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大館市が配達サービス 来月から「食タクシー」 飲食店の商品、家庭などへ

2020-05-24
1日から実施する「大館の食タクシー」のチラシ
 大館市は6月1日から、タクシーによるお持ち帰りグルメ配達サービス「大館の食タクシー」を始める。新型コロナウイルスの影響で打撃を受けている地域経済を支援する事業で、注文を受けた飲食店がタクシー会社に依頼し、商品を利用者に届ける仕組み。対象は市内全域で、利用者は商品代のほかに1回300円の配達料を支払う。タクシー会社では「お客を乗せるサービスが減っている中、多くの利用に期待したい」としている。27日まで登録する飲食店を募集している。
 本県では緊急事態宣言が解除されたものの、外出自粛の流れは続きそうにある。テークアウト商品を販売する飲食店、利用者が激減しているタクシー業界を支援しようと、市が配達料の大半を補助する。予算は428万1000円。利用者の負担は定額300円だけ。
 利用の流れは、サービスに登録している飲食店に利用者が注文し、飲食店がタクシー会社に配達を依頼。利用者の元へ配達し、利用者は商品代金と定額配達料をドライバーに支払う。配達時間は午前11時から午後7時。期間は6月1日から9月30日までで、感染状況次第で延長する場合もある。
 タクシーが店舗からの依頼で貨物を運ぶ場合は「有償貨物運送」の許可が必要。通常は対象が過疎地などの制限があるが、国交省が「新型コロナウイルス感染拡大の影響を踏まえたタクシー事業者による有償貨物運送」の特例措置(9月30日まで)を講じたため、今回のサービス実施につながった。
 市内では5社が対象になる予定。その中で希望のタクシー会社があれば注文時に飲食店へ伝えることができる。県ハイヤー協会大館支部の髙橋紀博支部長(冨士タクシー)は「お客さんを乗せるサービスが減っており、配達で少しでも事業の足しにしたい。市内の動きはまだ見えないが、比内、田代地域からは便利だという声を聞く。多くの利用に期待したい」と話している。
 利用は自宅のほか、職場からも可。市では27日まで登録飲食店を募集している。申し込み、問い合わせは観光課(電話0186・43・7072)。

過去10年で最高益に かづの観光物産公社 19年度 コロナ影響、本年度は厳しい見通し

2020-05-24
19年度決算などを承認した株主総会(鹿角観光ふるさと館)
 鹿角市の第三セクターで道の駅かづの・あんとらあを管理運営する、かづの観光物産公社(岩船勝広社長)は22日、鹿角観光ふるさと館で定時株主総会を開いた。2019年度(第26期)は新型コロナウイルスの影響を受けたものの、10月以降の国内旅行団体の増加などにより、当期利益は421万円と過去10年で最高となった。
 本年度は上半期に新型コロナによる大きな打撃が避けられないが、収束後のV字回復を可能にする事業展開に努める。
 19年度の純売上高は18年度に比べ1487万円減の3億558万円。仕入れ高等を差し引いた売上総利益は1億2890万円だった。販売費および一般管理費1億2975万円、営業外収益・費用などを換算した当期利益は前年度比371万円増の421万円だった。3期連続の黒字で、過去10年の最高益を更新した。
 営業報告によると、19年度は今年2月下旬から新型コロナの影響があり、3月からはインバウンド(訪日外国人旅行客)の予約が全てキャンセル、国内客も9割以上がキャンセルとなる大打撃を受けた。その一方で、10月以降の紅葉や種苗交換会(大館市)などにより国内団体の飲食や売店の利用が増え、収益増加につながった。
 本年度は、昨年4月から2カ年計画で進めているあんとらあ大規模改修工事で今年7月にレストランの移設が完了するため、社会情勢を鑑みながらリニューアルオープンイベントを計画する。
 一方、工事に伴い売店・産直は売り場が縮小となるほか、例年実施している館内イベントはほとんど実施できず、市内外のイベントの多くも中止される状況。大幅な減収が予測され、経費節減による利益確保に努める。近年、右肩上がりで推移していたインバウンドは「ゼロからの再出発」との認識に立ち、営業活動を展開する。
 売上高は例年の5~6割に当たる1億8600万円を目標として設定し、経常利益はマイナス1600万円と厳しい見通しを立てている。
 岩船社長は「正直こういう数字は出したくなかったが、どうやってプラスに近づけていくかが課題。コロナの状況がいつ改善されていくか分からないが、準備だけはしっかりとしていきたい」と収束後を見据えた。

