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マスク品不足、解消へ 「在庫増えている」 多種多様な店舗で販売 

2020-05-18
不織布マスク50枚入りの箱が積み重なる売り場(いしごう商店)
  新型コロナウイルスの感染拡大で深刻な品薄状態が続いていたマスクが、北鹿地方の店舗で店頭に並び始めている。中国からの輸入増加や、国内メーカーの生産参入などが要因とみられる。ドラッグストアや大型店で入荷量が徐々に増えているほか、これまで取り扱っていなかった生鮮食料品店や雑貨店、衣料品店などでも販売され、一時の「どこにも売っていない」という状況は解消されつつある。
 大館市内では1月から品不足が続き、ドラッグストアや大型店などでも入荷量が限られる状態が続いた。一部では「入荷がまったくない」という店舗もあったほどだった。しかし4月からは、さまざまな店舗で徐々に商品が見られるようになってきた。
 背景について、市内各店の担当者は「主要工場のある中国での生産力が高まった」「中国での需要が落ち着き、日本に輸入できるようになった」「国内メーカーが生産に参入したほか、手作りマスクが普及して需要拡大が収まったのでは」などと話す。
 同市大田面のイオンスーパーセンター大館店では、3~4月の入荷は「不定期で、2週間に1~2回」だったが、5月中旬は「5、7枚入りが毎日20~30点入ってくるようになった」というほど回復した。1袋500~600円(税込み)で販売しており、連日完売する状況だ。伊藤芳恵総務課長は「在庫は徐々に増えているので、慌てずに購入してほしい」と呼び掛ける。
 同市御成町の生鮮食料品店「いしごう商店」では、これまでマスクを販売していなかったが、卸売業者から打診されて「需要に対応しよう」と仕入れた。4月中旬から不織布マスク50枚入り1箱を3300円(税込み)で販売し始めた。石郷正秋代表取締役は「当初は1日100箱売れ、まとめ買いをする人もいた。まさかこんなに売れるとは、と驚いた」という。
 消費者からは「以前よりは焦って購入する必要がなくなった」と安心する声が聞かれる。一方、感染拡大前に比べると依然として数倍の高値のため、「高いのでまだ買おうとは思わない」と尻込みする人も多いようだ。
 市内各店での小売価格は16日現在、5~7枚入り1袋で税込み300~600円、50枚入り1箱で同2500~3900円が目立つ。
 「いしごう商店」は需要が落ち着いてきたこともあり、小売価格を1箱2500円(税込み)まで値下げして対応している。石郷代表取締役は「価格も徐々に下がってきている。十分な在庫量があるので、役立ててほしい」と話している。

 

大湯の黒森山 山頂からの眺望を案内 郷土研究会が方位盤

2020-05-18
方位盤の設置を喜ぶ会員たち(黒森山)
 鹿角市十和田大湯の黒森山山頂に、周囲の山の名称を刻んだ方位盤が、設置された。今まであった木製の案内板が古くなったため、地元大湯郷土研究会(奈良公夫会長)が建立した。17日には会員が現地を訪れ、完成を喜んだ。
 黒森山(545・9㍍)は一帯が自然公園として親しまれている。大湯温泉街に近く、パークゴルフ場も整備されている。豊かな森林が魅力で、市は、森を楽しみながら心と体の健康維持・増進につなげる森林セラピーロードの一つとして、PRしている。
 山頂に立つと、大湯温泉街が眼下に広がり、遠くに目を向ければ、八幡平、焼山、森吉山、太平山、岩手山などが広がる。見事な眺望を楽しめるスポットだ。
 周囲の山々の名称を示す従来の案内板は、木製のため傷みが激しく、郷土研究会が更新を計画。蓄えてきた基金を活用し建立した。
 縦約1㍍、横約1・5㍍の白御影石で、設置費用は50万円。昨年10月に完成した。4月の総会に合わせて、会員にお披露目することにしていたが、天候が悪かったため、延期されていた。
 17日は5月学習会として開かれ、14人が参加。小雨が降るあいにくの天気となり、遠くの山々は眺望できなかったが、山頂では雨が上がり、眼下に大湯温泉街を眺めることができた。
 奈良会長は「計画してから4、5年かかった。ここに来る人たちの参考にしてもらい、素晴らしいところだと思い出の場所にしてほしい」と話した。
 

