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北秋田市の秋田県民生協会  「えるぼし企業」に認定 女性の活躍推進

2020-05-22
「えるぼし企業」の認定通知書を手にする職員(提供=秋田県民生協会)
 女性の活躍に向けた取り組みの実施状況が優良な企業を認定する厚生労働省の「えるぼし認定企業」に、北秋田市の社会福祉法人・秋田県民生協会(佐藤修助理事長)が選ばれた。県内では4社目の認定で、県北地区では初。
 えるぼし認定企業は、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)に基づき、女性の活躍推進に関する取り組み実施状況が優良で、一定の認定基準を満たした企業を厚労省が認定している。
 法人は市内の障害者支援施設や救護施設、老人福祉施設、保育所など12施設を運営している。パート職員を含む労働人数は2019年度時点で629人(男性275人、女性354人)。
 認定要件は、▽採用における競争倍率▽継続就業▽労働時間などの働き方▽管理職比率▽多様なキャリアケースの5項目。認定は3段階あり、同法人は全ての基準を満たして3段階目の認定を受けた。
 2016年度から女性活躍推進事業の計画を提出し、5年間の取り組みの成果が認められた。同年には女性の多かった非正規雇用の準職員を廃止し、100人近くを正職員として雇用した。係長以上の施設長補佐や施設長など、管理職に占める女性の割合は46%。産業別の過去3年間の平均値を上回った。
 今年1月に認定されたものの、新型コロナウイルスの影響により交付式は中止。4月に認定通知書が法人に送られた。成田敦事務局長は「多くの女性が法人の門をたたいてくれるようになればうれしい。今後も取り組みを続けたい」と話していた。
 

花輪北小 おいしいお米になって 5年生が田植え体験

2020-05-22
田植えに挑戦する花輪北小の児童(鹿角市花輪)
  鹿角市の花輪北小学校(虻川真喜子校長、119人)の5年生30人が21日、同校近くの水田で田植え体験学習を行い、児童たちが昔ながらの手植えに楽しく取り組んだ。
 総合的な学習の時間の一環として毎年実施。地元の東町生産組合長を務める山本喜代宏さん(64)が今年も約10㌃の田を提供した。
 はじめに山本さんが児童たちに田植えの手本を披露。苗の塊から3、4本を取って押し込むように植えて見せながら「(本数を)いっぱい植えるのは駄目。風の通りが悪くなると、いもち病になる」とポイントを説明した。
 ほとんどの児童が田植え初体験。はだしで田んぼに入ると、泥の感触に「気持ちいい」などと歓声を上げ、升目の印に合わせて「あきたこまち」の苗を丁寧に手植えした。
 金澤虹架(にじか)さんは「泥に入って田植えをするのは結構楽しかった。おいしいお米になってほしい。腰が少し痛くなったが、農業の難しさも分かった」と笑顔で作業を進めた。
 稲刈りは10月に行う。新米は販売したり、収穫感謝祭で地域住民に振る舞ったりする予定。
 

