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2022年8月

北秋田市の2カ所 土砂崩れで一時孤立 北鹿地方雨続く 倒木、停電、交通障害も

2022-08-13
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土砂崩れが発生した市道(北秋田市阿仁鍵ノ滝、午前11時40分ごろ)
 北日本に停滞する前線の影響で、北鹿地方は12日も断続的に激しい雨が降った。北秋田市では2カ所で土砂崩れが発生し、一時、計49人が孤立。けが人はなかった。今後も雨が降り続く見込みで、秋田地方気象台は土砂災害への厳重な警戒を呼びかけている。
 気象台によると、8日午後1時の降り始めから12日午後4時までの降水量は大館市陣場で268㍉、北秋田市脇神で262・5㍉など。午後4時30分までの24時間降水量は北秋田市比立内で132㍉、鹿角市八幡平で131・5㍉を記録した。
 北秋田市では2カ所で土砂崩れが発生。森吉山阿仁スキー場に向かう阿仁鍵ノ滝字鍵ノ滝の市道で午前9時30分ごろ、道路上に土砂や水が流れ出した。スキー場従業員と付近宿泊施設の宿泊客ら43人が約6時間40分にわたって孤立した。市は宿泊客に避難指示を出し、阿仁公民館に宿泊させた。
 県青少年野外活動センターなどに向かう森吉字湯ノ岱の市道でも土砂崩れが起きた。センター職員と利用者の6人が約3時間45分にわたって取り残された。いずれも体調不良を訴える人はいなかった。
 大館市では倒木2件が発生。このうち大館市雪沢では、県道大館十和田湖線(通称・樹海ライン)の約400㍍が午前7時40分から約1時間30分にわたって全面通行止めとなった。9日から続く雨で、新たに市内の床下浸水1棟、非住家浸水4棟も確認された。
 北秋田市と鹿角市は市全域に高齢者等避難を発令。両市の14カ所に避難所を開設した。午後3時30分現在、鹿角市十和田市民センターに1世帯2人が避難している。
 東北電力ネットワーク秋田支社によると、午前7時13分から同10時51分まで、小坂町荒谷、大地の最大111戸で停電が発生した。倒木で電線が断線したため。
 交通機関も乱れた。JR秋田支社によると、大雨の影響で奥羽線は大館―弘前駅間で終日運転を見合わせるなどした。花輪線は普通列車上下2本が運休した。
 気象台によると、県内は前線の影響で13日以降も雨が降り続く見通し。内陸で13日午後6時までに予想される24時間降水量は100㍉、同日にかけて予想される1時間降水量は40㍉。土砂災害への厳重な警戒のほか、低い土地の浸水、河川の増水などにも注意が必要としている。

大人としての自覚新た 小坂町成人式「二十祭」 県内トップ切り開催

2022-08-13
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式に出席し誓いを新たにした(康楽館)
 小坂町の2022年度成人式「二十祭」(にじゅっさい)が12日、国重要文化財の康楽館で開催された。出席した39人(男24人、女15人)が、大人としての責任と自覚を新たにした。
 夏に行われる成人式では県内のトップを切って開催。昨年に続き、新型コロナウイルス感染症予防で規模縮小、時間短縮で開催した。1人につき保護者2人が出席可となった。
 本年度の対象は2001年4月2日から2002年4月1日までに生まれた52人(男性30人、女性22人)。式には対象者の75%が出席した。
 式辞で細越満町長は「これまで皆さんが過ごしてきた20年は、周囲の方々の深い慈愛と庇護(ひご)の下、勉強に、社会人として精進することができた日々。ふるさと小坂を誇りとして持ち続けていただきたい」と述べた。
 二十祭実行委員長の田畑俊樹さんは「一つ一つの経験を積みながら信頼を得て、必要とされる人間に成長できるように努めていきたい」などとあいさつした。
 男女の代表2人が青年の主張を発表。栗山穣さんが「いかなる自分も受け入れてくれる家族や友達、恩師を一生大切にできる大人になる」、大島未来さんが「社会の一員として責任と周りの方々への感謝の気持ちを胸に、日々努力しながら強く歩み続ける」と誓った。
 式典後は、恩師らと記念撮影に臨み、常打芝居「劇団夢の旅」を観劇した。

