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高校野球・代替大会へ技磨く 北鹿の各チーム グラウンドに活気 練習試合で躍動

2020-05-25
 新型コロナウイルスの影響で中止が決まった夏の甲子園と各地方予選。本県では県高校野球連盟(尾形徳昭会長)が地方大会の代替となる「独自の大会」について開催の方針を固めており、北鹿地域でも大会に向けて他校との練習試合を行うチームが増え、グラウンドに徐々に活気が戻ってきている。
 大館鳳鳴は24日、同校グラウンドで本荘と練習試合を行い、好機で打線がつながった鳳鳴が5―2で勝利を飾った。
 鳳鳴は3回に阿部陽哉(2年)の右前適時打などで3点を先制。4回には2死三塁から茂木顕光主将(3年)の中越えランニング本塁打で2点を加え突き放した。投げては先発した栗山涼(同)が、6回無失点の好投で試合をつくった。
 3回に2死二、三塁から左前2点適時打を放った柳沢陽(3年)は「甲子園は中止になったが、最後に試合ができる機会があってよかった。休校期間があり、チームとしてまだ発展途上だが、練習試合を重ねてさらにレベルアップしたい」と力を込めた。チームは一冬越え、特に守備力が向上し打線も長打力がついてきたという。山口智哉監督は「やっと目指すところが定まった。コロナの影響で実践的な練習ができずまだ手探り状態だが、『全県一』を目標にさらにチーム力を付けていきたい」と話した。
 秋田北鷹も同日、同校グラウンドで花輪を相手に練習試合。終盤に打線のつながった北鷹が11―9で接戦をものにした。北鷹の木藤大嗣監督は「終盤に掛けて打線が悪い流れを払拭(ふっしょく)してくれた。代替大会があると分かったこともあり、選手は雰囲気よくプレーしていた」と語った。
 北鷹は4点差を付けられ迎えた7回、3安打や敵失などで同点とした。直後に1点を失ったが、続く8回には1死一、二塁から千葉音陽(2年)の適時三塁打で走者を一掃し逆転に成功した。9回には押し出しで2点を勝ち越し、勝負を決めた。長岐遥陽主将(3年)は「代替大会をイメージし、いつも以上に気持ちが入った。全県制覇の目標に向けて頑張りたい」と話した。
 一方の花輪は、6回までに一時5点差を付けてリードしたものの、その後は北鷹に逆転を許し競り負けた。畑山翔太監督は「終盤の集中力で未熟さが出てしまった。しかし個人に目を向けると、それぞれの強みや良さが出ており次につながる一戦となった」と話していた。
 県高野連の計画概要によると県大会に替わる大会は、当初の秋田大会と同じ7月9~22日の予定。試合はトーナメント方式で無観客を原則とするが、保護者、学校関係者などの入場は今後検討するとしている。してほしい」としている。
 信用保証協会は、中小企業・個人事業主が事業資金を借り入れする際の保証人となることで、資金調達の円滑化を図る公的機関。返済ができなくなった場合は、金融機関に立替払い(代位弁済)をする。
鳳鳴―本荘、3回2死二塁、右前適時打で先制の本塁を踏む鳳鳴の富樫(鳳鳴高グラウンド)
北鷹―花輪、北鷹は8回無死一、三塁、工藤の中前適時打で7点目を奪う(北鷹高)

