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新型コロナで学生支援 小坂町 1人当たり5万円支給 高2、3年生の世帯も

2020-05-20
 小坂町は19日、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、アルバイト収入が減少している学生を支援するため、町出身で町外在住の大学生、短大生、専門学校生に1人当たり5万円を支給する方針を明らかにした。国の子育て世帯応援給付金の対象とならない高校2、3年生がいる世帯に対しても、1人当たり2万円を給付する。
 新型コロナの新たな対策は、同日開かれた町議会全員協議会で説明した。学生の生活を支援する臨時給付金は、約140人が対象。予算として700万円を見込んでいる。国の子育て世帯応援給付金は、0歳から高校1年生がいる子育て世帯を対象に、1万円が交付される。町がさらに1万円を上乗せする。高校2、3年が対象外のため、この学年がいる世帯をサポートするため、町が独自に支援する。対象は95人を見込んでいる。
 事業者の支援として、県が交付する協力金の対象外となる事業者に、1事業所当たり20万円(複数事業所の場合は40万円)を給付する。今年2月から5月までのいずれかの1カ月の売り上げが、前年比20%以上49%以下の間で減少した事業所が対象となる。十和田湖地区観光事業者の固定資産税を減免する。
 小中学校でのオンライン授業を可能にするため、児童生徒用タブレット213台を購入し、学校に校内通信ネットワーク(無線LAN)を整備する。「児童生徒1人1台端末」を年度内に実現する予定で、事業費は1529万円を見込み、このうち国庫補助は738万円。図書館に蔵書の消毒器を購入する。
 新たなコロナ対策の予算は4757万円を見込み、来月開かれる6月定例町議会に提案する。
 同町はこれまで利子助成金、県の協力金対象事業所に対する20万円給付、雇用維持助成金などの支援策を打ち出しており、今回は第2弾となる。

日本海中部地震 児童13人の冥福祈る 北秋田市合川 小中学生が「殉難の碑」清掃

2020-05-20
比内地鶏を使った商品をPRする関係者(県庁)
  日本海中部地震による津波で犠牲になった旧合川南小学校の児童13人の冥福を祈ろうと、北秋田市三木田の「殉難の碑」で19日、合川小学校(武石祐子校長)と合川中(嘉藤貴子校長)の児童生徒11人が清掃活動を行った。
 亡くなった児童は地震が発生した1983年当時の合川南小4、5年生。5月26日、社会科見学中に男鹿市の海岸を訪れ、津波の犠牲になった。同年11月に校舎を見下ろす高台へ碑が建立され、統合後の合川小でも慰霊活動を継続してきた。
 旧合川南小学区に住む小学4~6年生8人と、中学1年生3人が参加した。碑の周辺は事前に三木田地区の住民が清掃を実施。この日は雨天のため、ブラシやたわしを使わずに雑巾で碑と隣に建立された地蔵を丁寧に拭いていった。
 清掃後は花を供え、黙とうをささげて先輩児童の冥福を祈った。合川中1年の三浦花鈴さんは「自分で予測できない津波で命を奪われた先輩たちに安らかに眠ってほしいという気持ちを込めた」といい、「災害が起きたら自分の命は自分で守れるよう行動したい」と話した。
 合川小では「県民防災の日」の26日、地震などを想定した避難訓練を行うほか、防災について考える集会を開く。