1カ月ぶり広々遊び場 親子の笑い声響く 大館市の子育て支援施設 コロナ対策を施し再開

2020-05-24
広い空間でのびのびと遊ぶ親子(つどいの広場ひよこ)
 大館市の地域子育て拠点施設4カ所と児童厚生施設4カ所が21日、自由来館の受け入れを再開した。新型コロナウイルス緊急事態宣言を受け、集団感染防止と予防対策のため4月25日から休館を続けていたが、約1カ月ぶりに開館した。訪れた親子らや職員が顔を合わせ「久しぶり」「大きくなったね」などと再会を喜ぶ一方、「まだまだ気が抜けない」など不安が残るとの声も聞こえた。
 有浦児童館内のつどいの広場ひよこでは、開館時間を短縮して再開。昼前から徐々に親子連れが訪れ、三つの密を避けながらお気に入りの遊具で遊ぶ姿などが見られた。
 大館市の藤嶋美希さん(31)は10カ月の娘・鈴ちゃんと来館。「子どもが歩き始めたばかりなので、広い空間は安心して遊ばせられる。久しぶりにほかの親子や職員さんと交流できてうれしい」と笑顔を見せた。同市の40歳代女性は「休館前は週1~2回は来ていた。これまであまり外に出ず、自宅で遊んでいたので開館が待ち遠しかった」と話し、のびのびと遊ぶ1歳の娘を見守っていた。
 感染防止対策として、入り口に来所前の検温や水分補給以外の飲食禁止といった利用者への注意書きを掲示し、利用する際は住所や電話番号などの個人情報、2週間以内の県外訪問の有無などの記入を求める。おもちゃや絵本などのアルコール消毒も徹底している。
 入館制限はしていないが、職員側も来館者との接触には気を配っている。同館職員の奥山由美子さんは「引き続き対策をしていくが、そのときそのときで対応していかなくてはいけない。緊張が抜けない」と話していた。
 このほか21日から再開した子育て支援施設は、城南子育て相談室「つくしんぼ」(城南保育園分園)、扇田地域子育て支援センター「わいわいキッズ」(扇田保育園)、たしろ子育て支援室「きりん」(たしろ保育園)。児童厚生施設は比内児童館、西館児童館、たしろ児童館、はやぐち児童館が再開した。

