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2021年10月

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「古希」祝い飛躍誓う 市制施行70周年 大館市が記念式典 行政協力員らを表彰

2021-10-23
表彰などが行われた記念式典(ほくしか鹿鳴ホール)
 大館市の市制施行70周年記念式典が22日、ほくしか鹿鳴ホールで行われた。関係者約330人が出席。市功労者や行政協力員の表彰、市出身者が寄贈した弦楽器による記念演奏会が開かれ、合併を経て県北の中核となった市の〝古希〟を祝うとともに一層の飛躍を誓い合った。
 式典で福原淳嗣市長は「日本最小の市として産声を上げ、市制施行後だけでも4回にわたる大火に見舞われたほか、度重なる水害など多くの災害を経験してきた。高度経済成長が後押しとなった宅地開発の進展と市街地拡大を遂げる一方、空前の黒鉱ブームに代表される鉱山や農林業の発展と衰退の双方を味わうなど、まさに激動の時代だった」と振り返り、「近年は人口減社会に立ち向かうため、地域間連携による交流人口の拡大を進めてきた」と強調。「輝ける未来に向け、市民が新たな一歩を踏み出す出発点として記念すべき年。限りない発展と飛躍に全力を注ぐ」と式辞を述べた。
 藤原明市議会議長のあいさつに続き、元市議の佐藤健一さん(岩瀬)ら市功労者5人を表彰。受賞者を代表し、市文化財保護協会長の清野宏隆さん(片山町)が「市に貢献できた喜びをかみしめている。地域のさらなる発展を願い、これからも微力ながら協力したい」と謝辞を述べた。
 行政協力員の特別表彰1人、永年勤続表彰27人の功績をたたえた後、来賓3人が祝辞。このうち神部秀行副知事は「県北部の中核都市として移りゆく時代の潮流にしっかりと対応し、古き良き伝統や文化を地域の宝として継承しながら、市民が安心して暮らせる地域社会を築いてほしい」と期待を寄せた。出席者全員で市民歌も斉唱した。
 記念演奏会は、仙台フィルハーモニー管弦楽団で第2バイオリン副首席奏者の小川有紀子さんが主宰する「ハナミズキ室内合奏団」が弦楽器四重奏を披露。市出身のバイオリン製作家、松田鉄雄さん=米シカゴ在住=が市に寄贈したバイオリン2本とビオラ、チェロが使用された。
 大館市は1951(昭和26)年、大館町と釈迦内村が合併し、人口3万56人の日本一小さな市として誕生した。55年3月1日に長木・上川沿・下川沿・二井田・真中の5村、同31日に十二所町を編入。67年には花矢町、2005年に比内町と田代町を編入合併した。今月1日時点の人口は6万9544人。

上小阿仁村 「日本一元気な村に」 ホワイトシード(秋田市) 企業活性へ100万円寄付

2021-10-23
上小阿仁村役場で開かれた寄付金の贈呈式。(左から)北林理事長、村上社長、小林村長、佐藤会長
 「日本一元気な村づくり」を目的とした寄付金の贈呈式が22日、上小阿仁村役場で開かれ、村内の経営者らを対象とした「村ムラ塾」で塾長を務めるホワイトシード(秋田市)の村上篤社長が、小林悦次村長に100万円の目録を手渡した。「来年以降も、寄付を継続したい」としている。
 村上氏は、2012年に秋田市でホワイトシードを創業。洗車・コーティングを手掛けるビューティフルカーズを運営し、事業を拡大している。自身が考えていることに「日本一、高齢化が進む上小阿仁村が元気になれば日本が元気になる」があると言い、「年商100億円を達成し、本社を上小阿仁村に置く」ことを目指している。
 こうした考えを持つ村上氏と上小阿仁村を、県信用組合(北林貞男理事長)が仲介。同信用組合と村は16年10月に「地方創生に関する包括連携協定」を締結しており、さまざまな場面で連携した取り組みを進めている。先月からは、村上氏を塾長に迎えた「村ムラ塾」をスタート。村内の経営者らが「年商1億円以上に事業を成長させる」ことを目指した活動を始めた。
 今回の寄付は、上小阿仁村を「日本一元気な村」にするための活動に今後も関わり貢献したい、との村上社長の意向から行うことにしたもの。村役場で開かれた贈呈式には村上社長、小林村長、北林理事長のほか、村商工会の佐藤真二会長も同席した。
 贈呈式で村上氏は「起業して事業を進める中、課題先進県の秋田で事業を回すことができると、全国で通用することがわかった。上小阿仁村で年商1億円以上の企業が次々と出てくると、村が元気になると思う。これをきっかけに、来年以降も継続したい。村が起業家の聖地のようになってほしい」などとあいさつ。
 小林村長は「村の人材育成という部分でも、村上社長には尽力いただいている。支援をきっかけに、日本一元気な村になるよう村民が一致団結し、頑張っていくことを誓う」と述べた。来年度以降については、企業版ふるさと納税の制度を活用するとの方針を示した。
 寄付金の使い道について村長は「起業家支援や企業の活性化につながるような事業について、みなさんと相談しながら考えていきたい」と話した。

