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コロナ禍の夏休みに「寺子屋」 大館市大町 宿題手助けと居場所づくり

2020-08-06
NEW
スタッフに教えてもらいながら宿題に取り組む小学生(わわわde子育てカフェ)

 夏休み中の小中学生の宿題をサポートしながら居場所をつくろうと、大館市大町の「わわわde子育てカフェ」(安保和美店長)が「寺子屋inニコメ」を開いている。教員免許を持つスタッフらが対応し、希望者には昼食を用意する。新型コロナウイルスの影響で通常のカフェ運営ができない中、「子どもと一日中過ごす母親らの負担を軽減できれば」と地域に必要なサービスを提供している。
 カフェは子育て支援団体「おおだてde子育て」(島田真紀子代表)が運営し、MARUWWAニコメ1階で開いている。親子や住民が気軽に足を運べる居場所を目指し、ランチも提供してきた。新型コロナウイルス感染拡大で、手作り雑貨など物販のみの営業を続ける中、「家事をしながら子どもたちの宿題をみるのが大変」「子どもが留守番中に宿題に取り組むことができているか心配」など、母親から夏休みの悩みを聞き、7~8月に「寺子屋」を企画した。
 予約制で、小学校で英語を教えるスタッフや、教員免許を持つスタッフが宿題や受験勉強を見守る。勉強20分、休憩10分のサイクルで、解き方などを助言。予約制で昼食を用意する。7月は5日間開催。対応した小山久美さんは、小学生の算数のドリルに付き添い、「時計が苦手というので、興味のあるページから進めた。集中力を保ち、勉強を楽しんでほしい」と話した。
 カフェでは「イベント中止で浴衣を着る機会がない」との声に応え、20日に「こども縁日」を開くほか、手作り体験のイベントも計画した。安保店長は「感染対策を徹底し、できることに取り組んでいきたい。コロナ禍で例年通りの夏休みを送れずストレスを抱えている親子に利用してほしい」と呼び掛けた。
 寺子屋開催は7日までが小学生対象、18~21日と24日が小中学生対象。午前の部が9時~正午、午後の部が1~4時。半日1チケット1000円、5枚セット4000円。昼食は350円。問い合わせは子育てカフェ(☎0186・59・5305※平日午前10時~午後4時)。

 

ドライブスルー検査開始 大館市立総合病院 医師らが手順確認

2020-08-06
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検体採取の演習に臨む医師ら(大館市立総合病院)
 新型コロナウイルス感染症指定医療機関の大館市立総合病院は5日、ドライブスルー方式でPCR検査の検体を採取する「帰国者・接触者外来」の動作演習を行い、協力する医師らが手順を確認した。検査数が増えていることから3日に運用を開始。人の移動が想定されるお盆期間を前に、ピーク時に対応できる検査体制を整える。
 帰国者・接触者外来は院内感染を防ぐため、病院敷地内に整備。発熱などの症状が続いて帰国者・接触者相談センター(保健所)に相談し、比較的軽症や濃厚接触者と判断された人の検体を車に乗ったまま採取する。独自に検査を希望する市民への対応は想定していない。
 診療時間は月・水・金曜の午後2~4時の予定。医師1人、看護師3人、薬剤師3人、誘導補助員4人程度でチームを組んで対応する。1日あたり最大10件程度の検体を採取する見込み。当日午前11時までに対象ゼロの場合は開設しない。県、県医師会、市、大館北秋田医師会、秋田労災病院、市立総合病院、市立扇田病院の7者で設置・運営に関する協定を結んだ。
 演習には約40人が参加。防護服にフェースガード、二重の手袋姿で臨んだ。テスト車両を誘導し、窓を開けるよう文面で指示。鼻から検体を採取し、帰宅後の注意事項を説明するまでの手順を確かめた。検査対象者の座席位置や車の構造などさまざまなケースを想定し、人の動きや配置を検証した。
 吉原院長は「暑いのでスタッフの体調が心配。1時間以上連続しないよう工夫したい。これまで1日1、2人の検査だったが、多い日で6人となっている。第2波に備え、市民が安心して検体採取できる体制を整えていく」と話した。
 県の補助事業を活用し、事業費は約900万円。

 

 

