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コロナ影響 観光地は異例の光景 大型連休の後半スタート 十和田湖は外出自粛で人影なく

2020-05-03
 大型連休後半の5連休初日となった2日、例年多くの観光客でにぎわいを見せる国立公園十和田湖は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で人影はほとんどなく閑散とし、国内有数の観光地に異例の光景が広がっていた。
 十和田湖は4月11日の湖水開きで本格的な春の観光シーズンが幕開けとなるはずだったが、新型コロナの流行が懸念されることから遊覧船の運航開始が延期に。その後も当面の間、運休となっている。
 湖畔の観光・宿泊施設や飲食店、土産店なども軒並み休業。通行する車両も少なく、例年とは違った様子となっている。
 毎年多くの観光客が訪れる「乙女の像」周辺では2日の午前中、散歩する地元住民や十和田神社参詣者らが数人見られたが、観光客の姿はほとんど見られなかった。
 小坂町にある人気スポット、発荷峠展望台の第1、第2駐車場は人の出入りを抑止するため当面は閉鎖。県はバリケードに設置した看板に「観光地など多くの人が集まる場所への訪問は自粛してくださるようご協力をお願いします」と記し、新型コロナ感染症対策への理解を求めている。
 仕事の関係で十和田湖を訪れた鹿角市十和田大湯の60代男性は「観光客がいなくなった十和田湖はこの先どうなるんだろうと思う。特に外国人観光客がいつ戻るのかめどが立たず、厳しい状況が続くのでは」と不安げに話した。
 感染の拡大防止のため、外出や営業自粛などを求める緊急事態宣言は全国で6日まで発令。安倍晋三首相は1日、全国を対象に期間をさらに1カ月程度延長する方針を示している。
人気スポット「乙女の像」。2日午前は観光客が見当たらなかった(十和田湖畔)
大型連休の例年のにぎわい(2015年)

料理で五感をフル活用 栄養士が簡単レシピ紹介 ステイホームのてほどき

2020-05-03
子どもたちと料理を楽しむ北林さん(右)=本人提供
 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、今年の大型連休は不要不急の外出自粛が呼び掛けられている。今だからこそ、家族で、夫婦で、1人で、自宅で過ごす「ステイホーム」の楽しみ方を北鹿地方の〝達人〟に聞いた。
   「休校が続き、子どもも親もストレスがたまっている。家庭でできることを考えたとき、料理にたどり着いた」。栄養士で、食育アドバイザーの資格を持つ北林里織さん(48)=大館市岩瀬=は、高校1年の娘と小学6年の息子と作ったスコーンとプリンのレシピを紹介してくれた。
 いずれも身近な材料で、手順も簡単。「スコーンはチョコを割り入れるとスイーツにもなり、好きな具材で作ってほしい」と提案。「市販のプリンにトッピングするだけでも楽しく、家にある果物の缶詰やクッキーなどのお菓子も活用できる」と呼び掛ける。
 「いい匂いや味付けなど、家の中で五感をフル回転できるのが料理の良さ」と北林さん。「『学校でこんなことがあったよ』など親子の会話が減ったと感じていたが、好きな味や旬の野菜について話しながら調理することで、親子のコミュニケーションが深まる」と話した。
 【レシピ】(4個分)
 ◇野菜たっぷりスコーン
 ▽材料 ホットケーキミックス100㌘、ヨーグルト(牛乳)20㌘、タマネギ(千切り)100㌘、ベーコン(同)40㌘、コーン缶50㌘、溶けるチーズ100㌘ トマトソース(トマト1個、オリーブオイル・酢各大さじ1、塩こしょう・バジル各少々)
 ▽作り方 ①ホットケーキミックス、牛乳を軽くまぜ、具材を入れてこねる ②生地を成形し、180度のオーブンで15分焼く ③ソースの材料をミキサーにかける(みじん切りでも)
 ◇プリンアラモード
 ▽材料 卵4個、牛乳400㍉㍑、砂糖100㌘
 ▽作り方 ①鍋に牛乳、砂糖を入れ人肌程度に加熱し砂糖を溶かす ②卵を割り、?を入れて網でこす ③プリン液を容器に入れアルミホイルをかける ④ふた付き鍋に容器の3分の2の高さまで水を入れ沸騰させる。鍋に容器を入れ、ふたをし、弱火で20分加熱 ⑤生クリームやフルーツを飾る

