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2022年8月

ハチ公生誕100年 プロジェクトが始動 大館市 公式ロゴを発表

2022-08-09
公式ロゴ付きTシャツを着てPRする福原市長㊥(大館市役所)
 来年、生誕100年を迎える大館市生まれの秋田犬・ハチ公を祝おうと市は8日、公式ロゴマークを発表し、ホームページや交流サイト(SNS)で本番に向けたPRを本格的に開始した。ロゴは申請すれば個人や企業に無料で提供し、幅広く利用を呼びかけている。
 市役所で福原淳嗣市長が会見し、ロゴのほか、公式ホームページ(HP)や短文投稿サイト「ツイッター」のアカウント開設などを発表した。99歳を祝うプレイベントを今年11月上旬に東京都渋谷区で、本番の生誕祭を来年11月中旬に市内で開く予定も明らかにした。
 ロゴはオレンジ色の「100」の数字に、白抜きしたハチ公のシルエットが特徴。「1」の部分は、ハチ公の垂れた左耳をモチーフにしているという。東京都渋谷区で活躍するデザイナーの大橋祥さんが手がけた。図柄の配置が異なるものなど9種類を用意。オレンジ色以外にも自由に色を変えて使用でき、詳細は公式HPや実行委員会事務局の市観光課(☎0186・42・7072)。
 関連グッズを10月ごろから販売する予定。Tシャツやトートバッグ、ステッカーなど8種類。観光地域づくり法人「秋田犬ツーリズム」のサイトで販売する。
 福原市長は会見を生誕100年プロジェクト始動の場と位置付け、ハチ公を通じた縁のある渋谷区との交流を一層深める考えを示した。「単なるイベントに終わらせず、都市と農山村の交流モデルをつくる事業にしたい」と意気込んだ。ロゴのデザインについては「センスが良い」とほめた。
 ビデオメッセージで、長谷部健区長から「大館との絆を強くする機会になればと思う」などのコメントが寄せられた。
 両市区は2001年に締結した災害時相互応援協定を皮切りに、区内の小中学校給食に市産米の提供、区が観光案内所として活用していた鉄道車両「青ガエル」の譲渡・移設など交流を広げてきた。今年5月には交流促進協定を結び、観光・文化、産業、スポーツなど4項目にわたって連携・協力を約束。メインとなる生誕祭を共同で実施する。

大館市沼館 広がる支援の輪 ボランティア 活動本格化 家具搬出等に汗

2022-08-09
側溝の泥上げをする北陽中の生徒(大館市沼館)
 3日の大雨で浸水被害が多発した大館市沼館地区で、市民有志による災害ボランティア活動が本格化している。7日は秋田銀行や大館青年会議所などから66人、8日は北陽中学校生徒ら34人が参加。田畑の砂利寄せ、側溝の泥上げ、家財道具の搬出・洗浄などに汗を流しており、支援の輪が広がっている。
 大館市社会福祉協議会が5日に「災害ボランティアセンター」を立ち上げた。沼館地区で被災状況や支援のニーズを調査した後、市内在住者を対象にボランティアの受け入れ、調整を行っている。
 本格的な活動開始となった7日は秋田銀行の行員、大館青年会議所の会員、釈迦内地区の住民ら66人が参加を申し込んだ。午前9時から被災世帯で、汚れた家財道具の搬出などに励んだ。
 秋田銀行公務室の斉藤新さん(52)=秋田市=は「休日を使って参加できる社員を集めた。テレビでは見たが、日がたっているにもかかわらず大変な状況だと思った」と被災状況に驚いた様子だった。
 8日は北陽中2~3年生の有志や教職員19人が協力。3班に分かれて、スコップを使って側溝の泥を寄せて運んだり、田畑に流されてきた砂利や木の枝を集めたり、約3時間にわたって協力して作業に当たった。
 山内莉緒さん(3年)、長﨑琉夏(るな)さん(同)は「民家の壁に(冠水時の水の高さを示す)線が残っていた。身近でこんな被害が出ていると知らなかった。活動の手伝いをできて良かった」と話した。
 自宅が床上浸水の被害に遭った40歳代女性は「知人の手を借りて片付けをしているが、地域では人手が足りず、若者も少ない。助けてもらって本当にありがたい」と感謝していた。
 市社協では団体、個人を問わず随時ボランティアを募っている。市内在住者が対象。問い合わせは市社協(平日☎0186・42・8101、土日祝日☎070・7422・4238)。