旬のタケノコ、店頭に 田代岳産求め買い物客 生育は4~5日遅れ

2020-05-18
直売所に並び始めた田代岳産のタケノコ(たけのこ館)
 大館市の直売所などに、田代岳産のタケノコが出回り始めた。生育は例年に比べて4~5日遅い状況だが、今月上旬から徐々に入荷量が増えてきた。店には旬の味を求める人々の姿が見られる。
 田代岳周辺に群生するタケノコは、根元から曲がって生えることから「ネマガリダケ」と呼ばれる。雪深い場所で生育するため水分を多く吸収し、柔らかく甘みがあるのが特徴。田代地区を代表する特産品で、例年県内外から入山者が訪れるなど人気が高い。
 大館市岩瀬の農産物直売所「たけのこ館」には、大型連休中に最初の入荷があったのを皮切りに、10日ごろから徐々に店頭に並ぶ量が増えてきた。収穫されたばかりの新鮮な商品1袋250㌘を600~800円で販売している。
 運営する田村貴明さん(35)=山田=によると、今年は雪不足で生育に必要な雪解け水が少なかったことや、夜の気温が低いことなどが影響し、「生育は例年より4~5日は遅い」という。最盛期は6月上旬から中旬になる見通し。
 店には田代岳産のタケノコを求める人の姿が多く見られる。17日の開店直後に訪れた大館市八幡沢岱の女性(60)は「田代岳のタケノコは柔らかくておいしいので、シーズンが始まると毎年購入している。煮付けにして食べたい」と話していた。

 

鹿角市の事業継続支援金 受け付け開始 「諦めないで継続を」

2020-05-17
鹿角市が開設した事業継続支援金の臨時申請窓口(市交流センター)
 鹿角市は16日、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けている観光関連事業者の事業継続を目的とした支援金30万円の申請受け付けを開始した。市交流センターに開設した臨時窓口には対象事業者が訪れ、売り上げの影響額を書類に記入するなど申請手続きを行った。申請期間は10月30日まで。臨時窓口は今月29日まで開設する。口座振り込みは25日開始の予定。
 事業継続支援金は市独自の緊急経済対策の一つ。新型コロナの影響で、最も事業活動の縮小を余儀なくされている飲食・観光関連事業者の事業活動継続を支援することが目的。休業要請の有無にかかわらず助成し、使途は自由。
 対象は、売り上げが前年同月比で15%以上減少し、その後の2カ月を含む3カ月間で前年比15%以上の減少が見込まれる宿泊業、飲食サービス業、飲食料品製造業、観光関連施設へ酒類を納入している卸売・小売業、タクシー・代行業など。申請は10月30日まで、窓口への持参と郵送で受け付ける。
 市交流センターの臨時窓口は29日まで開設。時間は午前9時から午後5時まで(受け付けは同3時まで)。市産業活力課、地域DMOのかづの観光物産公社、かづの商工会の職員がスタッフを務め、申請手続きのほか、経営相談にも対応する。
 必要書類は申請書、誓約書兼同意書、影響額調書、事業を営んでいることを証明する書類の写しなど。申請書等は会場に配置しているほか、市ホームページからダウンロードできる。
 初日は臨時窓口を訪れた15事業者のうち14事業者の申請書を受理した。このうち飲食料品製造業の男性(60)は「新型コロナだけでなく消費増税や東京五輪延期を合わせたトリプルパンチを受けて経営が厳しい。この影響がいつまで続くか分からないが、固定費はかかるので、支援金は助かる」と話した。
 市産業部の花海義人次長兼産業活力課長は「観光関連事業者には諦めないで事業を継続してほしい。今後も相談や要望を聞き、国や県の支援策も活用しながら、必要な対策を検討していきたい」と気を引き締めた。
 6月1日からは市役所内の産業活力課窓口で平日に対応する予定。
 問い合わせは産業活力課(☎0186・30・0250)。

 

