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2021年12月

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桜櫓館の来館者急増 見学・貸し館で3千人超 庁舎効果?高まる存在感 大館市

2021-12-05
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来館者が急増している桜櫓館(大館市字中城)
 大館市役所本庁舎に隣接する国登録有形文化財「桜櫓館」の本年度来館者が3000人を超え、耐震改修前の2019年度から倍以上に急増している。5月の庁舎移転に伴い存在感が高まり、見学するのは初めてという市民も少なくない。貸し館では作品展示会のほか、昼食会や撮影会など広がりを見せている。
 市まちづくり課によると、改修後の4月に再開した見学は11月末で3365人、貸し館使用は21件453人の計3818人。内訳は市内が2253人(59%)、県内1152人(30・2%)、県外410人(10・7%)、海外3人(0・1%)となっている。18年度1419人(貸し館11件)、19年度1552人(14件)をすでに上回った。
 本庁舎東側に位置し、旧庁舎解体工事のため市民体育館跡地が来庁者用駐車場となっていることから目に付きやすく、歴史的建造物の存在を知らなかった市民が「あの建物は何か」と足を向けることも多いという。11月に桂城公園で子ども向けイベントが開かれた際、家族連れで立ち寄る姿が目立った。
 フリーWi-Fi(ワイファイ)を設置し、大広間や洋室など4部屋を貸し出しており、会議やイベント、講座、写真撮影会、昼食会などに使われている。アニメやゲームのキャラクターに扮(ふん)する「コスプレ」の撮影会、音楽会も予定。歴史まちづくりを進める同課は「街歩きの拠点として、休憩しながら使ってほしい」とさらなる広がりに期待を寄せる。
 大館町長を務めた桜場文蔵氏が1933年に建てた木造2階建ての和風住宅(延べ床面積324平方㍍)。ケヤキの大梁(はり)と長尺・幅広の床板、秋田杉の長押(なげし)も継ぎ足すことなく長尺が使われた。部屋の障子や階段の手すりには高度な技術が施され、2階の屋根から突き出た展望台もある。99年7月に登録文化財となった。
 市歴史的風致維持向上計画の重点区域内にあり、桜場氏が秋田犬保存会長だったことや、桂城公園で本部展覧会が開かれていたことから、秋田犬を守り育てる風致も貴重だとして「歴史的風致形成建造物」に指定。市は2018年9月に民間所有者から土地・建物を購入した。
 19年度の耐震診断で耐力壁の不足が判明し、20年5月から改修工事を実施。建築当時の材料を可能な限り使い、合板や留め金物、鉄骨梁などで補強した。
 開館時間は午前10時から午後4時(4~10月は午後5時まで)。見学無料、1時間あたり使用料は大広間220円、和・洋・予備室各110円。休館は毎週月曜(祝日の場合は翌日)と年末年始。


PCR検査事業者向けに助成 大館 最大2000円、商品券で消費喚起も

2021-12-05
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 大館市は新型コロナウイルス感染症経済対策として、市内の事業者が市指定のPCR検査所を利用した際、1回につき地域限定商品券1000円分を助成する。大館商工会議所は会員限定で1000円分を上乗せする。対象の事業者は申請で最大2000円を受け取ることができ、出張など業務で検査を求められる場合に利用しやすくなりそうだ。
 市商工課によると、対象は市内の事業者で常時勤務している事業主、役員、従業員。市本庁舎隣に設置した検査所で、10月26日以降に受けた検査に対し、1人につき月1回まで助成する。私的な理由の検査は対象外。同課は「市民が通常業務に戻ることを後押しし、商品券で消費喚起したい」と趣旨を説明する。
 商議所の追加助成は自主財源で、会員の約1500社が対象。条件は市の助成と同じ。
 いずれも商議所が窓口となり、事業者との間で助成申請受け付け、商品券の交付を行う。検査費用は税込み1900円。最大2000円分の助成があれば、事業者の負担額以上が商品券で還元され、地元の消費喚起にもつながると期待されている。
 申請期限は検査を受けた翌月5日。土日、祝日の場合はその前日。来年3月分は3月31日まで。問い合わせは商議所の総務企画課(☎0186・43・3111)。
 市はすでに▽進学や就職試験などで市外との往来があった22歳以下▽ワクチン接種の対象となっていない11歳以下の市民向け費用助成(商品券2000円分)も行っている。今回の助成で対象者が広がったことになる。 

