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高校野球・代替大会へ技磨く 北鹿の各チーム グラウンドに活気 練習試合で躍動

2020-05-25
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 新型コロナウイルスの影響で中止が決まった夏の甲子園と各地方予選。本県では県高校野球連盟(尾形徳昭会長)が地方大会の代替となる「独自の大会」について開催の方針を固めており、北鹿地域でも大会に向けて他校との練習試合を行うチームが増え、グラウンドに徐々に活気が戻ってきている。
 大館鳳鳴は24日、同校グラウンドで本荘と練習試合を行い、好機で打線がつながった鳳鳴が5―2で勝利を飾った。
 鳳鳴は3回に阿部陽哉(2年)の右前適時打などで3点を先制。4回には2死三塁から茂木顕光主将(3年)の中越えランニング本塁打で2点を加え突き放した。投げては先発した栗山涼(同)が、6回無失点の好投で試合をつくった。
 3回に2死二、三塁から左前2点適時打を放った柳沢陽(3年)は「甲子園は中止になったが、最後に試合ができる機会があってよかった。休校期間があり、チームとしてまだ発展途上だが、練習試合を重ねてさらにレベルアップしたい」と力を込めた。チームは一冬越え、特に守備力が向上し打線も長打力がついてきたという。山口智哉監督は「やっと目指すところが定まった。コロナの影響で実践的な練習ができずまだ手探り状態だが、『全県一』を目標にさらにチーム力を付けていきたい」と話した。
 秋田北鷹も同日、同校グラウンドで花輪を相手に練習試合。終盤に打線のつながった北鷹が11―9で接戦をものにした。北鷹の木藤大嗣監督は「終盤に掛けて打線が悪い流れを払拭(ふっしょく)してくれた。代替大会があると分かったこともあり、選手は雰囲気よくプレーしていた」と語った。
 北鷹は4点差を付けられ迎えた7回、3安打や敵失などで同点とした。直後に1点を失ったが、続く8回には1死一、二塁から千葉音陽(2年)の適時三塁打で走者を一掃し逆転に成功した。9回には押し出しで2点を勝ち越し、勝負を決めた。長岐遥陽主将(3年)は「代替大会をイメージし、いつも以上に気持ちが入った。全県制覇の目標に向けて頑張りたい」と話した。
 一方の花輪は、6回までに一時5点差を付けてリードしたものの、その後は北鷹に逆転を許し競り負けた。畑山翔太監督は「終盤の集中力で未熟さが出てしまった。しかし個人に目を向けると、それぞれの強みや良さが出ており次につながる一戦となった」と話していた。
 県高野連の計画概要によると県大会に替わる大会は、当初の秋田大会と同じ7月9~22日の予定。試合はトーナメント方式で無観客を原則とするが、保護者、学校関係者などの入場は今後検討するとしている。してほしい」としている。
 信用保証協会は、中小企業・個人事業主が事業資金を借り入れする際の保証人となることで、資金調達の円滑化を図る公的機関。返済ができなくなった場合は、金融機関に立替払い(代位弁済)をする。
鳳鳴―本荘、3回2死二塁、右前適時打で先制の本塁を踏む鳳鳴の富樫(鳳鳴高グラウンド)
北鷹―花輪、北鷹は8回無死一、三塁、工藤の中前適時打で7点目を奪う(北鷹高)