緊急経済支援費など可決 北秋田市臨時議会 補正予算に2億円計上 「第2、3弾の対策も」

2020-05-21
北秋田市の臨時議会(市役所)
 北秋田市の臨時議会は20日、開会し、2020年度一般会計補正予算など専決処分9件を承認したほか、緊急経済支援事業費を計上した20年度一般会計補正予算案など議案5件を可決、閉会した。事業継続支援金などの緊急経済対策について当局は「申請の受け付け後、1週間から10日で支払いたい」との考えを示した。
 4月30日付で専決処分した20年度一般会計補正予算は、31億8066万2000円を追加し総額を263億9399万6000円とした。特別定額給付金事業費は31億4477万6000円で、市民へ支給される分となる扶助費は31億1950万円。
 児童措置費には3179万円を追加。子育て世帯臨時特別給付金として、児童手当を受給する世帯に児童1人当たり1万円を給付する。354万2000円を追加した災害対策費では、市内業者が製造した布製マスクを購入し幼児から中学生までの子ども2300人に4枚ずつ配布する。
 議案として提出した20年度一般会計補正予算案は、2億765万5000円を追加し総額を266億165万1000円とするもの。
 緊急経済支援事業費は1億9541万2000円を計上した。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う市独自の経済対策を行うもので▽事業継続支援金=1億1850万円▽緊急子育てサポート給付金=3631万円▽学生生活支援臨時交付金=3870万円―を実施する。
 また、病院事業費には663万9000円を計上。北秋田市民病院の駐車場内に帰国者・接触者外来を設置するための経費で、当局は「ドライブスルー方式で設置する」と説明した。
 議員からは事業継続支援金などの緊急経済支援について「多くの事業者が待っている。最短でいつ、もらえるのか」との質問が出され、当局は「申請後、1週間から10日で支払いたい。できるだけこの期間を短くしたい」と説明。「市の経済対策は、これで終わりか」との質問に津谷永光市長は「今回は、急ぐ必要があるものについて計上した。今後、第2弾、第3弾を考えている」などと答えた。
 財産の取得は、内部情報系パソコン134台を購入するもの。一般競争入札により、東光コンピュータ・サービス北秋田営業所と3430万9000円で契約する。

特別給付金 ドライブスルー申請好評 鹿角市議会総財委 3日間で1115件

2020-05-21
特別定額給付金の受け付け状況などが報告された総務財政委(鹿角市役所)
 鹿角市議会は20日、三つの常任委員会を開き、当局が所管事項の報告や6月補正予算案などを説明した。総務財政委(児玉悦朗委員長)では、政府が全国民に一律10万円を支給する特別定額給付金の申請状況が、当局から報告された。来庁者の接触を避けるため取り入れたドライブスルーの申請は3日間で1115件。同日から支給を開始した。
 ドライブスルーは市役所駐車場で17日から19日まで実施。初日は615件、18日は336件、19日は164件の申請があった。接触を避けるため、郵送やオンラインでの受け付けを基本としたが、申請に不安がある人を対象に取り入れた。訪れた市民からは、車から降りず迅速と好評だったという。郵送などを含め19日までに全世帯の64%が申請を済ませ、このうち8・6%がドライブスルーを利用した。
 1人暮らしや、施設に入居している高齢者については、委任状などの書類がそろえば自治会長や民生委員、施設職員らによる代理申請が可能。代理人となる対象者に案内はしていないが、8月17日まで受付期間があり、周知はできているとした。
 新型コロナで学業に支障が出ている学生を対象に政府が実施する給付金も議題に上がった。当局は、国からの支給で足りない分を補充する形での支援を検討していく。
 市特別定額給付金交付室によると、特別定額給付金は20日から市民の口座に振り込みを開始。初日は1615件で、4156人分。

修学旅行受け入れ8月から 大館体験協 安心・安全の交流へ準備

2020-05-21
修学旅行できりたんぽ作りを体験する生徒ら(2019年5月、曲田会館)
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、北鹿地方での教育旅行にも影響が及んでいる。大館市まるごと体験推進協議会(石垣一子会長)では5月から県外の中学生を受け入れる予定だったが、ほとんどが8月以降に延期となった。事務局の市移住交流課は「来る方と受け入れる方の足並みをそろえ、互いに気持ちよく交流したい」と前向きに捉え、事態の落ち着きを待ち望みながら、受け入れ準備を整えている。
 市では2004年度から体験型観光の誘致を展開し、11年度からは同協議会が県外の中学校を中心に修学旅行生の受け入れを実施。本場のきりたんぽ作り体験や農作業などを通じて地元住民との交流を図っている。
 同協議会は都市と農山漁村の交流に取り組む個人や団体を表彰する「オーライ!ニッポン大賞」で「農山漁村イキイキ実践部門」の大賞を受賞するなど、地道な活動が評価されてきており、19年度は中学6校の生徒853人を受け入れた。
 本年度は中学校と高校合わせて15校の生徒2093人を受け入れる予定で、5月から来館するはずだった。しかし、新型ウイルスの感染拡大に伴って延期の申し込みが相次ぎ、各校が8月から11月までにずらすことになった。
 同協議会では予定は変わったが中止ではなく、あくまで延期として準備を進めている。本年度の皮切りは北海道登別市羊丘中の生徒99人が8月下旬に来館予定。同市では4月27日に新型ウイルス感染者が確認されたが、濃厚接触者については特定し、健康観察は終了している。3週間以上たった現在も感染が広がっていない。
 延期は受け入れ農家にも連絡しており、実施時はマスクの着用や消毒を徹底するなど、できる限り対応したいと感染防止策も考慮している。移住交流課の小松工課長は、学校側だけでなく、受け入れ農家の健康と安全を考えると強調。「まずは命が大事。大変な時期を乗り越え、安心・安全対策を万全にし、互いの交流がより深まる体験ができるように体制を整えていく」と話した。
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比内地鶏支援 CF好調、400万円超 秋田犬 ツーリズム 総菜加工品など提供

