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来年の登録、高まる期待 縄文遺跡群 世界遺産シンポジウム Zoom使用 北鹿3カ所で開催

2020-11-29
世界遺産登録へ期待を込めたシンポジウム(大湯ストーンサークル館)
 秋田縄文遺跡世界遺産推進シンポジウムが28日、ウェブ会議システム「Zoom」を活用して行われた。東京大学名誉教授の西村幸夫さんが基調講演し、遺跡群の特徴などを説明。北鹿地域3カ所をつないで開かれ、来年夏にも予定されているユネスコ世界遺産委員会の審査結果に期待を込めた。
 シンポジウムは鹿角市の大湯ストーンサークル館、北秋田市のコムコム、大館市の中央公民館をつないで開かれ、大湯ストーンサークル館には地元市議、歴史愛好家など約40人が参加した。
 主催した北東北歴史懇話会の藤盛紀明会長は「いよいよ世界遺産登録が近づいてきた。登録へ向けた最後の一押しとなるシンポジウムだ」とあいさつ。鹿角市の児玉一市長、北秋田市の津谷永光市長がビデオメッセージを寄せた。
 講師の西村さんは、日本イコモス国内委員会委員長。「北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録について」と題して講演した。今後の日程について、来年5月ごろに諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)の勧告があり、6月ごろには登録の可否を審査するユネスコ世界遺産委員会が開かれるとの見通しを示した。
 コロナ禍における取り組みとして、西村さんは「海外や遠くからの観光客は見込めない。コロナ後に備え、地元の人たちが遺跡の価値をきっちりと理解し、発信できるようにしてはどうか」とアドバイスした。
 県教委の新海和広さんが遺跡群の価値を説明し、「1万年以上継続した採集、漁労、狩猟による定住は、その過程と精神文化の発達を表し、農耕以前における人類の生活の在り方を示す普遍的な価値を持つ」と指摘した。北秋田市教委の榎本剛治さん、鹿角市教委の赤坂朋美さんもそれぞれ遺跡を説明した。
 

米新品種「サキホコレ」 先行提供を開始 県のキャンペーン 北鹿の宿泊施設でも

2020-11-29
「サキホコレ」と「あきたこまち」を食べ比べる客(ふるさわおんせん光葉館)
 2022年秋の市場デビューを目指す秋田米新品種「サキホコレ」の先行提供キャンペーンが28日、始まった。名称周知とPRのために県が実施するもので、県内外の宿泊施設等25カ所で宿泊客や一般客に試食してもらう。北鹿地方の一部施設でも料理と共に提供され、早速「あきたこまち」との食べ比べを楽しむ客の姿が見られた。
 県が新たなブランド米として開発した「サキホコレ」は、本県産米の主力「あきたこまち」より成熟期が遅い晩生種で、いもち病に強く、高温による品質低下も少ない。▽白さとツヤが際立つ外観▽粒感のあるふっくらとした食感▽上品な香り、深い甘み―が特徴。
 名称は県が4~5月に公募し、国内外から25万893件の応募が寄せられた。専門家らの選考で絞り込まれた最終候補6案から、佐竹敬久知事が「サキホコレ」を選定し、17日に発表。「秋田の地力から生まれた小さな一株が誇らしげに咲き広がって、日本の食卓を幸せにしてほしい」との願いが込められている。
 PRのため県は28日から、県内の宿泊施設22カ所、東京都内の飲食店など3カ所でご飯を試食してもらう先行提供キャンペーンを開始。期間は12月28日まで。北鹿地方では大館市、鹿角市、北秋田市の5施設で味わうことができる。
 このうち、大館市新綱の温泉旅館「ふるさわおんせん光葉館」(小林薫社長)は県から打診を受け、一般客用の日替わりランチ、宿泊客用の朝食で「サキホコレ」と「あきたこまち」を1杯ずつ提供することにした。
 初日は4人が日替わりランチを予約。ご飯を食べ比べ、違いを楽しむようにじっくり味わう姿があった。同市長木川南の男性(66)は「どんな味か興味があった。一粒一粒がはっきりしていて、口に入れると甘みを感じておいしい。食べやすかった」と話した。
 常連客らの関心も高い様子で、小林社長は「販売前にこまちと食べ比べできる機会なので、ぜひ味わってほしい」と語った。
 「サキホコレ」と「あきたこまち」を各1杯提供する日替わりランチは、肉料理か魚料理、秋野菜、みそ汁、小鉢数種類がついて税込み880円。前日夕方までに予約が必要。12月13日までの期間限定。問い合わせは同施設(電話0186・48・4295)。
 このほか県は28日から、県内のスーパーや米穀店、首都圏と中京・関西圏の米穀店など77カ所でサンプル米を配布するキャンペーンも始めた。北鹿地方でもイオンスーパーセンター大館店など3カ所で行う。
 各キャンペーンの対象施設・店舗、日程などは秋田米ウェブサイト「ごはんのふるさと秋田へ」に掲載されている。
 

