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2022年8月

「お帰り」3年ぶりにぎわい 大館能代空港 お盆の帰省始まる

2022-08-07
3年ぶりのにぎわいを見せた到着ロビー(6日午前、大館能代空港)
 お盆休みを古里で過ごそうという人たちの帰省ラッシュが始まった。新型コロナウイルスの感染者の増加が止まらない中、「行動制限なし」のお盆を控えた週末の6日、大館能代空港は3年ぶりのにぎわいを見せた。
 この日、午前の下り、全日空(ANA)719便は117人の客を乗せ、午前10時7分に到着。多くの出迎えが集まった到着ロビーには、大きな荷物を抱えた家族に「お帰り」「お疲れさま」などと声をかけたり、久々に再会する孫たちと抱き合いながら、笑顔で喜び合う人たちの姿があった。
 ほのぼのとした光景が広がる一方、感染症を心配してか、ロビーに長くとどまる人はほとんどおらず、再会を喜び合ったあとは、足早に立ち去る姿が目立った。
 全日空によると、お盆期間(6~16日)の増便や減便はなく、3往復を運航する予定。6日現在、12日までの上りには空席が目立つが、下りは8、9の両日以外は残席が少なくなってきた。11日の午前と午後の第1便は満席。下りのピークは10日、上りのピークは16日になる見込み。
 3往復化されてから初めてのお盆期間を迎える同空港。提供座席数の増加により予約数も伸びてはいるが、予約率については、コロナ禍前の2019年よりも低い。
 全日空の担当者は「しっかり感染対策をしながら旅を楽しもうという利用者が以前よりも増えていることは確か」とコロナ禍の経過を分析しつつ、今後の利用増に期待を寄せている。
 大館市の実家に帰省する40代男性の家族は「コロナが気になるので、乗っている時間が短い飛行機を選んだ」と話した。

災害ボランティアセンター 沼館支援に人手募る 大館市社協 9年ぶり設置

2022-08-07
被災した住民から要望を聞き取る大館市社会福祉協議会の職員(大館市沼館)
 3日の大雨により大館市沼館地区で浸水被害が多発したことを受け、市社会福祉協議会(宮原文彌会長)は「災害ボランティアセンター」を立ち上げた。設置は2013年8月の豪雨災害時以来、9年ぶり2回目。ボランティア活動の拠点として参加者を募り、被災世帯等で泥のかき出しや家財道具の搬出などに協力していく。
 ボランティアセンターは、災害発生時のボランティア活動の拠点となる組織で、被災地の社会福祉協議会が主体となって運営する。被災状況や支援のニーズを調査しながら、ボランティアの受け入れ、調整を担う。
 3日の大雨で大館市沼館地区では住家の床上・床下浸水が相次いだ。被害の大きさなどを踏まえ、市社協は5日にボランティアセンターを立ち上げた。同じく沼館地区で浸水被害が多発した13年8月の豪雨災害時以来となる。
 5日は市社協の職員4人が、床上浸水の被害に遭った世帯を訪問。手分けして各世帯を回り、支援のニーズを聞き取った。住宅や小屋からの泥のかき出し、汚れた家財道具の搬出・消毒、側溝の泥上げといった要望があったという。
 沼館町内会の虻川正道会長は「13年の災害時は全て片付くまで約1カ月かかった。住民から『とても助かった』という声がたくさんあった」と語る。「今回はどれほどのごみがあるのか、まだ不透明。特に高齢者世帯では、自力で家財道具を運び出すのは難しい。町内だけでは人手が足りず、協力してくれる人がいればありがたい」と話した。
 市社協の担当者は「皆さんが日常生活に戻れるよう支援していく。精神的にまいっている人もいると思うので、話を聞いていきたい。必要な作業を聞き取り、情報共有しながら進める」と応えていた。
 市社協では除雪ボランティアの登録団体に参加を呼びかけているほか、団体、個人を問わず随時ボランティアを募っている。市内在住者が対象。問い合わせは市社協(平日☎0186・42・8101、土日祝日☎070・7422・4238)。

