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縄文に学び未来に活かす 縄文シティサミット 8市の首長が討論

2018-09-11
北鹿地域も参加した縄文シティサミットの首長討論(コムコム)
 縄文時代の遺跡を有する全国各地の自治体が遺跡を活用した地域振興の在り方について話し合う「縄文シティサミットinきたあきた」が9日、北秋田市民ふれあいプラザコムコムで開かれた。北鹿地域からは大館、鹿角、北秋田の3市が参加。首長らが討論を行い遺跡や歴史を生かした地域づくりの在り方を探った。
 縄文遺跡を有する全国各地の自治体でつくる縄文都市連絡協議会(会長・小野寺晃彦青森市長)に加盟する青森、大館、鹿角、東松島、福島、塩尻、小矢部、北秋田の8市が参加した。
 北秋田市の縄文遺跡「伊勢堂岱遺跡」に発見当時から携わっている考古学者の小林達雄さん(国学院大学名誉教授」と秋田県出身の現代アーティスト鴻池朋子さんによる記念対談に続いて、8市の首長や教育長らが「遺跡を守り、活用する」をテーマに討論した。
 大館市の高橋善之教育長は、天然アスファルトが使用された土偶が出土した塚ノ下遺跡や、歴史を生かしたまちづくりに市を挙げて取り組んでいることなどを紹介した。鹿角市の児玉一市長は、国特別史跡「大湯環状列石」について、伊勢堂岱遺跡を含めた北海道北東北の縄文遺跡群で目指している世界文化遺産登録に「全力で取り組んでいく」と述べた。
 北秋田市の津谷永光市長は、伊勢堂岱遺跡が発見、保存に至った経緯や遺跡を中心にして行われているイベント、児童生徒による遺跡ぼガイドボランティアなどを紹介しながら「地域の宝となっている伊勢堂岱遺跡を後世に残しながら、地域のために活用していきたい」と訴えた。
 討論などを踏まえて共同宣言を取りまとめ、参加自治体の首長の連名で採択。開催地の津谷市長が代表して▽縄文人のこころとかたちを学び、縄文遺跡を都市の未来に活かす▽縄文遺跡を守り、まちづくりに活用する▽縄文都市間の連携をさらに深め、縄文文化の魅力と歴史的意義を世界に向けて発信する―の3つを実践することを宣言した。

 

鹿角市9月議会一般質問 出産集約後の体制 厚生病院 産婦人科は週4日

2018-09-11
出産集約問題などについて対応をただした9月議会の一般質問(市役所)
 鹿角市の9月定例議会は10日、本会議を再開し、5議員が一般質問を行った。かづの厚生病院の出産取り扱い機能が10月1日に大館市立総合病院へ集約されることをめぐって、議員が大学と市立病院との協議状況についてただしたのに対し、児玉一市長は集約後の医師派遣や、かづの厚生病院での診療体制の具体的な見通しを示した。
 金澤大輔(鹿真会・公明)、成田哲男(清風会)、倉岡誠(誠心会)、安保誠一郎(無会派)、黒澤一夫(鹿真会・公明)の5氏が質問。出産の集約問題は成田議員が取り上げた。
 大学と大館市立病院との協議状況について児玉市長は「県を通じて確認したところ、大館市立病院の常勤産婦人科医は現在、弘前大から4人派遣されているが、集約に伴う分娩取り扱い数の増加に対応するため、秋田大から新たに常勤医1人が派遣されることになる、とのことだった」と説明。
 また、かづの厚生病院の妊婦健診、婦人科検診、婦人科の外来診療については「大館市立病院、秋田大、岩手医科大から非常勤医が派遣され、当面週4日体制で行う予定とうかがっている」とし、集約に伴い、現在の週5日から週4日体制となる見通しを示した。
 このほか、市民から要望があった助産師が同乗する「妊婦救急車」について豊田憲雄健康福祉部長は「検討したが、体制を整備するのが難しい」と導入を見送る考えを示した。

 