アスパラは好調に推移 水稲、大雨の影響懸念 JAあきた北度生育状況 生産組織連絡協で報告

2022-08-13
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 JAあきた北は2022年産青果物などの生育状況をまとめた。6月上旬の低温などで生育が平年より遅れた作物があるものの、最重点品目のアスパラガスは春採りが出荷量、販売額ともに前年を上回って推移した。8月に入ってから大雨が続き、水稲などへの影響が懸念される。新型コロナウイルス禍や資材高騰で農業経営が厳しさを増す中、順調な生育への期待は一層増しそうだ。
 生育状況は青果物が6月末時点、水稲が7月15日時点。生産組織連絡協議会で報告した。
 アスパラガスは4月13日にハウス、5月1日に露地の出荷を開始。ハウスは豪雪、低温の影響で例年より2週間遅れとなった。春採りは好天に恵まれ、高値で推移した。6月時点の実績で4854万円余りを売り上げ、前年同月対比で117%となった。栽培面積は31ha(前年比3・5ha減)。年間の販売計画では1億2000万円を目指している。
 山の芋は4月下旬に定植が始まった。5月の高温乾燥、6月の低温で初期生育が緩慢となり、6月下旬から7月上旬の降雨で生育は5日程度遅れた。葉色が若干薄く、追肥や葉面散布を呼びかけた。栽培面積は12・2ha(2ha減)。販売計画は4000万円。 
 管内で栽培面積が190haと最も大きい枝豆は極早生品種で4月18日ごろに播種(はしゅ)を開始。5月下旬から6月上旬にかけて低温による生育遅れが発生。干ばつの影響で全体的に生育が1週間ほど遅れた。販売計画は1億3000万円を目指す。
 キュウリ(販売計画6000万円)は生育不良がやや見られたが、7月10日から出荷量が増加。販売価格は堅調に推移しているという。ネギ(1億円)は生育遅れの圃場が散見されている。大館とんぶり(3028万円)は定植後の生育が順調。スナップエンドウ(1000万円)は6月の出荷最盛期に高温と長雨が続き、灰色カビ病が発生。多くの圃場で開花が止まり、例年より1週間程度早く出荷終了となった。
 水稲は播種作業がほぼ平年並みに始まり「苗の生育はおおむね順調」。5月6日に始まった田植えは5月16~20日、28~6月10日にかけて気温の低い日が続き、この時期に田植えを行った圃場で苗の活着・初期生育が緩慢となった。7月15日時点で草丈が長く、葉色は濃く、茎数が少ない状況だった。

新型コロナ 10日間で1700人超 北鹿地方 県内の病床使用率6割 医療体制の逼迫懸念

2022-08-12
 北鹿地方の新型コロナウイルス感染者数が7月20日から急拡大し、今月は10日間で1700人を超えた。県全体でも1週間前と比べて増加しており、9、10の2日連続で過去最多を更新。病床使用率は10日時点で6割を超え、医療体制の逼迫(ひっぱく)が懸念されている。
 大館保健所管内(大館市、鹿角市、小坂町)と北秋田保健所管内(北秋田市、上小阿仁村)を合わせた1日あたり新規感染者は、7月19日の42人から翌20日に185人と急増。16~18日の3連休が明け、医療機関の受診増が要因の一つとみられる。
 子どもから家庭、職場へ感染が連鎖し、県は22日に独自の警戒レベルを「1」から「2」に引き上げた。大館管内は26日に292人、北秋田管内は今月2日に49人でそれぞれ最多となった。
 今月1~10日を合わせた感染者は北鹿地方で1749人。事業所や高齢者施設、会食など14件のクラスター(感染者集団)が発生した。7月22~31日の1998人に比べて減少しているものの、クラスター関連の陽性判明が相次いでいるほか、人の流れが活発化するお盆を控えて予断を許さない状況だ。
 感染力が強い一方、無症状か軽症のケースが多いとされるオミクロン株の派生型「BA・5」が主体とみられるが、県内のコロナ感染者向け病床(305床)のうち使用率は10日時点で60・7%。前週に比べ18・8㌽上昇した。重症者向け24床の使用率は16・7%となっている。
 県医師会の小泉ひろみ会長は10日の会見で「逼迫しつつある」との見方を示した。「感染拡大で検査や診療も急増し、通常医療への影響が懸念される」と述べ、症状のある人が自己検査する県事業への協力を呼びかけた。
 県は11日、検査キット配布・陽性者登録センターを開設。症状がある人は県ホームページから専用フォームに必要事項を記入、抗原検査キットを配送(ポスト投函)か地域振興局(ドライブスルー方式)で受け取り、自分で検査する。陽性だった場合は登録センターに申請し、医師の診断を受ける。
 無症状で感染に不安を感じる場合は、県の無料検査を活用するよう呼びかけている。このうち大館市指定PCR検査所と鹿角市指定検査所は、インターネットのほか電話(03・4333・1640、土日祝休み)でも予約を受け付けている。
 大館市は19日まで相談センター(コールセンター、☎0186・49・1471)を設け、医療機関の診療・検査体制などに関する質問を受け付けている。

