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2021年10月

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衆院解散、総選挙へ 19日公示、31日投開票 コロナ対策など争点に

2021-10-15
 衆院は14日午後の本会議で解散された。政府は臨時閣議で衆院選日程を「19日公示、31日投開票」と正式決定。新型コロナウイルスへの対応や経済再生、「政治とカネ」に起因する政治不信の払拭(ふっしょく)などが争点に浮上する中、事実上の選挙戦に突入した。
 衆院選は2017年10月以来4年ぶり。衆院議員の任期満了(10月21日)以降に行われるのは、現行憲法下では初めてとなる。国際情勢が厳しさを増す中、安全保障や憲法改正をめぐる姿勢も問われそうだ。
 4日に就任した岸田首相は「成長と分配の好循環」を掲げ、所得増と経済成長の両立を目指すと強調。「一刻も早く大型で思い切ったコロナ対策と経済対策を実現したい。そのために任せてもらえるのか判断していただき、国民の信任を背景に政治を動かしたい」として解散へ踏み切り、選挙に臨む考えを示した。内閣発足から解散まで10日間は戦後最短。解散から投開票まで17日間も戦後で最も短い。
 自民党は、首相が唱える「新しい資本主義」を公約の柱とし、賃上げに積極的な企業への税制支援やコロナで影響を受けた人の支援を盛り込んだ。感染症対策の強化や農林水産業の成長産業化なども重点施策とした。
 公明党は子育て世帯を支援するため0~18歳の子ども1人あたり10万円相当の給付、マイナンバーカードを活用した消費喚起策「マイナポイント」事業の拡大、観光支援策「新GoToキャンペーン」の実施などを打ち出した。
 立憲民主党は「1億総中流社会」を復活させるとして、時限的な消費税率の5%への引き下げや、低所得者への現金給付などを掲げた。富裕層や大企業に対する課税を強化し、所得再分配を進めるとしている。
 共産党はコロナの影響で収入が減った家計への支援策として、1人あたり10万円を基本とした「暮らし応援給付金」、消費税率5%への引き下げ、最低賃金の時給1500円への引き上げなどを公約としている。
 北鹿地方を含む秋田2区は自民党前職の金田勝年氏(72)、立憲民主党前職の緑川貴士氏(36)が立候補を予定している。9月1日時点の有権者数は25万9595人。前回の当日有権者数に比べ1万6427人減少している。

新型コロナ対策 飲食、宿泊業に支援金 小坂町補正予算 21日に臨時議会招集

2021-10-15
教育長の再任案、一般会計補正予算案などの説明を受けた町議会全員協議会(役場)
 小坂町は14日、臨時町議会を21日に招集することを告示した。議案は、新型コロナ対策として、飲食店と宿泊事業者に給付する支援金を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案、教育長の再任案など3件。
 一般補正予算案は1106万4000円。コロナ対策として国が地方自治体を支援する臨時交付金などが財源。コロナ対策として事業継続支援金に600万円を計上した。飲食店に10万円、宿泊事業者には規模に応じて10―50万円を給付する。対象は飲食店が24件、宿泊関連は11件を見込んでいる。
 8月にプレオープンした十和田ふるさとセンター(大川岱)のワーケーション対応設備改修工事を行う。ワーケーションを誘致するため、シャワー室設置やトイレの改修などを予定している。工事費は339万9000円を見込んでいる。テーブルやイスなどの備品購入を計画している。
 水田利活用向上事業補助金に189万円、戦略作物種子購入補助金に220万5000円をそれぞれ追加計上した。ソバの栽培面積が当初見込みより増えたのが要因。このほかに、飼料用米作付け支援事業補助金175万円、住宅リフォーム支援事業補助金300万円を盛り込んだ。
 「特別職の職員で非常勤のものの報酬および費用弁償に関する条例」の一部改正に関する専決処分の承認を提案する。一部改正は国の法律改正に伴うもので、衆院選挙が早まったため、今月5日付で専決処分した。
 議会運営委員会(小笠原憲昭委員長)がこの日開かれ、臨時議会の会期を1日と決めた。

ゴンドラから絶景 森吉山 紅葉見頃に

2021-10-15
ゴンドラから望む森吉山の紅葉
 北秋田市の森吉山(標高1454㍍)でブナなどの紅葉が見頃を迎えた。紅葉シーズンに合わせ、森吉山阿仁スキー場のゴンドラは今月1日から31日まで毎日運行している。
 森吉山は「花の百名山」に数えられ、多くの高山植物とともに、中腹にはブナやカエデなどの広葉樹林が広がっている。
 ゴンドラは、ブナの木々の上を上っていき、上空から紅葉を楽しめる。スキー場によると、14日は天候にも恵まれ、秋の絶景を楽しもうと、午前中に約500人が訪れる盛況だった。
 NPO法人森吉山の理事や登山ガイドなどを務める生田嶋照雄さん(77)=同市米内沢=によると、中腹の見頃のピークは15~17日ごろとみている。
 ゴンドラの営業は午前8時45分から午後3時30分まで。問い合わせはスキー場(☎0186・82・3311)