資金繰り、広い業種苦境 影響や対策出し合う 大館市 新型コロナで意見交換会

2020-05-23
経済への影響や対策を出し合った意見交換会(プラザ杉の子)
 大館市は22日、プラザ杉の子で新型コロナウイルス感染拡大による経済や雇用への影響や対策を話し合う意見交換会を開いた。商工団体や農業団体、金融機関、行政などの代表が一堂に会し、飲食業をはじめ幅広い業種の中小事業者らから資金繰りの相談が急増している現状を共有した。支援策として、事業者への家賃補助や「地元で消費し経済を循環させる仕組みをつくってほしい」などの要望が出された。
 市が呼び掛け、大館商工会議所、大館北秋商工会、ハローワーク大館、金融機関・関係団体、JAあきた北、市観光協会、県、市、市議会などから18人が出席。福原淳嗣市長は「一つ目のステージは感染症拡大防止で、私たちは成し遂げようとしている。行動変容、自粛要請と合わせ、緊急経済対策を打つことが二つ目のステージで、情報交換したい。三つ目は、収束後の経済回復に向け、矢継ぎ早な政策を打っていくことだ」と述べた。
 ハローワーク大館は3月末から雇用調整助成金の相談が急増し、大館管内では納品先の東京で商品が販売できないなど、新型コロナ関係で5人ほどが解雇された状況を報告し、「状況に応じて、さらに解雇が出てくるのでは」と懸念した。大館商議所は1月から5月までの廃業を含む会員脱会が53件で「ハイペースで推移している」と指摘。大館北秋商工会は「ひと月の売り上げが前年対比半減した事業者に支給される持続化給付金の電子申請が約50件で、会員の8分の1に相当する厳しい状況」と説明した。
 金融機関・団体は資金繰りや融資の相談が相次いでいるとし、「飲食や小売り、卸売り、製造、サービス業など全業種に近い事業者から相談があり、今後は工期延長などで建設業への影響が懸念される」と述べた。観光協会は小売業全般に触れ「春の異動時期に人の動きが止まり、売り上げゼロの店が多く発生した。金融機関の支援で資金をつないでいる状況だが、3、4カ月後の状況を危惧している」という。
 対策への要望では「事業者への家賃補助を早急に行ってほしい。政府が支援の方針を示しているが、自己負担分の資金も厳しく補助してほしい」「市出身の学生に地元産品を贈る支援や、大館で学ぶ県外出身学生にも支援し、大館をPRしてほしい」などの提案があった。「地元でお金を使って循環させ、地元経済の背中を押してほしい」「経済活動を停滞させず、観光、人の往来をできる範囲で復活させていきたい」などの声も上がった。
 出席団体が実施している支援策などを説明。福原市長は「休業店舗に支給する協力金の対象にならない事業者への支援や、地元消費喚起策を検討している」と述べた。

コミュニティー・スクール 本年度、市内全校で導入 北秋田市

2020-05-23
学校運営協議会委員の委嘱状交付式(鷹巣小)
 北秋田市内の小・中学8校が本年度、学校運営協議会制度(コミュニティー・スクール)を導入する。前年度に導入済みの6校と合わせて全14校で実践することになり、住民と力を合わせ「地域とともにある学校」づくりを市全体で目指す。
 学校運営協は関連法の改正(2017年4月施行)に伴い制度化。設置が各教育委員会の努力義務となり、全国で取り組みが進められている。学校運営に地域の声を積極的に生かし、地域と一体となった特色ある学校づくりが期待されている。
 市教委は1年間の準備期間を経て18年度に小学5校と中学1校に導入していた。本年度は残る鷹巣中央、鷹巣、鷹巣南、米内沢、前田の小学5校と鷹巣、森吉、合川の中学3校で計画した。
 各校が本年度の初会合を順次開催している。委員の委嘱や、今後の協議の前提となる校長の基本方針説明、委員による基本方針の承認を行い、活動をスタートする。
 鷹巣小(木下隆校長)は民生児童委員代表やPTA会長、地域の公民館長、スクールガード、児童館職員、地域コーディネーターら11人を委員に委嘱した。佐藤昭洋教育長が一人一人に委嘱状を手渡し「地域で培ってきた活動をベースに(学校と地域の)双方が活性化することを願う」とあいさつした。
 この後、木下校長が学校教育目標「豊かな心、確かな学力、すこやかな体の子どもの育成」について説明。最重点施策や本年度の重点施策を示し、委員から意見や要望を聞いた。
 文科省のまとめによると、19年5月時点で県内142校が導入済み。北秋田市は最多の秋田市(64校)や由利本荘市(24校)、男鹿市(10校)、にかほ市(7校)に続いて導入が進んでいる。
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旬の山菜どこに 産直相次ぎ休業 北秋田 収穫ピークも販路なく 「もう採りに行かない」

