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商品券は17億円分利用 大館市の新型コロナ支援策 1月末現在 販売総額の88%に

2021-02-24
 大館市は、新型コロナウイルスの影響を受けた市民や事業者への支援策の利用状況をまとめた。購入額より3割上乗せの「プレミアム付き商品券」は、1月末までに販売総額の88%、約17億円分が利用され、規模別では大型店以外が78%に達した。店舗の感染対策に対する補助金には200件、認定農業者への経営継続支援には51件の申請があり、非接触型検温器の導入やスマート農業の推進などにつながった。
 「プレミアム付き商品券」は1枚1000円の13枚組みセットを1万円で販売。共通券5枚、中小規模の店舗が対象の6枚、飲食店・宿泊・タクシー・運転代行事業者向けの2枚の組み合わせ。15万セット、19億5000万円分を完売した。
 市によると、1月末までに約17億円分が利用された。業種別では小売業62%、飲食業15%、サービス業11%、規模別では大型店以外が78%に達した。消費増税に合わせて前回実施した2015年度分と比較すると、飲食業は8ポイント、大型店以外は16ポイント増加し、市は「コロナ禍の影響が特に大きい事業者への支援を手厚くするため、専用券を増やしたり、新設したりしたことによる政策効果と捉えている」と分析。期限は2月末までで「商品券を残さず利用してもらうよう周知に努める」としている。
 事業者の事業継続支援として、店舗の感染対策を後押しする「新しい生活様式に対応した店づくり補助金」は、18日までの申請が200件、約3900万円。1店舗につき上限20万円(対象経費から2万円を控除)を補助し、ウイルス除去機能付き空気清浄機や消毒液自動噴霧器、非接触型検温器の導入が進んだ。
 テレワークを推奨する「ICT(情報通信技術)設備導入支援事業費補助金」は、経費の2分の1(上限100万円)を補助。期限の今月末までに30件以上の申請を見込み、テレビ会議システムなどの設備導入を中心に相談が寄せられている。
 農業者への支援としては、国の「経営継続補助金」を活用し、販路回復や新規開拓、事業の継続に取り組む認定農業者に対し、市が自己負担額を助成。18日までに51件、約3500万円の申請があった。市は「農薬散布用ドローンやネギ収穫機導入などを後押しし、スマート農業の推進や省力化につなげた」としている。
 過剰在庫が発生した市特産の比内地鶏については、卸売業者が小売店に安価で販売した場合、その差額の一部を支援。新規42社を含む169社が販売促進フェアを開催した。
 卸売業者4社の過剰在庫55・7㌧(昨年7月末)は、今月18日時点で2・2㌧まで減り、「解消のめどが立った」としている。JAあきた北の生産部会は生産羽数を4割減産から、本年産は2割減産に上方修正し、市は「事業が市を代表するブランドの維持に一定程度寄与できた」と話した。