障害者計画策定でアンケート 「情報伝わらない」半数 大館市 心のバリアフリーも課題

2021-12-04
 大館市は本年度策定する第4次障害者計画(2022~26年度)に向けて実施した障害のある人へのアンケート調査結果をまとめた。福祉サービスの情報が「あまり伝わっていない」「伝わってこない」と感じている人が回答者の約半数を占め、市は「伝達方法の改善に取り組む必要がある」と分析。4人に1人が「差別や嫌な思いをしたことがある」と答えたことも分かった。結果を踏まえ、計画の素案作成を進める。
 計画は障害者施策の基本的な方針や目標を定めるもので、5年ごとに見直す。アンケートは計画策定の基礎資料や施策推進の参考資料とするために実施。日々の暮らしや通院、外出、サービスの利用状況、災害時の避難方法などを調査した。
 障害者手帳保持者のうち在宅の800人を無作為に抽出。身体障害者600人、知的障害者105人、精神障害者95人に9月に郵送し、回答を得た。回答者は404人で、回収率は50・5%だった。
 「福祉のサービスなどに関する情報(広報、ホームページなど)は伝わっているか」の質問では、「伝わっている」12・9%、「ある程度伝わっている」26・5%に対し、「あまり伝わっていない」29・2%、「伝わってこない」20・3%。福祉課は「伝達方法の見直し、改善に取り組む必要がある」と分析する。
 「今後(現在)も地域で生活したいか」では、「今のまま生活したい」56・2%、「グループホームなどで生活したい」3・5%、「家族と生活したい」16・1%、「一般の住宅で1人暮らしをしたい」4・0%など。「災害時にひとりで避難できるか」は、「できる」41・6%、「できない」42・1%と分かれた。
 「障害があることで差別や嫌な思いをする(した)ことがあるか」では、「ない」が58・4%、「ある」が24%、不明・無回答が17・6%。4人に1人が差別を経験している現状に、福祉課は「心のバリアフリーを推進しながら、市民の意識改革に取り組む必要がある」とし、「さらに全体を分析し、計画に反映させたい」と話した。
 計画は▽地域で健やかに生活する▽自立と生きがいを促進する▽やさしく支え合う地域づくり―を重点施策とする方針。作成した素案を来年2月に開く市障害者施策推進協議会で協議し、パブリックコメント(意見公募)などを経て、年度内に策定する。
 福祉課によると、4月1日現在の身体障害者は4004人、知的障害者は726人、精神障害者は636人となっている。