鹿角市 花輪中の新シンボル 校旗授与式 児玉市長から田中校長へ

2020-05-03
児玉市長(左)から校旗を受け取る田中校長(鹿角市役所)
 先月1日に鹿角市の花輪一中と花輪二中を統合して発足した花輪中(田中一良校長、生徒336人)の校旗が1日、児玉一市長から田中校長へ授与された。校名以外は花輪一中の校旗とほぼ同じデザインとなっている。
 一中と二中の開校記念日に合わせて実施。当初は同校を会場に、市長から生徒会長、生徒会長から校長へと校旗が授与される予定だった。しかし、新型コロナウイルスの影響による休校に伴い、次第が簡素化され、場所も市役所に変更して行われた。
 新調された校旗は紫色の生地の中央に、花輪一中から引き継いだ校章をデザイン。
 児玉市長は「生徒たちには新しい仲間と元気に過ごし、健やかに成長してほしい。地域に愛される学校を目指して」と期待。田中校長は「学校が再開したら一中と二中のそれぞれの良さを融合させ、新しい花輪中の歴史を築いていくステージにしたい」と抱負を述べた。
 校旗はしばらく花輪中の中央玄関に飾って生徒たちに披露する予定。

夏山シーズン 人気の森吉山もひっそり 登山も「厳に自粛を」

2020-05-02
積雪が残るこめつがコース側の登山口(1日)
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、全国組織の山岳団体が「登山自粛」を呼び掛ける中、夏山登山シーズンを迎えた北鹿地方。「花の百名山」の一つ、北秋田市の森吉山(標高1454㍍)は例年県内外から大勢が訪れるが、市は「観光地などへの不要不急の外出は控えて」としている。
 自粛を呼び掛けるのは日本山岳・スポーツクライミング協会、日本勤労者山岳連盟、日本山岳会、日本山岳ガイド協会の4団体。出掛けた先の山で感染を広げ、自らも感染してしまうリスクが高まるとして愛好者に向けて「厳に自粛を」と先月20日付で発信した。
 登山者が発熱などで体調を崩した場合、救助する側も感染リスクを負うことになるという。この呼び掛けを踏まえ、入山や登山の制限に踏み切る自治体も出ている。
 森吉山ではシーズンインを告げる「山開き」(当初5月3日予定)の中止がすでに決まっている。例年、地元や秋田市、首都圏からも参加し100人近くが一斉に登る。主催する森吉山岳会の森川鉄雄会長は「全国組織と同様、シーズン中も登山の自粛を呼び掛ける」と会の姿勢を説明。「呼び掛けによって、そんなに登る人はいないのでは」と予想する。
 主要ルートの一つで山の北側から入山する「こめつがコース」の登山口付近は1日朝、小雨が降ったこともあって人影は見当たらなかった。例年通り残雪があり、登山装備に配慮が必要な状況。ただ、秋田地方気象台は3日から晴れ、気温が上がると予報。〝登山日和〟に伴う人出が懸念されている。
 市商工観光課によると、登山口に通じる市道沿いに宿泊施設があり、一般の通行もあるため通行規制は考えていないという。避難小屋2カ所は避難目的の性質上、閉鎖しない。佐藤義隆課長は「特別な対応はしていないが、登山を含め不要不急の外出は控えてほしい」と話した。
 山の南西側にある森吉山阿仁スキー場は新型コロナの影響でゴンドラ運行を休止している。当面、山頂駅までゴンドラで登ることはできない。

 

