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手入れ行き届かない私有林集約 森林の経営管理進む 大館市「全国のトップランナー」 3区域で意向調査

2021-01-17
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 手入れが行き届いていない私有林を市町村が集約して管理する「森林経営管理制度」の事業が大館市で進んでいる。2019年度以降、花岡、平滝・大川目、赤川の3区域で森林所有者に意向調査を実施。「市に管理を委ねる」とした33件、約68haに経営管理権を設定した。このうち経営に適した森林は、民間事業者に再委託する手続きを進めている。市は「全国でトップランナーといえる進ちょくで、市内の対象私有林を20分割し計画的に取り組む」と話す。
 2019年4月施行の森林経営管理法に基づく制度。所有者が適切な管理を行う責務を明確化し、管理が難しい場合、市町村が伐採・木材販売・造林を行う権利を預かり、意欲のある林業経営者に貸し出す。採算が厳しく林業に適さない私有林は、森林環境譲与税を財源に市町村が間伐や植林を行う。
 制度の対象となるのは、市内の約1万2000haの私有林の人工林。対象の私有林を20分割し、意向調査を実施しながら、20年を1周期として事業を進める方針。
 初年度の19年度は、花岡と平滝・大川目区域の一部で対象森林の所有者に意向調査を実施。「市に管理を委ねる」と回答した所有者と順次、「経営管理集積計画」を策定し、公告を経て「経営管理権」が設定された。経営管理権の設定は19年度31件、20年度2件の計68・56haなった。
 市農政課はこの約68haについて、林業経営に適した森林の経営管理を民間事業者に再委託する手続きを進めている。県に登録している林業経営者と制度運用に向けた意見交換会も行った。
 本年度は赤川区域の397haと、19年度に実施しなかった花岡区域の168ha、平滝・大川目区域の12haの森林所有者に意向調査を実施した。718人に調査票を送付し、回答数は6割超。回答者のうち、花岡と赤川で6割、平滝・大川目で7割を超える人が「市に委ねる」と回答した。
 また、本年度は地積調査未実施の山館・中山区域も対象とし、境界明確化作業を行っている。準備ができ次第、意向調査を行う。同課は「市内で地積調査未実施の区域も出てくるため、山館・中山をテストケースとし、今後に生かしたい」としている。
 意向調査で回答者の6~7割が「市に委ねる」とする傾向が見えてきているといい、同課の担当者は「経営管理権の設定件数は全国でも多い方。民間事業者への再委託を進めていきたい」と話している

杉板ドミノ倒しに拍手 親子連れがラート体験 木育キャラバン&スポーツ 大館できょうまで

2021-01-17
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 移動型おもちゃ美術館とスポーツに親しむ「木育キャラバンinおおだて2020&スポーツ体験会」が16日、大館市のタクミアリーナで始まった。会場にはボッチャやラートの体験コーナーや約160種類の木のおもちゃが並び、親子連れらがぬくもりあふれる空間でさまざまな体験を楽しんだ。市生涯学習課とスポーツ振興課の共催事業で、17日まで。
 木育キャラバンは、東京おもちゃ美術館から借りた木のおもちゃを会場に並べた。杉やブナなど六角形の木板約200枚によるドミノ倒しでは、カタカタと音を立てながら倒れる様子を参加者が見守り、拍手が起きた。積み木を積み上げたり、ままごとセットで料理を作ったりし、親子に笑顔が広がった。
 2本の鉄製の輪を平行につないだ器具を操るラート競技の体験は、秋田ノーザンハピネッツ社に所属し、世界選手権で史上最多の3度優勝を果たした髙橋靖彦選手が参加。デモンストレーションで会場を沸かせた。親子で輪を動かす体験をした嶋田千草さん(35)と壮馬さん(城南小1年)=同市東台=は「思ったより高さがありドキドキしたが、楽しかった」と話した。
 ボッチャ体験は、東京パラリンピックで使用されるものと同様のコートで競技の魅力を体感した。
 市は東京パラリンピックでタイボッチャチームのホストタウンとなっている。本年度は新型コロナウイルスの影響で競技の体験イベントを開催できなかったことから、木育キャラバンと組み合わせて遊びの場を設けた。マスク着用や検温など感染予防対策を講じて開催した。
 最終日は午前10時から午後3時まで。ラートに代わり、フライングディスクの体験ができる。正午~午後1時はおもちゃ消毒のため休場する。

参加者が見守ったドミノ倒し(タクミアリーナ)
髙橋さんの指導でラートを体験する親子

期間限定の「阿仁合」鉄印 秋田内陸線 観光アテンダント6人が記帳 3月末まで スタンプも特別版

2021-01-17
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観光アテンダントごとに異なるデザインを用意する期間限定の「阿仁合」鉄印(秋田内陸線阿仁合駅)
 秋田内陸縦貫鉄道(本社・北秋田市)は阿仁合駅で記帳する「鉄印」の期間限定特別版として、観光アテンダントによる「阿仁合」鉄印の記帳を始めた。同社の観光アテンダント6人が手書きの文字やスタンプが特徴のオリジナル鉄印を用意し、鉄道愛好家を出迎えている。記帳料は300円。3月末まで。
 同社は昨年7月から、第三セクター鉄道等協議会(東京都)と加盟鉄道会社などが連携して取り組む「鉄印」と鉄印帳の販売を始めた。鉄印は寺社の御朱印帳から着想を得た乗車の証し。オリジナルの台帳(税込み2200円)を購入すると、加盟する社の地方鉄道で鉄印を記帳できる。
 秋田内陸線では阿仁合駅観光案内窓口で乗車券を提示し、記帳料(300円)を支払うと、社名や日付、観光列車のスタンプを押した鉄印がもらえる。開始から阿仁合駅では約1700枚の鉄印を記帳しており、鉄道愛好家の人気を集めている。
 新たな鉄印は通常版に加え、愛好家が収集を楽しめるよう用意。観光アテンダントを務める社員6人が「阿仁合」の文字などを乗客の前で書く特別版で、鉄印帳へ直接記帳せず、利用客の希望を受けてその場で書いた鉄印を手渡す。鉄印には通常版と異なる阿仁合駅のスタンプを押している。
 アテンダントごとに使用するペンや字体、手作りスタンプ、一言メッセージなどが異なり、当日の窓口担当が記帳するため「どの鉄印がもらえるかはその日次第」という。14日に窓口を担当したアテンダントの武田千鳥さんは、筆や墨を使って「阿仁合」の文字を書き、イベント列車で演奏している三味線型のスタンプや、乗車を歓迎する気持ちを込めた「出会いに感謝」と一言メッセージを添えた。
 同社では「6人分コンプリートする楽しみ方もできる。通常の鉄印と併せて集めてもらえたら」と話している。記帳には時間がかかる場合もあるため、余裕を持って窓口を訪れるよう呼び掛けている。

