる」と報告された。
 年度初めの協議会は例年5月に開催しているが、新型コロナウイルスの影響で約2カ月延期。庄司会長は「本年度を一つの転換期と捉え、今後に備える必要がある。5年後や10年後を見据えた幅広い提言をお願いしたい」とあいさつした。
 報告によると、19年度の年間入場者数は前年度比716人増の1万9005人。約1万6500人まで減少した16年度以降は、順調に推移している。本年度は新型コロナの感染拡大防止のため、5月の大型連休明けから開園。5月の入場者数は704人にとどまったが、6月は前年と同程度の1117人が来場した。
 市によると、本年度は8月からイベントを開催するほか、体験型メニューの提供や写真展の開催を計画している。研究や試験に協力し、得られた成果を発信していく予定。県や北秋田地域振興局の事業で県内の小中学校などの団体を受け入れ、児童生徒の学習の場を設ける。
 委員や出席者からはクマの目撃が相次ぐ現状を踏まえ、「クマと遭遇した時に身を守る方法や生態などを知りたい」などと情報発信の強化について意見が上がった。熊牧場では、依頼を受けてクマに関する知識を学ぶ講座などを開いているほか、園内の掲示物で周知している。市の担当職員は「来場者には園を楽しんでもらい、クマ被害防止の情報発信は、相談を受けながら個別に対応していきたい」と話していた。

 
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需要拡大に新商品 コロナで打撃の比内地鶏 県庁で発表会

2020-06-30
秋田活性化の日景社長があいさつした新商品の発表会(県庁)
 新型コロナウイルス感染拡大に伴い消費量が激減した北鹿地方特産の比内地鶏の需要回復を図ろうと、県内の加工業者らが新たな比内地鶏の味わいなどを楽しめる新商品を開発した。県庁で29日、報道向けの発表会が開かれ、秋田比内やの「比内地鶏すぐ食べられますシリーズ」や、秋田活性化の比内地鶏を使った2種類の缶詰などが紹介された。
 高級食材として首都圏の飲食店などに販売されている比内地鶏は、新型コロナ感染拡大に伴う外出自粛や飲食店への休業要請などの影響で、消費量が大きく減少。県は新商品の開発支援や学校給食での活用など、需要回復に向けた取り組みを進めている。
 紹介されたのは秋田比内やと秋田活性化、秋田味商の商品。秋田比内やの「すぐ食べられますシリーズ」はステーキやそぼろ、つくね、ハンバーグなどの加工品を冷凍したもので、レンジ調理で簡単に食べられるのが特長。4月からラインアップを増やしながらオンラインショップや大館本店で販売している。
 秋田活性化は、比内地鶏を使ったオイル煮料理アヒージョとトマト煮込みの缶詰を開発。大館市産のニンニク、小坂町産のアカシアはちみつなど、県産品をふんだんに使用した。アヒージョは「金の比内地鶏」、トマト煮込みは「赤の比内地鶏」の商品名で、7月1日から県内のスーパーや土産品店などで販売。通販も行う予定。
 発表会では、参加事業者を代表して秋田活性化の日景賢悟代表取締役が「比内地鶏の魅力を、より多くの人に知ってもらい消費拡大を図りたい。ぜひ買って、食べて、協力を」などと呼び掛けた。

 

JAかづの総代会 7200万円の剰余金 19年度決算 

2020-06-30
JAかづのの通常総代会(JA会館)
 JAかづの(菅原俊二組合長)の第58回通常総代会が29日、鹿角市花輪のJA会館で開かれ、2019年度事業報告など議案8件を原案通り承認した。収支改善に取り組んだ結果、7200万円の当期剰余金を計上、組合員に対し、11年ぶりとなる出資配当を予定している。
 総代会は、新型コロナウイルス感染防止のため、必要最少人数での開催となり、出席したのは28人、書面での議決は393人だった。
 黒字決算は4年連続。前年度の6800万円を上回った。自己資本比率は0・16%増の12・27%、不良債権比率は0・56%減の1・78%となる。
 子会社の経営状況は、ガソリンスタンドや葬祭などを行うアニモが、暖冬による灯油、軽油販売の減少、新型コロナの影響を受けたものの、5200万円の当期利益を計上。
 累積赤字解消へ向け再生5カ年事業計画に取り組んでいるファー夢かづのは、800万円の当期利益を確保し、次期繰越損失金は737万円となった。
 支所の再編を盛り込んだ第10次農協基本計画の一部変更に対し、「不便になる」などと慎重な対応を求める意見があった。八幡平、花輪、柴平、十和田、大湯(出張所)、小坂の各支所を南部(花輪)と北部(十和田)の2支所に再編するもので、八幡平と柴平、小坂はプラザ店舗に業態転換する。従来の支所、出張所業務は北部、南部支所に移管する。
 実施時期は大湯の廃止が今年11月、小坂は本年度下期、柴平は21年度、八幡平は23年度以降を予定している。再編に伴う職員は、営農指導部門に投入し、営農の充実を図る。
 出席者からは、「JAの支所は地域コミュニティーづくりの役割を担ってきた」「プラザになって、果たして採算は取れるのか」など再編に慎重な意見があった。プラザを展開しているのは、全国でも沖縄県内だけという。
 役員の定年を70歳から73歳に引き上げる定款の一部改正については、年齢制限の撤廃を求める意見も出た。

 