4月承諾額は4・8倍 信用保証協会大館支所 コロナで申し込み殺到 秋ごろ見越し融資急増

2020-05-25
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保証の申し込みが殺到し、業務に追われる職員(秋田県信用保証協会大館支所)
 新型コロナウイルスの影響で、中小企業・小規模事業者の融資を保証する信用保証協会への申し込みが殺到している。北鹿5市町村を管轄する秋田県信用保証協会大館支所(飯沼秀一郎支所長)では、4月の保証承諾額が28億5100万円に上り、前年同期比4・8倍と急増。5月に入り申し込み、相談は加速している。同支所では「先が見えない不安」で融資を受ける人が多いとみており、秋ごろまで増加傾向は続く見込みだ。
 保証件数は3月から増加し、前年同期比32件増の145件。保証承諾額は同比1・28倍の14億5600万円。4月は急増し、保証は同比140件増の200件、承諾額は同比4・8倍の28億5100万円。
 このうち、新型コロナウイルス関連融資制度は県と市町村で計3種類あり、これらの3、4月の保証件数は155件、承諾額は26億7050万円となっている。5月は20日までで保証件数147件、承諾額25億143万7000円。コロナ関連件数は122件、同承諾額22億7834万円と、4月を超える勢い。
 県全体の業種別内訳をみると、3月9日~5月13日の新型コロナウイルスに関連する相談で最も多いのは小売業の1053件(うち飲食店408件)。次いで建設業668件、サービス業532件、製造業429件など。
 申し込み、相談が急増し、同支所では4月後半から、事務処理作業の時間を延長して対応している。飯沼支所長は「国や県の無利子制度が始まった5月から申し込みが加速している」としながら、今後の見通しは「先が見えない不安で相談する人が多いと思われる。6月はいったん落ち着く気がするが、7、8月から再び増加するのでは。同一制度であれば限度額の範囲内で借り換えもできるので、相談してほしい」としている。
 信用保証協会は、中小企業・個人事業主が事業資金を借り入れする際の保証人となることで、資金調達の円滑化を図る公的機関。返済ができなくなった場合は、金融機関に立替払い(代位弁済)をする。

天然秋田杉の古道を歩く 大館 30人が矢立峠を散策

2020-05-25
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新緑の中、散策を楽しむ参加者(矢立峠)
 大館市の矢立峠で24日、「新緑の矢立峠散策会」が開かれた。市内外から約30人が参加し、秋田杉が立ち並ぶ古道を歩きながら、自然や歴史について理解を深めた。
 矢立自然友の会(中村弘美会長)と矢立公民館(若松俊一館長)の主催。樹齢300年以上の天然秋田杉が並ぶ峠の散策を通じて、多くの人に自然の素晴らしさなどを感じてもらおうと5、7、10月の年3回行っている。
 参加者は午前9時半に道の駅やたて峠駐車場を出発。矢立風景林遊歩道や古羽州街道など4・3㌔を、約2時間半かけて歩いた。
 中村会長は天然秋田杉や矢立峠の歴史などについて解説。「矢立峠は偉大な先人が歩いた風景がそのまま残る歴史の道。文化庁が令和元(2019)年に新規選定・追加選定する前、平成8(1996)年の歴史の道百選に最初から選ばれた」などと話した。
 参加者は、伊能忠敬、吉田松陰、明治天皇、イザベラ・バードなどの偉人や矢立杉の石碑、記念標などの解説に聞き入っていた。
 参加した大川美紀さん(53)は「三大美林の真っすぐで大きな天然秋田杉に囲まれながら、明治天皇や菅江真澄なども通った道を歩くのはタイムスリップしたよう。県内には菅江真澄の歩いた道が多くあり歴史好きな人も楽しいのでは」と話した。

大館市が配達サービス 来月から「食タクシー」 飲食店の商品、家庭などへ

2020-05-24
1日から実施する「大館の食タクシー」のチラシ
 大館市は6月1日から、タクシーによるお持ち帰りグルメ配達サービス「大館の食タクシー」を始める。新型コロナウイルスの影響で打撃を受けている地域経済を支援する事業で、注文を受けた飲食店がタクシー会社に依頼し、商品を利用者に届ける仕組み。対象は市内全域で、利用者は商品代のほかに1回300円の配達料を支払う。タクシー会社では「お客を乗せるサービスが減っている中、多くの利用に期待したい」としている。27日まで登録する飲食店を募集している。
 本県では緊急事態宣言が解除されたものの、外出自粛の流れは続きそうにある。テークアウト商品を販売する飲食店、利用者が激減しているタクシー業界を支援しようと、市が配達料の大半を補助する。予算は428万1000円。利用者の負担は定額300円だけ。
 利用の流れは、サービスに登録している飲食店に利用者が注文し、飲食店がタクシー会社に配達を依頼。利用者の元へ配達し、利用者は商品代金と定額配達料をドライバーに支払う。配達時間は午前11時から午後7時。期間は6月1日から9月30日までで、感染状況次第で延長する場合もある。
 タクシーが店舗からの依頼で貨物を運ぶ場合は「有償貨物運送」の許可が必要。通常は対象が過疎地などの制限があるが、国交省が「新型コロナウイルス感染拡大の影響を踏まえたタクシー事業者による有償貨物運送」の特例措置(9月30日まで)を講じたため、今回のサービス実施につながった。
 市内では5社が対象になる予定。その中で希望のタクシー会社があれば注文時に飲食店へ伝えることができる。県ハイヤー協会大館支部の髙橋紀博支部長(冨士タクシー)は「お客さんを乗せるサービスが減っており、配達で少しでも事業の足しにしたい。市内の動きはまだ見えないが、比内、田代地域からは便利だという声を聞く。多くの利用に期待したい」と話している。
 利用は自宅のほか、職場からも可。市では27日まで登録飲食店を募集している。申し込み、問い合わせは観光課(電話0186・43・7072)。