雪にわら植え作占い JA秋田たかのす 豊作願う小正月行事

2021-01-16
豊作を願って雪中田植えを行う田植え人(北秋田市の大太鼓の館前)
 今年の稲作の豊凶を占う「雪中田植え」が15日、北秋田市綴子の大太鼓の館前で行われた。JA秋田たかのす青年部(岩谷政崇部長)の部員が豊作を願って田んぼに見立てた雪にわらを植えた。
 雪上田植えは、作柄を占う「庭田植え」として各地の農家で行われていた小正月行事。綴子地区では一度途絶えた行事を1983年に篤農家の高橋佐一郎さんが復活させ、現在は若手農業者でつくるJA青年部が継承している。
 開会行事で小笠原隆志組合長は「コロナ禍の時代でも、人が生きていくために重要なのは食べること。コメを生産することに誇りを持って取り組んでほしい」とあいさつ。来賓の津谷永光市長は「雪中田植えは作柄を占う大事な行事。市の農業が順調に、五穀豊穣(ほうじょう)であるよう願う」と述べた。
 今年は、祖父とともにコメやキュウリなどを育てている亀山春樹さん(23)=同市栄=が初めて田植え人を務めた。田植え人がみのやすげがさを身に着け、しめ縄で囲まれた6尺(1・8㍍)四方の雪田に入ると、鎌を使って雪を掘った。稲わらや豆がらで作った束16本を苗に見立て、丁寧に植えていった。
 田植え後はわらぼうきで苗をはらって虫よけを行い、雪田の中心に逆さに立てた。雪田の前にはJA女性部が作ったお供え物が並び、集まった農業関係者が豊作を祈願した。亀山さんは「雪が硬くて掘るのが大変で、大役にも緊張した。今年は天候に恵まれた穏やかな一年であってほしい」と話した。
 作占いの結果は2月1日午前11時から同所で行われる「稲刈り」で判断する。

年末年始の豪雪 除雪用具の需要増 停電に備え石油ストーブも

2021-01-16
需要増に応じて拡大した石油ストーブコーナー(コメリパワー大館店)
 年末年始から県内で続く豪雪の影響で、北鹿地方のホームセンターでは除雪用具の売れ行きが好調に推移し、品薄状態が続いている。今月上旬には暴風雪による停電もあったことから、石油ストーブなど電気不要の暖房器具を買い求める人も目立っている。売り場担当者は「想定していた以上の売れ行き」と驚いている。
 大館市柄沢のコメリパワー大館店(佐藤晋店長)では、昨年10月中旬から除雪用品売り場を設置した。前年より降雪量が増えることを想定し、例年より多く「スノーダンプ」や「スノープッシュ」などの関連商品をそろえた。
 渡部宏至次長よると、雪が降り始めた昨年12月上旬から商品が動き始め、ピークは同月中旬。在庫の減りに伴い2~3回発注をかけたが、年末年始に県内を襲った大雪で売り上げがさらに伸びた。1月14日現在で入荷数の7割ほどが売れ、大型スノーダンプは既に完売。店舗入り口などに今季の入荷未定を知らせるチラシを掲示した。
 このほか、例年、北鹿地方では需要が低いという屋根やビニールハウスの雪下ろし用品の問い合わせが多く、急きょ取り寄せて対応。屋根からの墜落防止のために「安全帯」を購入する人も見られる。
 7~8日にかけて秋田市などで暴風雪による大規模停電が発生すると、石油ストーブなど電気を使わない暖房器具の問い合わせが相次いだ。急きょ商品を取り寄せ、在庫をすべて店頭に並べて販売。複数台購入する人も見られる状況で、「1人1台」と台数制限を設けるほどの需要となっている。
 石油ストーブの売れ行きは例年に比べて2割増で、「この時期でここまで売れるのは珍しい。防災意識の高さを感じる」と渡部次長。「雪の影響で入荷に若干遅れが出ていたが、今は安定している。もしもの時に備えて早めの購入を」と呼び掛けている。

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桜櫓館耐震改修 腐食広範で工期延長 大館市 3月中旬の完成目指す

