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今夏の日照不足顕著 北鹿地方 農作物の生育に遅れも 鹿角で7月は平年比66%

2020-08-13
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生育の遅れが心配されているヤマノイモの畑。農家が草取り作業を行っていた(大館市二井田)

 北鹿地方は7月以降、雨や曇りの日が多く、梅雨明けが発表されずに夏本番を迎えている。日照不足は顕著で、7月の日照時間は平年に比べ、鹿角市で平年の66%、大館市で75%にとどまった。8月に入っても曇り空に覆われた日が多い。農作物にも影響が出ており、収穫期を迎えているエダマメで作業の遅れや、ヤマノイモなど一部の作物で生育の遅れが目立っている。
 気象庁のまとめによると、7月の日照時間は大館市が108・6時間(平年144時間)、鹿角市が101・9時間(同154・2時間)、北秋田市鷹巣が120・7時間(同153・1時間)で、いずれも平年を下回った。
 7月の降水量は大館市が242㍉(平年215・4㍉)、鹿角市で278・5㍉(同186・8㍉)、鷹巣が198・5㍉(同216・2㍉)。鹿角市は平年と比べ約1・5倍となった。
 秋田地方気象台によると、7月は梅雨前線や東からの湿った気流の影響を受けやすく、曇りや雨の日が続き、北東北全体で日照時間が少なかった。同気象台がまとめた8月上旬の気象概況(速報値)でも、気圧の谷や低気圧、前線の影響により曇りや雨の日が多く、鷹巣の旬間日照時間(1~10日)は25・8時間、平年比44%で、「かなり少ない」となった。晴れの日が長続きしない状態を受け、仙台管区気象台は7日、東北北部の梅雨明けを発表しないと判断した。
 農作物への影響について県北秋田地域振興局農業振興普及課は、水稲は「日照不足や連続した降雨でいもち病が懸念されたが、管内は目立った発生が確認されていない。県内では出穂が遅れた地域もあるが、管内は例年より1日早かった」と説明する。
 一方で、「エダマメはお盆向けの中生種の収穫期を迎えているが、葉色が薄く、さやの肥大が遅れ、作業が1週間ほど遅れている」という。大豆も連続した降雨で中耕(土寄せ)作業に遅れが出てる。担当は「今年目立っているのが、ヤマノイモやトンブリの生育の遅れ。ヤマノイモはこの時期の葉色が緑だが、日照不足で薄黄緑色。今後好天が続いて日照を確保し、生育が回復することを期待している」と話した。
 秋田地方気象台によると、8月の東北日本海側の日照時間は平年並みか少ないと予想している。暖かい空気に覆われやすいため、気温は高い見込み。

プレミアム応援券 発行予定の8割販売 北秋田市 経済効果に期待

2020-08-13
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 新型コロナウイルスの緊急経済対策として北秋田市が独自に発行した「スーパープレミアム付応援チケット」の販売実績がまとまった。発行予定3万5000セットに対し、79%に当たる2万7743セットを市民が購入。発行総額約4億1600万円分が市内の消費に回ることになる。使用期限は今月末で、緊急経済対策室は「短期間にかなりの経済効果が期待できる」としている。
 応援チケットは1セット1万円(1世帯最大5セット)で、市内の大型店や中小小売店で1万5000円分の買い物に利用できる。1セット当たり5000円分がお得になる「プレミアム」は過去最大という。
 先月11日に売り出し、今月7日で終了した。対策室によると、事前に4936世帯が1万8003セットの購入を申し込んだ。市が購入希望者を追加で募集したところ、1290世帯が応じ、最終的に計6226世帯が2万7743セットを購入した。発行総額は4億1614万5000円となった。
 先月13日から市内444店で幅広く利用されている。使い道として日用品や食品、電化製品の購入が目立つという。自家用車の整備、住宅の塗装・補修といった「普段手が届きにくい部分」に使うケースもあった。
 使用済みチケットは各店が市の窓口に持ち込んで順次換金している。7日時点で2億1271万円分が換金済み。少なくとも発行総額のほぼ半分が3週間余りの期間に使われたことになる。残り半分も使用期限までに利用されれば、7週間という短期間に4億円余りが消費に回ることになる。
 発行予定数の79%という販売実績について佐藤義隆室長は「過去最大のプレミアムが付き、購入希望者が増えた」と分析。「新型コロナの影響が経営に及んだ事業者の声を聞いても、応援チケットによる経済効果があったと考えている」と話した。

