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2022年7月

ふるさと納税寄付額 北秋田市が県内1位に 21年度 3・5倍増の14億円超

2022-07-01
会見する津谷市長(北秋田市役所)
 北秋田市の津谷永光市長は30日、市役所で開かれた定例記者会見で、2021年度のふるさと納税の寄付額が県内25市町村の中で最も多い14億3094万9000円だったと発表した。2008年の制度導入以来初の県内1位。津谷市長は「全国から多くの寄付や心温まるメッセージを頂き、心から感謝する」と感謝を述べた。
 市総合政策課によると、21年4月から22年3月末までのふるさと納税(きたあきたふるさと寄付金)寄付件数は3万7324件。寄付額は14億3094万9000円で過去最高を記録した。返礼品を紹介するインターネットの仲介サイトを九つに増やしたのが増加の要因とみられる。返礼品の9割を占めるコメは数量や定期便の発送間隔を細かに設定し、人気を集めた。
 市の過去5年間の寄付額は、▽16年度=2007万1800円▽17年度=2303万9500円▽18年度=2642万3970円▽19年度=2736万4500円▽20年度=4億9844万2000円―。21年度は大幅に伸び、前年度比3・5倍となった。
 県あきた未来戦略課によると、県内25市町村の寄付金総額は79億276万2522円。北秋田市は2位の仙北市を約3億円上回り、初めて県内で最も多い寄付額となった。20年度は仙北市が最も多く、寄付総額は14億5874万3219円、寄付件数は8万458件。北秋田市は6位だった。
 会見で津谷市長は「昨年度から10億円増え、うれしく思うと同時に驚いた。工夫を凝らして取り組んできた生産者や事業者の協力のたまもの」と感謝を述べた。寄付金は寄付者の意向に沿って産業振興や子育て・教育分野など幅広い事業の財源として活用している。
 今後については、「目標額を定めるのではなく、地道な努力の積み重ねが重要。ふるさと納税を通して市の魅力や特産品を引き続き発信していきたい」と話した。

「後世に語り継ぐ使命」 花岡事件慰霊式 大館市 日中国交正常化50年の節目

2022-07-01
慰霊碑前で、追悼の意を示す遺族(十瀬野公園墓地)
 太平洋戦争末期に、強制連行された中国人が一斉蜂起の末に多数犠牲になった「花岡事件」の殉難者慰霊式が30日、大館市花岡町の十瀬野公園墓地で行われた。新型コロナウイルスの影響で過去2年間は県内からの参列のみとしていたが、制限を緩和。県外からの約人を含む計124人が参列した。3年ぶりに事件関係者の中国人遺族3人も訪れ、日中国交正常化周年の節目に、恒久平和の実現に向け手を取り合うことを誓った。
 市の主催。昨年と一昨年は感染拡大防止の観点から県内の関係者のみを招いていた。今年は一定の条件のもと、県外からの参加も可能とした。国内在住の事件関係者の中国人遺族3人のほか、中国大使館関係者らも訪れた。
 式では、中国殉難烈士慰霊の碑前に設けられた祭壇に、福原淳嗣市長が殉難者名簿を奉納。式辞で「どのような状況下であっても人の自由、尊厳を奪い、傷つける心ない行為は決して許されるものでなく、二度とこのような過ちを繰り返してはならない。長い年月が経過しようとも、事件を後世に語り継ぐことこそが私たち市民の使命」と哀悼の意を示した。
 慰霊の言葉では、遺族を代表して李建国(りけんこく)さん(64)=東京都=が「今年は中日国交正常化50周年。戦争に反対し、平和を守ることが私たちの共通の願い。歴史をかがみとし、世界の恒久平和のため、たゆまぬ努力をしていく」などと訴えた。
 続いて、藤原明市議会議長、関係者遺族の李博(りはく)さん(36)が献水。参列者が順に献花し、犠牲者の冥福を祈った。
 【花岡事件】 1944(昭和19)年から45年にかけ、大館市花岡の旧鹿島組花岡出張所に986人の中国人が強制連行され、河川改修工事などに従事。同年6月30日(7月1日との説もある)、飢えや暴力に耐えかねて一斉蜂起したが鎮圧された。強制労働や拷問などで中国人400人以上が亡くなったとされる。

