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ドラゴンアイ開眼 八幡平山頂

2020-05-31
見頃を迎えた八幡平ドラゴンアイ(29日)
 秋田、岩手両県にまたがる八幡平(標高1613㍍)山頂の鏡沼で、雪解けの様子が竜の目のように見える「八幡平ドラゴンアイ」が見頃を迎えている。
 八幡平山頂付近には、アオモリトドマツの森の中に大小の湖沼群が点在する。このうち、鏡沼は雪解けが進むと、中央に雪を残してドーナツ状に水面が広がり、「竜の目」のように見える。2週間ほどの期間限定の現象で大自然が織りなす不思議な光景は観光スポットとして人気を集めている。海外に誇れる日本文化を表彰する「クールジャパンアワード2019」にも選定された。
 山頂レストハウスから雪の坂道を20分ほど歩くと目の前に現れる。6月1日に神事と山開き式が予定されていたが新型コロナウイルス感染防止のため、中止が決まっている。
 

北秋田市、上小阿仁村 推進連絡会あす発足 農家民宿の開業後押し

2020-05-31
 農家民宿などの開業希望者のネットワーク作りを目的とした「北秋田・上小阿仁まるごと体験推進連絡会」が1日に発足する。民宿、簡易宿泊所などが少ないエリアでの開業を促し、観光客、観光消費額の増加を目指す。行政や大館、北秋田、小坂、上小阿仁4市町村の観光地域づくり法人・秋田犬ツーリズムが運営をサポート。同法人では「宿泊施設の選択肢を増やすことでニーズに応えていきたい」としている。
 民宿、民泊等は、開業が盛んな大館市に18施設あるのに対し、北秋田市は2施設ほど、上小阿仁村はゼロと、極端な差がある。大館市では行政のサポートが充実しているが、北秋田市、上小阿仁村は開業、運営の情報が少ないのが現状。近年、開業希望者が増えているものの「開業の仕方が分からない」との声が多く、情報交換と行政の連携を深める場として、連絡会を設立する。北秋田市、上小阿仁村、同法人、大館市まるごと体験推進協議会の4者が予約システム調整、補助金、相談窓口の紹介などをバックアップし、自律的運営を促す。
 目的として、両市村に農家民宿、民泊、簡易宿泊所を増やし、観光客、観光消費額の増加を狙う。宿泊費は1~3万円程度に設定し、付加価値の高いものを提供。国内外に地域の魅力をアピールする。
 1日午前11時から北秋田市交流センターで設立会合を開く。連絡会の事務局は同市在住で、群馬県からの移住者の黒岩咲貴さんが担当する。組織発足後は、今月中に上小阿仁村で外国人体験宿泊支援、7月に仙北市での農泊研修ツアーなどを予定。そのほか、月1回の会合を開く。設立メンバーは10人程度。
 同法人では「ビジネスホテルや旅館しかない地域で、入り込み客数を増やすためには選択肢の多さが重要。観光だけではなく、移住体験も可能になる。行政の枠にとらわれず、観光、農政、移住の3つが立体的につながっていくと、地域の活性化につながるのでは」と期待している。 

遭難相次ぎ注意呼びかけ 啓発看板も設置 田代岳方面へ車次々

2020-05-31
啓発看板を設置する署員(大館市岩瀬字大川目元渡)
 今月中旬から下旬にかけて大館市の田代岳で山岳遭難が2件相次いだことを受け、大館署は30日、同市岩瀬の山瀬ダム南側の市道で、遭難・クマ被害防止を呼び掛ける啓発活動を行った。早朝から田代岳方面に向かう車が多く見られる中、ドライバーに対策を周知したほか、啓発看板を設置して注意を呼び掛けた。
 田代岳では20日、山菜採り目的で入山して行方不明となっていた同市の70歳代男性が死亡。27日にはタケノコ採り目的の大仙市の60歳代男性、秋田市の50歳代男性の2人が遭難し、無事発見された。例年に比べて速いペースで山岳遭難が起きており、山菜・タケノコ採りシーズンの本格化でさらなる発生が懸念される。
 この日は同署地域課の署員5人が参加。田代岳方面に向かう車を停止させ、ドライバーにチラシなどを手渡した。「遭難が相次いでいるので注意して」などと呼び掛けた。
 チラシやポケットティッシュなど啓発グッズ約70組を用意し、1時間弱で配り終えた。この間に50台以上の車が通過していった。
 28日にクマの写真を用いた看板を市道沿い2カ所に設置したのに加え、この日は「山岳遭難多発中」と書かれた看板も新たに置いた。
 同課の佐藤啓太課長は「天候も良く、入山者が多かった。例年よりも早いペースで遭難が発生しており、1件でも多く減らしたい。入山する際には、危険な場所には入らないよう心掛け、体調・体力に合わせた行動をお願いしたい」と話した。