帰省控えで人出まばら 鹿角市花輪の市日 お盆の臨時市

2020-08-13
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お盆用品を買い求める客(鹿角市花輪の市日会場)

 鹿角市花輪の市日会場で12日、お盆の臨時市が開かれ、市民らが墓参りで先祖に供える花や菓子などを買い求めた。コロナ禍で帰省を控える出身者が多いためか、人出は例年よりまばら。それでもお盆用品をそろえようと、両手に買い物袋を抱える姿も見られた。
 市日は通常「3」「8」の付く日に開催。毎年お盆前日に臨時市を開いている。
 この日は早朝から40店が出店した。食品を扱う店にはお盆用の菓子や赤飯、ナスやゴーヤーなどの夏野菜、旬のフルーツがずらり。生花店では仏花用のリンドウ、キキョウ、アスターが並んでいた。出店者は威勢の良い声を上げて客を呼び込み、客は手に取って品定めしていた。市八幡平の60歳代夫婦は「分家のお墓にも供えるため花を8束買った。いつもなら親戚が5人ほど集まるが、今年は息子夫婦が1泊するぐらい。バーベキューをして楽しませたい」と話していた。
 市日の管理者によると、例年は家族総出で買い物する人たちや、帰省客で会場が混雑するという。だが、この日来場者の大半は1~2人で足早に買い物を済ませているようだった。毎年出店しているという花き農家の女性(80)=市花輪=は「いつもは午前11時頃には完売するのにまだまだ残っている。売り上げは3分の1にも満たない。明日(13日)の市日に期待したい」と話していた。

改善センターと駅前公民館 解体前に記念イベント 寄せ書きやアルバム  北秋田市

2020-08-12
館内で公民館の思い出に関する寄せ書きや公民館活動のアルバムを展示

 北秋田市合川農村環境改善センターと合川駅前公民館の解体が近づく中、同センターで11日、閉館記念イベントが始まった。合川公民館が所有するアルバムを展示して施設の歴史を振り返るほか、住民が施設への感謝を込めたメッセージを書き残している。イベントは31日まで。
 同市新田目の駅前公民館は1971年、合川公民館が入居する同市李岱のセンターは82年に開館。いずれの施設も市や旧合川町が主催する行事のほか、地域団体の活動の場やイベント開催時に長年使用されてきた。
 センターは8月末の一般利用休止後に解体し、現在地へ新公民館の建て替えが予定されている。老朽化が著しい駅前公民館も同じ日程で解体される。長年にわたり両施設が利用者に親しまれてきたことに感謝を込め、最後の事業として記念イベントを実施した。
 センターの出入り口付近には、パネルとアルバムの展示コーナーを設置。センター完成時から約38年間の歴史がまとめられたアルバム約80冊を展示した。中にはまと火の準備作業や成人式、生涯学習講座、婦人会の行事などの写真もあり、地域住民の盛んな活動の様子を知ることができる。スライドショーでアルバム内の写真を紹介するほか、館内に眠っていた合川町時代の年表、結婚式で使ったパネルなども展示している。
 パネルには住民から募った公民館にまつわる思い出の寄せ書きを貼り付けている。窓口に記入用紙と募集用の箱を用意して住民に参加を呼び掛けている。公民館の利用者から寄せられた用紙には「さまざまな活動、活躍に出会って刺激を受けられるのは公民館あってのこと。ありがとう」「婦人会活動ではわが家のごとくお世話になりました」などと文章や絵で感謝の気持ちがつづられている。
 イベント初日に合わせ、センターで合川公民館短期講座を開催。講師にバルーンパフォーマーの大川龍也さんを招き、寄せ書きを貼るパネルの飾り付けに挑戦した。午後からは小学生ら約10人が参加。風船が割れないよう気をつけながら、まとめて風船をポールに取り付けていき、色鮮やかなバルーンアーチを作っていた。
 寄せ書きはイベント期間中随時受け付けている。佐藤隆男館長は「合川地区は地域の中でもいち早く活発な公民館活動に取り組んできた。住民の皆さんの思い出を今後の公民館につなげていきたい」と話している。