芸術の秋彩る力作展示 鹿角市 4地区で文化祭始まる

2021-10-23
鹿角市内4地区で始まった文化祭(コモッセ)
 鹿角市の地区文化祭が22日、市内4地区の市民センターで始まった。昨年度に続いて本年度も新型コロナウイルス感染防止のため規模を縮小。食堂やバザーなどは中止となったものの、各種展示では創作意欲が伝わる力作、秀作が並び、訪れた人たちを楽しませている。24日まで。23日限定で各市民センターを結ぶ無料循環バスも運行される。
 各地区の地域づくり協議会等が毎年この時期に開いている恒例行事。市民の社会教育や生涯学習活動の発表の場、さまざまな文化に触れる場などとして親しまれている。
 本年度は新型コロナの影響で昨年度に続き一部の催しを中止。各市民センターで活動する団体や個人、園児や小中高生の書画、写真、手芸といった作品展示を中心に感染対策をとって開催した。
 このうちコモッセが会場の花輪では約30団体と個人が2000点を超える作品を出展。メインの「奈良妙子アメリカンフラワー展」はギャラリーで開催し、ガラス細工に似たクリスタルな輝きを放つ造花のアート作品が来場者の目を引いていた。
 一般展示では本年度学校祭の一般公開が中止となった花輪中の「起業体験プロジェクト」の成果や、大湯環状列石のマスコット「どばんくん」をモチーフに杉材で製作されたコースターやスマホスタンドなども並び、関心を集めた。
 大館市比内町から訪れた千葉倉朋さん(67)は「新聞を見て初めて来た。鹿角にこんなに素晴らしい趣味を持っている方々がいるとは。特に盆栽は見応えがあった」、妻重子さん(65)は「コロナでなかなか出歩く機会がなかったので来てみた。陶芸の一輪挿しはきれいで癒やされた」と作品鑑賞を楽しんでいた。
 花輪以外のメイン展示は十和田が「enjoy!かづのLIFE」、尾去沢が「富樫正一写真展『昭和のくらし』」、八幡平が「阿部勲絵画展」。

大館市 PCR検査所開設へ 26日オープン 本庁舎南側敷地内に 無症状者対象、予約制

2021-10-22
26日の開設に向けて設置準備が行われているPCR検査所(大館市役所)
 大館市と木下グループ(本社・東京)は21日、市役所本庁舎敷地内に新型コロナウイルスの「市指定PCR検査所」を26日に開設すると発表した。無症状の人を対象とし、来所して唾液を採取し、2~3日以内にメールで結果を通知する。県内で同社の検査センター開設は秋田市に続き2カ所目。共同運営する大館市は「新型コロナへの不安解消を図り、安心・安全な社会経済活動の継続につなげたい」としている。
 検査所の設置場所は、大館市中城の本庁舎南側特設会場。秋田地裁大館支部裏手の通路にプレハブを設置する。無症状の感染者を早期に発見し、市民の安心安全と医療従事者の負担軽減を図る目的で開設。同社子会社のコロナ検査センターが運営し、市は場所の提供やスタッフの配置に協力する。
 利用の流れは、事前に専用ホームページから予約する。検査希望日の5日前から予約できる。当日、センターを訪れ唾液を採取する。採取は約5分で完了し、検査結果が2~3日以内に予約時のメールアドレスに通知される。結果が陽性だった場合、保健所から連絡が来るため、指示に従う「同意書」などに署名する。ワクチン未接種の人も検査を受けることができる。
 料金は1900円(税込み)。支払いはクレジットカード、電子マネー、QRコードなどのキャッシュレス決済のみで、現金は不可。
 26日午前11時30分からオープニングセレモニーを行い、正午に開所する。開設時間は午前9時~午後4時で、土日定休。ホームページ「木下グループ新型コロナPCR検査センター」で、市の検査所の情報を提供している。
 不動産事業などを手がける同社はコロナ禍の安心・安全な暮らしづくりに貢献しようと、自治体や空港への検査センター開設や企業団体・自治体向けの集配式検査、自宅用キットなどPCR検査の拡充を図っている。センター開設は大館市が29カ所目。

