本文へ移動

今日のニュース

今月のニュース
RSS(別ウィンドウで開きます) 

渋谷から大館に「ようこそ、青ガエル」 友好の証の〝終着駅〟 改修工事後に一般開放

2020-08-07
NEW

  東京・渋谷駅前広場に設置されていた鉄道車両、通称「青ガエル」が6日、移設先の大館市観光交流施設・秋田犬の里に到着した。芝生広場の〝終着駅〟にクレーンを使って降ろされると、早朝から見守る地域住民や鉄道ファンが、渋谷と大館の新たな友好の証しをカメラに収めた。今後は車内装飾などの工事を行い、9月下旬の一般開放を目指す。
 3日早朝に渋谷を出発した青ガエルは、夜間走行で3日かけて本県入り。秋田犬の里には午前5時15分に到着した。
 同9時からクレーンによる積み降ろし作業が始まり、10分ほどで芝生広場南側に設置。ブルーシートを取ると「青ガエル観光案内所」として活躍した外観がそのまま姿を現した。多くの地域住民やファンが、歓迎の気持ちを込めて写真に収めた。新型コロナウイルスの影響で日程がずれ込んだが、無事に新天地へたどり着いた。
 渋谷で青ガエルを見送った同市の工藤剛観光交流スポーツ部長は「渋谷の宝だった青ガエルを、ハチ公のご縁で譲っていただけるのは光栄なこと。出発のときも多くのファンが立ち会ってくれた。コロナが落ち着いたら、ますます大館と渋谷の交流を深めていきたい。そのために、しっかりと守って活用していかなければ」と決意を新たに。
 これまで管理、運営していた渋谷区観光協会の小池ひろよ事務局長は「青ガエルが離れるときはハチ公像が寂しそうに見えたが、これから新しい渋谷の街をつくっていかなければならない。まずは無事に着いて安堵(あんど)している。渋谷にいるときと、自然の中にいる青ガエルの表情は、違う見え方がするのでは」と感慨深そうに語った。
 学生時代に青ガエルに乗車したことがあるという、山田一志さん(?)=大館市御成町=は「とても懐かしく、独特の形が記憶に残っていた。乗っていた青ガエルが、渋谷に展示され、それが大館に来るのは縁を感じる。役目が終わった感じはあるが、これからどうやって多くの人に認知されていくか、見守りたい」と期待していた。
 青ガエル(旧5000系)は、渋谷に本社を置く東急電鉄(現・東急)が、1954年から86年まで運用していた鉄道車両で、緑色の塗装と丸みを帯びた愛嬌(あいきょう)のある外観から「青ガエル」の愛称で親しまれている。2006年の運用終了後に渋谷区の観光案内所として利用されていた。今後は忠犬ハチ公を中心に渋谷と大館の歴史を車内で展示しながら、座席シートを来場者の休憩場所にするなどして開放する。

