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経済回復へ行事再開を 条件付きで開催指針示す 大館商工会議所・通常総会 懇親会含め6月1日から

2020-05-29
地域経済の回復へ協力を求めた通常総会(プラザ杉の子)
 大館商工会議所(佐藤義晃会頭)の通常議員総会は28日、大館市のプラザ杉の子で開かれ、新型コロナウイルス感染拡大に伴い自粛が続いていた経済活動を回復させるため、県の対策を基に作成した同会議所や関係団体の各種行事の開催指針を報告した。事務局は「懇親会を含めて自粛を解いていきたい」とし、感染防止を徹底、人数制限を設けた上で、6月1日からの総会、懇親会、イベントの開催へ協力を求めた。
 開催指針によると、6月1日から18日までは、総会・役員会、昼食会・懇親会は屋内100人以内とする。イベントは屋内100人以内、屋外200人以内、収容率50%。6月19日から7月9日までは、総会・役員会、昼食会・懇親会は屋内1000人以内、イベントは「特定の地域の来場者人数を管理可能な場合は可」とする。7月10日以降は屋内1000人以内は変わらず、イベントのうち、お祭り等は全国・広域的なものは不可、地域の行事は可とした。
 感染防止の対策方針としては▽会場内の換気の励行▽会場のレイアウトは教室形式で対応▽トング、食器、箸、グラス等の共有や回しのみの禁止▽大皿料理はスタッフが最初に取り分け、直(じか)箸の使用禁止▽会食時間の短縮実施―などを挙げた。飲食店には出入り口の手指消毒液の設置、密集とならない席の配置、定期的な換気、消毒などを呼び掛ける。
 指針は26日に県が発表した対策に基づくもので、開催の目安としている。飲食を伴う懇親会・交流会、イベント等の開催は、主催する組織の長と相談することとしている。指針を作成した理由について事務局は「市中感染は出ておらず、いつまでも自粛では地域経済が死んでしまう直前まできている」と説明。佐藤会頭も「飲食業は悲鳴を上げている。この状況を打破していきたい」と理解を求めた。
 議事では、本年度事業計画、収支予算案などを承認。計画では「地域づくり」「企業づくり」「人づくり」をテーマに、コロナ対策などの重点項目を掲げた。

ゴンドラは「相席制限」 北秋田シノ森吉山 観光シーズン迎え感染対策

2020-05-29
夏のゴンドラ運行をPRするチラシ
 例年6月に観光シーズン入りする北秋田市。新型コロナウイルスの影響が続く中、遊覧船運航が名物の太平湖では1日の湖水開きが延期になった。6日にゴンドラ運行を開始する森吉山阿仁スキー場は不特定の客同士が1台に乗るのを避ける「相席制限」を予定。市商工観光課は「感染防止策を講じながら観光客を迎え入れたい」としている。
 湖水開きは1カ月遅れの7月1日に予定している。神事の後、遊覧船運航を開始する。10月末まで続き、船の上から新緑や紅葉の風景を楽しめる。運航する「ぶなの郷あきた」(間杉政明社長)によると、緊急事態宣言が出された4月中旬の段階で延期を決定した。
 森吉山登山の客が利用するゴンドラは当初の予定通り6日から9月27日まで運行する。往復の乗車料金は大人1800円、小学生800円。幼児は無料。自然観察会は6月13日から週1回ペースで開催される。
 市商工観光課によると、昨年6~9月は約7000人が乗車。東北各地や関東地方から訪れる人も目立つ。
 本県が呼び掛ける「県外との往来自粛」は5月末で終了し、東京など5都道県との往来自粛は6月18日まで。観光分野については「6月19日からは県をまたぐ観光も感染状況に注意しながら行っても差し支えない」としており、感染確認が続く地域からの来場も予想される。
 指定管理者のNPO森吉山は「ゴンドラや駅舎内の換気」など「3密」対策を基本に、「体調に不安がある場合は来場を見合わせてほしい」などとホームページで周知。
 独自の対策として「相席制限」を予定し、ゴンドラ1台に乗車するのは同一グループ客に限る。別のグループ客との相席を避け、万が一の感染拡大を防ぎたい考え。1台に5、6人が乗り込めるが、人数制限は今のところ予定せず「臨機応変に対応したい」としている。
 NPOによると、ゴンドラ山頂駅舎付近でザゼンソウが見られ始めている。残雪が多く、高山植物の開花期は例年よりやや遅くなりそうだという。