お盆の「帰省控え」 飲食店の予約激減 一番の書き入れ時 期待も「問い合わせ無い」

2020-08-05
予約表を眺める居酒屋の店主(大館市内)

 新型コロナウイルスの影響でお盆期間の帰省を控える動きが予想される中、北鹿地方では本来需要期を迎えるはずだった飲食店が再び経営危機に直面している。例年であれば一年で一番の書き入れ時だが、今年は「予約がない」という店も。「9月以降の見通しが立たない」などと嘆きの声が聞こえる。
 各公共交通機関によると、お盆期間の飛行機、新幹線、高速バスの予約数は昨年に比べて7~9割も減少している。首都圏などで感染が再拡大しており、帰省を控える動きが広がっているとみている。
 この影響をまともに受けるのが飲食業だ。本来であれば8月のお盆前後は「一年で一番忙しい時期」だが、北鹿地方では各市町村で行われる夏の成人式が延期・中止となったこともあり、今年の予約状況は芳しくない。
 大館市のある居酒屋では、例年お盆期間の予約は7月上旬から入り始め、同月中にはほぼ席が埋まる。経営者の男性によると、成人式に出席した若者ら、同窓会などで20~30人規模の団体予約が次々と入り、「お盆の1週間はずっと満席で、キャンセル待ちもある状態」という。
 しかし今年の予約は3日現在、12日に1件(8人)、13日に1件(10人)のみ。5月の休業要請解除から徐々に客足が戻り始め、一時はほとんどなかった売り上げが6月には前年比50%ほどまで回復していただけに「8月は他の月よりも入るかな、と期待していたが…」とため息を漏らす。「帰省した人がいても外出できる雰囲気ではないだろう。多くは期待できない」と肩を落とす。
 居酒屋では例年8月が繁忙期で、秋にかけて客足が鈍くなる。それだけに「9月以降はさらに大変になる。これからが不安。さらに助成金がないとやっていけない。(これまでより)閉店する店が増えてくるかもしれない」との見方を示す。
 大館市新町の居酒屋「パラダイス食堂鶴亀」では9~16日の間、「今のところ予約が入っていない」という。店主の男性(49)は「まず問い合わせがない。今年は帰省客が少なく、予約は見込めないと思っていたが…。今は何とかなっているが、(感染拡大が)長引けば長引くほどジリ貧になっていくので不安」と明かす。
 集客したい一方で、感染への警戒感ものぞかせる。「7月下旬の4連休に県外からの来店があり、少し心配な部分があった。不特定多数を相手にする商売で、『県外客お断り』とまではできない。密集しないよう席の配置などを工夫していくしかない」とこぼした。

石田ローズガーデン 全面改修へ提案公募 大館市 ペットと楽しめる観光拠点に 貴重な原種の保全も

2020-08-05
改修工事のため休園している石田ローズガーデン(大館市字三ノ丸)

 大館市は石田ローズガーデン改修の外構整備工事に向け、公募型プロポーザル(企画提案)で委託業者を募集している。申込期限は17日。貴重な原種のバラを体感できる庭園の保全や、ペット同伴で楽しめる観光拠点を目指す。10月下旬に契約を結び、来年3月末の完成予定。今月1日から休園している。
 名誉市民で労働大臣などを務めた石田博英元衆院議員(1914~93年)の私邸だったローズガーデンは、市中心部の三ノ丸地区に位置する。約500種類のバラは市に寄贈され、95年7月から市が管理。2018年10月にはガーデンを含む土地・建物の寄付を受けた。漢学者で開国論「三策」を執筆した狩野良知(1829~1906年)や、良知の次男で京都帝大文科大学長を務めた狩野亨吉(1865~1942年)の生家跡でもある。
 三ノ丸地区は大館城跡に隣接し、市歴史的風致維持向上計画の重点区域に含まれ、観光客らの回遊性を高めるために道路の美装化や電柱統合などが計画されている。石田氏の邸宅だった建物も、レストランカフェやペット同伴で利用できるテラスなどを備えた施設として改修する予定。
 ガーデン改修は、歴史まちづくりで取り組んでいる街並みの良好な景観の保全と連携を図りながら、原種のバラを体感する庭園として整備するのが目的。バリアフリーに配慮し、ペット同伴でも気兼ねなく訪れることができる施設にしたい考え。通路の舗装や階段・スロープ、外灯、給排水のほか、バラの保全などについて提案を受ける。上限額は4180万円。
 1次審査は書類で評価し、通過した事業者を対象にプレゼンテーションの2次審査を行う。その上で候補者を決定し、工事に関する協議を行い、契約締結の手続きに入る。問い合わせは観光課(電話0186・43・7072)。