伝統行事の強歩大会 多くが廃止や休止状態 北鹿の高校 クマ出没、コロナ影響

2021-10-22
強歩大会を廃止・休止とする学校が多い中、今年実施したのは小坂1校のみだった(9月25日撮影)
 クマの出没多発や新型コロナウイルスの影響で、北鹿地方の各高校で秋に行われてきた伝統行事・強歩大会が、一部で廃止・休止状態となっている。十和田では既に廃止を決め、大館鳳鳴と大館国際情報ではこの5年間休止している状況。人口減少などを背景とする人員不足で安全管理が難しい実情もあり、年々存続が厳しくなっている。
 十和田は2017年度にクマの出没が相次いだ影響で中止としたが、OBや保護者らからの要望を受け、18、19年度は時間帯を夜間から日中に変更して実施。コースを変えるなどして伝統行事の継続を模索してきたものの、20年度はクマとの遭遇の危険性に加え、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点も踏まえて再び中止にした。
 生徒数が減少する中で沿道に立つ保護者の人員確保が難しい実情もあり、21年2月の職員会議を経て、学校評議員、PTAにも了承を得た上で廃止を決めた。「安全安心に行事を継続することが難しいと判断した。『なくしてほしくない』という本音もあるだろうが、反対意見もなく、やむを得ないと了解してもらったと考えている」と説明する。
 大館鳳鳴は17年度から休止状態が続く。17~19年度は大館市内でクマの目撃情報が多発したため、生徒や保護者の安全を第一に考えて中止。20年度以降は新型コロナの影響もあり、実施していない。「明確に廃止と決めたわけではないが、安全確保の観点から休止している。過去に運営を経験している保護者もいなくなり、クマの問題も好転していないのが大きい」としており、再開は困難な状況だ。
 国際情報も同様にこの5年間は休止している。17年度は設定したコースにクマが出没したため中止とし、その後も「コース変更を検討してきたが、完全に安全を担保できるわけではない」との理由で取りやめている。毎年実施可否について判断をしているが、今後の実施のめどは立っていない。
 一方、花輪では20、21年度は感染防止のため中止したが、今後も継続を模索する。「来年度以降はコロナの状況を見ながら判断したい」とする。今年唯一実施した小坂では、爆竹を鳴らすなどのクマ対策を行ったり、コース変更をしたりして続けてきた。半世紀以上続く行事だけに「クマの出没、感染状況を見ながらできるだけ継続していきたい」と考えている。

2021年9月

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全議案を可決し閉会 鹿角市9月議会 コロナ追加経済対策など

2021-09-25
全議案を可決、閉会した鹿角市9月定例議会(市役所)
 鹿角市の9月定例議会は24日、最終本会議を開き、委員会に付託していた議案13件と決算認定案2件、議員発議の議員報酬等の特例に関する条例制定案と意見書案の計17件を原案通り可決、認定した。2020年度一般・特別各会計の決算認定案4件が追加提案され、決算特別委員会を設置、閉会した。
 一般会計補正予算(第7号)は、歳入歳出それぞれ1億2498万円を追加し、総額を181億7559万円とした。
 歳出は、新型コロナウイルスの市内経済への影響が深刻化している中、追加経済対策の事業継続支援事業費7925万円、米生産低コスト技術等導入支援事業費補助金4203万円などを計上した。財源は国県支出金や財政調整基金を充てる。
 事業継続支援事業は昨年度実施した内容を一部見直して行う。昨年度の対象だった飲食・観光関連事業者、クリーニング店などに加え、関連して影響を受けている衣料品店や雑貨店、飲食料品小売業、理美容業などを新たに支援する。264事業者が対象となる見込み。
 要件は「8月の売り上げが前々年または前年と比べて30%以上減少」または「3~8月の6カ月の売り上げが前々年または前年と比べて20%以上減少」。創業1年未満の事業者は「4~7月(1カ月平均)と8月を比べて30%以上減少」。1事業者につき減少した売り上げに応じて5~30万円を支給する。
 申請は27日から11月30日まで受け付ける。詳細は市ホームページや広報10月号などで周知する。
 米生産関連の事業は、秋田米の市場競争力の向上を図るため、スマート技術等を活用した機械・設備の導入経費の2分の1を県が支援するもの。対象は要件を満たす10経営体。
 このほか一般会計補正予算(第6号)では新たな診療所の開設を支援する医療機関開設資金支援事業補助金4000万円、大湯環状列石JOMON体感促進事業費1億5075万円、地域公共交通維持確保対策事業950万円などを計上した。
 議員報酬等の特例に関する条例は、議員が長期にわたり市議会の会議等を欠席した場合や、刑事事件の容疑者または被告人として拘束された場合の議員報酬と期末手当の支給に関し、欠席日数ごとの減額割合など必要な事項を定めた。
 意見書は、コロナ禍による厳しい財政状況に対処し地方税財源の充実を求める内容。