2020-04-29
旬の山菜が並ぶ産地直売施設(おおだいこ)
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で北秋田市内の産地直売施設が相次いで休業している。5月の大型連休にかけて特産の山菜が旬を迎える中、生産者から「収穫しても販路がない」「塩漬け保存するしかない」と戸惑いの声が上がっている。
 市内で山菜を販売する施設はスーパーや道の駅、産直などがある。特に産直は無人販売を含め数多く、大口のスーパーに販路を持たない生産者にとっては「近くて手軽」な販路として重宝されてきた。産直運営者にとっても新鮮な山菜が毎日のように持ち込まれ、売り場の〝目玉商品〟になるメリットがあった。
 ところが、新型コロナの感染拡大を防ぐため、4月に入って道の駅「たかのす」(綴子)の物産施設「ぶっさん館」、「四季美館」(阿仁前田)などが次々と休業した。売り場の小さい温泉施設、病院の販売コーナーも閉まった。
 その中で通常営業を続けていた農産物直売施設「おおだいこ」(綴子)も29日から5月6日まで臨時休業する。JA秋田たかのす(斉藤一志組合長)が指定管理する施設で、主に鷹巣地区の組合員が山菜を出荷している。
 現在シドケやボンナが並ぶコーナーは開店約1時間でほぼ完売する人気。女性店員は「ピークは大型連休。予定した山菜まつりも中止になった。休業は残念」と話す。販路を失った組合員から「どこに出荷すればいいのか」との声も聞かれたという。来店客は28日「これで食べ納めかもしれない」とがっかりした様子で話した。
 別の産直は山菜採りの経験が豊富な会員に入荷を限定している。食中毒の恐れがある毒草の混入を避けるためで、山菜という商品の特殊事情も「販路がない」苦境に拍車をかけているようだ。
 市内の女性農家は代わりの出荷先として隣の能代市内の道の駅「ふたつい」を検討したが「ふたつい」も5月1~6日の臨時休館が決まった。女性農家は「山菜は新鮮なうちに食べるのが一番おいしい。出荷先がなければ塩漬け保存するしかない」と話した。
 キュウリ農家の館山操さん(64)=坊沢=は「山菜の出荷先は産直だけ。産直が休みになれば今年はもう採りに行かない」と決めている。「この時期は出荷できる野菜が少ない。山菜が売れないと収入面に影響が出る人もいるのでは」と危ぐした。

戦後初 花輪ばやし中止 コロナ影響「苦渋の決断」

2020-04-28
絢爛(けんらん)豪華な屋台が競演した昨年の花輪ばやし(鹿角市花輪)
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、鹿角市の花輪ばやし祭典委員会の戸澤正英会長は27日、今夏の花輪ばやしを中止すると発表した。日本三大ばやしの一つに数えられ、国の重要無形民俗文化財、ユネスコ無形文化遺産でもある伝統行事の中止は戦後初めて。例年20万人前後の観光客が訪れ、経済波及効果は約30億円とされる鹿角を代表する夏祭りが取りやめとなり、地域の活力や経済などへの影響が懸念される。
 祭典委は例年、8月7、8日に花輪ねぷた、同19、20日に花輪ばやしを開催している。今年の祭典事業の開催可否は、今月3日の代表者会議で5月末に判断すると決めていたが、その後、土崎港曳山まつり、青森ねぶたや秋田竿燈まつりなどの中止が決定。さらに、16日には新型コロナウイルス感染の緊急事態宣言が全国に拡大された。
 こうした深刻化する状況等を踏まえ、祭典委は開催可否の判断時期を繰り上げた。
 花輪ばやしに参加する10町内へのアンケートの結果を踏まえ、各町内、祭典委、若者頭協議会の代表らが26日に緊急代表者会議を開き、今年の祭りの中止を決定。27日に戸澤会長と児玉一市長が市役所で会見を行い報告した。
 戸澤会長は「アンケートでは全町内が開催は無理と答えており、代表者会議では異論なく全会一致で中止を決めた」と報告。「祭りを行うことで飛沫(ひまつ)や密集により感染リスクが高まる。非常に残念だが、苦渋の決断をした。断腸の思い」と説明しつつも「お祭りがない8月は考えられない」と肩を落とした。
 祭り関係者に謝意を示すとともに、経済的な影響を懸念し「市民や花輪ばやしのファンに対して申し訳ない」と理解を求めた。
 児玉市長は「戸澤会長らの決断に敬意を表したい。経済的な波及効果が大きいだけに残念だが、市民らの安心には代えられない。来年を目指してもらえれば」とねぎらった。