空き家活用し〝居場所〟 大館 「サロン酒こし舞」オープン 住民の交流の場に

2020-05-29
山内さん夫妻が民舞を披露し、サロンの開所を祝った(大館市粕田)
 大館市粕田に28日、子どもから高齢者まで多世代が集う「サロン酒こし舞」がオープンした。地域住民が空き家を活用し、運営費は市の補助を受けながら、毎週土曜日に開放する。農家民宿が隣接し、国内外の観光客との交流も目指していく。市が本年度創設した補助事業を活用し、6月までに粕田を含め市内3カ所に「地域の居場所」が開設される。
 サロンを開設したのは、粕田町内会長の山内俊隆さん(75)。郷土芸能「粕田酒こし舞」保存会長も務め、自宅の古民家で農家民宿「酒こし舞」を開いている。町内に空き家が増えていく現状を憂い、「地域のみんなが元気になれる場所をつくりたい」と、住民が引っ越した隣家を購入。居間など5部屋と台所がある1階部分をサロンにし、ストーブや座布団などの備品を市の補助金を活用して用意した。
 6月から本格始動し、毎週土曜日午前10時から午後5時まで開放する予定。近隣に小学生が住んでおり、山内さんが習字教室を開くほか、住民が囲碁などを楽しみ、市の出前講座なども計画している。山内さんは「海外などから訪れる農家民宿の利用者がサロンを訪れ、住民と交流できるよう図っていきたい」と話す。
 開所式には地域住民や市の関係者ら約40人が出席。山内さんは「ひとり暮らしが増える中、矢立地域のみんなが有効に活用し、楽しく有意義な時間を過ごしてほしい」とあいさつ。福原淳嗣市長は「大館のモデルとなる取り組み」と期待した。山内さん夫妻が民舞を披露。矢立自然友の会の中村弘美会長から「吉田松陰と相馬大作」と題した講話を聴いた。
 市長寿課が本年度始めた「地域の居場所・茶の間事業」は、原則週1回以上、10人以上の高齢者が集う活動に対し、上限20万円の立ち上げ費用、月額2万円の運営費を補助する。本年度は3団体が申請。白沢で「木漏れ日お茶っこ会」が活動を開始し、6月に比内町扇田に空き家を活用したサロンの開設が予定されている。介護予防を取り入れた高齢者のサロン活動を月1~2回行う団体に補助する「通いの場づくり事業」には本年度23団体が取り組み、同課は引き続き、申請団体を募集している。