 
秋田犬の里に到着した青ガエル。窓には渋谷からのメッセージが描かれている
シートで覆われた青ガエルをトレーラーから降ろす作業

全日制 北鹿7校で1047人 公立高校募集定員 国際情報で4人増

2020-08-07
NEW

 県教育委員会は6日、2021年度公立高校入学者選抜実施要綱と募集定員を発表した。北鹿全日制7校14学科(くくり募集は1学科と数える)は前年度から4人増、計1047人を募集する。
 全日制の県全体の定員は、前年度比87人減の7093人(県立中学からの内部進学者を含む)。前年度と比べ学級数の変更はないが、能代普通・理数科が25人減となるなど、秋田北普通科、本荘普通科、湯沢普通・理数科の4校で定員を見直した。大館国際情報学院は全体の定員は変更ないが、内部進学者の状況により前年より募集が4人増えた。
 能代工業と能代西が統合して21年4月に開校する能代科学技術は、機械、電気、建設、生物資源、生活福祉の5学科からなり、それぞれ1学級35人、計175人を募集。前期選抜は学科ごとに募集。一般選抜、2次選抜は機械・電気・建設科と生物資源・生活福祉科でくくり募集を行う。
 定時制は全県で前年度と同数の395人を募集する。二ツ井普通科は募集を停止し、能代に併設する普通科(昼間の部)35人を募集する。通信制は全県で前年度と同数の300人を募集する。
 前期選抜は国語、数学、英語の3教科の学力検査または口頭試問と面接を行う。一般選抜は5教科(定時制は3教科)の学力検査後、面接を実施。前期選抜の合格者が募集定員に満たない場合はその分を加えて募集する。
 2次募集は、一般選抜を終えた時点で合格者の合計が定員に満たない学科が欠員分を募集。一般選抜を受検して合格していない人が出願できる。面接のほか、学校によっては作文、実技を実施する。
 本年度の中学校卒業予定者は県全体で7411人で、前年度と比べ372人減。
 21年度入学者選抜の主な日程は次の通り。
 ▽前期選抜=出願は1月15~19日、試験は同28日、合格発表は2月5日
 ▽一般選抜=出願は2月12~16日、志願先変更は同18~22日、試験は3月9日、合格発表は同17日
 ▽2次募集=出願は3月19~20日、試験は同23日、合格発表は同25日

 

声良鶏〝低い声〟に驚きも 鹿角市の保存会 児童対象に観察会

2020-08-07
NEW
声良鶏を観察する児童たち(歴史民俗資料館前庭)

  国の天然記念物で鹿角市の「鳥」に指定されている声良鶏の観察会が6日、同市花輪の歴史民俗資料館前庭で開かれ、児童クラブの子どもたちが、市の「鳥」に理解を深めた。
 声良鶏は1937(昭和12)年に国の天然記念物、82(同57)年には市の「鳥」に指定された。市のマンホールの図柄に採用されている。観察会は、小学生の段階から関心を持たせ保存につなげようと、全日本声良鶏保存会(工藤忠靖会長)が企画した。保存会は年2回大会を開き、保存活動を続けている。
 JR鹿角花輪駅前にあった声良鶏の銅像は昨年11月、歴史民俗資料館前庭に移設された。資料館の道路を挟んだ向かいには花輪児童クラブがある。
 保存会は毎年、銅像の清掃を行っており、この機会に児童たちに声良鶏を実際に見てもらおうと、銅像近くの芝生に5羽を展示、ヒナ14羽も段ボール箱に入れて展示した。
 児童クラブの1年から4年までの子どもたちが学年ごとに会場を訪れた。市教委の職員から特徴などの説明を受けた後、観察した。小学生の前で1羽が鳴き始め、独特の低い鳴き声に、児童は少し驚いた様子だった。ヒナを見て「かわいい」の声が上がっていた。
 工藤会長は「鹿角には声良鶏という市の鳥がいることを、子どもたちに知ってほしい。これからも観察会は開いていきたい」と話していた。

 

コロナ禍の夏休みに「寺子屋」 大館市大町 宿題手助けと居場所づくり

2020-08-06
スタッフに教えてもらいながら宿題に取り組む小学生(わわわde子育てカフェ)

 夏休み中の小中学生の宿題をサポートしながら居場所をつくろうと、大館市大町の「わわわde子育てカフェ」(安保和美店長)が「寺子屋inニコメ」を開いている。教員免許を持つスタッフらが対応し、希望者には昼食を用意する。新型コロナウイルスの影響で通常のカフェ運営ができない中、「子どもと一日中過ごす母親らの負担を軽減できれば」と地域に必要なサービスを提供している。
 カフェは子育て支援団体「おおだてde子育て」(島田真紀子代表)が運営し、MARUWWAニコメ1階で開いている。親子や住民が気軽に足を運べる居場所を目指し、ランチも提供してきた。新型コロナウイルス感染拡大で、手作り雑貨など物販のみの営業を続ける中、「家事をしながら子どもたちの宿題をみるのが大変」「子どもが留守番中に宿題に取り組むことができているか心配」など、母親から夏休みの悩みを聞き、7~8月に「寺子屋」を企画した。
 予約制で、小学校で英語を教えるスタッフや、教員免許を持つスタッフが宿題や受験勉強を見守る。勉強20分、休憩10分のサイクルで、解き方などを助言。予約制で昼食を用意する。7月は5日間開催。対応した小山久美さんは、小学生の算数のドリルに付き添い、「時計が苦手というので、興味のあるページから進めた。集中力を保ち、勉強を楽しんでほしい」と話した。
 カフェでは「イベント中止で浴衣を着る機会がない」との声に応え、20日に「こども縁日」を開くほか、手作り体験のイベントも計画した。安保店長は「感染対策を徹底し、できることに取り組んでいきたい。コロナ禍で例年通りの夏休みを送れずストレスを抱えている親子に利用してほしい」と呼び掛けた。
 寺子屋開催は7日までが小学生対象、18~21日と24日が小中学生対象。午前の部が9時~正午、午後の部が1~4時。半日1チケット1000円、5枚セット4000円。昼食は350円。問い合わせは子育てカフェ(☎0186・59・5305※平日午前10時~午後4時)。