「地域資源 最大限生かす」 日本で最も美しい村連合 小坂町で定期総会

2022-07-01
約180人が参加した「日本で最も美しい村」連合の総会(康楽館)
 全国の61町村・地域が加盟しているNPO法人「日本で最も美しい村」連合(会長・吉本秀樹京都府伊根町長)の定期総会が30日、小坂町の康楽館で開かれた。北海道から沖縄県まで全国51自治体から約180人が参加。2022年度活動方針などを決めた。本県で同連合の総会が開かれたのは初めて。
 同連合は、農山漁村の景観、文化を守りながら、美しい村としての自立を目指す運動を始めるため、05年に設立。本県では小坂町と東成瀬村の2町村が加盟している。対面式で総会が開かれるのは3年ぶり。参加者は29日から来町し、十和田湖畔に宿泊し、各ブロック担当者会議、交流会が開かれた。
 総会は冒頭、吉本会長が花道の切穴を使ってせり上がりながら登場。会場から拍手が起こり、かけ声が上がった。
 吉本会長は「自然、景観、歴史、伝統文化の地域資源を最大限に生かし、地場産業にしっかりと磨きをかけなければならない。美しい村づくりで、小さな希望を大きく育んでいこう」とあいさつ。
 小坂町の細越満町長は「全国の美しい村の皆さんが集まり交流を図ることで、小さくても素晴らしい美しい村運動が広がることを願っている」と歓迎の言葉を述べた。猿田和三副知事が「地域資源を磨き上げ、日本、世界に発信していくことが大事だ」と同連合の運動に期待を込めた。
 総会終了後は、学習会が開かれ、地元の三つの団体が活動を報告。「パソコンサークル八重桜」「小坂鉄道保存会」「小坂音頭の会」の関係者が活動を紹介し、参加者は団体の独自の取り組みに関心を示していた。
 1日は、ワイン、近代化産業遺産の街歩き、エコタウン、十和田湖の歴史―の4コースで視察が行われる。また、セパームでは午前11時から、東北から加盟している町村の物産を販売する観光・物産展が開かれる。午後1時半まで。

2022年6月

天然秋田杉の巨木とコブ杉 「天杉の森案内人」(仮称)養成 上小阿仁村 NPOなど始動

2022-06-30
 大館市は地球温暖化対策実行計画の策定に向け、有識者らで構成する協議会を設置するとともに、広く意見を取り入れる市民ワークショップを開催する。2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を県内で初めて宣言しており、具体的な行動や目標に反映させる。ワークショップの参加者は7月13日まで募集している。
 実行計画は国の補助金を活用し、21年度から2カ年で作り上げる。1年目は現状分析や潜在能力調査を実施。C年間排出量を56万㌧と算出し、森林が吸収するのは30万㌧、再造林しても35万㌧と推計した。このため豊富な森林資源を生かしたバイオマス発電、再エネとして微細藻類や水素の活用なども検討する。
 本年度は地域ビジョン・脱炭素シナリオ作成、再生可能エネルギー導入目標や施策の検討、ステークホルダー(利害関係者)との合意形成を図る。学識経験者や関連企業・団体の代表者らでつくる協議会は、7月7日に初会合を開く予定だ。
 目標は今のところ、▽森林整備を促進し、CO2吸収量や固定量の最大化▽再エネや次世代自動車(電気自動車、燃料電池車など)、高効率機器の導入によるCO2排出抑制▽CO2を資源と捉えたカーボンコントロール▽水素の製造と水素社会への適応▽ゼロカーボンの実現と地域社会の活性化▽エネルギー供給と物流の要衝―の6項目。世界や国内の動き、技術開発の動向を踏まえて変更する。
 ワークショップは8月と10月に開く予定で、脱炭素型の生活様式などについて話し合う。市内に在住か在学・在勤し、土曜か日曜の会議に出席できることが条件。市議や市の委員会等委員は対象外。応募用紙は環境課(本庁舎2階)で配布しているほか、市ホームページからダウンロードできる。募集人員は5人程度。問い合わせは環境企画係(電話0186・43・7049)。
 温暖化は、石炭や石油など化石燃料を大量に使うことで大気中へ排出されるCO2が増え続け、地球に熱がこもりやすくなり気温が上昇する。この影響として、干ばつによる食料や水資源の不足、海面上昇による高潮や沿岸部の洪水、熱中症や感染症のリスク増加などを引き起こす可能性が指摘されている。
森林インストラクターから説明を受けた現地実習(上大内沢自然観察教育林)
教育林の中に立つコブ杉