2020-04-30
秋田比内やで製造している比内地鶏の総菜加工品(秋田比内や大館本店)
 大館、北秋田、小坂、上小阿仁4市町村の観光地域づくり法人・秋田犬ツーリズム(中田直文会長)は、比内地鶏の消費拡大につなげようとクラウドファンディング(CF)を行っている。開始翌日に目標の100万円を達成し、29日までに417万円を超える支援が集まっている。市内の業者が製造した総菜加工品などをセットにし、家庭でも食べやすい商品を提供。同法人では「比内地鶏のハードルを下げて味わってもらう取り組み。たくさんの人に食べてほしい」としている。期間は5月31日まで。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、需要が落ち込む比内地鶏の消費を支援しようと、購入型クラウドファンディング「#比内地鶏を食べて応援」プロジェクトを22日からスタート。1口1万円で、比内地鶏正肉、比内地鶏ステーキ、ハンバーグなど冷凍品が入った「温めるだけのお惣菜セット」と、比内地鶏スープ、親子丼の素などの常温品「調味料セット」の2種類を用意した。冷凍品は秋田比内や、本家比内地鶏、常温品はJA秋田たかのす、秋田活性化の共同出品。
 このうち、秋田比内や(武藤幸美社長)の総菜加工品は、家庭や弁当などで気軽に味わえるようにと、先月から販売を始めた商品。保存料や化学調味料を使わずに工場で一つ一つ手作りした。湯煎や電子レンジで簡単に温められる。ステーキセットは3枚で1080円(税込み)、ハンバーグセットは2個で648円(同)など、比内地鶏商品としては買い求めやすい価格となっている。
 クラウドファンディングが好調なことについて、「応援してくれる人がたくさんいることを実感した。比内地鶏のブランド力はまだまだある」と武藤社長。今後は「地元が応援していかないと守れない危機。この機会にファンを増やしていければ」と話している。
 支援の申し込みは「FAN AKITA」から。秋田比内やの商品は個別の注文も受け付ける。問い合わせは同社(電話0186・52・3886)。

県営工業団地拡張 付け替え道路の供用開始 大館市 一部舗装工事続く

2020-04-30
供用開始した市道二井田片貝沼田線の付け替え道路(大館市二井田)
 大館市は、県営大館工業団地拡張事業に伴う市道二井田片貝沼田線の一部付け替え道路の供用を開始した。拡張地造成計画の変更で工事が遅れ、当初3月完成予定だったが6月中となる見通し。一部未舗装区間があり、安全確保の上で工事を進める。6月議会に付け替え道路の市道認定案を提出する予定。
 団地内企業が生産体制増強に向け拡張地取得の意向を示したとして、既存団地との一体的利活用を図ろうと2019年度に付け替え事業に着手。拡張事業は大館第1南側4・8㌶と大館第2東側13・8㌶で16年9月に着工し、平安時代の埋没建物が屋根を残した状態で見つかった「片貝家ノ下遺跡」を含む用地は除外したため、当初より4㌶減の18・6㌶を整備した。
 ニプロ大館工場と第2拡張地の間を通る320㍍区間、拡張地南側の330㍍区間をそれぞれ付け替え、拡張地内に整備された団地内道路に接続。上水道・工業用水道管も移した。旧ルート858・3㍍から新ルート1033・2㍍となり、今月24日正午に供用開始した。
 県の造成工事は昨年11月に終える予定だったが、進出予定企業の工場増設計画との調整で大幅な変更が生じ、3月末の工期に延長。その影響で道路新設工事の舗装や既存市道の撤去工事、市有地の造成工事、電柱移転補償なども遅れた。工場増設には影響を与えないよう6月中の完成を目指している。
 市道二井田片貝沼田線は、国道285号から工業団地へのアクセス道として13~17年度に拡幅改良を実施。今回は路線付け替えのため、道路事業の国交付金の返還には該当しない見通し。市商工課によると、企業側が拡張地を取得すると大規模な投資と雇用拡大が見込まれるという。