鹿角市社会福祉協議会 地域福祉の拠点オープン 関係者がセレモニー 

2020-05-02
テープカットし、新事務所がオープン(下花輪地内)
 鹿角市社会福祉協議会(石井勲会長)は1日、新事務所の開所式を行い、新たな拠点で業務を始めた。念願の自前の事務所で、「市民の期待に応え、福祉向上に努める」と願いを込めた。
 福祉保健センター内に入っていた旧事務所は、年々手狭になってきたため、新築工事に着手した。場所は、花輪字下花輪地内で、福祉保健センターと道路を挟んだ向かい側。木造2階建て、延べ床面積は442平方㍍。
 1階には事務室、生活困窮者自立支援・権利擁護センター、多世代交流スペース、相談室、団体活動ルームなどを配置。2階には居宅介護支援事業所と訪問介護事業所、花輪・尾去沢地域包括支援センター、会議室などを整備した。
 入り口から入って右側の多世代交流スペースは、自由に出入りができる。1人暮らしのお年寄りなどの「居場所」として、多様な交流や憩いの場としての活用が期待される。
 開所式は玄関前で行われた。来賓招待を最小限にするなど新型コロナウイルス感染予防の対応を取った。石井会長は「念願の自前事務所。福祉を取り巻く課題は複雑化し、専門性とチームワークが必要となっている。市民の信頼と期待に応え、福祉向上に努めたい」とあいさつ。
 来賓として児玉一市長が「福祉の心を育む施設として、大いに利用されることを期待する」と祝辞を述べた後、石井会長と児玉市長がテープカットを行い開所を祝った。

 
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比内地鶏支援 CF好調、400万円超 秋田犬 ツーリズム 総菜加工品など提供

2020-04-30
秋田比内やで製造している比内地鶏の総菜加工品(秋田比内や大館本店)
 大館、北秋田、小坂、上小阿仁4市町村の観光地域づくり法人・秋田犬ツーリズム(中田直文会長)は、比内地鶏の消費拡大につなげようとクラウドファンディング(CF)を行っている。開始翌日に目標の100万円を達成し、29日までに417万円を超える支援が集まっている。市内の業者が製造した総菜加工品などをセットにし、家庭でも食べやすい商品を提供。同法人では「比内地鶏のハードルを下げて味わってもらう取り組み。たくさんの人に食べてほしい」としている。期間は5月31日まで。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、需要が落ち込む比内地鶏の消費を支援しようと、購入型クラウドファンディング「#比内地鶏を食べて応援」プロジェクトを22日からスタート。1口1万円で、比内地鶏正肉、比内地鶏ステーキ、ハンバーグなど冷凍品が入った「温めるだけのお惣菜セット」と、比内地鶏スープ、親子丼の素などの常温品「調味料セット」の2種類を用意した。冷凍品は秋田比内や、本家比内地鶏、常温品はJA秋田たかのす、秋田活性化の共同出品。
 このうち、秋田比内や(武藤幸美社長)の総菜加工品は、家庭や弁当などで気軽に味わえるようにと、先月から販売を始めた商品。保存料や化学調味料を使わずに工場で一つ一つ手作りした。湯煎や電子レンジで簡単に温められる。ステーキセットは3枚で1080円(税込み)、ハンバーグセットは2個で648円(同)など、比内地鶏商品としては買い求めやすい価格となっている。
 クラウドファンディングが好調なことについて、「応援してくれる人がたくさんいることを実感した。比内地鶏のブランド力はまだまだある」と武藤社長。今後は「地元が応援していかないと守れない危機。この機会にファンを増やしていければ」と話している。
 支援の申し込みは「FAN AKITA」から。秋田比内やの商品は個別の注文も受け付ける。問い合わせは同社(電話0186・52・3886)。