「初めて来た」「楽しい」 北秋田市 観光文化施設無料事業 初日は雨も出足好調

2022-08-12
 北秋田市の「大館能代空港3便化応援 市内観光文化施設無料招待事業」が11日、始まった。阿仁牧場「くまくま園」や森吉山阿仁スキー場ゴンドラなど6施設の入館・利用料を無料とし、帰省客らの観光需要の取り込みを図る。初日は時折雨が降る天候となったが、屋内施設からは「客の出足は好調」との声が聞かれ、観光客や市民が市の自然や歴史、文化などに触れた。事業は31日まで。
 無料となるのは、▽大太鼓の館▽阿仁異人館・伝承館▽マタギ資料館▽くまくま園▽太平湖遊覧船▽森吉山阿仁スキー場ゴンドラ―。この6施設の無料招待事業は新型コロナウイルス経済対策として2020年夏に実施したが、今回は大館能代空港東京羽田線の3往復化の定着促進と観光需要の喚起が目的。
 夏休みイベントを実施中のくまくま園では、家族連れや観光客がクマの様子を撮影し、餌やりを楽しんだ。公募で名前が決まった今年1月生まれのツキノワグマの兄弟「ひめたろう」と「こたろう」も、遊具が設置された「こぐまの保育園」で元気に遊び回り、関心を集めた。
 同市の祖父宅に神奈川県から訪れている井月悠人さん(10)と杏佳さん(7)は「餌をあげると食べてくれて、かわいい」と笑顔。祖父(68)は「市内の施設だが足を運ぶ機会がなく、無料だと来やすい。6施設全部に連れて行きたい」と話した。
 地元綴子に伝わる世界一の大太鼓や世界の太鼓が展示されている大太鼓の館では、「いつもの祝日より来館者が多く、出足は好調」とスタッフが話した。子ども2人と訪れた女性(33)=同市=は「隣の遊び場のドリームワールドにはよく来るが、入館したのは初めて。ゲームや太鼓をたたける場所もあり楽しめた」と話した。14、15日は大太鼓の実演が行われる。
 太平湖遊覧船は大雨で小又峡の仮設歩行橋が倒壊したため、湖を1周する遊覧のみの運航を行っている。通常運航の再開は20日の予定。

子グマが遊ぶ姿を観察する来場者(くまくま園)
太鼓をたたく体験をする子どもたち(大太鼓の館)