大館神明社祭典 12講の地囃子後世に 独自曲をCD収録 伝承4曲に続き初

2021-12-04
演奏の収録に臨む新連講(ROCK INN LINDA LINDA)
 大館市歴史的風致維持向上計画に基づいて民間主体の活動を推進する「大館市文化遺産活用まちづくり実行委員会」(長谷川文悦委員長)は、大館神明社祭典で演奏される各参加講独自の地囃子(じばやし、オリジナル曲)をまとめたCDの作製を進めている。各講でそれぞれ伝承している曲を後世に残し、祭りへの関心を高める狙い。初の取り組みで、年度内の完成を目指している。
 大館神明社例祭余興奉納実行委員会によると、地囃子は祭りの魅力向上や活性化のため、昭和50~60年代に演奏され始めたとされる。祭り囃子の正調である市指定無形民俗文化財・大館囃子の伝承4曲「寄せばやし」「大館祇園ばやし」「剣ばやし」「還り山」とは異なるもの。祭典でも徐々に演奏されるようになり、独自のアレンジも加わって広がりを見せてきた。
 余興奉納実行委、大館ばやし保存会、市郷土芸能保存協会、大館・北秋田建築士会の民間4団体で組織するまちづくり実行委は、正調を後世に正確に伝え残すため、18年度に伝承4曲の教則DVDを作製。新型コロナウイルス禍で祭典の余興奉納行事が2年連続で中止となり、子どもたちの祭り離れも懸念される中、関心を高めようと地囃子をCDとしてまとめることにした。
 CDには、町内として曳山車(ひきやま)を持つ12講の24曲を収録する予定。各講が演奏し、録音は秋田市の映像制作会社に依頼した。
 収録作業は11月7、21、28日の3日間、大館市常盤木町のバー「ROCK INN LINDA LINDA」で実施。最終日は新連講、南神講、田豊講、末廣講、清豊講が順に臨んだ。音源を確認したり、リハーサルをしたりして準備を整え、息を合わせて演奏。太鼓、小太鼓、笛、三味線、鉦(かね)の音を響かせ、何度も繰り返し録音をする光景が見られた。
 新連講は9人が参加し、地囃子「朱雀」を演奏。実行責任者の小畑宣昌さん(48)は「太鼓の音の重なりや、笛の高音、テンポの速さが特徴。この曲を演奏したがる子どもも多く、目標となっている。他の講もかっこいい曲が多い。(地囃子は)演奏できると楽しいし、やる気につながる」とCD化に期待した。
 企画した余興奉納実行委渉外部の黒澤功部長は「コロナ禍で合同練習会もできず、子どもたちの祭り離れを心配している。今回集まって演奏ができ、参加講の連携、交流が深まったのは良かった。来年に向けて意識が高まるきっかけになれば」と話した。
 CDは100枚作製する計画。完成後、市内の小中高校や関係機関に配る予定。SNS(会員制交流サイト)や動画投稿サイト・ユーチューブでの音源公開も検討している。

学生の県内就職促進へ ポータルサイト 「キャリピタAKITA」 秋田銀行開設

2021-12-04
連携協力宣言に署名する関係者(県庁)
 秋田銀行(新谷明弘頭取)は3日、県内就職の推進に機能を特化させた就職ポータルサイト「キャリピタAKITA」を開設し、来年2月から運用開始すると発表した。学生の登録などについては県内3大学と連携して推進する考えで、3日に県庁で新谷頭取と3大学の学長が連携協力宣言に署名するセレモニーが行われた。
 人口減少の要因のひとつとなっている若年層の県外流出に歯止めを掛けるとともに、生産年齢人口の減少や企業経営者の高齢化、事業所の休廃業など地域経済が抱える課題を解決することが狙い。
 サイトの利用対象は、求職者は県内就職を希望する大学や短大、専門学校などの学生とAターンなどで県内就職を希望するキャリア人材。求人側は県内に事業所があり新卒者やキャリア人材の採用を検討している企業など。
 求職者はスマートフォンの無料通話アプリLINEから登録できるのが特徴。採用を考えている企業から、直接メールが届く仕組みも備える。登録は無料。企業側の登録は年間基本料5万円。全国規模で同様のサービスを展開する大手就職サイトに比べて、格段に安い料金設定という。
 求人企業は先月から、求職者は今月1日から事前申し込みの受け付けがスタート。企業の登録は2日現在、131社。年明けには企業と学生のプロフィール登録を開始する予定。新卒者向けのサービスは2月1日から開始する。キャリア人材については6月からの予定。
 連携協力宣言の署名セレモニーには、新谷頭取と秋田大学の山本文雄学長、県立大学の小林淳一理事長兼学長、国際教養大学のモンテ・カセム理事長兼学長が参加した。新谷頭取は「企業や学生にとって使いやすいサイトとなるよう工夫を重ねていきたい」などと話していた。
 サイトに関する問い合わせは、秋田銀行地域価値共創部(☎018・863・1212)。

2021年11月

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押印手続き 来年度に原則廃止へ 福原市長が考え 福祉灯油は8500戸対象 大館市

