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伊勢堂岱遺跡へのアクセス 利便性向上など検討 世界遺産登録へ 北秋田市6月議会

2021-06-22
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一般質問が行われた北秋田市の6月定例議会本会議(市役所)
 北秋田市の6月定例議会は21日、本会議を再開し、4議員が一般質問を行った。世界文化遺産への登録が確実となった伊勢堂岱遺跡へのアクセスについての質問に、津谷永光市長は「現在運行している乗合タクシーの利便性向上やリムジンバス等の活用の可能性を協議したい」などと答弁。12歳から15歳の新型コロナワクチン接種は「医師団や教育委員会と協議し、速やかに進める」と述べた。
 登壇したのは、質問順に虻川敬議員(新創会)、長崎克彦議員(無会派)、板垣淳議員(共産党)、福岡由巳議員(無会派)。
 伊勢堂岱遺跡へのアクセスは、市の交通インフラの利便性向上の質問で行われた。議員は「伊勢堂岱遺跡、縄文館まで、市街地循環バスで行くことができる環境を整えるべきではないか」などと提案した。
 これに対し市長は「市街地循環バスは、買い物や通院など生活の利便性を考慮して設定したルートとなっている」として、「伊勢堂岱遺跡を含めたルート設定は困難」との考えを示した。その上で「伊勢堂岱遺跡へのアクセスについては、現在運行している乗合タクシーの利便性向上やリムジンバス等の活用の可能性を関係機関と協議していく」と答えた。
 新型コロナワクチンの接種で「介護士への優先接種の状況」を聞かれたことについては「施設内のクラスターを防ぐため、医師団の協力のもとで高齢者・障害者施設、介護事業所、保育施設の従事者に対し優先的にワクチンを接種している」と説明。「接種見込み数は、高齢者等施設職員1508人、保育施設196人の計1704人。教員については、教育委員会と協議していく」とした。
 また、12歳から15歳の接種については「対象者は796人。保護者の同伴が必要となることから、医師団や教育委員会と協議し速やかに進めていく」と述べた。
 このほか、今後の経済対策に関連して「市民に商品券を配布したり、前年度に実施したプレミアム付き商品券を実施する考えはないのか」との質問が出された。市長は「効果のあるものは臆せずに進めたい。これまでの効果を検証する必要がある。ばらまきではいけない。もう少し、検証を続けたい」などと述べるにとどめた。

初当選の関氏 「新しい鹿角つくる」 当選から一夜 政策実現へ意気込み

2021-06-22
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政策実現への意気込みを語る関氏(花輪扇ノ間の事務所)
 20日に投開票が行われた鹿角市長選で初当選を果たした関厚氏(67)は21日、花輪扇ノ間の事務所で会見した。市民との対話や産婦人科の再開をはじめとする政策、公約の実現に向けて意欲を示した。
 当選から一夜明け「今がゴールではなく、これからがスタート。新しい鹿角をつくっていきたい」と心境を語った。
 勝因は「鹿角市は人口が減少し、産婦人科がなくなり、周辺市町村と連携がとれていない。八方ふさがりの状況。『このままだと鹿角が消えて無くなる。何とかしてほしい』という一人一人の強い気持ち、オーラ、魂の叫びを受け止めた。それが仲間たちの草の根活動で広がり、結果につながった」と振り返った。
 組織戦を繰り広げる相手候補に、草の根活動で勝利したことについて「多くの人に励まされ、何とかなると全力で戦った。これまで鹿角の市長選は組織力を使った候補が勝っていたとは知らなかった。逆にそれが強みになったかもしれない」と語った。
 公約に掲げた「市民との対話」は、▽市民と市職員によるプロジェクトチーム▽市長と市民によるタウンミーティング(対話集会)―の2本立てで推進する考え。プロジェクトチームは分野ごとに10人以下の小グループ編成とし「みんなの意見を取り入れる」という。
 産婦人科の再開に向け「私の友人である元厚労省官僚は人脈が多い方で、昨日(20日)も電話でお願いした。医療機関(かづの厚生病院)のスタッフや県厚生部局と話をしたいと言っていたので、具体的に進めていきたい」とした。
 世界遺産登録が見込まれる大湯環状列石については「今は学術施設だが、観光資源としても使えるよう検討したい」との考えを示した。
 広域連携に関して「市民から秋田犬ツーリズムと連携できないかという声があったが、連携により鹿角の良さが出てくるのではないか。関係者と相談し、いい方向に結びつくよう取り組みたい」と説明。
 市議会との関係は「一定の緊張感を忘れないこと。また、政策ごとに賛成を呼び掛け、一緒にやっていけることはやっていきたい」、市職員には「元気に活動できるよう十分話したい。気持ちを一緒にしないと次の段階に進むことができない」と語った。
 自身の基本姿勢について「排除をしないこと。多くの人と団結して鹿角をつくっていく」と強調。その上で市民に「選挙では9257人の清き1票をいただいたが、今度は鹿角全体で関厚を応援していただきたい。そこが今後、政策を実現するポイント。新しい鹿角をつくりましょう」と呼び掛けた。

