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県の受動喫煙防止条例 4月1日から全面施行 飲食店や事業所 「原則屋内禁煙」に

2020-03-29
手書きの張り紙で、4月以降の対応を周知する飲食店も(大館市中山の梅正)
 県受動喫煙防止条例が4月1日、全面施行される。喫煙場所の規制が強化され、事業所や飲食店は「原則屋内禁煙」が義務付けられ、喫煙を認める場合は喫煙専用室の設置が必要となる。全ての飲食店で店頭に「店内禁煙」などの標識の掲示が義務付けられるが、大館保健所は「条例の内容が行き届かず、管内で知らない店舗も多いのでは」とし、対応を呼び掛けている。
 県条例は昨年7月に制定され、国の改正健康増進法に合わせて4月1日に全面施行される。条例は望まない受動喫煙をなくすため、罰則は設けないものの、改正法より厳しい規制が設けられている。
 事業所や飲食店は「原則屋内禁煙」となる。喫煙を認める場合は、喫煙専用室(飲食不可)の設置が必要。大館保健所によると、施行直前の現在も飲食店などから「どんな対策が必要か」などの問い合わせが寄せられているという。
 客席100平方㍍以下の既存の小規模飲食店も、従業員がいる場合は対策が必要となるが、条例施行後5年間の経過措置が設けられている。担当は「経過措置期間に対策を取る場合は申請が必要で、速やかに届け出を」と話す。
 全ての飲食店は4月から店頭に「店内禁煙」「喫煙専用室あり」など標識の掲示が義務付けられる。客、従業員共に20歳未満の人を喫煙可能な場所に入室禁止とする対策なども必要となる。
 県は「屋内完全禁煙」の表示ステッカーを用意したが、大館保健所での配布は約30枚にとどまり「自作の標識でもいい。厚生労働省のホームページで見本が紹介されており活用してほしい」と呼び掛ける。
 「4月から店内禁煙とさせていただきます」。大館市中山のラーメン店・梅正(佐藤登店主)では、3月上旬に県条例を紹介する手書きの張り紙を掲げた。同店ではこれまで灰皿を置いてきたが、たばこの煙を気にする客もおり、「受動喫煙防止対策は時代の流れ。喫煙専用室を設置する予定はなく、早めに対応を周知することで、常連客らに理解してもらい気持ちよく食べてほしい」と話した。
 問い合わせは大館保健所健康・予防課(電話0186・52・3952)、県健康づくり推進課専用ダイヤル(018・860・1429)。

職員採用試験 人材確保へ「最速実施」 北秋田市 1次は5月末、2カ月早く

2020-03-29
 北秋田市は2020年度から、大学卒程度を対象にした職員採用試験を例年より約2カ月前倒しし5月末に実施する。応募者数が近年減少傾向にあり、予定通り人材を確保できないことが理由。総務課は「少しでも早く試験を行い、民間企業などと併願する人に就職先として選んでもらいたい」とし4月1日から5月15日まで応募を受け付ける。
 募集しているのは大卒程度の▽一般行政(5~6人程度)▽建築士(1人)▽土木技師(同)。
 試験日は教養などの1次が5月31日。6月中旬に1次合格者を発表する予定。前年度は1次を7月下旬、1次合格発表を8月中旬に行っていて約2カ月前倒しすることになる。小論文などの2次試験を経て最終合格者を発表する時期は例年の10月中旬から1カ月余り早め、9月上旬を見込む。
 応募の受け付け開始時期も1カ月半ほど早い。同課はいずれの時期設定も「決裁などを行う手続き上できる限り早めた」と〝最速実施〟をアピールする。
 背景には応募者数の減少傾向があるという。近年の就職戦線は全国的に「売り手市場」が続く。人材不足に悩む企業などが次々と内定を出す結果、「安定した職場」の代表格といえる自治体であっても就職先として選ばれないケースが目立ってきている。
 北秋田市も同様で、特に建築士など専門資格が必要な職種で優秀な人材の確保が課題になっている。総務係によると、18年度の試験では内定を辞退された。過去に辞退者はほとんどいなかった。
 19年度は専門職への応募自体がゼロ。結局、新戦力を加えられないまま既存の職員で業務に当たるしかなく対応に苦慮したという。一般行政職の応募者数も減少傾向。
 民間の中には大学卒業前年の春から夏にかけて内定を出す企業もあり、9月上旬予定の市よりなお早い。小坂竜也課長は「民間と市役所を併願する学生が民間からいち早く内定を得た場合、これまでは市役所の試験を待たずに就職先を決めてしまうのでは」と推測。試験や内定の時期を少しでも民間に近づけることで「市役所を就職先として考えてもらいたい」と話し、多数の応募を期待していた。
 高卒程度を対象にした求人の受け付けは例年6月と取り決められ、採用活動は夏ごろで市も例年通りの時期を予定している。詳しくは総務課(電話0186・62・1111)。