県営工業団地拡張 付け替え道路の供用開始 大館市 一部舗装工事続く

2020-04-30
供用開始した市道二井田片貝沼田線の付け替え道路(大館市二井田)
 大館市は、県営大館工業団地拡張事業に伴う市道二井田片貝沼田線の一部付け替え道路の供用を開始した。拡張地造成計画の変更で工事が遅れ、当初3月完成予定だったが6月中となる見通し。一部未舗装区間があり、安全確保の上で工事を進める。6月議会に付け替え道路の市道認定案を提出する予定。
 団地内企業が生産体制増強に向け拡張地取得の意向を示したとして、既存団地との一体的利活用を図ろうと2019年度に付け替え事業に着手。拡張事業は大館第1南側4・8㌶と大館第2東側13・8㌶で16年9月に着工し、平安時代の埋没建物が屋根を残した状態で見つかった「片貝家ノ下遺跡」を含む用地は除外したため、当初より4㌶減の18・6㌶を整備した。
 ニプロ大館工場と第2拡張地の間を通る320㍍区間、拡張地南側の330㍍区間をそれぞれ付け替え、拡張地内に整備された団地内道路に接続。上水道・工業用水道管も移した。旧ルート858・3㍍から新ルート1033・2㍍となり、今月24日正午に供用開始した。
 県の造成工事は昨年11月に終える予定だったが、進出予定企業の工場増設計画との調整で大幅な変更が生じ、3月末の工期に延長。その影響で道路新設工事の舗装や既存市道の撤去工事、市有地の造成工事、電柱移転補償なども遅れた。工場増設には影響を与えないよう6月中の完成を目指している。
 市道二井田片貝沼田線は、国道285号から工業団地へのアクセス道として13~17年度に拡幅改良を実施。今回は路線付け替えのため、道路事業の国交付金の返還には該当しない見通し。市商工課によると、企業側が拡張地を取得すると大規模な投資と雇用拡大が見込まれるという。

日沿道鷹巣大館道路 県道の切り替え完了 北秋田市脇神 空港西線で520㍍新設

2020-04-30
縄文館側へ下る県道(左)に切り替え、通行止めにした道路(右)を鷹巣大館道路として整備(北秋田市脇神)
 日本海沿岸東北自動車道鷹巣大館道路の工事に伴い、新たな道路の付け替えが必要となっていた北秋田市脇神の県道大館能代空港西線で今月、付け替え道路約520㍍が完成した。27日に道路の切り替え作業が行われ、県道が伊勢堂岱遺跡の駐車場付近を通過するようになった。
 鷹巣大館道路の大館能代空港インターチェンジ(IC)以西は未開通区間。国交省が担当する鷹巣大館道路の大館能代空港IC―同市脇神間の接続区間(1・7㌔)と、県が担当する市脇神―今泉間の鷹巣西道路(5・25㌔)は、いずれも2020年度の供用開始を目指している。
 接続区間の一部は、これまで車両が通行していた県道を鷹巣大館道路として整備することとなる。工事期間中も県道を通行できるよう、付け替え道路を造った。
 付け替え道路の工事は国交省能代河川国道事務所が昨年11月末から着手。県道南側にあった林を切り崩し、同市脇神の川口南交差点側から伊勢堂岱縄文館側へ下る道路約520㍍を新設した。
 これまでの県道は伊勢堂岱遺跡の駐車場や伊勢堂岱縄文館より高い位置にあった。県道の切り替えにより、駐車場付近を通るほか、旧県道下にあるトンネル型の構造物(ボックスカルバート)を通過することとなった。構造物付近は大きなカーブがあり、走行には注意が必要。
 同事務所は「鷹巣大館道路事業が本年度の供用に向け大きく前進した」とし、切り替え後も現場作業などで交通規制が生じるため、「現場の誘導に従って通行してほしい」と呼び掛けている。

