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2022年1月

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災害時要支援者 管理システム運用10年 登録者減で再周知へ 大館市

2022-01-17
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 災害時に自力で避難するのが難しい高齢者や障害のある人ら「要支援者」に関し、大館市が管理システムを運用してから10年になる。現在の登録は730人。対象者の施設入所や死亡などで減少傾向だが、あらためて制度の周知に努めるほか、避難手順や必要な配慮を定める「個別支援計画」の作成に取り組みたい考えだ。
 当初は「災害時要援護者」として避難支援計画を策定。コンピューターを用いて地図やさまざまな情報を管理できるシステムを整備し、2012年度に運用開始した。13年の災害対策基本法改正で「要支援者」の名簿作成が義務づけられ、21年には個別避難計画の作成が努力義務とされた。
 管理システムは17年から統合型GIS(地理情報)システムで運用している。地震や洪水などの災害が起きた場合、検索した要支援者の情報を地図上で確認。市は民生委員に情報伝達し、民生委員から連絡を受けた福祉員や町内会関係者らが避難を支援する。
 福祉課によると、13年時点の登録者は約1300人だった。施設入所や転出、死亡などで毎年減少している。担当者は「20年度に市内17地区の民生委員児童委員協議会に出向き、制度の周知や申請書の配布を行ったが、なかなか登録者が増えない状況」と話す。
 名簿登録は本人の申し出が基本となる。市はあらためて広報やホームページなどで周知に努めるとともに、民生委員や町内会長に名簿を提供する際に協力を求める。
 個別避難計画の作成は全国的に進んでおらず、市も未策定。福祉課は「避難行動を支援する側について、家族や近隣住民である必要がある」としつつ「近所付き合いの希薄化やプライバシーの課題もあり、進めていくにはハードルが高い」との認識を示す。それでも災害弱者の逃げ遅れを防ぐため「先進的な事例を参考に取り組みの方向性を検討したい」としている。
 市生活支援体制整備事業で設置した「支え合い推進会議」で、自ら避難することが困難な高齢者の課題について議論され、地域内で具体的に協議している町内もあるという。昨年3月に策定した地域福祉計画では「地域共生社会の実現」に取り組むとしており、町内会などの地域組織と連携して課題の解決を図る。

除雪用具の品薄続く 年末年始の 大雪で品切れ コロナ禍が生産に影響

2022-01-17
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大型のスノーダンプなどが品薄状態となっている売り場(ジャンボグリーン)
 昨年末から続く大雪の影響で除雪用具の需要が高まり、北鹿地方のホームセンターではスノーダンプなどの品薄、品切れ状態が続いている。売り場の担当者からは「メーカーの生産が間に合っておらず、降雪のピーク時に用具が届かない可能性もある」と懸念する声が聞かれる。
 同市御成町1丁目のジャンボグリーン(畠山一志店長)では、昨年11月上旬から売り場を設置した。最も需要が高い大型のスノーダンプ約100台を用意したが、12月中に売り切れ。月末に約50台を追加したものの大雪が続いたことで品切れとなった。
 売り場には「今季売り切れ」の張り紙が貼っており、残っているのは小型のダンプのみ。雪下ろしの棒も、使い勝手の良い伸縮可能な商品は品切れ状態となっている。
 このほか、柄沢のコメリパワー大館店や大田面のDCMホーマック大館樹海店でも在庫が逼迫(ひっぱく)している。
 ジャンボグリーンの売り場を担当する藤垣晃太係長は「お客さまからも、連日入荷の問い合わせがある」と対応に追われている。新型コロナウイルスの感染拡大で物流に影響が出たことで「メーカーでも資材が届かず、生産が間に合っていなかったり、今季分の生産が終了していたりという状態」とし、「北海道や富山県などの地域で、早い時期から降雪があったため数量が確保できなかった」と話す。
 今後の見通しについては「いつ入荷してくるか分からず、降雪のピーク時を過ぎてからという可能性もある」とし、「ダンプがない場合は、大きめのソリに雪を乗せて運ぶこともできる。在庫は店頭分のみなので早めの購入を」と呼び掛けている。
 秋田地方気象台や大館市消防署比内分署によると、16日午後1時現在の積雪量は大館市で45㌢、北秋田市鷹巣で71㌢、同市阿仁合で93㌢、鹿角市で51㌢。15日までの累積降雪量は大館市で371㌢、北秋田市鷹巣で232㌢、同市阿仁合で324㌢、鹿角市で276㌢となっており、平年より20~40㌢ほど多い。