伊勢堂岱遺跡 ガイド中止も学び続ける 北秋田、大館の小中高生 再開の日待ち望む

2020-08-05
中嶋館長(左)の講話を聞くジュニアガイドたち(伊勢堂岱縄文館)

 世界遺産登録を目指す伊勢堂岱遺跡(北秋田市)のジュニアボランティアガイドを対象にした学習会が4日、ガイダンス施設・伊勢堂岱縄文館で始まった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、夏休み中に行う恒例のガイド活動は中止。ガイドたちは再開の日を心待ちに学び続けている。
 ジュニアボランティアガイドは一般のガイドとは別に、市内外の小中高生で構成。遺跡や縄文館を案内する目的で2015年度に活動をスタートした。本年度は北秋田、大館両市の小学4年から高校3年まで男女38人が参加した。
 4~5月の大型連休と8月の夏休みに活動を行うのが恒例だった。ところが、コロナ禍でいずれも中止。例年来場者の6割近くが県外在住であることや、首都圏との航路を持つ空港が近くにあることなどから感染防止に配慮したという。
 活動の場を失った児童生徒だが、学び続けてほしいと市教委が4~6日の日程で学習会を開催した。中嶋俊彦館長が講師を務め、縄文時代の歴史全般や伊勢堂岱遺跡の特徴をあらためて説明。最終日に解説の実技指導を行う計画。
 初日の午前中は6人が受講。ガイドとしての心構えや世界遺産登録の見通しなどについて熱心に学んだ。中学2年時から参加し5年目の中嶋杏莉さん(秋田北鷹高3年)は本年度で活動を終える予定。「最後だからできる限りガイドしたかった。中止はショック」としつつも「会いたかった仲間がいたので学習会があって良かった」と前を向いた。
 初参加の永井凜さん(合川小4年)は「縄文時代の土器や狩りがすてきだと思う。もっと勉強したい」と目を輝かせた。
 中嶋館長によると、ガイド再開の見通しは今のところ立っておらず、コロナの感染状況を見ながら今後判断する。

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新型コロナ対策 各種給付金で生活支援 大館市 暮らし再建や就労など

2020-07-31
 大館市は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、収入が減少した世帯や求職中の市民に給付金を支給し、生活を支える。「暮らし再建世帯応援金」は月収が20%以上減少した世帯に10万円、大学生がいる世帯に10万円を追加支給する。離職や仕事が減って求職中の市民には最大3カ月、月3万円を給付する。いずれも市独自の事業。
 「暮らし再建世帯応援金」は、収入が減少した世帯を支援する事業。給付の対象は▽今年2~5月に前年同月比で給与収入が20%以上減少した人がいる▽減少前の世帯収入が基準額以下―の世帯。基準額は1人世帯で月収15万円、2人世帯で18万円、3人世帯で21万円などと設定した。
 給付金は1世帯当たり10万円。大学生や短大生など学生がいる世帯は10万円を追加する。国の持続化給付金や市事業継続応援金を受給し、学生を扶養する事業主には、応援金の要件に関係なく10万円を支給する。
 「就労支援給付金」は、求職中の人が就労するまでの生活を支援する事業。給付額は月3万円(最大3カ月)。就労が決定した月は準備費用として2万円を給付する。最大で11万円を受け取ることができる。対象は▽市福祉課が行う自立相談支援事業の就労支援を受けている▽世帯の主たる生計維持者である▽職業訓練受講給付金を受けていない▽被保護世帯でない▽世帯員の収入が基準額以下―。収入の基準額は1人世帯7万8000円、2人世帯で11万5000円などとなっている。
 いずれも市独自の事業で、22日の市議会臨時議会で可決された一般会計補正予算に事業費を計上した。福祉課は暮らし再建応援金100人、就労支援給付金50人の給付を見込んでいる。担当は「就労支援給付金については、これから市の就労支援を受け、定期的に支援員と面談しながら求職活動を進めていく人も対象となるため、気軽に相談してほしい」と呼び掛ける。両事業のチラシを作成し、大館商工会議所と連携して事業を周知するほか、公民館や病院などに設置する。