 

売り上げ減の業者支援 大館市が追加策 県外学生へ食材提供

2020-05-30
会見する福原市長(大館市役所)
 大館市の福原淳嗣市長は29日の定例会見で、新型コロナウイルス対応の追加支援策として、売り上げが減少した事業者への独自助成や市内宿泊者への商品券提供、県外学生への食材提供を行うと発表した。関連予算案を6月定例市議会の最終日に追加提出する予定。
 事業者支援は、2月から5月の売り上げ減少率が20%以上50%未満の企業に給付金を出す。国の持続化給付金(中小企業200万円、個人事業主100万円)、休業要請協力金(県30万円、市20万円)のいずれにも該当しない事業者を対象とする。
 商品券は地域限定とし、県の助成を受けて市内宿泊施設を利用する人に配布して、観光消費の拡大を図る。利用者の居住地は市内外を問わない。
 食材提供は「学生応援ふるさと便」と名付け、市出身の県外学生(大学生や専門学校生など)に対し、コメなどを送る。送料込みで4000円程度を想定している。
 福原市長は「緊急事態宣言の解除を受け、経済活動をできるだけ早く再開させたい。県外学生への食材提供は、ふるさとの魅力を再発見する機会になればいい。具体的な支援内容は協議中」と述べた。
 このほか、家計急変で学業を続けることが困難な学生を対象に奨学生を追加募集する。貸与するのは月額で高校生など1万2000円、大学生など4万円、医学生6万円。受付期間は6月1~30日。問い合わせは学校教育課(☎0186・43・7112)

 

81%に振込が完了 北秋田市 特別定額給付金

2020-05-30
会見する津谷永光市長(北秋田市役所)
 北秋田市の津谷永光市長は29日に市役所で開いた定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症に係る特別定額給付金について、この日の作業分を含めて2万5494人分の振り込みが完了したことを明らかにした。対象となる市民3万1185人の81・7%。「ぜひ、市内で利用してほしい」などと呼び掛けた。
 市ではマイナンバーカードを利用したオンライン申請を今月1日から受け付け、郵送による申請は11日に書類を発送し、順次受け付けを開始してきた。
 会見で市長は「今月27日現在でのまとめで、申請状況は対象となる1万4015世帯のうち1万2233世帯から申請が提出された。申請率は87・3%」と説明。同日時点での支給状況は「対象となる3万1185人のうち2万1730人、69・7%に振り込みが完了した」としたほか、「29日は3764人への振り込みを予定しており、合計すると2万5494人、81・7%の市民への振り込みが完了する」などと述べた。
 その上で「受け付けの締め切りは8月11日。まだ、申請されていない世帯については今後、市からも連絡をするが、早めに手続きをしてほしい」と呼び掛け。「地域経済をもり立てるためにもぜひ、市内の飲食店や小売店等で利用してほしい」と話した。
 また、市独自の緊急経済対策である「事業継続支援金」「学生生活支援臨時給付金」「緊急子育てサポート給付金」の申請受け付けを開始したことも紹介。「今後の推移を見極めながら、必要に応じて第2弾、第3弾の経済対策を講じていきたい」との考えも示した。

 
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比内地鶏支援 CF好調、400万円超 秋田犬 ツーリズム 総菜加工品など提供

