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末広ファーム 集出荷施設が稼働 鹿角で初 園芸メガ団地、整備着々

2020-05-11
 鹿角市十和田末広地区で、鹿角地域では初めてとなる園芸メガ団地整備事業が進められている。事業主体は農事組合法人・末広ファーム(柳沢義一理事長)。主要作目であるネギとキャベツの集出荷施設は3月下旬に末広小学校グラウンド跡地に完成、4月下旬に稼働を始めた。来年度の販売目標額はネギとキャベツで1億円。このほかコメと大豆でも1億円を目指しており、農業を通じた地域活性化に期待が寄せられている。
 園芸メガ団地は、県が園芸振興の大規模拠点整備を全県で展開している取り組み。1団地当たり販売額1億円以上を目指している。
 末広ファームは2019年度から国・県・市の支援を受け、園芸メガ団地整備事業で野菜集出荷施設の建設や農業用機械の導入などを実施。さらに、高収益化に向けた取り組みを総合的に支援する農水省の産地パワーアップ事業で穀物乾燥施設の建設なども進めてきた。
 野菜集出荷施設や穀物乾燥施設は昨年夏に本格着工し、今年3月下旬に完成。ネギの根葉切り・皮むき機や、太さ別に分ける選別機、穀物の乾燥機や選別機、トラクター、圃場の石を砕くストーンクラッシャーなどの機械設備を導入した。現在は管理棟の建設や外構工事を進めており、8月に全体の竣工(しゅんこう)式を行う予定。総事業費は約5億円。
 野菜集出荷施設は一足早く先月27日に稼働を開始し、冬越しのネギとキャベツを取り扱っている。社員3人、役員6人、パート1人が常時業務を行い、必要に応じてパートを雇う体制。7月に社員1人を新たに採用する予定だ。
 園芸メガ団地、産地パワーアップの事業実施期間は19年度から21年度までの3年間。作付面積は19年度が83ha(コメ80ha、ネギ、キャベツ、大豆各1ha)、本年度が93ha(コメ80ha、ネギ5ha、キャベツ3ha、大豆5ha)、21年度が120ha(コメ84ha、ネギ13ha、キャベツ3ha、大豆20ha)を計画。田畑は鹿角市十和田石野地区から土深井地区までの国道103号周辺にある。
 柳沢理事長は「ネギは事業最終年度の21年度に13haの作付けを計画し、県北地区では能代以外ではやっていないような大規模な経営となる。未知の世界だが、販売目標は達成したい。末広ファームのブランドもつくりながら地域活性化につなげていきたい」と意欲を語った。
4月下旬から稼働している野菜集出荷施設
完成した野菜集出荷施設と穀物乾燥施設(旧末広小グラウンド跡地)

産前・産後をサポート 家事支援を無料で 北秋田市 妊婦や生後3カ月まで

2020-05-11
 北秋田市は本年度から、産前・産後の時期に家事支援を無料で最大8回まで受けられる事業を始めた。「体調や生活リズムが変化する母親が安心して過ごせるようにしたい」とPRしている。
 市子育て世代包括支援センターの養育支援訪問事業として、2020年度一般会計予算に61万円を計上している。家事支援はヘルパーを派遣する形で行い、提供する地域は市内に限る。内容は▽食事の準備、後片付け▽衣類の洗濯▽日常的な掃除、整理整頓▽買い物(交通費別)―など。午前8時から午後6時まで。
 対象は▽家事と育児の両方に不安がある▽家事を頼める人がいないに当てはまる妊婦と、おおむね生後3カ月になるまでの乳児を育てている人。
 利用は1日1回、1回当たり1時間以内。1人最大8回まで。多胎の場合は子どもの人数分、利用可能。無料だが、時間延長分は30分ごとに1200円(税別)の自己負担が必要になる。
 事前申請が必要で利用開始まで2、3週間かかるという。利用までの流れは▽センターへ連絡▽保健師による訪問、家庭状況確認▽資格審査▽利用承認通知▽事業所による事前訪問―などとなっている。
 問い合わせ、申し込みはセンター(電話0186・62・6681)。