内陸線 阿仁前田温泉駅 新たに「駅メロ」を導入 「四季美湖物語」 ダックスムーン制作

2022-01-17
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スイッチを押して駅メロをお披露目する関係者(秋田内陸線阿仁前田温泉駅)
 北秋田市小又にある秋田内陸縦貫鉄道(吉田裕幸社長)の阿仁前田温泉駅の駅メロディー(駅メロ)として、森吉山ダムをテーマにした曲「四季美湖物語」の放送が15日から始まった。ダム湖の四季美湖の最寄り駅であることから、玄関口としての知名度向上などを狙いに導入。15日に駅舎でお披露目会が開かれ、参加者約60人が新たな駅メロの誕生を祝った。
 「四季美湖物語」は、大館市のポップスデュオ・ダックスムーンの書き下ろし楽曲で、昨年4月に四季美湖地域づくりネットワーク森吉山(佐藤慶博チーフ)が発表。「命を守る永遠のダム湖 四季美湖の輝き」をコンセプトに、ダム建設に協力して古里を離れた人や、現在ダムに携わる人の気持ちを表現している。動画投稿サイトのユーチューブにも動画とともに投稿し、ダム湖をPRしている。
 駅メロへの導入は、同ネットワークが四季美湖の情報発信をさらに強化しようと秋田内陸縦貫鉄道に打診し決まった。秋田内陸線の駅メロの採用は、阿仁合、鷹巣、米内沢駅に続く4駅目。
 阿仁前田温泉駅では、出発時刻の3分前に曲の後半サビ(1分間)を列車接近メロディーとして放送する。発車時は約20秒間、特別アレンジしたサビのメロディーを流す。
 お披露目会にはネットワークや同鉄道、駅舎に併設する温泉施設「クウィンス森吉」の関係者や、住民ら約60人が来場。来賓の津谷永光市長は「優しく温かい気持ちが伝わる曲。駅メロが多くの人に愛され、活用していくことにより地域に活力が生まれることを願っている」とあいさつした。同鉄道の吉田社長は「新たな駅メロを力に、さまざまな人に応援してもらえたら」と述べた。
 関係者がスイッチを点灯させ、「四季美湖物語」の駅メロを披露。ダックスムーンによる駅メロ3曲の記念ミニライブが行われ、参加者が四季美湖に対する思いがこもった歌に聴き入った。演奏後には角館行きの列車が到着し、実際に駅メロを放送。参加者が手を振って列車を見送った。
 ネットワークの佐藤チーフは「駅メロを通じて四季美湖や湖周辺のイメージ向上を図りたい。宝物である地域の歴史や文化、自然を次世代に伝えていく」と話していた。今後は秋田内陸線やクウィンス森吉と合同でのイベント開催も検討している。

小坂町川上地区 定住増加へ手法探る コミュニティ生活圏 報告会に住民ら70人

2022-01-16
定住増加へ意見を出したパネルディスカッション(セパーム)
 県のモデル指定を受け、「コミュニティ生活圏」の形成事業に取り組んでいる小坂町川上地区の報告会が15日、セパームで開かれた。パネルディスカッションなどを通して、次世代の定住増加に向け課題や解決手法を探った。
 川上地区は濁川、野口、余路米、砂子沢の4集落で構成し、昨年月末現在の人口は424人、187世帯で高齢化率は56・8%。川上地区自治会連絡協議会(会長・中村道義濁川自治会長)が中心になって、本年度から事業を始めた。
 報告会には地域住民など約70人が参加。第1部は、一般社団法人・持続可能な地域社会総合研究所(島根県益田市)の藤山浩所長がオンラインで講演した。演題は「2020年代は田園回帰の時代~小坂町地区別人口予測の概要と全国的な先進事例の紹介」。町の人口予測を示し、現在の主力世代は70代前半、と説明。「このまま何もしないと人口減少と高齢化が急速に進行するだけ」と危機感を持つよう促し、具体的な目標を示して取り組むことが大事、と指摘した。
 2部はパネルディスカッションの前に、2回行われたワークショップの内容が報告された。説明したのは川上地区の木村久さん、秋本有子さんの2人。ワークショップでは人口予測を基に地域の強み、弱みを出し合い、人口増へ向けた提言を行った。 
 秋本さんは、子育て世代が定住するためには「住む」「働く」「しゃべる」の3つの場所が必要、と指摘。川上公民館を会場にフリーマーケットを開催し、人を呼び寄せることや、子ども食堂の開設というアイデアを紹介した。雇用の受け皿の1つとして農事法人を挙げた。
 パネリストは、報告した木村さんと秋本さん、緒方瑛さん(町地域おこし協力隊)、本田裕平さん(町総務課)の4人。定住増加の一番の課題として、中央地区への引っ越し・市街地への一極集中、移動手段の確保、雇用の創出などに発言があった。