2020-04-30
秋田比内やで製造している比内地鶏の総菜加工品(秋田比内や大館本店)
 大館、北秋田、小坂、上小阿仁4市町村の観光地域づくり法人・秋田犬ツーリズム(中田直文会長)は、比内地鶏の消費拡大につなげようとクラウドファンディング(CF)を行っている。開始翌日に目標の100万円を達成し、29日までに417万円を超える支援が集まっている。市内の業者が製造した総菜加工品などをセットにし、家庭でも食べやすい商品を提供。同法人では「比内地鶏のハードルを下げて味わってもらう取り組み。たくさんの人に食べてほしい」としている。期間は5月31日まで。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、需要が落ち込む比内地鶏の消費を支援しようと、購入型クラウドファンディング「#比内地鶏を食べて応援」プロジェクトを22日からスタート。1口1万円で、比内地鶏正肉、比内地鶏ステーキ、ハンバーグなど冷凍品が入った「温めるだけのお惣菜セット」と、比内地鶏スープ、親子丼の素などの常温品「調味料セット」の2種類を用意した。冷凍品は秋田比内や、本家比内地鶏、常温品はJA秋田たかのす、秋田活性化の共同出品。
 このうち、秋田比内や(武藤幸美社長)の総菜加工品は、家庭や弁当などで気軽に味わえるようにと、先月から販売を始めた商品。保存料や化学調味料を使わずに工場で一つ一つ手作りした。湯煎や電子レンジで簡単に温められる。ステーキセットは3枚で1080円(税込み)、ハンバーグセットは2個で648円(同)など、比内地鶏商品としては買い求めやすい価格となっている。
 クラウドファンディングが好調なことについて、「応援してくれる人がたくさんいることを実感した。比内地鶏のブランド力はまだまだある」と武藤社長。今後は「地元が応援していかないと守れない危機。この機会にファンを増やしていければ」と話している。
 支援の申し込みは「FAN AKITA」から。秋田比内やの商品は個別の注文も受け付ける。問い合わせは同社(電話0186・52・3886)。

県営工業団地拡張 付け替え道路の供用開始 大館市 一部舗装工事続く

2020-04-30
供用開始した市道二井田片貝沼田線の付け替え道路(大館市二井田)
 大館市は、県営大館工業団地拡張事業に伴う市道二井田片貝沼田線の一部付け替え道路の供用を開始した。拡張地造成計画の変更で工事が遅れ、当初3月完成予定だったが6月中となる見通し。一部未舗装区間があり、安全確保の上で工事を進める。6月議会に付け替え道路の市道認定案を提出する予定。
 団地内企業が生産体制増強に向け拡張地取得の意向を示したとして、既存団地との一体的利活用を図ろうと2019年度に付け替え事業に着手。拡張事業は大館第1南側4・8㌶と大館第2東側13・8㌶で16年9月に着工し、平安時代の埋没建物が屋根を残した状態で見つかった「片貝家ノ下遺跡」を含む用地は除外したため、当初より4㌶減の18・6㌶を整備した。
 ニプロ大館工場と第2拡張地の間を通る320㍍区間、拡張地南側の330㍍区間をそれぞれ付け替え、拡張地内に整備された団地内道路に接続。上水道・工業用水道管も移した。旧ルート858・3㍍から新ルート1033・2㍍となり、今月24日正午に供用開始した。
 県の造成工事は昨年11月に終える予定だったが、進出予定企業の工場増設計画との調整で大幅な変更が生じ、3月末の工期に延長。その影響で道路新設工事の舗装や既存市道の撤去工事、市有地の造成工事、電柱移転補償なども遅れた。工場増設には影響を与えないよう6月中の完成を目指している。
 市道二井田片貝沼田線は、国道285号から工業団地へのアクセス道として13~17年度に拡幅改良を実施。今回は路線付け替えのため、道路事業の国交付金の返還には該当しない見通し。市商工課によると、企業側が拡張地を取得すると大規模な投資と雇用拡大が見込まれるという。