北鹿の飲食店など 一部で営業を再開 新型コロナ対策を徹底 不安も「ピンチ乗り切る」

2020-05-10
テーブルの消毒など開店前の準備をする従業員(かっぽう大河)
 新型コロナウイルス感染拡大に関し、県が休業要請を大幅に縮小したことで、北鹿地方の飲食店や施設も営業を再開する所が増えている。各店舗では消毒や「3密」を避ける対策を徹底。客に理解を求めながら、元の営業に近づけている。外出自粛要請から約2週間。まだ一部の業種で制限が緩和されていないが、街に明かりが戻りつつある。
 このうち、大館市大町の秋田比内や大館本店では、店内消毒のほか、カウンター席を縮小したり、個室を活用するなどして9日から店内飲食を再開。初日の昼は家族連れなど約30人が来店した。通常の土日は昼だけで100人近く来店するが、武藤幸美社長は「10人来ればいいと思っていた。すごくありがたい」と感謝する。再開は「正直迷った」としながらも「このピンチを乗り切るために、負けていられない。仕事の意識が薄れないよう、何かをやっていかなければ」と行動に移した。テークアウトや総菜販売は継続。11日からはテークアウト限定の比内地鶏カツ丼、そぼろ丼に焼きそばを乗せた「スマイリング あまびえ」など新商品を提供する。
 同市市馬喰町のかっぽう大河(藤盛斉明代表)は8日から再開。「17日ぶりの営業再開。よりしっかりとしたものを食べていただきたいという思いで仕入れと仕込みに1日、時間を使った」と従業員の藤盛勇志さん。他の来客と接点を持たないよう配慮するほか、来店前と退店後はノロウイルスにも有効とされる次亜塩素酸水の消毒液でテーブルを拭くなどしている。
 営業再開を喜ぶ一方で不安もある。「全国的に緊急事態宣言が明けたわけではなくあくまでも緩和。これまでの流れがあるため、どれくらい足を運んでもらえるかが読めない。今までない状態のため食材をどれくらい仕入れ、仕込めばいいのか」。営業休止期間は再開後のことを考えメニューを一新、新しい酒も仕入れた。「常に次の一手を考え日々、新しい大河を見せていければ」と意気込む。
 また、温泉施設も一部で再開。同市東台の大館東台温泉東の湯は先月25日から6日まで休業していたが、再開にあたって施設の衛生管理、定期的な換気を徹底し、特に接触感染を予防するため人がよく触れる箇所(ドアノブ、自販機のボタン等)の念入りな消毒と館内の清掃を実施。「3密」を避けるため、ロビーにある待合スペースのソファと椅子の間隔も空け、客には脱衣所と洗い場で距離を取るよう協力を呼び掛けている。
 このほか、当面の間は貸し和室の利用を禁止。混み合った場合は入場制限の導入も検討しているという。福岡龍彦支配人は「早く収束することを願いながら、お客さまの協力のもと、施設が安心安全に利用できるよう今後も感染対策を徹底していく」と話した。

特別給付金 ドライブスルー申請も 鹿角市17日から 限定の屋外窓口開設

2020-05-10
 鹿角市は、全国民に一律10万円が支給される特別定額給付金の受給申請書を15日から順次、各世帯へ郵送する。申請は17日から郵送またはオンライン(インターネットを使った電子申請)で受け付ける。さらに、早急に受給したい人などを対象に19日までの3日間限定で、市役所駐車場でドライブスルー方式による受け付けも実施する。
 申請は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、郵送またはオンラインで受け付ける。このうちオンライン申請にはマイナンバーカードが必要。
 受付期間は17日から8月17日までの3カ月間。今月下旬に給付を開始する予定。申請の受理から約10日後に指定された口座へ振り込む。
 このほか、17日から3日間は市役所敷地内に屋外窓口を開設し、車から降りずにドライブスルー方式で申請書を提出できるようにする。早急に受給したい人や記入の仕方に不安がある人などに対応する目的。時間は午前9時から午後4時まで。場所は市役所北側の旧除雪センター付近。職員が誘導し、申請書の記入内容や書類などに不備がないかどうかを確認しながら対応する。
 市では特別定額給付金のドライブスルー申請について「実施例は県外ではあるが、県内ではこれまで聞いたことがない」としている。
 問い合わせは特別定額給付金交付室(電話0186・30・0207)。