過去10年で最高益に かづの観光物産公社 19年度 コロナ影響、本年度は厳しい見通し

2020-05-24
19年度決算などを承認した株主総会(鹿角観光ふるさと館)
 鹿角市の第三セクターで道の駅かづの・あんとらあを管理運営する、かづの観光物産公社(岩船勝広社長)は22日、鹿角観光ふるさと館で定時株主総会を開いた。2019年度(第26期)は新型コロナウイルスの影響を受けたものの、10月以降の国内旅行団体の増加などにより、当期利益は421万円と過去10年で最高となった。
 本年度は上半期に新型コロナによる大きな打撃が避けられないが、収束後のV字回復を可能にする事業展開に努める。
 19年度の純売上高は18年度に比べ1487万円減の3億558万円。仕入れ高等を差し引いた売上総利益は1億2890万円だった。販売費および一般管理費1億2975万円、営業外収益・費用などを換算した当期利益は前年度比371万円増の421万円だった。3期連続の黒字で、過去10年の最高益を更新した。
 営業報告によると、19年度は今年2月下旬から新型コロナの影響があり、3月からはインバウンド(訪日外国人旅行客)の予約が全てキャンセル、国内客も9割以上がキャンセルとなる大打撃を受けた。その一方で、10月以降の紅葉や種苗交換会(大館市)などにより国内団体の飲食や売店の利用が増え、収益増加につながった。
 本年度は、昨年4月から2カ年計画で進めているあんとらあ大規模改修工事で今年7月にレストランの移設が完了するため、社会情勢を鑑みながらリニューアルオープンイベントを計画する。
 一方、工事に伴い売店・産直は売り場が縮小となるほか、例年実施している館内イベントはほとんど実施できず、市内外のイベントの多くも中止される状況。大幅な減収が予測され、経費節減による利益確保に努める。近年、右肩上がりで推移していたインバウンドは「ゼロからの再出発」との認識に立ち、営業活動を展開する。
 売上高は例年の5~6割に当たる1億8600万円を目標として設定し、経常利益はマイナス1600万円と厳しい見通しを立てている。
 岩船社長は「正直こういう数字は出したくなかったが、どうやってプラスに近づけていくかが課題。コロナの状況がいつ改善されていくか分からないが、準備だけはしっかりとしていきたい」と収束後を見据えた。
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「小さな体から馬力」「山田ロード続ける」 大館出身の偉大なランナー 山田敬蔵さんしのぶ声