日沿道鷹巣大館道路 県道の切り替え完了 北秋田市脇神 空港西線で520㍍新設

2020-04-30
縄文館側へ下る県道(左)に切り替え、通行止めにした道路(右)を鷹巣大館道路として整備(北秋田市脇神)
 日本海沿岸東北自動車道鷹巣大館道路の工事に伴い、新たな道路の付け替えが必要となっていた北秋田市脇神の県道大館能代空港西線で今月、付け替え道路約520㍍が完成した。27日に道路の切り替え作業が行われ、県道が伊勢堂岱遺跡の駐車場付近を通過するようになった。
 鷹巣大館道路の大館能代空港インターチェンジ(IC)以西は未開通区間。国交省が担当する鷹巣大館道路の大館能代空港IC―同市脇神間の接続区間(1・7㌔)と、県が担当する市脇神―今泉間の鷹巣西道路(5・25㌔)は、いずれも2020年度の供用開始を目指している。
 接続区間の一部は、これまで車両が通行していた県道を鷹巣大館道路として整備することとなる。工事期間中も県道を通行できるよう、付け替え道路を造った。
 付け替え道路の工事は国交省能代河川国道事務所が昨年11月末から着手。県道南側にあった林を切り崩し、同市脇神の川口南交差点側から伊勢堂岱縄文館側へ下る道路約520㍍を新設した。
 これまでの県道は伊勢堂岱遺跡の駐車場や伊勢堂岱縄文館より高い位置にあった。県道の切り替えにより、駐車場付近を通るほか、旧県道下にあるトンネル型の構造物(ボックスカルバート)を通過することとなった。構造物付近は大きなカーブがあり、走行には注意が必要。
 同事務所は「鷹巣大館道路事業が本年度の供用に向け大きく前進した」とし、切り替え後も現場作業などで交通規制が生じるため、「現場の誘導に従って通行してほしい」と呼び掛けている。

大館大文字まつり 大文字焼き実現目指す 5月に可否判断 その他の全行事中止

2020-04-29
大館の夏の恒例行事となっている鳳凰山大文字焼き(昨年の祭り)
 大館大文字まつり実行委員会(小池昌平委員長)は28日、大館市御成町の観光交流施設「秋田犬の里」で本年度初会合を開き、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年8月の祭りの大部分を中止すると決め、鳳凰山大文字焼きについてのみ実施する方向で検討していくことを確認した。大文字焼きは「三密を避けて成立する数少ない行事」とし、感染防止対策を徹底した上で実現を目指す。時期は8月に限らず、11月までを想定している。市民の意見を集約し、5月中旬までに可否を判断する。
 委員ら約20人が出席。始めに大文字焼きを除いた行事の中止について、全会一致で決定。県内外で9月上旬までのほとんどの夏祭りが中止となっていることを踏まえ、「昼の部」や「夜の部」の打ち上げ花火などは参加者、観覧者が密集する可能性が高いことから判断した。
 大文字焼きについては、小池委員長が「三密を避けてできる行事は、暗い雰囲気を少しでも改善する役割が課せられていると思う」とし、新型コロナウイルス終息への願い、医療・救急関係者への敬意とエールを込めて実施したい考えを示した。
 実施するための条件として▽市民の賛同▽「夜の部」会場の長木川河川敷の閉鎖、警備員配置▽大人数でのパーティー等の自粛要請―などが必要であるとし、日時については感染拡大状況を考慮した上で「8~11月の間で、最適な日を考えたい」と述べた。
 委員からは「趣旨を説明すれば、市民は理解してくれると思う」などと賛成する声が目立った。一方、「人が集まる可能性がないとは言い切れないのが心配」「他県から訪れる人への対策に注意しないと」といった意見も上がった。
 実施については事務局に一任することで決定。感染拡大が収まらない場合は中止することも想定した上で、実現を目指すことにした。市民の意見を集約した後、市、市観光協会、大館商工会議所が協議して可否を正式に決める。
 インターネット中継など多くの市民が鑑賞できる方法も検討していく。市観光協会の山城久和会長は「状況が許されるなら、(新型コロナウイルス対策の)最前線で働く人、落ち込んでいる人たちに、大文字の火でエールを送りたい。市民が同時に火を見上げることで、思いを届けられれば」と話した。
 大文字焼きも含めて全面中止となれば、1987年以来33年ぶり。大文字焼きは昨秋から準備作業が始まっており、薪として使用するため鳳凰山の中腹付近に既に運んであるアカマツの処理なども課題となってくる。