日沿道鷹巣大館道路 県道の切り替え完了 北秋田市脇神 空港西線で520㍍新設

2020-04-30
縄文館側へ下る県道(左)に切り替え、通行止めにした道路(右)を鷹巣大館道路として整備(北秋田市脇神)
 日本海沿岸東北自動車道鷹巣大館道路の工事に伴い、新たな道路の付け替えが必要となっていた北秋田市脇神の県道大館能代空港西線で今月、付け替え道路約520㍍が完成した。27日に道路の切り替え作業が行われ、県道が伊勢堂岱遺跡の駐車場付近を通過するようになった。
 鷹巣大館道路の大館能代空港インターチェンジ(IC)以西は未開通区間。国交省が担当する鷹巣大館道路の大館能代空港IC―同市脇神間の接続区間(1・7㌔)と、県が担当する市脇神―今泉間の鷹巣西道路(5・25㌔)は、いずれも2020年度の供用開始を目指している。
 接続区間の一部は、これまで車両が通行していた県道を鷹巣大館道路として整備することとなる。工事期間中も県道を通行できるよう、付け替え道路を造った。
 付け替え道路の工事は国交省能代河川国道事務所が昨年11月末から着手。県道南側にあった林を切り崩し、同市脇神の川口南交差点側から伊勢堂岱縄文館側へ下る道路約520㍍を新設した。
 これまでの県道は伊勢堂岱遺跡の駐車場や伊勢堂岱縄文館より高い位置にあった。県道の切り替えにより、駐車場付近を通るほか、旧県道下にあるトンネル型の構造物(ボックスカルバート)を通過することとなった。構造物付近は大きなカーブがあり、走行には注意が必要。
 同事務所は「鷹巣大館道路事業が本年度の供用に向け大きく前進した」とし、切り替え後も現場作業などで交通規制が生じるため、「現場の誘導に従って通行してほしい」と呼び掛けている。

大館大文字まつり 大文字焼き実現目指す 5月に可否判断 その他の全行事中止

2020-04-29
大館の夏の恒例行事となっている鳳凰山大文字焼き(昨年の祭り)
 大館大文字まつり実行委員会(小池昌平委員長)は28日、大館市御成町の観光交流施設「秋田犬の里」で本年度初会合を開き、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年8月の祭りの大部分を中止すると決め、鳳凰山大文字焼きについてのみ実施する方向で検討していくことを確認した。大文字焼きは「三密を避けて成立する数少ない行事」とし、感染防止対策を徹底した上で実現を目指す。時期は8月に限らず、11月までを想定している。市民の意見を集約し、5月中旬までに可否を判断する。
 委員ら約20人が出席。始めに大文字焼きを除いた行事の中止について、全会一致で決定。県内外で9月上旬までのほとんどの夏祭りが中止となっていることを踏まえ、「昼の部」や「夜の部」の打ち上げ花火などは参加者、観覧者が密集する可能性が高いことから判断した。
 大文字焼きについては、小池委員長が「三密を避けてできる行事は、暗い雰囲気を少しでも改善する役割が課せられていると思う」とし、新型コロナウイルス終息への願い、医療・救急関係者への敬意とエールを込めて実施したい考えを示した。
 実施するための条件として▽市民の賛同▽「夜の部」会場の長木川河川敷の閉鎖、警備員配置▽大人数でのパーティー等の自粛要請―などが必要であるとし、日時については感染拡大状況を考慮した上で「8~11月の間で、最適な日を考えたい」と述べた。
 委員からは「趣旨を説明すれば、市民は理解してくれると思う」などと賛成する声が目立った。一方、「人が集まる可能性がないとは言い切れないのが心配」「他県から訪れる人への対策に注意しないと」といった意見も上がった。
 実施については事務局に一任することで決定。感染拡大が収まらない場合は中止することも想定した上で、実現を目指すことにした。市民の意見を集約した後、市、市観光協会、大館商工会議所が協議して可否を正式に決める。
 インターネット中継など多くの市民が鑑賞できる方法も検討していく。市観光協会の山城久和会長は「状況が許されるなら、(新型コロナウイルス対策の)最前線で働く人、落ち込んでいる人たちに、大文字の火でエールを送りたい。市民が同時に火を見上げることで、思いを届けられれば」と話した。
 大文字焼きも含めて全面中止となれば、1987年以来33年ぶり。大文字焼きは昨秋から準備作業が始まっており、薪として使用するため鳳凰山の中腹付近に既に運んであるアカマツの処理なども課題となってくる。