2021-11-30
一般質問が行われた本会議(大館市役所)
 大館市の12月定例議会は29日、本会議を再開し、7議員が一般質問を行った。押印・署名を求めている行政手続きについて福原淳嗣市長は「来年度からの原則廃止に向け、見直し作業を進めている」と述べ、3月議会に条例改正案を提出する考えを示した。原油高騰に伴い、最終日に関連予算を追加提案する灯油購入費助成(福祉灯油)について「全非課税世帯の約8500戸への支給を見込んでいる」と述べた。
 登壇したのは田村儀光議員(活性大館)、佐々木公司議員(令和会)、阿部文男議員(同)、田中耕太郎議員(同)、栁館晃議員(同)、石垣博隆議員(同)、笹島愛子議員(共産党)。
 「行政手続きの簡素化と利便性を考えて、現状と今後の対応は」と質問があり、市長は「押印・署名を求めている手続きについて来年度からの原則廃止に向け、3月定例会に条例改正案を提出できるよう作業を進めている」と答弁した。
 福祉灯油については「前回まで非課税のうち70歳以上の高齢者、身体障害者手帳1・2級所持者、ひとり親、生活保護世帯だった条件を撤廃し、全非課税世帯への支給を見込んでいる」とし、年内支給の方針を示した。
 東京五輪・パラリンピック選手村の交流施設「ビレッジプラザ」に提供した秋田杉の集成材(24立方㍍)は、1月までに返却される予定だとして「ニプロハチ公ドームパークセンターに整備する子どもの遊び場の遊具や内装材、市内小中学校のベンチなどに使うことを検討している」と述べた。
 高齢者の免許返納に伴う交通手段の確保策では、介護保険事業として移動支援サービスを始めた田代地域のNPO法人に触れ、「同様の取り組みを検討している団体を支援したい」との考えを示した。
 扇田病院の無床診療所化方針については「病院事業経営戦略会議で建設・改修に要する初期投資と将来負担、医師確保の見通し、人口減少などを考慮した結果、入院機能維持の提案に至らなかった」と改めて説明。「療養病床を必要とする人、介護施設のサービス提供が適当と考えられる人の受け皿が課題。医療と介護施設の情報共有や連携強化に努め、今後の方向性をさらに検討したい」と述べた。

鹿角市の関市長 公約の対話行政推進 7団体70人と意見交換 灯油購入費助成など可決

2021-11-30
行政報告を述べる関市長(鹿角市役所)
 鹿角市の12月定例議会は29日開会し、2020年度各会計決算4件を全会一致で認定したほか、上程議案12件中4件を原案通り可決した。行政報告の中で関厚市長は直接市民と対話を行う「いつでも市長室」について、これまで7団体の70人と意見交換を行ったことを説明。「引き続き市民の声を伺い、市政に生かしていく」との考えを示した。
 関市長は6月の選挙戦で「市民との対話」を最重点の公約に掲げて当選。「いつでも市長室」はその具体策の一つ。地域で活動するグループや団体等を対象に、可能な限り「いつでも」「どこでも」出向いて意見を交わすこととし、9月17日の若手果樹生産者グループを皮切りにスタートした。
 これまでの内容について関市長は「廃校舎の再利用に対する意見や、子どもが実践しているSDGsなど特色ある取り組みを伺っている」と報告。その上で「こうした対話などを通して地域の課題の把握と活性化策の検討を進めることで、市民の意見を市政に生かしていく」と述べた。
 上程したのは補正予算5件、条例一部改正5件、指定管理者の指定、市道路線の認定各1件の計12件。
 このうち一般会計補正予算(第8号)1件と報酬・給与の条例改正3件を可決した。
 一般会計補正予算は歳入歳出それぞれ10億8705万円を追加し、総額を192億6264万円とするもの。
 このうち第8号補正は低所得世帯への福祉灯油購入費助成事業2097万円と子育て世帯への臨時特別給付金給付事業1億9078万円のみを計上し、初日に採決した。
 福祉灯油は灯油価格高騰の影響を軽減するため、市民税非課税世帯(福祉施設入所世帯を除く)に1世帯当たり5000円を給付する。対象は約3900世帯の見込み。
 政府が新型コロナウイルスの経済対策として行う子育て世帯への臨時特別給付金は、18歳以下の子どもに対する10万円相当の給付のうち現金5万円の給付に係る費用を計上した。
 この2件は速やかに手続きを進め、年内の支給開始を目指す。灯油購入費助成について栗山尚記議員が低所得世帯以外への助成について質問。阿部正幸産業部次長は「具体的な検討に入っていないが、県で事業者への支援を検討しており、それを勘案して検討したい」との考えを示した。
 報酬・給与の条例改正は、県人事委員会の勧告を踏まえ、議員、特別職、一般職の期末手当をそれぞれ年間0・1カ月分引き下げる内容。
 議案8件と陳情4件を常任委員会に付託し散会した。会期は12月17日までの19日間。