豊作願い「雪中田植え」 JA秋田たかのす 小正月の伝統行事

2022-01-16
豊作など願い込めて、わらを植える小坂さん(北秋田市の大太鼓の館前)
 今年の稲作の豊凶を占う「雪中田植え」が15日、北秋田市綴子の大太鼓の館前で行われた。JA秋田たかのす青年部(鈴木豊部長)の部員が豊作を願って田んぼに見立てた雪にわらを植えた。
 雪中田植えは、稲作の豊凶を占う「庭田植え」として各地で行われていた小正月の行事。綴子地区では一時途絶えていたものを、1983年に篤農家として知られた高橋佐一郎さんが復活させた。
 その後、高橋さんが亡くなり再び途絶えたが、88年に旧綴子農協青年部が再復活。現在はJA秋田たかのす(小笠原隆志組合長)の青年部が受け継いでいる。
 開会行事のあいさつで、鈴木部長は「新型コロナウイルスの影響など、めまぐるしく変わる世の中ではあるが、私たち生産者がへこたれることなく、よりよい農産物を作れるよう、今後も日々農作業に従事していく」と述べた。
 田植え人は今回が3回目となる小坂亮太さん(28)=同市栄=。みの、すげがさを身に着け、しめ縄で囲まれた6尺(1・8㍍)四方の雪田に入ると、稲わらや豆がらなどで作った束16本を苗に見立て、植え付けた。
 田植えの後は、わらぼうきで苗をはらって虫よけを行い、雪田の中心に逆さに立てたほか、雪田の前にダイコンの煮しめやなます、お神酒を供え、豊作を祈願した。
 小坂さんは「天候に恵まれ、秋には豊作となってほしい。みんなが元気で喜べる年になるよう、願いを込めて植えた」と話した。
 豊凶を占う「稲刈り」は来月1日、同所で行われる。

2021年12月

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コロナ禍も晴れやかに 大館の美容組合など 着付、撮影キャンペーン

2021-12-28
キャンペーンを利用して写真撮影に臨む石戸谷さん㊧(ワールドプラン)
 新型コロナウイルス禍の新成人を応援しようと、着物のレンタルや着付け、スタジオ撮影が格安で利用できるキャンペーンが27日、大館市内の参加店で始まった。女性客らの予約が相次ぐ人気で、晴れやかな笑顔で撮影に臨む姿が見られた。
 キャンペーンは市の「着付・美容・撮影支援事業」を活用し、県美容生活衛生同業組合大館支部(松田学支部長)と大館商工会議所、市の3者が新成人向けに企画した。期間は27日と1月6、7の計3日間。レンタルや着付けに要する費用の3分の2(最大3万円)を市が補助する。撮影の補助は最大2万円。予約キャンセルなどの影響を受けた美容店、写真店を経済的に支援する狙いもある。
 通常料金では数万円のサービスがお得に利用できるとあって、予約でいっぱいの日も。中には、家族代々受け継ぐ着物の持ち込みを希望するなど、特別な思いの客もいるという。
 写真スタジオ「ワールドプラン」(根下戸新町)では、女性客らが着物をその場で着付けてもらい、プロカメラマンの撮影に臨んだ。
 鮮やかな赤色の振り袖に身を包んだ石戸谷なな子さん(20)=同市出身、都内在住=は「年末に帰省する予定を撮影のために2、3日早めた。ここまで化粧や着付けをしてもらうのは初めてで楽しい」と話す。
 娘の節目を華やかに祝った母親のまき子さん(44)は「すごく感激している。娘と一緒に着物を選んだことも思い出になる」と声を潤ませた。
 昨年と今年の2年間、市の成人式は感染防止を理由にオンライン開催となり、新成人が晴れ着になる機会が限られた。「キャンペーンで一生の思い出をつくってほしい」と松田支部長。
 着物を提供している「オルネ」の佐々木茜代表は「反響はかなりある。夏の式に参加できずがっかりしていた人が二十歳の記念をつくることができ、こちらもうれしい」と喜んだ。

