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北秋田市病院事業会計17年度 純損失は3・3億円 監査委「開業以来最も良好」

2018-09-21
 北秋田市は2017年度病院事業会計決算をまとめた。市民病院の収益的な収入から支出を差し引いた純損失は3億2708万円となった。実績について監査委員は「開業以来最も良好」と指摘した上で、累積欠損金が28億円に上ることなどから、さらなる効率的な経営を求めている。
 市民病院は開設許可病床数320床のうち、222床が稼働している。17年度事業報告書によると、入院患者数は計画(6万1943人)に対し8943人多い7万886人。1日平均194・2人だった。外来患者数は計画(12万8078人)に対し、4093人少ない12万3985人。1日平均508・1人だった。
 病院開設時から指定管理者制度を導入し、JA秋田厚生連があらかじめ決められた指定管理料の中で運営している。このため、入院や外来など本業の医業による収入が入らない特殊な会計となっている。
 決算の確定を待って過不足額があれば翌年度に精算するルールで、17年度に市の一般会計から支出した総額は6億6200万円。前年度に比べ9278万円減った。
 背景には、主に「地域包括ケア病棟の効率的な稼働」などから入院患者数が大きく増加したことが挙げられている。「良好な成績」を踏まえ、17年度指定管理料は「多額の返還が見込まれる」としている。
 予算の執行状況を見ると、収益的収入は予算額5億8526万円に対し、決算額が5億8502万円となった。収益的支出は予算額9億1234万円に対し決算額が9億1211万円。
 3億円以上の純損失計上が続く中で、監査委は慢性的な医師不足が改善傾向にあり「診療体制の拡充が図られている」と評価した。医師充足率は3月末時点で97・5%。今後について「一般会計から負担する額の削減につながる取り組みの充実を求める」とし「魅力を高め、17年度を上回る効率的な経営が行われるよう望む」と結んだ。

大館市「健康ポイント事業」 商品券との交換開始 参加1000人目標に

2018-09-20
健診会場などのほか、保健センターで配布しているポイントカード
 大館市の「健康ポイント事業」は、運動や健診受診など健康活動に取り組みポイントをためた市民への地域限定商品券交付が今月から始まった。2年目の本年度は、商品券の交付期間を2カ月早め、市民の参加を促す。初年度は特定健康診査や胃がん検診の受診者が増加するなど一定の成果があったととらえ、健康課は「健康づくりの意識を高め、将来の健康寿命延伸につなげたい」と話す。
 減塩や運動など自ら健康活動の目標を設定し実践すると最大20㌽、特定健診や職場の検診、人間ドック、がん検診受診、健康講座受講に70~10㌽が与えられ、100㌽以上ためると、1000円分の地域限定商品券と交換できる。「働き盛り世代」に楽しく健康づくりに取り組んでほしいと、40歳以上の市民(公務員除く)を対象に、昨年度から3年間取り組む計画。
 本年度の商品券の交付は9月3日にスタート。開始から10日間で30人以上が交換に訪れ、「反響はいい」と話す。集団健診など早い段階で100㌽に達する市民もいるため、交換開始時期を昨年度の11月から2カ月早めた。これまで講座や健診会場でA6版のカード約4000枚を配布した。
 健康ポイント制度は県内7市町村で実施されている。同課によると、17年度は市民706人が商品券と交換。アンケートでは、99%が「健康活動を続けたい」と回答。「健(検)診を受けるきっかけになった」と答えた市民は86%で、「家族に受診を勧めやすくなった」との声もあった。
 特定健診の受診者は、16年度から約290人増加。胃がん検診の受診率は16年度6・8%から17年度は7・9%となった。「かかりつけ医による受診勧奨や受診の助成など他事業と組み合わせ、一定の成果があった」と分析する。
 本年度は1000人への商品券交付が目標で、同課は「対象講座を増やしたほか、乳がん検診などこれから受けられる検診もある。今から始めても100㌽をためることができるため、参加してほしい」と呼び掛けた。
 本年度は来年3月末までポイントをため、4月末まで商品券と交換できる。交換場所は市保健センター。毎月第3月曜は午後7時まで対応する。11月は地区公民館を巡回して交換を受け付ける。問い合わせは保健センター(☎0186・42・9055)。

 

