本文へ移動

今日のニュース

今月のニュース
RSS(別ウィンドウで開きます) 

1カ月ぶり広々遊び場 親子の笑い声響く 大館市の子育て支援施設 コロナ対策を施し再開

2020-05-24
広い空間でのびのびと遊ぶ親子(つどいの広場ひよこ)
 大館市の地域子育て拠点施設4カ所と児童厚生施設4カ所が21日、自由来館の受け入れを再開した。新型コロナウイルス緊急事態宣言を受け、集団感染防止と予防対策のため4月25日から休館を続けていたが、約1カ月ぶりに開館した。訪れた親子らや職員が顔を合わせ「久しぶり」「大きくなったね」などと再会を喜ぶ一方、「まだまだ気が抜けない」など不安が残るとの声も聞こえた。
 有浦児童館内のつどいの広場ひよこでは、開館時間を短縮して再開。昼前から徐々に親子連れが訪れ、三つの密を避けながらお気に入りの遊具で遊ぶ姿などが見られた。
 大館市の藤嶋美希さん(31)は10カ月の娘・鈴ちゃんと来館。「子どもが歩き始めたばかりなので、広い空間は安心して遊ばせられる。久しぶりにほかの親子や職員さんと交流できてうれしい」と笑顔を見せた。同市の40歳代女性は「休館前は週1~2回は来ていた。これまであまり外に出ず、自宅で遊んでいたので開館が待ち遠しかった」と話し、のびのびと遊ぶ1歳の娘を見守っていた。
 感染防止対策として、入り口に来所前の検温や水分補給以外の飲食禁止といった利用者への注意書きを掲示し、利用する際は住所や電話番号などの個人情報、2週間以内の県外訪問の有無などの記入を求める。おもちゃや絵本などのアルコール消毒も徹底している。
 入館制限はしていないが、職員側も来館者との接触には気を配っている。同館職員の奥山由美子さんは「引き続き対策をしていくが、そのときそのときで対応していかなくてはいけない。緊張が抜けない」と話していた。
 このほか21日から再開した子育て支援施設は、城南子育て相談室「つくしんぼ」(城南保育園分園)、扇田地域子育て支援センター「わいわいキッズ」(扇田保育園)、たしろ子育て支援室「きりん」(たしろ保育園)。児童厚生施設は比内児童館、西館児童館、たしろ児童館、はやぐち児童館が再開した。

資金繰り、広い業種苦境 影響や対策出し合う 大館市 新型コロナで意見交換会

2020-05-23
経済への影響や対策を出し合った意見交換会(プラザ杉の子)
 大館市は22日、プラザ杉の子で新型コロナウイルス感染拡大による経済や雇用への影響や対策を話し合う意見交換会を開いた。商工団体や農業団体、金融機関、行政などの代表が一堂に会し、飲食業をはじめ幅広い業種の中小事業者らから資金繰りの相談が急増している現状を共有した。支援策として、事業者への家賃補助や「地元で消費し経済を循環させる仕組みをつくってほしい」などの要望が出された。
 市が呼び掛け、大館商工会議所、大館北秋商工会、ハローワーク大館、金融機関・関係団体、JAあきた北、市観光協会、県、市、市議会などから18人が出席。福原淳嗣市長は「一つ目のステージは感染症拡大防止で、私たちは成し遂げようとしている。行動変容、自粛要請と合わせ、緊急経済対策を打つことが二つ目のステージで、情報交換したい。三つ目は、収束後の経済回復に向け、矢継ぎ早な政策を打っていくことだ」と述べた。
 ハローワーク大館は3月末から雇用調整助成金の相談が急増し、大館管内では納品先の東京で商品が販売できないなど、新型コロナ関係で5人ほどが解雇された状況を報告し、「状況に応じて、さらに解雇が出てくるのでは」と懸念した。大館商議所は1月から5月までの廃業を含む会員脱会が53件で「ハイペースで推移している」と指摘。大館北秋商工会は「ひと月の売り上げが前年対比半減した事業者に支給される持続化給付金の電子申請が約50件で、会員の8分の1に相当する厳しい状況」と説明した。
 金融機関・団体は資金繰りや融資の相談が相次いでいるとし、「飲食や小売り、卸売り、製造、サービス業など全業種に近い事業者から相談があり、今後は工期延長などで建設業への影響が懸念される」と述べた。観光協会は小売業全般に触れ「春の異動時期に人の動きが止まり、売り上げゼロの店が多く発生した。金融機関の支援で資金をつないでいる状況だが、3、4カ月後の状況を危惧している」という。
 対策への要望では「事業者への家賃補助を早急に行ってほしい。政府が支援の方針を示しているが、自己負担分の資金も厳しく補助してほしい」「市出身の学生に地元産品を贈る支援や、大館で学ぶ県外出身学生にも支援し、大館をPRしてほしい」などの提案があった。「地元でお金を使って循環させ、地元経済の背中を押してほしい」「経済活動を停滞させず、観光、人の往来をできる範囲で復活させていきたい」などの声も上がった。
 出席団体が実施している支援策などを説明。福原市長は「休業店舗に支給する協力金の対象にならない事業者への支援や、地元消費喚起策を検討している」と述べた。