インカレスキー4年連続 23年の開催が決定 鹿角市が承諾 「スキーのまち」を推進

2021-12-28
 鹿角市の花輪スキー場で、第96回全日本学生スキー選手権大会(インカレ)が開催されることが決まった。日程は2023年2月の予定。同スキー場では20年から4年連続、通算9回目の開催となる。関厚市長が27日の定例会見で報告し、「スキーのまち」の推進や地域経済振興といった波及効果に期待した。
 インカレスキーは全日本学生スキー連盟が主催する学生たちのスキーの祭典。花輪スキー場では1998、99、2004、11、16年の過去5回単独で開かれている。青森県大鰐町が主会場だった年は一部種目が花輪スキー場で行われた。
 その後、2020年から22年まで3年連続(21年はコロナ禍で中止)で開催することが決まっていたが、さらに23年の第96回大会も開催することが決まった。
 市は今年6月、学連が実施した大会受け入れに関するアンケートに対し、第96回大会を受け入れたいと回答。10月に学連から市に開催の要請があった。この間、市は地元関係団体との協議を経て承諾することとし、今月1日に正式に回答。同20日の学連理事会で承認された。
 連続開催の背景には、花輪スキー場がアルペン、クロスカントリー、ジャンプの全競技の会場が隣接し、一体的でコンパクトな運営が可能であることや、選手ら1000~1200人が宿泊できる鹿角地域周辺の受け入れ態勢など環境が整っていることがある。
 関市長は「インカレは9回目の開催となり、平成以降では全国最多。『スキーのまち』を掲げる本市にとって栄誉なことであり、コロナ対策を含めて万全の準備を進めていきたい。冬期間の地域経済への波及効果にも期待している」と大会の開催を歓迎した。

東京五輪選手村で使用 提供木材、大館市に返却 活用法を検討 「遺産」として遊具などに

2021-12-27
選手村建材の役目を終え、大館市に到着した木材(市提供)
 今夏開催された東京五輪・パラリンピックの選手村交流施設「ビレッジプラザ」(東京都中央区晴海)で使われた大館市産木材の第1弾が今月、市に返却された。来年1月と2回に分けて住宅約1棟分が到着し、市は来年度、「レガシー(遺産)」として公共施設に活用する方針。整備が計画されている子どもの遊び場の遊具や小中学校へのベンチ設置などを検討しており、林政課は「多くの市民が触れるものに使っていきたい」と話す。
 環境に配慮した持続可能な大会を実現する大会組織委員会の「日本の木材活用リレー~みんなで作る選手村ビレッジプラザ」と題したプロジェクト。全国63の自治体から無償で借り受けた木材約4万本を使用し、平屋5棟からなるプラザを建設した。プラザ内には店舗や銀行などが入り、大会期間中、コロナ禍で外出できない選手の生活を支えた。
 本県からは同市と秋田県が参加。市は市有林や市内の国有林から切り出された杉を集成材加工した約30立方㍍に「秋田県大館市」の焼き印を入れ、一昨年秋に4回に分けて出荷した。市産材は主に玄関口となるメインエントランスに続くスペースの梁(はり)に使用された。
 選手村は9月下旬から解体が行われ、11月から順次、木材が自治体に返却されている。市が運送業者に委託し、提供分の半量の木材を載せたトラックが18日に到着した。長さ約6㍍から60㌢までサイズは大小さまざまで、「USED IN VILLAGE PLAZA」の文字と大会エンブレムの焼き印が押されている。
 返却された木材は来年度、ニプロハチ公ドームパークセンターに整備する子どもの遊び場の遊具や内装材、小中学校へのベンチ設置、6月の五輪聖火リレーで市内を走った1964年東京五輪体操女子団体銅メダリストの千葉吟子さん=横浜市=から寄贈されたトーチの展示台製作などを検討している。
 林政課によると、小学校の改築や市民に無償提供するなど活用法は各自治体で異なり、「建築物用として加工された木材のため、新たな構造材としての使用は難しく、家具や遊具など市民が触れて親しめるもの、木育の場に活用していきたい」と話す。残りの木材は1月7日の到着を予定。本年度は市内の倉庫に保管し、庁内で活用法を検討することにしている。