高校生「働く場、遊び場少ない」 移住者「人温かくストレスない」 北秋田市「市長と語ろう」

2020-11-29
高校生と移住者、市長が意見を交わしたタウンミーティング(コムコム)
 北秋田市の「市長と語ろう! タウンミーティング」が28日、市民ふれあいプラザコムコムで開かれた。同市在住の高校生8人が日頃感じることや改善方法などを津谷永光市長へ提案したほか、移住者2人の目線で見る市について理解を深め、将来の北秋田市の在り方を探った。
 高校生を対象としたタウンミーティングは3年前から開催。今年は移住者と高校生が互いに市の魅力などを語ることで、新たなつながりを生み出そうと実施した。
 参加者は秋田北鷹、大館鳳鳴、能代の3高校に通う生徒8人と、阿仁地区に夫婦で移住した張了了さん、市の地域おこし協力隊員として移住定住促進に取り組む斎藤美奈子さんと津谷市長。コーディネーターは市出身の武田昌大さんが務めた。住民ら約40人が来場した。
 高校生は市の魅力について、人の温かさや農業などの1次産業を挙げる一方、「働く場所や若者が遊べるところが少ない」「市から出て行く人が多い」と課題を述べた。このほか「鷹巣駅をSNS映えスポットにする」「移動販売や街中、病院への送迎車を用意する」などの具体的な提案も行った。
 移住者に対して高校生が質問する場面では、「出身地と北秋田市のどちらが住みやすいか」と質問が上がった。中国・上海市出身の張さんは「北秋田市は人が温かく、ストレスを感じない」と市で暮らして感じた長所を語った。斎藤さんは高校生に対して「地元から離れると魅力や大切さが分かる。若いうちにさまざまな文化や習慣に触れてみて」と呼び掛けていた。
 津谷市長は「皆さんが普段の生活の中で市の問題点を把握したり、将来に向かって考えたりしていると分かった」と述べ、「市を持続させるためには皆さんの力が必要。将来を担う小中高生が一緒になってまちづくりに参画してもらえる施策を展開していきたい」とまとめた。
 