ふるさと納税 前年度実績を上回る 北秋田市 19年度は2733万円

2020-05-10
 北秋田市の2019年度のふるさと納税(きたあきたふるさと寄附金)は2733万円余りとなり、前年度実績を約90万円上回った。昨年末の時点では、前年度を下回る可能性があったが、最終盤で盛り返した形。市は本年度、インターネットの納税サイトを増やすための準備を進めており、寄付額の拡大を目指していく。
 市総務部総合政策課によると、19年度は1062人から1322件、2733万4500円の申し込みがあった。18年度は1284件、2642万3970円だったことから、件数で38件、金額では91万530円上回った。
 寄付金の使途では、502件(930万1000円)が「豊かな自然環境に育まれるふるさとづくり事業」を指定。「活気あふれるふるさとづくり事業」は213件(334万8000円)、「ふれあいとぬくもりのふるさとづくり事業」は276件(634万5000円)、「市長が必要と認める事業」は331件(834万500円)だった。一つの申し込みで複数の対象事業への選択があるため、人数と件数は一致しない。
 年度の途中では、人気を集めていた返礼品の生産が終了したり一時的に休止したりしたこともあり、申し込みの動きが鈍化。昨年12月末のまとめでは、677人から840件、1488万7500円の申し込みにとどまっていた。しかし、年明け以降に申し込みが急増し、最終的に前年度を上回った。
 同市のふるさと納税は、市への直接の申し込み(電話、ファクス、郵送含む)のほか、インターネットの納税サイト(ふるさとチョイス、ANAのふるさと納税)で受け付けてきた。
 本年度は、インターネットの納税サイトを二つ増やし、計4サイトを利用するための準備を進めている。
 担当する総合政策課は「納税する人たちへの間口をより広げるとともに、返礼品についても新たなものを取り入れながら、寄付の拡大を目指したい」などと話した。
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比内地鶏支援 CF好調、400万円超 秋田犬 ツーリズム 総菜加工品など提供

2020-04-30
秋田比内やで製造している比内地鶏の総菜加工品(秋田比内や大館本店)
 大館、北秋田、小坂、上小阿仁4市町村の観光地域づくり法人・秋田犬ツーリズム(中田直文会長)は、比内地鶏の消費拡大につなげようとクラウドファンディング(CF)を行っている。開始翌日に目標の100万円を達成し、29日までに417万円を超える支援が集まっている。市内の業者が製造した総菜加工品などをセットにし、家庭でも食べやすい商品を提供。同法人では「比内地鶏のハードルを下げて味わってもらう取り組み。たくさんの人に食べてほしい」としている。期間は5月31日まで。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、需要が落ち込む比内地鶏の消費を支援しようと、購入型クラウドファンディング「#比内地鶏を食べて応援」プロジェクトを22日からスタート。1口1万円で、比内地鶏正肉、比内地鶏ステーキ、ハンバーグなど冷凍品が入った「温めるだけのお惣菜セット」と、比内地鶏スープ、親子丼の素などの常温品「調味料セット」の2種類を用意した。冷凍品は秋田比内や、本家比内地鶏、常温品はJA秋田たかのす、秋田活性化の共同出品。
 このうち、秋田比内や(武藤幸美社長)の総菜加工品は、家庭や弁当などで気軽に味わえるようにと、先月から販売を始めた商品。保存料や化学調味料を使わずに工場で一つ一つ手作りした。湯煎や電子レンジで簡単に温められる。ステーキセットは3枚で1080円(税込み)、ハンバーグセットは2個で648円(同)など、比内地鶏商品としては買い求めやすい価格となっている。
 クラウドファンディングが好調なことについて、「応援してくれる人がたくさんいることを実感した。比内地鶏のブランド力はまだまだある」と武藤社長。今後は「地元が応援していかないと守れない危機。この機会にファンを増やしていければ」と話している。
 支援の申し込みは「FAN AKITA」から。秋田比内やの商品は個別の注文も受け付ける。問い合わせは同社(電話0186・52・3886)。