アメッコ市 従来規模で開催目指す 大館市の実行委 変異株に警戒、対策講じ

2021-11-30
来年2月の開催方針を決めた実行委(北地区コミュニティーセンター)
 大館市の冬の風物詩「大館アメッコ市」の実行委員会(山城久和会長)は29日、北地区コミュニティーセンターで本年度の初会合を開き、来年2月12、13日に開催する方針を決めた。新型コロナウイルス感染防止対策を講じた上で、ほぼ従来通りの規模で開催を目指す。
 例年、市や大館商工会議所、市観光協会などでつくる実行委が主催している。冒頭、事務局が開催規模について「前回(今年2月)以上、前々回(昨年2月)と同規模を目指す」という案を示した。長倉から新町まで「おおまちハチ公通り」を会場とし、日程を含め出席者から異論はなかった。
 期間中の主要行事は大半が中止されていたが、今冬は実施団体と協議し「白ひげ大神巡行」「秋田犬パレード」「丸まげ行列」「からみアメサービス」を行う予定。来場者の滞留が予想されるステージイベントは引き続き中止する。
 出店業者は県内限定で募集する予定。休憩・飲食スペースを設置し、会場内での飲食を認める方針。山城会長は「海外で新たな変異株『オミクロン』株が確認されたという話もあり、感染防止対策については国や県の方針に従いたい。最悪の場合、出店はできなくなっても(名物の)枝アメ並木を設置する形で開催したい」と話した。
 県内では昨年12月から1月中旬にかけて新型コロナの陽性確認数が増加し、感染拡大の「第3波」に見舞われた。その後減少に転じ、アメッコ市を無事開催できたという。
 実行委は感染防止対策として開催規模を縮小し、主要会場を従来の長倉~新町間(約400㍍)から、大町~新町間の約245㍍に短縮。当日は会場への出入り口を4カ所に限定し、常時5000人以下になるよう入場制限した。出店数は前々回に比べ半減し、アメや食品販売を中心に42店が立ち並んだ。
 アメッコ市は1588(天正16)年に始まったとされ、「この日にアメを食べると風邪をひかない」という言い伝えが残る。

20年度決算 財政の健全性「良好」 大館市 財務4表作成で速報値

2021-11-29
 大館市は、2020年度財務書類4表(貸借対照表、行政コスト計算書、純資産変動計算書、資金収支計算書)の作成を進めている。一般会計と7特別会計について、短期的な健全性と長期的な安定性を示す指標は速報値で「良好」と評価。来年2月ごろの公表を予定している。
 会計課によると、20年度決算の主な指標の速報値は、1年以内の短期的な支出に対する資産の余裕度を示す「流動比率」が133・3%だった。200%以上が理想的だが、平均は120~150%。100%以下は危険とされる。前年は速報値で125・7%だった。
 固定資産への投資が自己資本と固定負債の範囲内かどうかを表す「固定長期適合率」は98・9%。100%を下回ると健全、超えると過剰投資の状態とされる。前年の速報値は99・1%だった。
 流動比率と固定長期適合率から導き出される総合的評価で、財政の短期的な健全性と長期的な安定性を示す「資金構造適正度」は、基準の「1」を上回る1・348となり、「良好かつ健全な値」とした。前年は1・268だった。
 福原淳嗣市長は12月議会行政報告で「自治体自らの権限と責任による財政運営が求められる中、引き続き財務書類活用で資産とコストの管理を徹底し、時代を見据えた行政サービスの提供と施策展開に努める」と述べた。
 民間企業と同様の会計処理を採り入れた財務書類4表は、地方公共団体の原則である「現金主義」を補完するもので、土地・インフラ・負債・資本など全ての資産状況や減価償却費などを含めた正確な行政コストを示す。市は複式簿記の導入や固定資産台帳の整備を進め、16年度決算から統一的な基準に基づき財務書類を作成し、適正な財政運営に役立てている。
 19年度の貸借対照表による資産合計は1372億円(前年比18億円減)、負債合計は386億円(3億円減)で純資産986億円だった。市民1人あたり資産は193万円、負債54万円でいずれも前年とほぼ同額。行政コスト計算書による経常費用は324億円(前年比6億円増)、経常収益は前年とほぼ同額の9億円。不足分の315億円は税収や国・県補助金などで補った。