花輪ふくし会 新理事長に松浦氏 就任4カ月で 理事長と常務が辞任

2020-03-29
 社会福祉法人花輪ふくし会(鹿角市花輪字案内)の大森一理事長(58)と丸岡克彦常務(56)が任期途中で辞任届を提出し、今月31日付で退任することが、分かった。両氏とも法人が運営する施設の職員を兼務しており、大森氏は「内部統制上よくないと考えた」と辞任の理由を説明している。2人は昨年11月の理事会で選任されたばかり。
 4月1日から、理事を兼務しながら、大森氏は事務局長、丸岡氏は特別養護老人ホーム東恵園の施設長を務める。27日に理事会を開き、新理事長に元常務の松浦勉氏(70)、常務には事務局長の福本雅治氏(62)を選任した。4月1日付。任期は現職残任期間の来年6月まで。
 昨年11月28日の理事会では、理事長と常務の解職議案が提出され、賛成多数で可決。後任に当時、特別養護老人ホーム東恵園施設長の大森氏、常務には障害者センター北鹿センター長の丸岡氏を選任した。
 2人の辞任届は今月に入って提出された。理事長就任後も施設長を兼務する大森氏は「自分で起案したものを、自分で決裁するというのは、内部統制上よくないと感じた」と話している。
 新理事長の松浦氏は、大森理事長が推薦し、理事会では全会一致で承認。松浦氏は2010年4月から昨年6月まで常務を務めた。「基本的な内部統制をしっかり確立したい。利用者の満足度を上げるとともに、職員は目標を持って、達成感と仕事の楽しさを味わえるようにしたい」と話している。昨年11月まで理事長を務めた関重征氏について、「企業的感覚を持って取り組んできた。踏襲したい」としている。
 花輪ふくし会は市内外の9拠点、約50の福祉施設を運営。職員数は約700人。26日には、大館市泉町に建設した多機能型事業所とグループホームの竣工(しゅんこう)式を行ったばかり。

新橋架設へ交通切り替え 大館の白沢跨線橋架け替え 4月1日から大館側500㍍

2020-03-28
1日から左側の道路へ交通を切り替える。右奥が建設が進む新しい跨線橋(大館市白沢)
 耐震性向上のため大館市白沢の国道7号で進む白沢跨線(こせん)橋架け替え事業に伴い、国土交通省能代河川国道事務所は4月1日から、完成した道路へ交通を切り替える。架設から50年が経過し、熊本地震で倒壊した橋と同じ形式の橋脚が用いられていることから、新しい跨線橋に架け替え、前後の国道を改良する事業。事業の進捗(しんちょく)率は約50%。交通を切り替えた後、新年度から新橋の架設作業に入る。
 白沢跨線橋は1966年竣工(しゅんこう)。JR奥羽線の線路をまたぐ形で、橋長45㍍、橋台2基と中央の「ロッキング橋脚」1基で橋を支える構造となっている。ロッキング橋脚は特殊な構造で、2016年の熊本地震で、この橋脚を有する橋が倒壊したことから、早急な対策が必要となった。県内でロッキング橋脚が用いられているのは白沢跨線橋のみ。JRの軌道への影響などを考慮し、橋脚などの補強ではなく、「新たな橋に架け替える」方針が決まった。
 計画では、現在の跨線橋の南側(大館側)に、橋台2基で支える橋長65㍍の新たな跨線橋を建設。橋に接続する前後600㍍の区間の道路を改良する。17年度に事業に着手し用地買収や設計を行い、18年4月に着工した。全体の事業費は約30億円。事務所は「完成時期は未定だが、そう長くはかからない見通し」としている。
 事務所によると、新橋の架設作業が現在の国道7号に影響するため、橋の南側(大館側)で新たな道路に交通を切り替える。切り替え道路は延長約500㍍で現在の国道と同じ片側1車線。橋の土台部分となる橋台を造る工事は順調に進んでおり、新年度から橋桁を架ける作業に入る。
 交通の切り替えは1日午後1時ごろを予定。事務所は「国道7号は主要幹線道路であり、安全安心を確保するために進めている事業。切り替え道路の通行となるため、案内看板などに従い、十分注意して走行してほしい」と呼び掛けている。