大塚製薬と包括協定 北秋田市 北鹿地方で初めて 市民の健康増進目的

2020-07-31
協定を結んだ津谷市長㊧と迫上支店長(北秋田市役所)
 北秋田市と大塚製薬(本社・東京都)は30日、健康増進に関する包括的連携協定を結んだ。同社が培ってきた熱中症対策などの健康情報を市民に提供し役立ててもらう。県内市町村との締結は5市目で、北鹿地方では初めて。
 協定は▽科学的根拠に基づいた熱中症対策▽健康長寿の推進▽健康経営▽女性の健康づくりの推進▽災害対策▽その他の6分野にわたる。医薬品研究開発などの事業で培った同社のノウハウを生かし、市民の健康課題解決を図る狙いがある。
 具体的には熱中症アドバイザー養成講座の開講、栄養指導、「健康経営」に取り組む企業の支援、健康サポートセミナーの開催、同社商品の備蓄などを予定している。特に、新型コロナウイルス感染防止策としてマスク着用が求められる今夏は熱中症の恐れが高まっていて、協定による取り組みが関心を集めそうだ。
 同社によると、同様の協定は秋田を含む47都道府県と締結した。県内市町村はすでに秋田、男鹿、にかほ、湯沢4市と結んでいて北秋田で5市目。これまで秋田内陸100㌔マラソン大会に毎年協賛してきた縁があり、熱中症対策として同社飲料品を提供してきたという。こうした取り組みを市全体にも広げようと今回の締結に至った。
 市役所で締結式が行われ、津谷永光市長と迫上智博・仙台支店長がそれぞれ協定書に署名した。
 津谷市長は「市は減塩対策やがん予防につながる生活習慣の改善などに取り組んでいる。締結を機に健康情報や医学的情報を提供していただき、市民の健康課題解決に向けたイベントや講習会を考えている」と期待。迫上支店長は同社の取り組みを紹介し「締結を機に健康情報を届け、より健康になっていただきたい」と述べた。

噴火警戒レベル4想定 鹿角・澄川地熱発電所 警察、消防と合同訓練

2020-07-31
負傷者を担架で運び出すなどの訓練を行い、連携強化を図った(鹿角市八幡平のベコ谷地)
 鹿角市と仙北市にまたがる秋田焼山(標高1366㍍)の噴火警戒レベルが、居住地域に重大な影響が出る可能性があるとする4(避難準備)に引き上げられたと想定した火山災害救助訓練が29日、八幡平の東北電力澄川地熱発電所周辺で行われた。同発電所、警察、消防の約20人が合同で訓練し、連携強化を図った。
 活火山の焼山は、現在噴火警戒レベル1。訓練は、焼山が噴火して火砕流が発電所へのアクセス道に流れ込んで不通になり、取り残された所員が登山道を徒歩で避難するとして想定で行った。
 現場の所員は、消防に通報した後、発電プラントを停止。約1・5㌔離れた後生掛温泉を目指して避難を開始した。途中、噴石で1人が足を負傷、再び通報し、救助を求めた。
 消防と警察は後生掛温泉に現地対策本部を設置し、救助隊を編成して登山道を登った。発電所東方約500㍍の湿地帯「ベコ谷地」で所員と合流。負傷者の応急処置と簡易担架での搬送を行った。
 同発電所の川邉浩所長は「訓練により所員の危機管理意識も向上している。異動となっても全員が同じ行動ができるよう、備えていきたい」と話した。
 この日は県警ヘリ「やまどり」で搬送訓練も行う予定だったが、周辺が濃霧のため中止した。同発電所は国内最大級の出力5万㌔㍗。合同訓練は2016年から夏と冬の年2回行っている。