鹿角市12月議会 旧鹿角パークホテル 改修費3億円など補正予算 賛成多数で可決 

2020-11-28
一般会計補正予算は賛成多数で可決した(鹿角市役所)
 鹿角市の12月定例議会は27日開会し、2019年度各会計決算6件を全会一致で認定したほか、上程議案35件中10件を原案通り可決した。このうち旧鹿角パークホテル再開を支援する補助金3億円を盛り込んだ一般会計補正予算は一部議員から「金額が大きい」と異論が出たが、起立採決の結果、賛成多数で可決。児玉一市長は「私の市長としての政策で、一つの企業誘致だと認識している」とし、理解を求めた。
 一般会計補正予算は歳入歳出それぞれ10億6489万円を追加し、総額を230億9351万円とするもの。旧パークホテルの営業再開に向け、市が改修工事費3億円を負担する中心市街地中核ホテル再生支援事業補助金は、一日も早い再開を目指すため、同補助金とGIGAスクール整備事業費のみを計上する第10号補正として初日に採決した。
 旧パークホテルの新たな経営体は先月設立された鹿角プランニング。社長の佐藤順英(ゆきひで)氏(64)は鹿角市出身。福島県で発電所のプラント関連工事などを手掛ける会社を経営している。市がホテル再開を打診したところ、快諾した。
 再開にあたっては老朽化した施設の改修が必要で、全体工事費は約7億2000万円。このうち3億円を市が補助することとし、17日の市議会全員協議会で説明した。来年3~4月のプレオープン、同6月のグランドオープンを予定する。従業員は25~30人(うち正社員12人程度)の見込み。
 質疑では無会派の吉村アイ、田口裕、戸田芳孝の3議員が補助金額の妥当性やホテル経営の見通しなどについて、当局の見解をただした。
 阿部一弘副市長は「補助金の3億円は結果的に工事費を通じて市内経済に還元される。旧パークホテルの周辺への経済波及効果は年約5億8000万円と非常に大きく、交流人口の拡大や雇用、景観、地価など総合的に鑑みて公益性が高いと判断した」と強調。
 花海義人産業部次長は「鹿角プランニングの役員は8人構成。事業計画を確認したが、うまくいくだろうと判断した。3年目に黒字化を見込んでいる」と説明した。
 児玉市長は「補助金額が高いか安いかは、この後で結果が出るものと思っている。せっかく来てくれる会社なので成功するよう、みんなで温かくお迎えしたい」との考えを示した。
 その上で、安保誠一郎議員(無会派)は▽補助金が巨額でその内容が示されていない▽所管の常任委員会で十分な審査がなされていない▽コロナ対策を最優先すべき―の三つの観点から、一般会計補正予算に対する反対討論を述べた。
 これに対し、栗山尚記議員(鹿真会・公明)は「民間による事業再開という、これ以上ないチャンスを逃すことのないよう、市として最大限の支援を行うのは当然のこと」、中山一男議員(清風会)は「ホテルの再開が遅れるほど地域経済へのダメージは大きくなる。スピード感を持って早期着工し、オープンすることが必要」と賛成討論。議長を除く起立採決の結果、賛成12、反対4の賛成多数で可決した。
 上程したのは予算関係3件、条例関係8件、指定管理者の指定案4件、過疎地域自立促進計画の変更案、市道路線の認定案各1件の議案17件、規約を一部変更する専決処分の報告1件。
 このうち一般会計補正予算や工事請負契約変更6件、特別職、議員、一般職の期末手当を引き下げる条例改正3件の計10件を可決。議案25件と陳情5件を常任委員会に付託し散会した。会期は12月17日まで。

 

混戦の中、運動最終日 上小阿仁村長選挙 あす投票 激しい舌戦が続く

2020-11-28
上小阿仁村長選挙のポスター掲示場
 中田吉穂村長の死去に伴って24日に告示された上小阿仁村長選挙は、29日に投開票が行われる。前職と新人の一騎打ちとなり、村内の各所で激しい舌戦を展開。混戦が続く中、運動期間の最終日を迎えた。
 立候補したのは届け出順に、前職で返り咲きを狙う農業の小林悦次候補(66)=五反沢字五反沢=と、前村議会議長の新人で会社員の小林信候補(59)=小沢田字釜渕=の、いずれも無所属の2人。
 小林悦次候補は、村職員や村長の経験をアピールしながら「村長不在の非常事態を早急に正常化する。村長の経験を生かしてすぐに、対応することができる」などと訴え。年金生活者への支援やインフルエンザ予防接種無料化のほか、第2弾の給付金支給などを公約に掲げている。
 小林信候補は、村議会議長などの政治経験をアピール。「村は危機的状況。立て直すには住民と行政、議会が一つになることが大切」と訴えるとともに、「幼児教育と保育環境の充実」や「高齢者の生活支援の充実」「事業所支援と働く場の充実」などの実現を目指すとしている。
 同村の村長選挙は、1983年から連続6期を務めた故北林孝市氏が勇退した2007年の選挙以降、4回連続で村長が交代する激しい選挙が繰り広げられてきた。ただ、投票率は新人同士の一騎打ちを制して北林氏が初当選した83年が96・42%、07年は92・70%だったものの、11年は90・48%、15年は88・48%、19年は86・36%と低下傾向をたどっている。
 今回は、前回から1年7カ月しか経過していない中での選挙であることや、統一地方選の中で行われたこれまでと違い、議会議員選挙とは別日程になったこと、さらには新型コロナウイルス感染症の影響などで、投票率はもう一段、低下することが懸念されている。両陣営ともに票読みには苦慮しながらも、運動期間の最後まで、票の上積みを目指していく構えだ。
 投票は29日午前7時から午後7時(八木沢は午後6時)まで、村内8カ所で行われ、午後8時から村健康増進トレーニングセンターで開票。午後9時までには、大勢が判明する見通しだ。
 村選挙管理委員会が23日現在でまとめた有権者数は2033人(男974人、女1059人)。