十和田八幡平駅伝 22チームが決意新た きょう号砲 北鹿2チームも挑戦

2022-08-07
開会式で優勝旗とカップを返還する小森コーポレーションの選手(コモッセ)
 夏の鹿角路をたすきでつなぐ第75回十和田八幡平駅伝(鹿角市主催)の開会式が6日、鹿角市のコモッセで開かれた。男子19チームと女子3チームが、レースに向けての健闘を誓った。
 前回男子優勝の小森コーポレーションと女子優勝の東北福祉大学が優勝旗とカップを返還。主催者の関厚市長が「チームの期待と名誉を一身に背負い、日頃のトレーニングの成果を十分に発揮され、素晴らしい成績を収められることを念願する。皆さまの懸命な走りが繰り広げる数々のドラマが、私たち市民に大きな感動と元気を与えてくれることを期待する」と激励した。
 その後、開会宣言が行われた。新型コロナウイルス感染症予防で各チームへのたすき授与、選手宣誓は中止された。
 北鹿勢は、男子に大館北秋陸協A、Bの2チームが参加。地元鹿角出身者では大館北秋陸協Aの尾崎紀幸選手と同Bの工藤来輝選手が3区を走る。
 レースは7日、男子が十和田湖休屋から八幡平大沼までの5区間、71・4㌔、女子が大湯箒畑から八幡平駐在所までの5区間、28・3㌔のコースで行われる。号砲は男子が午前8時、女子が同8時30分。

政務活動費 コロナ禍で活動に制限 北秋田市議会 21年度収支

2022-08-06
 3日の大雨で下内川が氾濫して大館市沼館地区で多数の浸水被害が発生したことを受け、県は堤防の復旧作業を急いでいる。調査の結果、流量増加で越水が相次ぎ、沼館橋上流の3カ所で破堤したという。県河川砂防課は現在進めている河川改修工事の工期前倒しも検討すると明らかにし、「一日も早く復旧を終え、河川改修の早期完成を目指したい」との方針を示した。
 沼館地区ではこれまでにも水害が相次いでいる。下内川の川幅が狭く、長木川との合流点も近いため雨で水位が上昇しやすく、越水や堤防決壊が度々起こって集落に流れ込んでしまう状況にあった。
 特に2013年8月の豪雨では浸水被害が住家の床上51棟、床下33棟、非住家61棟に上った。3日の大雨でも76棟の建物被害が発生。浸水は住家の床上17棟、床下37棟、非住家22棟だった。
 県河川砂防課によると、今回の氾濫の原因は「上流側からの雨で下内川の流量が多くなり、沼館橋から松木橋の間の多くの場所で越水した。川の流れが強かったり、堤防の強度が弱かったりした3カ所で破堤した」と分析。このうち1カ所は約31㍍に渡って堤防が崩れていたという。
 県は4日から、破堤した箇所で応急の復旧工事を開始。重機で土のうを積み上げるなどし、急ピッチで作業を進めている。1週間弱で完了を見込んでいるという。
 下内川は15年度から着手した河川改修工事の真っただ中。長木川との合流点から高館橋までの3・1㌔区間で川幅を広げ、堤防、護岸を築いて流下能力を高めるもので、これまでに沼館橋の下流側960㍍で工事を終えた。
 今回堤防が決壊したのは沼館橋より上流側だが、同課は「上流側から工事を行うと、下流側の方が川幅が狭くなり、氾濫する危険性が高まるため、河川改修は下流側から進めるのが基本」と説明する。
 一方、度重なる氾濫で沼館地区では浸水被害が多発していることから、28年度の完成を目標にしている工期の前倒しを検討すると明らかにした。「まずは一日も早く復旧を終え、河川改修工事も加速させていく。上流側もできるだけ早く完成できるよう検討していく」としている。