2020-04-25
宮城県営競技場を走る若き日の山田さん
 1952年ヘルシンキ五輪男子代表で、53年ボストン・マラソンを制した大館市出身の山田敬蔵さんが2日、永眠した。自身の名前を冠した山田記念ロードレース大会に何度も参加し、市民ランナーと交流を図ってきた山田さん。訃報を受け、北鹿地方の陸上関係者らはその人柄をしのびながら、「秋田から立派な陸上選手を輩出する」「ロードレース大会を続けていく」と誓っている。
 元女子マラソン選手で、1993年世界陸上女子マラソン金メダリストの浅利純子さん(50)=鹿角市十和田毛馬内=は「小さい頃は漠然とすごい人と思っていたが、自分も世界大会を経験し、日本人が優勝することのすごさをあらためて実感した」と語る。花輪高校時代、走力が弱く、当時の監督から「お前は出てもビリだから」と出場させてもらえなかった山田ロードレースは、今も「憧れの大会」。8年前にゲストランナーで参加した時、「私を気にかけてくれ、完走後に『頑張ったね』と言っていただいたことが思い出」と振り返った。
 「小柄な体のどこから、あの馬力が出てくるのか思っていた」と、大館市陸上競技協会長などを歴任した田村茂勝さん(91)=同市十二所=。8年前の山田ロードレースの懇親会で、県内外から集まった花岡鉱業所の陸上部の仲間と笑い合っていた姿を懐かしむ。
 山田ロードレースは、山田さんがボストンで優勝した1カ月後、偉業を記念して第1回大会が開催された。約1700人の市民ランナーが集う市を代表するイベントとなり、大会実行委員会の岸肇事務局長は「温厚な方で、大会前に一緒にお酒を飲んだりもした。山田さんの功績は市民の誇り。今後も大会を続けていけるよう尽力していきたい」と誓う。大館北秋田陸上協会の菊地俊策会長も「県、市民の誇りであり、大変残念。山田さんの遺志を継ぎ、秋田から立派な陸上選手を輩出できるように尽力していく」と力を込めた。大館市陸上協会の田村徳秋会長は「大会では他の走者を励まして回るなどの優しい人柄が印象的だった」と話す。
 「敬蔵兄貴は優しい人だった」と語るのは、妹の田中京子さん(81)=大館市東台=。ヘルシンキ五輪で26位になり、「会社などから応援してもらい、『これでは日本に帰れないと思った』と聞いたことがある」という。「(日本マラソンの父といわれる)金栗四三先生の指導をいただき、金栗監督と参加した翌年のボストンマラソンで優勝した。先生を尊敬し、『招待を受けた大会全てに参加するように』という教えを守っていた」と振り返った。

子育て支援事業を拡充 大館市 すべての出生児に商品券 在宅給付金は2歳まで

2020-04-25
 大館市は本年度、子どもが生まれた家庭に出生祝い品として商品券を贈る「はちくんすくすく子育て支援事業」と、在宅で育児をする家庭を支える「在宅子育て支援給付金事業」の支給対象を拡充し、子育て世帯の経済的支援の充実を目指す。これまで第1子に限ってきた出生祝い品は、すべての出生児を対象とする。在宅支援は対象を満2歳まで広げて月額で設定し、きめ細やかに給付できるようにした。
 はちくん子育て支援は、第1子が生まれた家庭に10万円分の地域限定商品券を贈る事業で、2017年度に始まった。夫婦のどちらかが市に1年以上住んでいる(住民登録している)などの要件があり、19年度の支給は137人分。子ども課によると、「育児にはお金がかかるため、子どものために使いたい」などの声が届いているという。
 本年度からは第2子以降も対象とし、すべての出生児に地域限定商品券を贈る。第1子は1人10万円分、第2子以降は1人5万円分。市で年間に出生する子どものうち、半数以上が第2子以降となっており、「すべての子どもの誕生を祝い、支援していきたい」と話す。20年度は330人分を予算措置した。
 18年度に始まった在宅子育て給付金は、0歳児を対象に在宅で6カ月子育てした時点で5万円、1年経過でさらに5万円を現金給付してきた。19年度は6カ月で132件、12カ月経過で62件の申請があった。
 本年度は、対象を「生後6カ月から満2歳まで在宅で子育てした家庭」に変更。育児休業給付金の受給家庭は月額5000円、給付を受けていない家庭は月額1万5000円に設定し、最大で27万円。6カ月ごとに給付する。子ども課は「これまでは6カ月が経過しなければ対象とならなかったが、月額で設定することで、きめ細やかに幅広い世帯に給付したい」と話す。
 母子手帳配布や出生届提出の際にチラシを渡し、事業を周知するほか、対象世帯にはがきで申請を勧奨する。子ども課は「保育園を利用したい、子どもを自宅でみたいなど、各家庭に応じた子育てのさまざまなスタイルを選べるよう支援したい」としている。
 人口減少抑制を目指す市の第2期総合戦略(20~24年度)では重点プロジェクトの一つに、出生や子育てに関する経済的支援など、地域全体で子どもの誕生を祝い、子どもや子育て視点を大切にする「キッズデザイン」によるまちづくりの推進を掲げている。