 

休業協力金20万円上乗せ 大館市 新商品宣伝に補助 

2020-04-28
会見する福原市長(大館市役所)
 大館市の福原淳嗣市長は27日の定例会見で、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、県が休業店舗に支給する協力金に1事業者当たり20万円(市内で2施設以上運営する事業者は40万円)を上乗せすると発表した。県の協力金と合わせて50万円(同100万円)が支給されることになる。飲食店のテークアウト宣伝広告などを支援するため、新技術・新商品開発支援補助金を拡充する。
 政府が国民に一律10万円を給付する特別定額給付金(仮称)事業については、5月1日付で企画調整課内に「特別定額給付金室」を設置する。連休明けに申請書を発送し、6月初旬にも給付を開始したい考え。23日時点の人口は7万964人。
 子ども1人当たり1万円を配る「子育て世帯への臨時特別給付金」は4300世帯が対象となる見込みを示した。
 新技術・新商品開発支援補助金拡充や放課後児童クラブ・保育所・妊婦用のマスク購入、特別定額給付金事務費、感染者が死亡した場合の火葬作業に使う防護服の購入、本庁・支所など窓口用ついたて設置にかかる予算計6件は5月1日付で専決処分する。
 このほか44件の緊急対策をまとめ、協力金の上乗せなど22件は5月中旬に見込まれる臨時議会に上程、指定管理料見直しなど8件を6月議会以降に提案する予定。国の支援拡充などで変更する場合もある。協力金対象は522事業者と見込んだ。
 新技術・新商品開発支援補助金は新型コロナウイルス対応事業枠を新設し、広告宣伝などの経費に対し上限50万円を助成する。対象見込みは24事業者。
 国民健康保険税は減免か猶予、介護保険の第1号保険料は減免、水道料金と下水道事業受益者負担金・分担金は徴収猶予、延滞金も減免する。
 福原市長は補助金拡充について「内需を拡大しようと積極的に取り組む事業者を支援する」と強調。協力金上乗せについては「不要不急の外出自粛をお願いしているため、可能な限り困っている事業者に一緒に頑張ろうとの思いを込めた」と述べた。

 

総合計画後期など策定に着手 北秋田市 5年間の方向性は

2020-04-28
 北秋田市は本年度、市の最上位計画「第2次総合計画後期計画」(2021~25年度)を策定する。前期(16~20年度)の検証を踏まえた上で今後5年間の新たな目標や施策の方向性、具体的な施策を盛り込む。市は合わせて「第2期市まち・ひと・しごと創生総合戦略」と「市人口ビジョン改訂版」も策定し市最重要課題の人口減少対策などに取り組むことにしている。
 総合計画は長期的展望を持つ計画的、効率的な行政運営の指針として市が策定した。計画期間の10年間を前期と後期に分け、現状や方向性、数値目標を定めた成果指標を盛り込んだ。来年3月末で満了する前期計画に代わり、後期計画を新たに作る。
 前期の策定時と比べ現在は人口減少が進み社会情勢が一変している。想定外の自然災害や新型ウイルス感染なども続出し、行政に求められる施策は複雑・多様化、高度・専門化。市総合政策課は「社会情勢や動向を踏まえ、後期計画に反映するかどうか検討していきたい」としている。
 合わせて策定する総合戦略は、総合計画の重点プロジェクトに位置付けられ19年度末で期間満了した。人口ビジョンについては現状分析や将来人口推計を踏まえ改訂する。
 三つの計画、ビジョン策定は応募型プロポーザル方式で策定事業者を決める予定。高度な専門的知識や経験を持つ事業者から広く提案を求め、企画提案書やプレゼンテーションを踏まえて総合的に判断し委託契約を結ぶ。
 委託期間は来年3月末まで。委託料は上限1019万円。市のホームページで実施要領を公開中。事業者によるプレゼンは新型コロナウイルス感染拡大に伴い、インターネットを介して行う予定。
 審査は▽提案内容▽実績、業務実施体制▽プレゼン能力▽業務参考見積もりの4項目。市幹部職員や学識経験者による審査委員が100点満点で評価する。契約締結は6月1日の予定。 
 市は今後、策定委員会を設置し委員を現在募集中。7月に後期計画の素案を策定し、意見公募や市民アンケートを経て10月に修正案を作る予定。来年1月に最終案をまとめることにしている。