山菜採りシーズン クマに気を付けて 鹿角市が看板など設置 死亡事故現場など封鎖

2020-04-29
バリケード、死亡事故発生の看板を取り付ける市職員ら(鹿角市十和田大湯熊取平)
 山菜採りシーズンのクマによる事故を防ごうと鹿角市農林課などは28日、2016年に死亡事故が発生した十和田高原地区の市道と、国有林に通じる林道約60カ所に車が通行できないようバリケードや「入山禁止」と書かれた看板を設置した。〝3密〟に該当しないことから今年は入山者数が増えるとみられ、設置でさらに注意を促す。設置箇所の道路は11月20日まで封鎖する。
 タケノコの産地として知られる市十和田大湯の熊取平や田代平を含む同地区では16年5月から6月にかけて、クマによる4件の死亡事故が発生。市内では昨年、死亡事故はなかったが、4件で6人がけがを負った。
 市は16年以降、現場周辺の市道や山林に入りやすい私有地などに看板やロープを設置。シーズンが本格化する前のこの時期から雪が降る頃まで封鎖して呼び掛ける。担当者によると、事故周知で一時入山者が減少。これに伴い、クマの生息数が増えた可能性があるという。一方で、ロープを乗り越える入山者も確認している。
 この日は農林課、危機管理課の職員計11人や鹿角署員が5班に分かれ、作業を進めた。死亡事故現場に通じる市道は、バリケードを設置。「この先でクマによる死傷事故発生!」と書かれた看板も合わせて掲示し、土のうでしっかり固定した。農林課の小野寺裕一農地林務班長は「事故から年数はたったが、依然危険な状態が続いているとみられ、引き続き地区での山菜採り自粛を呼び掛けたい。警察と連携して休日を中心に見回りを実施したい」と話していた。
 市内では今月3日、尾去沢の住宅地で例年より6週間早くクマが目撃された。暖冬で山の雪解けも早く、山菜採りシーズンが長期化すると危惧。市は5月中旬ごろからパトロールを行う。
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新型コロナ 感染防止へ厳戒態勢 大館市 対策本部に格上げ 行事再検討、経済支援も

2020-03-08
新型ウイルスへの対応を協議した本部会議(大館市役所)
 新型コロナウイルス感染が県内で確認されことを受け、大館市は7日、これまでの危機管理連絡部を感染症対策本部に格上げし、第1回会議を市役所で開いた。4月までに予定する行事について延期や中止を再検討するほか、来庁者にマスク着用を求める。宴会や宿泊の予約キャンセルが相次ぐ地域経済への支援策も検討する。
 県内では6日、秋田市の60代男性と、同市で受診した北海道の10歳未満の女児の感染が確認された。男性については感染後、2回目と3回目の検査で陰性だったが再び陽性と判明した。
 会議には部長級職員らが出席。本部長の福原淳嗣市長は「県内で2人の感染者が出た。市は1月中旬から危機意識を共有して保健所や病院と連携、着実に体制を整えてきた。まずは感染拡大を防ぐこと、もし感染者が出ても可及的速やかに一般患者にうつらない対応を取ることを念頭に置きたい。10~20人の会合はできるだけ控え、せきエチケットを周知したい」と強調した。
 さらに「最も気を付けなければならないのは風評」とした上で、「あらぬデマに行政が振り回されてはいけない。冷静な対応を促すことが重要。適時適切な情報を市民に周知していく」と述べた。
 総務部は「国・県の通達に引き続き迅速対応し、経済対策も考慮してほしい。当面の大規模イベントは中止の判断を」と要請。「対策の適用期間は4月30日まで。状況に応じて期間延長など対応を見直す」と説明した。
 市民部は「窓口が繁忙期に入る。来庁者にマスク着用のお願いを周知したい。妊娠中の職員は窓口に出さない。県内外から訪れる斎場についてもマスク着用の協力を呼び掛ける」とした。
 福祉部は「高齢者施設の職員の勉強会、打ち合わせはほぼ中止。施設内に菌を持ち込ませない」、観光交流施設・秋田犬の里の休館を決めた産業部は「温泉施設や道の駅などについて消毒や清掃強化で状況を見たい。4月の桜まつりも状況次第で開催可否を判断する」との対応を示した。
 建設部は「市所有の旧正札新館棟や桜櫓館を利用する主催者側に感染防止へ協力してほしいと交渉中」と説明。議会事務局は24日に予定していた市退職者慰労会の中止を決めたと報告した。
 教育委員会は「放課後児童クラブの負担が増えているため、学校支援員にカバーしてもらう」とし、公民館や体育施設の貸し館で不特定多数が集まる会合は自粛を求める。消防本部は、救急車にビニールシートで遮蔽(しゃへい)空間をつくる感染防止策を講じた。
 病院事務局は「疑い患者は一般外来と完全区分して院内に入れない。全身管理が必要と判断した場合、疑いでも専用病床に入院させる」などと説明した。
 

