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北秋田市 消防 合川、森吉分署を統合へ 旧合川東小に新分署 再編計画示す

2019-11-21
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消防再編計画を全員協議会に示す津谷市長(中央)=北秋田市役所
 北秋田市は20日、施設の老朽化が著しい市消防署合川、森吉の両分署を統合し旧合川東小野球グラウンド(下杉)に新たな分署を2021年度中に建設する計画を明らかにした。統合により消防署を現行の5署から4署に再編する。分署の配置人員数や担当エリアを見直し慢性的な隊員不足解消も図る方針。
 津谷永光市長や中嶋誠消防長らが同日、市役所で開催した市議会全員協議会に再編計画を示した。
 計画によると、統合分署の建設予定地は現行の森吉分署(米内沢)と合川分署(新田目)の間に位置する。旧合川東小校舎から道路を挟んだ北側の野球グラウンドで広さは約1万3000平方㍍。北秋田市民病院に近いアクセス面や、合川と森吉の地理的なバランスを考慮して選んだ。
 統合分署には消防車、救急車を各2台置く。隊員を常時最低7、8人配置する予定で2隊が同時出場できる態勢を確保する。現在は各分署に1隊4人しか配置されておらず、1回出場すると分署が無人化していた。
 救急隊などが現場到着する時間は現行より「平均で2、3分遅れる」と試算した。場所によっては短縮できるという。阿仁分署や上小阿仁分署の担当エリアを今後見直し遅延を抑える。
 計画には阿仁分署の移転方針も盛り込まれた。建設予定地は明らかにしなかったが「国道105号沿いの高台」とした。ヘリポートを併設し冬季の使用も目指す。
 設計、建設の費用は統合分署が約4億5000万円。20年度に実施設計、21年度の建設工事を行う予定。阿仁分署は約1億6500万円。21年度の実施設計、22年度の建設工事を予定している。中嶋消防長は「本年度中に住民向け説明会を開催したい」と述べた。
 議員から「再編の短所を含めて住民に説明してほしい」「どの区域で到着時間が変わるのか示して」といった意見が上がった。
 消防署は現在市内4署と上小阿仁分署を含め5署態勢。市内4署はいずれも建設から40年以上が経過している。市内の人口は減っているものの高齢化で救急要請の数は40年ほど前に比べ約3倍に増加しているという。この間、隊員数はほぼ現状維持が続いている。

鹿角 クマ駆除中、襲われけが 猟友会員の男性2人 市街地に出没、射殺

2019-11-21
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男性2人を襲った後、猟友会に駆除されたクマ(鹿角市十和田大湯)
 20日午前8時40分ごろ、鹿角市十和田大湯字上ノ湯で、クマの有害駆除のため出動していた鹿角連合猟友会の男性会員2人が、体長約1㍍のクマ(雌)に立て続けに襲われた。79歳の男性が左顔などを引っかかれる軽傷を負い、66歳の男性は右の人さし指と、中指を第一関節からかみちぎられる重傷を負った。2人は市内の病院に搬送されたが、いずれも命に別条はないという。
 鹿角署によると、午前6時5分ごろ、上ノ湯の温泉宿の庭先にクマがいるのを、宿泊客が目撃。クマはうずくまっている状態だったため、通報で駆けつけた署員と猟友会が追い払うと、温泉宿後ろの大湯川沿いを通り、下流の方向へ移動。川沿いのやぶや、住宅街への出入りを繰り返したという。
 署員11人、猟友会4人、市職員4人が行方を追っていると、温泉宿から西側約370㍍の開明橋近くの市道で、猟友会の79歳の男性が背後からクマに襲われた。クマはその場から逃げ去ると、川沿いの保育園裏にいた猟友会の66歳の男性を続けて襲った。
 クマは再び移動して歩き、温泉宿から西側約570㍍の川沿いのやぶにいるのを関係者が発見。警察から指示を受けた猟友会3人が午前8時50分ごろから9発を発射し、クマは射殺された。男性2人が襲われた現場は住宅街だったため、発砲の許可は出されていなかった。
 大湯の市街地では10月4日にも親子クマ3頭が出没し、周辺を騒然とさせた。猟友会の男性が襲われた現場近くに住む70代男性は「びっくりした。こんなの初めてだ」と驚いた様子。クマが射殺された現場近くで働く30代女性は「物々しい雰囲気だった。近くに保育園もあり、まさかここにクマが出るなんて」と恐怖感を口にした。
 市農林課の青山真主査は「冬眠するこの季節にクマが出るのは珍しく、ましてや住宅地に出没するのは異常だ。餌を求め動き回る可能性も考えられるため、小屋などに入り込まれないよう出入り口をしっかり封鎖してほしい」と話した。
 同署管内で今年、クマによる人身被害が発生したのは、10月3日にキノコ採りの男性が襲われたのに続き3件目。