阿仁中体育祭 地域住民に元気届ける 1週間の準備期間で開催

2020-05-17
応援合戦に全力で取り組む生徒たち(阿仁中グラウンド)
 北秋田市阿仁中学校(斎藤拓洋校長)の体育祭が16日、グラウンドで行われた。緊急事態宣言の解除直後の週末ということもあり、好天の会場にマスクを着用した保護者や地域住民らが来場。生徒たちが競技に全力で臨む姿を見せ、地域住民に元気を届けた。
 同校では開始時間を例年より1時間程度早めたほか、来場者へのマスク着用を呼び掛け、プログラムの短縮などの新型コロナウイルス感染拡大防止対策をして開催。約1週間の準備期間で応援合戦の練習などに取り組んだ。
 本年度の生徒会テーマは「挑~今こそ挑戦 さらなるシンカへの道~」。体育祭が始まると、競技の状況を伝える放送や明るい音楽が街中に響き、保護者のほか地域住民も生徒の活躍を見に訪れた。
 全校生徒28人が2チームに分かれ、100㍍走や遊競技、長縄などで競い合った。色別の応援合戦では息の合ったダンスや寸劇を披露。ユーモアあふれる応援に来場者らが笑顔で拍手を送っていた。
 この日は合川中でも体育祭が行われた。市内小中学校の運動会や体育祭のピークは5校で開催される23、24日となる見込み。

 
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比内地鶏支援 CF好調、400万円超 秋田犬 ツーリズム 総菜加工品など提供

2020-04-30
秋田比内やで製造している比内地鶏の総菜加工品(秋田比内や大館本店)
 大館、北秋田、小坂、上小阿仁4市町村の観光地域づくり法人・秋田犬ツーリズム(中田直文会長)は、比内地鶏の消費拡大につなげようとクラウドファンディング(CF)を行っている。開始翌日に目標の100万円を達成し、29日までに417万円を超える支援が集まっている。市内の業者が製造した総菜加工品などをセットにし、家庭でも食べやすい商品を提供。同法人では「比内地鶏のハードルを下げて味わってもらう取り組み。たくさんの人に食べてほしい」としている。期間は5月31日まで。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、需要が落ち込む比内地鶏の消費を支援しようと、購入型クラウドファンディング「#比内地鶏を食べて応援」プロジェクトを22日からスタート。1口1万円で、比内地鶏正肉、比内地鶏ステーキ、ハンバーグなど冷凍品が入った「温めるだけのお惣菜セット」と、比内地鶏スープ、親子丼の素などの常温品「調味料セット」の2種類を用意した。冷凍品は秋田比内や、本家比内地鶏、常温品はJA秋田たかのす、秋田活性化の共同出品。
 このうち、秋田比内や(武藤幸美社長)の総菜加工品は、家庭や弁当などで気軽に味わえるようにと、先月から販売を始めた商品。保存料や化学調味料を使わずに工場で一つ一つ手作りした。湯煎や電子レンジで簡単に温められる。ステーキセットは3枚で1080円(税込み)、ハンバーグセットは2個で648円(同)など、比内地鶏商品としては買い求めやすい価格となっている。
 クラウドファンディングが好調なことについて、「応援してくれる人がたくさんいることを実感した。比内地鶏のブランド力はまだまだある」と武藤社長。今後は「地元が応援していかないと守れない危機。この機会にファンを増やしていければ」と話している。
 支援の申し込みは「FAN AKITA」から。秋田比内やの商品は個別の注文も受け付ける。問い合わせは同社(電話0186・52・3886)。