2020-12-31
耐震改修工事が行われている桜櫓館(月撮影、大館市字中城)
 大館市が所有する国登録有形文化財「桜櫓館(おうろかん)」の耐震改修工事は、当初予定していた来年1月中旬の工期を2カ月延長し、3月中旬の完成を目指している。補強は終えたものの、想定より構造材や屋根下地材の腐食などが広範囲におよび、手間がかかっていることや部材の発注で遅れが生じた。4月に見学・貸館を再開する予定。
 耐震診断で東西方向の耐力壁が不足し、窓や戸などの開口部も多いため暴風時に倒壊の恐れがあると判定。南北方向の壁量はあるものの配置バランスが悪く、地震時に建物が変形しやすいとされ、5月から改修工事を行っている。事業費は約6500万円。
 文化財の価値を守ることと安全性確保の両立を目指し、できるだけ見えない位置で耐震化することを前提とし、建設当時の材料も可能な限り使用。既存の土壁は撤去し、構造用合板で耐力壁を設けた上で、再び土壁で仕上げる。屋根は既存の野地板と垂木、2階床は床板と根太の固定方法をそれぞれ確認し、想定と異なる留め金物は交換または増し打ちを行っている。土台と基礎、柱と横架材(土台・梁(はり))などの金物補強、既存梁を補強するための鉄骨梁と柱の新設なども進めている。
 過去の修繕が意匠的価値を損ねているとして、外壁や屋根の復元を図る。木製建具の組子修理やふすま・障子の張り替え、外観木部保護塗装も行う。浴室など使用していない部屋は物置に改修。電気・機械設備は更新する。庭園の樹木は剪定(せんてい)し、建物の外観が見えるよう整える。
 桜櫓館は、大館町長を務めた桜場文蔵氏が1933年に建てた木造2階の和風住宅(延べ床面積324平方㍍)。ケヤキの大梁(おおばり)と長尺・幅広の床板、秋田杉の長押(なげし)も継ぎ足すことなく長尺が使われた。各部屋の書院、部屋の障子や階段の手すりにも高度な技術が施され、2階の屋根から突き出た展望台もある。80年に現在地へ移転工事(曳家(ひきや))が行われ、北側の和室を解体。99年7月に登録文化財となった。
 市歴史的風致維持向上計画の重点区域内にあり、桜場氏が秋田犬保存会長だったことや、隣接の桂城公園で本部展覧会が開かれていたことから、秋田犬を守り育てる風致も貴重だとして「歴史的風致形成建造物」に指定。市は2018年9月に民間所有者から土地・建物を購入した。

感染対策し新年へ 北鹿地方の神社 初詣の準備進む 「混み合う日時避けて」

2020-12-31
マスク、フェースシールドを着用して絵馬の準備作業をする学生(大館神明社)
 2020年も残すところ1日となった。新型コロナウイルスに悩まされ続けた1年の暮れを迎え、北鹿地方の神社では新年の初詣に向けた準備が大詰めを迎えている。感染防止対策にも気を配りながら、慌ただしく作業を進めている。
 毎年大勢の参拝客が訪れる大館市の大館神明社(佐藤文人宮司)では、縁起物の準備作業が進む。来年の干支(えと)「丑(うし)」にちなんだ巨大絵馬と同じ絵柄の絵馬や、招き猫をイメージした「開運干支土鈴」などを用意。牛の着ぐるみを着たハローキティのお守りや、コロナウイルスに関連して「疫病退散」の茅の輪守り、旅行安全御守なども並べる。破魔矢や熊手なども含めて約100種類を頒布する予定だ。
 30日は、アルバイトの高校生や大学生が説明を受けた後、絵馬に麻のひもを結ぶ作業を行った。新年に願いを込め、一つ一つ確認しながら丁寧に仕上げていた。
 初詣の感染防止対策として、縁起物を頒布する授与所ではアルバイトの巫女(みこ)らにマスク、フェースシールド、手袋を付けて接客してもらう。例年1カ所だったおみくじ売り場は2カ所に分け、密を避ける。各所に消毒液を置き、参拝客にマスク、手袋の着用、対人距離の確保を求めるため注意書きも掲示する予定。
 例年大みそかから元日にかけて24時間体制で参拝客の対応に当たっていたが、この元日午前3~7時は閉鎖して受け入れを取りやめる。
 コロナ禍の今年は分散参拝の問い合わせが複数あり、既に縁起物を買い求める人も見られるという。同神社は「感染対策をし、人との距離を保って参拝してほしい。初詣は新年初めてのお参り。新年の混み合う日時を避けて訪れてもらえれば」としている。
 駐車場は神社北側の曳山車車庫前のほか、今年境内整備事業で新設した境内北側も利用できる。約90台分を確保できる見通しで、周知している。

北鹿地方に大雪 倒木や交通に乱れ 年末年始も警戒を

2020-12-31
雪が降り積もって倒木が発生した現場(北秋田市七日市)
 冬型の気圧配置が強まった影響などで、北鹿地方は30日、大雪に見舞われた。秋田地方気象台によると、午後4時までの24時間降雪量は北秋田市阿仁合で37㌢を記録。同市や鹿角市では倒木があり、道路の一時通行止めなども発生した。公共交通機関も乱れた。
 気象台によると、午後4時までの24時間降雪量は鹿角市で30㌢、北秋田市鷹巣で17㌢。同時刻現在の積雪の深さは鹿角市で50㌢、阿仁合で47㌢、鷹巣で32㌢まで増えた。
 午後4時現在、北秋田市では雪の重み等のため計4カ所で倒木が発生。同市七日市の県道では、2カ所で樹木が電線に倒れかかった。国道や市道でも倒木が道路をふさぐなど影響が出た。鹿角市八幡平堀合の市道でも倒木があり、午前5時ごろから約7時間にわたって全面通行止めとなった。
 JR秋田支社によると、大雪の影響で花輪線は午後1時30分から全線で運転を見合わせた。普通列車上下8本が運休、同2本が区間運休した。
 全日空によると、大館能代発羽田行き720便は雪のため出発が遅れ、31分遅れの午後0時41分に到着した。
 気象台によると、県内は31日から1月1日にかけても強い冬型の気圧配置が続き、大雪となる所がある見込み。31日午後6時までに予想される24時間降雪量は、多い所で平野部40㌢、山沿い50㌢。その後も雪が降り続くとみている。交通障害や建物被害への警戒、屋根からの落雪や路面・水道管凍結、なだれなどへの注意を呼び掛けている。