新型コロナ GWへ「緊急共同宣言」 東北・新潟7県 県境またぐ移動自粛を

2020-04-25
 新型コロナウイルス感染に関する緊急事態宣言を受けて県が休業要請した事業者に支給する感染症拡大防止協力金に関する県と関係団体が協議する関係者会議が23日、県庁で開かれた。商工や観光団体からは協力金の速やかな支給を求める声が相次いだ。
 会議には県商工会議所連合会、県商工会連合会、県中小企業団体中央会、県観光連盟が参加。県が協力金について説明し、問い合わせや相談などへの協力を求めた。
 協力金に関する相談コールセンター(21日午後1時開設)への問い合わせ件数は、23日午後1時までで合計2321件。電話が殺到したため22日午後からは、回線を15から20に増やして対応している。
 これまでに寄せられた主な相談内容を紹介しながら、支給対象の詳細を説明。飲食店への要請は「夜間の外出を控えてもらう」ことが狙いで、営業時間を午前5時から午後8時までの間とする内容。元々の営業時間が午前5時から午後8時までの範囲内だった場合は休業しても支給対象にならない。
 宴会場やレストランがあるホテルの場合は宴会場を休業、レストランを休業または営業時間短縮した場合に支給対象となる。学習塾やダンス教室などは教室を閉めて、インターネット授業に切り替えても支給される。県内に複数の対象施設を有している事業者は、全ての対象施設を休業しなければ支給を受けることができない。
 商工団体などからは、協力金の速やかな支給を求める声が相次ぎ、県は「速やかに審査を行い支給したい」とした。
 このほか、国の雇用調整助成金について「問い合わせの電話をしたら予約するよう指示されたが、予約できるのは5月15日だった」などと緊急事態に即した対応ができていないと指摘する声が上がった。

コロナ休業協力金 速やかな支給求める 県庁で関係者会議 商工団体などが県に

2020-04-24
休業要請に伴う協力金に関する関係者会議(県庁)
 新型コロナウイルス感染に関する緊急事態宣言を受けて県が休業要請した事業者に支給する感染症拡大防止協力金に関する県と関係団体が協議する関係者会議が23日、県庁で開かれた。商工や観光団体からは協力金の速やかな支給を求める声が相次いだ。
 会議には県商工会議所連合会、県商工会連合会、県中小企業団体中央会、県観光連盟が参加。県が協力金について説明し、問い合わせや相談などへの協力を求めた。
 協力金に関する相談コールセンター(21日午後1時開設)への問い合わせ件数は、23日午後1時までで合計2321件。電話が殺到したため22日午後からは、回線を15から20に増やして対応している。
 これまでに寄せられた主な相談内容を紹介しながら、支給対象の詳細を説明。飲食店への要請は「夜間の外出を控えてもらう」ことが狙いで、営業時間を午前5時から午後8時までの間とする内容。元々の営業時間が午前5時から午後8時までの範囲内だった場合は休業しても支給対象にならない。
 宴会場やレストランがあるホテルの場合は宴会場を休業、レストランを休業または営業時間短縮した場合に支給対象となる。学習塾やダンス教室などは教室を閉めて、インターネット授業に切り替えても支給される。県内に複数の対象施設を有している事業者は、全ての対象施設を休業しなければ支給を受けることができない。
 商工団体などからは、協力金の速やかな支給を求める声が相次ぎ、県は「速やかに審査を行い支給したい」とした。
 このほか、国の雇用調整助成金について「問い合わせの電話をしたら予約するよう指示されたが、予約できるのは5月15日だった」などと緊急事態に即した対応ができていないと指摘する声が上がった。