コロナワクチン 不安と安心の70分 64歳以下の集団接種 大館市の記者が体験リポート

2021-06-22
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64歳以下の集団接種が行われたドーム(20日)
 64歳以下を対象とした新型コロナウイルスワクチンの集団接種が県内市町村で最も早く始まった大館市。市内在住の40歳代記者も20日に受けた。接種体験をリポートする。
 午後1時10分、大型店駐車場から、無料シャトルバスに乗車。集団接種の取材記者から「車内はすいている」と聞いていたが、この便はほぼ満席。それでも定刻を待っているのか、同15分ちょうどに出発した。
 4分ほどで会場のニプロハチ公ドームに到着。降車後、スタッフの誘導で入り口へ。通過型の検温を済ませ、番号札を受け取る。迷うことなく、スムーズに進む。
 受け付けの順番を待っていると、スタッフが「受け付けに身分証明書はいらない」とアナウンス。事前の説明と異なっていたが、実際に提示を求められることはなかった。
 受け付け後、問診確認と再検温を済ませる。次は予診。順番待ちの列は20人程度。顔見知りの医師が予診コーナーにいるのを見つけ、少し安心する。体調確認など簡単な質問を受け、予診は1分程度で終了。入場から24分が経過。
 午後1時45分、接種。左肩に、鉛筆の先が突き刺さった程度の弱い痛みを感じた。経過観察場所で分、いすに座って待つよう指示を受ける。
 接種から5分後、体調に異変なし。医療関係者とみられるスタッフが巡回し、気遣ってくれた。隣の席の女性が、スタッフに「熱が出たら薬を飲んで良いか?」「怖い」と尋ねている。不安の感じ方は人それぞれ。「あと5分」と言われていた高齢男性は、スタッフが場を離れたすきに離席、会場をあとにした。
 午後2時に退場し、屋外で帰りのバスを待つ。日差しが強い。左肩の筋肉にこわばりを感じる。弱めの筋肉痛といった印象。
 午後2時20分、大型店駐車場に到着。ここまで70分だった。職場や家庭の理解が得られれば〝現役世代〟が空き時間に接種することも十分可能と感じた。
 市によると、この日の予約は65歳以上を含め約5400人。このうち64歳以下は約1400人。次回26日から、64歳以下の予約枠は1日7500人規模に拡大する。
 ※リポートはあくまで個人の見解です。接種は任意です。