19年度政活費 全額使い切り10人 大館市議会 平均支出額14万7千円 返還額は84万円余

2020-05-19
  大館市議の2019年度政務活動費(政活費、5~3月分)について、交付額を全て使い切った議員は10人で前年と同数、1人当たりの平均支出額は14万7249円で約3000円多かったことが北鹿新聞社の情報公開請求で明らかになった。主な使い道は県外への行政視察や議会報告書の作成、資料購入など。市への返還額は計84万5965円だった。
 政活費は調査研究などのため、条例に基づき報酬とは別に交付される。同市の場合は1議員当たり月1万5000円(年額18万円)。19年度は4月に選挙を行い、定数が28から16に減少したことから11カ月分(16万5000円)で総額429万円を支給した。
 請求で開示された収支報告書によると、調査研究費に支出したのは23人で計265万6861円。多くが県外への視察だった。会派の視察は、令和会(15人)が福井県大野市で水の恩恵を世界に伝える活動「キャリングウオータープロジェクト」、同県勝山市で移住やふるさと回帰施策を調査。市民の風(8人)は岡山県倉敷市と香川県坂出市を訪れ、経営管理方式「ファシリティマネジメント」や予約型乗り合いタクシー・循環バスの取り組みについて調べた。
 議員個人では石川県輪島市や山梨県都留市(生涯活躍のまちプロジェクト)、神奈川県川崎市・千葉県市川市・東京都内(美術館の成り立ち・企画展)、富山県高岡市(削減した市民サービスの内容と金額・駅建築の負担割合など)、湯沢市・横手市・秋田市(市が管理する駅舎)の視察があった。
 専門紙の購読や書籍購入などの資料購入・作成費は15人で計54万3267円。議会報告書の作成や郵送に関する広報広聴費は6人で計57万7033円を支出した。要請・陳情活動費と人件費はゼロだった。その他経費は6人が計5万1317円を支出し、文具や振込手数料、インク、ラベルシートなどの費用だった。
 支出合計は382万8478円。1人当たりの最多は24万8723円で交付額を超え、最も少ない支出は3万円だった。対象議員のうち約6割の16人が余った分を返還した。
 本年度は新型コロナウイルス感染拡大に伴う社会的状況に配慮し、政活費全額を返還すると決めた。

ニホンザリガニ 人工飼育用装置を導入 大館市教委 増殖へ専門家が提案 昨年は卵が消失

2020-05-19
人工飼育用装置に移されたニホンザリガニの卵(大館郷土博物館)
  大館市教育委員会は本年度から、ニホンザリガニの個体保護に向けた増殖研究に、人工飼育用装置を導入した。ザリガニ研究の国内第一人者・川井唯史さん=北海道=の提案で始めたもの。2018~19年は産卵後の卵が消失してふ化に至らない事態に直面したため、安定した増殖技術の確立につなげたい考えだ。
 ニホンザリガニは北海道、青森、本県などに分布し、水温20度以下の冷たくきれいな水でのみ生息できる。環境省レッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類に登録されている。
 1934年に大館市の八幡沢地区(桜町南―池内道下の一部)が、南限生息地として国の天然記念物に指定された。しかし宅地化の進展で生息環境が悪化し、近年は個体数の減少が懸念されてきた。
 指定地保護や個体維持に向けて、市教委は2017年度に「天然記念物ザリガニ生息地再生委員会」を設立。人工増殖研究、人工生息地整備などの取り組みを本格化させている。
 このうち人工増殖では、18年夏に初のふ化を確認。19年にかけても同様に研究を続けたが、産卵後に卵が全て消失してしまい、ふ化には至らなかった。母親の個体が、産んだ卵を食べてしまったケースも考えられるが、詳細な原因は不明。
 課題を改善するため、川井さんが自らの増殖実験で成果を挙げた「人工飼育用装置」の導入を提案、市教委に機材を無償提供した。通常は母親の腹部で育てられる卵を母親と隔離し、水の入ったフラスコ状のガラス容器で飼育するもの。容器にエアーポンプから空気を送り、水を動かすことで卵にカビが付きにくくなり、実際の成育に近い状況を再現している。
 大館郷土博物館では研究3季目となる19~20年、指定地近くで採取した3組(雄3匹、雌3匹)をそれぞれ別の水槽で飼育。3月下旬から4月上旬にかけて雌3匹の産卵を確認した。今月1日、このうち1匹が産んだ有精卵53個の中から28個を取りだし、「人工飼育用装置」内のガラス容器に移した。残りの有精卵25個はこれまでと同様に母親の腹部で育て、比較することで成果を確かめる。
 ふ化は7月ごろの見込み。市教委歴史文化課は「卵が消失することなく、順調にふ化してほしいと願っている。指定地水系のニホンザリガニを守っていくため、安定的な増殖技術の確立につなげられれば」としている。