民間事業者「影響ある」6割強 北秋田市アンケート 売り上げ減やキャンセル

2020-04-24
北秋田市の新型コロナウイルス感染症に係る経済対策会議幹事会(市役所第2庁舎)
 北秋田市の新型コロナウイルス感染症に係る経済対策会議は23日、市役所第2庁舎で幹事会を開いた。県や市内の商工・農業・観光団体、金融機関の関係者ら7人が出席。市内の民間事業者を対象に実施した緊急アンケートの結果を報告したほか、各業界の状況についての情報を交換した。市は話し合いを受け、対応策を検討するとしている。
 経済対策会議は、新型コロナウイルスによる経済活動への影響について関係機関と情報を共有し、経済対策を図ろうと3月25日に設置。市からは随時、情報を提供するほか、必要に応じて幹事会を開くとしていた。
 この日の幹事会で市産業部の米澤田茂政策監は「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策室を設置し、新たに取り組みを始めた。市内の経済にも非常に大きな影響を与えている。情報共有を図りながら、市民の安全安心を最優先に、経済への影響を最小限に収めたい」などとあいさつした。
 アンケートは今月10日に、事業者400人を対象に発送。15日の締め切りまでに173人から回答を得た。回収率は43・3%。「現時点での影響」は、62・4%が「影響がある」と回答。「今後の影響」では、60・1%が「影響がある」と答えた。
 現時点での「具体的な影響」は▽売り上げ減少=36・3%▽予約等のキャンセル=17・3%▽商品入荷の遅れ・欠品=15・7%―など、今後の影響では▽売り上げ減少=34・0%▽商品入荷の遅れ・欠品=17・4%▽予約等のキャンセル=14・9%―が目立った。
 「市に期待する支援策」は、28・2%が「今後の注意喚起・経済再生支援」と回答。「金融支援・融資制度の創設」は26・9%、「専門相談窓口の設置」は17・9%、「雇用、就業形態、働き方に関する対策」は14・0%だった。
 幹事会では「休業要請が出される前の調査であり、変化している可能性もある」として、今後も継続した調査を求める意見があった。
 出席者からは「大手企業が発注を止める動きがある」「先が見えない不安が大きい」などの声のほか、「休業する業種以外でも、影響を受ける業種がある。対応を考えてほしい」との要望も出された。また、農業団体からは「学校の休校で給食が止まり、牛乳の生産・出荷に影響が出ている」との情報も寄せられた。
 事務局の市商工観光課は「市としての対応策を検討していきたい」などと話した。
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100㌔マラソン 記念大会の募集1日開始 コロナ状況見極めへ

2020-03-30
 開催30回目の記念大会となる「北緯40度秋田内陸リゾートカップ100㌔チャレンジマラソン大会」の申し込み受け付けが4月1日に始まる。全国で感染が相次ぐ新型コロナウイルスの終息には見通しが立っていないものの、現時点では予定通り9月27日に開催する方針。事務局は今後の状況を見極めながら開催の可否判断を「5月下旬から6月初旬の間に行う」としている。
 大会要項によると、100㌔の部(制限時間13時間)は仙北市角館交流センター前を午前4時30分に出発する。50㌔の部(同7時間)は北秋田市阿仁農村環境改善センター前がスタート地点。ゴールはいずれも北秋田市交流センター前。
 申し込みは先着順で、定員は100㌔の部1350人、50㌔の部350人の計1700人。参加料は警備強化に伴い、100㌔の部が2000円アップの1万8000円となった。50㌔の部は例年通り1万4000円。6月30日の消印有効。記念大会は全国から申し込みが増える傾向にあり、定員に達し次第締め切られる。
 申込書に必要事項を記入し参加料と一緒に現金書留で実行委員会(〒018=3311、北秋田市材木町2の2、北秋田市交流センター内100㌔チャレンジマラソン大会実行委員会、☎・ファックス0186・62・1811)に送付する。27日未明に運行する秋田内陸線の深夜特別号や、駐車場の利用申し込みも受け付ける。
 事務局によると、申し込み締め切りと同時にエントリー数が確定すると、備品発注などの準備作業が本格化する。大会開催の可否判断は経費が膨らむ前に行うとし、遅くとも6月初旬までに協議し結論を出すことにしている。