遺跡の価値を体感 北秋田市で縄文まつり 土偶作りに火おこしも

2018-09-09
土器作りを体験する子どもたち(縄文館の広場)
 第18回北秋田市縄文まつりが8日、国指定史跡「伊勢堂岱遺跡」のガイダンス施設「伊勢堂岱縄文館」で開かれた。地域住民らが土偶や土器の製作、火おこしなどを通じて遺跡をつくった縄文人の生活を体験。世界遺産登録を目指す遺跡の価値を確認した。
 伊勢堂岱遺跡の保存や利活用に取り組む市民グループなどでつくる実行委員会(佐藤善壽委員長)の主催。縄文時代と遺跡の魅力を広く知ってもらおうと体験型の催しを中心にしたイベントを行っている。
 縄文館周辺の広場には土器や土偶、勾玉(まがたま)の製作、縄文料理作り、火おこしなどを体験できる縄文青空教室が開設され、子どもたちは縄文人の気分になって熱心に取り組んでいた。
 土偶の製作体験では、多くの市民が伊勢堂岱遺跡のシンボルとなっている板状土偶や、市内の白坂遺跡から出土した「笑う岩偶」などをモチーフにオリジナルの土偶作りに挑戦した。
 遺跡近くの川にも遡上(そじょう)することから「縄文人も食べたのでは」とされるサケと、地元産の野菜を使った縄文大鍋が限定100食で振る舞われ、多くの人が舌鼓を打っていた。
 地元の児童生徒でつくるジュニアボランティアガイドによる遺跡の案内も行われ、訪れた人たちに世界遺産登録に向けた地域の盛り上がりを感じさせていた。

無事祈る「権現舞」 小坂町の出羽神社例大祭 舞手を若手が継承

2018-09-09
新たな舞手によって奉納された「出羽神社権現舞」(出羽神社)
 小坂町の町指定無形民俗文化財「出羽神社権現舞」が8日、上小坂にある出羽神社の秋の例大祭で奉納された。今年は舞手を若者に交代。先輩から受け継いだ若者が地域の平穏無事や無病息災、五穀豊穣(ほうじょう)を祈りながら、地域住民らの前でしっかりと舞って大役を果たした。
同神社はかつて「新山堂」と呼ばれ、本尊は木造の権現様であったといわれている。
 権現舞は春と秋の例祭に上、中、下小坂地区の有志が輪番制で奉納していたが、1965年ごろに中断。2002年に氏子有志が保存会(工藤保会長)を結成し、03年に獅子頭を新調したほか、神具、衣装、楽器などをそろえ、05年に復活させた。舞の種類は「お国入り」「四方固め」「もたろう」「米汲み」の4種類。
 今年はこれまで担当していた舞手が参加できないことから、新たな舞手として上小坂の杉原圭悟さん(23)に白羽の矢が立った。権現舞の復活後、4代目の舞手となった杉原さんは、保存会員の熱のこもった指導を受け、この日の例大祭を迎えた。
 多くの地域住民らが見守る中、杉原さんはかねや笛、小太鼓などによる軽快なはやしに合わせ、習得したばかりの「四方固め」を繰り広げた。りんとした表情で無事にやり遂げた杉原さんに、住民たちから大きな拍手が送られていた。
 「地元のために」との思いで大役を引き受けた杉原さんは「練習通りできた」とほっとした表情。「地域に伝わる貴重な伝統なので大事に引き継いでいきたい」と話した。
 保存会の工藤義幸事務局長は「出来は100点満点。こうして若者が引き継いでくれてうれしい」と笑顔だった。