Xマス・イルミネーション 電飾の光が町を彩る 小坂鉱山事務所周辺 来月1日に開幕

2021-11-29
会場には電飾が取り付けられ、1日の開幕を待つ(小坂鉱山事務所周辺)
 小坂町の冬を飾る「クリスマス・マーケットin小坂」が来月1日、小坂鉱山事務所周辺で開幕する。コロナ禍のため、マーケットは昨年に続き中止されるが、イルミネーションは2万個増やし、5万5000個で師走の夜を彩る。
 1873(明治6)年12月、小坂鉱山に赴任したドイツ人鉱山技師クルト・ネットーが小坂で行ったクリスマスに由来する行事で、2013年から開催している。
 例年、露店が並びホットビールやホットワイン、クッキー、ロールケーキ、焼きソーセージなどの飲食物を販売しているが、昨年は新型コロナの影響で、マーケットは中止、ステージイベントも取りやめた。
 イルミネーションは鉱山事務所と天使館周辺の木々などに電飾を取り付け、クリスマスムードを盛り上げる。電飾の取り付けはほぼ終了し、本番を待つばかりとなっている。時間は午後5時から同8時まで。金、土、日曜日は小坂鉱山事務所がライトアップされる。期間は1日から25日まで。
 期間中は飲食店、小売店4店舗が行事に合わせ、クリスマス限定商品、特別メニューを販売する。参加するのは赤煉瓦倶楽部(主な販売商品・ワッフル、シュトーレン)、ミートとだ(ロールケーキ、マッセ、揚げたてドーナツ)、日本料理奈良岡屋(シーフードシチュー、ローストビーフ)、明治百年堂(クリスマスグッズ、リース)。参加日や時間は店舗によって違う。
 問い合わせは小坂まちづくり会社内の実行委員会(☎0186・29・5522)。

2021年10月

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RE―ODATEチャンネル 配信動画300本超え 大館の地域おこし協力隊

2021-10-20
動画の撮影をする藤田さん(大館市山田)
 大館市移住交流課の移住プロデューサー(地域おこし協力隊)が市内を回って地域ごとの魅力を紹介する動画「RE―ODATEチャンネル」は、公開開始から約3年間で配信数が300本を超えた。地元住民が大館の魅力を再発見する機会になればと、隊員が変わっても地道に継続してきた。現在担当する藤田雄佑さん(32)は「自分の代で市内全地域を制覇したい」と意気込む。
 同チャンネルの動画撮影は、「地域再発見活動」と題して2018年度から開始。無作為に選んだ地域を訪ねることで隊員が大館について知ると共に、地元住民に地域の魅力を再発見してもらう狙い。同年4月から動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開し、市移住・交流特設サイト「おおだて暮らし」でも視聴できる。
 集落ごとに30~60秒の1本の動画にまとめ、各地の風景や特産物、憩いの場所、住民との交流の様子を映してきた。隊員の退任などに伴って代々受け継いできた。
 大館市出身の藤田さんは20年6月に着任してから、月7~8回のペースで各地を訪問。「地元でも意外と知らない場所や道が多く、大館に詳しくなった」と話す。
 現在は月3~4回は撮影を実施。当日朝に行き先を決め、ビデオカメラを持って集落内を歩いて回る。「実際に行ってみないと何があるか分からない。気になる所があったらまず行ってみる」と意欲的に取り組んでいる。
 各地で住民と交流する機会もあり、「家にお邪魔させてもらったり、庭を見せてくれたりした人もいた。活動を通じて出会う人たちが増えている」と楽しんでいる。
 自身が配信した動画は70本超。公開開始からの合計は319本に上った。地道な活動は徐々に認知されてきている。「残り50回ほどで市内全てを回りきることができる。全地域を制覇してみたい」と話した。