 

夏休み「記憶に残る体験」 セミの幼虫探し羽化観察 大館郷土博物館

2020-08-12
セミの幼虫を探す子どもたち(鳥潟会館庭園)

 大館郷土博物館は先月31日夜、大館市花岡町の鳥潟会館庭園で子ども科学教室「わくわくサイエンス」を開いた。「生きものの不思議・セミの羽化」をテーマとし、同市と鹿角市から小学1~4年生7人、保護者8人が参加。幼虫採集、羽化観察を通して生態に理解を深めた。
 同教室は子どもの知的探究心を刺激し、科学的思考力を養う機会にしようと毎年開催。セミの羽化観察は「記憶に残るような体験を」と、幼虫が土の中から地上に出てきて成虫となる夏に合わせて年1回企画している。
 参加者は、セミが地上に出てきやすい日没後に集合。子どもたちは懐中電灯と虫かごを持ち、庭園を歩いて幼虫を探して回った。木の幹にはアブラゼミが列を作るように止まっており、「こっちにもいた」「たくさんいるよ」「木に止まっているのを初めて見た」などと歓声を上げた。採集後は幼虫の体長や重さを計測し、生態について学習した。
 中田和来(わく)さん(有浦小2年)は「幼虫が木にたくさんいて、びっくりした。一番大きいのを選んだので、家で脱皮を見てみたい」と目を輝かせていた。
 その後、採集した中から1匹を自宅に持ち帰ってそれぞれ羽化を観察した。

 

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演奏の喜びと感謝 感動の共鳴広がる 大館で吹奏楽コン代替大会 市内中高11校が熱演

2020-07-26
演奏終了後、感謝の礼をする鳳鳴高(ほくしか鹿鳴ホール)
 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、全日本吹奏楽コンクール県北大会が中止になったことを受け、大館地区吹奏楽連盟(会長・田中覚田代中校長)は25日、同市のほくしか鹿鳴ホールで代替演奏会を開いた。生徒たちはコンクール中止を乗り越え、演奏に喜びと感謝の思いを乗せて、保護者や教諭へ感動を届けた。
 市内中学、高校の11校が参加し、コンクールで演奏予定だった曲を演奏。表彰は行わないが、講評者として県吹奏楽連盟の前会長を務めた大野多加志さんを招いた。講評用紙は後日、各校に配布される。
 感染防止策として一般客は入場不可とし、来場者は出演者1人につき2人までに限定。他校との接触を避けるため、11校を4ブロックに分け、出場校ごとに客席の入れ替えを行うなどして、生徒と来場者が会場に滞在する時間を極力減らし、安心安全に配慮しながら実施された。
 生徒たちは日々練習を重ねてきた成果を披露。一人一人の思いが込められた演奏に保護者や教職員らは涙を流し、曲が終わる度に盛大な拍手が送られ、会場は感動に包まれていた。田中会長は「言葉が通じなくても心が通い合うのが音楽の素晴らしさ。これまでの経験を今後、人生のさまざまな場面で生かすとともに、感性と技術を磨いていってほしい。吹奏楽を愛する皆さんが、これからも音楽の力でつながっていくことを願っている」と呼び掛けた。

芦名沢大太鼓 伝承へ環境を整備 鹿角・下芦名沢自治会 市の事業を活用 道路改修や手すり設置

2020-07-26
高台にある神社に通じる道路の改修工事(下芦名沢)
 鹿角市の指定無形民俗文化財「芦名沢大太鼓」の伝承環境を改善しようと、同市十和田山根の下芦名沢自治会(大西聡会長)は25日、太鼓を保管している神社の道路改修と手すりの設置工事を行った。市の集落支援員活動事業を利用して整備した。
 芦名沢太鼓は、奈良時代に金光明寺十一面観音堂(現葦名神社)が建立された時から始まったとされ、市内でも最も古くから伝承されている。毎年8月14日に、地区の盆踊りに合わせて演奏されるほか、各種イベントに出演している。
 太鼓は上芦名沢、下芦名沢がそれぞれ保管し、練習を行っている。下芦名沢は地域の神社に6張りを保管し、練習も神社を会場に行っているが、高台に位置しているため、練習の行き来や太鼓の搬出入に苦労しているのが実情だ。
 神社の石段は64段で急勾配。手すりがないため、住民からは設置を求める声が上がっていた。市道から石段に通じる道路も、砂を敷くなどして改修することにした。
 整備は業者に依頼し、25日は地域住民も参加して作業を手伝った。市の補助を受けるため事業申請に当たった前会長の工藤正広さんは「手すりを付けてほしいという要望は以前からあった。見晴らしもいい場所なので、手すりができたことでお年寄りも上れるようになる」と話していた。
 市は地域の活性化を図るため、集落支援員を配置し、自治会の自主的な取り組みを支援する事業を行っている。昨年度から中新田が取り組んでおり、本年度は下芦名沢を含む4自治会が事業を行っている。