4月承諾額は4・8倍 信用保証協会大館支所 コロナで申し込み殺到 秋ごろ見越し融資急増

2020-05-25
保証の申し込みが殺到し、業務に追われる職員(秋田県信用保証協会大館支所)
 新型コロナウイルスの影響で、中小企業・小規模事業者の融資を保証する信用保証協会への申し込みが殺到している。北鹿5市町村を管轄する秋田県信用保証協会大館支所(飯沼秀一郎支所長)では、4月の保証承諾額が28億5100万円に上り、前年同期比4・8倍と急増。5月に入り申し込み、相談は加速している。同支所では「先が見えない不安」で融資を受ける人が多いとみており、秋ごろまで増加傾向は続く見込みだ。
 保証件数は3月から増加し、前年同期比32件増の145件。保証承諾額は同比1・28倍の14億5600万円。4月は急増し、保証は同比140件増の200件、承諾額は同比4・8倍の28億5100万円。
 このうち、新型コロナウイルス関連融資制度は県と市町村で計3種類あり、これらの3、4月の保証件数は155件、承諾額は26億7050万円となっている。5月は20日までで保証件数147件、承諾額25億143万7000円。コロナ関連件数は122件、同承諾額22億7834万円と、4月を超える勢い。
 県全体の業種別内訳をみると、3月9日~5月13日の新型コロナウイルスに関連する相談で最も多いのは小売業の1053件(うち飲食店408件)。次いで建設業668件、サービス業532件、製造業429件など。
 申し込み、相談が急増し、同支所では4月後半から、事務処理作業の時間を延長して対応している。飯沼支所長は「国や県の無利子制度が始まった5月から申し込みが加速している」としながら、今後の見通しは「先が見えない不安で相談する人が多いと思われる。6月はいったん落ち着く気がするが、7、8月から再び増加するのでは。同一制度であれば限度額の範囲内で借り換えもできるので、相談してほしい」としている。
 信用保証協会は、中小企業・個人事業主が事業資金を借り入れする際の保証人となることで、資金調達の円滑化を図る公的機関。返済ができなくなった場合は、金融機関に立替払い(代位弁済)をする。

天然秋田杉の古道を歩く 大館 30人が矢立峠を散策

2020-05-25
新緑の中、散策を楽しむ参加者(矢立峠)
 大館市の矢立峠で24日、「新緑の矢立峠散策会」が開かれた。市内外から約30人が参加し、秋田杉が立ち並ぶ古道を歩きながら、自然や歴史について理解を深めた。
 矢立自然友の会(中村弘美会長)と矢立公民館(若松俊一館長)の主催。樹齢300年以上の天然秋田杉が並ぶ峠の散策を通じて、多くの人に自然の素晴らしさなどを感じてもらおうと5、7、10月の年3回行っている。
 参加者は午前9時半に道の駅やたて峠駐車場を出発。矢立風景林遊歩道や古羽州街道など4・3㌔を、約2時間半かけて歩いた。
 中村会長は天然秋田杉や矢立峠の歴史などについて解説。「矢立峠は偉大な先人が歩いた風景がそのまま残る歴史の道。文化庁が令和元(2019)年に新規選定・追加選定する前、平成8(1996)年の歴史の道百選に最初から選ばれた」などと話した。
 参加者は、伊能忠敬、吉田松陰、明治天皇、イザベラ・バードなどの偉人や矢立杉の石碑、記念標などの解説に聞き入っていた。
 参加した大川美紀さん(53)は「三大美林の真っすぐで大きな天然秋田杉に囲まれながら、明治天皇や菅江真澄なども通った道を歩くのはタイムスリップしたよう。県内には菅江真澄の歩いた道が多くあり歴史好きな人も楽しいのでは」と話した。

大館市が配達サービス 来月から「食タクシー」 飲食店の商品、家庭などへ

2020-05-24
1日から実施する「大館の食タクシー」のチラシ
 大館市は6月1日から、タクシーによるお持ち帰りグルメ配達サービス「大館の食タクシー」を始める。新型コロナウイルスの影響で打撃を受けている地域経済を支援する事業で、注文を受けた飲食店がタクシー会社に依頼し、商品を利用者に届ける仕組み。対象は市内全域で、利用者は商品代のほかに1回300円の配達料を支払う。タクシー会社では「お客を乗せるサービスが減っている中、多くの利用に期待したい」としている。27日まで登録する飲食店を募集している。
 本県では緊急事態宣言が解除されたものの、外出自粛の流れは続きそうにある。テークアウト商品を販売する飲食店、利用者が激減しているタクシー業界を支援しようと、市が配達料の大半を補助する。予算は428万1000円。利用者の負担は定額300円だけ。
 利用の流れは、サービスに登録している飲食店に利用者が注文し、飲食店がタクシー会社に配達を依頼。利用者の元へ配達し、利用者は商品代金と定額配達料をドライバーに支払う。配達時間は午前11時から午後7時。期間は6月1日から9月30日までで、感染状況次第で延長する場合もある。
 タクシーが店舗からの依頼で貨物を運ぶ場合は「有償貨物運送」の許可が必要。通常は対象が過疎地などの制限があるが、国交省が「新型コロナウイルス感染拡大の影響を踏まえたタクシー事業者による有償貨物運送」の特例措置(9月30日まで)を講じたため、今回のサービス実施につながった。
 市内では5社が対象になる予定。その中で希望のタクシー会社があれば注文時に飲食店へ伝えることができる。県ハイヤー協会大館支部の髙橋紀博支部長(冨士タクシー)は「お客さんを乗せるサービスが減っており、配達で少しでも事業の足しにしたい。市内の動きはまだ見えないが、比内、田代地域からは便利だという声を聞く。多くの利用に期待したい」と話している。
 利用は自宅のほか、職場からも可。市では27日まで登録飲食店を募集している。申し込み、問い合わせは観光課(電話0186・43・7072)。