極早生品種「味良い」 大館 エダマメ収穫本格化

2020-07-30
畑から収穫し、脱莢機を通したエダマメ(大館松峰)
 大館市でエダマメの収穫が本格化している。現在は極早生(わせ)から早生品種の収穫が行われており、市内では品種を変えて時期をずらしながら、10月まで出荷が続く。
 11haで5品種を栽培する同市松峰のファーム畠山(畠山博実社長)では、極早生品種「神風香」の収穫が27日から始まった。収穫機で畑からもぎ取った豆を、脱莢機にかけてさやの薄いものなどを取り除く。作業所に運んで洗浄や選別作業を行い、厳選したマメを出荷する。
 畠山博樹専務(42)によると、6~7月に雨が続いたため、播種(はしゅ)が半月ほど遅れ今月中旬までずれ込むなど、作業の進行に苦労したという。JAに出荷するほか、観光地域づくり法人・秋田犬ツーリズムを通じて飲食店などで提供され、「今年は雨に苦しめられた分、いいマメができている。地元スーパーなどにも並ぶため、大館産を味わってほしい」と呼び掛けた。
 エダマメは、JAあきた北の最重点品目の一つとして作付けが推奨されている。6月末のまとめでは、市内では32戸が203haで栽培。同JAの担当者は「降雨や日照不足で生育が心配されたが、味は良い」と話した。

マタギ文化 新組織で振興 北秋田市 推進協設立へ 「日本遺産」は解散

2020-07-30
北秋田市の日本遺産事業推進協議会(阿仁庁舎)
 「阿仁マタギ」の日本遺産登録を目指して設置した北秋田市の日本遺産事業推進協議会(会長・津谷永光市長)は28日、阿仁庁舎で開き、日本遺産に認定されなかったことを受けて今後の方針等を協議した。「認定」を前提とした組織であり事業継続は困難なことから、協議会は本年度末で解散。阿仁マタギの文化の継承や観光資源としての活用など必要な事業は、新たに設立する「(仮称)阿仁マタギ推進協議会」で進めていくことを確認した。
 日本遺産は、地域に根付き世代を超えて受け継がれている風習や伝承、歴史的経緯などを「ストーリー」として文化庁が認定するもの。地域に点在する遺産を総合的に活用し、国内外に発信することをねらいとした。
 北秋田市は2018年度から、阿仁マタギでの登録を目指して申請。内容などの修正を加えながら、19年度、20年度と申請を続けたが認定には至らなかった。文化庁は募集について、本年度で「当面最後にする」としている。
 事業推進協議会は、最初の申請で認められなかったことから、地元の関係者との協議を経て手続きを進めようと19年1月に設置。認定を目指すとともに、認定後においても文化財等を活用し、観光振興や地域活性化の推進を図ることを目的とした。
 この日の協議会で会長の津谷市長は「阿仁マタギは大変残念ながら、日本遺産に認定とはならなかった。しかし、阿仁マタギの世界観や歴史、文化は市にとって貴重な財産であることに変わりはない。今後も積極的な情報発信や環境整備により魅力向上を図りながら、後世に引き継ぐ取り組みをしたい」とあいさつ。今後の方針を協議した。
 本年度は、現在の協議会で活動を続けながら、同協議会と協議会作業部会を統合する形の「阿仁マタギ推進協議会」を設立。来年度の移行を目指す。新たな組織では「日本遺産に申請した『ストーリー』にあるマタギの世界観、知恵、歴史を感じ取ることのできるマタギの里を目指し、情報の共有や活用を図り取り組んでいく」などとした。
 また、本年度の事業計画では▽阿仁マタギガイドブック作成事業▽阿仁マタギ普及啓発事業▽阿仁マタギ講座―を進めることを確認した。
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「巡見使」の道をたどる 鹿角・大湯郷土研究会 街道跡を歴史散歩 5カ所に看板設置

2020-06-22
幕府巡見使道を歩いて学ぶ参加者たち(十和田大湯)
 江戸時代の幕府巡見使が通った「幕府巡見使道(旧来満街道)」を学ぶ歴史散歩が21日、鹿角市十和田地区で行われた。街道跡を歩きながら、巡見使の時代に思いをはせた。
 大湯郷土研究会(奈良公夫会長)が、貴重な歴史街道を通して、史実と郷土を知る機会にしようと主催。14人が参加した。
 幕府巡見使や南部の殿様が領内巡察の際に使った道は、来満街道と呼ばれている。巡見使は江戸時代に9回鹿角に入っている。山を越える難路で、無理してまで鹿角を訪れたのは、秋田藩と南部藩の藩境争いの状況確認、尾去沢鉱山の視察が理由とされている。
 参加者はマイクロバスに乗って、折戸北畠氏遺跡や中ノ渡一里塚、大圓寺、大湯城跡、在郷坂一里塚、倉沢毘沙門神社のケヤキ、大湯環状列石(浅間神社)、錦木塚を巡った。途中、上館坂―大湯城跡間と大湯倉沢―大湯環状列石間の2カ所を実際に歩いた。
 会員の三上豊さんが案内人を務め、見学先で歴史を解説。街道跡が分かる場所では、ルートを示すなどして説明した。同研究会は今回、「幕府巡見使道」の看板を5カ所に設置、ルートを示している。
 小学4年の長男と参加した40代の女性は「旧街道は、今では通らない所にある。どうして、このような場所を通ったのかなあ、と当時に思いをはせています」と話した。