敬老補助金 申請78件 大館市 町内会で工夫し長寿祝う 記念品配布し見守り

2021-10-14
町内会の敬老会で記念撮影する77歳以上の住民(御坂町内会館)
 大館市が2年連続で中止した敬老会に代わり、市内の町内会が市の補助金を活用して敬老事業を行っている。新型コロナウイルス感染防止対策を講じて健康づくり講座を盛り込んだ敬老会の開催や、見守りを兼ね記念品を配布するなど、工夫を凝らして住民の長寿を祝っている。市によると12日現在、市内342町内会のうち、78町内会が補助金の申請を行った。
 敬老会中止を受け、市は本年度、「敬老行事事業費補助金」を創設。町内会が9月から来年1月に実施する敬老事業に、77歳以上1人につき1000円を補助する。高齢者の閉じこもり予防を目的に、交流の場づくりや記念品贈呈などの行事が対象となる。
 御坂町内会(越前貞久会長)は10日、町内会館で敬老会を開いた。町内会主催の敬老会は初めてで、77歳以上の住民75人のうち、25人が参加した。町内のサロンで講師を務める工藤一子さんの指導で「いつまでも元気で暮らす方法」と題した講話を聴き、会食はせず、弁当を持ち帰った。
 越前会長は「コロナ禍で記念品を贈る町内が多い中、敬老会を開催できたことは誇り。先輩の皆さんのおかげで、今、元気に町内活動を頑張ることができている。隣近所、仲良く協力し支え合っていきたい」と呼び掛けた。出席できなかった対象者50人には、役員が手分けして記念品のタオルを配布し、健康状態などに注意を払った。
 岩瀬の上軽石野岱町内会(片岡慎悦会長)は77歳以上の住民が9人。自宅を訪れて、記念品の弁当を直接手渡した。片岡会長は「昔からお世話になってきた町内の先輩として、市の敬老会の代わりにお祝いをしたかった」と申請した理由を話す。
 補助金については、「名簿がなく、対象者全員の把握が難しい」「申請できる町内会とできない町内会があり不公平感がある」などの声も上がっている。
 御坂町内会は老人クラブを通じて対象者の8割が把握でき、それ以外は直接出向いて年齢を確認した。最終的に市に相談しながら全員を割り出し、開催にこぎつけた。越前会長は「事業をきっかけに、町内のどこに高齢者が住んでいるのか改めて確認できたことが大きい。今後の見守り活動につながる」と話す。上軽石野岱町内会は「21世帯の町内で全員顔見知り。日頃から何かあれば直接自宅を訪れて連絡しており、弁当の配布もスムーズにできた」という。
 長寿課によると、7月に全町内会長に補助金の内容を通知し、8月に受け付けを開始。9月以降、申請が増加している。担当は「個人情報保護の観点から対象者の情報は提供できないが、困っている町内会の相談に応じながら、申請を支援する」と話した。申請は12月28日まで受け付ける。

旅行需要 回復傾向に 北鹿地方 宣言解除で予約5倍も 行き先は県内から首都圏に

2021-10-14
旅行の予約、問い合わせ増加に対応している窓口(秋北航空サービス大館営業所)
 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言等が全面解除され、県の定める警戒レベルも引き下げられたことを受け、旅行業界では冷え込んでいた需要が回復傾向にある。大館市の旅行会社では、予約・問い合わせが宣言期間中の約5倍に増加。県内中心だった行き先も首都圏が目立つようになってきている。
 大館市の秋北航空サービス大館営業所では、9月日に緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が全面解除となったことに伴い、旅行の予約・問い合わせが急増。宣言期間中だった9月と比べると、10月は約5倍に上る。「これまでは問い合わせもなかったが、日がたつごとに予約が増えている」という。
 利用客は50~60歳代が中心で、個人や夫婦など1~2人の少人数で予約する人が目立つ。公共交通機関の乗車券や航空券と宿泊施設をセットで求める人が多くなっている。
 県の「旅して応援!あきた県民割キャンペーン」の影響もあり、これまでは県内での日帰り旅行が好調で、目的地は県内が約9割を占めていた。10月に入ってからは一転して首都圏、東京方面を選択する利用客がほとんどとなった。
 同社の照井良浩営業部長は「コロナ禍前の2019年に比べるとまだまだ厳しいが、宿泊を伴う予約が増えてきている」と話す。「今は県外が全体の9割」というほど状況が一変している。
 県の警戒レベルが「4」から「3」に引き下げられ、県外との往来を含む行動制限も緩和されたことが需要回復につながった。「影響をとても感じている。感染者も少なくなり、ワクチン接種が進んでいることもあるのでは」とみている。
 旅行商品については今後も感染対策の徹底が求められることになるとし、「対策をしっかり行っている施設の利用、感染リスクを低減できるツアー・プランを提案していく。行政の補助制度も周知しながら、ウィズコロナ時代に対応した魅力的な旅行を提供していきたい」と展望を語った。