立候補表明は現職のみ 北秋田市長選 告示まで1カ月余 前回に続き無投票か

2021-02-24
 任期満了に伴う北秋田市長選は3月28日告示、4月4日投開票の日程で行われる。告示まであと1カ月余りに迫っているが、これまでに立候補を表明しているのは、4期目をめざす現職の津谷永光氏(69)ただ1人。現時点ではほかに立候補に向けた動きはなく、前回の2017年と同様「無投票」の公算が大きくなっている。
 津谷氏は旧鷹巣町出身。慶應義塾大学経済学部卒。1987年、県議会議員選挙で初当選。6期目途中の2009年、市長選に立候補して初当選。現在3期目。
 次期市長選に向けては昨年12月4日、市議会12月定例会での一般質問に答える形で立候補を表明。「3期目の公約の『人口減少時代への挑戦』を停滞させることなく、コロナを乗り越えて市民が安心して健康に住み続けられるような政策を打ち出し、力強く推し進める役割を担いたいとの思いから出馬を決意した」と述べた。
 また、現在開会中の市議会3月定例会一般質問で「人口減少時代への挑戦についての総括」を聞かれると、「子育て世代が安心して暮らすことができる施策に力を入れ支援の充実を図るほか、子育て世代をターゲットに移住・定住対策に力を入れたことで、15年度から今年1月末までの累計で移住者数は218人を数えた」などと成果を強調。「今後も手綱を緩めることなく推進していく」と力を込めた。
 前回17年の市長選は、05年の市町合併後初めて無投票となり、津谷氏が3回目の当選を果たした。今回の選挙でも対立候補を擁立しようとする動きはなく、現時点では全くの無風状態が続いている。
 津谷市政に対しては、新型コロナウイルスに対応した緊急経済対策等で評価が高まった一方、「キャラクターを活用したセールスプロモーション事業」など一部の事業を除いては市政運営に対する不満の声は少ない。加えて、県議時代からの強固な後援会組織があることから、市民の間には「無理に選挙戦へ持ち込む必要もない」との空気も広がっている。
 市選挙管理委員会は、市長選挙立候補予定者に対する説明会を3月5日午後1時半から、市役所本庁舎で開くことにしている。

内陸線 縄文号でモニターツアー 伊勢堂岱遺跡 ガイダンス施設など見学

2021-02-24
伊勢堂岱遺跡に理解を深めたモニターツアー(伊勢堂岱縄文館)
 秋田内陸縦貫鉄道(吉田裕幸社長)は19、23日の計2回、秋田内陸線の新観光列車「秋田縄文号」の運行開始を記念した日帰りモニターツアーを開催した。角館駅から秋田縄文号に乗り込んだ参加者計30人が同市脇神の国指定史跡・伊勢堂岱遺跡のガイダンス施設などを見学し、縄文時代の魅力に触れた。
 県北秋田地域振興局の委託事業として実施。同振興局では世界文化遺産登録への機運が高まる「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成遺跡の一つである伊勢堂岱遺跡の認知度向上や観光誘客を目的とし、沿線の複数箇所にある縄文遺跡の魅力を発信する車両「秋田縄文号」のデビューに合わせて企画した。
 各回とも定員の15人が参加した。23日は秋田市などから訪れた参加者が秋田縄文号に乗り、角館駅を出発。列車内では北秋田市教委の学芸員・榎本剛治さんが車両デザインに取り入れられた縄文土器の文様や、車内各所に配置されたイラストの元となる土偶や岩偶の出土場所を説明する「縄文トーク」を楽しんだ。
 縄文小ケ田駅で一度降りると、遺跡ガイダンス施設の伊勢堂岱縄文館内を30分ほど見学した。中嶋俊彦館長がガイドを担当し、四つの環状列石が存在する遺跡の学術的価値や発見された経緯などを紹介。
 市内から出土した土偶や岩偶など48体が並ぶコーナーでは、参加者が縄文号内のイラストに使われている土偶を探したり、形がそれぞれ異なる土偶を見比べたりと縄文時代の文化に理解を深めていた。
 家族3人で参加した秋田市の男性(78)は、「以前から遺跡に興味があり、良い機会だと思って参加した。出土品一つ一つが全く違って面白い。雪が溶けたらまた来たい」と話していた。このほか伊勢堂岱温泉「縄文の湯」で食事や入浴を楽しみ、日帰りの旅を満喫した。