コロナ関連の相談急増 ハローワーク大館 大半が雇用助成金説明会で混雑回避へ

2020-04-27
 新型コロナウイルス感染拡大で、ハローワーク大館には影響を受けた事業者からの相談が急増している。先月2日から今月17日までに99件の相談があり、一時的に休業する際、労働者の雇用の維持を図った場合に休業手当、賃金等の一部を助成する「雇用調整助成金」についての相談が大半。「提出する書類が複雑」との声を受け、同ハローワークでは説明会を開くなどして窓口の混雑を回避している。
 新型コロナに関する事業者の相談は3月が27件。事業者からの24件のうち雇用調整助成金についてが21件で、そのほかは休校に伴う助成金など。契約打ち切りなどによる求職者からの相談が3件となっている。4月に入ると急増し、17日までに72件。事業者からは69件で、全てが雇用調整助成金について。求職者からは3件だった。
 雇用調整助成金は、経済的理由により事業活動の縮小を余儀なくされた事業主が、労働者に対して一時的に休業、教育訓練または出向を行い、労働者の雇用の維持を図った場合に休業手当、賃金等の一部を助成する制度。新型コロナの感染拡大に伴い制度に特例措置が設けられており、4月1日から6月30日は緊急対応期間となっている。
 特例措置による主な変更点は▽助成率が中小企業は3分の2から5分の4へ引き上げ。さらに解雇等をしなかった場合は5分の4から10分の9へ上乗せされる▽教育訓練加算額(1日1人当たり)は中小企業が1200円から2400円に▽対象労働者は雇用保険被保険者ではない労働者も含まれ、週20時間未満のパート、アルバイトなども対象となる▽支払い限度日数は1年間で100日の通常日数とは別枠で利用できる―など。
 同ハローワークによると、相談の内容は計画実施済み、計画予定、情報収集の三つに分かれるという。計画届の受理は3月2件、4月(17日現在)10件。休業に入ってから給料や休業手当を支払った後に申請するため、助成金が支給されるのは計画受理から最短で1カ月程度かかる。
 同ハローワークでは、今月中旬には窓口が混雑する時間帯もあった。特例措置では書類の記載事項を73項目から38項目に削減するなど大幅な簡略化を図ったが、まだ「書類をそろえるのが大変」という事業者の声が多いという。
 これを受け週1、2回、定員を5社に絞った予約制の説明会を開催している。混雑を避けるため説明会の利用も呼び掛けている。問い合わせ、申し込みは同ハローワーク(電話0186・42・2531)。
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大館市 新ポスト「理事」設置 北林総務部長を再任用 司令塔として総合的調整

2020-03-31
  大館市は2020年度から、市長部局内に新たなポストの「理事」を設置し、本年度末で定年退職する北林武彦総務部長(60)=岩瀬=を充てると30日、発表した。第2期総合戦略に基づく地方創生の取り組みを深化させるため、司令塔と各部局間の総合的な調整を図る役割を担う。発令は4月2日付。
 30日に開いた定例会見で福原市長が説明した。理事は特別職ではなく、一般職(部長級待遇)の任期付き職員。任期は22年度末までの3年間。
 北林氏は1981年4月、田代町採用。市の財政課長、教育委員会教育次長などを歴任し、2015年10月から総務部長を務めている。
 福原市長は「通常、市町村の部長は1、2年で変わるが、総務部長を4年6カ月務め、だからこそ大館市ならではの行財政運営ができた」と評価。「地方創生の取り組みの中心的役割を担ってきたため、これまでの経験を生かし、司令塔として総合的な調整を行ってほしい」と述べた。
 新年度創設する観光交流スポーツ部などの業務に触れ、「『内に優しく、外に強く』という観点からも、福祉部の長寿課や健康課の事業に、スポーツ振興課が関わってくる。横串を指さなければならない事業が増え、今まで以上に俯瞰(ふかん)の視点で特別職をサポートできるポジションが必要」と強調した。
 理事設置にあたっては県の人事を参考にしたとし、「市の観光分野は業務量が伸び、関係性が多大になっている。これまで培ってきた知見やノウハウを後進の指導に生かし、次の人材を育成するという意味でも、活躍してもらった方が組織にとって良いと考えている」と述べた。
 