特別融資制度を創設 北秋田市 新型コロナ経済対策で4月1日から

2020-03-28
 北秋田市の津谷永光市長は27日に市役所で開かれた定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症に係る経済対策として、特別融資制度を設ける方針を示した。「早急に関係機関との調整を進め、4月1日からの運用を開始する」などと述べた。
 会見で市長は「市においても、宿泊や宴会のキャンセル、各種イベントの延期や中止が相次いでいる」などと現状を説明。
 25日に設置した経済対策会議では「宿泊業や小売店、飲食業などの業種で、売上高の7割が減少している状況が明らかになった」とし「事業者からは、対策や支援の制度を早急につくってほしい、との声があった」ことを紹介した。
 特別融資制度は、市中小企業振興資金保障制度(通称・マル北)に、「新型コロナウイルス対策特別枠」を設けたもの。資金使途は運転資金で限度額は500万円。貸付期間は10年以内。据え置き期間は1年以内としている。通常枠とは別に、総額5億円の融資枠を確保。据え置き期間の保証料と利息の全額を市が支援する。
 市長は「マル北の制度を、さらに使いやすくした。今回、スピード感を持って制度を創設した」と述べ、利用を呼び掛けた。
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雪崩の被害者を救え 鹿角市八幡平の澄川地熱発電所 警察、消防と想定訓練

2020-02-07
訓練で雪に埋もれた社員を救出した発電所、警察、消防の参加者たち(澄川地熱発電所)
 鹿角市八幡平の標高1062㍍に位置する東北電力澄川地熱発電所で6日、雪崩に人が巻き込まれたことを想定した非常災害対策訓練が行われた。発生から不明者の救出・救助までを通した実践的な訓練が繰り広げられ、万が一に備え、関係者たちが連携と対応力を強化した。
 同発電所、鹿角署、鹿角広域消防署が毎冬、合同で実施しており、今年で5回目。3者や同発電所の協力会社などから約40人が参加した。
 この日の気温は氷点下13度で、積雪量は3㍍以上。国道341号から同発電所までの進入道路に入り100㍍付近で、定期巡回に向かっていた社員3人が雪崩に巻き込まれ、連絡が取れなくなったという想定で行われた。
 昨年までは認知や通報、捜索、救助などを一つ一つ区切って実施していたが、より実践に近づけるため、今年は区切ることなく一連の流れを通した。
 凍える寒さの中、参加者は発生現場に見立てた雪山で、ビーコン(電波受発信器)を使って社員が埋まっている位置を絞り込んだり、金属製の細長い棒で雪面を突いたりして、雪中に埋もれた社員を発見。スノーシャベルで雪を掘って救出するなどし、雪山での連携を確認していた。
 また、東北管区警察局の情報通信部からも参加があり、現場の様子を撮影し、捜索状況などの情報を即時に鹿角署などへ発信した。
 同発電所の川邉浩所長(49)は「警察、消防と合同で実践に近い形で訓練ができ、対応能力の向上が図られた。有事の際に万全を期すことができる」と充実感を口にした。