 
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「青ガエル」を全面塗装 冬期間の耐性強化 大館市 費用の一部「GCF」、寄付募る

2020-10-06
8月に渋谷から秋田犬の里に移設された青ガエル
 大館市は、市観光交流施設・秋田犬の里に設置している鉄道車両「青ガエル」のメークアッププロジェクトを実施する。渋谷駅前の観光案内所として長年活躍した車両は外装に劣化が目立つため、雪国の環境に適応させようと全面塗装を行う。ふるさと納税のガバメントクラウドファンディング(GCF)を活用し、資金の一部に充てる。11月に一般公開した後、補修作業に入り、来年3月下旬のお披露目を目指す。
 車両は同駅前に設置されていたときに壁側だった外装が特に劣化しており、全体的にもさびや腐食がみられる。冬期間、大館の氷点下の環境で設置を続けると、さらに劣化が進むと判断し、下地の腐食が激しい部分の修繕や全体のさび落とし、防さび処理を行った後、全面塗装を行う。
 修繕費1188万円のうち、1000万円はふるさと納税とGCFを活用する。GCFは自治体が抱える問題解決のため、ふるさと納税の寄付金の使い道を具体的にプロジェクト化するもの。ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」のGCFから寄付できる。目標額は118万円で期間は5日から12月31日まで。返礼品は大館産あきたこまち、きりたんぽ鍋セットのほか、青ガエルの「メークアップ体験」などがある。
 補修実施前に、車両内に移設時の映像や渋谷区との交流時の写真などを展示し、11月1日から8日まで一般公開する。その後、業者工場に移し、来年3月下旬の公開を目指す。市観光課では「車両を長持ちさせるための補修。きれいな状態で公開できるまで、楽しみに待ってほしい」としている。
 青ガエルは、渋谷に本社を置く東急電鉄(現・東急)が、1954年から86年まで運用していた旧5000系の鉄道車両。2006年の運用終了後に渋谷区の観光案内所として利用されていた。渋谷駅前の再開発に伴い、大館との交流の証しとして8月に移設された。
 

「結婚コーディネーター」募集へ 北秋田市9月議会決算特別委 総括質疑で津谷市長

2020-10-06
一般会計決算特別委の総括質疑(北秋田市役所)
 北秋田市の9月定例議会は5日、決算特別委員会で津谷永光市長らに出席を求めての総括質疑が行われた。一般会計決算特別委(杉渕一弘委員長)では、財政運営についての「監査委員の意見に対する対応」に質問があり、市長は「大変重く受け止めている」と答弁。今後の少子化対策では「『結婚コーディネーター』の肩書の地域おこし協力隊を募集する」との考えも示した。
 市監査委員(中川真一代表監査委員)は2019年度の一般・特別会計決算審査意見書で、一般会計について「財政状況が改善に向かっている兆しは見当たらない」などと指摘。「例外や聖域のない事務事業の改善、改革に取り組むことを期待する」と求めていた。
 委員から「指摘をどう受け止め、どのように改善していくのか」と質問された市長は「指摘に対して、大変重く受け止めている」とした一方、要因には「一般財源となる歳入が、地方交付税の算定特例措置の終了に伴い減少しているのに対し、歳出が歳入並みに圧縮できていない」ことにあると説明した。
 今後については「市民サービスの低下に留意しつつ、今まで以上に歳出の抑制に努め、市有施設の集約や廃止、事業の見直しや廃止など、行財政改革を徹底して推進する」とした。あわせて「職員一人一人の意識改革にも力を入れて取り組んでいく」との考えも示した。
 キャラクターを活用したプロモーション事業について、事業の効果などを聞く質問があった。市長は事業の狙いを「市には自然・観光・文化などの誇れる資源が数多くあるが、素材を売り出すだけでは注目されづらい状況にあった。発信力や話題性を高める方法として実施した。ハローキティの宣伝力を借りて、他自治体と差別化してPRする広告手法を採用した」と説明。「政策の中の一つとして、適切に実施されていると認識している」と述べた。
 また、少子化対策に関連して「今後の対策」を問う質問に市長は「結婚支援をより充実するために『結婚コーディネーター』という肩書の地域おこし協力隊を募集する」との考えを明らかにするとともに、「さまざまな取り組みをプロデュースして、若者の結婚につなげたい」などと述べた。
 