2022年7月

フレイル予防へ3年目 本年度から田代地域でも 大館市 「さらに周知、普及を」

2022-07-28
足腰の健康に役立つ体操を学ぶ参加者(赤沼町内会館)
 大館市は本年度、要介護手前の状態「フレイル」の予防対策を進める「高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施事業」で、田代地域での取り組みを開始した。社会福祉法人・大館圏域ふくし会に委託し、サロンでの健康教育、健診などのデータを活用した個別的支援を行う。事業3年目で、徐々に対象地域を広げており「健康寿命延伸のため、さらに周知、普及啓発を進めたい」としている。
 事業は、健診などの保健事業と介護予防を一体的に取り組み、フレイルを防ぐ対策として国が推進。市は20年度に着手し、市内七つの日常生活圏域のうち▽釈迦内・花岡・矢立▽大館東中学区・長木▽上川沿・十二所―の3圏域で始めた。
 市内の社会福祉法人に委託し、個別的支援を行う「ハイリスクアプローチ」と、サロンなどで普及啓発する「ポピュレーションアプローチ」の2本柱で展開。21年度から比内地域も対象に加えた。
 本年度は新たに田代地域でも開始した。普及啓発は4カ所のサロンで定期的に行うことになり、6月から健康教育を実施。個別的支援は今月から始め、医療、介護、健診などのデータを活用し、低栄養や高血圧などのリスクがある人を訪問し、栄養指導を進めている。
 21日は同市岩瀬の赤沼町内会館で開かれている「赤沼青春サロン」で健康講話を開催。秋田労災病院(大館市)の理学療法士、畠山幸也さんを講師に迎え、60~90歳代の住民12人を対象に開いた。
 畠山さんは「高齢者の転倒予防」について「適切な食生活と定期的な運動が必要。意識してタンパク質を取って」と呼びかけた。転倒は骨折につながる恐れもあり「治療中に体が衰え、以前にように歩けなくなることもある」と注意を促した。
 片脚立ち、スクワットなど足腰の健康づくりに役立つ手軽な運動を紹介。参加者に実際に挑戦してもらい、「力もつき、体のバランスも良くなるので有効」と勧めた。
 サロンの代表を務める三澤桂子さん(81)は「体操を教えてもらい、勉強になった。楽しく、健康な生活をするため、自宅でもやってみたい」と話した。
 市は来年度以降、残りの2圏域にも事業を拡大したい考え。市保険課は「市民の協力を得て順調に進んでおり、残りの地域でも実施に向けて準備を整えていく。健康寿命延伸のため、事業の周知、フレイル予防の普及啓発をさらに進めていければ」としている。

北秋田 蔵書千冊以上を販売 私設図書館 「絵本はうす」 阿仁合の本やで古本市

2022-07-28
松岡さんが集めた蔵書の数々が並ぶ古本市(阿仁合コミューン)
 北秋田市李岱で約20年以上前に開設された私設図書館「絵本はうす」の所蔵図書を販売する古本市が、阿仁合の本やさんで開かれている。絵本や児童図書など1000冊以上の蔵書を1冊10円で販売し、昨年亡くなった館主の「本の楽しさを知ってほしい」という願いを多くの人に伝えている。23日から計4日間の日程で開催中で、次回は30、31日。
 絵本はうすは、旧合川町羽根山出身で、神奈川県で学校司書として働いた故・松岡洋子さん(享年82歳)が2000年11月にオープン。松岡さんの幼少期は地域に本屋や図書館がなく、本の楽しさを知ってもらうための図書施設を開くのが長年の夢だった。
 定年退職後に帰郷して李岱の倉庫を借り、自分で集めた本や仕事仲間の寄贈本などを合わせて約500冊でスタート。その後も神奈川県と合川町を行き来して本を増やし、親子で一緒に本にふれあえる場を目指した。開設から約3年後に松岡さんが体調を崩してから、休館の状態が続いていた。
 松岡さんが昨年2月に亡くなり、絵本はうすは今年8月頃に解体されることとなった。このため松岡さんの弟が地元の大工を通じて蔵書の引き取り先を探し、同市阿仁銀山で古本の販売や本の貸し出しを行う「阿仁合の本やさん」の運営者・長谷川さん(43)が本を譲り受けた。
 長谷川さんによると、絵本はうすは開館当時のままの状態で残っていたとみられ、先月に数回に分けて1000冊以上の本を運び出した。本は児童図書や絵本を中心に図鑑、文庫本など多岐にわたり、貸し出し用のバーコードや管理番号などが貼られている。古本市は必要とする人へ本を届けようと企画し、蔵書の中から保存状態の良い本を1冊10円で販売している。
 初日となった23日は、悪天候のため阿仁合の本やさんの向かいにある阿仁合コミューン内に本を並べて販売。午前中には幅広い年代の住民らでにぎわい、絵本を中心に約600冊が売れた。中には親子で絵本はうすを利用していた人など合川地区の住民も訪れ、昔を懐かしんだという。
 長谷川さんは「絵本はうすがあったことを知ってもらえたら。松岡さんが愛した本を必要な人のもとへ届けたい」と話している。次回の古本市は30、31日に開催予定。好天時は本やの建物前に本を並べる。時間はいずれも午前10時から午後5時。本がなくなり次第終了する。