 

ドライブスルー検査開始 大館市立総合病院 医師らが手順確認

2020-08-06
検体採取の演習に臨む医師ら(大館市立総合病院)
 新型コロナウイルス感染症指定医療機関の大館市立総合病院は5日、ドライブスルー方式でPCR検査の検体を採取する「帰国者・接触者外来」の動作演習を行い、協力する医師らが手順を確認した。検査数が増えていることから3日に運用を開始。人の移動が想定されるお盆期間を前に、ピーク時に対応できる検査体制を整える。
 帰国者・接触者外来は院内感染を防ぐため、病院敷地内に整備。発熱などの症状が続いて帰国者・接触者相談センター(保健所)に相談し、比較的軽症や濃厚接触者と判断された人の検体を車に乗ったまま採取する。独自に検査を希望する市民への対応は想定していない。
 診療時間は月・水・金曜の午後2~4時の予定。医師1人、看護師3人、薬剤師3人、誘導補助員4人程度でチームを組んで対応する。1日あたり最大10件程度の検体を採取する見込み。当日午前11時までに対象ゼロの場合は開設しない。県、県医師会、市、大館北秋田医師会、秋田労災病院、市立総合病院、市立扇田病院の7者で設置・運営に関する協定を結んだ。
 演習には約40人が参加。防護服にフェースガード、二重の手袋姿で臨んだ。テスト車両を誘導し、窓を開けるよう文面で指示。鼻から検体を採取し、帰宅後の注意事項を説明するまでの手順を確かめた。検査対象者の座席位置や車の構造などさまざまなケースを想定し、人の動きや配置を検証した。
 吉原院長は「暑いのでスタッフの体調が心配。1時間以上連続しないよう工夫したい。これまで1日1、2人の検査だったが、多い日で6人となっている。第2波に備え、市民が安心して検体採取できる体制を整えていく」と話した。
 県の補助事業を活用し、事業費は約900万円。

 

 

RSS(別ウィンドウで開きます) 

新型コロナ対策 各種給付金で生活支援 大館市 暮らし再建や就労など

2020-07-31
 大館市は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、収入が減少した世帯や求職中の市民に給付金を支給し、生活を支える。「暮らし再建世帯応援金」は月収が20%以上減少した世帯に10万円、大学生がいる世帯に10万円を追加支給する。離職や仕事が減って求職中の市民には最大3カ月、月3万円を給付する。いずれも市独自の事業。
 「暮らし再建世帯応援金」は、収入が減少した世帯を支援する事業。給付の対象は▽今年2~5月に前年同月比で給与収入が20%以上減少した人がいる▽減少前の世帯収入が基準額以下―の世帯。基準額は1人世帯で月収15万円、2人世帯で18万円、3人世帯で21万円などと設定した。
 給付金は1世帯当たり10万円。大学生や短大生など学生がいる世帯は10万円を追加する。国の持続化給付金や市事業継続応援金を受給し、学生を扶養する事業主には、応援金の要件に関係なく10万円を支給する。
 「就労支援給付金」は、求職中の人が就労するまでの生活を支援する事業。給付額は月3万円(最大3カ月)。就労が決定した月は準備費用として2万円を給付する。最大で11万円を受け取ることができる。対象は▽市福祉課が行う自立相談支援事業の就労支援を受けている▽世帯の主たる生計維持者である▽職業訓練受講給付金を受けていない▽被保護世帯でない▽世帯員の収入が基準額以下―。収入の基準額は1人世帯7万8000円、2人世帯で11万5000円などとなっている。
 いずれも市独自の事業で、22日の市議会臨時議会で可決された一般会計補正予算に事業費を計上した。福祉課は暮らし再建応援金100人、就労支援給付金50人の給付を見込んでいる。担当は「就労支援給付金については、これから市の就労支援を受け、定期的に支援員と面談しながら求職活動を進めていく人も対象となるため、気軽に相談してほしい」と呼び掛ける。両事業のチラシを作成し、大館商工会議所と連携して事業を周知するほか、公民館や病院などに設置する。