鹿角市長に関氏 2400票差で岩船氏下す 新人同士一騎打ち 投票率は 過去2番目の低さ

2021-06-21
当選を喜ぶ関氏㊨から2人目(花輪字扇ノ間の選挙事務所)
 任期満了に伴う鹿角市長選は20日投票が行われ、即日開票の結果、元農林水産省職員の関厚氏(67)が、食品加工会社社長の岩船勝広氏(60)との新人同士の一騎打ちを制し、初当選を果たした。岩船氏は、今期限りで勇退する現職の児玉一氏(74)が応援したが、2462票差で涙をのんだ。投票率は63・13%で、過去2番目の低さだった。
 児玉市長が4期目の今期限りで勇退する中、2005年以来となる新人同士の争いとなった。関、岩船両氏は今年2月、出馬を表明。コロナ禍の影響で、ともに大規模な決起集会等は開かず、あいさつ回りや政策チラシ配布、会員制交流サイト(SNS)を活用した情報発信、公開討論会などで前哨戦を展開してきた。
 関氏は「市民との対話・交流を盛んに行い、透明で活力ある市政を実現する」とアピール。さらに▽周辺市町村、県、国とのパイプ強化▽医療・福祉の充実▽女性と若者の声を市政に反映▽豊かな自然と伝統文化の活用―を重点政策に掲げた。多くの市民が望む産婦人科の再開は、自身の人脈を活用するなどして早期実現に取り組むと訴えた。
 主に中学、高校の同期生らの支援を受けたほか、確認団体「鹿角の未来をつくる会」も加勢。草の根活動を展開しながら支持の輪を広げ、岩船氏リードと目された前哨戦の下馬評を覆し初陣を飾った。
 岩船氏は、コロナ禍で打撃を受けた地域経済基盤の再構築や産業力の引き上げによる市民所得の向上などを主張。自民党県連や公明党県本部、建設、商工、農業関係、自治会など46団体の推薦を受け、市内7支部体制の後援会組織を軸に支持拡大を図った。
 強固な支持基盤のある児玉市長のほか、市政与党会派を中心とした市議らの応援も受けたが、思うように票を伸ばせなかった。

大館少年サポートセンター 専門職員4人体制に 相談「きめ細やかに」 北鹿地域の少年支援へ

2021-06-21
自転車置き場で施錠の確認をする大館少年サポートセンターの少年補導職員(JR大館駅前)
 県警は本年度から、少年の非行防止や犯罪被害抑止に向けて啓発、支援活動を行う「少年サポートセンター」を県内9警察署内に集約し、取り組みを強化している。各種少年事案に対して専門的に対応する少年補導職員を複数人配置し、機能を充実させる狙い。大館署内では女性職員4人が業務に当たる。「さまざまな問題を抱える少年に寄り添い問題解決に尽力したい。これまで以上にきめ細やかな活動をすることで、一人でも多くの少年の立ち直りにつながれば」と意気込んでいる。
 少年補導職員は少年問題に関する専門的知識を持つ行政職員で、警察官とは異なる職種。児童生徒や保護者からの相談に応じるほか、街頭での声掛け、広報啓発活動を通じて少年非行の未然防止に努める。被害少年の支援や、非行・不良行為少年の立ち直りに向けた取り組みも行う。
 これまでは県警本部(秋田市)と全県各警察署に「少年サポートセンター」を置いていたが、複雑・多様化する少年問題に応対するため、3月の定期人事異動に伴う組織改編で9警察署内にサポートセンターを集約。複数の専門職員を配置し、活動や機能の充実を目指すことにした。
 大館、北秋田、鹿角3署の管轄地域を担当する「大館少年サポートセンター」には、女性職員4人が勤務。街頭補導では大型店やゲームセンター、公園などを回り、少年への声掛けをするほか、自転車置き場では施錠徹底を呼び掛ける。小中高校に出向いて児童生徒に非行防止、薬物乱用防止などを訴える活動も行っている。
 相談も受け付けており、内容は親子関係や家庭内の問題のほか、近年はインターネットや会員制交流サイト(SNS)の利用など多岐にわたる。
 同センターの佐藤久美子主幹は「非行少年が減少傾向にある一方で、相談内容は多様化している。『警察には相談しにくい』『どこに相談したらいいか分からない』という人たちをすくい上げる存在になりたい」と話す。
 複数人が配置されたことで連携が取りやすいほか、活動の幅が広がるなど効果も感じている。「1人では対応しきれなかった部分があったが、継続的に細やかな支援につなげられる。さまざまな問題を抱える子どもたちにとって何が必要かを見極め、立ち直るきっかけをつくれれば」と考えている。
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新型コロナ対策 交付金事業「効果あり」 大館市 検証結果を公表 事業継続や感染防止など