コロナ禍の比内地鶏を支援 セブン―イレブン・ジャパン 親子丼など東北6県できょう発売

2020-05-19
比内地鶏を使った商品をPRする関係者(県庁)
  新型コロナウイルス感染拡大に伴う外食需要の落ち込みなどで消費が低迷している本県特産の「比内地鶏」を支援しようと、コンビニ大手のセブン―イレブン・ジャパン(本社東京都)は比内地鶏を使った親子丼などの新商品を開発、東北6県の全店舗で限定販売する。第1弾として「比内地鶏肉!親子丼」(税別648円)を19日から販売開始する。
 県とセブン社が締結した地域活性化包括連携協定に基づく取り組み。日本三大地鶏に挙げられる高級食材の比内地鶏は、首都圏などの外食産業が主な出荷先となっているが、新型コロナ感染拡大による飲食店の休業や外出自粛などで需要が激減、在庫が増え続けるなど厳しい状況になっている。
 比内地鶏を使った新たな商品は▽比内地鶏肉!親子丼▽比内地鶏肉!炭火焼鳥丼(税別640円・6月16日販売)▽厳選米おむすび炭火焼き比内地鶏(同140円・6月2日販売)―の3品。1商品当たり4週間の期間限定で、19日の親子丼を皮切りに2週間おきに発売する。
 県農林水産部の佐藤幸盛部長と県比内地鶏ブランド認証推進協議会の佐藤博会長、新商品に比内地鶏を提供する本家比内地鶏の阿部一茂社長、セブン社東北ゾーンマネジャーの森田博茂さん(オンライン参加)らが18日、県庁で会見を開いて発表した。
 佐藤部長は「相談から約1カ月で販売というスピード感ある対応に感謝したい。比内地鶏の魅力を多くの人に味わってほしい」などと話した。森田ゾーンマネジャーは「新型コロナで厳しい状況にある地域産業にとって何ができるかを考えた。今後も地域の食文化を取り入れた地産地消の取り組みを継続していきたい」と述べた。
 商品は東北6県の全店舗(1396店・4月末現在)で販売する。
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比内地鶏支援 CF好調、400万円超 秋田犬 ツーリズム 総菜加工品など提供

2020-04-30
秋田比内やで製造している比内地鶏の総菜加工品(秋田比内や大館本店)
 大館、北秋田、小坂、上小阿仁4市町村の観光地域づくり法人・秋田犬ツーリズム(中田直文会長)は、比内地鶏の消費拡大につなげようとクラウドファンディング(CF)を行っている。開始翌日に目標の100万円を達成し、29日までに417万円を超える支援が集まっている。市内の業者が製造した総菜加工品などをセットにし、家庭でも食べやすい商品を提供。同法人では「比内地鶏のハードルを下げて味わってもらう取り組み。たくさんの人に食べてほしい」としている。期間は5月31日まで。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、需要が落ち込む比内地鶏の消費を支援しようと、購入型クラウドファンディング「#比内地鶏を食べて応援」プロジェクトを22日からスタート。1口1万円で、比内地鶏正肉、比内地鶏ステーキ、ハンバーグなど冷凍品が入った「温めるだけのお惣菜セット」と、比内地鶏スープ、親子丼の素などの常温品「調味料セット」の2種類を用意した。冷凍品は秋田比内や、本家比内地鶏、常温品はJA秋田たかのす、秋田活性化の共同出品。
 このうち、秋田比内や(武藤幸美社長)の総菜加工品は、家庭や弁当などで気軽に味わえるようにと、先月から販売を始めた商品。保存料や化学調味料を使わずに工場で一つ一つ手作りした。湯煎や電子レンジで簡単に温められる。ステーキセットは3枚で1080円(税込み)、ハンバーグセットは2個で648円(同)など、比内地鶏商品としては買い求めやすい価格となっている。
 クラウドファンディングが好調なことについて、「応援してくれる人がたくさんいることを実感した。比内地鶏のブランド力はまだまだある」と武藤社長。今後は「地元が応援していかないと守れない危機。この機会にファンを増やしていければ」と話している。
 支援の申し込みは「FAN AKITA」から。秋田比内やの商品は個別の注文も受け付ける。問い合わせは同社(電話0186・52・3886)。