コミュニティー・スクール 本年度、市内全校で導入 北秋田市

2020-05-23
学校運営協議会委員の委嘱状交付式(鷹巣小)
 北秋田市内の小・中学8校が本年度、学校運営協議会制度(コミュニティー・スクール)を導入する。前年度に導入済みの6校と合わせて全14校で実践することになり、住民と力を合わせ「地域とともにある学校」づくりを市全体で目指す。
 学校運営協は関連法の改正(2017年4月施行)に伴い制度化。設置が各教育委員会の努力義務となり、全国で取り組みが進められている。学校運営に地域の声を積極的に生かし、地域と一体となった特色ある学校づくりが期待されている。
 市教委は1年間の準備期間を経て18年度に小学5校と中学1校に導入していた。本年度は残る鷹巣中央、鷹巣、鷹巣南、米内沢、前田の小学5校と鷹巣、森吉、合川の中学3校で計画した。
 各校が本年度の初会合を順次開催している。委員の委嘱や、今後の協議の前提となる校長の基本方針説明、委員による基本方針の承認を行い、活動をスタートする。
 鷹巣小(木下隆校長)は民生児童委員代表やPTA会長、地域の公民館長、スクールガード、児童館職員、地域コーディネーターら11人を委員に委嘱した。佐藤昭洋教育長が一人一人に委嘱状を手渡し「地域で培ってきた活動をベースに(学校と地域の)双方が活性化することを願う」とあいさつした。
 この後、木下校長が学校教育目標「豊かな心、確かな学力、すこやかな体の子どもの育成」について説明。最重点施策や本年度の重点施策を示し、委員から意見や要望を聞いた。
 文科省のまとめによると、19年5月時点で県内142校が導入済み。北秋田市は最多の秋田市(64校)や由利本荘市(24校)、男鹿市(10校)、にかほ市(7校)に続いて導入が進んでいる。

「ピヨピヨ」かわいらしく 秋田三鶏記念館 ふ化したひなを公開

2020-05-23
ふ化したばかりのひな(秋田三鶏記念館)
 大館市釈迦内の秋田三鶏記念館で、国指定天然記念物・比内鶏を含む「秋田三鶏」のひなのふ化が始まっている。生まれて1週間ほどのひながかわいらしい鳴き声を館内に響かせている。
 県声良鶏比内鶏金八鶏保存会(関口宣男会長)の会員から卵を預かり、年3回ふ化事業を行っている。秋田三鶏は比内鶏、声良鶏、金八鶏の総称。
 22日は、2回目の入卵でふ化したひなが公開された。市歴史文化課によると今回入卵した声良鶏91個、比内鶏65個、金八鶏11個のうち、声良鶏42個、比内鶏39個、金八鶏9個が有精卵と確認。?日現在で声良鶏?羽、比内鶏?羽、金八鶏9羽がふ化した。育雛(いくすう)機で1カ月間過ごし、会員に引き渡される。22日現在、有精卵に対するふ化率は1回目76・4%、2回目77・9%となり、事業が本格化した2011年度から目標の70%を継続して達成している。
 同館は新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月10日から休館していたが、手指消毒、来館者数の制限など感染予防対策を徹底した上で今月19日に再開。多人数での来館は控え、マスク着用の徹底を呼び掛けている。
 同課の若宮司主任は「1カ月もするとだいぶ大きくなるので、ひなを見るなら早めに」と話している。7月初旬ごろまで見られる予定。問い合わせは隣接する市郷土博物館(電話0186・43・7133)。