県営工業団地拡張 付け替え道路の供用開始 大館市 一部舗装工事続く

2020-04-30
供用開始した市道二井田片貝沼田線の付け替え道路(大館市二井田)
 大館市は、県営大館工業団地拡張事業に伴う市道二井田片貝沼田線の一部付け替え道路の供用を開始した。拡張地造成計画の変更で工事が遅れ、当初3月完成予定だったが6月中となる見通し。一部未舗装区間があり、安全確保の上で工事を進める。6月議会に付け替え道路の市道認定案を提出する予定。
 団地内企業が生産体制増強に向け拡張地取得の意向を示したとして、既存団地との一体的利活用を図ろうと2019年度に付け替え事業に着手。拡張事業は大館第1南側4・8㌶と大館第2東側13・8㌶で16年9月に着工し、平安時代の埋没建物が屋根を残した状態で見つかった「片貝家ノ下遺跡」を含む用地は除外したため、当初より4㌶減の18・6㌶を整備した。
 ニプロ大館工場と第2拡張地の間を通る320㍍区間、拡張地南側の330㍍区間をそれぞれ付け替え、拡張地内に整備された団地内道路に接続。上水道・工業用水道管も移した。旧ルート858・3㍍から新ルート1033・2㍍となり、今月24日正午に供用開始した。
 県の造成工事は昨年11月に終える予定だったが、進出予定企業の工場増設計画との調整で大幅な変更が生じ、3月末の工期に延長。その影響で道路新設工事の舗装や既存市道の撤去工事、市有地の造成工事、電柱移転補償なども遅れた。工場増設には影響を与えないよう6月中の完成を目指している。
 市道二井田片貝沼田線は、国道285号から工業団地へのアクセス道として13~17年度に拡幅改良を実施。今回は路線付け替えのため、道路事業の国交付金の返還には該当しない見通し。市商工課によると、企業側が拡張地を取得すると大規模な投資と雇用拡大が見込まれるという。

日沿道鷹巣大館道路 県道の切り替え完了 北秋田市脇神 空港西線で520㍍新設

2020-04-30
縄文館側へ下る県道(左)に切り替え、通行止めにした道路(右)を鷹巣大館道路として整備(北秋田市脇神)
 日本海沿岸東北自動車道鷹巣大館道路の工事に伴い、新たな道路の付け替えが必要となっていた北秋田市脇神の県道大館能代空港西線で今月、付け替え道路約520㍍が完成した。27日に道路の切り替え作業が行われ、県道が伊勢堂岱遺跡の駐車場付近を通過するようになった。
 鷹巣大館道路の大館能代空港インターチェンジ(IC)以西は未開通区間。国交省が担当する鷹巣大館道路の大館能代空港IC―同市脇神間の接続区間(1・7㌔)と、県が担当する市脇神―今泉間の鷹巣西道路(5・25㌔)は、いずれも2020年度の供用開始を目指している。
 接続区間の一部は、これまで車両が通行していた県道を鷹巣大館道路として整備することとなる。工事期間中も県道を通行できるよう、付け替え道路を造った。
 付け替え道路の工事は国交省能代河川国道事務所が昨年11月末から着手。県道南側にあった林を切り崩し、同市脇神の川口南交差点側から伊勢堂岱縄文館側へ下る道路約520㍍を新設した。
 これまでの県道は伊勢堂岱遺跡の駐車場や伊勢堂岱縄文館より高い位置にあった。県道の切り替えにより、駐車場付近を通るほか、旧県道下にあるトンネル型の構造物(ボックスカルバート)を通過することとなった。構造物付近は大きなカーブがあり、走行には注意が必要。
 同事務所は「鷹巣大館道路事業が本年度の供用に向け大きく前進した」とし、切り替え後も現場作業などで交通規制が生じるため、「現場の誘導に従って通行してほしい」と呼び掛けている。