クリーンセンター改良・運営 エコマネジGに交渉権 大館市が選定 議決経て契約へ

2019-11-21
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改良工事が行われる大館クリーンセンター(大館市雪沢)
 大館市雪沢の一般廃棄物処理施設「大館クリーンセンター」の基幹的設備改良工事・運営事業について市は20日、現在運営している大館エコマネジを代表企業とするグループを優先交渉権者に決めたと発表した。運転管理や災害対応、地域貢献などの提案が評価された。議会の議決を経て年内にも契約を結んだ後、工事に着手する。
 交渉権を得たのは、代表企業のほか日立造船東北支社・DOWA通運・エコシステム花岡を協力企業とした「エコマネジグループ」。応募は1グループだった。
 学識経験者らでつくる事業評価委員会(委員長、柴山敦・秋田大教授)が事業提案書を審査し、100点満点中76・5点と採点。「環境対象項目の設定とその運転制御・管理、事業計画や経営プラン、リスクへの対処が十分に検討されている」とし、地域貢献も「施設の特徴、地域での役割や事業性を考慮したサービスが提案された」と評価した。
 一方、改良工事で新設する発電系統について省電力効果や費用対効果の発揮、施設延命化と耐久性向上を図る検査の実施などを求めた。
 センターは2005年8月、民間資金活用の社会資本整備(PFI)方式で開設。大館エコマネジが所有・運営している。15年間の契約に基づく延長協議は「現在地で事業継続」「延長期間10年」「PFI法にのっとり事業者選定を経て契約締結する」と確認していた。
 各設備は老朽化が進み、事業を継続するためには補修・更新した上で一層の運営効率化を図る必要がある。市の実施方針によると、回収したエネルギーの発電を通じた有効活用や循環型社会の実現、財政負担縮減なども目的としている。工事中は事業者が施設運営を続け、工事にかかる資金調達も行う。