相撲 北鷹が団体優勝 県高校体育大会第6日 水泳は北鹿勢25種目制す

2020-07-26
個人2冠を達成した北鷹の齋藤晃(左、県立武道館)
 第6日の25日は北秋田市と秋田市で相撲、水泳、バドミントンを実施した。相撲の団体では秋田北鷹が優勝し、個人は選手権と100㌔以上級で齋藤晃良(北鷹3年)が2冠。80㌔級では櫻田隼(同1年)、100㌔級では齋藤貴仁(同3年)が頂点に立った。水泳は男子個人メドレーで鈴木俊平(国際2年)が2冠を果たすなど男女25種目を制した。バドミントンは女子単で児玉愛華(大館鳳鳴1年)が優勝し、男子は田口大翔(北鷹3年)、加藤光(同)の8強が最高成績だった。
 相撲では秋田北鷹の齋藤晃良主将(3年)が個人選手権、100㌔以上級を制し2冠を達成。大将を務めた団体戦でも優勝し「有終の美を飾り、支えてくれた方々に感謝を伝えることができた」と満面に笑みを浮かべた。
 個人も2冠を達成 「感謝伝えられた」 相撲の北鷹・齋藤 本年度初の公式戦に緊張はあったが「体の調子も気合も十分だった」。個人戦では同じ北鷹勢の佐藤貴規(3年)や児玉優翔(2年)など実力拮抗(きっこう)の仲間たちに苦戦を強いられた。それでも前へ前へと攻める〝自分らしい相撲〟を武器に栄冠を獲得。「やってきたこと全てを出し切ることができた」と努力の成果をかみしめた。
 一度は挫折も経験した。出場を予定していた3月の全国選抜が新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった。新チームは昨秋の東北大会で優勝しており「このメンバーなら全国でも上位に食い込める」と期待を持っていただけに「力を発揮する場がなくなり悔しかった」と振り返る。
 そんな中、今大会の開催が決まった。練習も再開され「大会ができることを励みに頑張ろう」とメンバー全員で誓い合い奮起した。迎えたこの日の団体戦では5―0で金足農に快勝。「一人一人が自分の相撲を出し切っていた」と仲間の成長と優勝を喜んだ。
 高校最後の大会を終えた今、特に精神面での成長を実感しており「これまでの競技生活を通して気持ちが強くなった」と語る。今後は大学へと進み相撲を続ける。「大学では全国から強豪が集まる。負けないよう強い気持ちで自分の相撲に磨きを掛けていきたい」と力を込めた。