県の受動喫煙防止条例 4月1日から全面施行 飲食店や事業所 「原則屋内禁煙」に

2020-03-29
手書きの張り紙で、4月以降の対応を周知する飲食店も(大館市中山の梅正)
 県受動喫煙防止条例が4月1日、全面施行される。喫煙場所の規制が強化され、事業所や飲食店は「原則屋内禁煙」が義務付けられ、喫煙を認める場合は喫煙専用室の設置が必要となる。全ての飲食店で店頭に「店内禁煙」などの標識の掲示が義務付けられるが、大館保健所は「条例の内容が行き届かず、管内で知らない店舗も多いのでは」とし、対応を呼び掛けている。
 県条例は昨年7月に制定され、国の改正健康増進法に合わせて4月1日に全面施行される。条例は望まない受動喫煙をなくすため、罰則は設けないものの、改正法より厳しい規制が設けられている。
 事業所や飲食店は「原則屋内禁煙」となる。喫煙を認める場合は、喫煙専用室(飲食不可)の設置が必要。大館保健所によると、施行直前の現在も飲食店などから「どんな対策が必要か」などの問い合わせが寄せられているという。
 客席100平方㍍以下の既存の小規模飲食店も、従業員がいる場合は対策が必要となるが、条例施行後5年間の経過措置が設けられている。担当は「経過措置期間に対策を取る場合は申請が必要で、速やかに届け出を」と話す。
 全ての飲食店は4月から店頭に「店内禁煙」「喫煙専用室あり」など標識の掲示が義務付けられる。客、従業員共に20歳未満の人を喫煙可能な場所に入室禁止とする対策なども必要となる。
 県は「屋内完全禁煙」の表示ステッカーを用意したが、大館保健所での配布は約30枚にとどまり「自作の標識でもいい。厚生労働省のホームページで見本が紹介されており活用してほしい」と呼び掛ける。
 「4月から店内禁煙とさせていただきます」。大館市中山のラーメン店・梅正(佐藤登店主)では、3月上旬に県条例を紹介する手書きの張り紙を掲げた。同店ではこれまで灰皿を置いてきたが、たばこの煙を気にする客もおり、「受動喫煙防止対策は時代の流れ。喫煙専用室を設置する予定はなく、早めに対応を周知することで、常連客らに理解してもらい気持ちよく食べてほしい」と話した。
 問い合わせは大館保健所健康・予防課(電話0186・52・3952)、県健康づくり推進課専用ダイヤル(018・860・1429)。

職員採用試験 人材確保へ「最速実施」 北秋田市 1次は5月末、2カ月早く

2020-03-29
 北秋田市は2020年度から、大学卒程度を対象にした職員採用試験を例年より約2カ月前倒しし5月末に実施する。応募者数が近年減少傾向にあり、予定通り人材を確保できないことが理由。総務課は「少しでも早く試験を行い、民間企業などと併願する人に就職先として選んでもらいたい」とし4月1日から5月15日まで応募を受け付ける。
 募集しているのは大卒程度の▽一般行政(5~6人程度)▽建築士(1人)▽土木技師(同)。
 試験日は教養などの1次が5月31日。6月中旬に1次合格者を発表する予定。前年度は1次を7月下旬、1次合格発表を8月中旬に行っていて約2カ月前倒しすることになる。小論文などの2次試験を経て最終合格者を発表する時期は例年の10月中旬から1カ月余り早め、9月上旬を見込む。
 応募の受け付け開始時期も1カ月半ほど早い。同課はいずれの時期設定も「決裁などを行う手続き上できる限り早めた」と〝最速実施〟をアピールする。
 背景には応募者数の減少傾向があるという。近年の就職戦線は全国的に「売り手市場」が続く。人材不足に悩む企業などが次々と内定を出す結果、「安定した職場」の代表格といえる自治体であっても就職先として選ばれないケースが目立ってきている。
 北秋田市も同様で、特に建築士など専門資格が必要な職種で優秀な人材の確保が課題になっている。総務係によると、18年度の試験では内定を辞退された。過去に辞退者はほとんどいなかった。
 19年度は専門職への応募自体がゼロ。結局、新戦力を加えられないまま既存の職員で業務に当たるしかなく対応に苦慮したという。一般行政職の応募者数も減少傾向。
 民間の中には大学卒業前年の春から夏にかけて内定を出す企業もあり、9月上旬予定の市よりなお早い。小坂竜也課長は「民間と市役所を併願する学生が民間からいち早く内定を得た場合、これまでは市役所の試験を待たずに就職先を決めてしまうのでは」と推測。試験や内定の時期を少しでも民間に近づけることで「市役所を就職先として考えてもらいたい」と話し、多数の応募を期待していた。
 高卒程度を対象にした求人の受け付けは例年6月と取り決められ、採用活動は夏ごろで市も例年通りの時期を予定している。詳しくは総務課(電話0186・62・1111)。