大館市 一般会計3億円追加 返礼品購入や子育て応援 12月議会、26日招集

2019-11-20
 大館市は19日、12月定例議会を今月26日に招集すると告示した。補正予算案は一般会計で3億4728万2000円。ふるさと応援寄付(ふるさと納税)推進や待機児童解消・在宅子育て応援、大館能代空港運賃助成の各事業費を追加したほか、田代総合支所空調設備更新工事費や小学校教科用図書購入費などを計上した。
 提出するのは一般・特別会計の補正予算案、指定管理者の指定手続きを定める条例の一部改正案、会計年度任用職員制度導入に伴う関係条例整備に関する条例案、へき地保育所・比内福祉保健総合センター・斎場・ペット霊園・大館総合技能センターの指定管理者の指定など議案23件。
 一般会計補正後の総額は355億9818万4000円で、前年同期に比べ6億7005万6000円(1・9%)増となる。特別会計と企業会計を含む全会計の合算は補正後で763億308万1000円。一般会計の投資的経費は42億3756万1000円、構成比で11・9%となり、前年同期比5239万3000円(1・3%)増える。
 主な歳出のうち、新規事業は田代総合支所空調設備更新工事費3146万円、小学校教科用図書購入費2843万円。継続事業は、ふるさと納税の返礼品購入などに充てる「ふるさと応援寄付推進事業費」2億478万円、待機児童解消・在宅子育て応援事業費240万円、大館能代空港運賃助成事業費700万円などを追加した。
 会計年度任用職員制度は地方公務員法の改正などを受け、2020年4月に導入される。臨時・非常勤職員から移行し、期末手当(ボーナス)を支給できる条例を制定するほか、職員の勤務時間・休暇に関する条例などを改正する。
 指定管理者は▽へき地保育所(沼館、二井田、真中、矢立、長木、下川沿、花岡)=市社会福祉事業団▽比内福祉保健総合センター=比内ふくし会▽斎場・ペット霊園=ジェイエイ大館・北秋田葬祭センター▽総合技能センター=大館北鹿職業訓練協会―として議決を求める。
 このほか旧正札竹村本館棟解体工事で転落防止柵設置工事を追加し、事業費が増額になるとして議決内容の一部変更を提案する。契約額の3億4737万5520円を、3億4853万8220円に改める。

企業版ふるさと納税活用 鹿角市の計画 国認定 市で第1号 祭り展示館を改装

2019-11-20
 鹿角市が地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)を活用するため、国に申請していた地域再生計画「鹿角市文化遺産を生かした着地型観光推進プロジェクト」が対象事業として認定された。同市では初めて。鹿角観光ふるさと館(道の駅かづの)あんとらあの改修に合わせ、ユネスコ無形文化遺産の花輪ばやしを紹介する同館祭り展示館をリニューアルするための実施設計を行い、観光客の増加を図る。
 企業版ふるさと納税は2016年度に創設。国から「地方創生を推進する上で効果が高い」と認定された事業に対し企業が寄付をすれば、これまでの損金算入措置による軽減効果(約3割)と合わせて、寄付額の6割相当の税額控除が受けられる。
 市が認定を受けた地域再生計画は、稼げる観光産業を確立するため、観光拠点施設あんとらあを世界級の文化遺産を前面に出して改修し、市内での観光客の滞在時間と観光消費の増加を実現する内容。
 具体的には、築後30年で老朽化が進んだあんとらあの改修工事(19~20年度)に合わせ、花輪ばやしを紹介する祭り展示館を展示替え工事によりリニューアルし、観光客増を目指す。映像などを用いながら、より感動を呼ぶ演出が可能となるようリニューアルを行う方針。
 寄付の対象となるのはリニューアルの実施設計の事業費で、165万円のうち110万円は発電事業者、電気卸供給事業者の計2事業者からの寄付が見込まれている。
 数値目標として示したKPI(重要業績評価指標)では、あんとらあ入り込み客数が18年度の7万9305人から21年度は8万5000人へ、純売上高が18年度の3億2045万円から21年度は3億2966万円へ、市内観光客数が18年度の178万人から21年度は199万人へと増加させる設定となっている。
 市は「施設改修期間中も観光客利用の多いレストランと売店は営業が継続されており、団体、個人旅行客の受け入れや地域DMOによる着地型旅行商品の開発や展開などによって、入り込み客数や純売上高の増加を見込むことができる」としている。
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北秋田振興局 鳥インフル想定し訓練 防護服着用し本番さながら

