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2021年12月

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水道事業 普及率83・7% 大館市 上半期 工業用の有収水量増

2021-12-06
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 大館市は、水道・工業用水道・下水道各事業の本年度上半期(4―9月)業務状況をまとめた。水道の普及率は83・7%で前年同期に比べ0・5㌽増、配水量が5・9%増えた。工業用水道の有収水量は医療機器製造業の使用が増加した影響で、前年同期を2・8%上回った。
 水道事業は、山館導水管や新町地内配水管の敷設替え、山館浄水場ろ過池逆洗弁更新工事、矢立浄水場の遠方監視装置更新工事、水利使用許可申請書作成、真中地区水道施設整備の配水管敷設工事、矢立配水池周辺の地滑り調査・送水管敷設替え、長根山配水高区・低区・獅子ケ森配水系の漏水調査などを実施した。
 給水人口は5万8207人で前年同期比627人(1・1%)減少した一方、給水戸数は2万6707戸で戸(0・4%)増えた。配水量は392万1816立方㍍で21万7088立方㍍(5・9%)増。料金収入が得られた「有収水量」は1・4%増の285万4539立方㍍、有収率は72・8%で3・2㌽低下した。
 工業用水道事業は、前年と同様の29事業所に給水している。総配水量は94万3307立方㍍で前年同期比5913立方㍍(0・6%)増、このうち有収水量が93万2036立方㍍で2万5384立方㍍(2・8%)増加した。
 公共下水道事業は御成町や池内などで施工。水門町、扇田、比内町片貝、比内町達子で公共ます設置を行った。処理区域世帯は1万6915戸(前年同期比281戸増)で普及率58・8%(1・2㌽増)。水洗化したのは1万4152戸(317戸増)、83・6%(0・1㌽増)だった。有収率は95・8%で1・4㌽上昇した。
 特定環境保全公共下水道事業は川口、立花の一部で施工し、谷地の平第4中継ポンプ場非常通報装置を取り換えた。処理区域世帯は2173戸(前年同期比163戸増)で普及率60・9%(6・4㌽増)。水洗化したのは1549戸(86戸増)で70・2%(2・3㌽減)となった。有収率は100%。


体動かす楽しさ感じて 大館でボールゲームフェス 元プロ選手が指導 児童らが球技で汗

2021-12-06
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元プロバレーボール選手の田口恵さん㊧から指導を受ける児童(タクミアリーナ)
 大館市制70周年記念のスポーツイベント「SOMPOボールゲームフェスタ」は5日、大館市タクミアリーナで開かれた。県内から幼児・児童らとその保護者ら約200人が参加。元アスリートから指導を受けながら、ラグビーやバスケットボールなどの球技に親しんだ。
 サッカーJリーグ、バスケットボールBリーグなど9競技12団体から成る「日本トップリーグ連携機構」が主催。体を動かす楽しさを体験しながら、基本的な技術の取得などを目的に全国各地で開催しており、県北地区での実施は今回が初。
 午前と午後の2部制で開催。午前の「あそビバ」には親子58組、116人が参加。不規則に跳ねるラグビーボールを腕や足を使って体の真ん中で止めるミニゲームなどを通じて親子間の交流を楽しんだ。午後の「キッズチャレンジ」には児童88人が参加。40分おきに挑戦する競技を変えながら、ラグビー、バスケットボール、バレーボール、ソフトボールの4競技に親しんだ。元アスリート9人が4競技に分かれて基本的な技術を指導し、「スポーツは相手がいなきゃできない。必ず相手への敬意を忘れないこと」などと心構えを熱く語った。
 バスケットボールで汗を流した菅原幸太さん(山瀬小4年)は「普段は野球をしているけど、同じチームプレーのバスケも面白いと思った」と笑顔を見せた。
 イベントアンバサダーを務めた元ラグビー日本代表の大野均さんは「いろいろな球技を経験できるいい機会。フェスタを通じて、何か気付きを感じてもらえたら」と話した。