県営工業団地拡張 付け替え道路の供用開始 大館市 一部舗装工事続く

2020-04-30
供用開始した市道二井田片貝沼田線の付け替え道路(大館市二井田)
 大館市は、県営大館工業団地拡張事業に伴う市道二井田片貝沼田線の一部付け替え道路の供用を開始した。拡張地造成計画の変更で工事が遅れ、当初3月完成予定だったが6月中となる見通し。一部未舗装区間があり、安全確保の上で工事を進める。6月議会に付け替え道路の市道認定案を提出する予定。
 団地内企業が生産体制増強に向け拡張地取得の意向を示したとして、既存団地との一体的利活用を図ろうと2019年度に付け替え事業に着手。拡張事業は大館第1南側4・8㌶と大館第2東側13・8㌶で16年9月に着工し、平安時代の埋没建物が屋根を残した状態で見つかった「片貝家ノ下遺跡」を含む用地は除外したため、当初より4㌶減の18・6㌶を整備した。
 ニプロ大館工場と第2拡張地の間を通る320㍍区間、拡張地南側の330㍍区間をそれぞれ付け替え、拡張地内に整備された団地内道路に接続。上水道・工業用水道管も移した。旧ルート858・3㍍から新ルート1033・2㍍となり、今月24日正午に供用開始した。
 県の造成工事は昨年11月に終える予定だったが、進出予定企業の工場増設計画との調整で大幅な変更が生じ、3月末の工期に延長。その影響で道路新設工事の舗装や既存市道の撤去工事、市有地の造成工事、電柱移転補償なども遅れた。工場増設には影響を与えないよう6月中の完成を目指している。
 市道二井田片貝沼田線は、国道285号から工業団地へのアクセス道として13~17年度に拡幅改良を実施。今回は路線付け替えのため、道路事業の国交付金の返還には該当しない見通し。市商工課によると、企業側が拡張地を取得すると大規模な投資と雇用拡大が見込まれるという。

日沿道鷹巣大館道路 県道の切り替え完了 北秋田市脇神 空港西線で520㍍新設

2020-04-30
縄文館側へ下る県道(左)に切り替え、通行止めにした道路(右)を鷹巣大館道路として整備(北秋田市脇神)
 日本海沿岸東北自動車道鷹巣大館道路の工事に伴い、新たな道路の付け替えが必要となっていた北秋田市脇神の県道大館能代空港西線で今月、付け替え道路約520㍍が完成した。27日に道路の切り替え作業が行われ、県道が伊勢堂岱遺跡の駐車場付近を通過するようになった。
 鷹巣大館道路の大館能代空港インターチェンジ(IC)以西は未開通区間。国交省が担当する鷹巣大館道路の大館能代空港IC―同市脇神間の接続区間(1・7㌔)と、県が担当する市脇神―今泉間の鷹巣西道路(5・25㌔)は、いずれも2020年度の供用開始を目指している。
 接続区間の一部は、これまで車両が通行していた県道を鷹巣大館道路として整備することとなる。工事期間中も県道を通行できるよう、付け替え道路を造った。
 付け替え道路の工事は国交省能代河川国道事務所が昨年11月末から着手。県道南側にあった林を切り崩し、同市脇神の川口南交差点側から伊勢堂岱縄文館側へ下る道路約520㍍を新設した。
 これまでの県道は伊勢堂岱遺跡の駐車場や伊勢堂岱縄文館より高い位置にあった。県道の切り替えにより、駐車場付近を通るほか、旧県道下にあるトンネル型の構造物(ボックスカルバート)を通過することとなった。構造物付近は大きなカーブがあり、走行には注意が必要。
 同事務所は「鷹巣大館道路事業が本年度の供用に向け大きく前進した」とし、切り替え後も現場作業などで交通規制が生じるため、「現場の誘導に従って通行してほしい」と呼び掛けている。