大塚製薬と包括協定 北秋田市 北鹿地方で初めて 市民の健康増進目的

2020-07-31
協定を結んだ津谷市長㊧と迫上支店長(北秋田市役所)
 北秋田市と大塚製薬(本社・東京都)は30日、健康増進に関する包括的連携協定を結んだ。同社が培ってきた熱中症対策などの健康情報を市民に提供し役立ててもらう。県内市町村との締結は5市目で、北鹿地方では初めて。
 協定は▽科学的根拠に基づいた熱中症対策▽健康長寿の推進▽健康経営▽女性の健康づくりの推進▽災害対策▽その他の6分野にわたる。医薬品研究開発などの事業で培った同社のノウハウを生かし、市民の健康課題解決を図る狙いがある。
 具体的には熱中症アドバイザー養成講座の開講、栄養指導、「健康経営」に取り組む企業の支援、健康サポートセミナーの開催、同社商品の備蓄などを予定している。特に、新型コロナウイルス感染防止策としてマスク着用が求められる今夏は熱中症の恐れが高まっていて、協定による取り組みが関心を集めそうだ。
 同社によると、同様の協定は秋田を含む47都道府県と締結した。県内市町村はすでに秋田、男鹿、にかほ、湯沢4市と結んでいて北秋田で5市目。これまで秋田内陸100㌔マラソン大会に毎年協賛してきた縁があり、熱中症対策として同社飲料品を提供してきたという。こうした取り組みを市全体にも広げようと今回の締結に至った。
 市役所で締結式が行われ、津谷永光市長と迫上智博・仙台支店長がそれぞれ協定書に署名した。
 津谷市長は「市は減塩対策やがん予防につながる生活習慣の改善などに取り組んでいる。締結を機に健康情報や医学的情報を提供していただき、市民の健康課題解決に向けたイベントや講習会を考えている」と期待。迫上支店長は同社の取り組みを紹介し「締結を機に健康情報を届け、より健康になっていただきたい」と述べた。

噴火警戒レベル4想定 鹿角・澄川地熱発電所 警察、消防と合同訓練

2020-07-31
負傷者を担架で運び出すなどの訓練を行い、連携強化を図った(鹿角市八幡平のベコ谷地)
 鹿角市と仙北市にまたがる秋田焼山(標高1366㍍)の噴火警戒レベルが、居住地域に重大な影響が出る可能性があるとする4(避難準備)に引き上げられたと想定した火山災害救助訓練が29日、八幡平の東北電力澄川地熱発電所周辺で行われた。同発電所、警察、消防の約20人が合同で訓練し、連携強化を図った。
 活火山の焼山は、現在噴火警戒レベル1。訓練は、焼山が噴火して火砕流が発電所へのアクセス道に流れ込んで不通になり、取り残された所員が登山道を徒歩で避難するとして想定で行った。
 現場の所員は、消防に通報した後、発電プラントを停止。約1・5㌔離れた後生掛温泉を目指して避難を開始した。途中、噴石で1人が足を負傷、再び通報し、救助を求めた。
 消防と警察は後生掛温泉に現地対策本部を設置し、救助隊を編成して登山道を登った。発電所東方約500㍍の湿地帯「ベコ谷地」で所員と合流。負傷者の応急処置と簡易担架での搬送を行った。
 同発電所の川邉浩所長は「訓練により所員の危機管理意識も向上している。異動となっても全員が同じ行動ができるよう、備えていきたい」と話した。
 この日は県警ヘリ「やまどり」で搬送訓練も行う予定だったが、周辺が濃霧のため中止した。同発電所は国内最大級の出力5万㌔㍗。合同訓練は2016年から夏と冬の年2回行っている。