合併メリット最大限に 販売目標4億円設定 JA秋田たかのす青果物生産者大会

2020-02-06
優良生産者の表彰が行われたJA秋田たかのすの青果物生産者大会(ホテル松鶴)
 JA秋田たかのす(斉藤一志組合長)の2019年度青果物生産者大会が5日、ホテル松鶴で開かれた。販売額や品質が高い農作物を生産した農業者への表彰を行ったほか、20年度に向けて7項目の申し合わせを確認。販売目標額は「4億200万円」に設定した。
 昨年2月の合併後、初めての開催となったこの日の大会には、生産者ら70人余りが出席。優良生産者表彰では優秀賞13人を表彰したほか、2人に奨励賞、2人に新人賞が贈られた。このほか、1個人と1団体が全農あきた奨励賞を受賞した。
 斉藤組合長は、合併から1年が経過したことや、昨年の作況、JA青年部による雪中田植えの「作占い」などにふれながら「年々、天候の異常の度合いが高まっている。改めて、持続可能な農業に取り組んでいく必要があると感じている」と述べた。また、県内1JAに向けた取り組みも説明し「今後、基本構想を取りまとめていく。意見を聞きながら、取り組んでいきたい」とした。
 来賓の祝辞に続き、同JAの佐藤純一営農部長が本年度の実績について「高温、干ばつで苦労したが、生産者の技術向上などで前年比、出荷数量で106%、金額で108%となった」などと報告。20年度については「合併のメリットを最大限に生かし、販売目標金額4億200万円を目指す」と述べた。
 このあと「JA秋田たかのすの評価を高める」として▽集荷センターの最大限の活用▽生産技術の習得と管理の徹底▽有機質肥料の投与による品質向上―など、7項目を「申し合わせ」。安全安心な農産物の生産、出荷に当たっていくことを確認した。
 受賞者は次の通り。
 【優秀賞】 ▽キュウリ=長崎正史▽ヤマノイモ=長崎義則▽エダマメ=石井文雄▽シシトウ=畠山冨美栄▽ベイナス=小野健▽長ネギ=和田セツ▽カボチャ=佐藤利子▽セリ=斉藤光幸▽ジャンボインゲン=出川吉弘▽シイタケ=九嶋善一▽花き=小林憲二▽トマト=金秀樹▽スイートコーン=畠山修子
 【奨励賞】 ▽ベイナス=津谷時夫▽キュウリ=泉良一
 【新人賞】 ▽キュウリ=九嶋巧▽長ネギ=高杉義博
 【全農あきた奨励賞】 ▽キュウリ=長岐徹▽カボチャ、リンドウ=阿仁吉田かざはりファーム

かづの牛「おいしいね」 小中学校の給食に提供 地元の魅力食から学ぶ

2020-02-06
かづの牛の焼き肉丼を味わう児童(花輪北小)
 鹿角地域を代表するブランド牛「かづの牛」を使ったメニューが5日、学校給食に登場した。鹿角市内の全小中学校で焼き肉丼として提供され、児童生徒が郷土の味覚を笑顔で味わいながら地場産品への理解を深めた
 日本短角種のかづの牛は飼育頭数約500頭で、和牛全体の0・03%という希少品種。脂肪分が少ないヘルシーな赤身肉が特徴で近年、人気が高まっている。地域の農林水産品や食品をブランドとして保護する農林水産省の「地理的表示(GI)保護制度」への登録も目指している。
 こうした中、市は子どもたちに地場産品を通して鹿角の魅力を認識してもらい、地域愛の醸成を図ろうと、学校給食では年数回、カレー、まぜご飯といったかづの牛メニューを提供している。
 今回の焼き肉丼は、バラ・肩切り落とし肉117㌔を使い、7小学校、5中学校の児童生徒合わせて約2000人分を提供した。
 このうち花輪北小(柏﨑勇人校長)では、かづの牛の生産者や行政、県畜産農協の関係者らで構成する、かづの牛振興協議会(加藤義康会長)が給食提供日に合わせて、かづの牛をPRする場を企画。
 県畜産農協の指導業務部次長兼鹿角支所長、湊新吾さんが4年生30人を対象に、かづの牛の特性や魅力などを説明し「脈々と受け継がれてきた鹿角の財産、文化をこれからも守って、おいしく楽しんでほしい」と呼び掛けた。
 給食が始まると、焼き肉丼は児童たちに大好評。「おいしいね」などと話しながら旺盛な食欲を見せていた。
 黒澤琢磨さん(4年)は「初めてかづの牛のことを知った。焼き肉屋に行ったときにはかづの牛を頼んで家族に説明してあげたい」、井口琴椰(ことな)さん(同)は「かづの牛のことを知り、牛もほかの動物と同じように大切にしたいと思った」と話した。