大館大文字まつり 大文字焼き実現目指す 5月に可否判断 その他の全行事中止

2020-04-29
大館の夏の恒例行事となっている鳳凰山大文字焼き(昨年の祭り)
 大館大文字まつり実行委員会(小池昌平委員長)は28日、大館市御成町の観光交流施設「秋田犬の里」で本年度初会合を開き、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年8月の祭りの大部分を中止すると決め、鳳凰山大文字焼きについてのみ実施する方向で検討していくことを確認した。大文字焼きは「三密を避けて成立する数少ない行事」とし、感染防止対策を徹底した上で実現を目指す。時期は8月に限らず、11月までを想定している。市民の意見を集約し、5月中旬までに可否を判断する。
 委員ら約20人が出席。始めに大文字焼きを除いた行事の中止について、全会一致で決定。県内外で9月上旬までのほとんどの夏祭りが中止となっていることを踏まえ、「昼の部」や「夜の部」の打ち上げ花火などは参加者、観覧者が密集する可能性が高いことから判断した。
 大文字焼きについては、小池委員長が「三密を避けてできる行事は、暗い雰囲気を少しでも改善する役割が課せられていると思う」とし、新型コロナウイルス終息への願い、医療・救急関係者への敬意とエールを込めて実施したい考えを示した。
 実施するための条件として▽市民の賛同▽「夜の部」会場の長木川河川敷の閉鎖、警備員配置▽大人数でのパーティー等の自粛要請―などが必要であるとし、日時については感染拡大状況を考慮した上で「8~11月の間で、最適な日を考えたい」と述べた。
 委員からは「趣旨を説明すれば、市民は理解してくれると思う」などと賛成する声が目立った。一方、「人が集まる可能性がないとは言い切れないのが心配」「他県から訪れる人への対策に注意しないと」といった意見も上がった。
 実施については事務局に一任することで決定。感染拡大が収まらない場合は中止することも想定した上で、実現を目指すことにした。市民の意見を集約した後、市、市観光協会、大館商工会議所が協議して可否を正式に決める。
 インターネット中継など多くの市民が鑑賞できる方法も検討していく。市観光協会の山城久和会長は「状況が許されるなら、(新型コロナウイルス対策の)最前線で働く人、落ち込んでいる人たちに、大文字の火でエールを送りたい。市民が同時に火を見上げることで、思いを届けられれば」と話した。
 大文字焼きも含めて全面中止となれば、1987年以来33年ぶり。大文字焼きは昨秋から準備作業が始まっており、薪として使用するため鳳凰山の中腹付近に既に運んであるアカマツの処理なども課題となってくる。

山菜採りシーズン クマに気を付けて 鹿角市が看板など設置 死亡事故現場など封鎖

2020-04-29
バリケード、死亡事故発生の看板を取り付ける市職員ら(鹿角市十和田大湯熊取平)
 山菜採りシーズンのクマによる事故を防ごうと鹿角市農林課などは28日、2016年に死亡事故が発生した十和田高原地区の市道と、国有林に通じる林道約60カ所に車が通行できないようバリケードや「入山禁止」と書かれた看板を設置した。〝3密〟に該当しないことから今年は入山者数が増えるとみられ、設置でさらに注意を促す。設置箇所の道路は11月20日まで封鎖する。
 タケノコの産地として知られる市十和田大湯の熊取平や田代平を含む同地区では16年5月から6月にかけて、クマによる4件の死亡事故が発生。市内では昨年、死亡事故はなかったが、4件で6人がけがを負った。
 市は16年以降、現場周辺の市道や山林に入りやすい私有地などに看板やロープを設置。シーズンが本格化する前のこの時期から雪が降る頃まで封鎖して呼び掛ける。担当者によると、事故周知で一時入山者が減少。これに伴い、クマの生息数が増えた可能性があるという。一方で、ロープを乗り越える入山者も確認している。
 この日は農林課、危機管理課の職員計11人や鹿角署員が5班に分かれ、作業を進めた。死亡事故現場に通じる市道は、バリケードを設置。「この先でクマによる死傷事故発生!」と書かれた看板も合わせて掲示し、土のうでしっかり固定した。農林課の小野寺裕一農地林務班長は「事故から年数はたったが、依然危険な状態が続いているとみられ、引き続き地区での山菜採り自粛を呼び掛けたい。警察と連携して休日を中心に見回りを実施したい」と話していた。
 市内では今月3日、尾去沢の住宅地で例年より6週間早くクマが目撃された。暖冬で山の雪解けも早く、山菜採りシーズンが長期化すると危惧。市は5月中旬ごろからパトロールを行う。
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大館市 新ポスト「理事」設置 北林総務部長を再任用 司令塔として総合的調整