極早生品種「味良い」 大館 エダマメ収穫本格化

2020-07-30
畑から収穫し、脱莢機を通したエダマメ(大館松峰)
 大館市でエダマメの収穫が本格化している。現在は極早生(わせ)から早生品種の収穫が行われており、市内では品種を変えて時期をずらしながら、10月まで出荷が続く。
 11haで5品種を栽培する同市松峰のファーム畠山(畠山博実社長)では、極早生品種「神風香」の収穫が27日から始まった。収穫機で畑からもぎ取った豆を、脱莢機にかけてさやの薄いものなどを取り除く。作業所に運んで洗浄や選別作業を行い、厳選したマメを出荷する。
 畠山博樹専務(42)によると、6~7月に雨が続いたため、播種(はしゅ)が半月ほど遅れ今月中旬までずれ込むなど、作業の進行に苦労したという。JAに出荷するほか、観光地域づくり法人・秋田犬ツーリズムを通じて飲食店などで提供され、「今年は雨に苦しめられた分、いいマメができている。地元スーパーなどにも並ぶため、大館産を味わってほしい」と呼び掛けた。
 エダマメは、JAあきた北の最重点品目の一つとして作付けが推奨されている。6月末のまとめでは、市内では32戸が203haで栽培。同JAの担当者は「降雨や日照不足で生育が心配されたが、味は良い」と話した。

マタギ文化 新組織で振興 北秋田市 推進協設立へ 「日本遺産」は解散

2020-07-30
北秋田市の日本遺産事業推進協議会(阿仁庁舎)
 「阿仁マタギ」の日本遺産登録を目指して設置した北秋田市の日本遺産事業推進協議会(会長・津谷永光市長)は28日、阿仁庁舎で開き、日本遺産に認定されなかったことを受けて今後の方針等を協議した。「認定」を前提とした組織であり事業継続は困難なことから、協議会は本年度末で解散。阿仁マタギの文化の継承や観光資源としての活用など必要な事業は、新たに設立する「(仮称)阿仁マタギ推進協議会」で進めていくことを確認した。
 日本遺産は、地域に根付き世代を超えて受け継がれている風習や伝承、歴史的経緯などを「ストーリー」として文化庁が認定するもの。地域に点在する遺産を総合的に活用し、国内外に発信することをねらいとした。
 北秋田市は2018年度から、阿仁マタギでの登録を目指して申請。内容などの修正を加えながら、19年度、20年度と申請を続けたが認定には至らなかった。文化庁は募集について、本年度で「当面最後にする」としている。
 事業推進協議会は、最初の申請で認められなかったことから、地元の関係者との協議を経て手続きを進めようと19年1月に設置。認定を目指すとともに、認定後においても文化財等を活用し、観光振興や地域活性化の推進を図ることを目的とした。
 この日の協議会で会長の津谷市長は「阿仁マタギは大変残念ながら、日本遺産に認定とはならなかった。しかし、阿仁マタギの世界観や歴史、文化は市にとって貴重な財産であることに変わりはない。今後も積極的な情報発信や環境整備により魅力向上を図りながら、後世に引き継ぐ取り組みをしたい」とあいさつ。今後の方針を協議した。
 本年度は、現在の協議会で活動を続けながら、同協議会と協議会作業部会を統合する形の「阿仁マタギ推進協議会」を設立。来年度の移行を目指す。新たな組織では「日本遺産に申請した『ストーリー』にあるマタギの世界観、知恵、歴史を感じ取ることのできるマタギの里を目指し、情報の共有や活用を図り取り組んでいく」などとした。
 また、本年度の事業計画では▽阿仁マタギガイドブック作成事業▽阿仁マタギ普及啓発事業▽阿仁マタギ講座―を進めることを確認した。
RSS(別ウィンドウで開きます) 