迷子の幼児に声掛け 北鷹高の工藤さんと千葉さん 北秋田署から感謝状

2018-09-20
署長感謝状を受け取った工藤さん㊧と千葉さん(秋田北鷹高校)
 北秋田署は18日、積極的な声掛けで幼児を保護して交通被害を未然に防いだとして、秋田北鷹高校2年生の工藤沙也花さん(17)と千葉玲奈さん(16)に署長感謝状を贈った。同校校長室で贈呈式が行われ、成田實署長が「適切な保護に感謝している」と話した。
 同署などによると、二人は今月10日午後4時半ごろ、下校途中に同市栄のコンビニエンスストア前で、車道に飛び出そうとしている3歳の男の子を発見。二人が手を引いて歩道に連れ戻した。
 その後も幼児は1人で歩いていたため不審に思い、声を掛けると迷子になっていることが分かった。学校の教員を通じて同署に連絡。二人は不安そうにしている幼児が警察に保護されるまで優しく声をかけていたという。幼児は迷子になる前までいた親族の家から直線距離約1㌔の地点まで歩いていた。
 工藤さんは「何事もなく帰れてよかった。今後も遭遇したときは対応できるようにしたい」と安堵(あんど)。千葉さんは「大きなことをしたつもりはなかったのでびっくり。妹がいるので子どもに接するのは慣れていた」と話した。
 

見守り機能付き電話機  10月から鹿角市が導入支援 緊急通報システムの切り替えで

2018-09-20
 鹿角市は10月から、高齢者の見守り機能付き電話機を購入する際に、費用の一部を助成する事業を始める。家族や親族らが遠方にいても見守りが可能となるため、市は「高齢者の安心・安全につながる」として今後、市の広報やホームページなどで周知していく。
 これまで運用してきた緊急通報システムを今後、3年間かけて切り替えるための措置。同システムは高齢者世帯等を対象に、身体の異常や火災等の緊急事態が発生した場合、迅速に消防本部へ通報し、的確な救助・消火活動が行われるよう支援するもの。「緊急通報装置」「ペンダント型ワイヤレス通報装置」「火災センサー」の3点セットで、端末機器の設置費用のうち利用者負担は3割。
 今年4月現在で270世帯がこのシステムを利用しているが、これらの機器は現在市販されていないほか、消防本部にある端末の保守サポート期限が近づいている。こうした状況を踏まえ、現行システムからの切り替えを円滑に行うため、既存システム利用者等に、新たに見守り機能付き電話機の導入を助成することにした。
 事業の対象者は、鹿角市に住民登録があり、在宅で生活している人で①65歳以上の1人暮らしの人②65歳以上の高齢者のみで暮らしている世帯の人(身体障害者手帳、療育手帳または精神保健福祉手帳を所持している在宅で暮らす65歳未満の人を含む)③鹿角市緊急通報システム事業を利用している人―のいずれかに該当する人。
 助成額の上限は緊急通報システムの利用者が2万円、利用者以外が1万5000円。
 利用希望者は市に申請書を提出し、審査の結果、対象となる場合は市発行のクーポン券が支給される。この券を持参して登録販売店で対象機種を購入する。
 この機種は、毎日指定した時刻に電話機が鳴り、応答がない場合に家族等に連絡が入る機能などを備えている。
登録販売店は現在4店だが、随時、登録できる。
問い合わせは長寿支援課長寿生活班(電話30・0234)。

鳳鳴4強ならず 追う展開に本塁遠く 秋季全県高校野球

2018-09-19
4回以降、無失点に抑える力投を見せた鳳鳴の杉原(八橋球場)
 第4日の18日は、秋田市のこまち、八橋両球場で準々決勝を行った。北鹿勢は、4強入りを懸けて鳳鳴が秋田と対戦。先制を許した鳳鳴は最後まで反撃の糸口をつかめず、完封負けを喫した。これで関係勢は姿を消した。
 ◇準々決勝【八橋球場】
大館鳳鳴000000000 0
秋  田10200000× 3