2020-03-31
  大館市は2020年度から、市長部局内に新たなポストの「理事」を設置し、本年度末で定年退職する北林武彦総務部長(60)=岩瀬=を充てると30日、発表した。第2期総合戦略に基づく地方創生の取り組みを深化させるため、司令塔と各部局間の総合的な調整を図る役割を担う。発令は4月2日付。
 30日に開いた定例会見で福原市長が説明した。理事は特別職ではなく、一般職(部長級待遇)の任期付き職員。任期は22年度末までの3年間。
 北林氏は1981年4月、田代町採用。市の財政課長、教育委員会教育次長などを歴任し、2015年10月から総務部長を務めている。
 福原市長は「通常、市町村の部長は1、2年で変わるが、総務部長を4年6カ月務め、だからこそ大館市ならではの行財政運営ができた」と評価。「地方創生の取り組みの中心的役割を担ってきたため、これまでの経験を生かし、司令塔として総合的な調整を行ってほしい」と述べた。
 新年度創設する観光交流スポーツ部などの業務に触れ、「『内に優しく、外に強く』という観点からも、福祉部の長寿課や健康課の事業に、スポーツ振興課が関わってくる。横串を指さなければならない事業が増え、今まで以上に俯瞰(ふかん)の視点で特別職をサポートできるポジションが必要」と強調した。
 理事設置にあたっては県の人事を参考にしたとし、「市の観光分野は業務量が伸び、関係性が多大になっている。これまで培ってきた知見やノウハウを後進の指導に生かし、次の人材を育成するという意味でも、活躍してもらった方が組織にとって良いと考えている」と述べた。
 

新型コロナ 営業継続へ緊急要望書 旅館ホテル組合鷹巣阿仁支部

2020-03-31
津谷市長㊧に要望書を提出する種倉支部長㊥(北秋田市役所)
 県旅館ホテル生活衛生同業組合(松岡讓裕理事長)は30日、北秋田市役所で新型コロナウイルス感染症に伴う宿泊事業の継続危機を乗り越えるための緊急要望書を提出した。宿泊施設への感染防止や経営悪化に対する支援など2項目を求め、津谷市長は「スピード感を持って対応したい」と述べた。
 同組合によると、県内の宿泊業を営む旅館やホテルでは、歓送迎会の自粛や外国人訪日客の宿泊予約のキャンセルによる影響が出ている。現状が続いた場合は「営業の継続が困難となる事業者が現れ、地域経済に深刻な影響を及ぼすことが懸念される」とし、宿泊事業の存続と地域経済の維持に向けて、県内各市町村に要望書を提出している。 
 要望は2項目の計3点。宿泊施設における感染防止の支援は、マスクや消毒薬など宿泊事業の維持継続に不可欠な物資の円滑な供給に対し、できる限りの支援策を講ずるよう求めるもの。
 宿泊客の減少やイベント自粛に伴う経営悪化に対する支援については、事業者に対する税負担の減免を要望。このほか住民活動が過度に萎縮することのないよう適切な情報発信や、感染の沈静化後に市内宿泊施設で利用可能な割引クーポンの発行など、交流人口の回復に向けた「機動的で柔軟性のある取り組み」の実施を求めた。
 同市では5施設が加盟する同組合鷹巣支部と10施設が加盟する阿仁支部が要望書を提出。種倉耕一・阿仁支部長と持地茂樹・鷹巣支部長代理、県組合の塚本民雄副理事長ら4人が市役所を訪れ、種倉支部長が津谷市長に要望書を手渡した。
 種倉支部長は「想像を超える痛手。今までにない状況でどうすればいいか見当が付かない」と深刻な現状を話し、支部として「ご助力をお願いしたい」と述べた。終息後の対応については、他市町村の取り組みに埋もれない対策や、宿泊施設ごとに均等な支援を要望した。
 津谷市長は、据え置き期間の保証料と利息の全額を市が補助する特別融資制度を4月1日から運用開始することなどを説明。「国や県の動向を見ながらスピーディーに対応する。力を合わせ、地域に元気を取り戻せるよう頑張りたい」と話した。

 