内陸縦貫鉄道19年度決算 4者目標はクリア 訪日客好調もコロナ禍

2020-06-30
秋田市の旅行会社で教育旅行の誘致活動に取り組む関係者(大館市提供)
 秋田内陸縦貫鉄道(本社・北秋田市)の第36回定時株主総会が29日、同市阿仁庁舎で開かれ、2019年度決算を承認した。レストランなどの関連事業収入が伸びず、全体で1億8822万円の経常損失を計上。県など4者による目標「赤字2億円以内」は5期連続で達成した。
 事業報告によると、本業となる鉄道の輸送人員は26万3672人。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い2~3月に落ち込んだものの、年間では前期より2835人増加した。
 内訳は▽定期=10万8030人(前期比2420人減)▽定期外=15万5642人(5255人増)。定期外が増加した要因はインバウンド(訪日外国人客)の利用が1月まで好調を維持したため。2月以降は新型コロナの影響で観光需要が激減。臨時休校が重なり、定期利用の通学客も減った。
 このうちインバウンドは団体利用が1125件(119件増)、3万3344人(4752人増)。個人利用は1464人(146人増)だった。利用者数は過去最多を更新した。
 収入は鉄道事業が18万5000円減の1億3081万円を計上した。関連事業分などを加えた総額は3億3313万円。前期比2435万円の増収となった。営業費用などの支出総額5億2135万円を差し引き、経常損失は1億8822万円。補助金収入などを合わせ、最終的な当期純利益は784万787円で、2期連続の黒字となった。
 鉄道事業収入はほぼ前期並み。レストランこぐま亭や車内販売などの関連事業収入が伸びなかった。人気キャラクター「ハローキティ」とのコラボレーション企画に代わる目玉メニューを打ち出せなかったことなどが原因という。支出は少雪のおかげで除雪費などが減少した。
 吉田社長は「コロナで大きく乱れた会社経営の軌道修正を図っていきたい」とあいさつした。
 任期(4年)満了に伴う監査役の選任が行われ、秋田銀行鷹巣支店の安保大樹支店長、北都銀行鷹巣支店の伊藤市之丞支店長の2人を新任した。
 

県内から教育旅行誘致へPR 新型コロナで行き先変更の受け皿に 大館と鹿角で連携

2020-06-29
秋田市の旅行会社で教育旅行の誘致活動に取り組む関係者(大館市提供)
 大館市まるごと体験推進協議会(石垣一子会長)は、鹿角広域観光推進会議と連携し、県内の小中学校を対象とした教育旅行の誘致に取り組んでいる。新型コロナウイルスの影響で修学旅行の行き先が県外から県内にシフトしている流れを受け、その受け皿になろうと可能性を模索。すでに県南の小学校から仮予約があるなど反応が好調で、今後、さらなる効果が期待される。
 県内の小中学校の修学旅行は5、6月に集中し、行き先は北海道、仙台、東京が一般的。しかし、新型コロナの影響で北海道は北東北3県に、仙台は県内などに規模の縮小が検討されている。同協議会では地域の魅力をPRしながら、県内を検討している学校の受け皿の役割も兼ね、誘致活動に取り組んでいる。
 同じく誘致を進める同会議とともに、広域連携を意識したプランを提案。22、23日は、駅弁製造の花善(大館市)とホテル鹿角の4者で県南と秋田市の旅行、バス会社など9カ所を訪問した。
 同協議会では、きりたんぽづくり、農業体験、農家民泊などのアクティビティ、同会議では尾去沢鉱山、大湯ストーンサークル、康楽館などの名所を紹介。旅行を秋に計画している学校が多く、リンゴやナシなどの収穫体験も勧めた。旅行会社の担当者からは「これまで県北地区に教育旅行で行ったことはなく、メニュー作りにとても役立つ」などの声があったという。
 早速、横手市の小学校からきりたんぽづくり体験の仮予約が入るなど、反応は好調。同協議会では、これまで県内の教育旅行は日帰りを受け入れたことはあるが、宿泊はまだない。担当者は「この機会に県内のさまざまな地域の魅力を知ってもらい、将来的に定住につながっていけば」としている。

4年ぶり赤字決算 北秋田市のマタギの里観光開発 新型コロナや暖冬影響

2020-06-29
マタギの里観光開発の株主総会(打当温泉マタギの湯)
 北秋田市の第三セクター・マタギの里観光開発(仲澤弘昭社長)の株主総会が26日夕、打当温泉マタギの湯で開かれ、2019年度決算を承認した。年明けからの新型コロナウイルスによる影響や暖冬による除雪収入の落ち込みなどにより、4年ぶりに赤字での決算となった。
 19年度の損益計算書によると、売上高は1億5674万3017円。商品の仕入費や材料費などを差し引いた売上総利益は8684万7059円。販売費および一般管理費は1億611万6866円で、差し引き1926万9807円の営業損失となった。市からの受託料など営業外収益を加えても、147万4340円の経常損失を計上。税引き後の当期純損失は165万5646円だった。
 事業報告書では、19年度について「新型コロナウイルスは、今期後半の経営状況に大きな影響を与えた。大きな収入源となっている除雪は、暖冬のため大幅な落ち込みとなった。ただ、影響を最小限に抑えられたことは社員全員の努力の積み重ねの結果」などと説明。
 仲澤社長は「新型コロナウイルスの影響はまだ続いている。県のプレミアム宿泊券や市の宿泊者半額応援事業の効果に期待しながら、売り上げが減少した分を取り返していきたい」と述べた。
 任期満了に伴う役員の改選では、市産業部政策監の米澤田茂氏を新任したほか、仲澤氏、神成俊行氏(秋田テレビ会長)、桜田聡氏(統括部長)、板倉義明氏(料理長)を再任。終了後の取締役会で仲澤氏を社長に再任した。監査役は現職の鈴木美千英氏(山水荘施設長)、千田匡氏(秋田銀行阿仁合支店長)を再任した。
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