閉校の花輪二中 最後の卒業式 保護者のためにモニター

2020-03-08
屋外に設置されたモニターで卒業生の様子を見る保護者たち
 今月末で閉校し来月から花輪一中と統合、「花輪中」として発足する花輪二中(田中洋校長)の最後の卒業式が7日、同校で行われた。新型コロナウイルス感染防止対策として、卒業生、教職員、在校生の代表のみが出席するという寂しい式典となったが、卒業生17人は、胸を張って思い出の学びやを後にした。
 式辞に立った田中校長は「これからも数々の困難に直面すると思うが、壁を避け、逃げてばかりいると前に進めない。壁を乗り越えることによって、新たな発見ができ、大きな自信を手にすることができる」と激励。
 今月末の閉校に触れながら、「二中生として誇りを胸に、若者らしく、夢と希望を抱いて、さっそうと出発してほしい」とはなむけの言葉を贈った。2年の生徒会長豊田煌平さんが送辞、卒業生を代表して小舘杏祐さんが答辞を述べた。小舘さんは「二中最後の卒業生としての誇りを胸に、進んでいきたい」と抱負を語った。
 会場に入れない保護者用のために、体育館の外側に、モニターを設置し、式典や教室でのホームルームの様子を放映した。保護者はモニターの前に集まり、生徒が一人ひとり別れのあいさつをする姿を見て、拍手を送ったり、目頭を押さえたりしていた。
 PTA会長の児玉健司さん(45)は、保護者が出席できなかったことについて、「卒業生の親はみんな出席したかったと思うが、仕方ない」と話した。保護者の女性(49)は「出席できないのは残念だが、これも思い出に残る卒業式。モニターを設置してくれて、学校には感謝している」と話した。
 玄関前に集まった保護者は、子どもが使ったジャージーや野球のユニホームなど〝二中アイテム〟を身に付け、子どもと一緒に記念写真に収まっていた。
 1947(昭和22)年、前身の旧柴平村立柴平中学校として創立。56年花輪町との合併に伴い、「花輪二中」に改称。今月末で73年の校史に幕を閉じる。


 

国の情報提供に知事「不満」 新型コロナ感染症 県内1例目発生

2020-03-08
 県内1例目となる新型コロナウイルス感染症患者の発生が報告された6日夜の県の記者会見。集団感染が発生したクルーズ船の乗客だったにもかかわらず、国から県に対して事前の報告や対応を求める動きがなかったため、会見で佐竹敬久知事は国の対応に不満の表情を見せた。
 感染した男性はクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客。船内の検査で陽性となり都内の医療機関に入院、その後2回の検査で陰性と判定されたことから帰県していた。せきや発熱などの症状は出ていなかったという。
 陰性が確認された患者が再び陽性となったケースは大阪でも確認されている。会見で県は「再び感染したと考えるよりウイルスが再燃したと考える方が医学的には妥当では」との見方を示した。
 クルーズ船の乗客に関しては、船内での健康観察期間中に感染の恐れがないとして下船したケースについて、都道府県に連絡して健康状態の確認を勧めているが、今回のような船内の検査で陽性となった乗客に関する情報や、県内在住者の乗船者数などは県に提供されていない。
 知事は「国から情報が出ない。陽性になったケースもその後の情報がない。おかしい」などと国の対応に不満を示した。諸冨伸夫健康福祉部長は「今回のような事例にどう対応するのか、しっかりと国と相談したい」と話した。