大館大文字まつり 大文字焼き実現目指す 5月に可否判断 その他の全行事中止

2020-04-29
大館の夏の恒例行事となっている鳳凰山大文字焼き(昨年の祭り)
 大館大文字まつり実行委員会(小池昌平委員長)は28日、大館市御成町の観光交流施設「秋田犬の里」で本年度初会合を開き、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年8月の祭りの大部分を中止すると決め、鳳凰山大文字焼きについてのみ実施する方向で検討していくことを確認した。大文字焼きは「三密を避けて成立する数少ない行事」とし、感染防止対策を徹底した上で実現を目指す。時期は8月に限らず、11月までを想定している。市民の意見を集約し、5月中旬までに可否を判断する。
 委員ら約20人が出席。始めに大文字焼きを除いた行事の中止について、全会一致で決定。県内外で9月上旬までのほとんどの夏祭りが中止となっていることを踏まえ、「昼の部」や「夜の部」の打ち上げ花火などは参加者、観覧者が密集する可能性が高いことから判断した。
 大文字焼きについては、小池委員長が「三密を避けてできる行事は、暗い雰囲気を少しでも改善する役割が課せられていると思う」とし、新型コロナウイルス終息への願い、医療・救急関係者への敬意とエールを込めて実施したい考えを示した。
 実施するための条件として▽市民の賛同▽「夜の部」会場の長木川河川敷の閉鎖、警備員配置▽大人数でのパーティー等の自粛要請―などが必要であるとし、日時については感染拡大状況を考慮した上で「8~11月の間で、最適な日を考えたい」と述べた。
 委員からは「趣旨を説明すれば、市民は理解してくれると思う」などと賛成する声が目立った。一方、「人が集まる可能性がないとは言い切れないのが心配」「他県から訪れる人への対策に注意しないと」といった意見も上がった。
 実施については事務局に一任することで決定。感染拡大が収まらない場合は中止することも想定した上で、実現を目指すことにした。市民の意見を集約した後、市、市観光協会、大館商工会議所が協議して可否を正式に決める。
 インターネット中継など多くの市民が鑑賞できる方法も検討していく。市観光協会の山城久和会長は「状況が許されるなら、(新型コロナウイルス対策の)最前線で働く人、落ち込んでいる人たちに、大文字の火でエールを送りたい。市民が同時に火を見上げることで、思いを届けられれば」と話した。
 大文字焼きも含めて全面中止となれば、1987年以来33年ぶり。大文字焼きは昨秋から準備作業が始まっており、薪として使用するため鳳凰山の中腹付近に既に運んであるアカマツの処理なども課題となってくる。

山菜採りシーズン クマに気を付けて 鹿角市が看板など設置 死亡事故現場など封鎖

2020-04-29
バリケード、死亡事故発生の看板を取り付ける市職員ら(鹿角市十和田大湯熊取平)
 山菜採りシーズンのクマによる事故を防ごうと鹿角市農林課などは28日、2016年に死亡事故が発生した十和田高原地区の市道と、国有林に通じる林道約60カ所に車が通行できないようバリケードや「入山禁止」と書かれた看板を設置した。〝3密〟に該当しないことから今年は入山者数が増えるとみられ、設置でさらに注意を促す。設置箇所の道路は11月20日まで封鎖する。
 タケノコの産地として知られる市十和田大湯の熊取平や田代平を含む同地区では16年5月から6月にかけて、クマによる4件の死亡事故が発生。市内では昨年、死亡事故はなかったが、4件で6人がけがを負った。
 市は16年以降、現場周辺の市道や山林に入りやすい私有地などに看板やロープを設置。シーズンが本格化する前のこの時期から雪が降る頃まで封鎖して呼び掛ける。担当者によると、事故周知で一時入山者が減少。これに伴い、クマの生息数が増えた可能性があるという。一方で、ロープを乗り越える入山者も確認している。
 この日は農林課、危機管理課の職員計11人や鹿角署員が5班に分かれ、作業を進めた。死亡事故現場に通じる市道は、バリケードを設置。「この先でクマによる死傷事故発生!」と書かれた看板も合わせて掲示し、土のうでしっかり固定した。農林課の小野寺裕一農地林務班長は「事故から年数はたったが、依然危険な状態が続いているとみられ、引き続き地区での山菜採り自粛を呼び掛けたい。警察と連携して休日を中心に見回りを実施したい」と話していた。
 市内では今月3日、尾去沢の住宅地で例年より6週間早くクマが目撃された。暖冬で山の雪解けも早く、山菜採りシーズンが長期化すると危惧。市は5月中旬ごろからパトロールを行う。
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大館市 新ポスト「理事」設置 北林総務部長を再任用 司令塔として総合的調整