外国人通報者・通訳・消防 119番、三者通話が可能に 大館市消防 18言語に対応、8月1日から

2020-07-25
ALTの協力を得て行った三者通話の対応訓練(大館市消防本部)
 大館市消防本部は8月1日から、外国人からの119番通報に対応するため、多言語通訳サービスの運用を開始する。通報時に消防職員、外国人通報者、通訳の三者での会話が可能になる。情報を正確に聞き取ることで救急・災害現場での迅速、適切な対応につなげたい考えで、訓練を通して導入に備えている。
 消防庁は2017年、訪日外国人の増加に伴う119番通報等への対応について、多言語化を推進するよう全国の各消防本部に通知。県内でも導入が進んでいる。
 大館市消防は、NTTタウンページ東北営業支店(仙台市)の多言語通訳サービスを活用。外国語で119番通報を受けた通信指令員が通訳コールセンターに電話を転送して接続することで、三者通話を可能にする。1日午前0時から、24時間365日体制で対応する。
 対象となるのは英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、タイ語、ベトナム語、タガログ語、インドネシア語、ネパール語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロシア語、マレー語、ミャンマー語、クメール語、モンゴル語の18言語。
 運用開始を前に20日、同本部で三者通話の対応訓練を実施。大館市在住の外国語指導助手(ALT)、ジョディ・フライさん(27)=米国出身、マーティン・ジャクソンさん(29)=英国出身=が協力した。仕事中に同僚女性が体調不良を訴えたため119番通報をするとの想定で、通訳を介して場所、傷病者の容体などを通信指令室の職員に伝え、対応について指示を受けた。
 ジョディさんは「このようなサービスがあれば安心して生活できる。スムーズに通訳してもらえた」と話した。
 同本部ではこれまで外国人単独での119番通報を受けたことはないが、同市に住む外国人や訪日観光客への対応強化につなげるため、今後も多言語化を進めていく考え。警防課の佐々木洋一課長は「通報者本人でないと分からないこともあり、詳細な情報が聞き取れ、迅速な対応につなげられる。外国人対応の受け皿として必要なサービス。利用を広げるため、周知していきたい」と話している。

鹿角の未来語り合おう 花輪の藤井さん主宰 老若男女問わず参加可 「研究会」がスタート

2020-07-25
藤井さんの主宰で始まった研究会(コモッセ)
 鹿角の未来の展望をみんなで語り合う場「鹿角文化経済未来研究会」が23日、花輪のコモッセで始まった。初回は鹿角市や小坂町などから25人が参加。主宰する藤井陽光さん(72)=花輪西町=から会の趣旨やテーマに関する説明を受けた後、会のあり方や方向性などについて意見を交わした。
 藤井さんは「鹿角には素晴らしい風土、資源があるのに生かしきれていない」などとの思いから研究会を創設。「吉田松陰による松下村塾と同様、互いに教え合う形で鹿角の未来の礎を築きたい」とし、老若男女を問わず語り合える場を設けた。
 初回は30~80代の地域住民が参加。藤井さんは会の目的の説明の中で「鹿角の未来が良くなることにつながることを語り合っていく」「どのような政治的立場の人も参加できる」などと述べた。
 参加者は「人口減少や過疎の問題を何とかしたい」「違う世代の鹿角に対する意見を聞きたい」などと参加理由を紹介。会の方向性や進め方などにも議論が及び、「話し合った内容を提言、報告する場を設けるべきだ」といった意見もあった。
 藤井さんは「ただ、しゃべるだけの会にはしない。何回か重ねるうちに知恵が実ると思う。最初はおおらかに進んでいきたい」との考えを示した。
 次回は8月30日午後3時からコモッセで開催。テーマは農業の予定。
 藤井さんは花輪出身。東京の大学を卒業後、文部省(当時)職員などを経て8年ほど前から花輪に居住している。全日本囲碁協会特任顧問。
 問い合わせは藤井さん(電話080・3095・7695)。
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需要拡大に新商品 コロナで打撃の比内地鶏 県庁で発表会

2020-06-30
秋田活性化の日景社長があいさつした新商品の発表会(県庁)
 新型コロナウイルス感染拡大に伴い消費量が激減した北鹿地方特産の比内地鶏の需要回復を図ろうと、県内の加工業者らが新たな比内地鶏の味わいなどを楽しめる新商品を開発した。県庁で29日、報道向けの発表会が開かれ、秋田比内やの「比内地鶏すぐ食べられますシリーズ」や、秋田活性化の比内地鶏を使った2種類の缶詰などが紹介された。
 高級食材として首都圏の飲食店などに販売されている比内地鶏は、新型コロナ感染拡大に伴う外出自粛や飲食店への休業要請などの影響で、消費量が大きく減少。県は新商品の開発支援や学校給食での活用など、需要回復に向けた取り組みを進めている。
 紹介されたのは秋田比内やと秋田活性化、秋田味商の商品。秋田比内やの「すぐ食べられますシリーズ」はステーキやそぼろ、つくね、ハンバーグなどの加工品を冷凍したもので、レンジ調理で簡単に食べられるのが特長。4月からラインアップを増やしながらオンラインショップや大館本店で販売している。
 秋田活性化は、比内地鶏を使ったオイル煮料理アヒージョとトマト煮込みの缶詰を開発。大館市産のニンニク、小坂町産のアカシアはちみつなど、県産品をふんだんに使用した。アヒージョは「金の比内地鶏」、トマト煮込みは「赤の比内地鶏」の商品名で、7月1日から県内のスーパーや土産品店などで販売。通販も行う予定。
 発表会では、参加事業者を代表して秋田活性化の日景賢悟代表取締役が「比内地鶏の魅力を、より多くの人に知ってもらい消費拡大を図りたい。ぜひ買って、食べて、協力を」などと呼び掛けた。