男子 東日本実業団連10年ぶりV 十和田八幡平駅伝 女子はニトリが初優勝

2022-08-09
 夏の鹿角路をたすきでつなぐ第75回十和田八幡平駅伝(鹿角市主催)が7日、男子が十和田湖休屋から八幡平大沼までの5区間71・4㌔、女子が大湯箒畑から八幡平駐在所までの5区間28・3㌔のコースで行われた。男子は東日本実業団陸上競技連盟(東京)が10年ぶりに優勝、女子はニトリが初優勝した。
 男子19チーム、女子3チームがエントリー。男子4区の飯田貴之(東日本実業団連)、同5区の畝拓夢(同)、金子晃裕(コモディイイダ)、女子4区のツラカ・エスタ・ムソニ(ニトリ)がそれぞれ区間新記録の力走を見せた。北鹿地方から参加した大館北秋陸協Aは17位、同Bは18位でフィニッシュした。
 この日の最高気温は鹿角で28・6度を記録。男子は終盤にかけて上り坂が続く標高差828㍍の難コースで過酷なレースとなった。
 10年ぶりに栄冠を手にした男子東日本実業団連は、2区の椎野修羅(23)が先頭から21秒遅れの2位でたすきを受けたが、区間トップの走りで首位を奪還。3区で再び2位に後退するも、4区の飯田貴之(23)が区間新の力走でトップに立ち、アンカーの畝拓夢(24)も区間新で後続を1分以上引き離してゴールした。飯田は「55秒差でたすきを受けた。自分のペースを守って走れば抜けると思っていた。平たんな所で一気に追い抜いた」とレースを振り返った。
 同チームの高橋健一コーチ(鹿角市出身・富士通監督)は「地元の大会。自分のチームで出場できれば良かったが、優勝チームをサポートできた。ニューイヤー駅伝に向けて、若手に経験を積ませようと選手を選んだ。選手には今回の経験を冬の大会につなげてほしい」と期待した。
 大館北秋陸協Aのアンカーを務めた伊藤和紀(24)は「3年ぶりの大会で走れて楽しかった。今後も試合が続くのでチームを盛り上げていきたい」と抱負を述べた。

女子、ニトリは2区・鈴木から3区・小代﨑へたすきリレー(錦木地区市民センター前)
ゴールする東日本実業団陸上競技連盟のアンカー畝拓夢(鹿角市八幡平大沼)

「お帰り」3年ぶりにぎわい 大館能代空港 お盆の帰省始まる

2022-08-07
3年ぶりのにぎわいを見せた到着ロビー(6日午前、大館能代空港)
 お盆休みを古里で過ごそうという人たちの帰省ラッシュが始まった。新型コロナウイルスの感染者の増加が止まらない中、「行動制限なし」のお盆を控えた週末の6日、大館能代空港は3年ぶりのにぎわいを見せた。
 この日、午前の下り、全日空(ANA)719便は117人の客を乗せ、午前10時7分に到着。多くの出迎えが集まった到着ロビーには、大きな荷物を抱えた家族に「お帰り」「お疲れさま」などと声をかけたり、久々に再会する孫たちと抱き合いながら、笑顔で喜び合う人たちの姿があった。
 ほのぼのとした光景が広がる一方、感染症を心配してか、ロビーに長くとどまる人はほとんどおらず、再会を喜び合ったあとは、足早に立ち去る姿が目立った。
 全日空によると、お盆期間(6~16日)の増便や減便はなく、3往復を運航する予定。6日現在、12日までの上りには空席が目立つが、下りは8、9の両日以外は残席が少なくなってきた。11日の午前と午後の第1便は満席。下りのピークは10日、上りのピークは16日になる見込み。
 3往復化されてから初めてのお盆期間を迎える同空港。提供座席数の増加により予約数も伸びてはいるが、予約率については、コロナ禍前の2019年よりも低い。
 全日空の担当者は「しっかり感染対策をしながら旅を楽しもうという利用者が以前よりも増えていることは確か」とコロナ禍の経過を分析しつつ、今後の利用増に期待を寄せている。
 大館市の実家に帰省する40代男性の家族は「コロナが気になるので、乗っている時間が短い飛行機を選んだ」と話した。