県が観光、飲食業支援 コロナ対策 検査体制拡充も 県議会に提案 66億円余を追加補正

2020-05-28
県議会本会議で新型コロナの医療、経済対策費について説明する佐竹知事(議場)
 新型コロナウイルス感染防止対策の影響で疲弊した県内経済の立て直しと、秋以降に予想される感染の第2波に備えた医療提供体制の拡充を図ろうと県は27日、県全域を対象にしたウイルス検査体制の増強、外出自粛などで大打撃を受けた観光や宿泊、飲食業を支援するプレミアム券の発行など、総額66億円余りの新型コロナ対策費を追加する一般会計補正予算を県議会に提案した。
 補正予算は「感染拡大防止策と医療提供体制の整備」と「県内経済を下支えする新たな経済対策」で構成。補正額は66億1848万2000円で、補正後の予算総額は6257億5266万円。
 感染防止策などについては、PCR検査体制の拡充を図るため県北、中央、県南の3カ所に大館市内の企業が部品などを製造する全自動遺伝子検査システムを導入する費用として6428万円を措置。検査の拡充に関しては、安心して出産できる環境の整備を兼ねて里帰りを含めた全ての妊婦を対象にした検査を実施する費用を盛り込んだ。
 感染拡大で影響を受けた児童福祉や介護サービス、障害者支援など幅広い分野で事業継続支援を目的にした助成、感染防止対策に要する費用の補助、国が示す「新しい生活様式」の浸透を図るためのテレワーク導入支援など幅広い分野に予算を措置した。
 経済対策は、感染防止対策の一環として行われた外出自粛や県境をまたいだ移動の制限などで、業績が大きく落ち込んでいる宿泊や飲食業を支援するプレミアム券の発行が柱。宿泊と飲食を合わせて31億8000万円を予算措置した。
 宿泊券は県内施設が利用対象。プレミアム率は50%で、額面5000円の券を2500円で販売。1人当たり購入枚数は5枚まで。20億円分の40万枚を発行する計画。
 飲食券も県内店舗が対象で、額面1000円の券を700円で販売。プレミアム率は30%。幅広い店で利用できるよう、額面を1000円にした。発行枚数は約53億円分の533万枚。1人当たり12枚まで購入可能とする。
 このほか、観光や交通団体を対象にした助成、旅行商品の造成、バスや三セク鉄道の利用に対する補助、農畜水産物や酒類など県産品の消費喚起などの予算が盛り込まれた。
 本会議の知事説明で佐竹知事は「今後も新たな感染拡大に備えつつ、医療と経済の両面で段階的に取り組みを進める。国の対策も取り込み、必要な対策を機動的に講じ、県民生活と県内経済の回復に万全を期する」などと述べた。
 このほか、個人県民税などに特例措置を講じるための県税条例一部改正も提案された。28日まで予算特別委員会などで審査し、同日午後に本会議を再開して採決する予定。

客足戻らぬ飲食店応援 「お助けチケット」第2弾 北鹿4市町村に拡大 6月5日発売

2020-05-28
概要を説明する白川会長㊧と中田会長(ニプロハチ公ドームパークセンター)
 新型コロナウイルス感染拡大に伴う休業要請の解除後も客足が戻らない飲食店を支援しようと、大館、北秋田、小坂、上小阿仁4市町村の店舗で使える「秋北飲食お助けチケット(愛称・オタチケ2)」が6月5日に販売される。消費者は店を指定して1100円分の飲食券を1000円で購入でき、店側は差額を負担するが、代金を早期に届け、経営を支える仕組み。地元の2団体が企画し、エントリー店の募集が27日に始まった。
 大館愛購会(白川懸士会長)が4月に大館市内で販売した「オタチケ」の第2弾。4市町村の観光地域づくり法人・秋田犬ツーリズム(中田直文会長)に働き掛け、エリアを広げた。27日に大館市のニプロハチ公ドームパークセンターで会見し、概要を説明した。
 飲食券は1100円と5500円の2種類で、それぞれ1000円、5000円で販売する。差額分は店側が負担する。販売期間は6月5日~同30日で、大館商工会議所など4市町村の9カ所に販売場所を設ける。使用期間は6月5日~11月末の予定。
 エントリー店の対象は4市町村に店舗や本拠地のある事業者で、テークアウト専門店も可。手数料は無料。消費者に店を指定して飲食券を購入してもらうことで、使用したか否かを問わず、約2週間おきに代金を事業者に支払う。
 第1弾のオタチケには41店舗がエントリーし、1000円分の飲食券を800円で販売、差額分を愛好会や支援企業などが負担した。5日間で予定の1万枚、1000万円分が完売。5月中旬までに各事業者に代金が支払われた。白川会長は「200円得するというより、大好きな店を助けたいと個人や企業が購入してくれた」と振り返る。
 県内飲食店に伴う休業などの自粛要請は、7日に一部解除、14日にスナックなど全てで解除されたが、飲食店から「客足が戻らない」「数組の客のために通常通り営業すると経費負けする」などの声が愛好会に届いているという。エントリー店へのアンケートでは、回答した7割が第2弾を希望し、「差額分を店側で負担しても良い」と答えた。
 白川会長は「一度冷え込んだ消費意欲が元に戻るには時間がかかり、スピード感が大事になる。第2弾を望む声を受けて大規模に展開したい」、中田会長は「テークアウトの情報発信など地域の価値を高める取り組みを進めてきた。事業者の苦しい状況を協力して支援したい」と話した。
 エントリーする飲食店を6月2日まで募集している。問い合わせは愛好会事務局(電話0186・46・1535)、ツーリズム事務局(同070・2020・3085)。
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アマビエで疫病退散! 北鹿で商品が続々 和菓子や花アレンジ 「少しでも明るい気分に」