河野防衛相「深くおわび」 地上イージス計画停止 来県し知事らに陳謝

2020-06-22
配備停止について説明する河野防衛相(県正庁)
 政府が秋田市新屋地区への配備を進めていた地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」のプロセス停止を受けて河野太郎防衛相は21日、本県を訪れ、佐竹敬久知事や秋田市の関係者らと会談した。河野防衛相は停止を判断した理由を説明し「深くおわび申し上げる」と陳謝した。地元からは停止を事実上の白紙撤回や中止と捉えるとした上で、早期に正式決定するよう求める声が上がった。
 会談は県正庁で実施。県側から佐竹知事と加藤鉱一議長、秋田市から穂積志市長と岩谷政良議長、地元住民を代表して新屋勝平地区振興会の佐々木政志会長が出席した。
 イージス・アショアの配備プロセス停止は、迎撃ミサイル発射の際に使われるブースターという装置を安全な場所に落下させることが難しいと判明したことが要因。河野防衛相は「当初はソフト改修で対応可能と判断していたが、日米協議の中でハードの改修が必要という結論に至った。そのためには2000億円近いコストと10年の時間が必要。改修は合理的とは言えないと判断した」と経緯を説明した。
 「県や秋田市、地元の皆さまには本当に長い間にわたって迷惑をかけ、配備に向けて尽力を頂いてきたにもかかわらず、このような判断をせざるを得なくなったことを大臣として深くおわび申し上げる」と停止について謝罪。
 今後については、国家安全保障会議に停止を報告し議論した上で閣議決定する流れになると説明し、「速やかに結論を得られるようにしたい」との考えを示した。
 佐竹知事は停止について「賢明な判断」と一定の評価を示しながらも、防衛省の対応について、説明会でのトラブルや二転三転した説明、視察で初めて民家に近いと把握したことなどを挙げ「ずさん」と断じ、「防衛省に対する信頼が損なわれた」と述べた。
 その上で「停止はいずれ撤回や中止という形になるだろう。速やかに決定・発表するとともに、あらためて地元に謝罪と説明を」と求めた。

朝採れ野菜を会社に 1日から予約配達 秋田犬ツーリズム 陽気な母さんの店(大館市)と連携

2020-06-21
ラインで商品の情報を共有し、注文・発注するシステムをテスト運用する(陽気な母さんの店) 
 大館、北秋田、小坂、上小阿仁4市町村の観光地域づくり法人・秋田犬ツーリズム(中田直文会長)は、企業向け野菜等予約配達システムのテスト運用を7月1日から始める。地域産品の消費拡大が狙いで、大館市の陽気な母さんの店(石垣一子社長)と連携し、朝採れ野菜をその日の夕方までに企業に届ける。無料通信アプリ・LINE(ライン)を活用し、情報をリアルタイムで共有することで、幅広い世代や地域での利用を目指す。参加企業を25日まで募集している。
 連絡調整は、登録事業者が同法人を通じて当日午前9時30分までに参加企業宛てにおすすめ商品をラインで提供。企業はグループラインなどで従業員から注文を集め、午前10時30分までに発注する。11時までに同法人が配達指示を事業者に行い、午後5時まで事業者が参加企業に配達。現金決済する。配達料は1件当たり300円(税込み)で、テスト期間中は同法人が負担する。
 首都圏の企業などに向けた野菜の配達システムを計画していた同法人が、陽気な母さんの店と連携し、地域内で実現可能な地域産品の消費拡大を目指す。同社は人口減少により、店舗利用者数が2017年度から年間約3000人ずつ減少しており、同じように販路開拓に悩む事業者が参入しやすいよう、モデルケースとしての役割も担う。同社ではその日の朝に採れた野菜を中心に提案する予定で、石垣社長は「一人でも多くの人に食べてもらいたい」と期待している。
 テスト運用の参加企業の要件は、大館市内に住所を有する企業または団体で、従業員が5人以上であること、テスト運用のアンケートに協力してもらうこと、配達の際にまとめて現金で支払いができること。期間は7月1日から3カ月程度を想定。1カ月につき5社、計15社を募集する。25日締め切り。
 同法人は「プラットフォームができると、さまざまな情報共有ができる。登録事業者、参加企業を増やしていけるよう、需要を調査したい。実現可能であれば、連携市町村にも広げていきたい」としている。
 問い合わせは同法人(電話070・2020・3085)。