現場投入、救助など確認 田代岳での遭難を想定 大館市で訓練

2020-05-22
空中で停止するヘリから次々と降り立つ消防署員(田代多目的運動広場)
 大館市消防本部と県消防防災航空隊は21日、同市の田代多目的運動広場で田代岳での山岳遭難発生等を想定した合同訓練を行った。県防災ヘリコプター「なまはげ」を使った消防署員の現場投入、傷病者のつり上げ救助などについて連携や対応を確認した。
 合同訓練は2001年度から実施。安全かつ迅速な災害活動を行うために必要な知識と技術を習得して連携を深める狙いがあり、毎年想定を変えて取り組んでいる。大館市消防から30人、航空隊から8人が参加した。
 現場投入訓練は、田代岳に山菜採り目的で入山した1人が斜面を滑落して負傷したと想定。消防署員がヘリから現場に降りて救助に向かう流れを確かめた。
 市消防署員9人が、地上約2㍍で停止したヘリに乗り降りしたり、地上約30㍍からワイヤを使って降下したりした。航空隊員の助言を受けながら、慎重に臨む姿があった。
 ピックアップ訓練では、現場で処置を行った救急救命士のつり上げ、傷病者の救助の対応を確認した。
 同市では20日、山菜採り目的で田代岳に入山して行方不明となっていた70歳代男性が心肺停止状態で見つかり、死亡する事案があった。タケノコ採りシーズンの本格化も控え、今後も山岳遭難の発生が危惧される。
 市消防署の虻川茂樹署長は「遭難ではヘリを使った救助も考えられる。人命救助のため、現場でスムーズな連携が取れるようにしていきたい」と話した。

 
 
RSS(別ウィンドウで開きます) 

比内地鶏支援 CF好調、400万円超 秋田犬 ツーリズム 総菜加工品など提供

2020-04-30
秋田比内やで製造している比内地鶏の総菜加工品(秋田比内や大館本店)
 大館、北秋田、小坂、上小阿仁4市町村の観光地域づくり法人・秋田犬ツーリズム(中田直文会長)は、比内地鶏の消費拡大につなげようとクラウドファンディング(CF)を行っている。開始翌日に目標の100万円を達成し、29日までに417万円を超える支援が集まっている。市内の業者が製造した総菜加工品などをセットにし、家庭でも食べやすい商品を提供。同法人では「比内地鶏のハードルを下げて味わってもらう取り組み。たくさんの人に食べてほしい」としている。期間は5月31日まで。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、需要が落ち込む比内地鶏の消費を支援しようと、購入型クラウドファンディング「#比内地鶏を食べて応援」プロジェクトを22日からスタート。1口1万円で、比内地鶏正肉、比内地鶏ステーキ、ハンバーグなど冷凍品が入った「温めるだけのお惣菜セット」と、比内地鶏スープ、親子丼の素などの常温品「調味料セット」の2種類を用意した。冷凍品は秋田比内や、本家比内地鶏、常温品はJA秋田たかのす、秋田活性化の共同出品。
 このうち、秋田比内や(武藤幸美社長)の総菜加工品は、家庭や弁当などで気軽に味わえるようにと、先月から販売を始めた商品。保存料や化学調味料を使わずに工場で一つ一つ手作りした。湯煎や電子レンジで簡単に温められる。ステーキセットは3枚で1080円(税込み)、ハンバーグセットは2個で648円(同)など、比内地鶏商品としては買い求めやすい価格となっている。
 クラウドファンディングが好調なことについて、「応援してくれる人がたくさんいることを実感した。比内地鶏のブランド力はまだまだある」と武藤社長。今後は「地元が応援していかないと守れない危機。この機会にファンを増やしていければ」と話している。
 支援の申し込みは「FAN AKITA」から。秋田比内やの商品は個別の注文も受け付ける。問い合わせは同社(電話0186・52・3886)。