温暖化対策計画 策定へワークショップ 大館市が参加募集 脱炭素の方策探る

2022-06-30
 大館市は地球温暖化対策実行計画の策定に向け、有識者らで構成する協議会を設置するとともに、広く意見を取り入れる市民ワークショップを開催する。2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を県内で初めて宣言しており、具体的な行動や目標に反映させる。ワークショップの参加者は7月13日まで募集している。
 実行計画は国の補助金を活用し、21年度から2カ年で作り上げる。1年目は現状分析や潜在能力調査を実施。C年間排出量を56万㌧と算出し、森林が吸収するのは30万㌧、再造林しても35万㌧と推計した。このため豊富な森林資源を生かしたバイオマス発電、再エネとして微細藻類や水素の活用なども検討する。
 本年度は地域ビジョン・脱炭素シナリオ作成、再生可能エネルギー導入目標や施策の検討、ステークホルダー(利害関係者)との合意形成を図る。学識経験者や関連企業・団体の代表者らでつくる協議会は、7月7日に初会合を開く予定だ。
 目標は今のところ、▽森林整備を促進し、CO2吸収量や固定量の最大化▽再エネや次世代自動車(電気自動車、燃料電池車など)、高効率機器の導入によるCO2排出抑制▽CO2を資源と捉えたカーボンコントロール▽水素の製造と水素社会への適応▽ゼロカーボンの実現と地域社会の活性化▽エネルギー供給と物流の要衝―の6項目。世界や国内の動き、技術開発の動向を踏まえて変更する。
 ワークショップは8月と10月に開く予定で、脱炭素型の生活様式などについて話し合う。市内に在住か在学・在勤し、土曜か日曜の会議に出席できることが条件。市議や市の委員会等委員は対象外。応募用紙は環境課(本庁舎2階)で配布しているほか、市ホームページからダウンロードできる。募集人員は5人程度。問い合わせは環境企画係(電話0186・43・7049)。
 温暖化は、石炭や石油など化石燃料を大量に使うことで大気中へ排出されるCO2が増え続け、地球に熱がこもりやすくなり気温が上昇する。この影響として、干ばつによる食料や水資源の不足、海面上昇による高潮や沿岸部の洪水、熱中症や感染症のリスク増加などを引き起こす可能性が指摘されている。