2020-03-31
  大館市は2020年度から、市長部局内に新たなポストの「理事」を設置し、本年度末で定年退職する北林武彦総務部長(60)=岩瀬=を充てると30日、発表した。第2期総合戦略に基づく地方創生の取り組みを深化させるため、司令塔と各部局間の総合的な調整を図る役割を担う。発令は4月2日付。
 30日に開いた定例会見で福原市長が説明した。理事は特別職ではなく、一般職(部長級待遇)の任期付き職員。任期は22年度末までの3年間。
 北林氏は1981年4月、田代町採用。市の財政課長、教育委員会教育次長などを歴任し、2015年10月から総務部長を務めている。
 福原市長は「通常、市町村の部長は1、2年で変わるが、総務部長を4年6カ月務め、だからこそ大館市ならではの行財政運営ができた」と評価。「地方創生の取り組みの中心的役割を担ってきたため、これまでの経験を生かし、司令塔として総合的な調整を行ってほしい」と述べた。
 新年度創設する観光交流スポーツ部などの業務に触れ、「『内に優しく、外に強く』という観点からも、福祉部の長寿課や健康課の事業に、スポーツ振興課が関わってくる。横串を指さなければならない事業が増え、今まで以上に俯瞰(ふかん)の視点で特別職をサポートできるポジションが必要」と強調した。
 理事設置にあたっては県の人事を参考にしたとし、「市の観光分野は業務量が伸び、関係性が多大になっている。これまで培ってきた知見やノウハウを後進の指導に生かし、次の人材を育成するという意味でも、活躍してもらった方が組織にとって良いと考えている」と述べた。
 

新型コロナ 営業継続へ緊急要望書 旅館ホテル組合鷹巣阿仁支部

2020-03-31
津谷市長㊧に要望書を提出する種倉支部長㊥(北秋田市役所)
 県旅館ホテル生活衛生同業組合(松岡讓裕理事長)は30日、北秋田市役所で新型コロナウイルス感染症に伴う宿泊事業の継続危機を乗り越えるための緊急要望書を提出した。宿泊施設への感染防止や経営悪化に対する支援など2項目を求め、津谷市長は「スピード感を持って対応したい」と述べた。
 同組合によると、県内の宿泊業を営む旅館やホテルでは、歓送迎会の自粛や外国人訪日客の宿泊予約のキャンセルによる影響が出ている。現状が続いた場合は「営業の継続が困難となる事業者が現れ、地域経済に深刻な影響を及ぼすことが懸念される」とし、宿泊事業の存続と地域経済の維持に向けて、県内各市町村に要望書を提出している。 
 要望は2項目の計3点。宿泊施設における感染防止の支援は、マスクや消毒薬など宿泊事業の維持継続に不可欠な物資の円滑な供給に対し、できる限りの支援策を講ずるよう求めるもの。
 宿泊客の減少やイベント自粛に伴う経営悪化に対する支援については、事業者に対する税負担の減免を要望。このほか住民活動が過度に萎縮することのないよう適切な情報発信や、感染の沈静化後に市内宿泊施設で利用可能な割引クーポンの発行など、交流人口の回復に向けた「機動的で柔軟性のある取り組み」の実施を求めた。
 同市では5施設が加盟する同組合鷹巣支部と10施設が加盟する阿仁支部が要望書を提出。種倉耕一・阿仁支部長と持地茂樹・鷹巣支部長代理、県組合の塚本民雄副理事長ら4人が市役所を訪れ、種倉支部長が津谷市長に要望書を手渡した。
 種倉支部長は「想像を超える痛手。今までにない状況でどうすればいいか見当が付かない」と深刻な現状を話し、支部として「ご助力をお願いしたい」と述べた。終息後の対応については、他市町村の取り組みに埋もれない対策や、宿泊施設ごとに均等な支援を要望した。
 津谷市長は、据え置き期間の保証料と利息の全額を市が補助する特別融資制度を4月1日から運用開始することなどを説明。「国や県の動向を見ながらスピーディーに対応する。力を合わせ、地域に元気を取り戻せるよう頑張りたい」と話した。

 