平日の歩行者 大町、御成町など大幅減 大館商議所通行量調査 コロナ予防で外出控え

2020-12-30
 大館市の中心市街地の人通りについて、大館商工会議所の通行量調査によると、大町と御成町2丁目、同3丁目の平日の通行量(歩行者)は前年を8~38・6%下回った。今年から新たに観測地点とした比内町扇田は、平日の通行量が休日に比べて2倍以上多い結果となった。大館商議所は「新型コロナウイルスの感染予防で外出を控える傾向が大きく反映したものと考えられる」としている。
 商業振興の研究や施策の参考にするため、10月16、18日の午前10時から午後5時まで調査。歩行者は商店街を形成する大町と御成町2、3丁目、比内町扇田の4地点、車両は大型店が立地する清水町、大田面を加えた6地点でそれぞれ計測した。両日ともに晴れや曇りで外出向きの天候だった。
 平日の歩行者は2丁目が382人(前年比8%減)、3丁目325人(38・6%減)、大町271人(18・1%減)、扇田153人の計1131人。休日は2丁目304人(28・5%減)、3丁目406人(12・3%減)、大町176人(32%減)、扇田70人の計956人。すべての地点で平日、休日ともに昨年から減少した。
 2丁目と大町、扇田で平日の通行量が休日を上回っており、銀行や病院などの利用を目的にした来街傾向が見られる。扇田については休日に銀行や病院だけでなく、商店街の多くが閉店していることも歩行者の大幅減につながったとしている。
 2丁目は「リニューアル、リノベーション事業が進む駅前地区の来街者をいかに誘導できるかが重要な課題」と分析。3丁目は「いとくショッピングセンターが目的地となっている。そこを起点に沿道の個人店などを生かし、来街者の回遊性を高める取り組みが求められる」とした。大町は「本年度は県よろず支援拠点事業による『0円改装』で、小売店やハチ公プラザの店舗リニューアルが行われ、今後の集客効果に期待」としている。
 車両の総数は平日が2万8468台、休日は2万8212台。休日の大田面が8267台(2・5%減)で最も多く、以下は▽平日の大田面7288台(2・4%増)▽休日の清水町6862台(1・7%減)▽平日の清水町6376台(0・4%増)▽平日の大町4131台(1%増)▽休日の3丁目3789台(2・2%増)▽休日の大町3750台(13・9%増)▽平日の3丁目3740台(6・4%減)▽平日の2丁目3493台(10・1%増)▽平日の扇田3440台▽休日の扇田2780台▽休日の2丁目2764台(2・1%増)―と続いた。
 7地点で増加したほか、車両・歩行者とも前年より早い時間帯に最多通行量を記録した地点が多く見られ、「遠出を控え、外出の際には車を使用して買い物や外出時間を短くする行動をとっている」と考察した。
 総括では「日沿道の大館市に関連する区間が開通し、大館能代空港や東北道を含めた広域交通網が形成され、人や物流の動きが活発になることが期待される。今後も引き続きハード整備やソフト施策が、車両・歩行者通行量に及ぼす影響を注視することが重要」とまとめた。

比内地鶏 過剰在庫ほぼ解消 官民一体で対策 一部で入荷不足も

2020-12-30
今年6月にJAあきた北青年部が開いた比内地鶏肉の販売会。生産者がおいしさをPRした。
 大館市の助成事業などを背景に比内地鶏の需要が高まっている。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で一時期は過剰だった在庫が11月までにほぼ解消。各種助成事業できりたんぽセットなどの販売が例年よりも好調で、事業者からは「商品発送の売り上げが伸びて助かる」といった声がある一方、一部店舗では年末の需要増も相まって在庫が不足する場面も見られる。
 比内地鶏は大館が本県の主要産地。新型コロナの影響で、主な出荷先の首都圏からの注文が激減したため、市内卸売業者は一時期多くの過剰在庫を抱えた。
 過剰在庫解消のため市は8月から、卸売業者が在庫を小売店に安価で販売した場合、差額の一部を補助する事業を行ったほか、本場大館きりたんぽ協会員を対象に比内地鶏の購入助成(1㌔当たり1500円)を行う「比内地鶏販売促進助成事業」を11月末まで展開。申請は7322㌔、助成額は約1100万円に上った。これらの効果で過剰在庫は11月までにおおむね解消された。
 このほか、市が特産品の販売事業者に対して購入客の送料を負担する「特産品送料助成事業」が好調に推移。特にきりたんぽセットなどの発送が昨年よりも増えているという。同市葛原の秋田比内や(武藤幸美社長)では、比内地鶏ハンバーグなどの冷凍商品や、正肉やスープなどが一体となったきりたんぽ鍋セットの売り上げが前年比で約2倍に。担当者は「店と客の双方が助かる事業で本当にありがたい。比内地鶏の消費拡大にもつながる」と感謝する。
 一方で、一部の店では年末の需要増で比内地鶏の入荷が追いつかない場面も。同市有浦のプラザ杉の子では、例年クリスマスの時期に需要が集中する「比内地鶏のローストチキン」(税込み5000円)の販売に影響が出た。ふるさと納税の返礼品分を含め例年並みの700羽を用意したが想定を上回る注文があり、100羽超の注文をキャンセルする事態となった。コロナ禍で忘新年会を開催しない企業から「チキンを購入して社員たちに配りたい」という注文が想定以上に多かったという。
 JAあきた北の生産部会(高橋浩司部会長)は今年の生産羽数を当初21万5000羽と計画していたが、5月から4割減産とし14万5000羽に修正した。月に開いた関係団体への報告会で高橋部会長は「行政、商工団体、地域一丸となった支援に感謝したい」と述べた。通常の生産羽数に戻せるよう今後もPR活動を続けていくとし、来年の生産は通常時から2割減の18万羽とするとしている。