下内川の河川改修 県「早期の完成目指す」 大館市沼館地区 工期前倒しを検討

2022-08-06
下内川で進められている堤防の復旧工事(大館市沼館)
 3日の大雨で下内川が氾濫して多数の浸水被害が発生した大館市沼館地区で、県は堤防の復旧作業を急いでいる。調査の結果、流量増加で越水が相次ぎ、沼館橋上流の3カ所で破堤したという。県河川砂防課は現在進めている河川改修工事の工期前倒しも検討すると明らかにし、「一日も早く復旧を終え、河川改修の早期完成を目指したい」との方針を示した。
 沼館地区ではこれまでにも水害が相次いでいる。下内川の川幅が狭く、長木川との合流点も近いため雨で水位が上昇しやすく、越水や堤防決壊が度々起こって集落に流れ込んでしまう状況にあった。
 特に2013年8月の豪雨では浸水被害が住家の床上51棟、床下33棟、非住家61棟に上った。3日の大雨でも70棟以上の建物被害が発生している。
 県河川砂防課によると、今回の氾濫の原因は「上流側からの雨で下内川の流量が多くなり、沼館橋から松木橋の間の多くの場所で越水した。川の流れが強かったり、堤防の強度が弱かったりした3カ所で破堤した」と分析。このうち1カ所は約31㍍に渡って堤防が崩れていたという。
 県は4日から、破堤した箇所で応急の復旧工事を開始。重機で土のうを積み上げるなどし、急ピッチで作業を進めている。1週間弱で完了を見込んでいるという。
 下内川は15年度から着手した河川改修工事の真っただ中。長木川との合流点から高館橋までの3・1㌔区間で川幅を広げ、堤防、護岸を築いて流下能力を高めるもので、これまでに沼館橋の下流側960㍍で工事を終えた。
 今回堤防が決壊したのは沼館橋より上流側だが、同課は「上流側から工事を行うと、下流側の方が川幅が狭くなり、氾濫する危険性が高まるため、河川改修は下流側から進めるのが基本」と説明する。
 一方、度重なる氾濫で沼館地区では浸水被害が多発していることから、28年度の完成を目標にしている工期の前倒しを検討すると明らかにした。「まずは一日も早く復旧を終え、河川改修工事も加速させていく。上流側もできるだけ早く完成できるよう検討していく」としている。

2022年7月

営農関係の原油・資材 価格高騰で支援策 大館市 あすから申請受け付け 脱炭素も同時推進

2022-07-31
 大館市は原油価格高騰に伴い、経営状況の厳しい農業者を支援する助成制度を新設した。二酸化炭素の排出を抑制する電動型農業機械を導入したり、耐久力などの高い資材へ転換したりした場合が条件で、営農支援と同時に脱炭素社会の実現を目指す。
 助成制度は▽農業カーボンニュートラル推進事業(事業費約2450万円)▽農業高効率化推進事業(約4190万円)▽比内地鶏導入支援事業(約540万円)の三つ。農政課によると、比内地鶏については素びな導入経費を助成し、対象農家に直接周知している。他の2事業は8月1日から申請を受け付ける。
 カーボンニュートラル推進事業は価格3万円を超える農業用電動機械を導入した場合、経費の2分の1(上限なし)を助成する。電動型の例として草刈り機、耕運機、運搬車、リフト車などが挙げられる。
 対象は10アール以上の農地を耕作している市内の農業者。農産物の販売が要件で、販売実績を証明する書類が必要。同課は「助成の対象機械となるかどうか申請前に相談してほしい」と呼びかけている。募集期間は8月末まで。
 高効率化推進事業の対象は▽被覆資材転換▽出入り口等転換の2種類。耐久力や効率性に優れたビニール資材、高気密にできるハウス資材を想定している。補助率は園芸用等施設が資材費に限って全額。育苗用や自家用などの施設は2分の1。原油由来の資材を長持ちさせ、効率的に使えるようになることで営農の経費負担を抑え、環境負荷も軽減する狙いがある。
 同課は「新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、原油価格高騰に伴い厳しい経営状況の農家を支援し、脱炭素社会に向けた取り組みも進めたい」としている。詳細は生産振興係(電話0186・43・7074)。市は商工関係の中小事業者向けにも価格高騰に伴う支援策を7月から実施している。