コロナワクチン ドームで集団接種 高齢者2万7千人 4月17日以降の土日に 大館市3月議会開会

2021-02-23
行政報告などが行われた本会議(大館市役所)
 大館市の3月定例議会が22日開会し、会期を3月15日まで22日間と決めた後、福原淳嗣市長の行政報告と議案上程を行い散会した。新型コロナウイルスワクチンについて市長は、65歳以上の約2万7000人の接種は4月17日以降の土、日曜日にニプロハチ公ドームで実施する方向で準備を進めていることを明らかにした。1日数千人規模の集団接種方式で進めるほか、会場で接種できない市民の対応も検討している。
 市は今月1日に、専任職員を配置した新型コロナワクチン接種対策室を設置。福原市長は「ワクチンを保管する超低温冷凍庫(ディープフリーザー)を市立総合病院内に設置するなど準備を着々と進め、県や医師会など関係機関との調整に当たっているところで、段階に応じて全庁体制で対応する」と述べた。
 接種のスケジュールは、まず医療従事者や消防救急隊員、保健所職員などを対象に3月中旬から行う予定。
 2021年度に65歳以上に達する約2万7000人については、「4月17日以降の土、日曜日にニプロハチ公ドームで、1日数千人規模の集団接種方式で実施する方向で準備を進めている」とした上で、「会場内に救急救命班を配置するなど安全面に最大限配慮する」とした。
 その後は、高齢者以外で基礎疾患のある人、高齢者施設の従事者、16歳以上の人へと順次、対象範囲を広げる計画。コールセンターでの電話予約で対応する考えを示した。
 高齢者施設入所者や在宅要介護者のほか、集団接種会場で接種できなかった人の対応は、医師会などで構成する市予防接種会議で検討を進めており、「方策が確定し次第、周知を図っていく」と述べた。福原市長は「関係機関と連携を密にしながら、正確な情報発信に努め、接種の円滑な実施に向け、官民一体となって万全を期していく」と強調した。
 現在、福島県南相馬市と「災害時における相互応援に関する協定」の締結に向け、準備を進めていると報告した。
 提出したのは、報告1件、承認3件、条例案16件、単行案5件、補正予算案19件、当初予算案19件の計63件。

現職、新人2陣営出席 小坂町長選立候補予定者説明会 8年ぶり選挙戦へ

2021-02-23
現職、新人の2陣営が出席した町長選の立候補予定者説明会(役場)
 任期満了に伴う小坂町長選(3月30日告示、4月4日投開票)の立候補予定者説明会が22日、役場で開かれ、現職で4選を目指す細越満氏(73)と、新人で町の元建設課長、伏見俊一氏(61)の2陣営が出席した。
 町長選を巡っては、ほかに目立った動きはなく、両氏の一騎打ちになる見通し。前回2017年は無投票で細越氏が3選を決めており、8年ぶりの選挙選となりそうだ。
 細越氏は昨年9月定例議会で4選へ向け正式に表明。若者世代の定住促進、子育て支援の充実などに取り組む考えを示している。当選以来、「町民が主役のまちづくりを」を基本理念に掲げている。
 伏見氏は昨年3月、町建設課長を定年退職。4月から町の再任用職員として防災専門官を務め、11月30日で退職した。12月15日、出馬の記者会見を行い、「町政に新しい風を吹き込みたい」と訴えた。
 説明会では、選挙管理委員会の秋本貞行委員長が「町民にとって、最も身近で関心が高い選挙。選挙のルールを順守し、違反のない明るい選挙にしてほしい」とあいさつした。
 担当者が届け出書類などを説明した。立候補の受け付けは3月30日午前8時30分から午後5時まで。4月4日の投票は町内10カ所の投票所で行われる。
 昨年12月1日現在の選挙人名簿登録者数は、4375人(男2011人、女2364人)。
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商談もオンラインで 北秋田市商工会 初開催ですでに成果 「スペース」の貸し出し開始