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コロナ慰労金19億円追加 県12月補正予算 県政協議会 空港利用回復に補助

2020-11-20
12月補正について佐竹知事が説明した自民党会派との県政協議会(会派控室)
 県は19日、県議会各会派との県政協議会を開き、12月議会に提案予定の2020年度一般会計補正予算の概要を説明した。新型コロナウイルス感染拡大防止の一環として医療機関や福祉施設関係者に支給している慰労金の対象範囲拡大に伴う追加支給分、感染拡大で利用が低迷している大館能代空港の利用回復に向けた補助などを予算措置する。
 コロナに関する慰労金は国が支給対象を拡大したことに伴うもので、19億5560万円を追加する。すでに予算措置した分を含めて総事業費は72億3000万円。対象者数は約11万1000人に上るという。慰労金追加分は早急な支給を行うため単独の予算案として提案し、12月議会初日に採決する予定。
 予算関係ではこのほか、新型コロナ対策や第3期ふるさと秋田元気創造プランに基づく事業など盛り込んだ一般会計補正も提案。新型コロナ対策は、新たな診療・検査体制の整備に協力する医療機関への協力金などを措置する。
 感染拡大に伴い低迷している経済の下支え策では、航空会社が支払う国内定期路線の着陸料の支援を行う。大館能代空港の東京便は全額免除となる。期間は今年8月1日から来年2月28日まで。
 大館能代空港については、感染拡大による需要の減少により減便が続いていることを踏まえ、東京便の1日2往復運航の再開に向けて運航経費の一部などを補助する「大館能代空港東京羽田線2往復化支援事業」として2000万円を措置する。
 季節性インフルエンザとの同時流行に備えた新型コロナの新たな医療体制について佐竹敬久知事は、診療や検査を行う身近な医療機関が206施設まで増えたことを報告。「第3波」とされる感染が全国規模で広がっていることを踏まえ、引き続き万全の体制で感染防止に臨む考えを示した。

大館市成人式 冬開催で振り袖に需要 呉服店などコロナ下「明るい話題」 感染拡大懸念も

2020-11-19
冬の成人式に合わせ色鮮やかな振り袖がずらり(まるやま大館店)
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で大館市成人式が夏から来年1月に延期されたことを受け、市内の呉服店や美容院では振り袖の販売や着付けの予約など新たな需要が生まれている。例年の夏の成人式はドレスやスーツが中心だが、冬に移ったことで全国的に主流の和装に注目が集まっている。問い合わせが増え始めているほか、振り袖を吟味する新成人の親子の姿も見られている。
 大館市御成町2丁目で呉服などを扱うまるやま大館店(村山美紀子店長)では、成人式の日程が決まったのに合わせて、今月16~20日にレンタル用の振り袖を5000~1万円で販売する処分市を開催。振り袖約220点、帯約70点を並べ、小物なども用意している。
 初日は美容院関係者や新成人親子ら約10組が来店し、購入客も目立つなど出足は好調。古典柄が人気で、原色や柄の大きいデザイン、総柄などの商品が売れ筋という。
 大館市や北秋田市の美容院約200店舗にPRし、需要に対応しようとしている。村山店長は「美容院にも活用してもらい、(成人式を)一緒に盛り上げたい。人生の節目に一人でも多くの人に着てもらえたら」と期待を込める。
 美容院でも新成人らからの問い合わせが増え始めている。大館市桂城のウオズミ(魚住千香子代表)では、夏ごろから振り袖レンタル、着付けについての問い合わせが入るようになった。日程が決定した影響もあり、今月上旬からは来店する人の姿も徐々に増えている。
 例年は前撮りの際にのみ、振り袖を着用する傾向にあるが、今回は式当日に前撮りをし、そのまま出席したいという意向の新成人もおり、需要に対応したい考えだ。
 魚住代表は「業界としては冬に成人式を行うのは明るい話題」と歓迎する。一方で、新型コロナの感染拡大状況によっては開催の可否に加え、県外からの出席者数など不透明な部分も多い。このため「帰ってこられないかも」と予約を決めかねる来店客もおり、「どうなるか分からない不安もある」と懸念している。
 市成人式は「成人の日」の来年1月11日に同市のほくしか鹿鳴ホールで行われる。1999年4月2日から2000年4月2日までに生まれた市民らが対象。密集を回避するため、参加者数は会場収容人数の50%以下に制限するなど、感染防止対策を徹底する。出席できない人や自粛する人用に動画のオンライン配信もする予定だ。
 

十和田神社 光の冬物語がスタート 幻想的な空間演出

2020-11-19
点灯式に参加する地元の子どもたち(十和田神社)
 冬の十和田湖のイベント「カミのすむ山 十和田湖 光の冬物語」が18日、休屋の十和田神社をメイン会場に始まった。今年は国内で活動しているイルミネーションの専門集団が、6種類の光で約1㌔の幻想的な世界を演出する。来年の1月31日までの予定。
 冬物語は、小坂町や青森県十和田市の観光関係者で組織する実行委員会(中村秀行会長)が冬季の観光活性化を図るイベントとして、毎年開催している。
 今年は休屋の奥にある十和田神社を会場に、参道や湖畔沿いの歩道を約1㌔にわたってプロジェクトマッピングやイルミネーションなどで光の空間を演出した。
 関係者48人が集まったオープニングセレモニーで、プロジェクトマッピングを企画担当したフェスタルーチェ実行委員の古澤良祐会長は「ご家族でいつもと違った十和田神社の雰囲気を楽しんでいただけたら」と話した。その後の点灯式では地元の子どもたちが点灯を行った。
 神社前の一宮エリアでは光のフェスティバルと飲食ブースを設けている。時間は午後5時から同9時まで。
 入場料は前売り券が大人1200円(当日券1600円)、小学生以下は無料。問い合わせは、休屋の十和田湖観光交流センターぷらっと内の実行委員会事務局(☎0176・75・1531)
 