新型コロナ 県内感染が最多更新 北秋田管内で クラスター 北鹿も最多の334人

2022-07-27
 県と秋田市は26日、大館保健所管内の292人と北秋田保健所管内の42人を含む計1284人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの感染者数は20日の830人を上回り過去最多。北秋田管内の職場で新たにクラスター(感染者集団)が発生。県内の感染者は延べ4万693人となった。県は同日、県内で入院中の感染者3人が死亡したと明らかにした。
 大館管内(大館市、鹿角市、小坂町)は23日の178人より114人増えて最多となった。年代別で10歳未満の47人が最も多く、30歳代と60歳代が各40人、10歳代38人と続いた。24日公表の事業所クラスター関連は1人で累計11人となった。
 北秋田管内(北秋田市、上小阿仁村)も23日の38人より4人多く、最多を更新。23日公表の小学校クラスター関連は3人で累計13人(児童10人、教職員3人)となった。職場クラスターはこれまでに5人の感染が確認された。
 このほか保健所別に能代管内41人、秋田中央管内49人、由利本荘管内67人、大仙管内164人、横手管内37人、湯沢管内14人、秋田市567人、県外11人(能代管内1人、秋田中央管内1人、由利本荘管内2人、大仙管内1人、横手管内3人、湯沢管内3人)。秋田市の障害者施設で新規クラスターが発生した。
 県発表分の717人のうち会社員が141人、無職70人、小学生62人、未就学児61人、施設職員49人、医療従事者等20人、公務員と中学生各19人、自営業17人、高校生16人などと続いた。軽症は685人、無症状12人、中等症4人。陽性者の濃厚接触者は205人、不明・調査中512人。医師が検査なしで判断する「見なし陽性」は大館管内18人、北秋田管内4人、能代管内1人、横手管内3人、湯沢管内1人の計27人だった。
 県によると、死亡報告は17日に受けた。いずれも65歳以上で基礎疾患はなかった。性別や居住地は公表していない。感染者の死亡は県内で累計77人となった。

クマ、イノシシ 農産物被害が大幅増 大館市 収穫期迎え「対策を」

2022-07-27
畠山さん㊨の案内で、モモの木に残されたクマの爪痕を確認する県の職員(大館市軽井沢)
 大館市で、クマやイノシシによるとみられる農産物等の被害が相次いでいる。市林政課によると、25日までに確認された被害は20件で、前年同期の7件を大きく上回る。収穫期を迎えて、今後さらに被害拡大が懸念されることから、十分な対策をするよう訴えている。
 同課によると、25日現在、市に届け出のあった被害(人身被害、建物被害など含む)はクマによる疑いが8件、イノシシによる疑いが12件で計20件に上る。前年同期はクマ5件、イノシシ2件だったため、大幅に増えている。
 クマによるとみられる被害は養蜂箱2件、イモ類2件、比内地鶏1件、クリの木1件、モモ1件、網戸の破壊1件。農産物の食害が多くを占める。担当者は「夏場は野菜などの収穫期を迎え、例年被害が出やすい。草むらや林をつたって人里に近づくこともあり、民家周辺でも発生している」として警戒する。
 大館市軽井沢の果樹園では、5日から20日にかけてモモ約3100個が食い荒らされた。所有する畠山良光さん(71)によると、早生(わせ)種の収穫期に合わせて連日被害が見つかったという。
 実が食べられたり、落とされたりしたほか、枝が折られている木もあった。被害に遭ったのはいずれも収穫目前のものばかりで「丁寧に手入れしてきたのに悔しい思い。折られた枝は使い物にならない」と肩を落とす。
 22日にはネクタリン300個以上が食い荒らされているのも見つかった。約1㌶の園地の周囲と木の周りに、二重に電気柵を張り巡らせているが、「妻が(高さ約45㌢の)電気柵を飛び越えて侵入してくるのを見た。捕獲しないと、いつまでもいたちごっこだ」と話していた。
 市は短文投稿サイト「ツイッター」やコミュニティーFM「ラジオおおだて」で出没情報を発信するほか、被害のあった場所周辺などで捕獲活動を強化している。
 クマやイノシシによる農産物等の被害防止に向けて▽廃棄する作物や果樹、生ごみ、飼料などは屋外に放置しない▽田畑や園地、畜舎周辺のやぶは刈り払い、緩衝帯を整備する▽適切な高さや強度の電気柵を設置し、定期的にメンテナンスする―ことを呼びかける。
 林政課は「食べ物の味を覚えると、再び出没する危険性が高まる。餌になるものを置かないことが重要」としている。