コロナ経済対策 全業種で使える商品券を 大館市 若手経営者と意見交換 

2020-06-20
コロナ経済対策 全業種で使える商品券を 大館市 若手経営者と意見交換 
 大館市は19日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済対策について若手経営者との意見交換会をプラザ杉の子で開いた。参加者から「独自の衛生基準を設けて安全・安心の街をアピールしてはどうか」「全ての業種で使えるプレミアム付き商品券の発行を」などの要望があり、福原淳嗣市長は「大いに参考にしたい」と前向きな考えを示した。
 参加したのは岸野正寿さん(釈迦内の車屋さん)、伊藤智英さん(安田保険システム)、西村常幸さん(秋北電機工業)、木次谷順子さん(木次谷設備)、虻川由希子さん(花ドーム)、白川懸士さん(白川建設)、阿部健二さん(本家比内地鶏)、吉原考政さん(吉原鉄工)、平泉哲史さん(日通プロパン扇田)の9人。市側から福原市長や部課長級職員6人、大館商工会議所と大館北秋商工会の職員も同席した。
 市と商工団体が支援策などを説明した後、市長が「今進めている政策は地域内の需要を喚起しているが、長期化すれば外部と関わって消費してもらうことも大切。パートナーの東京・渋谷区についても共有したい」と口火を切った。
 岸野さんは「新しい生活様式として衛生管理を徹底し、見える化してはどうか。例えば市の衛生基準を設け、これに対応した事業所に認定証を交付する。これを発信することで衛生管理意識が高い街をアピールできるのではないか」と提言。伊藤さんは「市民に交付される70億円超の特別定額給付金を地元で消費してもらえるよう、幅広い業種で利用できるプレミアム商品券を発行してほしい」と要望した。
 西村さんは「都会から地方へのUターン転職希望が増えている。移住者の住居に対する支援を拡充してほしい」、木次谷さんは「テレワーク(在宅勤務)環境整備に取り組む企業を支援してほしい。第2波に備え、子育て世代が休まなくても仕事をできるような体制を望む」と訴えた。
 虻川さんもプレミアム商品券を取り上げ、「タクシーや運転代行などにも使える券を発行してはどうか」と発言。白川さんは「県北から県南、県南から県北へ団体旅行を促し、費用補助などで互いに応援する仕組みを」と求めた。
 平泉さんは「イベント中止などで売り上げが落ち込んでいる」、吉原さんも「今のところ通常通りだが、この先受注がなくなるかもしれない」と不安な現状を強調。阿部さんは「在庫を抱えたが、新商品支援補助金で缶詰開発に利用した。悲観的にとらえず、品質向上に力を入れたい」と語った。
大館市と若手経営者の意見交換会(プラザ杉の子)

日本遺産 「阿仁マタギ」認定ならず 最後の挑戦も

2020-06-20
 文化庁は19日、2020年度の「日本遺産」として新たに21件を認定すると発表した。3度目の挑戦となる北秋田市が申請した「阿仁マタギ―山の恵みは山ノ神からの授かりもの―」は認定には至らなかった。遺産認定事業は本年度で終了となり、関係者は「残念だ」と話している。
 日本遺産は地域に根付き、世代を超えて受け継がれている風習や伝承、歴史的経緯を文化庁が認定するもの。地域に点在する遺産を総合的に活用し、国内外に発信することによる地域活性化を狙いとしている。
 北秋田市は18年度から阿仁地域の伝統的な狩猟文化「阿仁マタギ」で認定を目指しているが、2年連続で見送られた。19年1月には地元の関係者らで構成する日本遺産事業推進協議会(会長・津谷永光市長)を設立し、申請内容を見直して再申請を目指した。
 本年度は協議会の意見を基にタイトルや構成文化財などを一部修正し、昨年1月中旬に県を通して国へ申請書を提出。全国から69件の申請があり、審査を経て21件が認定された。文化庁では20年度までに100件程度の認定を行うこととしており、6年間の合計認定数は104件。募集は本年度で「当面最後とする」としている。
 最後の挑戦が不認定となったことを受け、市教委の佐藤昭洋教育長は「自然と共生するマタギ文化を世界中に発信するための認定になると考えていた。残念だが、いずれ広く認知してもらえる時が来ると思う」と話した。市の事業推進協委員で県文化財保護協会阿仁支部長の戸嶋喬さんは「とても残念だが、今後もマタギの精神を大事にしながら観光資源として守っていけるよう努力を続けたい」と述べた。
 津谷市長は「認定とならず残念」とした上で、「阿仁マタギの世界観や歴史、文化は当市にとって貴重な財源であることに変わりはない。引き続き、積極的な情報発信や環境整備により魅力向上を図り、後世に引き継ぐ取り組みを進めていく」とコメントした。
 本年度認定が決まった21件のうち、東北は岩手県内2市が申請する「〝奥南部〟漆物語~安比川流域に受け継がれる伝統技術~」が認定された。15年から計6年間で認定された東北の日本遺産は9件。秋田県を含む日本遺産は、15県の市町で構成する「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」のみ。