2019-10-12
防護服を着用して行う鶏舎内での作業を訓練する参加者(県北秋田地域振興局)
 県北秋田地域振興局は11日、鳥インフルエンザの発生を想定した対応訓練を行った。関係部署の職員や関係機関が参加し、防護服の着用や農場での防疫作業の方法を確認し、有事に備えた。
 渡り鳥の飛来などにより鳥インフルエンザの発生が心配される時期を前に、振興局と北部家畜保健衛生所が毎年実施。比内地鶏の飼育が盛んな北秋田管内は、県内の養鶏154戸256万羽のうち、半数近くの69戸116万羽が飼われている。万が一、鳥インフルエンザが発生した場合は影響が大きいため、対応手順の確認を徹底している。
 職員のほか、管内の北秋田市や大館市、農協、管外の市町、山本地域振興局などからも参加があった。机上訓練では総務班、健康調査班、防疫対応班、消毒班に分かれて連携などを話し合った。
 実地訓練は約1万5000羽規模の鳥インフルエンザの発生を想定して実施。各班に分かれて資機材の調達などを訓練し、屋外の車庫では鶏舎での鳥の運搬や捕獲などを行う手順を学んだ。
 農場で実際に作業にあたる職員は、防護服を2枚重ねて着用し、手袋や長靴の隙間、首もとなどをテープで目張りして取り組む。作業前には健康調査を行い、ウイルスがまん延しないよう防護服を脱ぐ際も気を配って訓練を行っていた。

旧小坂鉄道開業110年 現役当時に思いはせる 小坂町郷土館で企画展

2019-10-12
小坂鉄道の110年間の歴史を紹介している企画展(郷土館)
 大館市と小坂町を結ぶ鉄道として、沿線住民などから愛された旧小坂鉄道は、1909(明治42)年の開業から今年で110年を迎えた。町総合博物館郷土館で、企画展「小坂鉄道の歴史展」が開かれ、来館者が懐かしい写真や映像などを見て、現役当時に思いをはせている。12月19日まで。
 小坂鉄道は09年5月7日に旅客と貨物用の鉄道として開業。利用者の減少などで94年に旅客部門を廃止、貨物輸送も2008年で休止され、09年4月に廃線になった。町は所有者の小坂製錬から鉄道施設等を譲り受け、小坂駅構内を体験型観光施設として整備し、14年にオープンした。
 企画展は熱烈な小坂鉄道ファンや各種団体の協力を得て実施。開業当初からの写真や動画、年表、鉄道運送人員の推移、保線で使用されていた道具、古文書などを展示し、110年を振り返っている。
 児玉俊一館長は「現在は、小坂鉄道レールパークとして生まれ代わり、歴史と車両の動態保存によって歩みを紹介している。今もなお、多くの人たちに愛される小坂鉄道の知らない事実を知ることで、一層の愛着を深めてもらいたい」と話している。
 「東北文化の日」の27日は午前10時30分から、小坂町町史編さん室の亀沢修室長による展示解説が行われる。特典として26、27日は入館者全員にポストカードがプレゼントされるほか、26日から11月24日まで企画展の記念硬券(1枚100円)が250枚限定で販売される。
 時間は午前9時から午後5時。入館は無料。