北秋田市 財政4指標は基準内 20年度決算 資金不足は「なし」

2021-09-25
 北秋田市は、2020年度決算における財政健全化判断比率と資金不足比率をまとめた。財政健全化では実質赤字比率など四つの指標はいずれも、財政健全化法の早期健全化基準をクリア。資金不足比率も、対象の公営企業3会計すべてで資金不足額が生じていないことから、算定されなかった。
 財政健全化法は、地方自治体の財政破綻を未然に防ぐため、財政状況を統一的な指標で明らかにし、財政の健全化や再生が必要な場合に迅速な対応を取ることを目的とした法律。08年度決算から4指標の公開が義務づけられた。
 報告によると、一般会計等に生じている赤字の大きさを地方公共団体の財政規模に対する割合で表す実質赤字比率は、20年度の実質収支が黒字であることから「なし」。市における早期健全化基準で12・89%とされている。
 また、公営企業を含む「地方公共団体の全会計」に生じている赤字の大きさを財政規模に対する割合で表す連結実質赤字比率についても、連結した実質収支が黒字であることから「なし」となった。市の早期健全化比率は17・89%。
 借入金(地方債)の返済額(公債費)の大きさを、その地方公共団体の財政規模に対する割合で表した実質公債費比率(早期健全化基準25・0%)は10・0%となり、前年度から0・9㌽改善した。主な要因は「元利償還金の減少」で、「下水道事業会計に対する元利償還金相当額の減少が大きい」などとした。
 負債の大きさを財政規模に対する割合で表した将来負担比率(同350・0%)は、前年度の74・2%から2・7㌽改善した71・5。要因には、地方債現在高の減および退職手当負担見込額の減を挙げた。
 公営企業の事業規模に対する資金不足を表す「資金不足比率」は、対象となる▽病院事業▽水道事業▽下水道事業―の各会計ともに「資金不足がない」ことから、比率は算定されていない。

初日は全量が1等米 JAかづの 21年産米の検査始まる

2021-09-25
新米の品質を厳正に検査する検査員(JAかづの米穀集出荷場)
 鹿角地域の2021年産米の検査が24日、鹿角市花輪のJAかづの米穀集出荷場で始まった。「あきたこまち」と「秋のきらめき」を検査した。初日は全量が1等米と評価された。
 検査に先立ち、安全祈願祭が同所で行われ、関係者約30人が出席。菅原俊二組合長は「本格的な稲刈りの時期を迎えた。気を緩めずに、作業をし、組合員には笑顔で対応してほしい。いい出来高の秋だった、と言ってもらえるようにしてほしい」と呼び掛けた。
 終了後、検査員(14人)の代表に任命書が交付された。菅原組合長は「平年作と言われているが、目標の13万俵を確保したい」と話した。
 JAによると、昨年の1等米比率は89・5%で前年の84%を上回った。今年の稲の刈り取りは15日ごろから始まり、10月5日ごろからピークを迎える見通し。
 検査は、抽出した新米を検査員が厳正にチェック。形質や水分量、整米の割合などを調べた。