山菜採りシーズン クマに気を付けて 鹿角市が看板など設置 死亡事故現場など封鎖

2020-04-29
バリケード、死亡事故発生の看板を取り付ける市職員ら(鹿角市十和田大湯熊取平)
 山菜採りシーズンのクマによる事故を防ごうと鹿角市農林課などは28日、2016年に死亡事故が発生した十和田高原地区の市道と、国有林に通じる林道約60カ所に車が通行できないようバリケードや「入山禁止」と書かれた看板を設置した。〝3密〟に該当しないことから今年は入山者数が増えるとみられ、設置でさらに注意を促す。設置箇所の道路は11月20日まで封鎖する。
 タケノコの産地として知られる市十和田大湯の熊取平や田代平を含む同地区では16年5月から6月にかけて、クマによる4件の死亡事故が発生。市内では昨年、死亡事故はなかったが、4件で6人がけがを負った。
 市は16年以降、現場周辺の市道や山林に入りやすい私有地などに看板やロープを設置。シーズンが本格化する前のこの時期から雪が降る頃まで封鎖して呼び掛ける。担当者によると、事故周知で一時入山者が減少。これに伴い、クマの生息数が増えた可能性があるという。一方で、ロープを乗り越える入山者も確認している。
 この日は農林課、危機管理課の職員計11人や鹿角署員が5班に分かれ、作業を進めた。死亡事故現場に通じる市道は、バリケードを設置。「この先でクマによる死傷事故発生!」と書かれた看板も合わせて掲示し、土のうでしっかり固定した。農林課の小野寺裕一農地林務班長は「事故から年数はたったが、依然危険な状態が続いているとみられ、引き続き地区での山菜採り自粛を呼び掛けたい。警察と連携して休日を中心に見回りを実施したい」と話していた。
 市内では今月3日、尾去沢の住宅地で例年より6週間早くクマが目撃された。暖冬で山の雪解けも早く、山菜採りシーズンが長期化すると危惧。市は5月中旬ごろからパトロールを行う。
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大館市 新ポスト「理事」設置 北林総務部長を再任用 司令塔として総合的調整

2020-03-31
  大館市は2020年度から、市長部局内に新たなポストの「理事」を設置し、本年度末で定年退職する北林武彦総務部長(60)=岩瀬=を充てると30日、発表した。第2期総合戦略に基づく地方創生の取り組みを深化させるため、司令塔と各部局間の総合的な調整を図る役割を担う。発令は4月2日付。
 30日に開いた定例会見で福原市長が説明した。理事は特別職ではなく、一般職(部長級待遇)の任期付き職員。任期は22年度末までの3年間。
 北林氏は1981年4月、田代町採用。市の財政課長、教育委員会教育次長などを歴任し、2015年10月から総務部長を務めている。
 福原市長は「通常、市町村の部長は1、2年で変わるが、総務部長を4年6カ月務め、だからこそ大館市ならではの行財政運営ができた」と評価。「地方創生の取り組みの中心的役割を担ってきたため、これまでの経験を生かし、司令塔として総合的な調整を行ってほしい」と述べた。
 新年度創設する観光交流スポーツ部などの業務に触れ、「『内に優しく、外に強く』という観点からも、福祉部の長寿課や健康課の事業に、スポーツ振興課が関わってくる。横串を指さなければならない事業が増え、今まで以上に俯瞰(ふかん)の視点で特別職をサポートできるポジションが必要」と強調した。
 理事設置にあたっては県の人事を参考にしたとし、「市の観光分野は業務量が伸び、関係性が多大になっている。これまで培ってきた知見やノウハウを後進の指導に生かし、次の人材を育成するという意味でも、活躍してもらった方が組織にとって良いと考えている」と述べた。
 