過去10年で最高益に かづの観光物産公社 19年度 コロナ影響、本年度は厳しい見通し

2020-05-24
19年度決算などを承認した株主総会(鹿角観光ふるさと館)
 鹿角市の第三セクターで道の駅かづの・あんとらあを管理運営する、かづの観光物産公社(岩船勝広社長)は22日、鹿角観光ふるさと館で定時株主総会を開いた。2019年度(第26期)は新型コロナウイルスの影響を受けたものの、10月以降の国内旅行団体の増加などにより、当期利益は421万円と過去10年で最高となった。
 本年度は上半期に新型コロナによる大きな打撃が避けられないが、収束後のV字回復を可能にする事業展開に努める。
 19年度の純売上高は18年度に比べ1487万円減の3億558万円。仕入れ高等を差し引いた売上総利益は1億2890万円だった。販売費および一般管理費1億2975万円、営業外収益・費用などを換算した当期利益は前年度比371万円増の421万円だった。3期連続の黒字で、過去10年の最高益を更新した。
 営業報告によると、19年度は今年2月下旬から新型コロナの影響があり、3月からはインバウンド(訪日外国人旅行客)の予約が全てキャンセル、国内客も9割以上がキャンセルとなる大打撃を受けた。その一方で、10月以降の紅葉や種苗交換会(大館市)などにより国内団体の飲食や売店の利用が増え、収益増加につながった。
 本年度は、昨年4月から2カ年計画で進めているあんとらあ大規模改修工事で今年7月にレストランの移設が完了するため、社会情勢を鑑みながらリニューアルオープンイベントを計画する。
 一方、工事に伴い売店・産直は売り場が縮小となるほか、例年実施している館内イベントはほとんど実施できず、市内外のイベントの多くも中止される状況。大幅な減収が予測され、経費節減による利益確保に努める。近年、右肩上がりで推移していたインバウンドは「ゼロからの再出発」との認識に立ち、営業活動を展開する。
 売上高は例年の5~6割に当たる1億8600万円を目標として設定し、経常利益はマイナス1600万円と厳しい見通しを立てている。
 岩船社長は「正直こういう数字は出したくなかったが、どうやってプラスに近づけていくかが課題。コロナの状況がいつ改善されていくか分からないが、準備だけはしっかりとしていきたい」と収束後を見据えた。
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比内地鶏支援 CF好調、400万円超 秋田犬 ツーリズム 総菜加工品など提供

2020-04-30
秋田比内やで製造している比内地鶏の総菜加工品(秋田比内や大館本店)
 大館、北秋田、小坂、上小阿仁4市町村の観光地域づくり法人・秋田犬ツーリズム(中田直文会長)は、比内地鶏の消費拡大につなげようとクラウドファンディング(CF)を行っている。開始翌日に目標の100万円を達成し、29日までに417万円を超える支援が集まっている。市内の業者が製造した総菜加工品などをセットにし、家庭でも食べやすい商品を提供。同法人では「比内地鶏のハードルを下げて味わってもらう取り組み。たくさんの人に食べてほしい」としている。期間は5月31日まで。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、需要が落ち込む比内地鶏の消費を支援しようと、購入型クラウドファンディング「#比内地鶏を食べて応援」プロジェクトを22日からスタート。1口1万円で、比内地鶏正肉、比内地鶏ステーキ、ハンバーグなど冷凍品が入った「温めるだけのお惣菜セット」と、比内地鶏スープ、親子丼の素などの常温品「調味料セット」の2種類を用意した。冷凍品は秋田比内や、本家比内地鶏、常温品はJA秋田たかのす、秋田活性化の共同出品。
 このうち、秋田比内や(武藤幸美社長)の総菜加工品は、家庭や弁当などで気軽に味わえるようにと、先月から販売を始めた商品。保存料や化学調味料を使わずに工場で一つ一つ手作りした。湯煎や電子レンジで簡単に温められる。ステーキセットは3枚で1080円(税込み)、ハンバーグセットは2個で648円(同)など、比内地鶏商品としては買い求めやすい価格となっている。
 クラウドファンディングが好調なことについて、「応援してくれる人がたくさんいることを実感した。比内地鶏のブランド力はまだまだある」と武藤社長。今後は「地元が応援していかないと守れない危機。この機会にファンを増やしていければ」と話している。
 支援の申し込みは「FAN AKITA」から。秋田比内やの商品は個別の注文も受け付ける。問い合わせは同社(電話0186・52・3886)。