大里ファーム 全国そば優良生産表彰 放棄地解消や6次産業化

2020-03-31
児玉市長㊧に受賞を報告する浅石副理事長(鹿角市役所)
 鹿角市八幡平の農事組合法人・大里ファーム(安保春喜代表理事、構成農家50戸)が、2019年度の全国そば優良生産表彰を受賞した。北鹿地方では初めての受賞。30日は浅石昌敏副理事長が市役所を訪れ、児玉一市長に喜びの報告を行った。
 表彰事業は日本蕎麦(そば)協会が1989年度から毎年実施。日本の伝統食、健康食であるソバの栽培について、生産性の向上または経営改善の面から創意工夫を行い、他の範となる生産農家・集団を表彰している。
 31回目の今回は、農林水産大臣賞をはじめ7種類の各賞に12個人・団体が選ばれた。このうち大里ファームは日本麺類業団体連合会会長賞を受賞。
 大里ファームは、市が「そばの里プロジェクト推進事業」を始めた2009年度から、ソバづくりに取り組んでいる。
 作付面積は年々拡大し、19年度は184㌶。内訳は田93㌶、畑91㌶。田は転作田で、畑は原野化していた耕作放棄地16㌶と遊休農地75㌶を活用している。
 毎年9月にはソバの花を見ながら新そばを食べる「新そば祭り」を開催。ユネスコ無形文化遺産の「大日堂舞楽」をモチーフにした乾麺「大日堂そば」の製造販売による6次産業化や、生産効率(単収、質)の向上を図る取り組みも進めている。今回の受賞はこうした取り組みが評価された。
 受賞報告を受けた児玉市長は「長年の耕作放棄地等の解消や6次産業化に向けて、ファームの皆さんが頑張った成果。市としても所得向上につながるよう引き続き応援していきたい」と期待した。
 浅石副理事長は「高齢化やトラクターが壊れたといった理由で、借りていた畑を返す生産者が増えている。遊休農地だった畑75㌶をソバ栽培に活用していなければ、その半分は耕作放棄地になり〝アカシア畑〟になっていたと予想される」と強調。「今後もできる範囲で耕作放棄地等の解消に努めたい」と話した。

 

「きょうの秋田犬」 動画投稿サイトで公開 臨時休館中の楽しみを

2020-03-30
秋田犬のさまざまな表情をカメラに収め、動画を公開している(秋田犬の里)
 秋田犬を飼育する大館市の地域おこし協力隊が、動画投稿サイト・ユーチューブで「きょうの秋田犬」を公開している。秋田犬の里が臨時休館中のため、来館できない人に少しでも秋田犬の魅力を伝えようと企画。散歩の様子など、展示だけでは見ることができない一面を伝えている。
 22日に「秋田犬ふれあい隊in秋田犬の里」のチャンネルを開設し、市で飼育している犬のほか、展示に参加している秋田犬保存会会員の犬の動画を紹介している。
 29日の撮影では、会員の「純」(雌5歳)と「明」(同10カ月)を撮影。散歩で元気いっぱいに走り回る姿や芝生の上でくつろぐ姿など、さまざまな表情をカメラに収めた。
 隊員の加藤瞳さんは「毛色の違いは見た目で分かるけれど、性格は写真だけでは伝わらない。動画で犬の個性を伝えていきたい」と話している。
 今後は秋田犬とともに館内の紹介なども予定している。
 

ネギに続いては キャベツ詰め放題 鹿角市の末広ファーム

2020-03-30
協力してキャベツを詰め込む親子(鹿角市十和田末広)
 鹿角市十和田の農業組合法人・末広ファーム(柳沢義一代表理事)は29日、同所末広字村下の畑で詰め放題のイベント「雪の下キャベツ収穫祭」を開いた。専用の袋を購入した市民らが収穫したてのキャベツを袋いっぱいに詰め込み、抱えるようにして運ぶ姿が見られた。
 地域貢献の一環で実施。昨年12月にネギの詰め放題も行い、2回目のイベント。借り受けた畑2・4㌶にキャベツを植え付けた。暖冬の今年は〝雪の下〟とは言えないものの、数回の積雪と冷え込みがあったことで、甘く、歯ごたえの良いものに仕上がったという。コメ1斗分が入るビニール袋を一つ500円で販売し、購入者が収穫、袋詰めを行った。
 会場の畑は午前10時の開始を前にカッパなどを着た市民らでにぎわった。袋を購入しキャベツを品定め。鎌や包丁の刃を入れて収穫した。揺すったり、伸ばしたりしてスペースを確保した袋に、ぎゅうぎゅうに詰め込んでいた。きょうだいや親戚と分けるという大館市の70歳代女性は「1袋に15玉も詰めることができた。収穫の催し物はなかなかないので楽しい。サラダやロールキャベツなど、毎日キャベツ料理にして、スリムになりたい」と笑顔だった。
 柳沢代表は「思った以上に来場者があり、喜んでもらえてよかった。詰め放題は本年度から始めた事業。若手社員の意見を取り入れるなどして今後も続けていきたい」と話していた。

 
 
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