鹿角 地元企業に「若い力を」 参加36社 高校生39人 対面で情報交換会

2022-07-27
会社の業務内容について説明を受ける生徒たち(エスポワールかづの)
 鹿角地域の来春高校卒業予定者と地元企業の就職情報交換会が26日、同市花輪のエスポワールかづので開かれた。企業の担当者は経営方針や業務内容を説明し、自社の魅力をアピール、高校生は熱心に質問し、企業選択に役立てた。
 鹿角市、小坂町、かづの商工会、県鹿角地域振興局、ハローワーク鹿角の主催。企業は36社、生徒は花輪、十和田、小坂の3高校から39人が参加した。
 ハローワーク鹿角のまとめによると、来春卒業予定者190人のうち、就職希望者は70人。県内希望は34人、県外希望22人、その他4人など。求人の受付は6月1日から始まり、同月末現在の求人状況は63社、168人。前年同期比で3社減っているものの、求人数は9人増えている。
 会場では企業ごとにブースが設けられ、生徒が関心のある企業を訪れ、担当者から説明を受けた。コロナ対策として、企業担当者と生徒との間には透明な仕切りを設け、定期的にテーブルの消毒を行うなどした。
 企業側は近年の採用状況、新入社員の様子、業務内容、福利厚生などを説明。生徒は業務内容を詳細に聞いてメモを取った。小坂高3年の齊藤一晟さんは、「関心のある企業の具体的な業務内容を知りたいと思って参加した。いろいろな業務があることが分かり、参考になった」と話した。
 鹿角市内にある建設会社の担当者は「求人票を出しても、なかなか人が集まらないのが実情だ。社員の高齢化が進んでおり、若い力に期待している」と話した。また、女性も建設業にもっと関心をもってほしい、とアピールしていた。
 ハローワーク鹿角の久保田智所長は、「鹿角地域には将来性のある企業がたくさんある。高校生にとっては求人票以上の情報を知る、よい機会。企業選択に役立ててほしい」とあいさつした。

2022年6月

天然秋田杉の巨木とコブ杉 「天杉の森案内人」(仮称)養成 上小阿仁村 NPOなど始動

2022-06-30
 大館市は地球温暖化対策実行計画の策定に向け、有識者らで構成する協議会を設置するとともに、広く意見を取り入れる市民ワークショップを開催する。2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を県内で初めて宣言しており、具体的な行動や目標に反映させる。ワークショップの参加者は7月13日まで募集している。
 実行計画は国の補助金を活用し、21年度から2カ年で作り上げる。1年目は現状分析や潜在能力調査を実施。C年間排出量を56万㌧と算出し、森林が吸収するのは30万㌧、再造林しても35万㌧と推計した。このため豊富な森林資源を生かしたバイオマス発電、再エネとして微細藻類や水素の活用なども検討する。
 本年度は地域ビジョン・脱炭素シナリオ作成、再生可能エネルギー導入目標や施策の検討、ステークホルダー(利害関係者)との合意形成を図る。学識経験者や関連企業・団体の代表者らでつくる協議会は、7月7日に初会合を開く予定だ。
 目標は今のところ、▽森林整備を促進し、CO2吸収量や固定量の最大化▽再エネや次世代自動車(電気自動車、燃料電池車など)、高効率機器の導入によるCO2排出抑制▽CO2を資源と捉えたカーボンコントロール▽水素の製造と水素社会への適応▽ゼロカーボンの実現と地域社会の活性化▽エネルギー供給と物流の要衝―の6項目。世界や国内の動き、技術開発の動向を踏まえて変更する。
 ワークショップは8月と10月に開く予定で、脱炭素型の生活様式などについて話し合う。市内に在住か在学・在勤し、土曜か日曜の会議に出席できることが条件。市議や市の委員会等委員は対象外。応募用紙は環境課(本庁舎2階)で配布しているほか、市ホームページからダウンロードできる。募集人員は5人程度。問い合わせは環境企画係(電話0186・43・7049)。
 温暖化は、石炭や石油など化石燃料を大量に使うことで大気中へ排出されるCO2が増え続け、地球に熱がこもりやすくなり気温が上昇する。この影響として、干ばつによる食料や水資源の不足、海面上昇による高潮や沿岸部の洪水、熱中症や感染症のリスク増加などを引き起こす可能性が指摘されている。
森林インストラクターから説明を受けた現地実習(上大内沢自然観察教育林)
教育林の中に立つコブ杉