県営工業団地拡張 付け替え道路の供用開始 大館市 一部舗装工事続く

2020-04-30
供用開始した市道二井田片貝沼田線の付け替え道路(大館市二井田)
 大館市は、県営大館工業団地拡張事業に伴う市道二井田片貝沼田線の一部付け替え道路の供用を開始した。拡張地造成計画の変更で工事が遅れ、当初3月完成予定だったが6月中となる見通し。一部未舗装区間があり、安全確保の上で工事を進める。6月議会に付け替え道路の市道認定案を提出する予定。
 団地内企業が生産体制増強に向け拡張地取得の意向を示したとして、既存団地との一体的利活用を図ろうと2019年度に付け替え事業に着手。拡張事業は大館第1南側4・8㌶と大館第2東側13・8㌶で16年9月に着工し、平安時代の埋没建物が屋根を残した状態で見つかった「片貝家ノ下遺跡」を含む用地は除外したため、当初より4㌶減の18・6㌶を整備した。
 ニプロ大館工場と第2拡張地の間を通る320㍍区間、拡張地南側の330㍍区間をそれぞれ付け替え、拡張地内に整備された団地内道路に接続。上水道・工業用水道管も移した。旧ルート858・3㍍から新ルート1033・2㍍となり、今月24日正午に供用開始した。
 県の造成工事は昨年11月に終える予定だったが、進出予定企業の工場増設計画との調整で大幅な変更が生じ、3月末の工期に延長。その影響で道路新設工事の舗装や既存市道の撤去工事、市有地の造成工事、電柱移転補償なども遅れた。工場増設には影響を与えないよう6月中の完成を目指している。
 市道二井田片貝沼田線は、国道285号から工業団地へのアクセス道として13~17年度に拡幅改良を実施。今回は路線付け替えのため、道路事業の国交付金の返還には該当しない見通し。市商工課によると、企業側が拡張地を取得すると大規模な投資と雇用拡大が見込まれるという。

日沿道鷹巣大館道路 県道の切り替え完了 北秋田市脇神 空港西線で520㍍新設

2020-04-30
縄文館側へ下る県道(左)に切り替え、通行止めにした道路(右)を鷹巣大館道路として整備(北秋田市脇神)
 日本海沿岸東北自動車道鷹巣大館道路の工事に伴い、新たな道路の付け替えが必要となっていた北秋田市脇神の県道大館能代空港西線で今月、付け替え道路約520㍍が完成した。27日に道路の切り替え作業が行われ、県道が伊勢堂岱遺跡の駐車場付近を通過するようになった。
 鷹巣大館道路の大館能代空港インターチェンジ(IC)以西は未開通区間。国交省が担当する鷹巣大館道路の大館能代空港IC―同市脇神間の接続区間(1・7㌔)と、県が担当する市脇神―今泉間の鷹巣西道路(5・25㌔)は、いずれも2020年度の供用開始を目指している。
 接続区間の一部は、これまで車両が通行していた県道を鷹巣大館道路として整備することとなる。工事期間中も県道を通行できるよう、付け替え道路を造った。
 付け替え道路の工事は国交省能代河川国道事務所が昨年11月末から着手。県道南側にあった林を切り崩し、同市脇神の川口南交差点側から伊勢堂岱縄文館側へ下る道路約520㍍を新設した。
 これまでの県道は伊勢堂岱遺跡の駐車場や伊勢堂岱縄文館より高い位置にあった。県道の切り替えにより、駐車場付近を通るほか、旧県道下にあるトンネル型の構造物(ボックスカルバート)を通過することとなった。構造物付近は大きなカーブがあり、走行には注意が必要。
 同事務所は「鷹巣大館道路事業が本年度の供用に向け大きく前進した」とし、切り替え後も現場作業などで交通規制が生じるため、「現場の誘導に従って通行してほしい」と呼び掛けている。