日本画の福田豊四郎 革新画家の変遷 小坂町で特別展、予想以上の人気

2020-10-06
多くのファンが訪れている福田豊四郎の没後50年特別展(総合博物館郷土館)
 小坂町出身の日本画家・福田豊四郎(1904~70年)の没後50年特別展が、町総合博物館郷土館で開かれている。大正から昭和にかけ新日本画の担い手として活躍し、日本画壇に大きな足跡を残した。画風を確立するまでの歳月を振り返る貴重な機会となっており、〝豊四郎ファン〟が訪れ、堪能している。
 福田は、東京の川端龍子や京都の土田麦僊という、革新的な2人の日本画家に師事。大正から昭和にかけて、日本画に新風を吹き込んだ。1930(昭和5)年の帝展で「早苗曇り」が特選となり、画壇での地位を確立。故郷の生活風景などを精力的に描き続けた。
 特別展は「没後50年 革新の日本画家 福田豊四郎」のタイトルで先月日から始まった。絵画や書簡、挿絵の原画など約120点が展示されている。
 第1章は「新しい日本画への歩み」。豊四郎は新しい日本画を目指し、仲間と一緒に山樹社、新美術人協会など多くの団体を設立。合流と解散を繰り返し、革新の道を歩んだ。展覧会の出品作を中心に展示し画風の変遷をたどっている。
 第2章は「制作年代と落款の変遷」。画風も落款も時代とともに変遷しており、年代別に並べられ、その変化が興味深い。第3章は「豊四郎―時代、仕事、家族」。取り巻く時代や仕事、家族、友人とどう向き合ったかをたどっている。
 目を引くのが、本年度町が購入した「秋に啄(ついば)む」。1933年、第1回春の青龍展に出品されたもので、その後、公開された記録はなく、実に87年ぶりの公開になるという。
 開会してから1週間ほどで135人余りが訪れ、予想以上の反応となっている。12月19日まで。今月31日にはギャラリートークが行われる。 
 開館時間は午前9時から午後5時まで。休館日は毎週月曜日(祝日の場合は翌日)。入館料は一般500円。団体(15人以上)は300円。小坂町民、高校生以下は無料。問い合わせは同館(電話0186・29・4726)。
 