2020-04-27
 疫病退散の御利益があるとされる妖怪「アマビエ」。新型コロナウイルスの終息を願いSNS(会員制交流サイト)を中心にイラストが拡散されたり、その姿をかたどった商品などが発売されたりと、閉塞(へいそく)感漂う日々の中、明るい話題を提供してくれている。北鹿地方の商店でも御利益にあやかろうと、愛らしい姿のアマビエが続々と登場している。
 大館市御成町の菓子店・山田桂月堂(山田重晴代表)は、淡い水色やピンクの練り切りでカラフルな上生菓子を製作。きょろっとした目元が特徴で「妖怪なのにかわいい」アマビエをデザインした。ようかんを使用し黒目に光沢感を出したほか、黄色の練り切りを髪に散らし光り輝くさまを表現した。
 全国の和菓子店では、アマビエを製作する「アマビエチャレンジ」が広がっている。「ほかとかぶらないオリジナルのデザインにこだわった。これを見て少しでも明るい気持ちになってほしい」と山田暦人(かずひと)専務。受注生産のみで通販はしない方針という。
 同市大田面の花ドーム(虻川洋行代表)では「アマビエアレンジキット」を発売。カーネーションやディスバッドマムなど8種類の花と、アマビエの顔となる目やくちばし、作り方の用紙をセットにした。「おうち時間が長い今だからこそ家族で一緒に作ってほしい。花をアレンジすることで気持ちも和らぐ」と虻川代表。
 花ドーム本店といとくSC店で29日から5月6日まで販売する。各日20組限定。3000円(税別)。10日の母の日には完成したアマビエアレンジも販売される。
甘くてかわいいアマビエ(御成町の山田桂月堂)
花ドームの「アマビエアレンジキット」

お花見は〝車内〟から 北秋田市鷹巣中央公園 ソメイヨシノ満開

2020-04-27
市道脇の桜を眺めに来園した車両(鷹巣中央公園)
 北秋田市の観桜名所・鷹巣中央公園で26日、ソメイヨシノがほぼ満開となり見頃を迎えた。新型コロナウイルス感染拡大に伴い桜まつりは中止されたものの「気分だけでも楽しみたい」という地元ドライバーが桜並木の〝トンネル〟を続々と通り、車内から眺めた。
 公園内に約800本の桜が植えられ、例年4月下旬から5月上旬にかけて咲き誇る。今年は24日ごろから開花が進んでいた。
 園内の市道は両脇から桜の枝が伸び、満開の花でピンク色のトンネルができた。この日は気温が上がらず肌寒い天気だったこともあって、車から降りる人はごく一部。市道を通り掛かるとスピードを落として車内から観賞した。
 通行車両が途絶えず、駐車場に20台近くが並ぶ時間帯も。ほとんどが「秋田」ナンバーだった。止めた車の中から写真を撮っていた男性ドライバーは「今年は花見も自粛。写真で気分だけでも味わいたい」と話した。
 桜まつり中止に伴い、市は園内での飲食を原則禁止している。感染防止のため「桜を楽しむ際は人ごみを避けて」などと立て札に記し、周知している。