 ▽三塁打=菊池信(秋)▽二塁打=髙嶋(秋)▽併殺=鳳鳴1、秋田1▽暴投=秋田1▽捕逸=鳳鳴1
 好機で一本が出なかった鳳鳴は秋田に完封負け。
 初回、鳳鳴は安打と死球などで2死一、三塁のピンチを迎えると、右前適時打で先制を許した。3回には先頭に三塁打を浴びた後、内野ゴロと適時打で失点し、リードを3点に広げられた。
 攻撃は2回に先頭が安打で出塁するも、バント失敗、けん制死で好機を作れず。3回には1死一塁で併殺を取られた。7回に栗山穣、藤盛柾の連打で無死一、二塁を作るも、後続が断たれ、反撃の糸口をつかめなかった。
 主戦の杉原は4回以降無失点に抑えるが、序盤の失点が響いた。
 鳳鳴・齊藤広樹監督の話 一人一人の対応力がなかった。バントや守備のミスがあり、余裕がないプレーが試合で出てしまった。
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イノシシ 青森でも目撃や被害 白神地域鳥獣被害防止対策  両県市町村が情報交換

2018-08-31
野生鳥獣の被害対策を情報交換する県や市町村の担当者(大館市比内総合支所)
 白神山地にまたがる秋田、青森両県の自治体がニホンザルやニホンジカ、イノシシの農作物被害の現状や対策を話し合う「白神地域野生鳥獣被害防止対策情報交換会」が30日、大館市比内総合支所で開かれた。イノシシについては、秋田県の最北端の目撃場所が鹿角市だったが、青森県内でも目撃や被害が確認され、生息地域が拡大している状況が示された。
 情報交換会は両県と、白神山地周辺の市町村で組織。北鹿地方は大館市、北秋田市、上小阿仁村が参加している。ニホンザルの被害防止対策強化に向け、2012年度から両県持ち回りで年1回開催。昨年度からはニホンジカ、イノシシについても情報を交換している。35人が参加した。
 ニホンザルの生息状況について秋田県自然保護課は、「07年から県内で調査を実施し、八峰町、能代市、藤里町、大館市比内町で20群、765頭以上を確認した」と報告。大館市田代地区でも10頭程度の群れの目撃情報があり、調査を予定している。秋田県での農作物被害額は減少傾向にあるものの、16年度は約480万円で、クマ、カラスに次いで多い。青森県では昨年度の被害額が約1500万円で、西北や中南地域で多く、衛星利用測位システム(GPS)を活用した行動域調査などを行っているという。
 イノシシについては、秋田県で11年度に湯沢市で目撃されて以降16、17年度は北秋田市や大館市など県北でも目立った。同課は「ほぼ秋田県全域で目撃情報があり、最北端は鹿角市大湯地区」と説明した。能代市の担当者は「本年度畑のイモ類など複数箇所で食害が発生した。市内で生息が定着し、広がっているのでは」と話した。青森県側では深浦町や弘前市、大鰐町、などから目撃や被害が報告された。
 東北農政局の説明では、東北全体の16年度の野生鳥獣による農作物被害は14・5億円。県別では山形が最も多く、秋田が最も少ない5000万円。イノシシの被害分布をみると、16年度は岩手県雫石町まで北上し、「今後は秋田、青森でも被害が発生するおそれがある」とした。ニホンジカも岩手県のほぼ全域で被害が発生し、「秋田、青森もイノシシ同様に警戒が必要」という。
 小型無人飛行機(ドローン)を使った野生鳥獣生息調査についても説明を受けた。

 
 

甲子園準V 金足農に県民栄誉章 「県内外に勇気と感動」

2018-08-31
 県は30日、第100回全国高校野球選手権記念大会で、本県代表として103年ぶりに準優勝を果たした金足農野球部に県民栄誉章を授与すると発表した。顕彰式の日程は今後、学校と調整して決める。
 甲子園では優勝経験のある強豪校などを次々破り、公立校としては2007年(第89回大会)の佐賀北以来、11年ぶりに決勝進出。決勝で大阪桐蔭に敗れたものの、全国的に県や本県農業への注目度を高め、県内外に大きな勇気と感動を与えたことが認められた。
 佐竹敬久知事は同日県正庁で行われた同校の出場報告会で「素晴らしいプレー、努力に対し、県民栄誉章を授与したい。みなさんは秋田の誇り。ぜひ受け取って頂きたい」などと述べた。
 全国大会優勝などの成績を収めている競技は他にもあるが、終了後の取材に対して「議論はあったが、成績だけでなく、県民に感動とやればできるという希望を与えた。これほど盛り上がったことはなく、県民栄誉章にふさわしい」と説明した。
 県民栄誉章は1986年の創設。これまでに大相撲の豪風関(2016年)など17個人と3団体に贈られている。
 