 

JAかづの総代会 7200万円の剰余金 19年度決算 

2020-06-30
JAかづのの通常総代会(JA会館)
 JAかづの(菅原俊二組合長)の第58回通常総代会が29日、鹿角市花輪のJA会館で開かれ、2019年度事業報告など議案8件を原案通り承認した。収支改善に取り組んだ結果、7200万円の当期剰余金を計上、組合員に対し、11年ぶりとなる出資配当を予定している。
 総代会は、新型コロナウイルス感染防止のため、必要最少人数での開催となり、出席したのは28人、書面での議決は393人だった。
 黒字決算は4年連続。前年度の6800万円を上回った。自己資本比率は0・16%増の12・27%、不良債権比率は0・56%減の1・78%となる。
 子会社の経営状況は、ガソリンスタンドや葬祭などを行うアニモが、暖冬による灯油、軽油販売の減少、新型コロナの影響を受けたものの、5200万円の当期利益を計上。
 累積赤字解消へ向け再生5カ年事業計画に取り組んでいるファー夢かづのは、800万円の当期利益を確保し、次期繰越損失金は737万円となった。
 支所の再編を盛り込んだ第10次農協基本計画の一部変更に対し、「不便になる」などと慎重な対応を求める意見があった。八幡平、花輪、柴平、十和田、大湯(出張所)、小坂の各支所を南部(花輪)と北部(十和田)の2支所に再編するもので、八幡平と柴平、小坂はプラザ店舗に業態転換する。従来の支所、出張所業務は北部、南部支所に移管する。
 実施時期は大湯の廃止が今年11月、小坂は本年度下期、柴平は21年度、八幡平は23年度以降を予定している。再編に伴う職員は、営農指導部門に投入し、営農の充実を図る。
 出席者からは、「JAの支所は地域コミュニティーづくりの役割を担ってきた」「プラザになって、果たして採算は取れるのか」など再編に慎重な意見があった。プラザを展開しているのは、全国でも沖縄県内だけという。
 役員の定年を70歳から73歳に引き上げる定款の一部改正については、年齢制限の撤廃を求める意見も出た。

 

内陸縦貫鉄道19年度決算 4者目標はクリア 訪日客好調もコロナ禍

2020-06-30
秋田市の旅行会社で教育旅行の誘致活動に取り組む関係者(大館市提供)
 秋田内陸縦貫鉄道(本社・北秋田市)の第36回定時株主総会が29日、同市阿仁庁舎で開かれ、2019年度決算を承認した。レストランなどの関連事業収入が伸びず、全体で1億8822万円の経常損失を計上。県など4者による目標「赤字2億円以内」は5期連続で達成した。
 事業報告によると、本業となる鉄道の輸送人員は26万3672人。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い2~3月に落ち込んだものの、年間では前期より2835人増加した。
 内訳は▽定期=10万8030人(前期比2420人減)▽定期外=15万5642人(5255人増)。定期外が増加した要因はインバウンド(訪日外国人客)の利用が1月まで好調を維持したため。2月以降は新型コロナの影響で観光需要が激減。臨時休校が重なり、定期利用の通学客も減った。
 このうちインバウンドは団体利用が1125件(119件増)、3万3344人(4752人増)。個人利用は1464人(146人増)だった。利用者数は過去最多を更新した。
 収入は鉄道事業が18万5000円減の1億3081万円を計上した。関連事業分などを加えた総額は3億3313万円。前期比2435万円の増収となった。営業費用などの支出総額5億2135万円を差し引き、経常損失は1億8822万円。補助金収入などを合わせ、最終的な当期純利益は784万787円で、2期連続の黒字となった。
 鉄道事業収入はほぼ前期並み。レストランこぐま亭や車内販売などの関連事業収入が伸びなかった。人気キャラクター「ハローキティ」とのコラボレーション企画に代わる目玉メニューを打ち出せなかったことなどが原因という。支出は少雪のおかげで除雪費などが減少した。
 吉田社長は「コロナで大きく乱れた会社経営の軌道修正を図っていきたい」とあいさつした。
 任期(4年)満了に伴う監査役の選任が行われ、秋田銀行鷹巣支店の安保大樹支店長、北都銀行鷹巣支店の伊藤市之丞支店長の2人を新任した。
 