災害ボランティアセンター 沼館支援に人手募る 大館市社協 9年ぶり設置

2022-08-07
被災した住民から要望を聞き取る大館市社会福祉協議会の職員(大館市沼館)
 3日の大雨により大館市沼館地区で浸水被害が多発したことを受け、市社会福祉協議会(宮原文彌会長)は「災害ボランティアセンター」を立ち上げた。設置は2013年8月の豪雨災害時以来、9年ぶり2回目。ボランティア活動の拠点として参加者を募り、被災世帯等で泥のかき出しや家財道具の搬出などに協力していく。
 ボランティアセンターは、災害発生時のボランティア活動の拠点となる組織で、被災地の社会福祉協議会が主体となって運営する。被災状況や支援のニーズを調査しながら、ボランティアの受け入れ、調整を担う。
 3日の大雨で大館市沼館地区では住家の床上・床下浸水が相次いだ。被害の大きさなどを踏まえ、市社協は5日にボランティアセンターを立ち上げた。同じく沼館地区で浸水被害が多発した13年8月の豪雨災害時以来となる。
 5日は市社協の職員4人が、床上浸水の被害に遭った世帯を訪問。手分けして各世帯を回り、支援のニーズを聞き取った。住宅や小屋からの泥のかき出し、汚れた家財道具の搬出・消毒、側溝の泥上げといった要望があったという。
 沼館町内会の虻川正道会長は「13年の災害時は全て片付くまで約1カ月かかった。住民から『とても助かった』という声がたくさんあった」と語る。「今回はどれほどのごみがあるのか、まだ不透明。特に高齢者世帯では、自力で家財道具を運び出すのは難しい。町内だけでは人手が足りず、協力してくれる人がいればありがたい」と話した。
 市社協の担当者は「皆さんが日常生活に戻れるよう支援していく。精神的にまいっている人もいると思うので、話を聞いていきたい。必要な作業を聞き取り、情報共有しながら進める」と応えていた。
 市社協では除雪ボランティアの登録団体に参加を呼びかけているほか、団体、個人を問わず随時ボランティアを募っている。市内在住者が対象。問い合わせは市社協(平日☎0186・42・8101、土日祝日☎070・7422・4238)。

2022年7月

フレイル予防へ3年目 本年度から田代地域でも 大館市 「さらに周知、普及を」

2022-07-28
足腰の健康に役立つ体操を学ぶ参加者(赤沼町内会館)
 大館市は本年度、要介護手前の状態「フレイル」の予防対策を進める「高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施事業」で、田代地域での取り組みを開始した。社会福祉法人・大館圏域ふくし会に委託し、サロンでの健康教育、健診などのデータを活用した個別的支援を行う。事業3年目で、徐々に対象地域を広げており「健康寿命延伸のため、さらに周知、普及啓発を進めたい」としている。
 事業は、健診などの保健事業と介護予防を一体的に取り組み、フレイルを防ぐ対策として国が推進。市は20年度に着手し、市内七つの日常生活圏域のうち▽釈迦内・花岡・矢立▽大館東中学区・長木▽上川沿・十二所―の3圏域で始めた。
 市内の社会福祉法人に委託し、個別的支援を行う「ハイリスクアプローチ」と、サロンなどで普及啓発する「ポピュレーションアプローチ」の2本柱で展開。21年度から比内地域も対象に加えた。
 本年度は新たに田代地域でも開始した。普及啓発は4カ所のサロンで定期的に行うことになり、6月から健康教育を実施。個別的支援は今月から始め、医療、介護、健診などのデータを活用し、低栄養や高血圧などのリスクがある人を訪問し、栄養指導を進めている。
 21日は同市岩瀬の赤沼町内会館で開かれている「赤沼青春サロン」で健康講話を開催。秋田労災病院(大館市)の理学療法士、畠山幸也さんを講師に迎え、60~90歳代の住民12人を対象に開いた。
 畠山さんは「高齢者の転倒予防」について「適切な食生活と定期的な運動が必要。意識してタンパク質を取って」と呼びかけた。転倒は骨折につながる恐れもあり「治療中に体が衰え、以前にように歩けなくなることもある」と注意を促した。
 片脚立ち、スクワットなど足腰の健康づくりに役立つ手軽な運動を紹介。参加者に実際に挑戦してもらい、「力もつき、体のバランスも良くなるので有効」と勧めた。
 サロンの代表を務める三澤桂子さん(81)は「体操を教えてもらい、勉強になった。楽しく、健康な生活をするため、自宅でもやってみたい」と話した。
 市は来年度以降、残りの2圏域にも事業を拡大したい考え。市保険課は「市民の協力を得て順調に進んでおり、残りの地域でも実施に向けて準備を整えていく。健康寿命延伸のため、事業の周知、フレイル予防の普及啓発をさらに進めていければ」としている。