県営工業団地拡張 付け替え道路の供用開始 大館市 一部舗装工事続く

2020-04-30
供用開始した市道二井田片貝沼田線の付け替え道路(大館市二井田)
 大館市は、県営大館工業団地拡張事業に伴う市道二井田片貝沼田線の一部付け替え道路の供用を開始した。拡張地造成計画の変更で工事が遅れ、当初3月完成予定だったが6月中となる見通し。一部未舗装区間があり、安全確保の上で工事を進める。6月議会に付け替え道路の市道認定案を提出する予定。
 団地内企業が生産体制増強に向け拡張地取得の意向を示したとして、既存団地との一体的利活用を図ろうと2019年度に付け替え事業に着手。拡張事業は大館第1南側4・8㌶と大館第2東側13・8㌶で16年9月に着工し、平安時代の埋没建物が屋根を残した状態で見つかった「片貝家ノ下遺跡」を含む用地は除外したため、当初より4㌶減の18・6㌶を整備した。
 ニプロ大館工場と第2拡張地の間を通る320㍍区間、拡張地南側の330㍍区間をそれぞれ付け替え、拡張地内に整備された団地内道路に接続。上水道・工業用水道管も移した。旧ルート858・3㍍から新ルート1033・2㍍となり、今月24日正午に供用開始した。
 県の造成工事は昨年11月に終える予定だったが、進出予定企業の工場増設計画との調整で大幅な変更が生じ、3月末の工期に延長。その影響で道路新設工事の舗装や既存市道の撤去工事、市有地の造成工事、電柱移転補償なども遅れた。工場増設には影響を与えないよう6月中の完成を目指している。
 市道二井田片貝沼田線は、国道285号から工業団地へのアクセス道として13~17年度に拡幅改良を実施。今回は路線付け替えのため、道路事業の国交付金の返還には該当しない見通し。市商工課によると、企業側が拡張地を取得すると大規模な投資と雇用拡大が見込まれるという。

日沿道鷹巣大館道路 県道の切り替え完了 北秋田市脇神 空港西線で520㍍新設

2020-04-30
縄文館側へ下る県道(左)に切り替え、通行止めにした道路(右)を鷹巣大館道路として整備(北秋田市脇神)
 日本海沿岸東北自動車道鷹巣大館道路の工事に伴い、新たな道路の付け替えが必要となっていた北秋田市脇神の県道大館能代空港西線で今月、付け替え道路約520㍍が完成した。27日に道路の切り替え作業が行われ、県道が伊勢堂岱遺跡の駐車場付近を通過するようになった。
 鷹巣大館道路の大館能代空港インターチェンジ(IC)以西は未開通区間。国交省が担当する鷹巣大館道路の大館能代空港IC―同市脇神間の接続区間(1・7㌔)と、県が担当する市脇神―今泉間の鷹巣西道路(5・25㌔)は、いずれも2020年度の供用開始を目指している。
 接続区間の一部は、これまで車両が通行していた県道を鷹巣大館道路として整備することとなる。工事期間中も県道を通行できるよう、付け替え道路を造った。
 付け替え道路の工事は国交省能代河川国道事務所が昨年11月末から着手。県道南側にあった林を切り崩し、同市脇神の川口南交差点側から伊勢堂岱縄文館側へ下る道路約520㍍を新設した。
 これまでの県道は伊勢堂岱遺跡の駐車場や伊勢堂岱縄文館より高い位置にあった。県道の切り替えにより、駐車場付近を通るほか、旧県道下にあるトンネル型の構造物(ボックスカルバート)を通過することとなった。構造物付近は大きなカーブがあり、走行には注意が必要。
 同事務所は「鷹巣大館道路事業が本年度の供用に向け大きく前進した」とし、切り替え後も現場作業などで交通規制が生じるため、「現場の誘導に従って通行してほしい」と呼び掛けている。