かづの北限の桃 日本一へ「ガンバロー」 本格出荷前に安全祈願

2018-08-31
「ガンバロー」を三唱する参加者たち(JAかづの青果物選果場)
 鹿角市のブランド果樹「かづの北限の桃」の出荷が本格化するのを前に、豊作と作業の安全を祈願する神事が30日、花輪のJAかづの青果物選果場で行われた。生産者など約100人が参加、生産、販売の目標達成に願いを込めた。
 本年度の栽培面積は約65㌶で生産者は160人。出荷は48万8000㌔(昨年37万㌔)を計画し、販売目標額は1億5000万円に設定している。
 JAかづの北限の桃生産部会の中村喜作部会長によると、春先の天候不順などの影響を受け、栽培管理に苦労したが、品質は十分で、昨年並みの出荷を見込んでいる。寒暖の差が大きいという気候特性を生かし、「かづの北限の桃ならではの、ガツンとくる甘さが出ている」と部会長は話している。
 8月中旬から「あかつき」の出荷が始まり、主力品種での「川中島白桃」は9月上旬から。収穫祈願祭は、「川中島白桃」の本格出荷を前に行われた。
 神事の後、菅原俊二組合長が「北限の桃が全国一といわれるように頑張っている。高値で販売していきたいので、良いモモを出荷してほしい」とあいさつ。来賓からは、「北限の桃のファンは全国で心待ちにしている」「鹿角のイメージを向上させるブランド」などとブランド力向上に期待の声が寄せられた。
 中村部会長が「品質向上、生産拡大を目指そう」と呼び掛けながら音頭を取り、参加者全員で「ガンバロー」を三唱した。

 

花輪北・平元小 統合21年4月に決定 校名など次回から本格協議

2018-08-30
花輪北・平元小再編協議会の第1回会議(市役所)
 鹿角市の花輪北、平元両小学校の再編・統合に向けて両校の保護者や地域の代表らが諸課題を話し合う再編協議会の第1回会議が28日夜、市役所で開かれ、統合時期を2021年4月と決めた。次回からは学校の名称や校歌、校章などについて協議。どちらか一方のものを継続して使うのか、あるいは新規につくるのか協議の行方が注目される。
 市教委は市立学校等再編計画に基づき、小学校が「末広と十和田」「草木と大湯」「花輪北と平元」、中学校が「花輪一と花輪二」の4組、8校の再編を目指している。
 このうち花輪北小と平元小の統合校は、花輪一中との統合に伴い空き建物となる花輪二中の校舎を改造し使用する。
 花輪北小は、卒業生が二つの中学校(花輪一、花輪二)に分かれて進学するという課題があることから、学区の在り方について地域の意見を聞いて検討した結果、統合後も現在と同じ学区にすることを教委が今年1月に決定。この際、地域からはスクールバス運行やクマ対策などに関する要望や提言が出されている。
 再編協議会は、学校の名称、校歌、通学方法といった再編に当たっての諸課題を解決するため対象2校ごとに設置。委員は学校、保護者、地域、教委の代表で構成。「花輪北小と平元小」以外の3組は16年度にすでに開催し、統合に向けた準備を進めている。
 花輪北・平元小の協議会の委員は両校の関係者各9人と教委1人の計19人。畠山義孝教育長は「先行する三つのパターンとはだいぶ異なり、新しい校舎で子どもたちが学ぶことになる。新しい歴史をつくるパターンとなるが、教育委員会も一緒になって参加し、素晴らしい結論を導き出していきたい」と期待した。
 会長に柏﨑勇人・花輪北小校長、副会長に虻川真喜子・平元小校長を選任し、統合時期を21年4月と決定。次回の協議案件を確認した。
 花輪北小は1967(昭和42)年に柴内小と下川原小が統合し今年で創立51年。平元小は1875(明治8)年の設立で長い歴史を持つ。
 柏﨑会長は柴内小時代に平元小と合同で運動会を実施するなど、「兄弟校」のような両校の関係に触れ「子どもたちの夢や願いを大事にし、地域の将来を考えながら、より良い統合、納得のいく統合に向けて協議を進めていきたい」と述べた。
 会議は月1回程度のペースで本年度は計4回の開催を予定。教委は来年9月までを目標に各協議事項の結論をまとめたい考え。

 