大館大文字まつり 大文字焼き実現目指す 5月に可否判断 その他の全行事中止

2020-04-29
大館の夏の恒例行事となっている鳳凰山大文字焼き(昨年の祭り)
 大館大文字まつり実行委員会(小池昌平委員長)は28日、大館市御成町の観光交流施設「秋田犬の里」で本年度初会合を開き、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年8月の祭りの大部分を中止すると決め、鳳凰山大文字焼きについてのみ実施する方向で検討していくことを確認した。大文字焼きは「三密を避けて成立する数少ない行事」とし、感染防止対策を徹底した上で実現を目指す。時期は8月に限らず、11月までを想定している。市民の意見を集約し、5月中旬までに可否を判断する。
 委員ら約20人が出席。始めに大文字焼きを除いた行事の中止について、全会一致で決定。県内外で9月上旬までのほとんどの夏祭りが中止となっていることを踏まえ、「昼の部」や「夜の部」の打ち上げ花火などは参加者、観覧者が密集する可能性が高いことから判断した。
 大文字焼きについては、小池委員長が「三密を避けてできる行事は、暗い雰囲気を少しでも改善する役割が課せられていると思う」とし、新型コロナウイルス終息への願い、医療・救急関係者への敬意とエールを込めて実施したい考えを示した。
 実施するための条件として▽市民の賛同▽「夜の部」会場の長木川河川敷の閉鎖、警備員配置▽大人数でのパーティー等の自粛要請―などが必要であるとし、日時については感染拡大状況を考慮した上で「8~11月の間で、最適な日を考えたい」と述べた。
 委員からは「趣旨を説明すれば、市民は理解してくれると思う」などと賛成する声が目立った。一方、「人が集まる可能性がないとは言い切れないのが心配」「他県から訪れる人への対策に注意しないと」といった意見も上がった。
 実施については事務局に一任することで決定。感染拡大が収まらない場合は中止することも想定した上で、実現を目指すことにした。市民の意見を集約した後、市、市観光協会、大館商工会議所が協議して可否を正式に決める。
 インターネット中継など多くの市民が鑑賞できる方法も検討していく。市観光協会の山城久和会長は「状況が許されるなら、(新型コロナウイルス対策の)最前線で働く人、落ち込んでいる人たちに、大文字の火でエールを送りたい。市民が同時に火を見上げることで、思いを届けられれば」と話した。
 大文字焼きも含めて全面中止となれば、1987年以来33年ぶり。大文字焼きは昨秋から準備作業が始まっており、薪として使用するため鳳凰山の中腹付近に既に運んであるアカマツの処理なども課題となってくる。

山菜採りシーズン クマに気を付けて 鹿角市が看板など設置 死亡事故現場など封鎖

2020-04-29
バリケード、死亡事故発生の看板を取り付ける市職員ら(鹿角市十和田大湯熊取平)
 山菜採りシーズンのクマによる事故を防ごうと鹿角市農林課などは28日、2016年に死亡事故が発生した十和田高原地区の市道と、国有林に通じる林道約60カ所に車が通行できないようバリケードや「入山禁止」と書かれた看板を設置した。〝3密〟に該当しないことから今年は入山者数が増えるとみられ、設置でさらに注意を促す。設置箇所の道路は11月20日まで封鎖する。
 タケノコの産地として知られる市十和田大湯の熊取平や田代平を含む同地区では16年5月から6月にかけて、クマによる4件の死亡事故が発生。市内では昨年、死亡事故はなかったが、4件で6人がけがを負った。
 市は16年以降、現場周辺の市道や山林に入りやすい私有地などに看板やロープを設置。シーズンが本格化する前のこの時期から雪が降る頃まで封鎖して呼び掛ける。担当者によると、事故周知で一時入山者が減少。これに伴い、クマの生息数が増えた可能性があるという。一方で、ロープを乗り越える入山者も確認している。
 この日は農林課、危機管理課の職員計11人や鹿角署員が5班に分かれ、作業を進めた。死亡事故現場に通じる市道は、バリケードを設置。「この先でクマによる死傷事故発生!」と書かれた看板も合わせて掲示し、土のうでしっかり固定した。農林課の小野寺裕一農地林務班長は「事故から年数はたったが、依然危険な状態が続いているとみられ、引き続き地区での山菜採り自粛を呼び掛けたい。警察と連携して休日を中心に見回りを実施したい」と話していた。
 市内では今月3日、尾去沢の住宅地で例年より6週間早くクマが目撃された。暖冬で山の雪解けも早く、山菜採りシーズンが長期化すると危惧。市は5月中旬ごろからパトロールを行う。
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東京五輪延期  受け止め複雑 聖火ランナー 「ショック」「考えもしなかった」