22年度予算編成方針決まる 鹿角市 関市長 公約の取り組み推進 広域連携やコロナ対策など

2021-10-19
鹿角市の22年度当初予算に係る調整会議(市役所)
 鹿角市は18日、2022年度の予算編成方針を決めた。まちづくりの指針となる第7次総合計画・前期基本計画の2年目にあたり、計画に掲げている各施策の着実な推進を図る。就任後初の予算編成となる関厚市長は「市民との対話や広域連携など、公約に掲げた取り組みを進めたい」と意欲を示した。
 市長、教育長、各部長ら12人で構成する当初予算に係る調整会議を市役所で開き、決定した。
 7次総で目指す将来都市像「ふるさとを誇り 未来を拓くまち 鹿角」の実現のため、五つの基本戦略と三つの経営戦略に基づき、鹿角の力を結集して魅力あるまちづくりに取り組む方針。
 国や県、近隣市町村との連携強化、デジタル化に対応した市民サービス、ポストコロナに向けた地域経済の早期回復などを推進する。
 国・県支出金等を除いた一般財源は、21年度当初と比べ約2億7200万円、2・2%減の120億円余りと見込んでいる。普通交付税は一定水準の確保が見込まれているが、市税収入はコロナ前の水準までは回復できない見通しで厳しい状況にある。
 こうした中、必要性の高い事業を優先的に実施するが、削減対象経費の一般事務事業費は2%の削減目標を設定し、スクラップ・アンド・ビルドやゼロベースから積み上げて要求する。
 ハード事業は毛馬内の公営住宅整備事業の建設工事、橋りょう長寿命化対策事業の補修工事などを継続。このほか市制施行50周年記念事業などを予定している。
 関市長は広域連携について「八郎太郎にまつわる『三湖物語』や縄文遺跡群の関連市町村と重点的に進めたい」と強調。地域医療の充実や地元企業の支援のための予算なども確保したい考え。
 編成方針は21日、各課に説明する。来年1月下旬に市長査定、2月中旬に原案発表の予定。

地域発展目指し70年 釈迦内交友会 大館市と共に歩み 異業種交流脈々と 先人の思いを後世へ

2021-10-19
70周年記念事業などについて話し合う会員(釈迦内温泉泉湯)
 大館町と釈迦内村の合併で大館市が誕生した1951(昭和26)年、市制施行の立役者の呼び掛けで発足した地域活性化グループがある。経営者らでつくる「釈迦内交友会」(畠山進会長)。事業を通して地域に貢献し、異業種交流の場として脈々と受け継がれてきた。市と共に歩み70年。会員たちは「先人の思いを後世につないでいきたい」との思いを強くしている。
 釈迦内村で最後の村長を務め、初代市長を決める選挙に立候補した故小田春二さんが呼び掛け、市誕生から4カ月後の51年8月17日に地元名士13人で結成した。
 毎月17日に例会を開き、地域経済やまちづくりについて議論を重ねた。当初は会員宅を順番に回ったという。郷土の風習や慣習など生活そのものも話題に上った。年1回の旅行で親睦を深め、資質向上に努めた。参加者にとっては数少ない「修練の場」となる一方、「地域の団結と絆の大切さ」を知る機会となっていた。
 釈迦内地区在住か地区内に事業所を構える経営者、会員2人以上の推薦で交友会が認める人が加入できる。ピークは2000年の24人。節目に記念事業を行っており、50周年は地元の事業家・日景弁吉(1848~1919年)の頌徳(しょうとく)碑を釈迦内公民館敷地内に建立した。
 現在の会員は40~80代17人。新型コロナウイルスの影響で例会休止も余儀なくされたが、今月17日は釈迦内温泉泉湯で3カ月ぶりに開催。近況を語り合いながら、70周年事業として釈迦内公民館に記念品を寄贈するほか、永年会員に感謝状を贈ることなどを決めた。
 管工事業を営む畠山会長(64)は「商工会のような存在で先輩から商売のイロハを教わった。情報があふれる今、教えられたことを継承していくのは大変だが、先人の思いが途切れないよう頑張っていきたい」と話した。