大館市 県内トップ切り稲刈り 早場米・五百川 一足早く実りの秋

2018-08-30
早場米「五百川」の稲刈りが行われた(大館市板沢)
 大館市内の田んぼで29日、県内トップを切って2018年産の早場米「五百川」の稲刈りが始まった。JAあきた北が大館産米の占有率拡大を目指す品種。今季は7月から気温の高い日が続いたことで稲の生育が進み、品質は上々の出来栄えという。9月9日前後から県内のスーパーで店頭に並ぶ予定。
 「五百川」は福島県で民間育種されたコシヒカリ系統のわせ種で、さっぱりとした食感とほどよい甘みが特徴。田植えから約100日、早ければ8月下旬に収穫できるため台風被害が少ないという。稲刈り時期の分散による作業の効率化や、適期収穫による品質向上につなげようと、12年から同JAが市内で栽培を推進しており今年で7年目。同JAによると、今年は稲の生育状況がよく、栽培を開始して初めて8月中の収穫ができたという。本年度は1法人、5個人が8㌶で作付けし、約50㌧の販売を見込んでいる。
 このうち、富樫英悦さん(66)=板沢=は約0・9㌶で稲を刈り取った。6月に1週間ほど低温が続いたため、生育に不安を感じていたというが、7月に入って好天が続いたことで生育が進み例年以上の実りとなったという。富樫さんは「粒も大きく品質のいい米ができた。生育が順調な年の米はおいしい」と笑顔を見せた。
 同JAによると、収穫した米は放射性物質検査を経て、県内のいとくやタカヤナギの各店舗で販売される予定。主力品種の「あきたこまち」や「めんこいな」は9月20日前後から収穫が始まる見込みで、店頭に並ぶのは10月上旬とみられる。

 
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不審者情報相次ぐ 子どもどう守る 大館 有浦小で対応訓練

2018-07-07
不審者が校舎内に侵入したと想定して行った訓練(大館市有浦小学校)
 大館市内で子どもを狙った不審者に関する情報が相次ぐ中、有浦小学校(永井孝久校長、児童509人)で6日、不審者侵入対応避難訓練が行われた。不審な男が校舎内に侵入したと想定し、職員の対応、児童の避難など一連の流れを確認。被害の未然防止に向けて、本番さながらに取り組んだ。
 市生徒指導協議会によると、2018年度の市内での不審者情報は7件(疑い含む、3日現在)で、17年度1年分(6件)を既に上回る状況。2日には登校中の児童を乗せた保護者の車が、バタフライナイフを所持した不審な男に遭遇し、男が銃刀法違反容疑で逮捕される事件も発生した。被害はなかったものの、さらなる事件発生を危惧している関係者も多い。
 有浦小でも不審者情報が寄せられており、夏休み前に児童や教職員の防犯意識を高めようと訓練を企画した。大館署などの協力を得て、不審な男が職員玄関から侵入して6年生の教室がある3階に向かったと想定して行った。
 児童のいる教室前で「ばかおやじと言われて腹が立っている。その子に会わせろ」と大声で主張する不審者に対し、6年生の担任が応対。報告を受けた教職員が校内放送で他学年の児童にも知らせ、避難を促した。110番通報も行い、駆けつけた署員と連携して男を取り押さえた。「興奮させてしまうと大人数人でも押さえられないので注意を」などと助言を受けた。
 続いて体育館で防犯教室を開き、県警チャイルド・セーフティ・センター(秋田市)の職員が寸劇を披露。全校児童に対して、防犯ブザーや大人の助けを呼ぶなどの対策を周知。防犯標語「いかのおすし」も改めて確認した。
 永井校長は「休み時間などは児童が不審者と接触することも考えられる。さまざまなケースを想定した実践訓練もこれから必要になってくる」と考える。「すぐに大人に知らせることや、児童が自らの身を守る方法を今後も指導していきたい」と語った。
 大館署生活安全課は「不審者情報は昨年より増えている。地域と連携して朝、夕の守り活動やパトロールを強化したい」としている。