 

コロナ経済対策 「応援チケット」販売開始 北秋田市 プレミアム50%、市民が列

2020-11-19
販売、利用開始日にチケットの購入に訪れた市民(北秋田市鷹巣体育館)
 北秋田市が新型コロナウイルスに伴う緊急経済対策として独自に取り組む「スーパープレミアム付応援チケット」の販売が18日、市第二庁舎などで始まった。販売初日から市内の取扱店舗でチケットが利用できることも影響し、各販売会場で市民が列を作った。
 応援チケットはプレミアム率を過去最大の50%に設定し、初回は7月から8月まで販売。2回目となる今回は、市内経済のさらなる活性化などを目的に、チケットの利用期間を75日間に伸ばして販売。購入のしやすさなどを考慮して1セット当たりの値段を前回より下げ、7500円分を5000円で販売した。購入限度は1世帯10セット。
 前回は販売開始後の追加募集分も含め、発行予定数の8割近くの購入があった。追加販売を行わない今回は、市内の半数以上の世帯から発行予定数7万セットの約91%に当たる計6万3654セットの申し込みがあった。
 チケットの販売と利用開始日が同時に始まったこの日は、販売会場の鷹巣体育館や各総合窓口センター、出張所に市民が大勢訪れた。このうち庁舎の混雑や三密を避けるために会場が設けられた鷹巣体育館では、サブ体育館の会計と受け渡しのコーナー計7カ所で市職員9人が応対。開始直後には50人以上が屋外まで続く列を作った。
 チケットが1セット10枚つづりのシートに変わったことで枚数を確認する時間も短縮され、チケットの受け渡しは円滑に進んだ。購入世帯の約8割が購入限度の10セットを申し込んでいることから、10セットの購入者には事前に枚数を数えたチケット入りの封筒を手渡した。
 10セットを購入した女性(73)は「灯油を買う予定。長く使えて助かる」と笑顔を見せた。購入したチケットで早速冬タイヤを買いに行くという男性(38)は、「最初は秋田市か通販でタイヤを買うつもりだった。お得で地域のためになると思う」と話していた。
 販売窓口では23日まで、土日祝日もチケット販売を行う。24日から販売終了日の12月28日までは平日のみ販売となり、鷹巣地区の販売窓口は体育館から市役所第二庁舎へ変更される。チケットの取扱店舗は日時点で計446店舗で、利用期間は来年1月31日まで。

 
 

旧鹿角パークホテル 来春の営業再開へ 市出身者が新会社設立 市が改修費3億円を補助

2020-11-18
営業を再開する見通しとなった旧鹿角パークホテル(鹿角市花輪)
 今年5月、業績悪化に伴い事業を停止した鹿角市花輪の旧鹿角パークホテルが、来春春にも営業を再開する見通しとなった。同市に先月設立された「鹿角プランニング株式会社」(資本金100万円、佐藤順英(ゆきひで)社長)が同ホテルの建物と土地を取得し、経営を担う。再開に必要な改修工事費のうち3億円を上限に、市が新たな補助金を創設して負担する方針。17日に開かれた市議会全員協議会で児玉一市長が説明した。議員からは再開を歓迎する声のほか、破格の財政支援に慎重に進めるべきだとする意見も聞かれた。
 同ホテルは1980(昭和55)年に設立。花輪地区では宴会場を備えたシティーホテルとして最大級の規模で、宿泊、各種会合、披露宴など幅広く利用された。
 しかし、近年は人口減少や同業ホテルとの競合などにより業績が悪化。さらに新型コロナウイルス感染拡大で宴会や宿泊のキャンセルが相次ぎ、資金繰りも限界に達して5月1日に事業を停止した。負債総額は約5億円。
 営業再開に手を挙げた佐藤社長(64)は鹿角市出身。福島県で発電所のプラント関連工事などを手掛ける会社を経営している。「3年ほど前から古里鹿角のために何かしたい」と話をしていたことから、市がホテル再開を打診したところ、快諾したという。
 先月日にホテル経営を目的とした鹿角プランニングを立ち上げ、今月12日に旧パークホテルの土地と建物を取得した。
 再開にあたっては老朽化したレストラン、厨房(ちゅうぼう)、館内の空調・給排水・電気、宿泊室の設備(クロス、調度、ベッド)の更新、外壁・屋根の防水補修など改修が必要となる。全体工事費は約7億2000万円(第1期~3期工事)。このうち再開に最低限必要となるのが第1期工事で、工事費約3億9000万円のうち3億円を市が補助する方針。
 補助にあたって、市が旧パークホテルの再生を目的にした「中心市街地中核ホテル再生支援事業補助金」を創設。3億円を上限として1回に限り交付することや、5年以内に事業を廃止した場合は補助金を返還しなければならないことなどを交付要項に定めた。27日開会予定の12月定例市議会に同補助金を盛り込んだ補正予算案を提出する予定。
 計画によると、改修工事は12月初旬に着手。内装工事は来年3月~4月中旬に完了しプレオープンする予定。その後、外装工事が同6月ごろに完了しグランドオープンとなる見通し。
 営業形態は旧パークホテルと同様、宿泊、各種会合、披露宴、レストランなど。従業員は25~30人(うち正社員12人程度)の見込み。今月30日に佐藤社長と児玉市長が合同記者会見を行い、具体的な計画を示す予定。
 全協で児玉市長は「同ホテルはにぎわいと経済活動の重要な拠点だった。事業停止により周辺の飲食店や納入業者、タクシー・代行業などさまざまな業種の事業者が影響を受け、一日も早く再開してほしいとの声が多くの市民から上がっていた」とし、「市民の思い、佐藤氏の熱意に応えるためにも市としてできる限りの支援をしなければならない」との考えを示した。
 戸田芳孝議員が「3億円の金額は大きい。市民の声を聞いて進めるべき」と指摘。これに対し阿部一弘副市長は「パークホテルの実績を勘案すると、周辺への経済波及効果は年間5億8000万円。十分に公益性があると判断した」と理解を求めた。
 