「オリンピックオーク」除幕 後継木の寄贈受ける 鹿角市運動公園

2022-07-31
除幕式に出席した(右から)浅利名誉会長、阿部教育長、小山代表、増田さん(鹿角市総合運動公園)
 1936年のベルリン五輪で優勝者に贈られた「オリンピックオーク」。その後継木が鹿角市に贈られた。30日、植樹された市総合運動公園で除幕式が行われた。
 オリンピックオークは、同五輪の三段跳びで優勝した田島直人さんに、金メダルとともに与えられた鉢植えのドイツカシワ。出身の京都大学農学部グラウンドに植えられ、孫に当たる木を「オリンピックオークの植樹を推進する会」の小山尚元代表(岩手県滝沢市)が育て、これまでに全国各地に寄贈している。
 小山代表は鹿角紫根染・茜染研究会の関幸子会長と親交があることから、同市への寄贈が持ち上がった。東京五輪開催に合わせ、昨年10月に同公園に1本が植樹された。
 同日の浅利純子杯争奪第16回鹿角駅伝に合わせ、除幕式を行った。同大会名誉会長の浅利純子さんやスポーツジャーナリストの増田明美さんらも参加した。
 阿部義弘教育長は「オリンピックオークの木が、次の世代を担うジュニアアスリートたちに勇気と希望を与え、スポーツの競技力を高める原動力となることを期待する」とあいさつ。
 小山代表は「田島さんの文武両道の姿が人間として大切と感じて活動してきた。木が市のスポーツ振興、植物を大切にする人の力になれば」と話した。

「ボランティア広がって」 大館一中生が自主的にアルミ缶回収 夏休みに協力呼びかけ

2022-07-31
難民支援のため独自にアルミ缶回収を行っている大館一中の生徒5人(左から本多さん、谷地田さん、千葉さん、若狭さん、関口さん)=北鹿新聞社
 大館市第一中学校の生徒が、独力でアルミ缶回収のボランティア活動に取り組んでいる。3年生5人が「KRTS(カーツ)」というチーム名で企業を訪ねて回り、協力を依頼。換金して難民支援の寄付金に充てる。「ボランティア活動が地域に広がっていけば」と話している。
 取り組んでいるのは、千葉翔(かける)さん、本多剛大さん、関口正拳さん、谷地田昴さん、若狭哩惟我(りいが)さんの5人。
 千葉さんは国連児童基金(ユニセフ)のテレビコマーシャルや学校での募金活動などに触れる中で、「生活困難な難民のために寄付をしたい」という思いを募らせた。ただ現金を集めるだけでなく、生徒の手で不要な物を善意に変える方法はないか考えた。
 思いついたのがアルミ缶回収。「ロシアのウクライナ侵攻でアルミ缶の価格が高騰していると聞いた。ごみとしてよく出る物だし、軽くて持ち運べる」とSDGs(持続可能な開発目標)も意識しながら、自主的、効率的に取り組める方法に行きついた。
 友人に声をかけ、活動に勧誘。参加生徒の名前の頭文字を取って「KRTS」を結成した。6月上旬から放課後の時間を利用し、独自に企業を訪ねて協力を依頼して回っている。
 27日までに10社以上を回り、約80㌔を回収。夏休み最終日の8月24日まで協力を呼びかけるという。リサイクル会社に持ち込み換金した上で、難民支援の募金などを行うユニセフに送る予定。
 5人ともボランティア活動の経験は少なかったものの、本多さんは「難民の役に立つなら」、関口さんは「困っている人の役に立ちたい」と参加を決めた。谷地田さんは「アルミ缶回収という考えが良いと思った」、若狭さんは「新しいことに挑戦したい」と賛同した。
 千葉さんは「ボランティアは中学生でもでき、どんな人でも工夫をすればできること。活動や思いが地域に広がっていけば。アルミ缶が多くある企業や家庭があれば協力してほしい」と呼びかけている。
 アルミ缶回収の受け付けは「KRTS」のメール(krts.volunteer.4@gmail.com)