2021年9月

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「内陸線音頭」 鉄道の旅、踊りで表現 北秋田市の松踊会 振り付け考案し周知

2021-09-19
振り付けを考えた松岡代表㊧と松踊会のメンバー
 秋田内陸線の旅などをイメージし、北秋田市七日市出身の民謡歌手・池上朝子さん(72)=神奈川県在住=らが昨年制作した「内陸線音頭」。今月12日に予定していた制作発表会が新型コロナウイルスの影響で中止となった一方、振り付けを考えた北秋田市の舞踊団体・松踊(しょうよう)会が市内で音頭を広めている。
 内陸線音頭は音楽で秋田の地域活性化を図ろうと、作詞・歌担当の池上さんと作曲・補作詞担当の小竹一臣さんが制作。角館から鷹巣まで列車で旅をする様子や車窓の景色などを歌っている。市や秋田内陸縦貫鉄道に完成した音頭を披露した昨年末、秋田らしい音頭を作ろうと地元の舞踊団体に振り付けを依頼することにした。
 振り付けを考案したのは鷹巣や米内沢地区で活動する松踊会の代表で、日本舞踊藤蔭流の名取・師範、松岡時子さん(72、芸名・藤蔭静季代)=同市米内沢=。松岡さんは森吉山ダム湖をPRする「四季美湖音頭」の振り付けを作った経験があることから、秋田内陸縦貫鉄道の吉田裕幸社長を通じて担当した。
 松岡さんによると、「子どもからお年寄りまで誰でもその場ですぐ踊れるような簡単な振り」を心掛けた。歌詞の「いつまでも どこまでも」の部分には、「列車がトコトコと先へ進んでいく軽快な様子」をイメージした振り付けも取り入れている。
 振り付けは4月に予定していた制作発表会に合わせて作成。発表会は2度の延期を経て12日に開催予定だったが、県内の感染急拡大で中止を決めた。池上さんによると地元から開催を要望する声も多く、来年以降の新型コロナ収束後に改めて開催を検討している。振り付けについて池上さんは「歌詞にぴったりの踊りで、列車に乗っている気分。盆踊り大会で踊ってもらえたら地域活性化にもつながると思う」と話していた。
 松踊会では老人クラブの会員らが健康増進を図ろうと、日本舞踊やさまざまなレクリエーションダンスを楽しんでいる。内陸線音頭は開始前の体操代わりに毎回踊るほか、婦人会などで披露したという。松岡さんは「発表会の中止は残念だが、音頭を仲間や小学生にも広めて盛り上げていきたい」と話している。
 内陸線音頭の振り付けは、動画共有サービス・ユーチューブに動画を投稿している。