鹿角市 新「健康都市宣言」を策定へ 市制50周年 WSスタート 10月の記念講演会で発表

2022-06-30
新「健康都市宣言」の策定に着手したワークショップ(福祉保健センター)
 鹿角市は本年度、市制施行50周年を記念し、健康寿命の延伸に向けて市民の行動宣言となる新「健康都市宣言」を策定する。宣言文などを検討するワークショップが25日、福祉保健センターで始まり、参加者が策定作業に着手した。新たな健康都市宣言は10月23日の50周年記念講演会で発表、宣言を行う予定。
 同市は1993年に「さわやか健康都市宣言」を制定。「子どもたちを明るく健やかに育み、高齢者を敬い、みんなで活力あふれるまちづくりをすすめる」ことなどをうたっている。
 今回は市制施行50周年を契機に新たな宣言を策定することにした。市民、地域、行政が一体となって健康づくりに取り組み、健康寿命の延伸を図ることが目的。
 ワークショップのメンバーは健康づくりに関係する機関・団体の代表者ら14人。福祉総務課の井上真課長が「これからの未来にふさわしい宣言を作っていきたい」と協力を呼びかけた。
 鹿角市の平均寿命や健康寿命、高齢人口の推移、食生活、運動の実施状況などの説明に続き、参加者が3班に分かれて健康に関する願いや希望などについて意見を交わした。
 ワークショップは8月まで全3回開催し、宣言文案などを取りまとめる。その後の庁議で最終決定し、10月の記念講演会で新たな「健康都市宣言」を行う計画。
 新宣言は市の広報やホームページに掲載するほか、市役所の広告塔に掲示するなどして市民への周知を図る。

補正予算など全議案可決 監査委員に佐藤氏同意 森吉山荘継続陳情は採択 北秋田6月議会

2022-06-29
全議案を可決した本会議(北秋田市役所)
 北秋田市の6月定例議会は28日、本会議を再開し、2022年度一般会計補正予算案や財産の取得など議案14件を原案の通り可決、追加提案の監査委員の選任に同意し、閉会した。
 可決したのは、各会計の補正予算案のほか、市営住宅条例の一部改正案、市消防本部の車両更新のため災害対応特殊救急車1台を3696万円で購入する財産の取得など。
 補正予算案のうち、一般会計の補正額は1億9560万円で、補正後の総額は228億5960万円。
 主な歳出は、燃料費高騰やコロナ禍の影響を受けたバスやタクシー事業者を支援する公共交通事業者事業継続支援補助金に380万円、観光バスや代行事業者を支援する観光交通事業者等事業継続支援事業補助金に115万円、秋田内陸線安全対策交付金に349万円、事業者の事業承継や新分野展開を支援する地域商業等活性化支援事業補助金に600万円、休暇を楽しみながら仕事をするワーケーションを市で推進する「北秋田でワーケーション」推進事業に240万円などを計上。
 コールセンター業の誘致企業が3月に撤退したことに伴い、雇用奨励金210万円、事業所賃借料助成金120万円を減額する。
 追加提案は改選に伴い欠員となっていた監査委員(議会選出)の選任。無記名投票で行われ、佐藤光子議員の選任に賛成多数で同意した。
 地元団体から提出された森吉山荘の営業継続を求める陳情、水田活用の直接支払交付金の見直しについての陳情など4件を採択。関係する意見書を可決した。沖縄を「捨て石」にしない安全保障政策を求める意見書の提出を求める陳情は不採択とした。
 専決処分の報告は損害賠償の額設定。2月に市道で職員が公用車を運転中、凍結路面でスリップし、対向車に衝突した事故を受け、相手と和解し、車両損害と治療費計67万2426円を支払うことを報告した。

大館労基署 「墜落・転落」を防げ 管内で違反率高く 建設業対象に講習

2022-06-29
建設業者を対象に、事故の事例や対策を示した講習会(大館市中央公民館)
 建設業で目立つ「墜落・転落」等の労働災害を未然に防ごうと、大館労働基準監督署は28日、大館市中央公民館で労災防止講習会を開いた。北鹿地方の建設業77事業所から代表者が参加し、各種事例を学びながら、必要な対策や法改正などについて理解を深めた。
 秋田労働局によると、2021年に県内で発生した労災(休業4日以上)は1220件で、12年以降の10年間で最多となった。このうち業種別で建設業の占める割合は近年20%前後で推移しており、高止まりしている状況。大館署管内では21年に25・7%を記録し、この5年間で最も高くなった。
 建設業の事故の型別では「墜落・転落」が最も多く、21年までの5年間で県内では379件、大館署管内では72件も発生している。職場での安全対策などを定めた労働安全衛生法の違反も多く、改善が喫緊の課題となっている。
 大館労基署は建設業での労災を防止するため毎年講習会を開催。今回は大館市のほか、北秋田市や鹿角市、小坂町、上小阿仁村の事業所も対象とした。
 秋田労働局が昨年10月に行った監督指導の結果について、同署職員が説明。県内では労働安全衛生法違反が103事業場であり、違反率は62%だったとし「大館署管内は違反率が86・4%で特に高い状況。墜落防止措置の手すり、安全帯の使用などがなされていない」と警鐘を鳴らした。
 続いて事故の事例を紹介し、必要な対策を示した。のり面、脚立、屋根、足場などからの墜落やけがを防ぐため、「ヘルメットは脱げないよう、しっかりとあごひもを締めること」「脚立の天板には乗らないこと」などと呼びかけた。高所での作業時は「足場の内側にも外側にも、手すり、中さん、高さ10㌢以上の幅木やメッシュシートを設置してほしい」と求めた。
 このほか、法改正で定められた墜落防止措置、特別教育、工事でのアスベスト使用有無の事前調査結果報告などについても説明があった。参加者はメモを取るなどしながら、真剣な表情で聴き入っていた。