大館大文字まつり 大文字焼き実現目指す 5月に可否判断 その他の全行事中止

2020-04-29
大館の夏の恒例行事となっている鳳凰山大文字焼き(昨年の祭り)
 大館大文字まつり実行委員会(小池昌平委員長)は28日、大館市御成町の観光交流施設「秋田犬の里」で本年度初会合を開き、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年8月の祭りの大部分を中止すると決め、鳳凰山大文字焼きについてのみ実施する方向で検討していくことを確認した。大文字焼きは「三密を避けて成立する数少ない行事」とし、感染防止対策を徹底した上で実現を目指す。時期は8月に限らず、11月までを想定している。市民の意見を集約し、5月中旬までに可否を判断する。
 委員ら約20人が出席。始めに大文字焼きを除いた行事の中止について、全会一致で決定。県内外で9月上旬までのほとんどの夏祭りが中止となっていることを踏まえ、「昼の部」や「夜の部」の打ち上げ花火などは参加者、観覧者が密集する可能性が高いことから判断した。
 大文字焼きについては、小池委員長が「三密を避けてできる行事は、暗い雰囲気を少しでも改善する役割が課せられていると思う」とし、新型コロナウイルス終息への願い、医療・救急関係者への敬意とエールを込めて実施したい考えを示した。
 実施するための条件として▽市民の賛同▽「夜の部」会場の長木川河川敷の閉鎖、警備員配置▽大人数でのパーティー等の自粛要請―などが必要であるとし、日時については感染拡大状況を考慮した上で「8~11月の間で、最適な日を考えたい」と述べた。
 委員からは「趣旨を説明すれば、市民は理解してくれると思う」などと賛成する声が目立った。一方、「人が集まる可能性がないとは言い切れないのが心配」「他県から訪れる人への対策に注意しないと」といった意見も上がった。
 実施については事務局に一任することで決定。感染拡大が収まらない場合は中止することも想定した上で、実現を目指すことにした。市民の意見を集約した後、市、市観光協会、大館商工会議所が協議して可否を正式に決める。
 インターネット中継など多くの市民が鑑賞できる方法も検討していく。市観光協会の山城久和会長は「状況が許されるなら、(新型コロナウイルス対策の)最前線で働く人、落ち込んでいる人たちに、大文字の火でエールを送りたい。市民が同時に火を見上げることで、思いを届けられれば」と話した。
 大文字焼きも含めて全面中止となれば、1987年以来33年ぶり。大文字焼きは昨秋から準備作業が始まっており、薪として使用するため鳳凰山の中腹付近に既に運んであるアカマツの処理なども課題となってくる。

山菜採りシーズン クマに気を付けて 鹿角市が看板など設置 死亡事故現場など封鎖

2020-04-29
バリケード、死亡事故発生の看板を取り付ける市職員ら(鹿角市十和田大湯熊取平)
 山菜採りシーズンのクマによる事故を防ごうと鹿角市農林課などは28日、2016年に死亡事故が発生した十和田高原地区の市道と、国有林に通じる林道約60カ所に車が通行できないようバリケードや「入山禁止」と書かれた看板を設置した。〝3密〟に該当しないことから今年は入山者数が増えるとみられ、設置でさらに注意を促す。設置箇所の道路は11月20日まで封鎖する。
 タケノコの産地として知られる市十和田大湯の熊取平や田代平を含む同地区では16年5月から6月にかけて、クマによる4件の死亡事故が発生。市内では昨年、死亡事故はなかったが、4件で6人がけがを負った。
 市は16年以降、現場周辺の市道や山林に入りやすい私有地などに看板やロープを設置。シーズンが本格化する前のこの時期から雪が降る頃まで封鎖して呼び掛ける。担当者によると、事故周知で一時入山者が減少。これに伴い、クマの生息数が増えた可能性があるという。一方で、ロープを乗り越える入山者も確認している。
 この日は農林課、危機管理課の職員計11人や鹿角署員が5班に分かれ、作業を進めた。死亡事故現場に通じる市道は、バリケードを設置。「この先でクマによる死傷事故発生!」と書かれた看板も合わせて掲示し、土のうでしっかり固定した。農林課の小野寺裕一農地林務班長は「事故から年数はたったが、依然危険な状態が続いているとみられ、引き続き地区での山菜採り自粛を呼び掛けたい。警察と連携して休日を中心に見回りを実施したい」と話していた。
 市内では今月3日、尾去沢の住宅地で例年より6週間早くクマが目撃された。暖冬で山の雪解けも早く、山菜採りシーズンが長期化すると危惧。市は5月中旬ごろからパトロールを行う。
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大館市 新ポスト「理事」設置 北林総務部長を再任用 司令塔として総合的調整