認知症への理解広めよう たすきつなぎ呼び掛け 大館、北秋田で「RUN伴」

2018-09-09
オレンジ色のTシャツを着て、大館市内を歩く参加者(大館市片山町)
 認知症を啓発しながら関係者や一般市民がたすきをつなぐ「RUN伴(ランとも)AKITA2018」(渡部勝実行委員長)が8日、県内4カ所で始まった。県北地区のスタート地点・大館市では、約20人が認知症支援の象徴であるオレンジ色のTシャツを着用して約4㌔を歩き、理解や協力を呼び掛けた。
 「RUN伴」は認知症になっても安心して暮らせる地域を目指して、支援の輪を広げようと2011年に北海道で始まったランニングイベント。NPO法人認知症フレンドシップクラブ(本部・東京都)と各都道府県の実行委の主催で、毎年北海道から沖縄まで全国を縦断する形で行われている。今年は7~11月に各地で実施され、秋田では9月8、9日の2日間で企画した。
 県内ではこの日4エリアで始まり、県北エリアは大館市からスタート。病院や介護・福祉事業所の職員、市長寿課職員、見守りボランティア、家族ら約20人が参加した。いとく大館東店に集まり、カウントダウン後に出発した。
 オレンジ色のTシャツを着て、オレンジ色ののぼり旗や横断幕も掲げながら、新町、大町、片山町を歩いた。高齢者施設に立ち寄り、利用者らから歓迎を受ける姿も。いとく片山店でゴールテープを切り、たすきを次の北秋田市の関係者に引き渡した。いとく2店では認知症サポーター養成講座などを周知するポケットティッシュを買い物客に配布した。
 続く北秋田市では関係者が約4・5㌔を歩き、能代市にたすきをつないだ。
 初めて参加した大館市立総合病院の精神保健福祉士、田畠慎さん(38)=同市比内町=は「いろいろな人が参加、協力してくれ楽しかった。オレンジ色の意味をPRする良い機会になった。認知症への理解が広まっていけば」と話した。
 9日には県内4エリアのたすきが秋田市に集まり、秋田市役所前でゴールを迎える。
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ライリーさん(花輪二)中学生民謡日本一 鹿角市初の快挙 「魅力伝えていきたい」

2018-08-28
「中学生民謡日本一」を報告するライリー咲菜さん㊧(市役所)
 2018年度「民謡民舞少年少女全国大会」(11、12日・東京都)のコンクール民謡中学生の部で鹿角市花輪第二中学校3年、ライリー咲菜さん(15)が優勝し、「中学生民謡日本一」の称号を手にした。24日は市役所を訪れ、児玉一市長に優勝報告を行った。「中学生民謡日本一」は県内で3人目、鹿角市では初の快挙。
 大会は日本民謡協会が毎年開催。民謡個人は小学1・2・3年生、同4・5・6年生(民謡小学生日本一決定戦)、中学生(民謡中学生日本一決定戦)の3部門がある。
 ライリーさんは入賞できなかった一昨年に続いて2回目の挑戦。全国各地区の予選を突破した実力者54人が出場した中学生の部で頂点に立った。
 小さい頃から歌っているという曲「秋田長持唄」で挑み、「自分も結婚式で歌えたらいいなと思いながら」抑揚などに気を付けて歌い上げた。
 ライリーさんは、歌手で民謡指導者の祖母・木村春子さん(69)=花輪=に誘われ、6歳から民謡を習っている。この民謡教室「ファミリアはるこ」は16年度に弟・ライリー大仁さん(花輪二中2年)、17年度にいとこ・木村千翔さん(花輪北小6年)と2年連続で小学生日本一を輩出しており、互いに切磋琢磨(せっさたくま)しながら練習に励んできた。
 ライリーさんは「民謡は残していかなければいけない日本の文化だと思う。私は日本とアメリカのハーフだけど、日本の文化に関われてうれしいし、ハーフでも歌える民謡の魅力を伝えていきたい」と話した。将来はモデルか女優志望といい、映画「デイアンドナイト」にも子役として出演した。
 児玉市長は優勝を喜びながら「ぜひ鹿角のことを発信してほしい。民謡も忘れないでやって」と今後の活躍に期待した。
 小学4・5・6年生の部で7位の木村千翔さん、10位の浅水春華さん(花輪北小6年)も同行し、入賞を報告した。

ふるさと大使キティちゃん 全児童生徒にバッジ 北秋田市

2018-08-28
津谷市長㊧からバッジを着けてもらう女子児童(合川小)
 北秋田市のふるさと大使「ハローキティ」(キティちゃん)をより身近に感じてもらおうと市は27日、市内小中学生1827人にオリジナルデザイン付きバッジを贈った。
 本年度の大使就任以降、キティちゃんの絵柄と大太鼓、アジサイ、クマゲラなどを組み合わせたオリジナルデザインを制作。そのデザインを使ってバッジを作った。白地の丸形で直径5・5㌢。非売品で、過去のイベントで配布したり市職員が着用したりしているだけという。
 27日、合川小(村上光明校長)で贈呈式が行われた。津谷永光市長が児童代表・三浦光さん(1年)の胸元にバッジを着けて「休みの日や学校と関係のない日に着けてください」と述べた。三浦さんは「キティちゃんがふるさと大使になってうれしいです。大切にします」と礼を述べた。
 市によると、バッジは市内の小学生1158人と中学生669人に贈るほか、合川地区に短期留学中の児童27人にも寄贈する計画。