2021-01-19
北秋田市商工会が発行した「バイヤーズ・ガイド」
 新型コロナウイルス感染症の影響を受けて商談会や見本市の中止等が相次ぐ中、北秋田市商工会(藤本忠会長)はインターネットを活用した「オンライン商談会」の取り組みを進めている。初めて開催した昨年11月の商談会は、新たな取引が始まるなど成果を挙げた。会員企業の取り組みを支援しようと、パソコンなどを用意した「オンライン商談スペース」の貸し出しも開始した。
 昨年の春以降、県外への往来自粛が呼びかけられたり、大規模なイベントの中止が求められたりしたことで、販路の拡大を目指す事業者にとっては思うような活動ができない状況が続いていた。
 こうした中、同商工会は本年度の「伴走型小規模事業者支援推進事業」を活用し「きたあきたのうめ~モノ発掘プロジェクト」を推進。セミナーや個別面談等で商品力や商談力の向上を図るとともに、販路開拓のためのオンライン商談会を開くことにした。
 昨年11月20日のオンライン商談会は、商工会の主催としては県内で初めての開催。バイヤー側は東京都内の百貨店など4社と広島県の商社の計5社、会員からは8社が参加。会員企業とバイヤーによるモニター越しの1対1での商談は、計29回を数えた。
 バイヤー側からは「首都圏にないもの、地元で愛されているものを現代風にアレンジした商品がほしい」といったアドバイスがあったほか、会員企業からも「初めてのオンライン商談で不安だったが、商工会職員がついてくれて、心強かった」「商談後、バイヤー2社から引き合いがあった」などの声が聞かれた。
 同商工会は「新型コロナウイルスの感染が広がる中でも、東京や広島のバイヤーと商談することができた。顔や商品を見ながらのため、商談が進んだ」などと説明。今後の商談に役立てていこうと、商談会に参加した8社を含む計12社の商品を掲載した「バイヤーズ・ガイド」を発行。全国のバイヤー約3000社に送付した。
 オンライン商談会に臨む会員企業を支援しようと、商工会館内に設けた商談スペースの貸し出しを開始した。カメラ・スピーカー付のノートパソコンや、複数人数での参加にも対応する32型モニター、インターネット回線などを用意。機器の使用などは、職員のサポートを受けることもできる。
 利用の際は、商談予定日の7日前までの申し込みが必要。問い合わせは北秋田市商工会(電話0186・62・1850)。

捜査用似顔絵 「解決の一助に」と意欲 大館署の長澤さん 県競技会で最優秀賞

2021-01-19
県警現場鑑識競技会の「捜査用似顔絵の部」で頂点に立った長澤さん(大館署)
 県警が主催する現場鑑識競技会(昨年11月24日・秋田市)の「捜査用似顔絵の部」で、大館署地域課の田代駐在所に勤務する長澤美代子巡査長(41)=大仙市出身=が最優秀賞に選ばれ、県警本部長表彰を受けた。事件の容疑者や不審者の特定、行方不明者の捜索等をするために重要な捜査手法の一つとされ、作成技術のある警察官は、人材が限られる中で貴重な存在。全県の署員の中で頂点に立ち、「練習してきて良かった。事件解決のため、これからも機会があれば描きたい」と話している。
 同競技会は鑑識技術の向上、初動捜査の強化を目的に毎年開かれており、2002年からは現場出動の機会の多い地域部門の警察官等を対象にしている。県内14署がそれぞれ3人でチームを編成し、「現場鑑識の部」に2人、「捜査用似顔絵の部」に1人が出場、部門別や総合の順位を競う。
 このうち「捜査用似顔絵の部」は、50分間で目撃者役から犯人役の特徴を聞き出し、鉛筆と消しゴムのみを使用して似顔絵を作成するもの。作画技術、顔の特徴を捉えているかなどを総合的に審査する。
 今回は民家で下着泥棒が発生し、逃げ去る犯人を目撃した人がいる―との想定で実施。県内各署から14人が出場し、長澤巡査長が栄冠に輝いた。「緊張したが、落ち着いてできた」と振り返る。競技会前に約2週間、集中的に指導を受けながら練習しただけに「結果が出せて良かった。終わってホッとした」と喜んだ。大館署チームは総合順位でも頂点に立った。
 中学、高校時代に美術部に所属。しばらく絵画から離れていたが、2005年に捜査用似顔絵の講習会に参加したことで再び筆を握る機会が増えた。基本技術や聞き取り方法などを学び、同年には潟上市での強盗事件で、容疑者の似顔絵を作成して逮捕につなげた経験もある。
 現在、大館署で似顔絵を作成できる署員は5人前後。指導した刑事課鑑識係の熊谷優樹係長は「検挙に至らない事案でも、当事者を特定することで注意、警告につなげられる。警察署によっては描ける人がいない場合もあり、貴重な存在」と話す。
 長澤さんは「機会があれば、これからも似顔絵の作成をしていきたい。学んだ技術がさび付かないよう、練習を続けていく。自分が描いた似顔絵が事件解決の一助になれば」と決意を新たにした。