2021-05-31
 大館市は、2020年度に実施した新型コロナウイルス対策事業の検証結果を公表した。国の交付金を充当した新技術・新商品開発支援や事業継続応援金など27事業はいずれも「効果があった」と評価。基金や一般財源などを活用した54事業の9割超も「感染リスクを回避」「事業者の資金繰りに寄与」と効果を挙げた。
 企画調整課によると、21年度への繰り越し分を除く交付金充当事業は総額12億5515万円。このうち「非常に効果があった」は23事業で、新技術・新商品開発支援は28件854万円を補助し、「飲食店のテークアウト対応や地場産品の商品開発などコロナ禍を乗り越えようとするビジネスの創造を後押しした」と振り返った。事業継続応援金(1社あたり20万円)は2回に分けて行い、合わせて1240事業者に計2億4800万円を給付。2回目をみると減収率50%未満が半数を占め、「減収額は初回と同様に個人事業主が50万円未満に集中、法人は100万~200万円と500万円以上の範囲に多い」と分析した。
 プレミアム付き商品券事業は15万セット(1000円券13枚組)を完売し、換金実績99・8%。内訳は小売業が60・8%で最も多く、飲食業16・3%、サービス業11・4%、建設業10・9%などと続いた。
 「一定の効果があった」は木材需要拡大促進のサプライチェーン(供給網)強靱化と需要回復支援、木材製品販路回復支援、移住促進映像コンテンツ制作の4事業。市産材を利用する建築主を支援したり、事業者に奨励金を交付したりし、「消費活動が停滞する中でも木材需要を支えることができた」とした。3Dカメラを活用した仮想現実(VR)内覧会の開催も支援した。
 基金や一般財源、国・県補助金を活用した事業は総額2億160万円。市長ら特別職のボーナスカット分や、市議が返還した政務活動費などを繰り入れており、「非常に効果があった」は▽中小融資あっせん制度▽電話再診対応窓口開設▽学生応援ふるさと便▽事業継続力強化事業(新しい生活様式設備導入支援)▽特産品販売促進―など28事業、「一定の効果があった」は▽妊婦マスク支給▽暮らし再建世帯応援金▽貸し切りバス利用促進▽修学旅行キャンセル料助成▽子ども・子育て支援交付金―など24事業、「あまり効果がなかった」と「不十分だった」が各1事業だった。
 中小企業融資は「利子・保証料負担をなくすことで事業継続を後押しできた」とし、融資総額が前年度に比べ3倍超だった。新しい生活様式設備導入支援は218事業者に計4237万円を助成し、「クラスター(感染者集団)発生予防につながった。アフターコロナを見据えた事業展開を支援し、安全安心な事業所への転換を促進した」と評価した。
 暮らし再建世帯応援金は50世帯に計510万円を支給し「生活困窮世帯の応援という役割を果たした」と分析。子ども・子育て支援は「放課後児童クラブの体制を拡充し、休校期間中に出席を自粛した児童に対する使用料を減額することで適正料金にできた」とした。
 事業継続計画(BCP)策定支援は啓発につながったものの、実績ゼロだったとして「あまり効果がなかった」と評価。「あとで宿泊特産品特典事業」は「国のGOTOトラベルや県のプレミアム宿泊券で旅行需要が喚起され、旅行控えの傾向が見られず利用はなかった」ため不十分とした。検証結果は市ホームページに掲載している。