2020-03-25
聖火リレーの本県ルートの到着セレモニーが予定されていた花輪スキー場
 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響は、東京五輪・パラリンピックの延期に発展した。北鹿地方には五輪出場を目指す出身選手がいるほか、聖火リレーのランナーとして携わる予定だった人もいる。史上初の延期の一報を受け止めた関係者に、今の思いを聞いた。
 陸上男子50㌔競歩で五輪出場を目指す大館市出身の小林快選手(27、新潟アルビレックスランニングクラブ・大館東中出)は、代表選考会を兼ねた4月12日の日本選手権(石川県輪島市)に臨むため最終調整に入っていた。
 小林選手は北鹿新聞社の取材に応じ、「延期になろうが、なるまいが、仕方のないこと。どちらにせよ代表に内定していないので、延期などの報道に気を取られている余裕はない。日本選手権は代表選考会でなくなったとしても、年1回の日本一を決める大会。まずはこの大会で優勝することしか頭にない。やることは変わらないので、今までやってきたことを存分に発揮したい」と話した。
 聖火リレーで北鹿地方を走る予定だったランナーからは落胆の声が聞かれた。
 1964年東京五輪体操女子団体銅メダリストの千葉吟子さん(82)=横浜市、大館市出身=は、県実行委員会の推薦を受けて「PRに資するランナー」として同市を走る予定だった。「ランナーに選ばれて光栄だったし、当日に向けてワクワク、期待していた。延期は考えもしなかったので、とても残念。でも中止でなくて良かった。もし走れるなら、五輪の成功のため、ふるさと大館が明るく元気になるために願いを込めて走りたい」と前を向いた。
 県実行委員会の公募でランナーに選ばれた三浦美由紀さん(28)=北秋田市鷹巣=は、走行予定だった6月10日が父親の誕生日だったため強い思いがあり、「率直に言ってショック」と明かした。一方で延期決定前は一般ランナーの参加中止を検討する報道もあったため、「来年あらためて聖火リレーを行うと思うと、安堵(あんど)した部分もある。今後どうなるか分からないが、来年まで健康でいたい。気持ちを切り替えたい」と話した。
 同じく公募でランナーに決まっていた鹿角市の花輪市民センター職員、勝山さゆりさん(54)=同市花輪=は「やっぱりか、という思い」と率直に語った。5月に55歳を迎えることから、「〝ゴー、ゴーで走ろう〟と張り切っていた」という。リレーに備えて足腰を鍛えていただけに残念そうだが、「選手はこの時期に合わせ、体をつくってきたと思う。若い人はいいが、今回が最後と思っていた人もいるはず。諦めないで頑張ってほしい」と選手たちを気遣った。

 

観戦チケット当選者は…「観戦できるか不安」 ホテル「キャンセルか」

2020-03-26
 観戦チケット当選者は…「観戦できるか不安」 ホテル「キャンセルか」
東京五輪の観戦チケット抽選に当選し、会場で競技を楽しむ予定だった人たちも、延期の決定に戸惑いの声を上げている。
 大館市観音堂の公務員、三澤匠さん(46)はサッカー男子準々決勝(8月1日)のチケットが4枚当たり、仙台市で友人と一緒に観戦する予定で、既にホテルも予約していた。「こんな状態なので仕方がないが、チケット当選者は延期後も観戦できるのかが不安。観戦できるなら、オリンピックの雰囲気を感じてみたい」と望んだ。
 ビーチバレー予選(7月26日)とサッカー男子準々決勝(8月1日)のチケットが当選した大館市東台の公務員男性(47)は「延期は仕方ない。中止、無観客にならないだけ良かった。来年行けるなら行きたい。返金不可の宿を予約したのでキャンセルするか迷っている」と打ち明けた。
 サッカー男子準々決勝(8月1日)のチケットに当選していた大館市東台の団体職員、塚田悠紘さん(35)は「できれば今年中に観戦したかったが、もう1年ワクワクする期間ができる。宿の予約も取れず悩んでいたのでちょうどいいかも。待った分だけ楽しみが倍増するだろう」と前向きに捉える。「ただ、いつ開催するのか分からず、仕事の関係で行けるかどうか不安」とこぼした。