北秋田 蔵書千冊以上を販売 私設図書館 「絵本はうす」 阿仁合の本やで古本市

2022-07-28
松岡さんが集めた蔵書の数々が並ぶ古本市(阿仁合コミューン)
 北秋田市李岱で約20年以上前に開設された私設図書館「絵本はうす」の所蔵図書を販売する古本市が、阿仁合の本やさんで開かれている。絵本や児童図書など1000冊以上の蔵書を1冊10円で販売し、昨年亡くなった館主の「本の楽しさを知ってほしい」という願いを多くの人に伝えている。23日から計4日間の日程で開催中で、次回は30、31日。
 絵本はうすは、旧合川町羽根山出身で、神奈川県で学校司書として働いた故・松岡洋子さん(享年82歳)が2000年11月にオープン。松岡さんの幼少期は地域に本屋や図書館がなく、本の楽しさを知ってもらうための図書施設を開くのが長年の夢だった。
 定年退職後に帰郷して李岱の倉庫を借り、自分で集めた本や仕事仲間の寄贈本などを合わせて約500冊でスタート。その後も神奈川県と合川町を行き来して本を増やし、親子で一緒に本にふれあえる場を目指した。開設から約3年後に松岡さんが体調を崩してから、休館の状態が続いていた。
 松岡さんが昨年2月に亡くなり、絵本はうすは今年8月頃に解体されることとなった。このため松岡さんの弟が地元の大工を通じて蔵書の引き取り先を探し、同市阿仁銀山で古本の販売や本の貸し出しを行う「阿仁合の本やさん」の運営者・長谷川さん(43)が本を譲り受けた。
 長谷川さんによると、絵本はうすは開館当時のままの状態で残っていたとみられ、先月に数回に分けて1000冊以上の本を運び出した。本は児童図書や絵本を中心に図鑑、文庫本など多岐にわたり、貸し出し用のバーコードや管理番号などが貼られている。古本市は必要とする人へ本を届けようと企画し、蔵書の中から保存状態の良い本を1冊10円で販売している。
 初日となった23日は、悪天候のため阿仁合の本やさんの向かいにある阿仁合コミューン内に本を並べて販売。午前中には幅広い年代の住民らでにぎわい、絵本を中心に約600冊が売れた。中には親子で絵本はうすを利用していた人など合川地区の住民も訪れ、昔を懐かしんだという。
 長谷川さんは「絵本はうすがあったことを知ってもらえたら。松岡さんが愛した本を必要な人のもとへ届けたい」と話している。次回の古本市は30、31日に開催予定。好天時は本やの建物前に本を並べる。時間はいずれも午前10時から午後5時。本がなくなり次第終了する。