2022年4月

大館神明社祭典 大雪で曳山車に被害 南正講 倉庫が破損 費用捻出し修復急ぐ

2022-04-27

 昨冬の大雪で、大館神明社祭典の余興奉納行事で運行される曳山車(ひきやま)1台が一部破損していたことが分かった。被害に遭ったのは南正講の曳山車。雪の重みで収納用の倉庫が損壊した影響で、屋根が壊れ、支柱が変形するなどした。今年秋の祭りで運行するには修復が必要な状況。運行する南町では資金を捻出し、早急に対応したい考えだ。
 多くの参加講の曳山車は、大館神明社北側にある倉庫に収納されている。2月17日、祭典関係者が付近を通りかかった際、南正講の倉庫が損壊しているのを発見した。大館神明社例祭余興奉納実行委員会の役員や同講代表者が駆けつけ、屋根や壁が壊れているのを確認した。
 3月1日に大館市内の建設会社に依頼して倉庫の解体作業を行い、収納していた曳山車の状況を確かめたところ、倉庫の梁(はり)が屋根にささり、屋根を支える支柱とタイヤが変形していることが判明した。
 南正講によると、曳山車は「40~50年前から使用してきたと思われる」という。市史にも「昭和51(1976)年大豊講の永久山車の完成を機に、馬龍講(馬喰町)、南正講(南町)、弁天講(弁天町)の永久山車が続々と完成した」との記述がある。
 老朽化でブレーキの破損などの影響が出ていたが、細かい修復を重ねながら対応してきた。運行責任者の五十嵐洋祐さん(40)は「これまでは大きな被害はなかったと思う。今のままでは曳山車が崩れる可能性があり、運行できない恐れもある」と話す。自町内や祭典関係者の協力を得て、修復費用を捻出したい考えで、「秋の祭りには必ず参加したい」と対応を急いでいる。
 大館神明社の佐藤文人宮司は「このような雪の被害は初めての経験。祭りには間に合いそうだと報告を受けているが、費用面での心配もある」と語る。
 例祭余興奉納実行委は3年ぶりの曳山車運行を含めた開催を目指している。岩澤重人会長は「南正講にこれまで通り参加してもらうため、実行委としても支援していく」としている。
雪で損壊した収納用の倉庫
屋根などが破損した南正講の曳山車