忘年会シーズン最盛期 帰りの足どうする? 運転代行、タクシー需要増 週末2時間待ちも

2021-12-27
忘年会シーズンで代行業者の車などが行き交う国際通り(大館市常盤木町)
 忘年会シーズンが最盛期を迎える中、週末を中心に自動車運転代行サービスやタクシーがつかまらないケースが大館市で相次いでいる。元々冬は所要時間がかかるが、新型コロナウイルスの影響で売り上げが減少した各社が稼働台数を減らしたり、営業時間を短縮したりしたことが尾を引いている。夜間の人手をすぐに確保できない実情もあり、理解を求める声が聞かれる。
 今月中旬の午後時ごろ、大館市早口の40歳代男性は会合の2次会で利用したスナックで代行業者を依頼した。すると、従業員から「2時間待ちです」と返答があった。別の会社でも「1時間半」ほどかかった。「混むので早めに頼んだつもりだった。歩ける距離ならいいが、使わざるを得ないので」と、仕方なく店で到着を待ち続けた。
 大館市中心部にある飲食店も、待ち時間の長さを実感している。「代行は週末の午前0時近くでは、1時間待ちは当たり前。『どのくらいかかりますか』と聞くと、『何時になるか分かりません』ということもある。これまでこのようなことはなかった」と話す。コロナが小康状態にあり、週末の利用客は昨年同時期から2倍近くに増え、忘年会需要も高まっているだけに戸惑いを隠せない。
 市内の代行業者によると、コロナ禍での需要減退に伴い、各社では経費削減のため所有する車両台数を減らすなどした。市内8社の稼働台数は、コロナ禍前から合計で10台近く減ったという。必要な人員が減って運転手が辞め、「急に需要が高まって人手不足となっている。利用客を乗せて運転するには普通自動車第二種免許が必要なので、急に運転手を増やすのも難しい」と説明する。
 同市餌釣のひがし運転代行では11月から需要が増え始めた。週末は1日120件ほどの依頼が入るが、待ち時間を伝えると40~50件はキャンセルになるという。浪岡博幸代表は「利用が増えてとてもありがたいが、時間が集中するので回りきれない状況にある。『2時間待った』『歩いて帰った』という声もあり、迷惑をかけることになり申し訳ない気持ち」と語る。
 冬は速度を抑えて走行するのに加え、利用客のマイカーに積もった雪を下ろす作業などもある。夏場の倍以上の時間がかかるため、店で待つより、車のエンジンをかけた状態で駐車場で待つことを推奨する。「飲酒運転と勘違いされないように、運転席でなく、後部座席で待ってもらえればありがたい」と話している。
 タクシー業界でもコロナ禍に伴う稼働台数の減少、営業時間の短縮、人手不足のため、夜間に動ける車の台数が限られつつある。県ハイヤー協会大館支部の髙橋紀博支部長は「乗務員の高齢化で夜に出せる台数が減り、戻せなくなった。若手が入ってこないと業界自体、厳しいかもしれない」と危機感を抱く。
 廃業した会社もあるほか、需要の変化で日中の営業に力を入れている会社も多く、同市釈迦内のタクシー会社・さくら観光の山口謙一取締役部長も「稼働台数が減少しているのは間違いない」と同調する。「忘年会の開始、終了時間をずらすことで店での密も避けられ、タクシーもつかまりやすくなる。安全第一で運行しているので、余裕を持って電話するなどしてほしい」と理解を呼び掛けている。

だんぶり長者の舞 「五大尊舞」を氏神に奉納 八幡平谷内 大日堂舞楽を前に

2021-12-27
古式にのっとり奉納された「五大尊舞」(天照皇御祖神社)
 鹿角市八幡平谷内の天照皇御祖(あまてらすすめみおや)神社(晴澤則比古宮司)で25日夜、だんぶり長者の舞として知られる「五大尊舞」の正式奉納が行われた。正月2日には八幡平小豆沢の大日霊貴(おおひるめむち)神社(通称・大日堂)の例祭で「大日堂舞楽」を構成する舞楽の一つとして奉納される。
 ユネスコ無形文化遺産、国重要無形民俗文化財の「大日堂舞楽」は地元で「ざいどう(祭堂)」と呼ばれ、大里、小豆沢、谷内、長嶺の4集落の人々が伝承。大日霊貴神社例祭に向けて練習が佳境に入っている。
 このうち谷内のざいどうは、舞楽奉納について役員らが協議する16日の「お篭(こも)り」が始まり。神社で24日まで練習を重ね、25日は「氏神さまに見てもらう」ための正式奉納を行った。
 はじめに、正装した能衆や氏子、自治会の役員らが神事を行い、舞楽に使う黄金色の面など「御神体」をはらい清めた。続いて、住民らが見守る中、能衆が古式にのっとり境内を3周。その後、面や舞装束を身に着け、拝殿で「五大尊舞」を厳かに奉納した。
 今年の大日堂舞楽は新型コロナウイルス感染防止のため、一部の舞や諸行事を省略・短縮して行ったが、来年1月は通常の日程で奉納する。ただし、北東北3県の在住者に入場を限定するほか、一般客の写真撮影を禁止するなど条件付きとなる。
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