新型コロナ 県内感染が最多更新 北秋田管内で クラスター 北鹿も最多の334人

2022-07-27
 県と秋田市は26日、大館保健所管内の292人と北秋田保健所管内の42人を含む計1284人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの感染者数は20日の830人を上回り過去最多。北秋田管内の職場で新たにクラスター(感染者集団)が発生。県内の感染者は延べ4万693人となった。県は同日、県内で入院中の感染者3人が死亡したと明らかにした。
 大館管内(大館市、鹿角市、小坂町)は23日の178人より114人増えて最多となった。年代別で10歳未満の47人が最も多く、30歳代と60歳代が各40人、10歳代38人と続いた。24日公表の事業所クラスター関連は1人で累計11人となった。
 北秋田管内(北秋田市、上小阿仁村)も23日の38人より4人多く、最多を更新。23日公表の小学校クラスター関連は3人で累計13人(児童10人、教職員3人)となった。職場クラスターはこれまでに5人の感染が確認された。
 このほか保健所別に能代管内41人、秋田中央管内49人、由利本荘管内67人、大仙管内164人、横手管内37人、湯沢管内14人、秋田市567人、県外11人(能代管内1人、秋田中央管内1人、由利本荘管内2人、大仙管内1人、横手管内3人、湯沢管内3人)。秋田市の障害者施設で新規クラスターが発生した。
 県発表分の717人のうち会社員が141人、無職70人、小学生62人、未就学児61人、施設職員49人、医療従事者等20人、公務員と中学生各19人、自営業17人、高校生16人などと続いた。軽症は685人、無症状12人、中等症4人。陽性者の濃厚接触者は205人、不明・調査中512人。医師が検査なしで判断する「見なし陽性」は大館管内18人、北秋田管内4人、能代管内1人、横手管内3人、湯沢管内1人の計27人だった。
 県によると、死亡報告は17日に受けた。いずれも65歳以上で基礎疾患はなかった。性別や居住地は公表していない。感染者の死亡は県内で累計77人となった。

クマ、イノシシ 農産物被害が大幅増 大館市 収穫期迎え「対策を」

2022-07-27
畠山さん㊨の案内で、モモの木に残されたクマの爪痕を確認する県の職員(大館市軽井沢)
 大館市で、クマやイノシシによるとみられる農産物等の被害が相次いでいる。市林政課によると、25日までに確認された被害は20件で、前年同期の7件を大きく上回る。収穫期を迎えて、今後さらに被害拡大が懸念されることから、十分な対策をするよう訴えている。
 同課によると、25日現在、市に届け出のあった被害(人身被害、建物被害など含む)はクマによる疑いが8件、イノシシによる疑いが12件で計20件に上る。前年同期はクマ5件、イノシシ2件だったため、大幅に増えている。
 クマによるとみられる被害は養蜂箱2件、イモ類2件、比内地鶏1件、クリの木1件、モモ1件、網戸の破壊1件。農産物の食害が多くを占める。担当者は「夏場は野菜などの収穫期を迎え、例年被害が出やすい。草むらや林をつたって人里に近づくこともあり、民家周辺でも発生している」として警戒する。
 大館市軽井沢の果樹園では、5日から20日にかけてモモ約3100個が食い荒らされた。所有する畠山良光さん(71)によると、早生(わせ)種の収穫期に合わせて連日被害が見つかったという。
 実が食べられたり、落とされたりしたほか、枝が折られている木もあった。被害に遭ったのはいずれも収穫目前のものばかりで「丁寧に手入れしてきたのに悔しい思い。折られた枝は使い物にならない」と肩を落とす。
 22日にはネクタリン300個以上が食い荒らされているのも見つかった。約1㌶の園地の周囲と木の周りに、二重に電気柵を張り巡らせているが、「妻が(高さ約45㌢の)電気柵を飛び越えて侵入してくるのを見た。捕獲しないと、いつまでもいたちごっこだ」と話していた。
 市は短文投稿サイト「ツイッター」やコミュニティーFM「ラジオおおだて」で出没情報を発信するほか、被害のあった場所周辺などで捕獲活動を強化している。
 クマやイノシシによる農産物等の被害防止に向けて▽廃棄する作物や果樹、生ごみ、飼料などは屋外に放置しない▽田畑や園地、畜舎周辺のやぶは刈り払い、緩衝帯を整備する▽適切な高さや強度の電気柵を設置し、定期的にメンテナンスする―ことを呼びかける。
 林政課は「食べ物の味を覚えると、再び出没する危険性が高まる。餌になるものを置かないことが重要」としている。