コミュニティーFM 「ラジオおおだて」開局 県内7局目 地域に根ざした放送局に

2021-01-18
開局を記念して行われた特別放送の様子(大館市提供)
 県内7局目となるコミュニティーFM「ラジオおおだて」が17日、大館市に開局した。コミュニティーFMは放送対象地域を限定したラジオ局で全国に約330局あり、北鹿地方では鹿角きりたんぽFMに続いて2局目となる。周波数は81・4メガヘルツ。初日は特別番組を放送し、福原淳嗣市長らゲストや、18日から日替わりで進行役のパーソナリティーを務める市民が出演。地域に根差した放送局を目指し、第一歩を踏み出した。
 コミュニティー放送局は、市区町村の一部の地域で、地域に密着した情報を提供するためのFMラジオ放送局。きめ細やかな地域情報の提供、福祉活動への利用、防災情報伝達等に役立つと期待されている。
 「ラジオおおだて」の主な放送内容は、同市の天気やイベント、交通と防災など生活情報を中心にし、メイン番組のパーソナリティーは市民に限定。市も新たな情報発信の手段として週3回、1日5分程度の枠内で、イベントや講座の開催情報、市税の納期に関するお知らせや助成制度などさまざまな情報を発信する。
 収録や放送は、大館放送(小山明子代表・局長)が同市釈迦内の大館ゴルフセンター敷地内に設置したスタジオで行う。メイン番組は月~金曜の朝(午前10時~)と夕方(午後5時~)の2本。パーソナリティーは、市民12人と北陽中学校の生徒12人が日替わりで務める。
 17日は開局を記念して特別番組を放送。同市在住のフリーアナウンサーで、毎週火曜日の番組パーソナリティーを担当する真田かずみさんが番組を進行し、福原市長や月~金曜日の担当者らがゲストで出演した。
 福原市長は「行政としては、市民へリアルタイムで適切に情報を出していくことができる」と話し、「イベントに新しい切り口を加えることや、今まで知らなかった情報を届けて、市民が楽しく、心が豊かになる暮らしにつながるようになれば」と、地域活性化の情報源としての役割に期待を寄せた。
 パーソナリティーを代表して真田さんは「大館の豊かさを発信し、暮らしの輝きを未来へつなぐ新たなチャレンジ。市民のみなさんで一緒に作り上げ、育てていきましょう」と呼び掛けた。
 北鹿新聞では18日から、当日の番組表を掲載していく予定。