新型コロナ緊急事態 県の休業要請始まる 来月6日まで 事業者「収束信じ耐える」

2020-04-26
レジに距離をとって並ぶ客(イオンスーパーセンター大館店)
 新型コロナウイルス感染拡大防止に向け、県の事業者に対する休業要請期間が25日、始まった。北鹿地方ではカラオケ店、パチンコ店、学習塾、旅館など多くの店舗が休業し、飲食店は営業時間の短縮に踏み切った。スーパーなどは感染対策を徹底して営業を続けている。要請期間は5月6日まで。
 緊急事態宣言の全国拡大を受けた県の「緊急事態措置」。「社会生活の維持に必要な施設」を除く幅広い業種に休業を要請した。全面的に応じた事業者に協力金が支払われる。
 大館市のいとく大館ショッピングセンターは、25日から3階のゲームセンターを休業。飲食店3店舗は営業時間を短縮している。畠山勝商品店長によると、緊急事態宣言拡大後、午前9時~同11時の来店者が前年同期より2~3割増えた。店員はマスクと手袋を着用し、透明シート越しに接客。各売り場を2時間おきに消毒している。「お客さまは朝に集中し、午後になれば比較的すいている。3密(密集、密閉、密接)状態を緩和するため、分散して来店してほしい」と話した。伊徳本社によると、27日から店舗ごとに時短営業を検討している。
 イオンスーパーセンター大館店は、ゲームコーナーを休止、テナントごとに時短営業や休業している。買い物かごやカートを消毒液で拭き、店舗出入り口を開放して換気を行う。客には1人や少人数での来店、レジには距離をとって並ぶよう協力を求める。状況によって入場制限を実施する場合もあるという。藤川慎一郎店長は「午前11時前後が混み合うため、午後2時以降の買い物を推奨したい」と話した。
 飲食店の多くは午後8時までの営業に短縮。酒類の提供は午後7時までとする。同市向町の焼き肉店・大昌園の瓜田もり子さんは「過去も大変な時期があったが、お客さんに支えられて何とか乗り越えてきた。いつか落ち着くと信じて耐えたい」とし、近隣住民の要望で弁当のテークアウトに力を入れる。
 大館東台温泉東の湯(同市東台)は、県が挙げた「温泉休憩施設」に該当すると判断した。福岡龍彦支配人は「例年、大型連休中は帰省客で混み合う。脱衣所ではマスクをする人が少なく、感染防止の観点から休業が必要と考えた」と話す。「利用客には不便を掛けるが、地域から絶対に感染者を出さないという決意」と理解を求めた。
 北鹿地方ではカラオケ店やゲームセンター、パチンコ店などの多くがこの日から休業。ファミリーレストラン、家電量販店、ドラッグストアなどでは25日以前から時短営業を行っている店舗もある。
 県が休業を要請した施設は▽遊興施設等▽運動施設・遊戯施設▽劇場等▽集会場、展示場等▽大学、専修学校等▽学習塾、その他の学習支援施設▽ホテル、旅館、休憩施設等▽商業施設―。営業時間の短縮を求めるのは食事提供施設。

コロナ拡大 献血バス中止で協力者減 大館ではキャンペーン JC呼び掛けに市民58人

2020-04-26
献血への協力を呼び掛ける大館JCの会員(いとく大館ショッピングセンター)
 新型コロナウイルス感染拡大が続く中、献血の協力者が減っている。県赤十字血液センター(秋田市)によると、企業や施設が外部からの出入りを制限し、献血バスの受け入れも中止している。東北管内では輸血用血液の適正な在庫量が「ぎりぎりの状態」で、担当者は「献血は不要不急の外出にあたらない」として協力を求める。市民団体が会場を確保し、献血キャンペーンを行う動きも出ている。
 大館青年会議所(JC、土舘一弘理事長)は24日、大館市のいとく大館ショッピングセンター駐車場でキャンペーンを展開。献血バスの派遣を受け、JCの会員が旗を手に、買い物客らに協力を呼び掛けた。バス内ではマスク着用や手指の消毒を徹底し、看護師と献血者の間をシートで区切る感染予防対策を取った。
 午前9時から休憩を挟んで夕方まで行い、58人が協力。市内の男性(61)は「年2回献血をし、94回目。必要なこの時期に自分ができることで役に立てたら」と話した。定期的に献血バスを受け入れている施設の職員も交代で訪れた。土舘理事長は「目標の40人を上回り、これを機会に献血に足を運ぶ人が増えてほしい」と今後に期待を寄せた。
 県赤十字血液センターの担当者によると、「多くの施設や企業が外部からの出入りを避けており、献血バスの受け入れを断るケースが増えている」と話す。東北全体では、2月末から4月2日までの期間に、130カ所で献血バスが中止された。
 輸血用血液の確保は東北全体でカバーし合っている。特に宮城県で協力が進まず、「極端に減った訳ではないが、ここ1、2週間は常にぎりぎりの状態」という。東北ブロック血液センターのまとめによると、4月1~22日の期間、400㍉㍑献血で1万4891人相当を計画していたが、実績は1万2470人相当で、2421人相当足りなかった。「今後さらに献血者が減少すると、供給に支障をきたす恐れがある」としている。
 県赤十字血液センターの担当者は「献血バスの行き先に困っている中、キャンペーンを企画していただきありがたい」とした上で、地域住民に対し「献血バスの日程は日に日に状況が変わるため、ホームページを確認し、近くに来る時は協力してほしい。今後も継続的な協力をお願いしたい」と強調した。