新庁舎建設 工事順調、進捗20%に 大館市 旧市民体育館も姿消す

2019-10-11
基礎工事が進む本庁舎建設現場。写真奥は旧市民体育館・武道館解体工事(大館市字中城)
 大館市の本庁舎建設事業は基礎工事が順調に進み、9月末で進捗(しんちょく)率20・3%となった。現庁舎の北東側に6階建てを新築するもので、1、2階に窓口を集約、市民活動に利用できる「協働スペース」「交流モール」、議場などを配置。2020年12月完成、21年5月開庁を目指す。隣接する旧市民体育館・武道館の解体工事は地上部分がほぼ撤去された。
 新庁舎は基礎免震構造の鉄骨造り6階建て、延べ床面積7330平方㍍。建築・電気設備・機械設備の3工事を分離発注し、建築は伊藤羽州・花岡・丸山特定建設工事共同企業体(JV)が25億4826万円、電気設備は奥羽電気・大館桂・保安産業特定JVが5億2920万円、機械設備は大館桂・巽・衛暖特定JVが5億6700万円でそれぞれ落札、議会の議決を経て3月に契約を結んだ。
 深さ44㍍まで掘削し、現場で製作した杭40本を施工。7月から基礎工事が行われている。11月ごろに鉄骨工事が始まる見通し。
 1、2階は市民の利用が多い市民部や福祉部などを配置し、1階に市民協働スペース兼会議室を設ける。「大館交流モール」は執務と協働スペースをつなぎ、外部へ結ぶことでにぎわい創出を図る。子どもから高齢者まで安心して利用できるようキッズスペースや授乳室、多目的トイレ、エレベーター2基を設置する。
 3階は一つの廊下を挟んで両側に産業部の執務フロアを配置し、さまざまな利用目的に応じた会議室を確保する。4階は災害時の迅速な対応を実現するため、防災対策室を中心に市長・副市長室や総務部を近接して配置するほか、備蓄倉庫も置く。
 5階には議場や委員会室、議会事務局などを配置する。傍聴席には車いす用のスペースも確保。鳳凰山の大文字が見える展望ロビーも整備する。6階部分は機械室などを置く。
 大館城跡の桂城公園に面して開放的な協働スペースが配置されるほか、お堀を現代的に再生した「水盤」や親水公園を建物周辺に整備する。現庁舎の解体跡地を駐車場として整備し、隣接する桂城公園との一体化を図る。観光バスやタクシー、障害者用の車両などが寄りつけるスペースも確保する。総事業費は49億9050万円。
 旧市民体育館・武道館解体工事(1期)は11月下旬まで行い、大館城跡の発掘調査と体育館基礎撤去の2期工事を予定。新庁舎の開庁前に完了し、更地にしたい考え。

八幡平の紅葉見頃に 大沼、蒸ノ湯はピーク

2019-10-11
紅葉が見頃を迎えている八幡平(蒸ノ湯温泉)
 国立公園八幡平の紅葉が見頃を迎えている。さわやかな秋晴れとなった10日は、国内外から多くの観光客が訪れ、自然が織りなす錦秋の景色を堪能していた。
 八幡平の山岳ガイドを長年務めている、かづの森林コンダクターの伊多波富雄さん(82)=鹿角市花輪=によると、山頂から下降してきた紅葉の帯は蒸ノ湯(標高1100㍍)や大沼(同944㍍)の周辺まで進行。
 ナナカマドやヤマウルシ、ツタウルシ、オオカメノキ、レンゲツツジなどの赤、ミネカエデやブナなどの黄、草紅葉の黄金色などが訪れた人たちの目を楽しませている。
 伊多波さんは「接近している台風19号の影響が心配されるが、紅葉の盛りはあと1週間ぐらい続くと思う」と話した。蒸ノ湯から徒歩で片道約40分のところにある秘沼「長沼」もお薦めの紅葉スポットだという。
 蒸ノ湯温泉に知人夫婦3組で訪れた青森県八戸市の50代女性は「紅葉と湯煙が織りなすコントラストが気に入って、毎年この時期に来ている。八幡平は岩手側より秋田側の紅葉がきれいだ」と話し、野天風呂などを満喫していた。