満開の桜と こいのぼり 阿仁川の上30匹 内陸線の全駅にも

2022-04-27
阿仁河川公園の桜並木をバックに泳ぐこいのぼり(北秋田市阿仁銀山)
 北秋田市阿仁銀山の阿仁河川公園近くの阿仁川に、約30匹のこいのぼりが飾られた。川沿いの桜が満開を迎える中、春の風を受けて悠々と泳ぐ姿が、地域住民や秋田内陸線の乗客たちを楽しませている。設置は5月31日まで。
 阿仁合駅前のコミュニティースペース「阿仁合コミューン」が秋田内陸縦貫鉄道などと協力して展開する「秋田内陸線鯉のぼりプロジェクト」。内陸線沿線にこいのぼりを設置して観光名所にしようと、2018年に始めた。こいのぼりはSNS(会員制交流サイト)などを通じて募集し、県内外から集まった約200匹を活用している。25日に10人で設置作業を行った。
 黒や赤、青、金色のこいのぼりは、川を横断して張られた約120㍍のワイヤに取り付けられ、風が吹くと一斉に泳ぎ始め、ピンク色に染まった桜並木とともに春らしい光景を見せている。
 秋田内陸線の全29駅にもこいのぼりが設置されている。阿仁合コミューンは「こいのぼりを飾ることで沿線各地に彩りを与え、沿線住民や観光で訪れた内陸線利用者に楽しんでほしい」としている。

PCR検査所 開設半年で8千件超 大館市 予約埋まる時間帯も 連休控え29日も営業

2022-04-26
開設から半年を迎えたPCR検査所(大館市役所)
 大館市指定PCR検査所が市役所敷地内に設置されてから、26日で半年を迎えた。新型コロナウイルスのまん延が続く中、感染に不安を感じる市民らの利用が相次ぎ、累計で8000件超。予約が埋まる時間帯もある。旅行や会食などの機会が増える大型連休を控え、祝日の29日も臨時営業する。
 全国に検査センターを展開する木下グループ(東京)の協力を得て昨年10月、市本庁舎敷地内に開設。市が共同運営している。12月には衛生検査所を設け、より迅速な検体検査を行う体制を整えた。
 市によると、10月は16件(いずれも市内)、▽11月=186件(市内140件、市外46件)▽12月=396件(市内219件、市外177件)▽1月=2011件(市内1231件、市外780件)▽2月=2205件(市内1470件、市外735件)▽3月=2656件(市内2036件、市外620件)―と右肩上がりに増加。年明けからオミクロン株が全国的に急拡大し、県内の新規感染者も増えたためだ。一時的に検査を待つ人が列を作ることもあった。
 今月は22日までに1543件(市内1270件、市外273件)となっており、15日から抗原定性検査(22日時点で37件)も行っている。鹿角市や能代市にもPCR検査所が開設され、混雑は緩和しつつある。
 発熱症状がない県民で検査を希望する場合、県の無料事業が適用される。PCR検査については今のところ30日で終了する見通し。このため大館市の検査所は土日祝日定休だが、29日も臨時開設することにした。イベントや旅行などのため陰性証明を受ける「ワクチン検査パッケージ」の抗原定性検査は、6月30日まで無料としている。午前9時から午後4時に営業。木下グループホームページの申し込みフォームで希望日の5日前から予約できる。問い合わせはコロナ検査センター(☎03・4333・1640)。
 無料検査は調剤薬局ツルハドラッグ大館中道店、黒沢薬局(鹿角市)、森吉薬局(北秋田市)でも実施している。
 検査費用はPCR、抗原定性いずれも1900円。大館市は無料化終了後も22歳以下の市民を対象に、地域限定商品券2000円分を交付する。

