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秋の内陸路を力走 1319人ゴール目指す 秋田内陸100㌔マラソン

2018-09-24
ゴールを目指して力走する選手たち(北秋田市比立内)
 2018北緯40度秋田内陸リゾートカップ100㌔チャレンジマラソンが23日、仙北市角館―北秋田市鷹巣間で行われた。50㌔と100㌔の両部門に1319人が出走。全国各地から参加したランナーが険しい峠や田園地帯を越えてゴールを目指し、自らの限界に挑んだ。
 周辺市町村やボランティアなどでつくる実行委員会(佐藤征太郎会長)が主催した。今年は2部門に計1447人がエントリー。当日の出走は100㌔の部986人、50㌔の部が333人。
 100㌔の部は午前4時30分に仙北市角館交流センター前で号砲が鳴った。50㌔の部は10時30分、北秋田市阿仁農村環境改善センター前を出発。主に国道105号を通り、ゴールの北秋田市交流センターを目指した。
 両市の境目では標高差約350㍍の大覚野峠が待ち受け、100㌔の部の選手を苦しめた。50㌔の開始時刻が近づくにつれ日が差し込み、午後には25度近くまで上昇。選手たちは額や肩に汗を光らせながらコースを駆け抜けた。
 コースにはエイドステーションと呼ばれる公設の休憩所20カ所や、地域住民有志による私設エイドが設けられ、水や果物などを提供した。同市米内沢エイドでは昨年に続き「ババヘラ」の無料提供が行われ、人気を集めていた。
 沿線では地域住民や市外から訪れた観戦客がランナーの勇姿を見守った。中には太鼓やマラカスを演奏したり、手書きのメッセージを書いたボードを手に応援したりするグループも。選手たちは「頑張れ」「もう少しだよ」という声援に応えるように歩を進めていた。

ベスト4決まる ドームで熱戦開幕 本紙創刊100周年記念北鹿中学新人野球

2018-09-23
1回戦鷹巣―大館東、大館東は4回、佐々木羚が3点目となるスクイズを決める(ニプロハチ公ドーム)
 北鹿新聞創刊100周年記念第64回北鹿中学校新人野球大会(北鹿新聞社、ニプロハチ公ドーム共催、大館北秋田中学校体育連盟、鹿角中学校体育連盟、大館市教育委員会後援)は22日開幕し、初日は大館市のニプロハチ公ドームで1回戦4試合を行った。終盤の攻撃でたたみ掛けた合川は花輪一に逆転勝ち。大館東は鷹巣の反撃を寄せ付けず、大館一も投手戦をものにして下川沿を下し、それぞれ完封勝ちした。森吉は2度の大量得点で主導権を握り、八幡平にコールドで快勝。4強が出そろった。最終日の23日は準決勝、決勝を行う。
  ◇1回戦 【ニプロハチ公ドーム】
花輪一 1010300 5
合 川 100331× 8

 ▽三塁打=兎澤(花)小野寺、相馬(合)▽二塁打=斉藤(花)田中(合)▽暴投=合川4▽ボーク=花輪一1▽審判=谷地田、長崎、遠藤、庄司
鷹 巣 0000000 0
大館東 000311× 5

 ▽二塁打=石田(鷹)能登谷2(大)▽併殺=大館東1▽審判=若松、齋藤、田中、山木
下川沿 0000000 0
大館一 000100× 1
 ▽二塁打=髙清水(下)伊藤(大)▽審判=遠藤、庄司、桜田、多賀谷
森 吉 25522 16
八幡平 00000  0