一夜で雪景色に 5日の北鹿地方 久々の除雪作業

2020-02-06
除雪車で雪を運ぶ渡部さん(大館市常盤木町)
 冬型の気圧配置が強まった影響で、北鹿地方は5日未明からまとまった降雪があり、市街地などが雪景色に一変した。積もった雪が歩道や畑を白く染め、久々の雪寄せに追われる人の姿が見られた。
 秋田地方気象台によると、最低気温(午後2時現在)は大館市で氷点下4・5度(午前0時31分)、北秋田市鷹巣で同3・6度(同0時15分)、鹿角市で同4・5度(同0時35分)を観測。午前6時までの積雪量は北秋田市阿仁合で27㌢、同市鷹巣と鹿角市で9㌢だった。
 大館市内は雪で一面が白く覆われた。住民らが朝から会社や住宅の玄関先などで除雪作業。除雪車やスノーダンプで雪を寄せたり、運んでいた。渡部光春さん(62)=同市常盤木町=は「今年初の除雪作業。例年に比べればまだ楽だが、これ以上は降らないでほしい」と話した。

総合計画後期・第2期戦略 意見公募に297件 大館市 本部会議で修正点協議

2020-02-05
後期計画案などの修正点を協議した本部会議(大館市役所)
 大館市の総合計画後期基本計画と第2期総合戦略の策定作業が大詰めを迎えている。12月から1月にかけて行った原案に対するパブリックコメント(意見公募)には297件が寄せられた。4日に市役所で総合計画・総合戦略推進本部会議が開かれ、市民の意見を踏まえて、修正点を協議した。計画案と戦略案にはキッズデザイン(子ども・子育て視点)のまちづくりなど重点プロジェクト9項目が盛り込まれ、議会への説明を経て、年度内に策定する。
 前期基本計画と第1期戦略がいずれも最終年度を迎え、2020~23年度の後期計画と20~24年度の第2期戦略を年度内に策定する。
 パブリックコメントは昨年12月9日から1月8日まで受け付けた。市民の意見を踏まえ、本部会議では追加する事業や取り組みなどについて協議。福原淳嗣市長はあいさつで「政策は全てつながっている。志を持つ市民を磨いて、つないで、未来に開くことで、その先にある内に優しく外に強い大館をつくっていきたい」と述べた。
 計画案と戦略案に示した重点プロジェクトの「キッズデザインのまちづくり」については、出産を祝う「はちくんすくすく子育て支援事業」や「在宅子育て支援給付金」などの支給対象を拡大。「未来大館市民を育む人づくり」では大館版リカレント教育(社会人の学び直し)プログラム構築などを掲げた。
 「安全・安心の暮らしを支える医療づくり」は救急医療体制の強化などに取り組む。「未来技術を活用した豊かな暮らしづくり」は自動運転サービス実証試験事業を推進する。「バリアフリーまちづくり」は事業所の段差解消やトイレ改修などの一部費用を補助する。「暮らしを支える元気な農林業づくり」はAI(人工知能)やロボットなどで生産性を向上させる「スマート農林業」の導入を支援する。
 「市の資源を活かしたモノづくり・担い手確保と新たな仕事づくり」は物流体制の高度化やインターンシップ(就業体験)支援などに取り組む。
 「観光とスポーツによるにぎわいと交流を生むまちづくり」は官民連携で「スポーツコミッション」を設立し、新規イベントの誘致を促す。「市の特性を活かした大館への新たな人の流れづくり」は移住支援に力を入れる。
 計画案と戦略案を市議会3月定例会に示し、年度内に策定する。