秋田犬ふれあい隊 増員の2人が着任 大館 活動は8月中旬から

2018-07-06
秋田犬「あこ」と触れ合う加藤さん㊧と原田さん(大館市役所)
 大館市で秋田犬の飼育を通じて魅力や情報を発信する秋田犬ふれあい隊(地域おこし協力隊)の2期生、原田櫻さん(20)と加藤瞳さん(22)が1日付で着任した。5日、市役所で福原淳嗣市長から辞令の交付を受けた。
 同市では秋田犬を基軸に観光施策推進を図ろうと、2016年9月に1期生が着任。隊員2人がそれぞれ秋田犬の姉妹「飛鳥」(虎毛)「あこ」(赤毛)を飼育している。17年4月にはJR大館駅の観光駅長に2匹が就任。8月には同駅前に「秋田犬ふれあい処」がオープンした。ふれあい処には1日平均約120人が訪れ、催しでの触れ合いなどが人気を集めていることから隊員と秋田犬の増員を決めた。
 原田さんは能代市出身。宮城県仙台市のペット専門学校を卒業後は富谷市内のペットサロンで働いた。加藤さんは愛知県弥富市出身。愛知県内のペット専門学校に在学中、ドッグトレーナーの資格を取得し、1年間秋田犬を飼育した経験を持つ。卒業後は地元の動物病院に勤務した。
 辞令交付で任用通知を受け取り、原田さんは「地域貢献とともに、秋田犬の魅力を知ってもらえるよう頑張りたい」、加藤さんは「秋田犬が好きでふるさとの大館に興味を持った。良きパートナーになりたい」と意気込んだ。
 福原市長は「秋田犬の魅力を発信して、大館の暮らしを楽しんでほしい」と激励した。
 今後は隊員それぞれが秋田犬を飼育し、うち1人は市が秋田犬保存会から譲り受けた平昌五輪フィギュアスケート女子の金メダリスト、アリーナ・ザギトワ選手に贈った「マサル」のきょうだい犬「勝大」(雄、赤毛)を飼育し、8月中旬ごろからふれあい処で活動を始める予定。

DMOの方向性「何を 誰に どうアピール」 鹿角市の観光業者ら 可能性話し合う

2018-07-06
地域DMOなどをテーマにした観光産業確立推進ミーティング(市役所)
 鹿角市の観光産業確立推進ミーティングが5日、市内の観光、宿泊事業者など約20人が参加して市役所で開かれた。テーマの一つは、かづの観光物産公社(岩船勝広社長)が昨年11月に候補法人として登録された地域DMOの方向性。観光素材が豊富にある中で「何を、誰に、どうやってアピールするのか」という観光戦略について合意形成を図ることを確認した。年内には意見を集約し、「稼げる観光」の取り組みに結びつけたい考え。
 DMOは地域の観光のマネジメントとマーケティングを一体的に担う組織。国の各種支援メニューの提供や総合的なアドバイスなど手厚い支援が受けられる。鹿角市でも観光振興に向け、観光産業確立計画に掲げる取り組みを着実に実行しながら、かづの観光物産公社を中心とした観光地域づくりへの支援を強化していく方針を打ち出している。
 第1回会議の冒頭、市委託の観光プロデューサーで同公社営業部長の清水涼太さんが、DMOの方向性について「目的は観光を主体として地域を活性化すること。そのためには集金、集客できる観光地づくりが絶対に必要。稼げる観光には、観光の消費をもたらすことが大事になる。経済の活性化を通過しないといけないという共通認識をもって議論していきたい」と説明した。
 続いて参加者が4グループに分かれて「鹿角に消費をもたらす観光素材」について話し合い、その結果を発表した。
「温泉」「花輪ばやし」「雪」「山」といった素材が挙がったほか、「量より質。ちゃんと手間暇掛けたものに可能性があるのではないか」などの意見があった。
 清水さんは「鹿角の素材はどれもいいが、例えば九州の人でも分かるように『鹿角といったらこれ』というものをみんなで考え、DMO鹿角として外にアピールしていきたい」と強調した。
 今後、会議を数回開き、観光戦略を年内にとりまとめる予定。
 観光産業確立推進ミーティングではこのほか、市が大手旅行ウェブサイトと連携した集中プロモーション事業の概要説明などが行われた。