鷹巣南中の閉校式 規模縮小し開催 体育館で最後の校歌

2020-03-26
校歌を斉唱し学びやへの別れを告げた閉校式(北秋田市鷹巣南中学校)
 学校統合が4月に迫った北秋田市鷹巣南中学校(佐藤博志校長)で25日、閉校式が行われた。新型コロナウイルスの影響で延期となっていたが、規模を縮小して開催。校旗の返納や最後となる校歌斉唱が行われ、72年の歴史に幕を閉じた。
 閉校式は市教育委員会が主催。当初は修了式を行う19日に予定していたが、感染拡大防止を理由に時期を未定とした延期が決定。鷹巣中との統合に伴う閉校にあたり鷹巣南中での生活を心に刻み、新年度からの生活に臨んでもらおうと、臨時休校明けの春休み期間中に開催した。
 学区内の各自治会長や市議会議員、PTA、振興会など学校に協力してきた地域住民らを来賓として招く予定だったが、人数を10分の1程度の計9人に縮小。時間の短縮や参加者の密着を避けるなど対策を講じて行った。
 在校生と卒業生、教職員、来賓と主催の市教委の約140人が出席。津谷市長は「全校生徒がそろって参加し、母校への思いを共有できたことに大きな意味がある。南中生としての誇りを胸に、未来に向かって力強い一歩を踏み出してほしい」と式辞を述べた。
 佐藤校長は「72年の歴史をつづった生徒たちの思いが鷹巣中に受け継がれ、歴史は続いていく。生徒が今後も新たな場所で歩んでいけるよう、関係各位が力を合わせていくことを切に願う」とあいさつ。校旗返納ではステージ上に飾られていた校旗を取り外し、佐藤校長が津谷市長へ手渡した。最後に全校生徒が校歌を斉唱し、学びやへの別れを告げた。
 生徒会長の小林真子さん(2年)は新型コロナウイルスによる臨時休校や閉校式の延期について、「予想と違う終わり方で複雑な思いがあったが、式であらためて閉校を実感できた。寂しいが、久々に同級生と話せて良かった」と話した。「閉校はゴールでなく次へのスタート。鷹巣南中の伝統は絶やさずに、新たな学びやで力を合わせていきたい」と意気込みを述べた。
 同校によると、1947年に七日市中として開校。沢口中との統合時に「鷹巣南中」に改称し、後に竜森中と統合した。総卒業生徒数は5584人。本年度の全校生徒数は101人。

 