旧小坂鉄道 活用団体の連携探る 大館でシンポジウム 活性化へパネル討論など

2021-09-24
パネル討論が行われたシンポジウム(大館市長木公民館)
 大館市と小坂町にまたがる旧小坂鉄道(22・3㌔、2009年廃止)の活用策を考えるシンポジウムが23日、同市長木公民館で開かれた。旅客営業も行った「鉱山鉄道」の歴史を振り返ったほか、沿線で活動する団体の代表らがパネル討論を展開。地域住民約50人が参加し、地域活性化に向けた連携の在り方を探った。
 同市上代野の住民でつくる「岱野駅前プロジェクト」(九嶋光夫会長)、NPO法人大館・小坂鉄道レールバイク(近藤肇理事長)、長木公民館(三浦栄一館長)主催。岱野、大館、茂内、小坂の旧4駅に関わる団体が一堂に会した。
 小坂町の体験型観光施設・小坂鉄道レールパークの運営に協力する「小坂鉄道保存会」の亀沢修総務企画局長が講演し、鉱山専用鉄道として1908年に開通したことや、旅客営業前提で建設された歴史などを紹介した。
 パネル討論のテーマは「レールが結ぶ未来への物語 今、可能性と希望を語ろう」。岱野駅前プロジェクト事務局の三浦孝志さん、旧大館駅の跡地に建設された市観光交流施設・秋田犬の里の佐藤和浩館長、大館・小坂鉄道レールバイクの近藤理事長と小棚木政之事務局長、亀沢局長の5人が臨み、三浦館長がコーディネーターを務めた。
 三浦さんは旧岱野駅周辺にアジサイ3000本を植える計画を説明しながら、「子どもたちがアジサイを大切にしようという気持ちになっている」と地域に対する愛着心が芽生えてきたことを紹介。佐藤館長は廃線を活用した「手こぎトロッコ」の利用者が増加傾向にあることを示し、さまざまな活動の連携で相乗効果が高まることを強調した。
 近藤理事長は10年目に入った活動を紹介し、「月別で見ると5・8・9月に多くの利用があるが、6月と7月は少ない。アジサイの取り組みが発展すればレールバイクにも立ち寄ってくれるのではないか」と期待を寄せた。小棚木事務局長は「廃線を維持するのは想像以上に大変だが、地域の力を結集すれば行政も動きやすくなる。全線を活用するんだという意識を皆で共有する必要がある」と訴えた。
 亀沢局長は「産業遺産を未来に引き継ぐことを目的としている」とし、「皆でまちづくりに取り組むことが目標」と語った。

自然の癒やし感じて 十和田ふるさとセンター 2年ぶりプレオープン 体験メニューの準備進む

2021-09-24
プレオープンした十和田ふるさとセンターの館内
 小坂町の十和田ふるさとセンター(十和田湖大川岱)が、2年4カ月ぶりに再開した。本格的なオープンは来年4月で、湖畔周辺のトレッキング、登山ガイド、カヌーなど自然体験メニューの実施へ向け、準備を進めている。
 同センターは1984年、町民の保養施設、環境拠点として緑地園地内に完成した。近くには湖畔の遊歩道や大川岱桟橋が整備され、訪れた人の食事や休憩などに利用されてきた。鉄筋コンクリート、鉄骨造りの2階建て。毎年、12月から3月までは冬季休業している。
 管理、運営していた指定管理者が撤退し、19年4月からは冬季休業後に再開できないまま、休止となった。町は新たな指定管理者を募集したが、応募がない状態が続いていた。今回応募したのは、新会社「十和田湖西湖岸地域開発合同会社」(同町荒谷字上ノ平、佐藤宏美代表社員)。秋田市、鹿角市、大館市に居住する、イベント企画や林業などを専門とする4人が4月に設立した。
 センターは8月にプレオープン。玄関から入ると、ロビーが広がり、正面には大きな暖炉が来館者を迎える。自然の中でゆったりと休憩できる雰囲気。計画によると、十和田湖西湖畔周辺のトレッキング、登山ガイド、専用のボードに乗ってパドルでこぎ進むウオータースポーツのSUP(サップ)、カヌーなどの自然体験型イベントを予定。来年4月の本格的なオープンへ向け、準備を進めている。
 同社の役員川又伸文さん(46)=鹿角市=は「波の音など自然の静けさが魅力。にぎやかな休屋に比べ、西湖畔周辺は静かさがあり、ストレスフリー、癒やしを感じられるエリア」と大川岱湖畔の魅力を語り、「寒い時は暖炉に火を付けている。好評です」とPRする。
 日曜日には、キッチンカーが出店し、ホットドッグ、コーヒー、ソフトドリンクを販売している。開館時間は午前10時から午後3時まで。休館日は月、火曜日。天候状況などにより、開館時間や休館日を変更する場合がある。ツイッターなどSNSで情報を発信している。
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