1月のニュース

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空き家対策計画 利活用促進など4本柱 大館市改定案 2月10日まで意見公募

2020-01-31
改定する計画案が示された空き家等対策協議会(大館市役所)
 大館市は、本年度改定する「空き家等対策計画」案をまとめた。現況調査では、市内に1798戸の空き家が確認され、空き家率は5・9%。「危険度の低い利活用できる建物が増えている」ことが分かった。計画案は2020年度から4年間を期間とし、「空き家等の発生抑制」に重点を置き、利活用促進など四つの柱で施策を掲げた。2月10日までパブリックコメント(意見公募)を行っている。
 現行計画は2016~19年度の期間で、危険な状態となった「特定空き家」への対処などを定めている。27日に市役所で開かれた市空き家等対策協議会(会長・福原淳嗣市長)に、改定する計画案が示された。
 5年ぶりに昨年4~10月、市内全域で現況調査を実施。空き家は前回調査から57戸増の1798戸。解体の緊急度が高い建物は156戸、老朽化、損傷が激しい建物は189戸。一方、当面の危険性の少ない建物639戸、再利用が可能な建物814戸で、危機管理課は「危険度が高い建物が減り、利活用できる建物が増加している」と分析した。
 計画案では、調査結果や所有者アンケートから、▽新たな空き家等の発生▽維持管理を行っていない空き家等の増加▽利活用―など課題7点を抽出。課題を踏まえ、空き家等の「発生抑制」「適正管理」「利活用促進」「管理不全な空き家等の解消」の4本柱、6項目で施策をまとめた。
 具体的な取り組みには、「安心して長く使い続けられる住環境の保全・形成等」「住宅としての利活用の促進」を新規に掲げた。住宅リフォーム支援事業、「空き家バンク」制度の活用、同制度を活用した転入者への定住奨励金などを盛り込んだ。危険空き家等撤去費補助事業、相談を受ける危機管理課内の「総合窓口」の周知なども進めていく。
 パブリックコメント、2月の協議会、議会への説明を経て年度内の改定を目指す。危機管理課によると、調査や統計方法は違うものの全国、本県ともに空き家率は13・6%で、本市は低く推移し、「撤去費補助の利用や市民の認識の高まりで空き家の解体が進んでいる。課題に対し施策を進めていきたい」と話した。
 計画案は市本庁舎や比内、田代総合支所、市ホームページで公表。郵送やファクス、電子メールで意見を受け付ける。問い合わせは危機管理課(☎0186・43・7100)。

新型肺炎の感染防げ 北鹿の観光施設 交通機関 職員のマスク義務化など 対策に動き出す

2020-01-31
新型コロナウイルスの感染予防のため、多言語で理解を求める掲示をしている(秋田犬の里)
 中国湖北省武漢市を中心に新型コロナウイルスによる肺炎患者が拡大していることを受け、北鹿地方の観光施設、交通機関などが予防対策に動き出した。中国本土では感染者が7000人を超え、国内を含め世界で感染が広がっている。外国人観光客と接する機会が多い場所では、消毒のほか職員にマスク着用を呼び掛け、予防を徹底。今後の状況を見ながら対応を強化する可能性もあり、利用者に協力と理解を求めている。
 昨年12月以降、新型コロナウイルスに関連した肺炎が発生し、中国本土で拡大。中国政府によると、中国本土の感染者は30日で7000人を超え、死者は170人以上に増えている。アジアのほか欧米でも広がりを見せ、厚労省の発表によると、29日現在で国内感染者は7人となっている。
 中国語圏の外国人観光客が頻繁に訪れる大館市の観光交流施設・秋田犬の里では、感染予防のため30日から秋田犬の展示コーナーに仕切りを設け、来場者が秋田犬に触れることができないようにした。同施設では「複数の人に触れられる可能性がある」とし、当面の間、措置を講じることにした。
 また、コーナー内には理解を求める案内文を日本語、英語、中国語で掲示。写真は通常通り撮影できる。併せて、館内では職員にマスク着用を促し、1日数回、手すりなどをアルコールで消毒している。
 県外客と接触が多い交通機関も対策を進めている。28日に奈良県の観光バスの運転手が感染し、翌日には同乗していたガイドも感染したことなどを受け、日本バス協会が各都道府県の協会に「予防・まん延防止の徹底」の文書を通知。秋北バス(本社・大館市)では、昨年11月初旬からインフルエンザ予防のため、乗務員にはマスクの着用を励行していたが、29日に義務化した。対象は高速バス、空港リムジンバス、貸し切りバス、タクシーの全車両。バスでは専用の機械で空間除菌も行っている。
 現在は乗務員に対しての指示のみ。今後、乗客へ予防の協力を求める可能性があるかについて、同社では「現時点では否定できない」とし「状況を注視していきたい」と話している。