「#」ハッシュタグでPRを 地元の飲食店SNSで応援 鹿角市の阿部さん呼び掛け

2020-04-26
「#鹿角テイクアウト」の周知を図る画面=阿部さん提供
 会員制交流サイト(SNS)を活用し、新型コロナウイルス感染拡大で売り上げが減少している鹿角市の飲食店を応援しようと、市民レベルでの活動が広まっている。市民活動を紹介するサイト「かづのの元気」を管理し、旅館業を営む阿部湖十恵(ことえ)さん(32)は「SNSで検索しやすいよう、お店の人、利用した人は『#(ハッシュタグ)鹿角テイクアウト』を付けて発信してほしい」と呼び掛けている。
 SNS上でのハッシュタグは、「#」の後にキーワードを入力して投稿するとタグ化(札が付く)される。膨大な投稿数の中から特定のものを探す機能。検索機能で#とキーワードを入力すると、同じワードでの投稿を一覧で、見ることができる。
 外出自粛、休業要請で、市内では新たにテークアウト事業に乗り出す飲食店が出始めた。これに伴い、店を応援しようと市民らが個々にSNSに投稿。阿部さんは、統一の#を付け、情報の集約、拡散向上を図ろうと呼び掛けを始めた。知人らに周知したところ徐々に広がり、店主のほか、購入者も利用している。25日正午現在、インスタグラムでは34件の投稿があった。他の2種類のSNSでも複数の投稿がある。
 阿部さんのサイトには、三つのSNSや、店を応援する個人や団体のホームページのリンクが添付してある。スマートフォン、パソコンで閲覧可。「集約されれば見る人が楽しく、思いがけない情報に出合えるかも。今だけでなく、収束後もお店の役に立てるはず」と期待を寄せていた。
 問い合わせは阿部さん(Eメールkazunogenki@gmail.com、「かづのの元気」https://kazunogenki.wixsite.com/akita/event)。
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大館市 新ポスト「理事」設置 北林総務部長を再任用 司令塔として総合的調整

2020-03-31
  大館市は2020年度から、市長部局内に新たなポストの「理事」を設置し、本年度末で定年退職する北林武彦総務部長(60)=岩瀬=を充てると30日、発表した。第2期総合戦略に基づく地方創生の取り組みを深化させるため、司令塔と各部局間の総合的な調整を図る役割を担う。発令は4月2日付。
 30日に開いた定例会見で福原市長が説明した。理事は特別職ではなく、一般職(部長級待遇)の任期付き職員。任期は22年度末までの3年間。
 北林氏は1981年4月、田代町採用。市の財政課長、教育委員会教育次長などを歴任し、2015年10月から総務部長を務めている。
 福原市長は「通常、市町村の部長は1、2年で変わるが、総務部長を4年6カ月務め、だからこそ大館市ならではの行財政運営ができた」と評価。「地方創生の取り組みの中心的役割を担ってきたため、これまでの経験を生かし、司令塔として総合的な調整を行ってほしい」と述べた。
 新年度創設する観光交流スポーツ部などの業務に触れ、「『内に優しく、外に強く』という観点からも、福祉部の長寿課や健康課の事業に、スポーツ振興課が関わってくる。横串を指さなければならない事業が増え、今まで以上に俯瞰(ふかん)の視点で特別職をサポートできるポジションが必要」と強調した。
 理事設置にあたっては県の人事を参考にしたとし、「市の観光分野は業務量が伸び、関係性が多大になっている。これまで培ってきた知見やノウハウを後進の指導に生かし、次の人材を育成するという意味でも、活躍してもらった方が組織にとって良いと考えている」と述べた。
 