花輪ふくし会 新理事長に松浦氏 就任4カ月で 理事長と常務が辞任

2020-03-29
 社会福祉法人花輪ふくし会(鹿角市花輪字案内)の大森一理事長(58)と丸岡克彦常務(56)が任期途中で辞任届を提出し、今月31日付で退任することが、分かった。両氏とも法人が運営する施設の職員を兼務しており、大森氏は「内部統制上よくないと考えた」と辞任の理由を説明している。2人は昨年11月の理事会で選任されたばかり。
 4月1日から、理事を兼務しながら、大森氏は事務局長、丸岡氏は特別養護老人ホーム東恵園の施設長を務める。27日に理事会を開き、新理事長に元常務の松浦勉氏(70)、常務には事務局長の福本雅治氏(62)を選任した。4月1日付。任期は現職残任期間の来年6月まで。
 昨年11月28日の理事会では、理事長と常務の解職議案が提出され、賛成多数で可決。後任に当時、特別養護老人ホーム東恵園施設長の大森氏、常務には障害者センター北鹿センター長の丸岡氏を選任した。
 2人の辞任届は今月に入って提出された。理事長就任後も施設長を兼務する大森氏は「自分で起案したものを、自分で決裁するというのは、内部統制上よくないと感じた」と話している。
 新理事長の松浦氏は、大森理事長が推薦し、理事会では全会一致で承認。松浦氏は2010年4月から昨年6月まで常務を務めた。「基本的な内部統制をしっかり確立したい。利用者の満足度を上げるとともに、職員は目標を持って、達成感と仕事の楽しさを味わえるようにしたい」と話している。昨年11月まで理事長を務めた関重征氏について、「企業的感覚を持って取り組んできた。踏襲したい」としている。
 花輪ふくし会は市内外の9拠点、約50の福祉施設を運営。職員数は約700人。26日には、大館市泉町に建設した多機能型事業所とグループホームの竣工(しゅんこう)式を行ったばかり。

新橋架設へ交通切り替え 大館の白沢跨線橋架け替え 4月1日から大館側500㍍

2020-03-28
1日から左側の道路へ交通を切り替える。右奥が建設が進む新しい跨線橋(大館市白沢)
 耐震性向上のため大館市白沢の国道7号で進む白沢跨線(こせん)橋架け替え事業に伴い、国土交通省能代河川国道事務所は4月1日から、完成した道路へ交通を切り替える。架設から50年が経過し、熊本地震で倒壊した橋と同じ形式の橋脚が用いられていることから、新しい跨線橋に架け替え、前後の国道を改良する事業。事業の進捗(しんちょく)率は約50%。交通を切り替えた後、新年度から新橋の架設作業に入る。
 白沢跨線橋は1966年竣工(しゅんこう)。JR奥羽線の線路をまたぐ形で、橋長45㍍、橋台2基と中央の「ロッキング橋脚」1基で橋を支える構造となっている。ロッキング橋脚は特殊な構造で、2016年の熊本地震で、この橋脚を有する橋が倒壊したことから、早急な対策が必要となった。県内でロッキング橋脚が用いられているのは白沢跨線橋のみ。JRの軌道への影響などを考慮し、橋脚などの補強ではなく、「新たな橋に架け替える」方針が決まった。
 計画では、現在の跨線橋の南側(大館側)に、橋台2基で支える橋長65㍍の新たな跨線橋を建設。橋に接続する前後600㍍の区間の道路を改良する。17年度に事業に着手し用地買収や設計を行い、18年4月に着工した。全体の事業費は約30億円。事務所は「完成時期は未定だが、そう長くはかからない見通し」としている。
 事務所によると、新橋の架設作業が現在の国道7号に影響するため、橋の南側(大館側)で新たな道路に交通を切り替える。切り替え道路は延長約500㍍で現在の国道と同じ片側1車線。橋の土台部分となる橋台を造る工事は順調に進んでおり、新年度から橋桁を架ける作業に入る。
 交通の切り替えは1日午後1時ごろを予定。事務所は「国道7号は主要幹線道路であり、安全安心を確保するために進めている事業。切り替え道路の通行となるため、案内看板などに従い、十分注意して走行してほしい」と呼び掛けている。
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