移動サービス「モビ」 推進協議会を設立 10月から実証試験 大館市

2022-07-30
実証試験の内容などを話し合った推進協議会(大館市役所)
 大館市は29日、新たな移動サービスの導入を目指す「大館版mobi(モビ)プロジェクト」の推進協議会を設立し、市役所で初会合を開いた。人工知能(AI)を活用し、予約型・乗り合い式・定額料金で配車するもので、10月から市街地の半径約2㌔圏内で実証試験を行う。市民の移動量や既存公共交通への波及効果などデータを収集・分析し、本格運行につなげたい考えだ。
 モビは、携帯電話大手・KDDIと高速バス大手・WILLER(ウィラー)の合弁会社が提供するサービス。スマートフォンのアプリか電話で乗降場所を指定すると、ワゴン車が迎えに来る仕組み。ルートが近い人との相乗りが前提となり、AIで配車効率を高める。通常料金は月5000円で何度でも利用できる。
 実証試験は国土交通省の補助事業に採択され、10月1日から来年2月28日まで秋北タクシーが運行を担う。収集するデータは▽住民移動量の変動▽エリア内施設への波及効果▽既存公共交通への影響▽市職員の業務活用―など。
 チラシやポスター、新聞広告などで周知を図り、スタンプラリーや周遊ツアーなどのイベント、きりたんぽまつりや産業祭との連携などで利用を促す。運転免許証を返納した高齢者や子どもの送り迎えなど幅広い利用を見込む。
 協議会は交通や商業、観光、金融、教育、子育て、福祉などの団体の関係者で構成。公共交通を研究している村上早紀子・福島大准教授(羽後町出身)が会長に選出された。
 事務局の都市計画課は「幅広く意見を聞きたい」として、実証運行価格を「世帯1人目2500円(月額)、2人目以降500円(同)、1回券300円」と提案したが、「バスとタクシーの中間に位置付けるとすれば安いのではないか」などの声があり、改めて協議することにした。
 市内の路線バス輸送人員は年々減少し、新型コロナウイルスの影響で2018年度から21年度にかけて27・6%減少。一方、市のアンケートで「交通手段がなく困る」との回答が47・4%を占め、移動ニーズは高まっている。
 福原淳嗣市長は「少子高齢化が進む中、地域公共交通こそが暮らしをつなぐまちづくりの要。プロジェクト実現を通じて新しい地方行政の形をつくりたい」とあいさつした。

大館市内 夏祭り 3年ぶり開催へ 一部中止も 感染対策に苦心も

2022-07-30
3年ぶりに開催する大鮎の里ふるさとまつり(2019年8月17日撮影)
 大館市で例年8月のお盆前後に開催される夏祭りや伝統行事は、7月下旬からの新型コロナウイルス感染症再拡大の影響を受けながらも、町のにぎわいを取り戻そうと各主催団体が準備を進めている。3年ぶりの開催を目指す「大鮎の里ふるさとまつり」は、8月から9月への日程変更に加え感染症対策のため場所を変えて実施する。祭りの多くはコロナ禍以来の開催となるが、人員不足から規模縮小や中止を余儀なくされるなど関係者が対応に追われている。
 例年8月中旬に同市外川原の米代川河川緑地で開かれる田代地区の風物詩「大鮎の里ふるさとまつり」は、日程と会場を変更して実施する。感染状況を鑑みて、今年は9月4日に開催日を変更した上で、場所を同市早口のグリアス田代の多目的運動広場に変えた。奈良敏夫実行委員長は「会場が広いと、出入り口の制限、検温と消毒に人を割かなくてはならない。元通りの開催を検討してきたが、人員の問題や来場者の安全を考えて祭りの形を改めた」と話した。
 比内地区では例年8月上旬から中旬にかけて「山コチンチコ」「大葛金山太鼓」「中野七夕」を開催している。いずれも参加人数を限定し3年ぶりに実施する予定。主催団体の解散で2018年夏から途絶えている送り盆行事「扇田盆踊り」は、踊りに使う太鼓を所有する市川町内会が4年ぶりの復活開催を目指している。
 お盆期間に市内各地で行われる「獅子踊り」は通常開催を目指して各団体が準備を進めている。山田獅子踊りは8月13日の本番に向けて7月下旬から踊り手の練習会が開かれている。粕田獅子踊りは、これまで通りの実施としたが、密集を避けるために獅子踊りの前に子どもたちが披露する「やっこ踊り」は昨年に続き取りやめた。
 花岡地区で例年8月中旬に開く「花矢夏まつり」は、6月下旬時点で3年連続の中止を決めた。実行委の鈴木一敬委員長は「人員不足が主な原因。飲食やステージイベント中心の催しのため、当日の運営に加えて感染症対策となると割ける人が足りない」とこぼした。