温暖化対策計画 策定へワークショップ 大館市が参加募集 脱炭素の方策探る

2022-06-30
 大館市は地球温暖化対策実行計画の策定に向け、有識者らで構成する協議会を設置するとともに、広く意見を取り入れる市民ワークショップを開催する。2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を県内で初めて宣言しており、具体的な行動や目標に反映させる。ワークショップの参加者は7月13日まで募集している。
 実行計画は国の補助金を活用し、21年度から2カ年で作り上げる。1年目は現状分析や潜在能力調査を実施。C年間排出量を56万㌧と算出し、森林が吸収するのは30万㌧、再造林しても35万㌧と推計した。このため豊富な森林資源を生かしたバイオマス発電、再エネとして微細藻類や水素の活用なども検討する。
 本年度は地域ビジョン・脱炭素シナリオ作成、再生可能エネルギー導入目標や施策の検討、ステークホルダー(利害関係者)との合意形成を図る。学識経験者や関連企業・団体の代表者らでつくる協議会は、7月7日に初会合を開く予定だ。
 目標は今のところ、▽森林整備を促進し、CO2吸収量や固定量の最大化▽再エネや次世代自動車(電気自動車、燃料電池車など)、高効率機器の導入によるCO2排出抑制▽CO2を資源と捉えたカーボンコントロール▽水素の製造と水素社会への適応▽ゼロカーボンの実現と地域社会の活性化▽エネルギー供給と物流の要衝―の6項目。世界や国内の動き、技術開発の動向を踏まえて変更する。
 ワークショップは8月と10月に開く予定で、脱炭素型の生活様式などについて話し合う。市内に在住か在学・在勤し、土曜か日曜の会議に出席できることが条件。市議や市の委員会等委員は対象外。応募用紙は環境課(本庁舎2階)で配布しているほか、市ホームページからダウンロードできる。募集人員は5人程度。問い合わせは環境企画係(電話0186・43・7049)。
 温暖化は、石炭や石油など化石燃料を大量に使うことで大気中へ排出されるCO2が増え続け、地球に熱がこもりやすくなり気温が上昇する。この影響として、干ばつによる食料や水資源の不足、海面上昇による高潮や沿岸部の洪水、熱中症や感染症のリスク増加などを引き起こす可能性が指摘されている。

鹿角市 新「健康都市宣言」を策定へ 市制50周年 WSスタート 10月の記念講演会で発表

2022-06-30
新「健康都市宣言」の策定に着手したワークショップ(福祉保健センター)
 鹿角市は本年度、市制施行50周年を記念し、健康寿命の延伸に向けて市民の行動宣言となる新「健康都市宣言」を策定する。宣言文などを検討するワークショップが25日、福祉保健センターで始まり、参加者が策定作業に着手した。新たな健康都市宣言は10月23日の50周年記念講演会で発表、宣言を行う予定。
 同市は1993年に「さわやか健康都市宣言」を制定。「子どもたちを明るく健やかに育み、高齢者を敬い、みんなで活力あふれるまちづくりをすすめる」ことなどをうたっている。
 今回は市制施行50周年を契機に新たな宣言を策定することにした。市民、地域、行政が一体となって健康づくりに取り組み、健康寿命の延伸を図ることが目的。
 ワークショップのメンバーは健康づくりに関係する機関・団体の代表者ら14人。福祉総務課の井上真課長が「これからの未来にふさわしい宣言を作っていきたい」と協力を呼びかけた。
 鹿角市の平均寿命や健康寿命、高齢人口の推移、食生活、運動の実施状況などの説明に続き、参加者が3班に分かれて健康に関する願いや希望などについて意見を交わした。
 ワークショップは8月まで全3回開催し、宣言文案などを取りまとめる。その後の庁議で最終決定し、10月の記念講演会で新たな「健康都市宣言」を行う計画。
 新宣言は市の広報やホームページに掲載するほか、市役所の広告塔に掲示するなどして市民への周知を図る。