原野、林野火災多発 ごみ、草焼きやめて! 今月すでに 大館7件、鹿角8件

2022-04-26
建物付近で発生した原野火災もあり、被害拡大が懸念される(21日撮影、大館市字一心院南)
 北鹿地方でこの春、原野、林野火災が多発している。大館市では今月だけで7件発生し、昨年同時期(2件)に比べて大幅に増加。鹿角市でも今月8件に上っている。ほとんどがごみ焼きや枯れ草焼きから燃え広がったとみられ、建物火災に発展したケースもある。空気が乾燥する日が続いていることから、消防は注意を呼びかけている。
 大館市消防本部によると、今年(24日現在)大館市では原野火災5件、林野火災2件が発生。昨年は4月末時点で2件だったため、3倍超となっている。予防課は「例年より発生ペースが速く、件数としては過去5年で最も多い」とする。
 17日には花岡町字大森上岱の山あいで火災があり、枯れ草など約1㌶を焼いた。このほか杉林に延焼するなど、一歩間違えば山火事に発展しそうなケースも見られている。
 鹿角広域消防本部管内でも火災が相次いでいる。同本部によると、今年(24日現在)鹿角市で発生した原野火災は8件。全て今月に集中している。
 このほかに野焼きや原野火災から建物火災に発展したケースもある。20日には八幡平字新山で木造一部2階建て住宅1棟を半焼、木造総2階建て農作業小屋1棟を全焼する火災があった。近隣住民が付近で野焼きをしており、燃え広がったとみられている。24日には花輪字乳牛山でも原野約1・2㌶のほか、木造平屋建て小屋1棟も焼く火事があった。
 大館市、鹿角市の火災ではいずれもけが人は出ていない。しかし能代市では10日、休耕田に燃え広がる火を消そうとしていた80歳代男性が遺体で見つかっている。県内では人的被害も発生しているだけに予断を許さない状況だ。
 大館市消防本部によると、同市での今月の火災は湿度10~20%台の状況下で起きており、いずれも空気が乾燥していた。中には最大瞬間風速が10㍍超だった日もあり、火が燃え広がりやすい条件がそろっていた。
 同本部予防課は火災を防ぐため、▽ごみ焼きをしない▽たばこの投げ捨て、火遊びは絶対行わない▽バーベキューなどでは火の取り扱いに注意する▽バーナーは取り扱い方法を確認する▽建物の周囲に燃えやすいものを置かない―ことを求めている。
 大型連休中までは警戒広報を続ける方針で、消防車で地域を回って住民に注意を訴えていく。「風の強い日、空気が乾燥している日に枯れ草、ごみ焼きを行うと、一瞬で燃え広がり、大きな火災につながる恐れがある。絶対にやめてほしい」としている。

湯立て「早生が豊作」 松舘菅原 神社例祭 コロナ禍で3年ぶり開催

2022-04-26
 鹿角市八幡平の松舘菅原神社(櫻田守宏宮司)の春の例大祭が25日、同神社で行われ、県無形民俗文化財の「松舘天満宮三台獅子大権現舞」が奉納された。稲の作柄を占う「お湯立て神事」では、「早生(わせ)が豊作」とのご託宣があった。
 権現舞は松館館主が1300(正安2)年に、京都北野天満宮から「天満大自在綱乗天神宮(ご祭神菅原道真公)」を勧請(かんじょう)してあがめ、神楽として舞い納めたのが起源とされる。1022(治安2)年説もある。
 大正前後に途絶えつつあったが、1937(昭和12)年に再興し、舞楽保存会(似鳥勇一会長)が継承している。新型コロナウイルスの影響で、例大祭は2020、年と2年連続で中止となり、3年ぶりに行われた。氏子たちは宮司宅から「渡御」の曲を奏でながら神社に参進。本殿で神事を行い、境内で神楽が奉納された。
 白装束の舞人が笛や太鼓、鉦(かね)の調べに合わせながら御幣舞、地舞などを奉納。権現舞では学業成就や無病息災を祈願し、「御神歌」が流れる中、獅子が歯を打ち鳴らすなどして舞を奉納した。
 釜の湯をわら束でかき回し、泡立ち具合で作柄を見立てる湯立て占いは、似鳥吉英さん(67)が奉納。「最初の泡立ちが一番良かった。早生が豊作」とご託宣があった。
 このほか、湯釜に入れたササの葉の滴が体にふりかかると「一年間風邪をひかない」といわれる「湯あみ」などが行われた。
 「獅子権現の霊力授与」では、子どもらが獅子に頭をかんでもらい、頭の良い、元気な人に育つように願った。
 山崎留子さん(29)は友愛ちゃん(1)と訪れ、「子どもがかんでもらえて良かった。健康でしっかり勉強して、元気に育ってほしい」と話した。
湯あみでササの葉から飛び散る滴(松舘菅原神社)
歯を打ち鳴らしながら獅子が舞う権現舞の奉納(松舘菅原神社)
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