2022年6月

長走風穴 林業遺産の種子貯蔵庫 大館 「先人の知恵詰まっている」 ガイドウオーク

2022-06-19
林業遺産に登録された風穴2号倉庫を見学する参加者㊨(長走風穴高山植物群落)
 大館市長走の国指定天然記念物・長走風穴高山植物群落で18日、大正から昭和時代初期にスギの種子貯蔵のため活用された「長走風穴種子貯蔵庫遺構」を見学するガイドウオークが行われた。参加者は、5月に林業遺産に登録された倉庫2棟を見て回るとともに風穴倉庫の歴史や利用法に理解を深めた。
 長走風穴種子貯蔵庫遺構は、長走風穴の2、3号倉庫に当たる。造林用の種子を冷温低湿状態で貯蔵するため、秋田大林区署白沢小林区署(現・米代東部森林管理署)が1912年に建造したもの。55年まで運用され、東北地方の造林事業を支えた。風穴を利用した種子貯蔵施設として国内で初めて建造され、最も長く使用された。
 同遺構は今年5月に、日本森林学会(東京都)が林業の発展に貢献した景観や建物を指定する「林業遺産」に県内2例目として認定・登録された。風穴種子貯蔵施設としても全国2例目となった。
 ガイドウオークでは、長走風穴館の管理人と大館郷土博物館の学芸員・鳥潟幸男さんが案内を務めた。自生するコケモモなどの高山植物を紹介しながら、参加者と風穴倉庫跡を巡った。
 コンクリート造りの3号倉庫前では、鳥潟さんが「当時の営林署が東北各地に配給するためにスギの種の貯蔵庫として使った」と説明。参加者は冷風が噴き出す倉庫奥をのぞき込み、内部を確認していた。
 参加した市内の男性(81)は「内部に積まれた石の隙間から冷風が出て涼しい。先人の知恵が詰まった倉庫を見学して勉強になった」と話した。
 次回のガイドウオークは7月23日午前10時半から。参加無料。問い合わせは同風穴館(☎0186・51・2005)。

釈迦内・長木地区 浄化槽で汚水処理へ 大館市が検討 21、29日に相談会 下水道区域見直し

2022-06-18
 大館市は、公共下水道未整備の釈迦内地区(獅子ケ森・小釈迦内)と長木地区(天下町・芦田子・上代野・下代野)について、個人設置の合併処理浄化槽による汚水処理で検討に入った。両地区にアンケートを行い、下水道を整備した場合に「接続できる」との回答が3割弱にとどまったためだ。21日に釈迦内公民館、29日に長木公民館で整備手法に関する相談会を開く。
 相談会は両日とも午前9時から午後7時。浄化槽はトイレの汚水だけでなく、風呂や台所などで使った生活排水を一緒に処理する。大きさに応じて設置費の一部を補助(35万2000~58万8000円)する制度があり、一般的な初期費用は約100万円。下水道のトイレ水洗化や受益者負担などを合わせた費用に比べると安いという。こうした仕組みや各種制度を紹介する。
 人口減少や少子高齢化に伴う空き家問題が今後顕著になるのは明らかだとして、市は下水道区域を見直している。昨秋は花岡や池内、餅田地区などで相談会を開いた。
 釈迦内・長木地区のアンケートは昨年9月から12月の間、6町内1475世帯を対象に実施。820世帯(55・6%)から回答を得た。
 排水処理状況について「トイレはくみ取り、その他は側溝などに流している」が59・4%で最も多く、「全て浄化槽」が32・4%、「トイレは浄化槽、その他は側溝など」が7・8%と続いた。
 今後5年程度で空き家になる可能性は「当分ない」が49%、「分からない」27・8%、「将来ある」18・4%。下水道を整備した場合、「3年以内に接続できる」が25・7%だったのに対し、「経済的に負担が大きいので接続は難しい」が27・5%、「浄化槽が使えるので急いで接続する考えはない」22・4%、「家を引き継ぐ者がいないのでこのままで良い」20・2%となった。
 これらを踏まえ「下水道でも浄化槽でも、住民負担の少ない方法で整備」を望んだ人が57%を占め、「下水道を整備してほしい」19・3%、「下水道でも浄化槽でも最も経済的な手法」が10・5%、「下水道の整備は必要ない」が8・1%と続いた。
 自由意見は225件あり、「下水道接続は経済的に困難」「他事業の整備を希望(道路、側溝、上下水道)」などの意見・要望が81件だった。
 下水道整備は旧大館市で1987年、旧比内町で89年、旧田代町で90年に着手。計画面積2023ヘクタールのうち1706ヘクタールで供用開始した。4月1日時点の普及率は61・5%。本年度は釈迦内字稲荷山下・土肥や片山字八坂、池内、小館花の一部などで工事を行う。