比内地鶏応援事業 「特別販売」は7日から 北秋田市の5店舗 通常の半額程度で 学校給食での活用も

2021-05-31
比内地鶏「特別販売」のチラシ
 北秋田市は、新型コロナウイルス感染症の影響で需要が落ち込んでいる比内地鶏の消費を喚起しようと、「比内地鶏応援ありがとう事業」を実施する。市民向けの特別販売は6月7日から7月31日まで、市内の5店舗で通常の半額程度で販売する。
 地元産の比内地鶏ブランドの再認識を図るとともに、消費を拡大することで生産者の支援につなげていこうとするもの。特別販売は20年度にも行われ人気を集めた。本年度は、特別販売を行う「市民向け消費喚起事業」のほか、「学校給食等活用推進事業」「市内飲食店等活用支援事業」を行うことにした。
 このうち市民向けの特別販売は、JA全農北日本くみあい飼料秋田比内地鶏加工センター(北秋田市川井)が加工・販売する比内地鶏のセットを、通常価格の半額程度で販売する。取扱店舗は▽産直おおだいこ(綴子)▽ファミリーマートAコープあいかわ(川井)▽Aコープもりよし(米内沢)▽肉のまつお(松葉町)▽福原精肉店(元町)。
 購入の際には、「広報きたあきた」6月号と同時配布のチラシが必要。購入は2セットまで。販売期間は6月7日から7月31日までとしているが、販売予定数量に達した時点で終了する。問い合わせは、秋田比内地鶏加工センター(電話0186・78・4225)。
 市内飲食店等活用支援事業は、地元の比内地鶏のPRと消費拡大のため、旅館やホテル、道の駅などを含む飲食店等へメニューを提供するほか、商品の試作用の比内地鶏(正肉1羽セット、約1㌔)を特別価格で提供する。申請は6月7日から21日までの期間で受け付け。申請書類などは、市のホームページ(市内飲食店等活用支援事業)に掲載している。
 学校給食等活用推進事業では、市内全小中学校および保育所の給食等で、比内地鶏を使用したメニューを提供する。
 それぞれの事業に関する問い合わせは、市農林課農業振興係(電話0186・62・5514)。

毛馬内盆踊り中止に 2年連続 感染対策の徹底厳しく

2021-05-31
2年連続の中止が決まった毛馬内盆踊り(毛馬内こもせ通り)
 国の重要無形民俗文化財で、「風流踊」の一つとして国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録を目指す、鹿角市「毛馬内盆踊り」の振興会(馬渕大三会長)は28日総会を開き、今夏の開催は中止することを決めた。中止は2年連続。
 新型コロナウイルス感染拡大が続く中で、感染防止対策を徹底するのは難しい、などと判断した。馬渕会長は「2年連続の中止は残念だが、次を見据えていきたい。保存活動を継続し、後継者の育成に力を入れたい」と話している。
 毛馬内盆踊りの起源は不明だが、大の坂は京都の念仏踊りの流れをくむといわれる。甚句は南部領だった約450年前、戦いから帰った将兵たちをねぎらったのが始まりとされる。
 細長い輪になり、大太鼓と笛のはやしで踊る「大の坂」を皮切りに、無伴奏の唄のみで踊る「甚句」「毛馬内じょんから」を、ゆっくりとした手さばきで優雅に踊る。1998年に国重要無形民俗文化財に指定され、毎年8月21日から23日に行われる。
 ユネスコ無形文化遺産登録を目指す「風流踊」は国指定無形民俗文化財37件で構成される。