     (5回コールド)
 ▽二塁打=戸沢(森)▽暴投=八幡平5▽野選=八幡平1▽審判=田中、多賀谷、山木、若松

穀物乾燥調整施設が完成 鹿角市の用野目ファーム 省力・低コスト化に期待

2018-09-23
乾燥調整施設の竣工式(鹿角市花輪用野目)
 鹿角市花輪の農事組合法人「用野目ファーム」(工藤義哉代表理事、会員48戸)が地元の用野目地区に整備した乾燥調整施設の竣工(しゅんこう)式が22日、現地で行われた。関係者約60人が作業の省力化や低コスト化が図られる拠点施設の完成を祝い、さらなる生産振興に期待した。
 同法人は2003年に設立。水稲と大豆を主作物としているが、乾燥調整作業はこれまで、会員が個々で所有していた機械設備を使いながら分担して行っていた。今回はこれらを1カ所に集積することで、省力化、低コスト化を図ろうと、新施設を整備した。
 鉄骨造1部2階建て、延べ床面積479平方㍍の施設内に乾燥機などを備えている。総事業費は約1億2000万円。農林水産省の産地パワーアップ事業を活用し、国から2分の1、市から12分の1の補助を受けた。同事業は地域の営農戦略として定めた産地パワーアップ計画に基づいて実施する、産地の高収益化、生産・集出荷の効率化に向けた取り組みを総合的に支援するもの。
 同法人では来年度の栽培面積について、水稲は本年度から10㌶増の60㌶、大豆は7㌶増の20㌶にそれぞれ拡大する計画。
 工藤代表理事(70)は「最近、担い手がいなくてリタイアする近隣の農家が増えているが、今回の施設整備を機に、少しでも耕作放棄地をなくしていきたい」と抱負を話した。

「ねこっこ」ありがとう 内陸線で間もなく運行終了 ファンにさよなら会

2018-09-23
10月上旬で運行終了するねこっこ列車(阿仁合駅)
 秋田内陸縦貫鉄道の期間限定車両「ねこっこ列車」の運行終了が間近に迫っている。角館―阿仁合間を運行した22日、車内や角館駅ホームでさよなら会が行われた。運行は10月上旬まで。
 ねこっこ列車は仙北市地域おこし協力隊の折笠靖子さん(41)が提案し、今年のネコの日(2月22日)から期間限定で運行。車両正面にネコの顔のラッピングが施されているほか、車内にネコのイラストや写真を掲示している。
 1カ月ほどの限定車両だったが、乗客からの好評を受けて運行期間を2度延長。折笠さんによると、SNS(会員制交流サイト)を通じて愛知県から訪れた人もいたといい、特徴的な外観の車両が愛好家や地域住民から親しまれていた。
 この日は角館発阿仁合行きの列車にねこっこ車両を増結して運行。内陸線のマスコットキャラクター「じゅうべぇ」やご当地キャラクターもさよなら会に駆けつけた。発車前の角館駅ホームでは、車両と写真撮影ができる時間が設けられ、乗客が撮影を楽しんだ。
 乗客には列車の限定ポストカードが記念品として贈られたほか、特別グッズも販売。列車の窓には「ありがとう」と書かれた紙が貼られ、乗客への感謝の気持ちを伝えた。
 提案者の折笠さんは、「当初は予定していなかった夏景色を走るねこっこ列車を見れてうれしかった」と話していた。
 車両は10月上旬まで運行する予定。運行終了後は車両の改装工事が行われ、「犬っこ列車」へと生まれ変わる。

石田邸、大館市に寄付 25日に贈呈式 バラ園含め観光活用

2018-09-22
大館市に寄付されることになった石田邸(三ノ丸)
 大館市の名誉市民第1号で、労働大臣などを務めた石田博英元衆院議員(1914~93)の邸宅と土地が市に寄付されることになった。8月に死去した石田よし夫人の生前からの意向で、遺族が25日に市役所を訪れて目録を贈呈する。「石田ローズガーデン」として市民に親しまれ、市は引き続き貴重な観光資源として活用する方針。
 同市字三ノ丸の邸宅は1957年建築で79年に増築した鉄筋コンクリート造2階建て、延べ床面積255平方㍍。土地は3255平方㍍で、このうち住宅部分を除いたローズガーデン2306平方㍍はこれまで市が借り受けていた。約500種のバラはすでに寄贈されており、95年7月から市管理となっている。
 博英氏は47年の衆院選で旧秋田1区から立候補し初当選。内閣官房長官や労働大臣、運輸大臣などを歴任した。よし夫人は博英氏の死去後もバラ園のある自宅で暮らし、今年8月11日に101歳で亡くなった。市によると、生前から観光振興の用途指定で寄付する意向を示し、贈呈準備を進めていたという。25日は遺言執行者で次女の利光京子さんから福原淳嗣市長に目録を手渡す。
 石田邸は、漢学者で開国論「三策」を執筆した狩野良知(1829~1906)や、良知の次男で京都帝大文科大学長を務めた狩野亨吉(1865~1942)の生家跡でもあり、入り口付近に案内標柱が立てられている。
 ローズガーデンでは10月6日から3日間、大館バラまつりシーズン2が開かれる。6月のシーズン1に比べ花数は少ないが、寒暖の差が大きくなる秋のバラは一段と色鮮やかで香りが強くなるという。開場時間は午前9時から午後5時。
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ライリーさん(花輪二)中学生民謡日本一 鹿角市初の快挙 「魅力伝えていきたい」