統合する小坂高 跡地利用は「民間に期待」 小坂町6月議会一般質問 「IC近く好立地」

2022-06-18
 小坂町の6月定例議会は17日、本会議を再開し6人が一般質問を行った。統合する小坂高校の跡地利用について、細越満町長は「インターチェンジに近く好立地だ」として、民間企業の利活用に期待を込めた。来秋グランドオープンする十和田湖・和井内エリア「道の駅」は、7万人の年間入館者数を見込んでいることを明らかにした。
 小坂高校の校舎は1978年の建設で築後40年以上が経過。細越町長は校舎の利活用には多額な改修費用がかかるとして、「建物の取得には慎重な検討が必要」と述べた。
 登壇したのは、小笠原憲昭議員、鹿兒島巖議員、菅原明雅議員、秋元英俊議員、本田佳子議員、船水隆一議員。
 小笠原議員は、小坂高の校舎利活用策を質問するとともに、消防団員の報酬引き上げを求めた。細越町長は、跡地利用は「白紙の状態」としながらも、民間活力による利活用に向け、町として対応していく考えを示した。消防団員の報酬は鹿角市と同水準にするため、条例の改正案を9月定例会に提案する方針。
 鹿兒島議員は、高齢者の生活支援を充実させるため、法制度の対象にならない人を助成する特別給付事業の創設を提案。細越町長は在宅支援サービスを充実させるため、既存事業の評価と見直しを進めていることを報告、「実態把握に努め、早い時期に制度設計し対応したい」と前向きな姿勢を示した。
 菅原議員は、小坂高校は校地のほかにグラウンドなど敷地が広く、跡地利用へ早期に積極的に取り組むべきだと質問。統合後に町外に通学する高校生に対する助成を求めた。細越町長は、跡地利用は民間活力が望ましいという考えを改めて示し、「町外への通学費補助は当然考えていかなければならない」と答えた。
 秋元議員は十和田湖大川岱に設置されている「樹恩の鐘」が休止状況にあることを取り上げ、復旧しないのか、と質問。細越町長は、鐘はドイツで鋳造されたもので「修理は困難」とし、「鐘の鳴る丘」整備事業で設置された趣旨を踏まえ「必要なモニュメント。地元の意見を聞いて今後の方向性を検討する」と答えた。
 本田議員は母子手帳を取り上げ、低出生体重児の支援体制をただした。細越町長は低出生体重児の成長を記録できる冊子の発行について、県が検討していることを指摘し、「動向を注視している」と答弁。町は8月から母子手帳アプリ「母子モ」の運用を開始する予定。
 船水議員は来秋オープンする和井内の道の駅を取り上げ、運営体制、入館者見込みなどを質問。細越町長は運営は指定管理で行う考えを示した。入館者については「コロナ禍がある程度収束すれば、十和田湖観光客の約1割の7万人程度が見込めるのではないか」と答えた。