県内から教育旅行誘致へPR 新型コロナで行き先変更の受け皿に 大館と鹿角で連携

2020-06-29
秋田市の旅行会社で教育旅行の誘致活動に取り組む関係者(大館市提供)
 大館市まるごと体験推進協議会(石垣一子会長)は、鹿角広域観光推進会議と連携し、県内の小中学校を対象とした教育旅行の誘致に取り組んでいる。新型コロナウイルスの影響で修学旅行の行き先が県外から県内にシフトしている流れを受け、その受け皿になろうと可能性を模索。すでに県南の小学校から仮予約があるなど反応が好調で、今後、さらなる効果が期待される。
 県内の小中学校の修学旅行は5、6月に集中し、行き先は北海道、仙台、東京が一般的。しかし、新型コロナの影響で北海道は北東北3県に、仙台は県内などに規模の縮小が検討されている。同協議会では地域の魅力をPRしながら、県内を検討している学校の受け皿の役割も兼ね、誘致活動に取り組んでいる。
 同じく誘致を進める同会議とともに、広域連携を意識したプランを提案。22、23日は、駅弁製造の花善(大館市)とホテル鹿角の4者で県南と秋田市の旅行、バス会社など9カ所を訪問した。
 同協議会では、きりたんぽづくり、農業体験、農家民泊などのアクティビティ、同会議では尾去沢鉱山、大湯ストーンサークル、康楽館などの名所を紹介。旅行を秋に計画している学校が多く、リンゴやナシなどの収穫体験も勧めた。旅行会社の担当者からは「これまで県北地区に教育旅行で行ったことはなく、メニュー作りにとても役立つ」などの声があったという。
 早速、横手市の小学校からきりたんぽづくり体験の仮予約が入るなど、反応は好調。同協議会では、これまで県内の教育旅行は日帰りを受け入れたことはあるが、宿泊はまだない。担当者は「この機会に県内のさまざまな地域の魅力を知ってもらい、将来的に定住につながっていけば」としている。

4年ぶり赤字決算 北秋田市のマタギの里観光開発 新型コロナや暖冬影響

2020-06-29
マタギの里観光開発の株主総会(打当温泉マタギの湯)
 北秋田市の第三セクター・マタギの里観光開発(仲澤弘昭社長)の株主総会が26日夕、打当温泉マタギの湯で開かれ、2019年度決算を承認した。年明けからの新型コロナウイルスによる影響や暖冬による除雪収入の落ち込みなどにより、4年ぶりに赤字での決算となった。
 19年度の損益計算書によると、売上高は1億5674万3017円。商品の仕入費や材料費などを差し引いた売上総利益は8684万7059円。販売費および一般管理費は1億611万6866円で、差し引き1926万9807円の営業損失となった。市からの受託料など営業外収益を加えても、147万4340円の経常損失を計上。税引き後の当期純損失は165万5646円だった。
 事業報告書では、19年度について「新型コロナウイルスは、今期後半の経営状況に大きな影響を与えた。大きな収入源となっている除雪は、暖冬のため大幅な落ち込みとなった。ただ、影響を最小限に抑えられたことは社員全員の努力の積み重ねの結果」などと説明。
 仲澤社長は「新型コロナウイルスの影響はまだ続いている。県のプレミアム宿泊券や市の宿泊者半額応援事業の効果に期待しながら、売り上げが減少した分を取り返していきたい」と述べた。
 任期満了に伴う役員の改選では、市産業部政策監の米澤田茂氏を新任したほか、仲澤氏、神成俊行氏(秋田テレビ会長)、桜田聡氏(統括部長)、板倉義明氏(料理長)を再任。終了後の取締役会で仲澤氏を社長に再任した。監査役は現職の鈴木美千英氏(山水荘施設長)、千田匡氏(秋田銀行阿仁合支店長)を再任した。
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