県営工業団地拡張 付け替え道路の供用開始 大館市 一部舗装工事続く

2020-04-30
供用開始した市道二井田片貝沼田線の付け替え道路(大館市二井田)
 大館市は、県営大館工業団地拡張事業に伴う市道二井田片貝沼田線の一部付け替え道路の供用を開始した。拡張地造成計画の変更で工事が遅れ、当初3月完成予定だったが6月中となる見通し。一部未舗装区間があり、安全確保の上で工事を進める。6月議会に付け替え道路の市道認定案を提出する予定。
 団地内企業が生産体制増強に向け拡張地取得の意向を示したとして、既存団地との一体的利活用を図ろうと2019年度に付け替え事業に着手。拡張事業は大館第1南側4・8㌶と大館第2東側13・8㌶で16年9月に着工し、平安時代の埋没建物が屋根を残した状態で見つかった「片貝家ノ下遺跡」を含む用地は除外したため、当初より4㌶減の18・6㌶を整備した。
 ニプロ大館工場と第2拡張地の間を通る320㍍区間、拡張地南側の330㍍区間をそれぞれ付け替え、拡張地内に整備された団地内道路に接続。上水道・工業用水道管も移した。旧ルート858・3㍍から新ルート1033・2㍍となり、今月24日正午に供用開始した。
 県の造成工事は昨年11月に終える予定だったが、進出予定企業の工場増設計画との調整で大幅な変更が生じ、3月末の工期に延長。その影響で道路新設工事の舗装や既存市道の撤去工事、市有地の造成工事、電柱移転補償なども遅れた。工場増設には影響を与えないよう6月中の完成を目指している。
 市道二井田片貝沼田線は、国道285号から工業団地へのアクセス道として13~17年度に拡幅改良を実施。今回は路線付け替えのため、道路事業の国交付金の返還には該当しない見通し。市商工課によると、企業側が拡張地を取得すると大規模な投資と雇用拡大が見込まれるという。

日沿道鷹巣大館道路 県道の切り替え完了 北秋田市脇神 空港西線で520㍍新設

2020-04-30
縄文館側へ下る県道(左)に切り替え、通行止めにした道路(右)を鷹巣大館道路として整備(北秋田市脇神)
 日本海沿岸東北自動車道鷹巣大館道路の工事に伴い、新たな道路の付け替えが必要となっていた北秋田市脇神の県道大館能代空港西線で今月、付け替え道路約520㍍が完成した。27日に道路の切り替え作業が行われ、県道が伊勢堂岱遺跡の駐車場付近を通過するようになった。
 鷹巣大館道路の大館能代空港インターチェンジ(IC)以西は未開通区間。国交省が担当する鷹巣大館道路の大館能代空港IC―同市脇神間の接続区間(1・7㌔)と、県が担当する市脇神―今泉間の鷹巣西道路(5・25㌔)は、いずれも2020年度の供用開始を目指している。
 接続区間の一部は、これまで車両が通行していた県道を鷹巣大館道路として整備することとなる。工事期間中も県道を通行できるよう、付け替え道路を造った。
 付け替え道路の工事は国交省能代河川国道事務所が昨年11月末から着手。県道南側にあった林を切り崩し、同市脇神の川口南交差点側から伊勢堂岱縄文館側へ下る道路約520㍍を新設した。
 これまでの県道は伊勢堂岱遺跡の駐車場や伊勢堂岱縄文館より高い位置にあった。県道の切り替えにより、駐車場付近を通るほか、旧県道下にあるトンネル型の構造物(ボックスカルバート)を通過することとなった。構造物付近は大きなカーブがあり、走行には注意が必要。
 同事務所は「鷹巣大館道路事業が本年度の供用に向け大きく前進した」とし、切り替え後も現場作業などで交通規制が生じるため、「現場の誘導に従って通行してほしい」と呼び掛けている。