新型コロナ 営業継続へ緊急要望書 旅館ホテル組合鷹巣阿仁支部

2020-03-31
津谷市長㊧に要望書を提出する種倉支部長㊥(北秋田市役所)
 県旅館ホテル生活衛生同業組合(松岡讓裕理事長)は30日、北秋田市役所で新型コロナウイルス感染症に伴う宿泊事業の継続危機を乗り越えるための緊急要望書を提出した。宿泊施設への感染防止や経営悪化に対する支援など2項目を求め、津谷市長は「スピード感を持って対応したい」と述べた。
 同組合によると、県内の宿泊業を営む旅館やホテルでは、歓送迎会の自粛や外国人訪日客の宿泊予約のキャンセルによる影響が出ている。現状が続いた場合は「営業の継続が困難となる事業者が現れ、地域経済に深刻な影響を及ぼすことが懸念される」とし、宿泊事業の存続と地域経済の維持に向けて、県内各市町村に要望書を提出している。 
 要望は2項目の計3点。宿泊施設における感染防止の支援は、マスクや消毒薬など宿泊事業の維持継続に不可欠な物資の円滑な供給に対し、できる限りの支援策を講ずるよう求めるもの。
 宿泊客の減少やイベント自粛に伴う経営悪化に対する支援については、事業者に対する税負担の減免を要望。このほか住民活動が過度に萎縮することのないよう適切な情報発信や、感染の沈静化後に市内宿泊施設で利用可能な割引クーポンの発行など、交流人口の回復に向けた「機動的で柔軟性のある取り組み」の実施を求めた。
 同市では5施設が加盟する同組合鷹巣支部と10施設が加盟する阿仁支部が要望書を提出。種倉耕一・阿仁支部長と持地茂樹・鷹巣支部長代理、県組合の塚本民雄副理事長ら4人が市役所を訪れ、種倉支部長が津谷市長に要望書を手渡した。
 種倉支部長は「想像を超える痛手。今までにない状況でどうすればいいか見当が付かない」と深刻な現状を話し、支部として「ご助力をお願いしたい」と述べた。終息後の対応については、他市町村の取り組みに埋もれない対策や、宿泊施設ごとに均等な支援を要望した。
 津谷市長は、据え置き期間の保証料と利息の全額を市が補助する特別融資制度を4月1日から運用開始することなどを説明。「国や県の動向を見ながらスピーディーに対応する。力を合わせ、地域に元気を取り戻せるよう頑張りたい」と話した。

 