情報技術活用に理解 北秋田市誘致企業懇 県の担当者が講演

2019-10-11
北秋田市の誘致企業懇談会(北秋田市民ふれあいプラザコムコム)
 北秋田市の誘致企業懇談会が9日夕、市民ふれあいプラザコムコムで開かれた。市内の誘致企業の関係者など22人が出席。県産業政策課デジタルイノベーション戦略室の羽川彦禄室長から「秋田県におけるデジタルイノベーションの推進について」と題する講演を聴いたほか、市や県、市商工会との情報交換も行った。
 市内に進出した誘致企業と意見や情報を交換することで、企業に対する支援や立地環境の整備など、今後の市の施策に反映させていくことがねらい。
 津谷永光市長は「最近、人手不足が言われている。人口減少もあるが、技術者を含めた人材が来てもらえない、という話を聞く。市としても、子育て支援や移住定住対策、雇用促進策など手を尽くしているが、満足いく状況にない。皆さんの意見を聞きながらより一層、力を入れていきたい」などとあいさつした。
 講演で羽川室長は、デジタルイノベーションについて「非常に幅広い意味で、ICT(情報通信技術)の導入・活用と理解いただければ」と説明。県の調査で「県内製造業は新技術に対し、関心はあるが導入方法がわからない」との結果が出たことなどを紹介した。
 その上で「県は、情報技術の活用推進や第4次産業革命などへの意識啓発、ICT人材の確保や育成などを重点に、施策に取り組む」と述べ、県内企業の先進事例を紹介しながら、進めている各種の施策について説明した。
 続いて、市の経済的な発展などを目指し、それぞれの立場から情報や意見を交換した。
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10月から幼保無償化 実費負担の副食費 北鹿3市町村は無料に

2019-09-30
 国の幼児教育・保育無償化が10月から始まる。幼稚園や保育園、認定こども園などを利用する3~5歳児と低所得世帯の0~2歳児の保育料が無償化される。保育料に含まれていた給食の副食(おかずなど)費は無償化から外れて実費負担となるが、年収360万円未満の世帯と第3子以降は国が費用を免除、360万円以上の世帯は県と市町村の助成で負担軽減を図る。北鹿地方では鹿角市、小坂町、上小阿仁村がこの助成に上乗せし、副食費も無料とする。
 国の制度で無償化となるのは、幼稚園や保育所、認定こども園などに通う3~5歳児と住民税非課税世帯の0~2歳児。認可外保育施設の利用は保育の必要性が認定された場合、3~5歳児は月額3万7000円を上限に、0~2歳児は住民税非課税世帯を対象に月額4万2000円までの利用料を無償化する。
 3~5歳児の幼保無償化から外れるのが、おかずやおやつなどの副食費。保育園ではこれまで主食費は実費徴収で、副食費は保育料に含まれてきた。国は年収360万円未満の世帯と第3子以降を対象に副食費を免除。年収360万円以上の世帯には、県と市町村が共同で行う「すこやか子育て支援事業」で、半額か4分の1を助成する。多子世帯など全額助成される世帯もある。
 北鹿の5市町村のうち、小坂町と上小阿仁村は助成をさらに上乗せし、副食費を無料にする。鹿角市は所得制限を設けるが、「市内の3歳児以上のほとんどの世帯が無料の対象となる」と説明。上小阿仁村の担当は「保育料が無償で、副食費が発生すると負担感がある。子育て世帯の支援として無料にすることに決めた」と話す。
 大館市で幼保無償化の対象となる3~5歳児は幼稚園や保育園、認定こども園、へき地保育所を利用する約1200人。子ども課によると、市立保育園では10月から副食費を月4500円に設定。主食はご飯を持参しているため、実費負担分は助成後の副食費となる。同課は「保護者には9月中旬に副食費助成の申請書とチラシを配布した。10月以降に負担増となる世帯はなく、制度を周知していきたい」と話した。