大館市の小中学校 来夏使用へエアコン設置 全普通教室と中学理科室など 543台、年度内に

2020-10-05
オープンスペースの教室には出力の大きいエアコン設置を計画している(城西小)
 大館市は来夏の使用に向け、小中学校25校の普通教室などにエアコンを設置する。設置台数は25校全ての普通教室と一部を除くランチルーム、中学校理科室の計543台。新型コロナウイルスの感染拡大で夏場も授業中のマスク着用が考えられ、安全な学びの環境を確保するため計画した。市教育委員会は「学習環境に合わせて柔軟に対応しつつ、過度な使用にならないよう運用基準を検討したい」と話している。
 教育総務課によると、小中学校ではパソコン室や保健室、職員室、校長室にエアコンが設置済み。普通教室への設置は検討されていなかったが、「新型コロナによる臨時休校で夏休みを短縮した場合、猛暑の中での授業や、マスク着用で受けざるを得ない状況を踏まえて計画した」と話す。
 事業費は工事費やエアコン購入費など4億3410万円で、9月補正予算に計上した。新型コロナ対応地方創生臨時交付金を活用する方針。
 計画では、小学17校、中学8校の普通教室に470台を設置する。1室に18畳用を2台、扉などで仕切ることができないオープンスペースの教室には26畳用を2台設置予定。このほか、ランチルームに計43台、中学校の理科室に計30台を設置する。西館小ランチルームは広さから冷風機の設置を検討中。同課は「中学校理科室は使用頻度が高く、実験で室温が上がることを踏まえ設置を決めた」と説明する。
 設置に伴う電気料について、同課は「あくまでも机上の計算」とした上で、7、8月に夏休みを除く25日間、各校で毎日7時間使用した場合、1年間に増える電気料は2300万円程度と試算する。今後、使用の目安や設定温度などの運用基準を検討していく。
 今年は9月に35度を超える猛暑日があり、各校では首にかける冷感タオルの持参やエアコンのある教室の使用、校長室を開放するなどの熱中症対策をとった。同課は「市庁舎のエアコン使用目安は室温28度だが、学習環境に合わせ、温度や9月以降の暑い日も使用できるようにするなど柔軟に対応したい」と話す。9月定例議会の一般質問では高橋善之教育長が「快適ばかりがいい環境ではなく、暑さに耐える力も必要と考えている。基準を決めた上で、過度な運用にならないようにしたい」と答弁している。
 現在、実施設計発注の準備を進めており、設計ができ次第、来年1月から設置工事を始め、年度内に完了する予定。
 文部科学省が発表した公立学校のエアコン設置状況(9月1日現在)では、大館市の小中学校の普通教室はゼロ、特別教室は7・3%の28教室に設置済み。小中学校普通教室の本県の設置率は25・9%で、本県、青森、北海道を除く都道府県は8割を超え、全国平均は92・8%となっている。
 

ニホンザリガニ 人工生息地に30匹 大館市の「南限」付近 自然定着「想定より早く」

2020-10-05
人工生息地の水路内で確認されたニホンザリガニ(大館市教委歴史文化課提供)
 大館市教育委員会が国の天然記念物に指定されているニホンザリガニの南限生息地付近に新たに整備した人工生息地で、水路内に個体が定着していることが確認された。8~9月に調査した結果、30匹が生息していた。南限地を守るため、市では将来的に人工生息地の追加指定を目指す方針で、「想定よりも短期間で定着につながり、地域個体群の存続に向けて良い環境が整えられた」と手応えを得ている。
 ニホンザリガニは北海道、青森、本県などに分布し、水温20度以下の冷たくきれいな水でのみ生息できる。環境省レッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類に登録されている。
 1934年に大館市の通称・八幡沢地区(桜町南―池内道下の一部)が、南限生息地として国の天然記念物に指定された。しかし宅地化の進展で生息環境が悪化し、近年は指定地付近での個体数減少が懸念されてきた。
 このため、市教委は2017年度に「天然記念物ザリガニ生息地再生委員会」を設立。指定地付近での生息個体を増やそうと、19年度に人工生息地を整備した。民有地を借り受け、19年10月まで約4カ月をかけて全長10㍍弱の水路を造成。既存の水路と接続して指定地と同じ水系の水を引き込み、水路内に石を詰めたり、水の流れをつくったり、植栽を設置したりして生息に適した環境を整えた。
 完工後の人工生息地では、20年3月から徐々に個体の姿が見られるようになった。8月26日と9月30日の2日間、県外の専門業者に委託して個体数調査を行ったところ、両日とも30匹の姿を確認。石の隙間などに生まれたばかりの赤ちゃんザリガニや、体長5㌢以上の成熟した個体がいるのを見つけた。
 市教委歴史文化課は「想定より短期間で、大小さまざまな多くの個体が水路に入ってきてくれた。これまでは狭い範囲にしか生息しておらず絶滅の恐れもあったが、これで将来的な生息も見込める」と成果を感じている。
 9日に開かれる生息地再生委員会の会合で、事業の進捗(しんちょく)状況等を報告する。当初は人工生息地への個体の放流を検討していたが、定着が確認できたため、このまま推移を見守る。「生息に適した環境ができたので、今後は日常の維持管理をしっかりしていきたい」としている。
 人工生息地はさらにもう1カ所整備する計画で、22年度からの工事着手を予定している。
 
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