衆院選きょう公示 秋田2区 与野党対決へ 大館市で第一声

2021-10-19
 第49回衆院選が19日、公示される。秋田2区に立候補を予定しているのは、5選を目指す自民党前職の金田勝年氏(72)と、再選に挑む立憲民主党前職の緑川貴士氏(36)。与野党の一騎打ちとなる見通しで、いずれも大館市で第一声を上げ、31日の投開票まで12日間の選挙戦に入る。
 衆院の定数は小選挙区289、比例代表176の計465議席。任期満了日(10月21日)以降に選挙が行われるのは現行憲法下では初めて。自民・公明連立政権と、立憲民主を中心とした野党勢力による政権選択の選挙となる。
 争点は新型コロナウイルス対応や経済の立て直しをはじめ、外交・安全保障政策、9年近く続いた安倍・菅政権の総括などが挙げられる。
 金田氏は午前8時30分から、大館市御成町の後援会事務所で出陣式に臨み、第一声を上げる。昼前まで市内を回り、午後1時には地元の能代市中和の事務所でも出陣式を行う。約70の後援会や、15市町村長でつくる応援組織などもフル稼働して支持層を固める。
 緑川氏は午前9時30分ごろ、大館市三ノ丸の事務所前で第一声を上げる。感染症対策として出陣式は行わない。初日は終日市内を遊説する予定。各地域に自ら足を運び、有権者の声を受け止める取り組みを加速させ、無党派層への浸透を図る。

前職同士の一騎打ちへ コロナ、経済対策争点 あす公示 4年ぶりの政権選択

2021-10-18
 衆院選は19日に公示され、31日の投開票に向けて12日間の戦いが展開される。北鹿地方を含む秋田2区は、前職同士の一騎打ちとなる構図が濃厚。新型コロナウイルスへの対応や経済を立て直す成長戦略、安全保障政策の在り方、9年近く続いた安倍・菅政権の政治姿勢などが争点に挙げられる中、4年ぶりの政権選択選挙となる。
 秋田2区に立候補を予定しているのは、自民党前職の金田勝年氏(72)と、立憲民主党前職の緑川貴士氏(36)=比例東北。共産党は独自候補の擁立を見送り、立民と競合しないよう合意した。
 党幹事長代理、衆院予算委員長を務めた金田氏は「国と地元をつなぐ架け橋として頑張ってきた。引き続き郷土を守り抜く」と強調する。2区の15市町村長が国に財政支援などを要望する際、必ず同行して関係省庁の担当者に引き合わせる取り組みをアピールしながら「政策を語るのは誰でもできる。実現する力が最も大切だ」と訴える。
 後援会は9月下旬、大館市御成町の旧ジャスコ跡地に事務所を開設した。前回選で北鹿地方は、北秋田市と上小阿仁村で緑川氏の得票を上回ったものの、大館市で3351票、鹿角市で55票、小坂町で393票の差をつけられており、巻き返す狙いがある。第一声はこれまで能代市だったが、今回は大館市の事務所前で行う力の入れようだ。午前8時30分から神事、9時から出陣式を予定している。
 元民放アナウンサーの緑川氏はこまめに選挙区を回り、行事にも足を運んで地域の声に耳を傾けてきた。「暮らしに対する支援は十分でない」として、さまざまな思いを直接受け止めながら国会で質疑。合間を縫ってつじ立ちも重ね、有権者への浸透を図った。
 前回選は旧希望の党から立候補し、全体で金田氏に1672票差まで猛追、比例復活で初当選した。共産党候補が1万3000票余を得ており、「自公政権の国民に向き合おうとしない姿勢に対して共産党の思いも同じ。互いに切磋琢磨(せっさたくま)する土台をつくっていけたらいい」と語る。「保守的な無党派層は自民に期待する声が強い」と警戒しつつ、「いかに地域に愛着を持って接することができるか信頼の勝負」と力を込める。第一声は午前9時30分から大館市三ノ丸の事務所前で行う。
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