庁舎建設「金かけずに」 大館市議会 議会報告会始まる

2018-07-06
定例会審議などについて意見交換した議会報告会(釈迦内公民館)
 大館市議会の議会報告会が5日、釈迦内公民館を皮切りに始まった。定例会や4常任委員会の審議内容などについて地域住民と意見交換。参加者からは市役所本庁舎の建設費に関する質疑、クマ対策、合葬墓整備などの要望が出された。8日まで計8カ所で開き、市民の声を吸い上げる。
 2015年度に施行した議会基本条例に基づき、年1回以上開催することにしている。初日は夜に北地区コミュニティセンターでも開かれた。
昼の釈迦内公民館には議員14人が出席し、住民23人と意見を交わした。佐藤久勝議長は「生の声を聞かせていただき、市民にとって身近な議会を目指していく」とあいさつ。建設水道、教育産業、厚生、総務財政の各常任委員長らが、定例会の議決結果や委員会の審査内容などを報告した。
 総務財政委は本庁舎建設事業について、「市は100年維持できる防災拠点などをテーマに基本計画を策定した。昨年9月定例会時点で全体の概算事業費は46億7200万円だったが、今年6月定例会では建設資材高騰などで49億9000万円との見通しが示された」と報告した。参加者から「派手さは必要なく、あまり金をかけずに造ってほしい」との意見があり、「100年使うものとして整備したいというのが市の考え。委員会では事業費の上限を決めてできないかなど、予算を心配する声が出ている」と答えた。
 建設が進む観光交流施設(仮称ハチ公の駅)は「来年5月のオープンを目指している。観光客のみならず、市民が集う憩いの場所として整備するため、活発な議論を展開したい」と説明。厚生委は扇田病院外来診療費着服問題の経過を報告し、「解決までもうしばらく時間を要する見込みだが、市当局から随時報告を受け、議会だよりなどでお知らせしていく」と述べた。
 秋田市が開設して募集したところ応募が殺到して話題となった「合葬墓」について、「市でも進めてほしい」との声があり、議員は「宗派の垣根を越え、維持できるシステムづくりを勉強していきたい」と回答。クマ対策や空き家対策、地区通学路の改善などの要望も出された。
 今後の日程は次の通り。▽6日=田代公民館(午後2時~午後4時)、大葛地区・高齢者・若者センター(午後7時~午後9時)▽7日=比内公民館(午後7時~午後9時)、十二所公民館(午後7時~午後9時)▽8日=中央公民館(午前10時~正午)、岩野目分館(午後7時~午後9時)。

小坂町に初の地域おこし協力隊 ブドウ栽培で自立目指す 宮地さんが着任

2018-07-05
町長と握手を交わす、町で初の「地域おこし協力隊員」の宮地さん㊧(町役場)
 小坂町は4日、町内で盛んなブドウ栽培の技術を学びながら、新規就農を目指す町の「地域おこし協力隊員」第1号として、宮地俊幸さん(37)に辞令(2日付)を交付した。宮地さんは「(小坂には)特産物や観光資源はたくさんあるが、つながりが薄いと感じているので深く知り、都会の人に魅力を持ってもらえるような町づくりに協力したい」と意欲を示した。委嘱期間は来年3月末までで、最長3年間。
 町は、人口減少や高齢化の進行に対応するため、地域の活力維持と魅力の再発見につなげようと、2016年度から総務省の制度を活用して同協力隊の募集を開始した。
 17年度は、募集要項で活動内容を明確化。グリーンツーリズムの推進事業の一環として整備した「小坂七滝ワイナリー」に関連付け、将来の新規就農を目指し、ブドウ農家として自立する意欲のある人などを募集した。宮地さんから今年2月に正式に応募があり、3月の面接を経て採用を決定した。
 同町で初めての協力隊員となった宮地さんは、大津市の出身。6月末までは、埼玉県草加市で電子機器部品関連の企業に勤務していた。
 30代になってから農業に対し興味を抱くようになり、多方面にアンテナを張りめぐらせていた。昨年11月、都内で開かれた移住交流関連のイベントで、同町が必要とする協力隊員について知った。
 決め手は町職員の心優しい対応だった。「自分の質問にしっかりと答えてくれた。話していく中で知らないこと、広がりのあることを詳しく教えてくれた。小坂の歴史や特産物など、小さい町にもかかわらずたくさんあり、感銘を受けた」という。
 「自分で考えながらできる仕事がないかを考えた時に、農業は季節ごとに考えながら、自分ででききる仕事」と就農に挑戦する宮地さん。「6次産業化に興味がある。ワインづくりのほか、マーケティングにも取り組みたい」と意欲を示し、さらに「添乗員の仕事もしていたので観光にも興味がある。小坂には観光資源があるので、それを生かしていきながら、インバウンドをどう引き込むかを考えたい」と意気込んだ。
 委嘱状を交付した細越満町長は「第1号として期待している。ブドウ農家が高齢化になっており、若い人の後継が必要。ワインづくりに力を貸していただき、また、宮地さんの持っている特技を生かして頑張ってもらいたい」と激励した。
 町は本年度も引き続き、協力隊員を募集している。
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