新型コロナ 営業継続へ緊急要望書 旅館ホテル組合鷹巣阿仁支部

2020-03-31
津谷市長㊧に要望書を提出する種倉支部長㊥(北秋田市役所)
 県旅館ホテル生活衛生同業組合(松岡讓裕理事長)は30日、北秋田市役所で新型コロナウイルス感染症に伴う宿泊事業の継続危機を乗り越えるための緊急要望書を提出した。宿泊施設への感染防止や経営悪化に対する支援など2項目を求め、津谷市長は「スピード感を持って対応したい」と述べた。
 同組合によると、県内の宿泊業を営む旅館やホテルでは、歓送迎会の自粛や外国人訪日客の宿泊予約のキャンセルによる影響が出ている。現状が続いた場合は「営業の継続が困難となる事業者が現れ、地域経済に深刻な影響を及ぼすことが懸念される」とし、宿泊事業の存続と地域経済の維持に向けて、県内各市町村に要望書を提出している。 
 要望は2項目の計3点。宿泊施設における感染防止の支援は、マスクや消毒薬など宿泊事業の維持継続に不可欠な物資の円滑な供給に対し、できる限りの支援策を講ずるよう求めるもの。
 宿泊客の減少やイベント自粛に伴う経営悪化に対する支援については、事業者に対する税負担の減免を要望。このほか住民活動が過度に萎縮することのないよう適切な情報発信や、感染の沈静化後に市内宿泊施設で利用可能な割引クーポンの発行など、交流人口の回復に向けた「機動的で柔軟性のある取り組み」の実施を求めた。
 同市では5施設が加盟する同組合鷹巣支部と10施設が加盟する阿仁支部が要望書を提出。種倉耕一・阿仁支部長と持地茂樹・鷹巣支部長代理、県組合の塚本民雄副理事長ら4人が市役所を訪れ、種倉支部長が津谷市長に要望書を手渡した。
 種倉支部長は「想像を超える痛手。今までにない状況でどうすればいいか見当が付かない」と深刻な現状を話し、支部として「ご助力をお願いしたい」と述べた。終息後の対応については、他市町村の取り組みに埋もれない対策や、宿泊施設ごとに均等な支援を要望した。
 津谷市長は、据え置き期間の保証料と利息の全額を市が補助する特別融資制度を4月1日から運用開始することなどを説明。「国や県の動向を見ながらスピーディーに対応する。力を合わせ、地域に元気を取り戻せるよう頑張りたい」と話した。

 