秋田犬会館観覧者 コロナ禍で半減 収束見据えSNSで発信強化 「犬の日常」注目集める

2021-01-18
看板犬として人気を集める秋田犬のスバル㊨。来館者やSNSの反応も上々だ(秋田犬会館)
 秋田犬保存会(本部・大館市、遠藤敬会長)は、2020年の秋田犬会館(三ノ丸)の観覧者数をまとめた。1年間で6731人にとどまり、19年の1万3010人から半減した。新型コロナウイルス感染拡大で観光客が減ったことが影響した。一方で、アフターコロナを見据えて会員制交流サイト(SNS)での情報発信に力を入れており、秋田犬の日常を撮影した動画は話題を集めている。事務局は「収束後に来館者を呼び込めるよう、認知度を高めていけたら」としている。
 同会館は保存会創立50周年を記念して、1978年に会員からの寄付を財源に建設された。1階に事務室、2階に会議室、3階に博物室があり、保存会が管理運営する。博物室は犬種団体としては国内唯一で、国指定天然記念物・秋田犬の歴史や生態などが詳しく学べる。
 毎年集計している博物室の観覧者数は▽13年=4741人▽14年=5608人▽15年=6228人▽16年=6706人▽17年=1万155人▽18年=1万9691人―と、近年急増。18年は平昌五輪フィギュアスケート女子金メダリストのアリーナ・ザギトワ選手(ロシア)への子犬贈呈が話題となり過去最多に。19年はブームが落ち着き、市観光交流施設「秋田犬の里」のオープンで観光客を分け合う形となったものの、1万人台を保って好調に推移した。
 事務局によると、20年は新型コロナ感染拡大による観光客減少の影響を大きく受け、4~5月に約2カ月間臨時休館したこともあって前年から半減する結果に。政府の観光支援策「Go To トラベル」が7月に始まり、8~11月は月別で800~900人台まで回復したが、個人客が多く前年には及ばなかった。
 担当者は「近年団体・ツアー客は一度に30~40人を受け入れることもあったが、今年は多くて5~10人。外国人の姿もほとんど見かけなくなった」と話す。小学生の校外学習も密集を避けるため、同会館より広い「秋田犬の里」を勧めるようにしていたという。
 一方でSNSでの情報発信を強化するなど、アフターコロナを見据えた取り組みも始めている。「秋田犬を見たい」という需要に対応するため、館内にいる秋田犬の日常生活を短文投稿サイト・ツイッターで積極的に配信。その愛らしさが注目を集めているほか、受付係もこなす看板犬のスバル(雄、1歳11カ月)が話題となり、テレビ出演の機会も増えている。ファンからは「会いたい」「大館に行きたい」といった反応が見られ、好評を博している。
 事務局は「需要に応えるため、発信回数を増やしてきた。コロナが落ち着いたら観光客を呼び込めるように、認知度向上につなげていけたら」としている。

勝平得之の作品か 鹿角市歴史資料館 所蔵の大湯木彫り人形 技術高く「可能性大」

2021-01-18
大湯木彫り人形の歴史などを説明する藤井館長(歴史民俗資料館)
 鹿角市歴史民俗資料館の企画展「大湯木彫り人形」の説明会が17日、同館で開かれた。藤井安正館長は、市が所蔵する人形4点のうち1点について「技術的に高い」とし、版画家として有名な勝平得之(1904~71年)が制作した可能性が大きいと指摘した。
 大湯木彫り人形は1928(昭和3)年から約10年間、大湯温泉を訪れる観光客のお土産として制作された。地元の若者たちが農業の副業として取り組み、全国的に広がりを見せていた「農民美術運動」の一環とされている。当時の暮らしを題材にした、素朴な木彫りが特徴。企画展では人形32点と解説パネルを展示している。
 説明会は午前、午後の2回開かれた。市は、寄贈を受けた4点の大湯木彫り人形を所蔵している。このうち1点は「勝平」というサインがあり、本県出身で版画家として著名な勝平得之の作品では、と関心を集めている。当時大湯では技術を学ぶため講習会を開いたが、勝平が参加した記録が残っている。
 勝平が制作したとみられる人形は「雪の童女」を題材にしている。他の人形に比べ、ノミの使い方などが技術的に高く、藤井館長は「まゆや目の線が柔らかい。帽子のひもにもこだわっており、他の人形とは異なる。勝平得之の可能性が大きい」と指摘。ただ、「勝平」のサインは専門家にみてもらったところ、本物ではなかったという。当時の関係者が何かの過程で記したとみている。
 企画展は31日まで。問い合わせは同館(電話0186・22・7288)。
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