巨樹、古木に驚き 鹿角地域観光再発見 県北一の門杉など巡る

2019-09-30
門杉を見学する参加者(大円寺)
 鹿角市内に点在する巨樹や古木をバスで巡る学習会が29日、同市十和田、花輪地区で行われた。主催した十和田地域づくり協議会の地域観光再発見実行委員会(三上豊委員長)によると巨木巡りの企画は市内初といい、参加者がその雄姿に目を見張りながら由来や地域の歴史などにも理解を深めた。
 本年度「市民のチカラ事業『地域観光再発見』」の一環。タイトルは「市内の巨樹・古木を訪ねて」。森林や樹木、悠久の歴史を語る地域のシンボルとして、地域学習を兼ねて初めて実施した。
 地元鹿角をはじめ大館、北秋田から18人が参加。案内人は大湯郷土研究会副会長でもある三上さん。東北巨木調査研究会の五十嵐洋さん(大館市)が一般参加し、関連情報を提供した。
 大湯支所前で開会行事を行い、三上さんは「鹿角には藩政期に幕府巡見使が通った歴史街道が残っている。木を見るだけでなく、歴史も踏まえながら歩きたい」とあいさつ。
 この後、参加者はバスで移動し、大円寺の門杉(もんすぎ、大湯)、毘沙門神社のケヤキ(一本木)、左多六とシロ公園のイチョウ(下草木)、愛宕神社の大カツラ(級ノ木)、金澤家の大グリ(鶴田)、神明社の親杉(松山)、千手観音堂の大ケヤキ(大欠)の7カ所を訪ねた。
 このうち大円寺の門杉はスギでは県北一の大きさで、幹周り9㍍、樹高47㍍、推定樹齢500~600年。県の天然記念物に指定され、伝承では樹齢2000年ともいわれる。かつては2本で一対になっていたとされるが、藩政期中頃の山崩れで山側のスギが失われ、谷側のこのスギだけが残ったという。
 三上さんは木の特徴や由来、付近の文化財などを説明。参加者は熱心に耳を傾けていた。
 北秋田市の白川正信さん(73)は「こんなにでかいスギは見たことがない。来てよかった」と話し、雄姿を写真に収めていた。

大沢さん(大館)「復興のごう音」 ラグビーW杯日本大会 釜石で選手入場曲演奏

2019-09-30
選手入場曲を演奏する大沢さん㊥(釜石鵜住居スタジアム)=佐藤さん提供
 日本チームが優勝候補を破り国内を歓喜に沸かせている、ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会。25日、岩手県釜石市の釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアムで開かれたフィジー―ウルグアイ戦で、大館曲げわっぱ太鼓の奏者・大沢しのぶさん(44)=大館市=らが選手入場曲を演奏した。東日本大震災の被災地から太鼓を借り受け、「復興の音色」で大会の盛り上げに一役買った。
 大会のセレモニー担当者から出演の打診を受けたのは、茨城県出身の和太鼓奏者・寺門勝さん。寺門さんが東北ゆかりの大沢さんと、大館市内でワークショップなどを開く津軽笛奏者・佐藤ぶん太さんに声を掛け、3人に決まった。
 同スタジアムは、震災被災地で唯一のW杯会場で、復興の象徴とも言える場所。大沢さんは、同県陸前高田市の知人から直径約1㍍の平胴太鼓を借り受けた。青空の下、両国選手の入場時に「RWC2019アンセム」に合わせて大災害を経験した太鼓の音色をとどろかせた。続いて、選手や観客らが犠牲者に黙とうをささげた。
 試合開始前には会場周辺で、3人がゲリラ的におもてなし演奏したほか、観客への演奏体験や他バンドとのセッションなどで盛り上げた。
 大沢さんはこれまで、国内で開かれた国際スポーツ大会では、世界バレー(06年)開会式、U―20女子サッカーW杯(12年)の2度、演奏している。今回の観客は国内外の1万4000人余り。「一生に一度あるかないかの大きな国際大会。選手や関係者の緊張感、満員の観客の歓声や拍手は貴重な経験。復興はまだ半ばではあるが、今後も支援を続けていく気持ちを新たにした」と話した。
 日本チームは世界ランキング9位。初の8強入りを目指す中で28日、1次リーグA組第2戦で同2位のアイルランドを19―12で撃破した。10月5日にサモア、13日にはスコットランドと対戦し、上位2チームが19日以降の決勝トーナメントに進む。