鹿角 地元企業に「若い力を」 参加36社 高校生39人 対面で情報交換会

2022-07-27
会社の業務内容について説明を受ける生徒たち(エスポワールかづの)
 鹿角地域の来春高校卒業予定者と地元企業の就職情報交換会が26日、同市花輪のエスポワールかづので開かれた。企業の担当者は経営方針や業務内容を説明し、自社の魅力をアピール、高校生は熱心に質問し、企業選択に役立てた。
 鹿角市、小坂町、かづの商工会、県鹿角地域振興局、ハローワーク鹿角の主催。企業は36社、生徒は花輪、十和田、小坂の3高校から39人が参加した。
 ハローワーク鹿角のまとめによると、来春卒業予定者190人のうち、就職希望者は70人。県内希望は34人、県外希望22人、その他4人など。求人の受付は6月1日から始まり、同月末現在の求人状況は63社、168人。前年同期比で3社減っているものの、求人数は9人増えている。
 会場では企業ごとにブースが設けられ、生徒が関心のある企業を訪れ、担当者から説明を受けた。コロナ対策として、企業担当者と生徒との間には透明な仕切りを設け、定期的にテーブルの消毒を行うなどした。
 企業側は近年の採用状況、新入社員の様子、業務内容、福利厚生などを説明。生徒は業務内容を詳細に聞いてメモを取った。小坂高3年の齊藤一晟さんは、「関心のある企業の具体的な業務内容を知りたいと思って参加した。いろいろな業務があることが分かり、参考になった」と話した。
 鹿角市内にある建設会社の担当者は「求人票を出しても、なかなか人が集まらないのが実情だ。社員の高齢化が進んでおり、若い力に期待している」と話した。また、女性も建設業にもっと関心をもってほしい、とアピールしていた。
 ハローワーク鹿角の久保田智所長は、「鹿角地域には将来性のある企業がたくさんある。高校生にとっては求人票以上の情報を知る、よい機会。企業選択に役立ててほしい」とあいさつした。

2022年6月

天然秋田杉の巨木とコブ杉 「天杉の森案内人」(仮称)養成 上小阿仁村 NPOなど始動

2022-06-30
 大館市は地球温暖化対策実行計画の策定に向け、有識者らで構成する協議会を設置するとともに、広く意見を取り入れる市民ワークショップを開催する。2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を県内で初めて宣言しており、具体的な行動や目標に反映させる。ワークショップの参加者は7月13日まで募集している。
 実行計画は国の補助金を活用し、21年度から2カ年で作り上げる。1年目は現状分析や潜在能力調査を実施。C年間排出量を56万㌧と算出し、森林が吸収するのは30万㌧、再造林しても35万㌧と推計した。このため豊富な森林資源を生かしたバイオマス発電、再エネとして微細藻類や水素の活用なども検討する。
 本年度は地域ビジョン・脱炭素シナリオ作成、再生可能エネルギー導入目標や施策の検討、ステークホルダー(利害関係者)との合意形成を図る。学識経験者や関連企業・団体の代表者らでつくる協議会は、7月7日に初会合を開く予定だ。
 目標は今のところ、▽森林整備を促進し、CO2吸収量や固定量の最大化▽再エネや次世代自動車(電気自動車、燃料電池車など)、高効率機器の導入によるCO2排出抑制▽CO2を資源と捉えたカーボンコントロール▽水素の製造と水素社会への適応▽ゼロカーボンの実現と地域社会の活性化▽エネルギー供給と物流の要衝―の6項目。世界や国内の動き、技術開発の動向を踏まえて変更する。
 ワークショップは8月と10月に開く予定で、脱炭素型の生活様式などについて話し合う。市内に在住か在学・在勤し、土曜か日曜の会議に出席できることが条件。市議や市の委員会等委員は対象外。応募用紙は環境課(本庁舎2階)で配布しているほか、市ホームページからダウンロードできる。募集人員は5人程度。問い合わせは環境企画係(電話0186・43・7049)。
 温暖化は、石炭や石油など化石燃料を大量に使うことで大気中へ排出されるCO2が増え続け、地球に熱がこもりやすくなり気温が上昇する。この影響として、干ばつによる食料や水資源の不足、海面上昇による高潮や沿岸部の洪水、熱中症や感染症のリスク増加などを引き起こす可能性が指摘されている。
森林インストラクターから説明を受けた現地実習(上大内沢自然観察教育林)
教育林の中に立つコブ杉