2020-03-31
  大館市は2020年度から、市長部局内に新たなポストの「理事」を設置し、本年度末で定年退職する北林武彦総務部長(60)=岩瀬=を充てると30日、発表した。第2期総合戦略に基づく地方創生の取り組みを深化させるため、司令塔と各部局間の総合的な調整を図る役割を担う。発令は4月2日付。
 30日に開いた定例会見で福原市長が説明した。理事は特別職ではなく、一般職(部長級待遇)の任期付き職員。任期は22年度末までの3年間。
 北林氏は1981年4月、田代町採用。市の財政課長、教育委員会教育次長などを歴任し、2015年10月から総務部長を務めている。
 福原市長は「通常、市町村の部長は1、2年で変わるが、総務部長を4年6カ月務め、だからこそ大館市ならではの行財政運営ができた」と評価。「地方創生の取り組みの中心的役割を担ってきたため、これまでの経験を生かし、司令塔として総合的な調整を行ってほしい」と述べた。
 新年度創設する観光交流スポーツ部などの業務に触れ、「『内に優しく、外に強く』という観点からも、福祉部の長寿課や健康課の事業に、スポーツ振興課が関わってくる。横串を指さなければならない事業が増え、今まで以上に俯瞰(ふかん)の視点で特別職をサポートできるポジションが必要」と強調した。
 理事設置にあたっては県の人事を参考にしたとし、「市の観光分野は業務量が伸び、関係性が多大になっている。これまで培ってきた知見やノウハウを後進の指導に生かし、次の人材を育成するという意味でも、活躍してもらった方が組織にとって良いと考えている」と述べた。
 

新型コロナ 営業継続へ緊急要望書 旅館ホテル組合鷹巣阿仁支部

2020-03-31
津谷市長㊧に要望書を提出する種倉支部長㊥(北秋田市役所)
 県旅館ホテル生活衛生同業組合(松岡讓裕理事長)は30日、北秋田市役所で新型コロナウイルス感染症に伴う宿泊事業の継続危機を乗り越えるための緊急要望書を提出した。宿泊施設への感染防止や経営悪化に対する支援など2項目を求め、津谷市長は「スピード感を持って対応したい」と述べた。
 同組合によると、県内の宿泊業を営む旅館やホテルでは、歓送迎会の自粛や外国人訪日客の宿泊予約のキャンセルによる影響が出ている。現状が続いた場合は「営業の継続が困難となる事業者が現れ、地域経済に深刻な影響を及ぼすことが懸念される」とし、宿泊事業の存続と地域経済の維持に向けて、県内各市町村に要望書を提出している。 
 要望は2項目の計3点。宿泊施設における感染防止の支援は、マスクや消毒薬など宿泊事業の維持継続に不可欠な物資の円滑な供給に対し、できる限りの支援策を講ずるよう求めるもの。
 宿泊客の減少やイベント自粛に伴う経営悪化に対する支援については、事業者に対する税負担の減免を要望。このほか住民活動が過度に萎縮することのないよう適切な情報発信や、感染の沈静化後に市内宿泊施設で利用可能な割引クーポンの発行など、交流人口の回復に向けた「機動的で柔軟性のある取り組み」の実施を求めた。
 同市では5施設が加盟する同組合鷹巣支部と10施設が加盟する阿仁支部が要望書を提出。種倉耕一・阿仁支部長と持地茂樹・鷹巣支部長代理、県組合の塚本民雄副理事長ら4人が市役所を訪れ、種倉支部長が津谷市長に要望書を手渡した。
 種倉支部長は「想像を超える痛手。今までにない状況でどうすればいいか見当が付かない」と深刻な現状を話し、支部として「ご助力をお願いしたい」と述べた。終息後の対応については、他市町村の取り組みに埋もれない対策や、宿泊施設ごとに均等な支援を要望した。
 津谷市長は、据え置き期間の保証料と利息の全額を市が補助する特別融資制度を4月1日から運用開始することなどを説明。「国や県の動向を見ながらスピーディーに対応する。力を合わせ、地域に元気を取り戻せるよう頑張りたい」と話した。

 