大里ファーム 全国そば優良生産表彰 放棄地解消や6次産業化

2020-03-31
児玉市長㊧に受賞を報告する浅石副理事長(鹿角市役所)
 鹿角市八幡平の農事組合法人・大里ファーム(安保春喜代表理事、構成農家50戸)が、2019年度の全国そば優良生産表彰を受賞した。北鹿地方では初めての受賞。30日は浅石昌敏副理事長が市役所を訪れ、児玉一市長に喜びの報告を行った。
 表彰事業は日本蕎麦(そば)協会が1989年度から毎年実施。日本の伝統食、健康食であるソバの栽培について、生産性の向上または経営改善の面から創意工夫を行い、他の範となる生産農家・集団を表彰している。
 31回目の今回は、農林水産大臣賞をはじめ7種類の各賞に12個人・団体が選ばれた。このうち大里ファームは日本麺類業団体連合会会長賞を受賞。
 大里ファームは、市が「そばの里プロジェクト推進事業」を始めた2009年度から、ソバづくりに取り組んでいる。
 作付面積は年々拡大し、19年度は184㌶。内訳は田93㌶、畑91㌶。田は転作田で、畑は原野化していた耕作放棄地16㌶と遊休農地75㌶を活用している。
 毎年9月にはソバの花を見ながら新そばを食べる「新そば祭り」を開催。ユネスコ無形文化遺産の「大日堂舞楽」をモチーフにした乾麺「大日堂そば」の製造販売による6次産業化や、生産効率(単収、質)の向上を図る取り組みも進めている。今回の受賞はこうした取り組みが評価された。
 受賞報告を受けた児玉市長は「長年の耕作放棄地等の解消や6次産業化に向けて、ファームの皆さんが頑張った成果。市としても所得向上につながるよう引き続き応援していきたい」と期待した。
 浅石副理事長は「高齢化やトラクターが壊れたといった理由で、借りていた畑を返す生産者が増えている。遊休農地だった畑75㌶をソバ栽培に活用していなければ、その半分は耕作放棄地になり〝アカシア畑〟になっていたと予想される」と強調。「今後もできる範囲で耕作放棄地等の解消に努めたい」と話した。

 

「きょうの秋田犬」 動画投稿サイトで公開 臨時休館中の楽しみを

2020-03-30
秋田犬のさまざまな表情をカメラに収め、動画を公開している(秋田犬の里)
 秋田犬を飼育する大館市の地域おこし協力隊が、動画投稿サイト・ユーチューブで「きょうの秋田犬」を公開している。秋田犬の里が臨時休館中のため、来館できない人に少しでも秋田犬の魅力を伝えようと企画。散歩の様子など、展示だけでは見ることができない一面を伝えている。
 22日に「秋田犬ふれあい隊in秋田犬の里」のチャンネルを開設し、市で飼育している犬のほか、展示に参加している秋田犬保存会会員の犬の動画を紹介している。
 29日の撮影では、会員の「純」(雌5歳)と「明」(同10カ月)を撮影。散歩で元気いっぱいに走り回る姿や芝生の上でくつろぐ姿など、さまざまな表情をカメラに収めた。
 隊員の加藤瞳さんは「毛色の違いは見た目で分かるけれど、性格は写真だけでは伝わらない。動画で犬の個性を伝えていきたい」と話している。
 今後は秋田犬とともに館内の紹介なども予定している。
 

ネギに続いては キャベツ詰め放題 鹿角市の末広ファーム

2020-03-30
協力してキャベツを詰め込む親子(鹿角市十和田末広)
 鹿角市十和田の農業組合法人・末広ファーム(柳沢義一代表理事)は29日、同所末広字村下の畑で詰め放題のイベント「雪の下キャベツ収穫祭」を開いた。専用の袋を購入した市民らが収穫したてのキャベツを袋いっぱいに詰め込み、抱えるようにして運ぶ姿が見られた。
 地域貢献の一環で実施。昨年12月にネギの詰め放題も行い、2回目のイベント。借り受けた畑2・4㌶にキャベツを植え付けた。暖冬の今年は〝雪の下〟とは言えないものの、数回の積雪と冷え込みがあったことで、甘く、歯ごたえの良いものに仕上がったという。コメ1斗分が入るビニール袋を一つ500円で販売し、購入者が収穫、袋詰めを行った。
 会場の畑は午前10時の開始を前にカッパなどを着た市民らでにぎわった。袋を購入しキャベツを品定め。鎌や包丁の刃を入れて収穫した。揺すったり、伸ばしたりしてスペースを確保した袋に、ぎゅうぎゅうに詰め込んでいた。きょうだいや親戚と分けるという大館市の70歳代女性は「1袋に15玉も詰めることができた。収穫の催し物はなかなかないので楽しい。サラダやロールキャベツなど、毎日キャベツ料理にして、スリムになりたい」と笑顔だった。
 柳沢代表は「思った以上に来場者があり、喜んでもらえてよかった。詰め放題は本年度から始めた事業。若手社員の意見を取り入れるなどして今後も続けていきたい」と話していた。

 
 
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