温暖化対策計画 策定へワークショップ 大館市が参加募集 脱炭素の方策探る

2022-06-30
 大館市は地球温暖化対策実行計画の策定に向け、有識者らで構成する協議会を設置するとともに、広く意見を取り入れる市民ワークショップを開催する。2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を県内で初めて宣言しており、具体的な行動や目標に反映させる。ワークショップの参加者は7月13日まで募集している。
 実行計画は国の補助金を活用し、21年度から2カ年で作り上げる。1年目は現状分析や潜在能力調査を実施。C年間排出量を56万㌧と算出し、森林が吸収するのは30万㌧、再造林しても35万㌧と推計した。このため豊富な森林資源を生かしたバイオマス発電、再エネとして微細藻類や水素の活用なども検討する。
 本年度は地域ビジョン・脱炭素シナリオ作成、再生可能エネルギー導入目標や施策の検討、ステークホルダー(利害関係者)との合意形成を図る。学識経験者や関連企業・団体の代表者らでつくる協議会は、7月7日に初会合を開く予定だ。
 目標は今のところ、▽森林整備を促進し、CO2吸収量や固定量の最大化▽再エネや次世代自動車(電気自動車、燃料電池車など)、高効率機器の導入によるCO2排出抑制▽CO2を資源と捉えたカーボンコントロール▽水素の製造と水素社会への適応▽ゼロカーボンの実現と地域社会の活性化▽エネルギー供給と物流の要衝―の6項目。世界や国内の動き、技術開発の動向を踏まえて変更する。
 ワークショップは8月と10月に開く予定で、脱炭素型の生活様式などについて話し合う。市内に在住か在学・在勤し、土曜か日曜の会議に出席できることが条件。市議や市の委員会等委員は対象外。応募用紙は環境課(本庁舎2階)で配布しているほか、市ホームページからダウンロードできる。募集人員は5人程度。問い合わせは環境企画係(電話0186・43・7049)。
 温暖化は、石炭や石油など化石燃料を大量に使うことで大気中へ排出されるCO2が増え続け、地球に熱がこもりやすくなり気温が上昇する。この影響として、干ばつによる食料や水資源の不足、海面上昇による高潮や沿岸部の洪水、熱中症や感染症のリスク増加などを引き起こす可能性が指摘されている。

鹿角市 新「健康都市宣言」を策定へ 市制50周年 WSスタート 10月の記念講演会で発表

2022-06-30
新「健康都市宣言」の策定に着手したワークショップ(福祉保健センター)
 鹿角市は本年度、市制施行50周年を記念し、健康寿命の延伸に向けて市民の行動宣言となる新「健康都市宣言」を策定する。宣言文などを検討するワークショップが25日、福祉保健センターで始まり、参加者が策定作業に着手した。新たな健康都市宣言は10月23日の50周年記念講演会で発表、宣言を行う予定。
 同市は1993年に「さわやか健康都市宣言」を制定。「子どもたちを明るく健やかに育み、高齢者を敬い、みんなで活力あふれるまちづくりをすすめる」ことなどをうたっている。
 今回は市制施行50周年を契機に新たな宣言を策定することにした。市民、地域、行政が一体となって健康づくりに取り組み、健康寿命の延伸を図ることが目的。
 ワークショップのメンバーは健康づくりに関係する機関・団体の代表者ら14人。福祉総務課の井上真課長が「これからの未来にふさわしい宣言を作っていきたい」と協力を呼びかけた。
 鹿角市の平均寿命や健康寿命、高齢人口の推移、食生活、運動の実施状況などの説明に続き、参加者が3班に分かれて健康に関する願いや希望などについて意見を交わした。
 ワークショップは8月まで全3回開催し、宣言文案などを取りまとめる。その後の庁議で最終決定し、10月の記念講演会で新たな「健康都市宣言」を行う計画。
 新宣言は市の広報やホームページに掲載するほか、市役所の広告塔に掲示するなどして市民への周知を図る。