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北鷹ファームからソバ焼酎 11月から販売 藤里で栽培「白神」3銘柄

2020-10-28
北鷹ファームが作ったソバ焼酎
 北秋田市栄の農事組合法人「北鷹ファーム」(藤嶋健一代表理事)が山形県内の酒造に依頼していたソバ焼酎「白神山地」など3銘柄が完成した。1本720㍉㍑入り、小売価格1699円(税込み)。11月初旬から市内外の酒店などで販売する予定。
 同法人は昨年から藤里町の畑20㌶で「階上早生」という品種のソバを栽培している。初年度から収穫量10㌧超の豊作に恵まれた。ところが全国的に豊作で値崩れしたため、一部を加工用に回すことにした。
 目を付けたのは近年幅広い世代に人気の焼酎。小口でも受注してくれる古澤酒造(山形県寒河江市)に依頼した。今年1月に約800㌔分で仕込みを始めた。熟成期間を経て全量の1764本が近く納品される予定。この間に同法人は焼酎の卸売と小売の免許を取得し、販売の準備を整えた。
 味の特徴は「ソバの風味がしっかりしている」(藤嶋代表理事)といい、酒造から「いい仕上がり」と太鼓判を押された。ラベルにこだわり、藤里町が商標登録した「白神山地」のほか、同法人が命名した「白神の和(なごみ)」「白神聖酔(せいすい)」の3種類を作成した。中身は同一でアルコール分は25度。
 藤嶋代表理事によると、ソバ畑は4カ所あり、水はけが悪いなど栽培に適していなかった。仲間と苦労して育てた分、藤嶋代表理事は「最後まであきらめず続けることが大事」と完成した焼酎を目の前に感慨深げ。今後、市内外の道の駅やスーパーなどにも営業活動する予定で「できるだけ多くの人に飲んでもらい、地域に恩返ししたい」と話した。
 問い合わせは同法人(電話0186・62・0408)。

新型コロナ 患者、隔離して運べ 大館市立総合病院 県北初の専用機材 職員らの感染を防止

2020-10-27
隔離型搬送資機材を活用した訓練に臨む消防職員(大館市立総合病院)
 新型コロナウイルス患者からの感染拡大を防ごうと、大館市は陰圧装置付隔離型搬送資機材を導入した。県北では初めて。26日は市立総合病院で資機材を活用した救急搬送訓練を行い、病院間での患者搬送、受け入れ時の対応を確認した。
 コロナ患者に対応する消防隊員や病院職員への感染拡大を防ぐため導入した。購入費は約170万円で、総務省の補助金を活用した。
 隔離型搬送資機材は透明なビニールで覆われており、バッテリー駆動のバキュームシステムで内部を陰圧状態に保つもの。3カ所にフィルターが付いており、空気の入れ替えができるが、内部のウイルスを吸着して外部に流出させない構造となっている。ゴム手袋も取り付けられ、収容後の触診も可能。耐久性の高い素材で、長さ216㌢、幅71㌢、高さ47㌢。
 感染症指定医療機関の市立総合病院では、新型コロナウイルス感染者(疑いを含む)のうち、透析患者、妊婦らリスクの高い患者について2次医療圏を越えて受け入れるケースも考えられ、主に陽性判定を受けた患者を病院間搬送する際に使用する。訓練では妊娠後期の陽性患者を、他地域の医療機関から市立総合病院に搬送するという想定で行った。
 市消防本部職員や同病院の医師、看護師ら18人が参加。防護服に身を包んだ消防職員3人が救急車から搬送資機材を下ろし、ストレッチャーに乗せて病院内へ移送、病院職員へ引き渡した。院内ではその後、陽性患者専用の動線で病室へ移動する流れも確認。他医療機関との情報伝達や、現場での連携も確かめた。
 同病院の桜庭寿志事務局長は「隔離型搬送資機材は患者や病院、消防職員の不安を軽減するもの。院内での感染防止を図りながら、円滑に患者を引き継ぎたい。関係医療機関、消防と連携しながら的確に対応していく」と話した。
 このほか消防本部は今月中に、所有する救急車全4台の運転席と傷病者室の間に隔離壁を設置する予定。佐々木洋一警防課長は「隊員自らの感染防止に努め、市民の安心安全を守っていきたい」としている。