鹿角市 小中学生1人1台の端末整備へ 国の事業活用し

2020-06-20
 鹿角市は本年度、国の事業を活用し、市内小中学校の全児童生徒に1人1台の学習用端末を整備する取り組みを進める。
 市教育委員会は、市教育情報化推進計画に基づき、本年度は各小学校に電子黒板を新たに配置し、高学年を中心に教師用デジタル教科書の活用による授業の充実を図るほか、国が掲げるGIGAスクール構想の実現に向け、小中学校のWi―Fi環境を整備するとともに、段階的に端末の整備を進める予定だった。
 GIGAスクールは全小中学校で児童生徒1人1台のパソコンなど学習用端末と、高速大容量の校内通信ネットワークを一体的に整備する構想。
 当初は2023年度までの実現を目指していたが、新型コロナウイルスの影響でICT(情報通信技術)のニーズが大きく変化し、国では構想実現を加速させるための補正予算を成立させた。
 これを受け、鹿角市でもGIGAスクール整備計画を前倒しして、本年度、端末整備を進めることにした。
 購入する端末は指導者用を含めて2098台の予定。購入費1億1746万円は6月定例市議会で措置した。
 教委では「効果的に運用していくためには、学校と家庭における通信環境の整備や、授業を行う教員のスキルアップなど多くの課題がある」とし、「今後、教員研修等により、端末や電子黒板の活用を図っていくとともに、オンラインによる学習の実施も視野に入れ、ICT教育を推進していく」としている。

夏の高校野球 代替大会の開催決まる 7月9日開幕 原則無観客など対策実施 3回戦まで各地区で

2020-06-19
代替大会の概要を発表した県高野連の会見(県庁)
 県高校野球連盟(尾形徳昭会長)は18日、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け中止された全国高校野球選手権県大会に代わる「2020秋田県高校野球大会」を開催すると発表した。会期は7月9~20日としており、秋田市のこまちスタジアムなどの5球場で開催される。軟式野球の県大会も7月3~5日に開かれる。
 開催に当たっては、日本高校野球連盟が策定する感染防止対策のガイドラインに従う。全ての試合は無観客を基本とし、関係者のスタンドへの入場については都道府県連盟が判断する。県連盟ではベンチ入り以外の部員のほか、当該校部員1人につき保護者2人までの観戦を認める。
 試合会場では手洗いの励行やマスクの持参、着用、入場時の検温を徹底する。ハイタッチや握手は控え、円陣を組む際には密集を避けるなどの対策を盛り込んだ。このほかスタンドでの観戦は、2メートル以上の間隔を取り、大声を出さず拍手での応援が基本となる。
 会場はこまち、八橋、横手、平鹿、能代の5球場。トーナメントで争い、3回戦までは県北、中央、県南の地区ごとに実施。準々決勝以降はこまち球場で行う。開閉会式は実施しない。組み合わせは6月26日に開かれる抽選会で決定する。
 同連盟の土濃塚寿史副理事長(大館桂桜)は「これまでの大会と同じように、積み上げてきたものを発揮し県の頂点を目指してほしい」と話す。大会を待ちわびていた選手たちの間にも安堵(あんど)が広がっており、大館鳳鳴の茂木顕光主将(3年)は「あると信じていた。これまでの目標通り、仲間たちと頂点を目指す」、国際情報の小林空雅主将(同)も「勝って支えてくれた人たちに恩返しをしたい」と力を込めた。