2018-08-28
「中学生民謡日本一」を報告するライリー咲菜さん㊧(市役所)
 2018年度「民謡民舞少年少女全国大会」(11、12日・東京都)のコンクール民謡中学生の部で鹿角市花輪第二中学校3年、ライリー咲菜さん(15)が優勝し、「中学生民謡日本一」の称号を手にした。24日は市役所を訪れ、児玉一市長に優勝報告を行った。「中学生民謡日本一」は県内で3人目、鹿角市では初の快挙。
 大会は日本民謡協会が毎年開催。民謡個人は小学1・2・3年生、同4・5・6年生(民謡小学生日本一決定戦)、中学生(民謡中学生日本一決定戦)の3部門がある。
 ライリーさんは入賞できなかった一昨年に続いて2回目の挑戦。全国各地区の予選を突破した実力者54人が出場した中学生の部で頂点に立った。
 小さい頃から歌っているという曲「秋田長持唄」で挑み、「自分も結婚式で歌えたらいいなと思いながら」抑揚などに気を付けて歌い上げた。
 ライリーさんは、歌手で民謡指導者の祖母・木村春子さん(69)=花輪=に誘われ、6歳から民謡を習っている。この民謡教室「ファミリアはるこ」は16年度に弟・ライリー大仁さん(花輪二中2年)、17年度にいとこ・木村千翔さん(花輪北小6年)と2年連続で小学生日本一を輩出しており、互いに切磋琢磨(せっさたくま)しながら練習に励んできた。
 ライリーさんは「民謡は残していかなければいけない日本の文化だと思う。私は日本とアメリカのハーフだけど、日本の文化に関われてうれしいし、ハーフでも歌える民謡の魅力を伝えていきたい」と話した。将来はモデルか女優志望といい、映画「デイアンドナイト」にも子役として出演した。
 児玉市長は優勝を喜びながら「ぜひ鹿角のことを発信してほしい。民謡も忘れないでやって」と今後の活躍に期待した。
 小学4・5・6年生の部で7位の木村千翔さん、10位の浅水春華さん(花輪北小6年)も同行し、入賞を報告した。

ふるさと大使キティちゃん 全児童生徒にバッジ 北秋田市

2018-08-28
津谷市長㊧からバッジを着けてもらう女子児童(合川小)
 北秋田市のふるさと大使「ハローキティ」(キティちゃん)をより身近に感じてもらおうと市は27日、市内小中学生1827人にオリジナルデザイン付きバッジを贈った。
 本年度の大使就任以降、キティちゃんの絵柄と大太鼓、アジサイ、クマゲラなどを組み合わせたオリジナルデザインを制作。そのデザインを使ってバッジを作った。白地の丸形で直径5・5㌢。非売品で、過去のイベントで配布したり市職員が着用したりしているだけという。
 27日、合川小(村上光明校長)で贈呈式が行われた。津谷永光市長が児童代表・三浦光さん(1年)の胸元にバッジを着けて「休みの日や学校と関係のない日に着けてください」と述べた。三浦さんは「キティちゃんがふるさと大使になってうれしいです。大切にします」と礼を述べた。
 市によると、バッジは市内の小学生1158人と中学生669人に贈るほか、合川地区に短期留学中の児童27人にも寄贈する計画。