大館の教育、文化をPR 「サマースクール」始まる 留学や移住、将来に期待

2018-08-27
東京、大館の児童が交流を深めた自然科学体験教室(大館市中央公民館)
 大館市教育委員会が首都圏在住の親子を対象に初企画した「サマースクール」が26日、市内で始まった。大館の教育や文化を全国発信する狙い。初日は東京都の小学生と保護者10組20人が市内小学校の取り組みを学んだほか、地元児童と自然科学体験教室で交流を深め、大館について興味を深めた。
 本県の高い学力が注目され、大館の「ふるさとキャリア教育」が全国的に高い評価を受ける中、「教育の産業化」構想の一環として企画。将来的な教育留学や移住定住にもつなげるため親子参加型とした。
 29日までの3泊4日の日程で、曲げわっぱ作りやきりたんぽ作り、秋田犬見学などを設定。2017年度、優れた教育活動の実践団体等を表彰する「博報賞」に選ばれた花岡小の授業参観も盛り込んだ。農家民宿にも宿泊でき、田舎暮らしや大館の特徴を体感できる内容にした。
 参加希望者を募ったところ、あっという間に定員に達する人気ぶり。東京都の小学1~4年生と保護者計20人が参加を申し込んだ。この日に大館に到着し、各種体験をスタートさせた。
 始めに釈迦内小で開始セレモニーを実施。高橋善之教育長は「都会の皆さんにゆっくりとした時間、自然との生活を体感してほしい。大館を『第二のふるさと』と思ってもらえれば」とあいさつした。
 参加者は同校で「釈迦内サンフラワープロジェクト」の取り組みについて説明を受け、一部作業を体験した後、中央公民館に移動。東京の児童は全国的に人気の自然科学体験教室「ダヴィンチ☆マスターズ」を受講した。大館の小学1~3年生38人と共に、砂ができるまでの過程、科学者の仕事について学び、互いに交流しながら知的好奇心を高めた。
 一方、東京の保護者は、山本多鶴子教育監の講話で大館の教育について学んだ。地元の保護者との情報交換も行った。
 来館した親子は大館での体験に期待を抱いている様子。澤田直樹さん(7)=世田谷区=は「秋田には初めて来た。緑が多い印象。温泉が楽しみ」と話した。渡辺聖子さん(37)=調布市=は「秋田の教育は素晴らしいと聞き、ぜひ見たいと思った。先生や地域住民がどんな思いで子どもと接しているか知りたい」と目を輝かせた。
 この日は市内の農家民宿4軒に分かれて宿泊した。27日は曲げわっぱ作り、野外炊飯、川遊びなどを行う予定。

縄文遺跡群「力合わせ魅力発信」 北秋田市でシンポジウム 4道県の小学生が発表

2018-08-27
4道県の遺跡について小学生が発表したシンポジウム(コムコム)
 北秋田市縄文子どもシンポジウムが26日、市民ふれあいプラザコムコムで開かれた。北海道と北東北3県の小学生が自分たちの地域にある遺跡について発表し、遺跡の保護や活用法を探った。
 世界文化遺産への登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成する17遺跡のうち、伊勢堂岱遺跡を有する北秋田市教育委員会が初めて開催。伊勢堂岱遺跡ジュニアボランティアのほか、3道県から招いた小学生が地元の縄文遺跡や文化財について発表した。
 発表者は各市町の教育委員会と小学生の計9人。遺跡群から大船遺跡(北海道函館市)、是川石器時代遺跡(青森県八戸市)、御所野遺跡(岩手県一戸町)、伊勢堂岱遺跡(北秋田市)の4遺跡を中心に発表。職員が遺跡の概要を紹介し、小学生がガイド活動や学習の成果を話した。
 杉本よし埜さん(八戸市根岸小5年)は是川地区の風張遺跡で発見された国宝「合掌土偶」を紹介した後、「同世代の人や外国人など多くの人を縄文ファンにしたい。一緒に力を合わせて、魅力を発信していきましょう」と呼び掛けた。
 北秋田市からは田村緋咲さん(鷹巣東小6年)が遺跡の魅力やジュニアボランティアの活動内容を発表。夏休みや大型連休中のガイド活動、サケの稚魚放流、活動報告会を兼ねたシンポジウムの開催などを挙げ、「これからも心を込めて一生懸命ガイドをしていきたい」と述べた。
 コメンテーターを務めた伊勢堂岱縄文館の中嶋俊彦館長は「自分たちの身近にある遺跡を知り、愛し、関わることが大切。これからも遺跡の素晴らしさを語り継ぐ語り部の役割を担ってほしい」と期待を込めた。