大里ファーム 全国そば優良生産表彰 放棄地解消や6次産業化

2020-03-31
児玉市長㊧に受賞を報告する浅石副理事長(鹿角市役所)
 鹿角市八幡平の農事組合法人・大里ファーム(安保春喜代表理事、構成農家50戸)が、2019年度の全国そば優良生産表彰を受賞した。北鹿地方では初めての受賞。30日は浅石昌敏副理事長が市役所を訪れ、児玉一市長に喜びの報告を行った。
 表彰事業は日本蕎麦(そば)協会が1989年度から毎年実施。日本の伝統食、健康食であるソバの栽培について、生産性の向上または経営改善の面から創意工夫を行い、他の範となる生産農家・集団を表彰している。
 31回目の今回は、農林水産大臣賞をはじめ7種類の各賞に12個人・団体が選ばれた。このうち大里ファームは日本麺類業団体連合会会長賞を受賞。
 大里ファームは、市が「そばの里プロジェクト推進事業」を始めた2009年度から、ソバづくりに取り組んでいる。
 作付面積は年々拡大し、19年度は184㌶。内訳は田93㌶、畑91㌶。田は転作田で、畑は原野化していた耕作放棄地16㌶と遊休農地75㌶を活用している。
 毎年9月にはソバの花を見ながら新そばを食べる「新そば祭り」を開催。ユネスコ無形文化遺産の「大日堂舞楽」をモチーフにした乾麺「大日堂そば」の製造販売による6次産業化や、生産効率(単収、質)の向上を図る取り組みも進めている。今回の受賞はこうした取り組みが評価された。
 受賞報告を受けた児玉市長は「長年の耕作放棄地等の解消や6次産業化に向けて、ファームの皆さんが頑張った成果。市としても所得向上につながるよう引き続き応援していきたい」と期待した。
 浅石副理事長は「高齢化やトラクターが壊れたといった理由で、借りていた畑を返す生産者が増えている。遊休農地だった畑75㌶をソバ栽培に活用していなければ、その半分は耕作放棄地になり〝アカシア畑〟になっていたと予想される」と強調。「今後もできる範囲で耕作放棄地等の解消に努めたい」と話した。

 

「きょうの秋田犬」 動画投稿サイトで公開 臨時休館中の楽しみを

2020-03-30
秋田犬のさまざまな表情をカメラに収め、動画を公開している(秋田犬の里)
 秋田犬を飼育する大館市の地域おこし協力隊が、動画投稿サイト・ユーチューブで「きょうの秋田犬」を公開している。秋田犬の里が臨時休館中のため、来館できない人に少しでも秋田犬の魅力を伝えようと企画。散歩の様子など、展示だけでは見ることができない一面を伝えている。
 22日に「秋田犬ふれあい隊in秋田犬の里」のチャンネルを開設し、市で飼育している犬のほか、展示に参加している秋田犬保存会会員の犬の動画を紹介している。
 29日の撮影では、会員の「純」(雌5歳)と「明」(同10カ月)を撮影。散歩で元気いっぱいに走り回る姿や芝生の上でくつろぐ姿など、さまざまな表情をカメラに収めた。
 隊員の加藤瞳さんは「毛色の違いは見た目で分かるけれど、性格は写真だけでは伝わらない。動画で犬の個性を伝えていきたい」と話している。
 今後は秋田犬とともに館内の紹介なども予定している。
 

ネギに続いては キャベツ詰め放題 鹿角市の末広ファーム

2020-03-30
協力してキャベツを詰め込む親子(鹿角市十和田末広)
 鹿角市十和田の農業組合法人・末広ファーム(柳沢義一代表理事)は29日、同所末広字村下の畑で詰め放題のイベント「雪の下キャベツ収穫祭」を開いた。専用の袋を購入した市民らが収穫したてのキャベツを袋いっぱいに詰め込み、抱えるようにして運ぶ姿が見られた。
 地域貢献の一環で実施。昨年12月にネギの詰め放題も行い、2回目のイベント。借り受けた畑2・4㌶にキャベツを植え付けた。暖冬の今年は〝雪の下〟とは言えないものの、数回の積雪と冷え込みがあったことで、甘く、歯ごたえの良いものに仕上がったという。コメ1斗分が入るビニール袋を一つ500円で販売し、購入者が収穫、袋詰めを行った。
 会場の畑は午前10時の開始を前にカッパなどを着た市民らでにぎわった。袋を購入しキャベツを品定め。鎌や包丁の刃を入れて収穫した。揺すったり、伸ばしたりしてスペースを確保した袋に、ぎゅうぎゅうに詰め込んでいた。きょうだいや親戚と分けるという大館市の70歳代女性は「1袋に15玉も詰めることができた。収穫の催し物はなかなかないので楽しい。サラダやロールキャベツなど、毎日キャベツ料理にして、スリムになりたい」と笑顔だった。
 柳沢代表は「思った以上に来場者があり、喜んでもらえてよかった。詰め放題は本年度から始めた事業。若手社員の意見を取り入れるなどして今後も続けていきたい」と話していた。

 
 
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