大館の教育、文化をPR 「サマースクール」始まる 留学や移住、将来に期待

2018-08-27
東京、大館の児童が交流を深めた自然科学体験教室(大館市中央公民館)
 大館市教育委員会が首都圏在住の親子を対象に初企画した「サマースクール」が26日、市内で始まった。大館の教育や文化を全国発信する狙い。初日は東京都の小学生と保護者10組20人が市内小学校の取り組みを学んだほか、地元児童と自然科学体験教室で交流を深め、大館について興味を深めた。
 本県の高い学力が注目され、大館の「ふるさとキャリア教育」が全国的に高い評価を受ける中、「教育の産業化」構想の一環として企画。将来的な教育留学や移住定住にもつなげるため親子参加型とした。
 29日までの3泊4日の日程で、曲げわっぱ作りやきりたんぽ作り、秋田犬見学などを設定。2017年度、優れた教育活動の実践団体等を表彰する「博報賞」に選ばれた花岡小の授業参観も盛り込んだ。農家民宿にも宿泊でき、田舎暮らしや大館の特徴を体感できる内容にした。
 参加希望者を募ったところ、あっという間に定員に達する人気ぶり。東京都の小学1~4年生と保護者計20人が参加を申し込んだ。この日に大館に到着し、各種体験をスタートさせた。
 始めに釈迦内小で開始セレモニーを実施。高橋善之教育長は「都会の皆さんにゆっくりとした時間、自然との生活を体感してほしい。大館を『第二のふるさと』と思ってもらえれば」とあいさつした。
 参加者は同校で「釈迦内サンフラワープロジェクト」の取り組みについて説明を受け、一部作業を体験した後、中央公民館に移動。東京の児童は全国的に人気の自然科学体験教室「ダヴィンチ☆マスターズ」を受講した。大館の小学1~3年生38人と共に、砂ができるまでの過程、科学者の仕事について学び、互いに交流しながら知的好奇心を高めた。
 一方、東京の保護者は、山本多鶴子教育監の講話で大館の教育について学んだ。地元の保護者との情報交換も行った。
 来館した親子は大館での体験に期待を抱いている様子。澤田直樹さん(7)=世田谷区=は「秋田には初めて来た。緑が多い印象。温泉が楽しみ」と話した。渡辺聖子さん(37)=調布市=は「秋田の教育は素晴らしいと聞き、ぜひ見たいと思った。先生や地域住民がどんな思いで子どもと接しているか知りたい」と目を輝かせた。
 この日は市内の農家民宿4軒に分かれて宿泊した。27日は曲げわっぱ作り、野外炊飯、川遊びなどを行う予定。

縄文遺跡群「力合わせ魅力発信」 北秋田市でシンポジウム 4道県の小学生が発表

2018-08-27
4道県の遺跡について小学生が発表したシンポジウム(コムコム)
 北秋田市縄文子どもシンポジウムが26日、市民ふれあいプラザコムコムで開かれた。北海道と北東北3県の小学生が自分たちの地域にある遺跡について発表し、遺跡の保護や活用法を探った。
 世界文化遺産への登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成する17遺跡のうち、伊勢堂岱遺跡を有する北秋田市教育委員会が初めて開催。伊勢堂岱遺跡ジュニアボランティアのほか、3道県から招いた小学生が地元の縄文遺跡や文化財について発表した。
 発表者は各市町の教育委員会と小学生の計9人。遺跡群から大船遺跡(北海道函館市)、是川石器時代遺跡(青森県八戸市)、御所野遺跡(岩手県一戸町)、伊勢堂岱遺跡(北秋田市)の4遺跡を中心に発表。職員が遺跡の概要を紹介し、小学生がガイド活動や学習の成果を話した。
 杉本よし埜さん(八戸市根岸小5年)は是川地区の風張遺跡で発見された国宝「合掌土偶」を紹介した後、「同世代の人や外国人など多くの人を縄文ファンにしたい。一緒に力を合わせて、魅力を発信していきましょう」と呼び掛けた。
 北秋田市からは田村緋咲さん(鷹巣東小6年)が遺跡の魅力やジュニアボランティアの活動内容を発表。夏休みや大型連休中のガイド活動、サケの稚魚放流、活動報告会を兼ねたシンポジウムの開催などを挙げ、「これからも心を込めて一生懸命ガイドをしていきたい」と述べた。
 コメンテーターを務めた伊勢堂岱縄文館の中嶋俊彦館長は「自分たちの身近にある遺跡を知り、愛し、関わることが大切。これからも遺跡の素晴らしさを語り継ぐ語り部の役割を担ってほしい」と期待を込めた。