補正予算など全議案可決 監査委員に佐藤氏同意 森吉山荘継続陳情は採択 北秋田6月議会

2022-06-29
全議案を可決した本会議(北秋田市役所)
 北秋田市の6月定例議会は28日、本会議を再開し、2022年度一般会計補正予算案や財産の取得など議案14件を原案の通り可決、追加提案の監査委員の選任に同意し、閉会した。
 可決したのは、各会計の補正予算案のほか、市営住宅条例の一部改正案、市消防本部の車両更新のため災害対応特殊救急車1台を3696万円で購入する財産の取得など。
 補正予算案のうち、一般会計の補正額は1億9560万円で、補正後の総額は228億5960万円。
 主な歳出は、燃料費高騰やコロナ禍の影響を受けたバスやタクシー事業者を支援する公共交通事業者事業継続支援補助金に380万円、観光バスや代行事業者を支援する観光交通事業者等事業継続支援事業補助金に115万円、秋田内陸線安全対策交付金に349万円、事業者の事業承継や新分野展開を支援する地域商業等活性化支援事業補助金に600万円、休暇を楽しみながら仕事をするワーケーションを市で推進する「北秋田でワーケーション」推進事業に240万円などを計上。
 コールセンター業の誘致企業が3月に撤退したことに伴い、雇用奨励金210万円、事業所賃借料助成金120万円を減額する。
 追加提案は改選に伴い欠員となっていた監査委員(議会選出)の選任。無記名投票で行われ、佐藤光子議員の選任に賛成多数で同意した。
 地元団体から提出された森吉山荘の営業継続を求める陳情、水田活用の直接支払交付金の見直しについての陳情など4件を採択。関係する意見書を可決した。沖縄を「捨て石」にしない安全保障政策を求める意見書の提出を求める陳情は不採択とした。
 専決処分の報告は損害賠償の額設定。2月に市道で職員が公用車を運転中、凍結路面でスリップし、対向車に衝突した事故を受け、相手と和解し、車両損害と治療費計67万2426円を支払うことを報告した。

大館労基署 「墜落・転落」を防げ 管内で違反率高く 建設業対象に講習

2022-06-29
建設業者を対象に、事故の事例や対策を示した講習会(大館市中央公民館)
 建設業で目立つ「墜落・転落」等の労働災害を未然に防ごうと、大館労働基準監督署は28日、大館市中央公民館で労災防止講習会を開いた。北鹿地方の建設業77事業所から代表者が参加し、各種事例を学びながら、必要な対策や法改正などについて理解を深めた。
 秋田労働局によると、2021年に県内で発生した労災(休業4日以上)は1220件で、12年以降の10年間で最多となった。このうち業種別で建設業の占める割合は近年20%前後で推移しており、高止まりしている状況。大館署管内では21年に25・7%を記録し、この5年間で最も高くなった。
 建設業の事故の型別では「墜落・転落」が最も多く、21年までの5年間で県内では379件、大館署管内では72件も発生している。職場での安全対策などを定めた労働安全衛生法の違反も多く、改善が喫緊の課題となっている。
 大館労基署は建設業での労災を防止するため毎年講習会を開催。今回は大館市のほか、北秋田市や鹿角市、小坂町、上小阿仁村の事業所も対象とした。
 秋田労働局が昨年10月に行った監督指導の結果について、同署職員が説明。県内では労働安全衛生法違反が103事業場であり、違反率は62%だったとし「大館署管内は違反率が86・4%で特に高い状況。墜落防止措置の手すり、安全帯の使用などがなされていない」と警鐘を鳴らした。
 続いて事故の事例を紹介し、必要な対策を示した。のり面、脚立、屋根、足場などからの墜落やけがを防ぐため、「ヘルメットは脱げないよう、しっかりとあごひもを締めること」「脚立の天板には乗らないこと」などと呼びかけた。高所での作業時は「足場の内側にも外側にも、手すり、中さん、高さ10㌢以上の幅木やメッシュシートを設置してほしい」と求めた。
 このほか、法改正で定められた墜落防止措置、特別教育、工事でのアスベスト使用有無の事前調査結果報告などについても説明があった。参加者はメモを取るなどしながら、真剣な表情で聴き入っていた。
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