生け花で花の魅力を 大館市内小学校 「花育講座」スタート 長木皮切りに体験活動

2020-10-27
楽しみながら花を生ける児童たち(長木小)
 植物と積極的な関わりを持ち、自然を身近に感じる体験学習「花育教室」が26
日、長木小学校(貝森逸子校長)を皮切りに大館市内の小学校で始まった。北鹿地方では初めての取り組み。子どもたちに花の魅力を知ってもらうとともに、花や緑に親しみ育てる機会を通じて、優しさや美しさを感じる心を育む狙いだ。
 県花きイノベーション推進協議会(渡部謙会長)と花育「一花一葉」推進協議会(大沢重己委員長)の共催事業の一環。両協議会は、花との出合いの場となる公教育「花育授業」の実施・サポートを展開している。
 2017年から県内の生花店から講師を招き、秋田市内の小学校で1~2年生を対象に花育教室「一花一葉講座」を開催。本年度は県農林水産部・園芸振興課の協力で、大館市内の小学校で開かれることが決まった。
 「一花一葉」とは、一輪の花と一枚の葉を使って、自由な発想で「花と葉をデザイン」する生け花の表現方法。講座には市内生花店4店舗(花ドーム、アバフローリスト、クローバー、カネヤ生花店)とJAあきた北が協力。市内産のダリアを使って、4店舗の代表者が講師を務める。
 皮切りとなったこの日は、4店舗の代表者や両協議会員らが来校。1年生16人を対象に講座を開いた。はじめに、花の種類や名前を当てる「お花クイズ」でダリアの種類が3万種類あると教えられると、児童たちは驚きの声を上げた。
 生け花では、児童たちがハサミの使い方や葉脈の切り方を教わり、葉を切ってねじったり、結んだりして楽しみながら、一人一人個性あふれる作品に仕上げた。児童からは「楽しかった」「家に帰って大切に育てる」などの声が上がり、杉田楓乃さんは「お花のことをよく知れたので、もっといろいろな花を見てみたい」と話した。
 講座は12月上旬まで市内8小学校で開く予定。4店舗の代表者が交代で各校を訪問する。花ドームの虻川洋行代表取締役は「この事業を通じて花の魅力を知り、より身近に感じるきっかけになってくれれば」と述べた。

縄文遺跡世界遺産推進シンポ オンラインで来月28日 鹿角、北秋田で上映も

2020-10-27
 秋田縄文遺跡世界遺産推進シンポジウムが11月28日午後1時半から、ウェブ会議システム「Zoom」を活用して行われる。参加無料。鹿角市の大湯ストーンサークル館と北秋田市民ふれあいプラザコムコムで配信を同時上映することにしており、参加者を募っている。
 北東北歴史懇話会(秋田産業サポータークラブ、藤盛紀明会長)と鹿角市、北秋田市が主催し、県教委などが後援。懇話会では東京都を中心に、秋田県の歴史に関するシンポジウムを毎年開催している。本年度は「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録を支援する目的で県の縄文遺跡をテーマに企画したが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から初のオンラインイベントとして実施する。
 「北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録について」と題して、日本イコモス国内委員会委員長で東京大学名誉教授の西村幸夫さんが画面越しに講演する。終了後は西村さんと藤盛会長の意見交換。このほか、伊勢堂岱遺跡と大湯環状列石について各市教委が説明する。
 視聴方法が分からない人も参加できるよう、ストーンサークル館とコムコムで同時上映も行う。懇話会の藤盛会長は「講師とともに世界遺産登録後の縄文遺跡の未来を考えてみたい。ぜひ参加いただけたら」と参加を呼び掛けている。
 参加希望者はメールで▽氏名▽住所▽出身地(市町村単位)▽メールアドレス▽連絡方法▽開催情報の入手元―を記載して申し込む。オンライン参加は先着90人限定。
 オンライン参加の申し込みは県東京事務所内の石田さんか千葉さん(メールIshida-Kento@pref.akita.lg.jp、電話03・5212・9112)。同時上映への参加申し込みは大湯ストーンサークル館(oyusccenter@city.kazuno.lg.jp)か、北秋田市教育委員会(be-bunka@city.kitaakita.akita.jp)。

大館市山田 地域の魅力動画で発信 県がナメコの収穫など撮影 関係人口の創出へ

2020-10-26
山田部落会が栽培する原木ナメコの収穫作業などを動画撮影した(大館市山田地区)
 首都圏などの大都市在住者に向けて地域の魅力を広く発信し、関係人口の創出につなげようと県は25日、大館市山田地区でPR動画の撮影を行った。キノコの露地栽培や山菜販売など、地域資源を生かした〝ムラビジネス〟に取り組む山田部落会(赤坂実会長)の活動の様子を動画に収めた。
 県が力を入れる「県外在住者と連携した関係人口創出・拡大事業」の一環。大都市在住者に「観光以上移住未満」の立場で地域の活動に関わってもらい、来年度以降の関係人口を増やす狙いがある。当初は首都圏在住者らを本県に招致し、地域住民と活動を共に行うことで地域の魅力に親しんでもらう予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い計画を変更。地域の魅力を収めたPR動画を撮影し、情報発信することにした。
 県地域づくり推進課の佐々木智子主査ら約10人が訪れた。農業生産品の流通・消費などを学ぶ秋田県立大アグリビジネス学科の学生3人も参加し、撮影やキノコの袋詰め作業を手伝った。
 同部落会では2010年から「キノコの里づくりプロジェクト」と題して、原木マイタケや原木ナメコの栽培を開始。自然に近い環境で露地栽培を行うため品質がよく、現在は千葉県のスーパーなどにも販路を拡大しているという。
 一行は同部落会が管理する原木ナメコの栽培場を訪れ、収穫作業の様子を動画に収めた。栽培場にはナラやヤマザクラの原木600本が所狭しと並び、所々でツヤのあるナメコが顔を出していた。赤坂会長は「傘の裏側に薄く膜が張っているのが一番いいナメコ」などと説明しながら、収穫の仕方を解説。指導を受けて大学生らが収穫する様子を撮影した。佐々木主査は「地域住民だけで集落環境を維持していくのは厳しい時代。事業を通じて都市圏の人に地域の魅力を知ってもらい、将来的には都会の人が率先して地域に来てくれるような関係をつくっていきたい」と展望を語った。
 県内の他集落でも同様の趣旨の動画撮影を行っており、山田地区で撮影した動画は編集作業を行った上で来年1月ごろ、首都圏在住者を招いて行うオンライン交流会で上映する予定。赤坂会長は「都会の人に過疎集落について関心を持ってもらういい機会になる」と期待していた。
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