行く夏惜しみ優雅に 鹿角 「花輪町踊り」始まる

2018-08-27
はやしに合わせて踊る人たち(舟場元町)
 鹿角市花輪に初秋の気配を感じさせる県指定無形民俗文化財「花輪の町踊り」が25日夜、花輪中心部で開幕した。初日は舟場元町で行われ、老若男女がはやしに合わせて優雅な踊りを披露した。
 町踊りは幕末に江戸から伝わったとされている。小粋な江戸情緒と優雅な手ぶり、緩急に富む踊りが特徴。花輪の中心部を最も熱くさせる「花輪ばやし」の終了から中秋の名月の頃まで、花輪ばやしの参加町内を会場に繰り広げられる。
 初日の25日は、交通規制を敷いた県道で行われた。午後7時すぎに子どもの部がスタート。引き続き、8時すぎから大人の踊りが始まった。
 会場にはちょうちんがともり、幻想的な雰囲気。三味線、笛、太鼓による「本ばやし」「ぎおん」「かごまる」「甚句」などの伝承曲が演奏される中、浴衣やはんてん姿の踊り手は、細長い輪になって踊った。
 沿道には家族や住民が訪れ、伝統行事を楽しみながら、行く夏を惜しんでいた。予定では9月12日の舟場町まで続く。
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「平和希求し友好発展を」 花岡事件 大館市で慰霊式

2018-07-01
慰霊碑前で紙を燃やし、犠牲者の冥福を祈る遺族(十瀬野公園墓地)
 太平洋戦争末期に強制連行された中国人が多数犠牲になった「花岡事件」の殉難者慰霊式が30日、大館市花岡町の十瀬野公園墓地で行われた。中国の遺族や市民ら約230人が参列。日中平和友好条約締結から40年となる節目に、両国の友好と世界の恒久平和を願った。
 市主催。事件から今年で73年を迎え、中国からは子、孫世代の40~70歳代の遺族5人、紅十字会員5人ら計13人が来日。中国大使館関係者、通訳らを含め18人が出席した。
 中国人殉難烈士慰霊の碑前に設けられた祭壇に、福原淳嗣市長が殉難者名簿を奉納。式辞で「事件の地に生きる私たちには悲惨な事実を風化させぬよう後世に語り継ぎ、平和を希求していく責務がある。日中平和友好条約締結40周年に当たり、今一度過去を振り返り、日中の友好をますます発展させていかなければならない」と力を込めた。
 遺族を代表して汪(オウ)孔秀(コウシュウ)さん(70)=山東省=は「戦争に反対し、平和を愛することは両国民の願望。われらは歴史を牢固(ろうこ)に刻み、歴史をかがみとし、中日子々孫々の友好のため、世界の永久平和のためたゆまず努力する」と述べた。遺族の王(オウ)士仁(シジン)さん(56)=山東省=と佐藤久勝市議会議長の献水の後、参列者が順に献花した。
 式後には遺族らが紙を燃やす中国の風習に従い追悼。大きな泣き声を上げる人もおり、悲しみに暮れた。碑に刻まれた家族の名前を手でなぞる姿もあった。
 祖父を花岡で亡くした王さんは初めて来館した。29日に花岡平和記念館で見つけた祖父の死亡診断書を公開し「(事件について)ずっと考え悩んできた。きょうここに立ち、悲しい思い。祖父には『苦労したね』と伝えた。日本の人々は友好的だ。しかし、なぜ祖父は亡くなったのか。しっかりした回答がほしい」と願った。
 【花岡事件】1944(昭和19)年から45年にかけ、大館市花岡の旧鹿島組花岡出張所に986人の中国人が強制連行され、河川改修工事などに従事。同年6月30日夜、飢えや暴行に耐えかねて一斉蜂起したが鎮圧されたとされる。強制労働や拷問などで亡くなった人は400人を超えた。