新型コロナ 営業継続へ緊急要望書 旅館ホテル組合鷹巣阿仁支部

2020-03-31
津谷市長㊧に要望書を提出する種倉支部長㊥(北秋田市役所)
 県旅館ホテル生活衛生同業組合(松岡讓裕理事長)は30日、北秋田市役所で新型コロナウイルス感染症に伴う宿泊事業の継続危機を乗り越えるための緊急要望書を提出した。宿泊施設への感染防止や経営悪化に対する支援など2項目を求め、津谷市長は「スピード感を持って対応したい」と述べた。
 同組合によると、県内の宿泊業を営む旅館やホテルでは、歓送迎会の自粛や外国人訪日客の宿泊予約のキャンセルによる影響が出ている。現状が続いた場合は「営業の継続が困難となる事業者が現れ、地域経済に深刻な影響を及ぼすことが懸念される」とし、宿泊事業の存続と地域経済の維持に向けて、県内各市町村に要望書を提出している。 
 要望は2項目の計3点。宿泊施設における感染防止の支援は、マスクや消毒薬など宿泊事業の維持継続に不可欠な物資の円滑な供給に対し、できる限りの支援策を講ずるよう求めるもの。
 宿泊客の減少やイベント自粛に伴う経営悪化に対する支援については、事業者に対する税負担の減免を要望。このほか住民活動が過度に萎縮することのないよう適切な情報発信や、感染の沈静化後に市内宿泊施設で利用可能な割引クーポンの発行など、交流人口の回復に向けた「機動的で柔軟性のある取り組み」の実施を求めた。
 同市では5施設が加盟する同組合鷹巣支部と10施設が加盟する阿仁支部が要望書を提出。種倉耕一・阿仁支部長と持地茂樹・鷹巣支部長代理、県組合の塚本民雄副理事長ら4人が市役所を訪れ、種倉支部長が津谷市長に要望書を手渡した。
 種倉支部長は「想像を超える痛手。今までにない状況でどうすればいいか見当が付かない」と深刻な現状を話し、支部として「ご助力をお願いしたい」と述べた。終息後の対応については、他市町村の取り組みに埋もれない対策や、宿泊施設ごとに均等な支援を要望した。
 津谷市長は、据え置き期間の保証料と利息の全額を市が補助する特別融資制度を4月1日から運用開始することなどを説明。「国や県の動向を見ながらスピーディーに対応する。力を合わせ、地域に元気を取り戻せるよう頑張りたい」と話した。

 