北秋田市のカフェで フラワーツーリズム 庭を観賞、寄せ植えも

2022-06-18
オープンガーデンを観賞する参加者(ふみきりのcafe)
 花が咲き誇る庭の観賞や寄せ植え体験を楽しむ「秋田花まるっフラワーツーリズム2022」が17日、北秋田市川井のふみきり野cafeで行われた。県内から10人が参加し、バラや宿根草など色とりどりの花に触れながら、交流を深めた。
 NPO法人秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会主催。花を見どころにしている会員施設を訪れる「フラワーツーリズム」として初めて企画し、今月北秋田市とにかほ市で開催した。事務局は「自然の中でゆっくり過ごし、花を通じて交流する機会にしてほしい」と話す。
 「ふみきり野Cafe」はあけぼの農園(加藤吉弘社長)が経営し、敷地内には花苗などを販売する「ふみきりの花屋」やオープンガーデンがあり、育てているヒツジなどの見学もできる。加藤由美子さんが案内し、ピンク色のバラのアーチをくぐり、ジギタリスやオルレアなど多彩な花々を見ながら笑顔が広がった。
 寄せ植え体験では加藤さんが「背の高いもの、こんもりと増えるもの、這わせるものの3種類を選んで植えるとバランスがいい」などアドバイス。参加者が花やハーブの苗を選び、プランターに植え付けた。
 オープンガーデンは見頃を迎えており、加藤さんは「あこがれの庭というよりは、親しみやすい庭を目指している。見に来た人がまねしたり、始めてみようと思ったりするきっかけになればうれしい」と話した。

コールセンターなぜ撤退 大綱質疑 議員「企業見極め誘致を」 北秋田市6月議会・開会

2022-06-17
開会した北秋田市の6月定例議会本会議(市役所)
 北秋田市の6月定例議会は16日開会し、会期を28日までの13日間と決めた後、2022年度一般会計補正予算案など議案14件と報告3件を上程、議案に対する大綱質疑を行い、各常任委員会へ付託して散会した。一般会計補正予算案にはコロナ禍や燃料高騰の影響を受けている公共交通事業者、貸し切り観光バス、代行事業者への補助金や、市内事業者の事業承継を支援する補助金などを計上した。
 提出された議案は、条例案1件、補正予算案10件、単行議案3件、報告3件の計17件。
 条例案は南鷹巣団地の建て替えに伴い用途廃止する市営住宅について、所要の規定整備を行うため市営住宅条例の一部を改正する。
 補正予算案のうち、一般会計の補正額は1億9560万円で、補正後の総額は228億5960万円。主な歳出は公共交通事業者事業継続支援補助金に380万円、観光交通事業者等事業継続支援事業補助金に115万円を計上。車両固定費の一部として事業者に、バス1台10万円、タクシー1台5万円、貸し切り観光バス1台10万円、代行1台5万円を補助する。秋田内陸線を支援する交付金349万円も措置した。
 事業者の事業承継や新分野の展開を支援する地域商業等活性化支援事業補助金600万円、世界文化遺産の伊勢堂岱遺跡を知ってもらうため、市民団体ツアーを企画する縄文遺跡招待業務委託に118万円などを計上した。
 財産の取得は市消防本部の車両更新のため、災害対応特殊救急車1台を3696万円で購入する。
 昨年3月に誘致企業として進出したコールセンター業のディグロス(本社・東京)が今年3月に撤退し、一般会計で雇用奨励金と事業所賃借料助成金を減額する。大綱質疑で撤退理由の質問があり、産業部は「生産性や実績があまり向上しなかったことや、首都圏での事業に力を入れた方が望ましいと経営方針が転換されたため」と説明。産業部によると、社員はパートなどを含め最大27人で、閉鎖時は23人。17人が解雇され、6人はリモートワークでコールセンター業務を続けている。
 議員が「市は企業を見極めて誘致し、経営状態を把握する努力が必要ではないか」と指摘し、津谷永光市長は「この地域で人が集まらないなどの理由もあり、こういう結果となった。期待された企業の撤退にショックを受けている。これを教訓に企業の状況や雇用環境を把握する努力をしたい」と答えた。
 開会に先立ち、議員在職20年以上の板垣淳議員、正副議長4年以上在職者として前副議長の佐藤重光議員に全国市議会議長会の表彰状が伝達された。このほか、正副議長4年以上の黒澤芳彦前議長も表彰を受けた。
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