プレミアム付き商品券など 過去最大、6億円規模 鹿角市6月議会 全議案可決閉会

2020-06-19
全議案を可決、閉会した鹿角市6月定例議会(市役所)
 鹿角市の6月定例議会は18日、最終本会議を開き、常任委員会に付託していた議案8件と、この日追加提案された毛馬内住宅建設工事の工事請負契約締結案や一般会計補正予算案、工事請負契約変更案3件、意見書案3件を原案通り可決し、閉会した。補正予算には新型コロナウイルス感染拡大に伴う景気浮揚策として発行総額約6億円と過去最大規模のプレミアム商品券・飲食券事業の費用などを計上した。
 一般会計補正予算(第6号)は歳入歳出それぞれ5億6148万円を追加し、総額を218億4116万円とした。
 主な歳出のうち商品券・飲食券事業は、売り上げが減少している飲食店や小売りサービス業等での消費を促進し、市内経済の早期回復を図る目的で、市独自の取り組み。
 商品券と飲食券の2種類がある。商品券は宿泊施設や飲食店を除き、小売店や大型店などで使用できるもので、プレミアム率は20%。飲食券は宿泊施設と飲食店で専用に使えるもので、プレミアム率は10%上乗せして30%とした。
 発行業務はかづの商工会に委託。商品券は1セット1万2000円を3万セット、飲食券は1セット1万3000円を1万8000セット発行する。このうち商品券は1万円で額面総額1万2000円の券が購入できる。1人当たりの購入上限は商品券が10セット、飲食券が20セット。購入対象は市民のほか、市内に職場がある小坂町民。
 市広報7月号に申し込みはがきを同封し、同15日に受け付けを開始。抽選を行った上で、同17日に引換券を発送する。販売は同28日から9月30日まで同商工会と十和田市民センター(販売開始から2週間のみ)で行う予定。使用期間は8月1日から来年1月31日までの半年間。補正予算には発行と販売にかかる委託料1億2422万円を計上した。
 また、市内宿泊施設に対する支援策として宿泊助成を行う。事業はかづの観光物産公社に委託。7月1日から8月31日まで、北東北3県の宿泊客1万人を対象に、施設が提供するプラン内容に応じて1人当たり5000円~1万円が割り引きとなる。例えば、宿泊料金が1万6500円の場合、市が1万円を助成する。県の宿泊券も併用できる。
 毛馬内住宅は老朽化に伴い十和田小学校北側に移転新築し、木造2階建てと平屋建ての計15棟50戸を整備する。本年度から住宅本体着工となり、今回の請負契約締結は木造2階建て4棟(16戸)が対象。建築主体工事は一般競争入札の結果、柳沢建設(柳沢義生社長)と2億1356万円(税込み)で契約。工期は12月18日。
 意見書は「地方財政の充実・強化を求める意見書」「秋田県主要農産物種子条例の制定を求める意見書」「教職員定数改善と義務教育費国庫負担割合2分の1復元を求める意見書」の3件。
 開会に先立ち、議員在籍20年以上の田村富雄議員、?年以上の吉村アイ、倉岡誠、浅石昌敏の3議員に全国市議会議長会の表彰状が伝達された。
印刷に関するご案内
ご案内
広告に関するお問い合わせ
お問い合わせ
購読のお申し込み
購読お申し込み
掲載写真のご購入
ご購入お申し込み
後援のお申し込み
資料請求
記事・写真等2次使用について
資料請求
株式会社 北鹿新聞社

〒017-0895
秋田県大館市字長倉79
TEL.0186-49-1255(総務課)
FAX.0186-43-3065(総務課)
 
*日刊新聞発行および一般印刷*
TOPへ戻る