都市計画マスタープラン 13年ぶりに見直し 鹿角市 意見公募へ 人口減、災害に対応

2020-01-31
 鹿角市は、都市計画の基本方針を定めた都市計画マスタープランの見直し作業を進め、計画案をまとめた。2月3日に公表し、パブリックコメントを実施。12、13日には十和田、花輪の2カ所で住民説明会を開く。見直すのは13年ぶり。
 マスタープランは、都市計画区域の整備、開発、保全について方針を明らかにし、市の都市計画分野では最上位計画に位置付けられている。都市の将来像を示し、実現のための「まちづくり方針」を盛り込んでいる。
 現行の計画は2006年に策定。20年後の市の将来像を描く―として、土地利用の方針をはじめ交通道路網、交通施設、公共施設について整備方針を盛り込んだ。自然と地域資源を生かす方針も示している。
 策定から10年以上が経過し、地域の現況、社会経済状況が大きく変化。策定後に発生した諸課題への対応が求められている。特に、少子高齢化、人口減少、災害に対応した都市構造への転換が重要となっている。
 見直しは18、19年度の2カ年で進めている。市民ニーズを把握するため、2000人を対象にアンケートを実施。委員13人の市民懇談会を設置し、昨年12月までに計4回開き、市民の意見を反映させた。
 並行して、庁内組織として建設部長を会長とし関係課長で構成するマスタープラン見直し会議を設け、協議している。3月に都市計画審議会に計画を諮問、答申を受ける。
 計画案に対し市民から意見を募集するため、2月3日からパブリックコメントを実施する。住民説明会は12日が十和田市民センター、13日が花輪市民センター(コモッセ)で開かれる。時間は午後6時30分から。