大里ファーム 全国そば優良生産表彰 放棄地解消や6次産業化

2020-03-31
児玉市長㊧に受賞を報告する浅石副理事長(鹿角市役所)
 鹿角市八幡平の農事組合法人・大里ファーム(安保春喜代表理事、構成農家50戸)が、2019年度の全国そば優良生産表彰を受賞した。北鹿地方では初めての受賞。30日は浅石昌敏副理事長が市役所を訪れ、児玉一市長に喜びの報告を行った。
 表彰事業は日本蕎麦(そば)協会が1989年度から毎年実施。日本の伝統食、健康食であるソバの栽培について、生産性の向上または経営改善の面から創意工夫を行い、他の範となる生産農家・集団を表彰している。
 31回目の今回は、農林水産大臣賞をはじめ7種類の各賞に12個人・団体が選ばれた。このうち大里ファームは日本麺類業団体連合会会長賞を受賞。
 大里ファームは、市が「そばの里プロジェクト推進事業」を始めた2009年度から、ソバづくりに取り組んでいる。
 作付面積は年々拡大し、19年度は184㌶。内訳は田93㌶、畑91㌶。田は転作田で、畑は原野化していた耕作放棄地16㌶と遊休農地75㌶を活用している。
 毎年9月にはソバの花を見ながら新そばを食べる「新そば祭り」を開催。ユネスコ無形文化遺産の「大日堂舞楽」をモチーフにした乾麺「大日堂そば」の製造販売による6次産業化や、生産効率(単収、質)の向上を図る取り組みも進めている。今回の受賞はこうした取り組みが評価された。
 受賞報告を受けた児玉市長は「長年の耕作放棄地等の解消や6次産業化に向けて、ファームの皆さんが頑張った成果。市としても所得向上につながるよう引き続き応援していきたい」と期待した。
 浅石副理事長は「高齢化やトラクターが壊れたといった理由で、借りていた畑を返す生産者が増えている。遊休農地だった畑75㌶をソバ栽培に活用していなければ、その半分は耕作放棄地になり〝アカシア畑〟になっていたと予想される」と強調。「今後もできる範囲で耕作放棄地等の解消に努めたい」と話した。

 

「きょうの秋田犬」 動画投稿サイトで公開 臨時休館中の楽しみを

2020-03-30
秋田犬のさまざまな表情をカメラに収め、動画を公開している(秋田犬の里)
 秋田犬を飼育する大館市の地域おこし協力隊が、動画投稿サイト・ユーチューブで「きょうの秋田犬」を公開している。秋田犬の里が臨時休館中のため、来館できない人に少しでも秋田犬の魅力を伝えようと企画。散歩の様子など、展示だけでは見ることができない一面を伝えている。
 22日に「秋田犬ふれあい隊in秋田犬の里」のチャンネルを開設し、市で飼育している犬のほか、展示に参加している秋田犬保存会会員の犬の動画を紹介している。
 29日の撮影では、会員の「純」(雌5歳)と「明」(同10カ月)を撮影。散歩で元気いっぱいに走り回る姿や芝生の上でくつろぐ姿など、さまざまな表情をカメラに収めた。
 隊員の加藤瞳さんは「毛色の違いは見た目で分かるけれど、性格は写真だけでは伝わらない。動画で犬の個性を伝えていきたい」と話している。
 今後は秋田犬とともに館内の紹介なども予定している。
 

ネギに続いては キャベツ詰め放題 鹿角市の末広ファーム

2020-03-30
協力してキャベツを詰め込む親子(鹿角市十和田末広)
 鹿角市十和田の農業組合法人・末広ファーム(柳沢義一代表理事)は29日、同所末広字村下の畑で詰め放題のイベント「雪の下キャベツ収穫祭」を開いた。専用の袋を購入した市民らが収穫したてのキャベツを袋いっぱいに詰め込み、抱えるようにして運ぶ姿が見られた。
 地域貢献の一環で実施。昨年12月にネギの詰め放題も行い、2回目のイベント。借り受けた畑2・4㌶にキャベツを植え付けた。暖冬の今年は〝雪の下〟とは言えないものの、数回の積雪と冷え込みがあったことで、甘く、歯ごたえの良いものに仕上がったという。コメ1斗分が入るビニール袋を一つ500円で販売し、購入者が収穫、袋詰めを行った。
 会場の畑は午前10時の開始を前にカッパなどを着た市民らでにぎわった。袋を購入しキャベツを品定め。鎌や包丁の刃を入れて収穫した。揺すったり、伸ばしたりしてスペースを確保した袋に、ぎゅうぎゅうに詰め込んでいた。きょうだいや親戚と分けるという大館市の70歳代女性は「1袋に15玉も詰めることができた。収穫の催し物はなかなかないので楽しい。サラダやロールキャベツなど、毎日キャベツ料理にして、スリムになりたい」と笑顔だった。
 柳沢代表は「思った以上に来場者があり、喜んでもらえてよかった。詰め放題は本年度から始めた事業。若手社員の意見を取り入れるなどして今後も続けていきたい」と話していた。

 
 
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