大館大文字まつり 大文字焼き実現目指す 5月に可否判断 その他の全行事中止

2020-04-29
大館の夏の恒例行事となっている鳳凰山大文字焼き(昨年の祭り)
 大館大文字まつり実行委員会(小池昌平委員長)は28日、大館市御成町の観光交流施設「秋田犬の里」で本年度初会合を開き、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年8月の祭りの大部分を中止すると決め、鳳凰山大文字焼きについてのみ実施する方向で検討していくことを確認した。大文字焼きは「三密を避けて成立する数少ない行事」とし、感染防止対策を徹底した上で実現を目指す。時期は8月に限らず、11月までを想定している。市民の意見を集約し、5月中旬までに可否を判断する。
 委員ら約20人が出席。始めに大文字焼きを除いた行事の中止について、全会一致で決定。県内外で9月上旬までのほとんどの夏祭りが中止となっていることを踏まえ、「昼の部」や「夜の部」の打ち上げ花火などは参加者、観覧者が密集する可能性が高いことから判断した。
 大文字焼きについては、小池委員長が「三密を避けてできる行事は、暗い雰囲気を少しでも改善する役割が課せられていると思う」とし、新型コロナウイルス終息への願い、医療・救急関係者への敬意とエールを込めて実施したい考えを示した。
 実施するための条件として▽市民の賛同▽「夜の部」会場の長木川河川敷の閉鎖、警備員配置▽大人数でのパーティー等の自粛要請―などが必要であるとし、日時については感染拡大状況を考慮した上で「8~11月の間で、最適な日を考えたい」と述べた。
 委員からは「趣旨を説明すれば、市民は理解してくれると思う」などと賛成する声が目立った。一方、「人が集まる可能性がないとは言い切れないのが心配」「他県から訪れる人への対策に注意しないと」といった意見も上がった。
 実施については事務局に一任することで決定。感染拡大が収まらない場合は中止することも想定した上で、実現を目指すことにした。市民の意見を集約した後、市、市観光協会、大館商工会議所が協議して可否を正式に決める。
 インターネット中継など多くの市民が鑑賞できる方法も検討していく。市観光協会の山城久和会長は「状況が許されるなら、(新型コロナウイルス対策の)最前線で働く人、落ち込んでいる人たちに、大文字の火でエールを送りたい。市民が同時に火を見上げることで、思いを届けられれば」と話した。
 大文字焼きも含めて全面中止となれば、1987年以来33年ぶり。大文字焼きは昨秋から準備作業が始まっており、薪として使用するため鳳凰山の中腹付近に既に運んであるアカマツの処理なども課題となってくる。

山菜採りシーズン クマに気を付けて 鹿角市が看板など設置 死亡事故現場など封鎖

2020-04-29
バリケード、死亡事故発生の看板を取り付ける市職員ら(鹿角市十和田大湯熊取平)
 山菜採りシーズンのクマによる事故を防ごうと鹿角市農林課などは28日、2016年に死亡事故が発生した十和田高原地区の市道と、国有林に通じる林道約60カ所に車が通行できないようバリケードや「入山禁止」と書かれた看板を設置した。〝3密〟に該当しないことから今年は入山者数が増えるとみられ、設置でさらに注意を促す。設置箇所の道路は11月20日まで封鎖する。
 タケノコの産地として知られる市十和田大湯の熊取平や田代平を含む同地区では16年5月から6月にかけて、クマによる4件の死亡事故が発生。市内では昨年、死亡事故はなかったが、4件で6人がけがを負った。
 市は16年以降、現場周辺の市道や山林に入りやすい私有地などに看板やロープを設置。シーズンが本格化する前のこの時期から雪が降る頃まで封鎖して呼び掛ける。担当者によると、事故周知で一時入山者が減少。これに伴い、クマの生息数が増えた可能性があるという。一方で、ロープを乗り越える入山者も確認している。
 この日は農林課、危機管理課の職員計11人や鹿角署員が5班に分かれ、作業を進めた。死亡事故現場に通じる市道は、バリケードを設置。「この先でクマによる死傷事故発生!」と書かれた看板も合わせて掲示し、土のうでしっかり固定した。農林課の小野寺裕一農地林務班長は「事故から年数はたったが、依然危険な状態が続いているとみられ、引き続き地区での山菜採り自粛を呼び掛けたい。警察と連携して休日を中心に見回りを実施したい」と話していた。
 市内では今月3日、尾去沢の住宅地で例年より6週間早くクマが目撃された。暖冬で山の雪解けも早く、山菜採りシーズンが長期化すると危惧。市は5月中旬ごろからパトロールを行う。
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大館市 新ポスト「理事」設置 北林総務部長を再任用 司令塔として総合的調整