20年度 販売目標は38億4千万円 重点8品目など生産拡大へ JAあきた北生産者大会

2020-01-30
表彰などが行われた生産者大会(メモリスあきた北)
 JAあきた北は29日、大館市のメモリスあきた北で生産者大会を開き、優良生産者を表彰したほか農畜産物の生産販売計画を決めた。2020年度の目標販売額は38億3987万円で前年度比1億8213万円、4・5%減。農業者の所得増大と生産拡大など5点の大会スローガンを採択した。
 約200人が出席。虻川和義組合長は19年産について「基幹作物のコメは久々の豊作基調となったが、青果物は少雨・干ばつの影響を受け生育停滞や品質低下などで出荷量が伸び悩む品目が多かった」と振り返り、「エダマメに次いでネギの販売額1億円を目標として生産拡大に努める。それぞれの営農規模に合った計画を提案したい。雪が少なく春作業への影響も心配されるが、豊作となることを祈念する」とあいさつした。
 来賓の鎌田雅人・県北秋田地域振興局長は「地域の特色を生かした産地が形成されて心強い。農業者の所得向上へ現場密着型の支援を推進する」と述べた。
 19年度生産販売状況(12月末時点)は青果物が前年比15%減の6億5486万円、直売所(旬菜館)が0・2%増の2億4500万円、畜産物が3%減の5億1802万円。主食用米の集荷数量は12月11日時点で29万8912袋(30㌔入り)で集荷率94・4%、1等米比率は86・5%だった。
 生産販売計画の強化項目は▽需要に応じたコメ生産と重点品目を中心とした複合経営を実践し、生産者の強固な経営基盤を確立▽重点8品目(アスパラガス・ヤマノイモ・エダマメ・大館とんぶり・キュウリ・ネギ・小玉スイカ・キャベツ)と花きの生産拡大、所得増大―など5点。コメ・雑穀類の目標額は23億9937万円、青果物7億3000万円、直売所2億5000万円、畜産物4億6050万円を掲げた。
 大会スローガンでは、地域特性を生かした産地づくりや担い手支援の実践、需要に応じたコメ生産の継続などを確認。関東や関西の市場情勢報告も行われた。
 受賞者は次の通り。
 ▽組合長賞=富樫英悦(稲作、板沢)秋元純一(シシトウ、十二所)虻川修士(小玉スイカ、櫃崎)武田光則(スナップエンドウ、比内町日詰)石垣周一(果樹、中山)浅利政益(比内地鶏、山田)斉藤恵美子(直売所、大子内)
 ▽市地域農業振興表彰=小畑奨義(ヤマノイモ、二井田)眞崎久(アスパラガス、四羽出)アグリ川田(エダマメ、宮袋)冨樫覚(ネギ、本宮)櫻庭隆之(キュウリ、長木川南)小丹波潔(大館とんぶり、比内町独鈷)一関和磨(花き、二井田)
 ▽JA重点推進品目支援策(優良生産者)=松澤幹基(ヤマノイモ、比内町寺崎)菅原一成(アスパラガス、比内町笹館)佐藤謙一(エダマメ、川口)佐々木浩司(ネギ、沼館)菅原純(キュウリ、比内町釣田)渡邉寛子(花き、比内町五日市)高橋浩司(比内地鶏、比内町五輪台)

「阿仁マタギ」の日本遺産 認定目指し3回目の申請 北秋田市 市長「朗報待ちたい」

2020-01-30
会見する津谷市長(北秋田市役所)
 北秋田市の津谷永光市長は、29日に市役所で開いた定例記者会見で、「『阿仁マタギ』の歴史と文化について、日本遺産への申請手続きを行った」と明らかにした。今回が3回目の挑戦で、申請は今月17日付。県を通じて24日までに文化庁へ提出した。結果発表は5月中旬が見込まれており、市長は「朗報を待ちたい」と述べた。新型コロナウイルスによる肺炎については「憂慮している」などと話した。
 日本遺産は、地域に根付き世代を超えて受け継がれている風習や伝承などを「ストーリー」として文化庁が認定するもの。訪日外国人客の誘致などを狙いとしている。
 同市は2018年度に「阿仁マタギ~山に生かされる共生の暮らし」、19年度は「阿仁マタギ―山の恵みは山神様からの授かりもの―」のタイトルで申請したが、2年連続で見送られていた。
 事業は15年度から20年度までに約100件の認定を予定している。このため、今回が実質的に「最後のチャンス」になるものとみられている。
 この日の会見で市長は、「昨年のタイトルの『山神様』を『山ノ神』に変更したほか、市日本遺産事業推進協議会や作業部会からの意見等を集約し、阿仁マタギを魅力あるものとして伝えるストーリーや構成文化財、地域活性化計画の見直しを行った」と説明。
 「阿仁マタギの歴史や文化のさらなるブランド化は、活力ある地域づくりを推進する上でも大きな強み。認定による国内外からの来訪者の増加や交流人口の拡大に期待している」と述べるとともに、「ストーリー性や内容に厚みを持たせ、良い申請ができた。朗報を待ちたい」と話した。
 また、新型コロナウイルスによる肺炎については「非常に憂慮している。市のホームページでも注意を喚起しているほか、具体的な指示が国、県からあれば対応する」としたほか、観光面などへの影響には「内陸線のインバウンド利用が3万人を達成したばかりであり、その辺も憂慮している」などと述べた。
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