青ガエル 経済効果は17億円 福原市長が推計示す 「渋谷と強固な絆」 大館市

2021-09-18
一般・特別会計決算委の総括質疑(大館市役所)
 大館市の9月定例議会は17日、一般・特別会計決算特別委員会(阿部文男委員長)が福原淳嗣市長に出席を求めて総括質疑を行った。東京・渋谷区から譲り受けた鉄道車両「青ガエル」について、市長は経済波及効果17億円との推計を明らかにし、「今後もさまざまなプロジェクトが生まれる」と見通しを示した。各決算認定案の採決が行われ、いずれも「認定すべき」と決した。
 青ガエルを観光交流施設・秋田犬の里(御成町)に移送し、全面塗装を行った事業費は約3200万円。委員から「どう活用するのか」と問われ、市長は「市民が大館に来てくれて良かったと思えるよう取り組む」と答弁。その上で「数字以上の相乗効果が出ている」とし、「渋谷区と政策を協議する場が非常に増えた。これほどまで強固な絆を構築したのは全国で大館だけと考えている。連携することでさまざまなプロジェクトが生まれる」と続けた。
 秋田犬の里運営費の約4000万円について「新型コロナウイルスの影響で指定管理の参考数字にならない。通常営業の結果を見てからでも遅くない。指定管理に誰も手を挙げないと困るのではないか」との質問に対しては、「今は緊急事態なので柔軟性を持って対応したい」と答えた。一方で「(平昌五輪フィギュアスケート女子金メダリストの)アリーナ・ザギトワさんが5月に来てくれたことで話題が豊富。魅力的な施設と見る企業も多い」と含みを持たせた。
 地方交付税の減少傾向などで「収支均衡を保つことが今まで以上に困難になるのではないか」との問いには、「財政規律を厳しく見ていかなければならないが、国が示す健全化基準を下回っている。この点を踏まえ経済対策で循環の輪をつくり出していく議論も重要だ」と強調した。
 コロナ禍に伴うイベント縮小・中止で不用額が生じたことについては「インターネット上の情報発信に切り替えるなど、地域経済の波及効果に結びつける柔軟な発想で見直すべきだ」との考えを示した。
 北東北や北海道南の輸出入貨物を集約し、大館駅隣接地に保税蔵置場などを整備した上で長距離輸送をトラックから鉄道に転換する「インランドデポ(物流拠点)構想」については「世界へ日本のものづくりを輸出することに貢献できる街は歴史的意義が大きい。ビッグプロジェクトになる」と述べた。

大館市の各地区文化祭 コロナ下での開催どうする 前向きに検討の公民館も

2021-09-18
前年の文化祭の様子(長木公民館、同館提供)
 大館市の中央・地区公民館は新型コロナウイルス感染症の影響が収まらない中、10月下旬から11月上旬に予定する地区文化祭の開催可否について検討している。会場の3密回避が難しく、作品展示のみとしたり、2年連続中止を決めたりと対応が分かれる中、開催を前向きに考えている地区もある。
 公民館を利用するサークルなどの活動成果を披露する場として例年開催。近隣小学校のステージ発表、作品展示のほか、食堂開設や農産物販売など多くの催しが行われる。
 前年は釈迦内公民館や下川沿公民館など5館が、新型コロナウイルスの影響で中止を決めた。二井田公民館や田代公民館など4館は作品展示のみ、中央公民館(老壮大学文化祭)、長木公民館、花岡公民館の3館は展示と、人数制限を設けて芸能発表を行った。
 今年は県内での感染者増加に伴い、8月にコロナ感染警戒レベルが3から4に上昇。県からイベント規模縮小や中止が要請される中、大館保健所管内でも感染者が発生している。
 例年10月中旬に文化祭を行う下川沿公民館は、7月下旬の実行委員会で中止を決めた。会合の場では「展示だけでもあれば作り手側としてはうれしい」といった声が上がる中、「検温や消毒に人手が必要で大変」「ニュースなどを見ると死者も多く今は控えるべき」といった慎重論が多く、開催を見送った。佐藤正平係長は「中止は残念だが、地域住民の判断を尊重したい」と話した。
 花岡公民館は9月上旬の実行委員会で、前年同様に芸能発表と展示で日程を分けて文化祭を開催することを決めた。感染リスク回避のため食堂開設は見送った。武田吉輝係長は「公民館は市民の学習と発表の場。コロナで敬老会が中止になるなど発表機会が減って、張り合いがないとの声も聞かれる。市民に生涯学習に励んでもらえるようできる限りのことはしたい」と話した。
 他の公民館も10月上旬までに、感染状況を見極めて開催可否を判断する見通し。直前での中止もあり得るとしながらも、前向きに検討を重ねている。
 矢立公民館は今月中の実行委員会で可否を判断する。旧矢立中学校の校舎1階を芸能発表の会場と控室、2階を展示会場として動線を分ける予定。若松俊一館長は「市民のワクチン接種率が7割以上と高く、地域を限定してやる分には開催は十分可能。地域のつながりを維持する点からも前向きに考えている」と語った。