2020-03-31
  大館市は2020年度から、市長部局内に新たなポストの「理事」を設置し、本年度末で定年退職する北林武彦総務部長(60)=岩瀬=を充てると30日、発表した。第2期総合戦略に基づく地方創生の取り組みを深化させるため、司令塔と各部局間の総合的な調整を図る役割を担う。発令は4月2日付。
 30日に開いた定例会見で福原市長が説明した。理事は特別職ではなく、一般職(部長級待遇)の任期付き職員。任期は22年度末までの3年間。
 北林氏は1981年4月、田代町採用。市の財政課長、教育委員会教育次長などを歴任し、2015年10月から総務部長を務めている。
 福原市長は「通常、市町村の部長は1、2年で変わるが、総務部長を4年6カ月務め、だからこそ大館市ならではの行財政運営ができた」と評価。「地方創生の取り組みの中心的役割を担ってきたため、これまでの経験を生かし、司令塔として総合的な調整を行ってほしい」と述べた。
 新年度創設する観光交流スポーツ部などの業務に触れ、「『内に優しく、外に強く』という観点からも、福祉部の長寿課や健康課の事業に、スポーツ振興課が関わってくる。横串を指さなければならない事業が増え、今まで以上に俯瞰(ふかん)の視点で特別職をサポートできるポジションが必要」と強調した。
 理事設置にあたっては県の人事を参考にしたとし、「市の観光分野は業務量が伸び、関係性が多大になっている。これまで培ってきた知見やノウハウを後進の指導に生かし、次の人材を育成するという意味でも、活躍してもらった方が組織にとって良いと考えている」と述べた。
 

新型コロナ 営業継続へ緊急要望書 旅館ホテル組合鷹巣阿仁支部

2020-03-31
津谷市長㊧に要望書を提出する種倉支部長㊥(北秋田市役所)
 県旅館ホテル生活衛生同業組合(松岡讓裕理事長)は30日、北秋田市役所で新型コロナウイルス感染症に伴う宿泊事業の継続危機を乗り越えるための緊急要望書を提出した。宿泊施設への感染防止や経営悪化に対する支援など2項目を求め、津谷市長は「スピード感を持って対応したい」と述べた。
 同組合によると、県内の宿泊業を営む旅館やホテルでは、歓送迎会の自粛や外国人訪日客の宿泊予約のキャンセルによる影響が出ている。現状が続いた場合は「営業の継続が困難となる事業者が現れ、地域経済に深刻な影響を及ぼすことが懸念される」とし、宿泊事業の存続と地域経済の維持に向けて、県内各市町村に要望書を提出している。 
 要望は2項目の計3点。宿泊施設における感染防止の支援は、マスクや消毒薬など宿泊事業の維持継続に不可欠な物資の円滑な供給に対し、できる限りの支援策を講ずるよう求めるもの。
 宿泊客の減少やイベント自粛に伴う経営悪化に対する支援については、事業者に対する税負担の減免を要望。このほか住民活動が過度に萎縮することのないよう適切な情報発信や、感染の沈静化後に市内宿泊施設で利用可能な割引クーポンの発行など、交流人口の回復に向けた「機動的で柔軟性のある取り組み」の実施を求めた。
 同市では5施設が加盟する同組合鷹巣支部と10施設が加盟する阿仁支部が要望書を提出。種倉耕一・阿仁支部長と持地茂樹・鷹巣支部長代理、県組合の塚本民雄副理事長ら4人が市役所を訪れ、種倉支部長が津谷市長に要望書を手渡した。
 種倉支部長は「想像を超える痛手。今までにない状況でどうすればいいか見当が付かない」と深刻な現状を話し、支部として「ご助力をお願いしたい」と述べた。終息後の対応については、他市町村の取り組みに埋もれない対策や、宿泊施設ごとに均等な支援を要望した。
 津谷市長は、据え置き期間の保証料と利息の全額を市が補助する特別融資制度を4月1日から運用開始することなどを説明。「国や県の動向を見ながらスピーディーに対応する。力を合わせ、地域に元気を取り戻せるよう頑張りたい」と話した。

 