観光交流スポーツ 新設部長に工藤氏 大館市異動 総務部長は虻川氏

2020-03-25
 大館市は24日、4月1日付の人事異動を内示した。部長級は、総務部長に虻川正裕市民部長、市民部長に石田一雄産業部長を起用するほか、福祉部長兼福祉事務所長に成田学健康課長、産業部長に日景浩樹企画調整課長、総合病院事務局長に桜庭寿志財政課長、消防長に畠山一則消防次長が昇格。機構改正で新設した観光交流スポーツ部長に工藤剛観光課長が就く。農業の6次化と林業成長産業化を加速度的に推進するため、農林課を「農政課」と「林政課」に再編した。
 異動総数は全体で413人となり、前年度に比べ130人増加した。一般職290人のうち部長級は6人、課長級35人、課長補佐級36人、係長級56人、一般職級157人。昇格は部長級4人、課長級18人、課長補佐級24人、係長級25人。医療職は総合病院55人(診療局27人、看護部28人)、扇田病院16人(診療局6人、看護部10人)。消防職52人となった。
 病院、消防を含めた3月31日付の退職者は、再任用の任期満了を合わせて47人。一方、4月1日付の採用は市役所40人(うち再任用19人)、病院13人(同8人)、消防5人の計58人となった。
 機構改正は産業部と教育委員会を再編し、新たに観光交流スポーツ部を設置。産業部は農政・林政・商工3課体制とする。農政課には農政・生産振興・農村整備3係、林政課に木材産業・森林整備2係を置き、森林環境譲与税と森林環境システム実施に伴う林政業務に対応する。
 教委は教育総務・学校教育・生涯学習・歴史文化4課、観光交流スポーツ部は観光・移住交流・スポーツ振興3課とし、女性活躍促進の観点から観光課観光振興係と移住交流課交流企画係に若手女性職員を配置した。
 北東北の交通拠点確立に向け、情報収集や人材育成を目的に一般社団法人全国道の駅連絡会(東京)へ新たに研修派遣を行う。広告代理店・電通や県企業立地事務所への職員派遣も継続する。
 第2期総合戦略の「ひとりぼっちにさせない、暮らしをつなぐまちづくり」を推進するため、福祉部内や他部局との総合的な調整を担う政策監を配置。病院事業経営改革プランや大館・鹿角医療圏地域医療構想の実現を図る「病院事業経営戦略会議」で総合・扇田両病院の総合的な調整を担う政策監も配置した。
 新規採用は前年度に続き行政事務(障害者枠)と女性消防士を各1人採用、それぞれ子ども課と消防署に配置した。
 福原淳嗣市長は会見で異動の概要を発表し、観光交流スポーツ部について「東京五輪・パラリンピック開催を見据え、スポーツを楽しむまちづくりで健康長寿を目指す取り組みや、スポーツ大会誘致による交流人口の拡大を推進する」と述べた。
【市長事務部局】
◆[部長級]
▽総務部長(市民部長)虻川正裕▽市民部長(産業部長)石田一雄▽福祉部長兼福祉事務所長(健康課長兼医薬連携室長)成田学▽産業部長(企画調整課長兼ふるさと納税推進室長兼総合戦略推進室長)日景浩樹▽観光交流スポーツ部長(観光課長)工藤剛
【市立総合病院】
◆[部長級]
▽事務局長(財政課長)桜庭寿志
【消防本部・署】
◆[消防監]
▽消防長(消防次長兼消防総務課長[消防司令長])畠山一則

国体・インカレ ダブル開催で事務局設置 鹿角市異動 6次計画総仕上げへ

2020-03-25
 鹿角市は24日、4月1日付の人事異動を発表した。異動者数は職員268人の44・2%に当たる116人。2020年度が最終年度となる第6次総合計画後期基本計画の総仕上げに向けて重点プロジェクト等を着実に推進しつつ、市民福祉の向上につながる組織体制とした。20年度から2年連続で国体スキー競技会と全日本学生スキー選手権のダブル開催が予定されていることから、国体・インカレ事務局を設置した。
 部長級は総務部付部長待遇(鹿角広域行政組合派遣=事務局長)1人が定年退職となり、後任に次長級を配置。その他の部長ポスト6人の異動はなかった。金澤修・議会事務局長が次長級から部長級に昇格した。
 組織や所管事務の一部見直しを行い、健康福祉部3課のうち、子育て・長寿課(こども家庭応援班、高齢者支援班)と健康ライフ課(健康づくり班、介護予防班)の2課を再編し、すこやか子育て課(こども家庭応援班、健康づくり班)、あんしん長寿課(高齢者支援班、介護予防班)の2課を新設。子育て環境の向上や健康寿命を延ばすなどの課題解決に取り組み、全世代の不安に対応できる体制とした。
 国体・インカレ事務局は事務局長(教育部長兼務)、事務局次長(スポーツ振興課長兼務)、職員2人、スポーツ専門官1人に、県等からの派遣職員2人を加えた7人体制とし、大会開催を推進する。
 大湯ストーンサークル館は、大湯環状列石を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産登録に向け、史跡の魅力や価値を発信する取り組みを強化するため、館長(教育次長兼務)、副館長を配置し、体制を強化する。
 3月末付の退職者は5人。新採用は6人。
 昇格者は34人。内訳は▽部長級=1人▽次長級=3人▽課長級=1人▽政策監級=5人(うち女性1人)▽主幹級=9人(3人)▽副主幹級=10人(6人)▽主査級=1人(1人)▽主任級=4人。
 女性職員は課長級以上が10人(前年度9人)で管理職に占める割合は21・7%(21・4%)、副主幹級以上の管理監督職が28人(22人)で30・4%(26・2%)。
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