中期財政計画 市債残高24年度ピーク 大館市3月議会総財委 土地開発公社解散へ

2020-03-07
中期財政計画が示された総務財政委(大館市役所)
 大館市の3月定例議会は6日、前日に続いて3常任委員会が議案審査を行った。総務財政委(武田晋委員長)では中期財政計画(2020~24年度)が示され、借金にあたる市債の残高は24年度にピークを迎えると試算。市土地開発公社については事業の予定がないことから、20年度に解散すると当局から報告を受けた。
 財政計画は毎年度、情勢の変化などを踏まえて見直している。歳入実績や税制改正の動向などを勘案し、経費や事業費を反映させて試算した。
 20年度当初予算案は365億円、21年度339億円、22年度340億円、23年度335億円、24年度333億円と推計。
 市税収入は個人市民税が横ばいで推移するものの、消費税率引き上げに伴う税制改正で法人市民税率が引き下げられたことから20年度後半以降の減収を見込んだ。固定資産税は評価替えを行う21、24年度に減収する一方、譲与税・交付金は19年度に創設された森林環境譲与税の段階的な増加見込み。地方交付税は20年度に幼児教育・保育無償化などへの財政措置が示され増加としたが、21年度からの普通交付税の一本算定化で合併特例債がなくなるなど減少傾向と試算した。
 歳出は、人件費が会計年度任用職員制度の開始で22年度まで増えるものの、その後は減少傾向で推移する見込み。扶助費は少子高齢化などへの対応、公債費も大規模事業の償還が始まることで増え、義務的経費全体は増加傾向で推移するとみている。投資的経費は20年度の本庁舎建設事業や大館駅周辺整備事業の進展が見込まれるが、24年度以降は徐々に減少する見通し。
 市債の借り入れは、20年度48億円に対して21年度34億円。各年度の元金償還額を踏まえた市債残高は20年度311億円、21年度310億円、22年度308億円、23年度314億円、24年度317億円と試算した。
 市土地開発公社は1975年9月に設立。県営大館工業団地の拡張や中高一貫校などの用地取得・調査測量を手掛けてきた。現在は事業予定がなく、国・県の委託事業も計画されていないほか、ここ数年の収入は預金利息だけ。租税公課など経常経費をまかなえない状況のため、2月の理事会で解散する方針を固めた。資産は5927万円。6月議会に解散議案を上程し、県の認可や清算を経て来年1月に手続きが終了する見通し。

「錦木古川大太鼓」「花輪通絵図」 鹿角市教委 市文化財に2件指定

2020-03-07
 鹿角市教委は、江戸時代に始まったとされる錦木古川大太鼓と、歴史資料の花輪通絵図(はなわどおりえず)の2件を市文化財に指定した。2件とも江戸時代から伝わる貴重な民俗と歴史資料で、市指定文化財は56件となる。
 錦木古川大太鼓は、江戸時代、古川村で盆踊りや念仏講で演奏したのが始まりとされる。古川稲荷神社で行われる錦木塚まつりで奉納する。1973(昭和48)年ごろまでは古川地区だけで演奏していたが、その後近隣地区の盆踊りに呼び太鼓として参加するようになっている。
 伝承曲は7曲。このうち、錦木第一大拍子と錦木第二大拍子の2曲は現在、演奏されていないという。太鼓の大きさは4種類。1人で太鼓を担ぎ、たたく際に左手首を頭上に回すのが特徴。1人で担ぐため、太鼓のたすきがけが他地域の大太鼓と異なる。2001年に笛が復活し、各種のイベントに参加している。
 花輪通絵図は江戸時代に作られた。「通制」は盛岡藩の独自の行政組織で、代官統治地区を「通」と称した。絵図には花輪館を中心に田山を含む八幡平から土深井付近まで描かれている。藩境の警備に使われたとみられる。タテ3・18㍍、ヨコ2・86㍍と大きく、形態は折り紙。墨を使って描いている。
 八幡平石鳥谷の渡部家で代々保存されている。鉱山や川、山林資源を豊かに描いていることから、警備だけでなく、山林など全体の管理にも使用されたと推測される。
 市文化財の指定は、2018年の水沢盆踊り太鼓以来2年ぶりとなる。告示は2月21日付。
新たに市文化財に指定された錦木古川大太鼓
花輪通絵図(いずれも鹿角市教委提供)
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