大里ファーム 全国そば優良生産表彰 放棄地解消や6次産業化

2020-03-31
児玉市長㊧に受賞を報告する浅石副理事長(鹿角市役所)
 鹿角市八幡平の農事組合法人・大里ファーム(安保春喜代表理事、構成農家50戸)が、2019年度の全国そば優良生産表彰を受賞した。北鹿地方では初めての受賞。30日は浅石昌敏副理事長が市役所を訪れ、児玉一市長に喜びの報告を行った。
 表彰事業は日本蕎麦(そば)協会が1989年度から毎年実施。日本の伝統食、健康食であるソバの栽培について、生産性の向上または経営改善の面から創意工夫を行い、他の範となる生産農家・集団を表彰している。
 31回目の今回は、農林水産大臣賞をはじめ7種類の各賞に12個人・団体が選ばれた。このうち大里ファームは日本麺類業団体連合会会長賞を受賞。
 大里ファームは、市が「そばの里プロジェクト推進事業」を始めた2009年度から、ソバづくりに取り組んでいる。
 作付面積は年々拡大し、19年度は184㌶。内訳は田93㌶、畑91㌶。田は転作田で、畑は原野化していた耕作放棄地16㌶と遊休農地75㌶を活用している。
 毎年9月にはソバの花を見ながら新そばを食べる「新そば祭り」を開催。ユネスコ無形文化遺産の「大日堂舞楽」をモチーフにした乾麺「大日堂そば」の製造販売による6次産業化や、生産効率(単収、質)の向上を図る取り組みも進めている。今回の受賞はこうした取り組みが評価された。
 受賞報告を受けた児玉市長は「長年の耕作放棄地等の解消や6次産業化に向けて、ファームの皆さんが頑張った成果。市としても所得向上につながるよう引き続き応援していきたい」と期待した。
 浅石副理事長は「高齢化やトラクターが壊れたといった理由で、借りていた畑を返す生産者が増えている。遊休農地だった畑75㌶をソバ栽培に活用していなければ、その半分は耕作放棄地になり〝アカシア畑〟になっていたと予想される」と強調。「今後もできる範囲で耕作放棄地等の解消に努めたい」と話した。

 

「きょうの秋田犬」 動画投稿サイトで公開 臨時休館中の楽しみを

2020-03-30
秋田犬のさまざまな表情をカメラに収め、動画を公開している(秋田犬の里)
 秋田犬を飼育する大館市の地域おこし協力隊が、動画投稿サイト・ユーチューブで「きょうの秋田犬」を公開している。秋田犬の里が臨時休館中のため、来館できない人に少しでも秋田犬の魅力を伝えようと企画。散歩の様子など、展示だけでは見ることができない一面を伝えている。
 22日に「秋田犬ふれあい隊in秋田犬の里」のチャンネルを開設し、市で飼育している犬のほか、展示に参加している秋田犬保存会会員の犬の動画を紹介している。
 29日の撮影では、会員の「純」(雌5歳)と「明」(同10カ月)を撮影。散歩で元気いっぱいに走り回る姿や芝生の上でくつろぐ姿など、さまざまな表情をカメラに収めた。
 隊員の加藤瞳さんは「毛色の違いは見た目で分かるけれど、性格は写真だけでは伝わらない。動画で犬の個性を伝えていきたい」と話している。
 今後は秋田犬とともに館内の紹介なども予定している。
 

ネギに続いては キャベツ詰め放題 鹿角市の末広ファーム

2020-03-30
協力してキャベツを詰め込む親子(鹿角市十和田末広)
 鹿角市十和田の農業組合法人・末広ファーム(柳沢義一代表理事)は29日、同所末広字村下の畑で詰め放題のイベント「雪の下キャベツ収穫祭」を開いた。専用の袋を購入した市民らが収穫したてのキャベツを袋いっぱいに詰め込み、抱えるようにして運ぶ姿が見られた。
 地域貢献の一環で実施。昨年12月にネギの詰め放題も行い、2回目のイベント。借り受けた畑2・4㌶にキャベツを植え付けた。暖冬の今年は〝雪の下〟とは言えないものの、数回の積雪と冷え込みがあったことで、甘く、歯ごたえの良いものに仕上がったという。コメ1斗分が入るビニール袋を一つ500円で販売し、購入者が収穫、袋詰めを行った。
 会場の畑は午前10時の開始を前にカッパなどを着た市民らでにぎわった。袋を購入しキャベツを品定め。鎌や包丁の刃を入れて収穫した。揺すったり、伸ばしたりしてスペースを確保した袋に、ぎゅうぎゅうに詰め込んでいた。きょうだいや親戚と分けるという大館市の70歳代女性は「1袋に15玉も詰めることができた。収穫の催し物はなかなかないので楽しい。サラダやロールキャベツなど、毎日キャベツ料理にして、スリムになりたい」と笑顔だった。
 柳沢代表は「思った以上に来場者があり、喜んでもらえてよかった。詰め放題は本年度から始めた事業。若手社員の意見を取り入れるなどして今後も続けていきたい」と話していた。

 
 
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