大里ファーム 全国そば優良生産表彰 放棄地解消や6次産業化

2020-03-31
児玉市長㊧に受賞を報告する浅石副理事長(鹿角市役所)
 鹿角市八幡平の農事組合法人・大里ファーム(安保春喜代表理事、構成農家50戸)が、2019年度の全国そば優良生産表彰を受賞した。北鹿地方では初めての受賞。30日は浅石昌敏副理事長が市役所を訪れ、児玉一市長に喜びの報告を行った。
 表彰事業は日本蕎麦(そば)協会が1989年度から毎年実施。日本の伝統食、健康食であるソバの栽培について、生産性の向上または経営改善の面から創意工夫を行い、他の範となる生産農家・集団を表彰している。
 31回目の今回は、農林水産大臣賞をはじめ7種類の各賞に12個人・団体が選ばれた。このうち大里ファームは日本麺類業団体連合会会長賞を受賞。
 大里ファームは、市が「そばの里プロジェクト推進事業」を始めた2009年度から、ソバづくりに取り組んでいる。
 作付面積は年々拡大し、19年度は184㌶。内訳は田93㌶、畑91㌶。田は転作田で、畑は原野化していた耕作放棄地16㌶と遊休農地75㌶を活用している。
 毎年9月にはソバの花を見ながら新そばを食べる「新そば祭り」を開催。ユネスコ無形文化遺産の「大日堂舞楽」をモチーフにした乾麺「大日堂そば」の製造販売による6次産業化や、生産効率(単収、質)の向上を図る取り組みも進めている。今回の受賞はこうした取り組みが評価された。
 受賞報告を受けた児玉市長は「長年の耕作放棄地等の解消や6次産業化に向けて、ファームの皆さんが頑張った成果。市としても所得向上につながるよう引き続き応援していきたい」と期待した。
 浅石副理事長は「高齢化やトラクターが壊れたといった理由で、借りていた畑を返す生産者が増えている。遊休農地だった畑75㌶をソバ栽培に活用していなければ、その半分は耕作放棄地になり〝アカシア畑〟になっていたと予想される」と強調。「今後もできる範囲で耕作放棄地等の解消に努めたい」と話した。

 

「きょうの秋田犬」 動画投稿サイトで公開 臨時休館中の楽しみを

2020-03-30
秋田犬のさまざまな表情をカメラに収め、動画を公開している(秋田犬の里)
 秋田犬を飼育する大館市の地域おこし協力隊が、動画投稿サイト・ユーチューブで「きょうの秋田犬」を公開している。秋田犬の里が臨時休館中のため、来館できない人に少しでも秋田犬の魅力を伝えようと企画。散歩の様子など、展示だけでは見ることができない一面を伝えている。
 22日に「秋田犬ふれあい隊in秋田犬の里」のチャンネルを開設し、市で飼育している犬のほか、展示に参加している秋田犬保存会会員の犬の動画を紹介している。
 29日の撮影では、会員の「純」(雌5歳)と「明」(同10カ月)を撮影。散歩で元気いっぱいに走り回る姿や芝生の上でくつろぐ姿など、さまざまな表情をカメラに収めた。
 隊員の加藤瞳さんは「毛色の違いは見た目で分かるけれど、性格は写真だけでは伝わらない。動画で犬の個性を伝えていきたい」と話している。
 今後は秋田犬とともに館内の紹介なども予定している。
 

ネギに続いては キャベツ詰め放題 鹿角市の末広ファーム

2020-03-30
協力してキャベツを詰め込む親子(鹿角市十和田末広)
 鹿角市十和田の農業組合法人・末広ファーム(柳沢義一代表理事)は29日、同所末広字村下の畑で詰め放題のイベント「雪の下キャベツ収穫祭」を開いた。専用の袋を購入した市民らが収穫したてのキャベツを袋いっぱいに詰め込み、抱えるようにして運ぶ姿が見られた。
 地域貢献の一環で実施。昨年12月にネギの詰め放題も行い、2回目のイベント。借り受けた畑2・4㌶にキャベツを植え付けた。暖冬の今年は〝雪の下〟とは言えないものの、数回の積雪と冷え込みがあったことで、甘く、歯ごたえの良いものに仕上がったという。コメ1斗分が入るビニール袋を一つ500円で販売し、購入者が収穫、袋詰めを行った。
 会場の畑は午前10時の開始を前にカッパなどを着た市民らでにぎわった。袋を購入しキャベツを品定め。鎌や包丁の刃を入れて収穫した。揺すったり、伸ばしたりしてスペースを確保した袋に、ぎゅうぎゅうに詰め込んでいた。きょうだいや親戚と分けるという大館市の70歳代女性は「1袋に15玉も詰めることができた。収穫の催し物はなかなかないので楽しい。サラダやロールキャベツなど、毎日キャベツ料理にして、スリムになりたい」と笑顔だった。
 柳沢代表は「思った以上に来場者があり、喜んでもらえてよかった。詰め放題は本年度から始めた事業。若手社員の意見を取り入れるなどして今後も続けていきたい」と話していた。

 
 
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