伊勢堂岱遺跡 勧告後初の週末 早くも「世界遺産」効果 各地から続々見学者

2021-05-30
遺跡を眺めながら歩く家族(伊勢堂岱遺跡)
 「北海道・北東北の縄文遺跡群」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録される見通しとなったことを受け、北秋田市の伊勢堂岱遺跡には早くも見学の団体予約が増えている。初めての週末となった日は多くの人が訪れた。今後、地域観光の弾みともなりそうだ。
 「北海道・北東北の縄文遺跡群」は北海道と青森、岩手、本県に点在する17の縄文時代の遺跡で構成。県内では伊勢堂岱遺跡と鹿角市の「大湯環状列石」が含まれている。
 ユネスコの諮問機関、国際記念物遺跡会議(イコモス)は26日、縄文遺跡群を世界文化遺産に登録するよう勧告。7月に開かれるユネスコ世界遺産委員会で正式に決定する見通しとなっている。
 伊勢堂岱遺跡のガイダンス施設・伊勢堂岱縄文館(中嶋俊彦館長)によると、報道された翌日の27日から予約が殺到。県内の旅行会社を中心に20件の予約が入った。29日現在、11月までの団体予約は42件となっている。
 29日は雨の降るあいにくの天気となったが、県内各地から多くの人が来場。報道翌日からの来場者は昨年同時期に比べ、1・5~3倍に膨れ上がっている。
 由利本荘市から訪れた東海林秀礼さん(63)と由美子さん(57)夫婦は「初めて来たが思ったより広く、土偶も多くて驚いた。県民として誇らしく思う。コロナの状況を見ながら遺跡を一つずつ回ってみたい」と感想を述べた。
 大潟村から家族4人で訪れた森田聖基さん(44)は「名前は知っていたが来たことはなかった。昔の人たちの生活が垣間見える素晴らしい場所。今度は鹿角の大湯環状列石にも行ってみようと思う」と話した。
 遺跡の来場者が増えていることについて、中嶋館長は「コロナの状況にもよるが、夏休みにはさらに多くの来場が見込まれる。ガイドの増員も含め、『オラホの遺跡』として地域の皆さんに来てもらい、誇りと愛着を持ってもらえるよう取り組んでいかなければ」と意気込んだ。

「ウッドショック」北鹿にも 米国で木材需要急増 在庫や価格に影響

2021-05-30
在庫確保に奔走する三浦木材(大館市上代野)
 木材の需要が世界的に増加し、価格が高騰する現象「ウッドショック」が北鹿地方にも広がっている。特に、住宅用の輸入建材は直近1年ほどで1・5倍近く値上がりし、品薄状態が続く。建築関係業者は「先が見通せない」「手持ちの在庫が不足すれば、納期遅延など影響が大きくなる」と悲鳴を上げる。 
 ウッドショックは米国を中心とする木材需要増加に端を発している。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、自宅で過ごす時間が増え、広々とした戸建てのニーズが高まった。住宅用建材などが米国向けに集中したことで、世界的に価格が高騰。日本国内で手に入りにくくなっているという。
 「今年3月ごろから、注文しても届きにくい。材料によっては数カ月待ち」。建築資材を販売する三浦木材(大館市上代野)の三浦祥平専務は打ち明ける。住宅用の梁(はり)や外壁の下地材はほとんどが輸入品。取り扱う商社から「米国の住宅市場が好調を維持する限り、この状況が続く可能性が高い」との説明を受け、今後の在庫確保を懸念している。
 住宅以外の木造建築資材を扱う業者も「一時は3~5倍に値上がりした。早めの材料調達で、在庫はまだあるが、今後はどう仕入れるか」と不安を漏らした。
 建築現場にも影響が広がっている。大工らが加入する大館建設技能組合(岩澤三郎組合長)の事務局には品不足などで「顧客に見積もりを出せない」「工期を決められない」という声が寄せられている。
 代替品として国産材に切り替える動きも出てきた。ただ、「梁は荷重に耐える強度が必要。すぐに国産材を使えるわけではない」(三浦木材)という。
 ウッドショックが長引けば、住宅全体の価格にも反映されかねず、最終的には消費者の懐にも影響が出る。新型コロナのワクチン接種が進むなどして米国の市場動向が一変する可能性もあるが、建築関係業者は「それがいつになるのか。先が見通せない」と口をそろえた。

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