大館大文字まつり 大文字焼き実現目指す 5月に可否判断 その他の全行事中止

2020-04-29
大館の夏の恒例行事となっている鳳凰山大文字焼き(昨年の祭り)
 大館大文字まつり実行委員会(小池昌平委員長)は28日、大館市御成町の観光交流施設「秋田犬の里」で本年度初会合を開き、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年8月の祭りの大部分を中止すると決め、鳳凰山大文字焼きについてのみ実施する方向で検討していくことを確認した。大文字焼きは「三密を避けて成立する数少ない行事」とし、感染防止対策を徹底した上で実現を目指す。時期は8月に限らず、11月までを想定している。市民の意見を集約し、5月中旬までに可否を判断する。
 委員ら約20人が出席。始めに大文字焼きを除いた行事の中止について、全会一致で決定。県内外で9月上旬までのほとんどの夏祭りが中止となっていることを踏まえ、「昼の部」や「夜の部」の打ち上げ花火などは参加者、観覧者が密集する可能性が高いことから判断した。
 大文字焼きについては、小池委員長が「三密を避けてできる行事は、暗い雰囲気を少しでも改善する役割が課せられていると思う」とし、新型コロナウイルス終息への願い、医療・救急関係者への敬意とエールを込めて実施したい考えを示した。
 実施するための条件として▽市民の賛同▽「夜の部」会場の長木川河川敷の閉鎖、警備員配置▽大人数でのパーティー等の自粛要請―などが必要であるとし、日時については感染拡大状況を考慮した上で「8~11月の間で、最適な日を考えたい」と述べた。
 委員からは「趣旨を説明すれば、市民は理解してくれると思う」などと賛成する声が目立った。一方、「人が集まる可能性がないとは言い切れないのが心配」「他県から訪れる人への対策に注意しないと」といった意見も上がった。
 実施については事務局に一任することで決定。感染拡大が収まらない場合は中止することも想定した上で、実現を目指すことにした。市民の意見を集約した後、市、市観光協会、大館商工会議所が協議して可否を正式に決める。
 インターネット中継など多くの市民が鑑賞できる方法も検討していく。市観光協会の山城久和会長は「状況が許されるなら、(新型コロナウイルス対策の)最前線で働く人、落ち込んでいる人たちに、大文字の火でエールを送りたい。市民が同時に火を見上げることで、思いを届けられれば」と話した。
 大文字焼きも含めて全面中止となれば、1987年以来33年ぶり。大文字焼きは昨秋から準備作業が始まっており、薪として使用するため鳳凰山の中腹付近に既に運んであるアカマツの処理なども課題となってくる。

山菜採りシーズン クマに気を付けて 鹿角市が看板など設置 死亡事故現場など封鎖

2020-04-29
バリケード、死亡事故発生の看板を取り付ける市職員ら(鹿角市十和田大湯熊取平)
 山菜採りシーズンのクマによる事故を防ごうと鹿角市農林課などは28日、2016年に死亡事故が発生した十和田高原地区の市道と、国有林に通じる林道約60カ所に車が通行できないようバリケードや「入山禁止」と書かれた看板を設置した。〝3密〟に該当しないことから今年は入山者数が増えるとみられ、設置でさらに注意を促す。設置箇所の道路は11月20日まで封鎖する。
 タケノコの産地として知られる市十和田大湯の熊取平や田代平を含む同地区では16年5月から6月にかけて、クマによる4件の死亡事故が発生。市内では昨年、死亡事故はなかったが、4件で6人がけがを負った。
 市は16年以降、現場周辺の市道や山林に入りやすい私有地などに看板やロープを設置。シーズンが本格化する前のこの時期から雪が降る頃まで封鎖して呼び掛ける。担当者によると、事故周知で一時入山者が減少。これに伴い、クマの生息数が増えた可能性があるという。一方で、ロープを乗り越える入山者も確認している。
 この日は農林課、危機管理課の職員計11人や鹿角署員が5班に分かれ、作業を進めた。死亡事故現場に通じる市道は、バリケードを設置。「この先でクマによる死傷事故発生!」と書かれた看板も合わせて掲示し、土のうでしっかり固定した。農林課の小野寺裕一農地林務班長は「事故から年数はたったが、依然危険な状態が続いているとみられ、引き続き地区での山菜採り自粛を呼び掛けたい。警察と連携して休日を中心に見回りを実施したい」と話していた。
 市内では今月3日、尾去沢の住宅地で例年より6週間早くクマが目撃された。暖冬で山の雪解けも早く、山菜採りシーズンが長期化すると危惧。市は5月中旬ごろからパトロールを行う。
RSS(別ウィンドウで開きます) 

大館市 新ポスト「理事」設置 北林総務部長を再任用 司令塔として総合的調整

2020-03-31
  大館市は2020年度から、市長部局内に新たなポストの「理事」を設置し、本年度末で定年退職する北林武彦総務部長(60)=岩瀬=を充てると30日、発表した。第2期総合戦略に基づく地方創生の取り組みを深化させるため、司令塔と各部局間の総合的な調整を図る役割を担う。発令は4月2日付。
 30日に開いた定例会見で福原市長が説明した。理事は特別職ではなく、一般職(部長級待遇)の任期付き職員。任期は22年度末までの3年間。
 北林氏は1981年4月、田代町採用。市の財政課長、教育委員会教育次長などを歴任し、2015年10月から総務部長を務めている。
 福原市長は「通常、市町村の部長は1、2年で変わるが、総務部長を4年6カ月務め、だからこそ大館市ならではの行財政運営ができた」と評価。「地方創生の取り組みの中心的役割を担ってきたため、これまでの経験を生かし、司令塔として総合的な調整を行ってほしい」と述べた。
 新年度創設する観光交流スポーツ部などの業務に触れ、「『内に優しく、外に強く』という観点からも、福祉部の長寿課や健康課の事業に、スポーツ振興課が関わってくる。横串を指さなければならない事業が増え、今まで以上に俯瞰(ふかん)の視点で特別職をサポートできるポジションが必要」と強調した。
 理事設置にあたっては県の人事を参考にしたとし、「市の観光分野は業務量が伸び、関係性が多大になっている。これまで培ってきた知見やノウハウを後進の指導に生かし、次の人材を育成するという意味でも、活躍してもらった方が組織にとって良いと考えている」と述べた。
 