行く夏惜しみ優雅に 鹿角 「花輪町踊り」始まる

2018-08-27
はやしに合わせて踊る人たち(舟場元町)
 鹿角市花輪に初秋の気配を感じさせる県指定無形民俗文化財「花輪の町踊り」が25日夜、花輪中心部で開幕した。初日は舟場元町で行われ、老若男女がはやしに合わせて優雅な踊りを披露した。
 町踊りは幕末に江戸から伝わったとされている。小粋な江戸情緒と優雅な手ぶり、緩急に富む踊りが特徴。花輪の中心部を最も熱くさせる「花輪ばやし」の終了から中秋の名月の頃まで、花輪ばやしの参加町内を会場に繰り広げられる。
 初日の25日は、交通規制を敷いた県道で行われた。午後7時すぎに子どもの部がスタート。引き続き、8時すぎから大人の踊りが始まった。
 会場にはちょうちんがともり、幻想的な雰囲気。三味線、笛、太鼓による「本ばやし」「ぎおん」「かごまる」「甚句」などの伝承曲が演奏される中、浴衣やはんてん姿の踊り手は、細長い輪になって踊った。
 沿道には家族や住民が訪れ、伝統行事を楽しみながら、行く夏を惜しんでいた。予定では9月12日の舟場町まで続く。
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「平和希求し友好発展を」 花岡事件 大館市で慰霊式

2018-07-01
慰霊碑前で紙を燃やし、犠牲者の冥福を祈る遺族(十瀬野公園墓地)
 太平洋戦争末期に強制連行された中国人が多数犠牲になった「花岡事件」の殉難者慰霊式が30日、大館市花岡町の十瀬野公園墓地で行われた。中国の遺族や市民ら約230人が参列。日中平和友好条約締結から40年となる節目に、両国の友好と世界の恒久平和を願った。
 市主催。事件から今年で73年を迎え、中国からは子、孫世代の40~70歳代の遺族5人、紅十字会員5人ら計13人が来日。中国大使館関係者、通訳らを含め18人が出席した。
 中国人殉難烈士慰霊の碑前に設けられた祭壇に、福原淳嗣市長が殉難者名簿を奉納。式辞で「事件の地に生きる私たちには悲惨な事実を風化させぬよう後世に語り継ぎ、平和を希求していく責務がある。日中平和友好条約締結40周年に当たり、今一度過去を振り返り、日中の友好をますます発展させていかなければならない」と力を込めた。
 遺族を代表して汪(オウ)孔秀(コウシュウ)さん(70)=山東省=は「戦争に反対し、平和を愛することは両国民の願望。われらは歴史を牢固(ろうこ)に刻み、歴史をかがみとし、中日子々孫々の友好のため、世界の永久平和のためたゆまず努力する」と述べた。遺族の王(オウ)士仁(シジン)さん(56)=山東省=と佐藤久勝市議会議長の献水の後、参列者が順に献花した。
 式後には遺族らが紙を燃やす中国の風習に従い追悼。大きな泣き声を上げる人もおり、悲しみに暮れた。碑に刻まれた家族の名前を手でなぞる姿もあった。
 祖父を花岡で亡くした王さんは初めて来館した。29日に花岡平和記念館で見つけた祖父の死亡診断書を公開し「(事件について)ずっと考え悩んできた。きょうここに立ち、悲しい思い。祖父には『苦労したね』と伝えた。日本の人々は友好的だ。しかし、なぜ祖父は亡くなったのか。しっかりした回答がほしい」と願った。
 【花岡事件】1944(昭和19)年から45年にかけ、大館市花岡の旧鹿島組花岡出張所に986人の中国人が強制連行され、河川改修工事などに従事。同年6月30日夜、飢えや暴行に耐えかねて一斉蜂起したが鎮圧されたとされる。強制労働や拷問などで亡くなった人は400人を超えた。