パラリンピック 日本とタイ「絆の輪」を ボッチャ日本代表も 大館で市民と交流会

2019-09-29
交流試合でボッチャのタイ、日本両代表が白熱の攻防を繰り広げた(タクミアリーナ)
 2020年東京パラリンピックに向けた事前合宿で大館市に滞在しているタイのボッチャ・陸上競技両代表チームを迎えた「パラアスリートとの交流会」が28日、同市のタクミアリーナで開かれた。ボッチャのタイ代表と日本代表「火ノ玉JAPAN」が交流試合で世界トップレベルの技術を披露したほか、両競技のタイ選手19人が競技体験やゲームを通して来場者約150人と触れ合った。
 市主催。同市を訪れているタイ代表からはボッチャの選手7人とコーチ8人、陸上の脳性まひクラスの選手12人とコーチ7人らを招いた。27日から大館で合同合宿をしているボッチャ日本代表選手4人も参加した。
 開会式で福原淳嗣市長は「アスリートの技術、挑戦をする姿に触れてほしい。パラスポーツに親しむとともに、日本とタイの間に大きな絆の輪が芽吹くことを願う」とあいさつした。
 初めに16年リオパラリンピックのボッチャチーム戦で金、銀メダルを獲得したタイ、日本両代表が特別ルールの交流試合を実施。1―1で延長に突入した熱戦は、最終第3エンドで日本が1点を奪い2―1で勝利した。選手は投球でジャックボール(目標球)にぴたりと寄せたり、相手ボールをはじいてコースを空けたりして世界トップレベルの技術を披露。スーパーショットの連続に、会場からは歓声が上がった。
 来場者たちはボッチャ体験で両代表とプレーしたり、パラ陸上のタイ選手とリレーゲームをしたりして触れ合った。助言を受ける姿や記念撮影をする姿などが見られ、会場には笑顔が広がった。
 奥村史華さん(国際情報高1年)は「ボッチャの選手の技術はすごく、毎日練習すれば1番になれるんだと励まされたような気持ち。楽しかった。多くの人にパラスポーツを知ってほしい」と話した。
 ボッチャ日本代表主将の杉村英孝選手は「観客がたくさんいて緊張感があった。タイ代表と合宿をできたのは良い経験。初めて秋田に来たが、『すごいね』と声を掛けてもらった。応援を力に変えて頑張りたい」と語った。
 ボッチャ個人世界ランキング1位のタイ代表、ウォラウット・セーンアンパー選手は「日本代表と意見交換をできて良かった。皆さんと交流もできてとても楽しかった。(大館は)料理もおいしいし、また来たい」と笑顔を見せた。
 この日、市はタイ代表を応援するために作成した横断幕も公開した。東京大会の観戦ツアー企画も検討している。

機械操作やキノコ栽培 鹿角で親子7組 森林の役割に触れる

2019-09-29
ハタケシメジの菌床をプランターに入れる参加者(鹿角地域振興局)
 鹿角地域振興局の親子森林教室が28日、市内の森林などで開かれた。高性能林業機械の操作やキノコの菌床栽培を体験し、林業への理解を深めた。
 森林を理解する事業として、植林や森林内の散策など行ってきた。さらに理解を深めるため、樹木がどのように利用されているかを知り、山の恵みを実感する機会にしよう、と今回の教室を計画した。
 鹿角地域をはじめ大館市、北秋田市から7組、14人の親子が参加した。花輪の振興局庁舎に集合し後、大湯地内の森林に移動、プロセッサとフォワーダの高性能林業機械による玉切りや集材の作業を見学し、操作を体験した。
 作業体験の後は、振興局に戻り、キノコの役割を学んだ。昆虫や植物の成長に大きく貢献しているキノコ。県林業研究研修センターの菅原冬樹部長から分かりやすく説明を受けた。
 実際に、ハタケシメジの栽培に挑戦。プランターに菌床を入れ、土で覆う作業を行った。振興局の担当者によると、来月には食べることができまでに成長するという。参加者はプレゼントとして自分が作業したプランターを自宅に持ち帰った。
 市内から、母親と参加した菊沢榮太さん(6)は、「機械の操作は木を切ることができて、面白かった」と話し、キノコの菌床をプランターに入れながら、成長を楽しみにしている様子だった。
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