アンドレアさん退任あいさつ 鹿角市の国際交流員 「世界遺産アピールしたい」

2021-09-18
退任のあいさつを行ったアンドレアさん㊧(鹿角市役所)
 鹿角市の国際交流員(CIR)、ダンコー・アンドレアさん(42)=ハンガリー=が17日、市役所で関厚市長に3年間の任用期間満了に伴う退任のあいさつを行った。帰国後は「鹿角の世界遺産をアピールしたい」と東北ツアーの企画などに携わりたい考え。
 鹿角市は姉妹都市のハンガリー・ショプロン市との交流をさらに広げようと、2017年に東京五輪のハンガリーのホストタウンに登録された。
 アンドレアさんは18年8月、鹿角市のホストタウン推進事業の一環として、自治体国際化協会の「語学指導等を行う外国青年招致事業」(JETプログラム)を通じてCIRに任用された。
 ショプロン市との連絡調整や翻訳、鹿角国際交流協会と連携した国際交流イベント、小中学校訪問、市広報やフェイスブック、ラジオでの情報発信などに取り組んできた。
 アンドレアさんは「楽しかったことも大変なこともあった3年間だった。多くの人と知り合い、多くの写真をとり、思い出を作ることができた。これからも鹿角のことをサポートしていきたい」とあいさつ。
 関市長は「ダンコーさんのおかげでハンガリーへの市民の関心も高くなった。今後も鹿角とのご縁を大事にしていただきたい」とねぎらい、「JET絆大使」任命書を手渡した。この任命書は総務省がJETプログラムの終了者を対象に、今後も母国との友好関係を推進してもらおうと交付している。
 アンドレアさんは「盆地の周りに見える山、黄金色に輝く田んぼなど鹿角のきれいな景色や、地元の人、市職員とイベントを準備し開催したことが印象に残っている」と話した。
 新型コロナウイルス感染拡大のため一部行事ができなかったホストタウン推進事業について「企画は素晴らしかった。最後のイベントは実現できず残念だったが、フレーム切手の作成や応援レターなどの取り組みはできた」と一定の成果を挙げた。
 今月末に帰国予定で「ハンガリーにない北日本や東北のツアー企画、通訳や翻訳の仕事に何らかの形で携わりたい」と話した。
 この日の夜は「鹿角の未来に 国際交流のメッセージ」と題した講演会をホテル茅茹荘で行い、地域住民に3年間の活動を報告したほか、国際交流への思いを語った。

主要施策の成果 コロナ影響の市民支援 20年度 大館市 子育て世帯の負担軽減

2021-09-17
 大館市は、2020年度主要施策の執行状況と成果をまとめた。新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ地域経済の振興策に取り組み、子育て支援は家庭の経済的負担を軽減。本庁舎建設工事が完成した。渋谷区から譲り受けた鉄道車両「青ガエル」を移設し、観光交流施設・秋田犬の里の魅力向上を図った。
 当初予算の一般会計は365億7829万円だったが、17回の補正で150億9089万円を追加。前年度から繰り越された8億9772万円を加えた総額は525億6691万円となった。
 国の特別定額給付金は市民7万887人に一律10万円を支給し、外出や往来の自粛、休業要請などで影響を受けた家計の支援を図った。休業・営業時間短縮に協力した427件に対し、県協力金に20万円を上乗せ。減収した事業者には一律20万円の応援金(1回目244件、2回目996件)を給付した。
 基礎免震構造で鉄骨造り6階建ての本庁舎は12月に完成。建設事業の決算額は34億1892万円だった。
 若年者婚姻支援事業は「あきた結婚支援センター登録者が14年度の事業開始から134人に達した」とし、単年度で28人分の登録料(1万円)を全額助成。登録者が結婚し、1年を経過した夫婦に対して地域限定商品券を初めて贈呈した。
 すこやか子育て支援事業は保育料の補助金と減額分を合わせて7607万円。副食費は2064万円を助成し、安心して子どもを産み育てる環境整備を図った。
 コロナ禍で販売が低迷した比内地鶏について、高齢者施設や病院などの購入、割引販売への支援などで農家所得の回復に寄与した。市・県産材活用による住宅の木造・木質化、高付加価値商品の開発などを支援。地域経済振興策として「食タクシー」や特産品送料助成などを展開した。
 花岡工業団地を拡張するため、用地を1億2427万円で購入。釈迦内産業団地で17年度から進めていた排水路が完成し、市道かさ上げと調整池整備も行った。
 地域連携DMO(観光地経営組織)形成事業は秋田犬ツーリズムを中心とし、訪日外国人客誘致に向けた情報発信や受け入れ体制整備、石田ローズガーデン改修工事などを実施した。
 道路管理費は4億9870万円を投じて舗装補修や側溝しゅんせつなどを行い、交通安全の確保と生活環境の改善を図った。
 歴史まちづくりは国登録有形文化財・桜櫓館の耐震改修、三ノ丸地区と幸町地区の道路美装化、大館城下町名標柱設置に取り組んだ。大館神明社に補助金を交付し、約半世紀ぶりに境内で例祭余興報告祭の開催が可能となった。
 児童生徒1人1台のタブレット端末と校内のWi-Fi環境を整備。「スポーツを通じて人と地域をつなぐまち大館」の実現に向けスポーツコミッションを設立した。
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