新型コロナ 営業継続へ緊急要望書 旅館ホテル組合鷹巣阿仁支部

2020-03-31
津谷市長㊧に要望書を提出する種倉支部長㊥(北秋田市役所)
 県旅館ホテル生活衛生同業組合(松岡讓裕理事長)は30日、北秋田市役所で新型コロナウイルス感染症に伴う宿泊事業の継続危機を乗り越えるための緊急要望書を提出した。宿泊施設への感染防止や経営悪化に対する支援など2項目を求め、津谷市長は「スピード感を持って対応したい」と述べた。
 同組合によると、県内の宿泊業を営む旅館やホテルでは、歓送迎会の自粛や外国人訪日客の宿泊予約のキャンセルによる影響が出ている。現状が続いた場合は「営業の継続が困難となる事業者が現れ、地域経済に深刻な影響を及ぼすことが懸念される」とし、宿泊事業の存続と地域経済の維持に向けて、県内各市町村に要望書を提出している。 
 要望は2項目の計3点。宿泊施設における感染防止の支援は、マスクや消毒薬など宿泊事業の維持継続に不可欠な物資の円滑な供給に対し、できる限りの支援策を講ずるよう求めるもの。
 宿泊客の減少やイベント自粛に伴う経営悪化に対する支援については、事業者に対する税負担の減免を要望。このほか住民活動が過度に萎縮することのないよう適切な情報発信や、感染の沈静化後に市内宿泊施設で利用可能な割引クーポンの発行など、交流人口の回復に向けた「機動的で柔軟性のある取り組み」の実施を求めた。
 同市では5施設が加盟する同組合鷹巣支部と10施設が加盟する阿仁支部が要望書を提出。種倉耕一・阿仁支部長と持地茂樹・鷹巣支部長代理、県組合の塚本民雄副理事長ら4人が市役所を訪れ、種倉支部長が津谷市長に要望書を手渡した。
 種倉支部長は「想像を超える痛手。今までにない状況でどうすればいいか見当が付かない」と深刻な現状を話し、支部として「ご助力をお願いしたい」と述べた。終息後の対応については、他市町村の取り組みに埋もれない対策や、宿泊施設ごとに均等な支援を要望した。
 津谷市長は、据え置き期間の保証料と利息の全額を市が補助する特別融資制度を4月1日から運用開始することなどを説明。「国や県の動向を見ながらスピーディーに対応する。力を合わせ、地域に元気を取り戻せるよう頑張りたい」と話した。

 

大里ファーム 全国そば優良生産表彰 放棄地解消や6次産業化

2020-03-31
児玉市長㊧に受賞を報告する浅石副理事長(鹿角市役所)
 鹿角市八幡平の農事組合法人・大里ファーム(安保春喜代表理事、構成農家50戸)が、2019年度の全国そば優良生産表彰を受賞した。北鹿地方では初めての受賞。30日は浅石昌敏副理事長が市役所を訪れ、児玉一市長に喜びの報告を行った。
 表彰事業は日本蕎麦(そば)協会が1989年度から毎年実施。日本の伝統食、健康食であるソバの栽培について、生産性の向上または経営改善の面から創意工夫を行い、他の範となる生産農家・集団を表彰している。
 31回目の今回は、農林水産大臣賞をはじめ7種類の各賞に12個人・団体が選ばれた。このうち大里ファームは日本麺類業団体連合会会長賞を受賞。
 大里ファームは、市が「そばの里プロジェクト推進事業」を始めた2009年度から、ソバづくりに取り組んでいる。
 作付面積は年々拡大し、19年度は184㌶。内訳は田93㌶、畑91㌶。田は転作田で、畑は原野化していた耕作放棄地16㌶と遊休農地75㌶を活用している。
 毎年9月にはソバの花を見ながら新そばを食べる「新そば祭り」を開催。ユネスコ無形文化遺産の「大日堂舞楽」をモチーフにした乾麺「大日堂そば」の製造販売による6次産業化や、生産効率(単収、質)の向上を図る取り組みも進めている。今回の受賞はこうした取り組みが評価された。
 受賞報告を受けた児玉市長は「長年の耕作放棄地等の解消や6次産業化に向けて、ファームの皆さんが頑張った成果。市としても所得向上につながるよう引き続き応援していきたい」と期待した。
 浅石副理事長は「高齢化やトラクターが壊れたといった理由で、借りていた畑を返す生産者が増えている。遊休農地だった畑75㌶をソバ栽培に活用していなければ、その半分は耕作放棄地になり〝アカシア畑〟になっていたと予想される」と強調。「今後もできる範囲で耕作放棄地等の解消に努めたい」と話した。