為三メロディー歌い継ぐ 北秋田市「浜辺の歌音楽館」 市民に愛され30周年

2018-07-01
記念合唱団が行われた浜辺の歌音楽館30周年記念式典(浜辺の歌音楽館)
 北秋田市出身の作曲家・成田為三の功績を紹介する北秋田市米内沢の浜辺の歌音楽館(長岐孝生館長)の開館30周年記念式典が30日、音楽館で行われた。合唱グループや市民らでつくる記念合唱団が「浜辺の歌」や「秋田県民歌」などを高らかに歌い上げ、故郷に為三メロディーを響かせた。
 作曲家として日本の音楽史に大きな足跡を刻んだ成田為三を顕彰する施設として1988年にオープン。自筆の楽譜など貴重な資料が展示され、作曲家としての成田為三の歩みを知ることができる。
 顕彰活動の一環として地元の児童生徒でつくる浜辺の歌音楽館少年少女合唱団も結成されており、定期的にコンサートを開くなどして為三メロディーを歌い継いでいる。
 式典には開設100周年記念で発車メロディーを「浜辺の歌」にしたJR辻堂駅100周年事業実行委員会、辻堂駅がある神奈川県藤沢市の関係者らも出席。100周年記念事業には浜辺の歌音楽館少年少女合唱団が出演して「浜辺の歌」を披露している。
 津谷永光市長は「為三先生が残した情緒豊かで感動と癒やしを与えてくれるメロディーは地域にとって大きな財産。より多くの人に愛され、親しまれる音楽館にしたい」などとあいさつした。
 黒澤芳彦市議会議長、藤沢市の鈴木恒夫市長の祝辞に続いて、辻堂駅開設100周年事業実行委員会から音楽館に寄贈された大型置時計の除幕が行われた。
 開館30周年記念合唱は、成田為三を模した精巧な人形などが展示されている音楽館2階の特設ステージで行われた。約70人の市民らで構成された合唱団が「浜辺の歌」「かなりや」「秋田県民歌」を高らかに歌い上げ、出席者から大きな拍手が送られていた。

大湯環状列石 ガイドの高齢化、減少に対応 担い手養成へ講座

2018-07-01
史跡ガイドの実演見学などが行われたサポーター養成講座(大湯環状列石)
 鹿角市十和田の国特別史跡・大湯環状列石のボランティアガイドとして遺跡の魅力を発信するサポーターの養成講座が30日、同遺跡などで始まった。有志で構成する「大湯ストーンサークル・ボランティアガイドの会」(川口仁人代表)の会員の高齢化などを背景に、市教育委員会が十数年ぶりに開催。受講者は最終回の8月25日、同遺跡で開かれる縄文祭で来場者向けのガイドに取り組み、成果を披露する予定。
 ボランティアガイドの会は2002年に発足。会員はピーク時に40人近くいたが、高齢化等に伴い減少し、現在の登録会員は15人。このうち実際にガイド活動を行っているのは5人で80歳代が中心という。
 大湯環状列石を含む北海道・北東北の縄文遺跡群が世界遺産登録を目指している状況も踏まえ、市教委がサポーター養成講座を開催した。
 受講者は20~60歳代の男性6人で鹿角市4人、小坂町2人。「展示ホール案内」と「遺跡案内」の2コースがあり、6人とも両コースを受講する。日程は各コース全4回。
 初日は大湯ストーンサークル館で開講式を行い、阿部美沙子館長がボランティアガイドの会の現状に触れながら「縄文遺跡群が国内推薦候補に見込まれた場合、(大湯環状列石を訪れる)お客さまが増え、それに伴いガイド要請も増加すると推察されるが、現在の人数では対応できなくなる状況が予想される」と養成講座の開催経緯を説明。「できればボランティアガイドの会に入会し、会を盛り上げていただきたい」と呼び掛けた。
 続いて参加者が展示ホールや遺跡を回りながら会員の高木豊平さんによるガイドの実演を見学。その後の基礎講座では同館職員の赤坂朋美さんからガイドの心得やポイント、遺跡の概要などを熱心に学んだ。
 尾去沢の小板橋樹一郎さん(65)は「定年退職で仕事が一段落したので受講した。(ストーンサークル館講座の)縄文夜学にも参加していたので教えてもらったことを役立てていきたい」と話していた。
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