産業コーディネーター 新たに東海地区へ配置 鹿角市 自動車産業など取引拡大へ

2020-06-21
鹿角工業振興会の通常総会であいさつする山本さん(千葉旅館)
 鹿角市は本年度、地域産業の活性化に向け、新たに東海地区へ「産業コーディネーター」を1人配置した。自動車・航空産業の商取引の拡大や、品質や生産性の向上に役立つ人材の育成を図ることで、付加価値の高い産業の育成を目指す。
 市は、市内の企業間取引の活性化や、市内企業の連携による地域外の新たな受注先の開拓、付加価値の高い最終製品の開発を図るため、国の地方創生推進交付金を活用し、2016年度から地域内連携事業に取り組んでいる。
 この事業は鹿角工業振興会(柳澤隆次会長)=事務局・鹿角職業能力開発協会内=に委託し、元会社経営者らを産業コーディネーターとして依頼。産業拠点施設「まちなかオフィス」に配置し、成果を上げてきた。
 新たなコーディネーターは元トヨタ自動車の山本和信さん(69)。山本さんは同社TQM(総合的品質管理)推進部主査を経て、16年に定年退職後、関連会社でコンサルティングを行っている。
 数年前に本県や鹿角市で開かれた企業等の若手人材育成研修の講師を務めたほか、東海地方での企業懇談会や、愛知県内の大手企業の視察などで鹿角市に協力してきた経緯がある。
 今後は年4回来鹿し、企業訪問や小集団改善活動(QCサークル活動)の指導を行うほか、東海地区での市内企業のPR活動を行う。小集団改善活動は、市内企業の従業員に対し、高い精度を求められる製品の製造に向け、改善意識の普及を図るのが目的。
 産業コーディネーターはこれまで2人だったが、3人体制となった。
 山本さんは19日に十和田大湯の千葉旅館で開かれた鹿角工業振興会の通常総会に出席。「東海圏と鹿角の企業が結び付くよう力を合わせて取り組みたい」と意気込みを述べた。
 取材に対して、山本さんは「鹿角の企業はものづくりのノウハウを持っているが、東海圏では名前が通っていない」とPRや連携の必要性を指摘。「秋田、鹿角の優秀な子どもたちが就職で県外に出なくてもいいように地元企業の発展や、企業誘致ができればいい」との考えも示した。

「石の塔」登山、緑満喫 岩瀬側から市民25人 大館市田代公民館 ホラ吹き大会は中止

2020-06-21
石の塔前で記念撮影(田代公民館提供)
 大館市の田代公民館は20日、同市と青森県大鰐町との境にそびえる巨石・石の塔を観賞する「石の塔登山」を開催。市民ら25人が参加し、山登りを通して交流を深めた。
 県境にそびえ立つ石の塔は高さ約20㍍、周囲は74㍍の巨岩。薬師山神社の御神体とされ、両県から参拝客が多く訪れている。
 津軽地方で伝えられる「石の塔を見ないでホラ(大きいこと)を話すな」という伝承にちなんで、同町では1996年からホラ吹き大会を開催。例年、登山と組み合わせた交流イベントを開いているが、今年は新型コロナウイルスの影響で大会が中止になったため、同館は登山のみ行うことにした。
 この日、参加者は岩瀬沢の石の塔登山口から入山。さわやかな天気に恵まれ、新緑の山道を気持ち良さそうに登った。
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