為三メロディー歌い継ぐ 北秋田市「浜辺の歌音楽館」 市民に愛され30周年

2018-07-01
記念合唱団が行われた浜辺の歌音楽館30周年記念式典(浜辺の歌音楽館)
 北秋田市出身の作曲家・成田為三の功績を紹介する北秋田市米内沢の浜辺の歌音楽館(長岐孝生館長)の開館30周年記念式典が30日、音楽館で行われた。合唱グループや市民らでつくる記念合唱団が「浜辺の歌」や「秋田県民歌」などを高らかに歌い上げ、故郷に為三メロディーを響かせた。
 作曲家として日本の音楽史に大きな足跡を刻んだ成田為三を顕彰する施設として1988年にオープン。自筆の楽譜など貴重な資料が展示され、作曲家としての成田為三の歩みを知ることができる。
 顕彰活動の一環として地元の児童生徒でつくる浜辺の歌音楽館少年少女合唱団も結成されており、定期的にコンサートを開くなどして為三メロディーを歌い継いでいる。
 式典には開設100周年記念で発車メロディーを「浜辺の歌」にしたJR辻堂駅100周年事業実行委員会、辻堂駅がある神奈川県藤沢市の関係者らも出席。100周年記念事業には浜辺の歌音楽館少年少女合唱団が出演して「浜辺の歌」を披露している。
 津谷永光市長は「為三先生が残した情緒豊かで感動と癒やしを与えてくれるメロディーは地域にとって大きな財産。より多くの人に愛され、親しまれる音楽館にしたい」などとあいさつした。
 黒澤芳彦市議会議長、藤沢市の鈴木恒夫市長の祝辞に続いて、辻堂駅開設100周年事業実行委員会から音楽館に寄贈された大型置時計の除幕が行われた。
 開館30周年記念合唱は、成田為三を模した精巧な人形などが展示されている音楽館2階の特設ステージで行われた。約70人の市民らで構成された合唱団が「浜辺の歌」「かなりや」「秋田県民歌」を高らかに歌い上げ、出席者から大きな拍手が送られていた。

大湯環状列石 ガイドの高齢化、減少に対応 担い手養成へ講座

2018-07-01
史跡ガイドの実演見学などが行われたサポーター養成講座(大湯環状列石)
 鹿角市十和田の国特別史跡・大湯環状列石のボランティアガイドとして遺跡の魅力を発信するサポーターの養成講座が30日、同遺跡などで始まった。有志で構成する「大湯ストーンサークル・ボランティアガイドの会」(川口仁人代表)の会員の高齢化などを背景に、市教育委員会が十数年ぶりに開催。受講者は最終回の8月25日、同遺跡で開かれる縄文祭で来場者向けのガイドに取り組み、成果を披露する予定。
 ボランティアガイドの会は2002年に発足。会員はピーク時に40人近くいたが、高齢化等に伴い減少し、現在の登録会員は15人。このうち実際にガイド活動を行っているのは5人で80歳代が中心という。
 大湯環状列石を含む北海道・北東北の縄文遺跡群が世界遺産登録を目指している状況も踏まえ、市教委がサポーター養成講座を開催した。
 受講者は20~60歳代の男性6人で鹿角市4人、小坂町2人。「展示ホール案内」と「遺跡案内」の2コースがあり、6人とも両コースを受講する。日程は各コース全4回。
 初日は大湯ストーンサークル館で開講式を行い、阿部美沙子館長がボランティアガイドの会の現状に触れながら「縄文遺跡群が国内推薦候補に見込まれた場合、(大湯環状列石を訪れる)お客さまが増え、それに伴いガイド要請も増加すると推察されるが、現在の人数では対応できなくなる状況が予想される」と養成講座の開催経緯を説明。「できればボランティアガイドの会に入会し、会を盛り上げていただきたい」と呼び掛けた。
 続いて参加者が展示ホールや遺跡を回りながら会員の高木豊平さんによるガイドの実演を見学。その後の基礎講座では同館職員の赤坂朋美さんからガイドの心得やポイント、遺跡の概要などを熱心に学んだ。
 尾去沢の小板橋樹一郎さん(65)は「定年退職で仕事が一段落したので受講した。(ストーンサークル館講座の)縄文夜学にも参加していたので教えてもらったことを役立てていきたい」と話していた。
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