補正予算など全議案可決 監査委員に佐藤氏同意 森吉山荘継続陳情は採択 北秋田6月議会

2022-06-29
全議案を可決した本会議(北秋田市役所)
 北秋田市の6月定例議会は28日、本会議を再開し、2022年度一般会計補正予算案や財産の取得など議案14件を原案の通り可決、追加提案の監査委員の選任に同意し、閉会した。
 可決したのは、各会計の補正予算案のほか、市営住宅条例の一部改正案、市消防本部の車両更新のため災害対応特殊救急車1台を3696万円で購入する財産の取得など。
 補正予算案のうち、一般会計の補正額は1億9560万円で、補正後の総額は228億5960万円。
 主な歳出は、燃料費高騰やコロナ禍の影響を受けたバスやタクシー事業者を支援する公共交通事業者事業継続支援補助金に380万円、観光バスや代行事業者を支援する観光交通事業者等事業継続支援事業補助金に115万円、秋田内陸線安全対策交付金に349万円、事業者の事業承継や新分野展開を支援する地域商業等活性化支援事業補助金に600万円、休暇を楽しみながら仕事をするワーケーションを市で推進する「北秋田でワーケーション」推進事業に240万円などを計上。
 コールセンター業の誘致企業が3月に撤退したことに伴い、雇用奨励金210万円、事業所賃借料助成金120万円を減額する。
 追加提案は改選に伴い欠員となっていた監査委員(議会選出)の選任。無記名投票で行われ、佐藤光子議員の選任に賛成多数で同意した。
 地元団体から提出された森吉山荘の営業継続を求める陳情、水田活用の直接支払交付金の見直しについての陳情など4件を採択。関係する意見書を可決した。沖縄を「捨て石」にしない安全保障政策を求める意見書の提出を求める陳情は不採択とした。
 専決処分の報告は損害賠償の額設定。2月に市道で職員が公用車を運転中、凍結路面でスリップし、対向車に衝突した事故を受け、相手と和解し、車両損害と治療費計67万2426円を支払うことを報告した。

大館労基署 「墜落・転落」を防げ 管内で違反率高く 建設業対象に講習

2022-06-29
建設業者を対象に、事故の事例や対策を示した講習会(大館市中央公民館)
 建設業で目立つ「墜落・転落」等の労働災害を未然に防ごうと、大館労働基準監督署は28日、大館市中央公民館で労災防止講習会を開いた。北鹿地方の建設業77事業所から代表者が参加し、各種事例を学びながら、必要な対策や法改正などについて理解を深めた。
 秋田労働局によると、2021年に県内で発生した労災(休業4日以上)は1220件で、12年以降の10年間で最多となった。このうち業種別で建設業の占める割合は近年20%前後で推移しており、高止まりしている状況。大館署管内では21年に25・7%を記録し、この5年間で最も高くなった。
 建設業の事故の型別では「墜落・転落」が最も多く、21年までの5年間で県内では379件、大館署管内では72件も発生している。職場での安全対策などを定めた労働安全衛生法の違反も多く、改善が喫緊の課題となっている。
 大館労基署は建設業での労災を防止するため毎年講習会を開催。今回は大館市のほか、北秋田市や鹿角市、小坂町、上小阿仁村の事業所も対象とした。
 秋田労働局が昨年10月に行った監督指導の結果について、同署職員が説明。県内では労働安全衛生法違反が103事業場であり、違反率は62%だったとし「大館署管内は違反率が86・4%で特に高い状況。墜落防止措置の手すり、安全帯の使用などがなされていない」と警鐘を鳴らした。
 続いて事故の事例を紹介し、必要な対策を示した。のり面、脚立、屋根、足場などからの墜落やけがを防ぐため、「ヘルメットは脱げないよう、しっかりとあごひもを締めること」「脚立の天板には乗らないこと」などと呼びかけた。高所での作業時は「足場の内側にも外側にも、手すり、中さん、高さ10㌢以上の幅木やメッシュシートを設置してほしい」と求めた。
 このほか、法改正で定められた墜落防止措置、特別教育、工事でのアスベスト使用有無の事前調査結果報告などについても説明があった。参加者はメモを取るなどしながら、真剣な表情で聴き入っていた。
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