大里ファーム 全国そば優良生産表彰 放棄地解消や6次産業化

2020-03-31
児玉市長㊧に受賞を報告する浅石副理事長(鹿角市役所)
 鹿角市八幡平の農事組合法人・大里ファーム(安保春喜代表理事、構成農家50戸)が、2019年度の全国そば優良生産表彰を受賞した。北鹿地方では初めての受賞。30日は浅石昌敏副理事長が市役所を訪れ、児玉一市長に喜びの報告を行った。
 表彰事業は日本蕎麦(そば)協会が1989年度から毎年実施。日本の伝統食、健康食であるソバの栽培について、生産性の向上または経営改善の面から創意工夫を行い、他の範となる生産農家・集団を表彰している。
 31回目の今回は、農林水産大臣賞をはじめ7種類の各賞に12個人・団体が選ばれた。このうち大里ファームは日本麺類業団体連合会会長賞を受賞。
 大里ファームは、市が「そばの里プロジェクト推進事業」を始めた2009年度から、ソバづくりに取り組んでいる。
 作付面積は年々拡大し、19年度は184㌶。内訳は田93㌶、畑91㌶。田は転作田で、畑は原野化していた耕作放棄地16㌶と遊休農地75㌶を活用している。
 毎年9月にはソバの花を見ながら新そばを食べる「新そば祭り」を開催。ユネスコ無形文化遺産の「大日堂舞楽」をモチーフにした乾麺「大日堂そば」の製造販売による6次産業化や、生産効率(単収、質)の向上を図る取り組みも進めている。今回の受賞はこうした取り組みが評価された。
 受賞報告を受けた児玉市長は「長年の耕作放棄地等の解消や6次産業化に向けて、ファームの皆さんが頑張った成果。市としても所得向上につながるよう引き続き応援していきたい」と期待した。
 浅石副理事長は「高齢化やトラクターが壊れたといった理由で、借りていた畑を返す生産者が増えている。遊休農地だった畑75㌶をソバ栽培に活用していなければ、その半分は耕作放棄地になり〝アカシア畑〟になっていたと予想される」と強調。「今後もできる範囲で耕作放棄地等の解消に努めたい」と話した。

 

「きょうの秋田犬」 動画投稿サイトで公開 臨時休館中の楽しみを

2020-03-30
秋田犬のさまざまな表情をカメラに収め、動画を公開している(秋田犬の里)
 秋田犬を飼育する大館市の地域おこし協力隊が、動画投稿サイト・ユーチューブで「きょうの秋田犬」を公開している。秋田犬の里が臨時休館中のため、来館できない人に少しでも秋田犬の魅力を伝えようと企画。散歩の様子など、展示だけでは見ることができない一面を伝えている。
 22日に「秋田犬ふれあい隊in秋田犬の里」のチャンネルを開設し、市で飼育している犬のほか、展示に参加している秋田犬保存会会員の犬の動画を紹介している。
 29日の撮影では、会員の「純」(雌5歳)と「明」(同10カ月)を撮影。散歩で元気いっぱいに走り回る姿や芝生の上でくつろぐ姿など、さまざまな表情をカメラに収めた。
 隊員の加藤瞳さんは「毛色の違いは見た目で分かるけれど、性格は写真だけでは伝わらない。動画で犬の個性を伝えていきたい」と話している。
 今後は秋田犬とともに館内の紹介なども予定している。
 

ネギに続いては キャベツ詰め放題 鹿角市の末広ファーム

2020-03-30
協力してキャベツを詰め込む親子(鹿角市十和田末広)
 鹿角市十和田の農業組合法人・末広ファーム(柳沢義一代表理事)は29日、同所末広字村下の畑で詰め放題のイベント「雪の下キャベツ収穫祭」を開いた。専用の袋を購入した市民らが収穫したてのキャベツを袋いっぱいに詰め込み、抱えるようにして運ぶ姿が見られた。
 地域貢献の一環で実施。昨年12月にネギの詰め放題も行い、2回目のイベント。借り受けた畑2・4㌶にキャベツを植え付けた。暖冬の今年は〝雪の下〟とは言えないものの、数回の積雪と冷え込みがあったことで、甘く、歯ごたえの良いものに仕上がったという。コメ1斗分が入るビニール袋を一つ500円で販売し、購入者が収穫、袋詰めを行った。
 会場の畑は午前10時の開始を前にカッパなどを着た市民らでにぎわった。袋を購入しキャベツを品定め。鎌や包丁の刃を入れて収穫した。揺すったり、伸ばしたりしてスペースを確保した袋に、ぎゅうぎゅうに詰め込んでいた。きょうだいや親戚と分けるという大館市の70歳代女性は「1袋に15玉も詰めることができた。収穫の催し物はなかなかないので楽しい。サラダやロールキャベツなど、毎日キャベツ料理にして、スリムになりたい」と笑顔だった。
 柳沢代表は「思った以上に来場者があり、喜んでもらえてよかった。詰め放題は本年度から始めた事業。若手社員の意見を取り入れるなどして今後も続けていきたい」と話していた。

 
 
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