 

「きょうの秋田犬」 動画投稿サイトで公開 臨時休館中の楽しみを

2020-03-30
秋田犬のさまざまな表情をカメラに収め、動画を公開している(秋田犬の里)
 秋田犬を飼育する大館市の地域おこし協力隊が、動画投稿サイト・ユーチューブで「きょうの秋田犬」を公開している。秋田犬の里が臨時休館中のため、来館できない人に少しでも秋田犬の魅力を伝えようと企画。散歩の様子など、展示だけでは見ることができない一面を伝えている。
 22日に「秋田犬ふれあい隊in秋田犬の里」のチャンネルを開設し、市で飼育している犬のほか、展示に参加している秋田犬保存会会員の犬の動画を紹介している。
 29日の撮影では、会員の「純」(雌5歳)と「明」(同10カ月)を撮影。散歩で元気いっぱいに走り回る姿や芝生の上でくつろぐ姿など、さまざまな表情をカメラに収めた。
 隊員の加藤瞳さんは「毛色の違いは見た目で分かるけれど、性格は写真だけでは伝わらない。動画で犬の個性を伝えていきたい」と話している。
 今後は秋田犬とともに館内の紹介なども予定している。
 

ネギに続いては キャベツ詰め放題 鹿角市の末広ファーム

2020-03-30
協力してキャベツを詰め込む親子(鹿角市十和田末広)
 鹿角市十和田の農業組合法人・末広ファーム(柳沢義一代表理事)は29日、同所末広字村下の畑で詰め放題のイベント「雪の下キャベツ収穫祭」を開いた。専用の袋を購入した市民らが収穫したてのキャベツを袋いっぱいに詰め込み、抱えるようにして運ぶ姿が見られた。
 地域貢献の一環で実施。昨年12月にネギの詰め放題も行い、2回目のイベント。借り受けた畑2・4㌶にキャベツを植え付けた。暖冬の今年は〝雪の下〟とは言えないものの、数回の積雪と冷え込みがあったことで、甘く、歯ごたえの良いものに仕上がったという。コメ1斗分が入るビニール袋を一つ500円で販売し、購入者が収穫、袋詰めを行った。
 会場の畑は午前10時の開始を前にカッパなどを着た市民らでにぎわった。袋を購入しキャベツを品定め。鎌や包丁の刃を入れて収穫した。揺すったり、伸ばしたりしてスペースを確保した袋に、ぎゅうぎゅうに詰め込んでいた。きょうだいや親戚と分けるという大館市の70歳代女性は「1袋に15玉も詰めることができた。収穫の催し物はなかなかないので楽しい。サラダやロールキャベツなど、毎日キャベツ料理にして、スリムになりたい」と笑顔だった。
 柳沢代表は「思った以上に来場者があり、喜んでもらえてよかった。詰め放題は本年度から始めた事業。若手社員の意見を取り入れるなどして今後も続けていきたい」と話していた。

 
 
印刷に関するご案内
ご案内
広告に関するお問い合わせ
お問い合わせ
購読のお申し込み
購読お申し込み
掲載写真のご購入
ご購入お申し込み
後援のお申し込み
資料請求
記事・写真等2次使用について
資料請求
株式会社 北鹿新聞社

〒017-0895
秋田県大館市字長倉79
TEL.0186-49-1255(総務課)
FAX.0186-43-3065(総務課)
 
*日刊新聞発行および一般印刷*
TOPへ戻る