メディアコントロール週間 小中とも達成率向上 大館市学校保健部会 就寝時間に課題も

2021-12-06
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メディアコントロール週間中、チラシを配り目標の達成を呼び掛ける児童(城南小)
 大館市教育研究会学校保健部会は、市内の26小中学校を対象にゲームやインターネットなどの利用を控える取り組み「一斉メディアコントロール週間」(9月13~17日)の調査結果をまとめた。小学校の達成率は78・1%で前年比0・2㌽増、中学校が74・5%で1・1㌽増といずれも向上した。一方で就寝時間の達成率は昨年同様に低く、今後も家庭や教育機関との連携で、意識付けに力を注ぐ方針を示した。
 インターネットの普及に伴い、生活に支障が出るほどオンラインゲームなどに没頭する「依存症状」が懸念されている。依存による睡眠不足や倦怠(けんたい)感が不登校の要因の一つとされ、トラブルに巻き込まれる事例も多発している。
 こうした状況を踏まえ同部会は2019年から「健康的な生活習慣の定着」をテーマに活動を展開。メディアコントロール週間もその活動の一環で、調査結果は啓発活動などに役立てている。
 今回は前年と同様に▽決めた時刻までに起きたか(起床)▽朝ごはんを食べたか(朝食)▽決めた時刻までに寝たか(就寝)▽メディアコントロールができたか(メディア)―の4項目を設定。児童生徒は配布されたチェックシートに「○(達成できた)」か「×(達成できなかった)」を記入した。
 児童生徒の振り返りでは「メディアを使い過ぎないことで目が疲れなくなった」「眠りやすくなった」などと効果を実感するコメントが多かった。
 前年課題となった就寝の達成率は小学校が72・7%で0・6㌽、中学校が72・2%で1・1㌽それぞれ増えた。しかし、他項目に比べると10~20㌽程度低い状況。保護者の振り返りには「スマートフォンを利用する時間が多くなることで就寝時間が遅くなっている」などとあった。
 同部会は市内26小中学校の養護教諭で組織する。代表世話人を務める山口智子教諭は「意識は根付きつつあるが、いまだ長時間のメディア利用がなくならず、生活スタイルの夜型化などさまざまな要因が影響していると考えられる」と分析する。
 小中学校の一斉実施は今年で終了する。3年間の取り組みを終え、山口教諭は「子どもも保護者もメディアコントロールによる健康面への良い影響を実感してくれたことは大きい。今後も学校や学区単位で継続するという声も多い」と話す。ただし「インターネットは魅力的で、生活スタイルを変えていくには時間がかかる」ことから、「家庭を巻き込みながら学校全体の取り組みとし、幼稚園や保育園とも連携を図りながら早期の意識付けを強化していきたい」としている。

桜櫓館の来館者急増 見学・貸し館で3千人超 庁舎効果?高まる存在感 大館市

2021-12-05
来館者が急増している桜櫓館(大館市字中城)
 大館市役所本庁舎に隣接する国登録有形文化財「桜櫓館」の本年度来館者が3000人を超え、耐震改修前の2019年度から倍以上に急増している。5月の庁舎移転に伴い存在感が高まり、見学するのは初めてという市民も少なくない。貸し館では作品展示会のほか、昼食会や撮影会など広がりを見せている。
 市まちづくり課によると、改修後の4月に再開した見学は11月末で3365人、貸し館使用は21件453人の計3818人。内訳は市内が2253人(59%)、県内1152人(30・2%)、県外410人(10・7%)、海外3人(0・1%)となっている。18年度1419人(貸し館11件)、19年度1552人(14件)をすでに上回った。
 本庁舎東側に位置し、旧庁舎解体工事のため市民体育館跡地が来庁者用駐車場となっていることから目に付きやすく、歴史的建造物の存在を知らなかった市民が「あの建物は何か」と足を向けることも多いという。11月に桂城公園で子ども向けイベントが開かれた際、家族連れで立ち寄る姿が目立った。
 フリーWi-Fi(ワイファイ)を設置し、大広間や洋室など4部屋を貸し出しており、会議やイベント、講座、写真撮影会、昼食会などに使われている。アニメやゲームのキャラクターに扮(ふん)する「コスプレ」の撮影会、音楽会も予定。歴史まちづくりを進める同課は「街歩きの拠点として、休憩しながら使ってほしい」とさらなる広がりに期待を寄せる。
 大館町長を務めた桜場文蔵氏が1933年に建てた木造2階建ての和風住宅(延べ床面積324平方㍍)。ケヤキの大梁(はり)と長尺・幅広の床板、秋田杉の長押(なげし)も継ぎ足すことなく長尺が使われた。部屋の障子や階段の手すりには高度な技術が施され、2階の屋根から突き出た展望台もある。99年7月に登録文化財となった。
 市歴史的風致維持向上計画の重点区域内にあり、桜場氏が秋田犬保存会長だったことや、桂城公園で本部展覧会が開かれていたことから、秋田犬を守り育てる風致も貴重だとして「歴史的風致形成建造物」に指定。市は2018年9月に民間所有者から土地・建物を購入した。
 19年度の耐震診断で耐力壁の不足が判明し、20年5月から改修工事を実施。建築当時の材料を可能な限り使い、合板や留め金物、鉄骨梁などで補強した。
 開館時間は午前10時から午後4時(4~10月は午後5時まで)。見学無料、1時間あたり使用料は大広間220円、和・洋・予備室各110円。休館は毎週月曜(祝日の場合は翌日)と年末年始。


PCR検査事業者向けに助成 大館 最大2000円、商品券で消費喚起も

2021-12-05
 大館市は新型コロナウイルス感染症経済対策として、市内の事業者が市指定のPCR検査所を利用した際、1回につき地域限定商品券1000円分を助成する。大館商工会議所は会員限定で1000円分を上乗せする。対象の事業者は申請で最大2000円を受け取ることができ、出張など業務で検査を求められる場合に利用しやすくなりそうだ。
 市商工課によると、対象は市内の事業者で常時勤務している事業主、役員、従業員。市本庁舎隣に設置した検査所で、10月26日以降に受けた検査に対し、1人につき月1回まで助成する。私的な理由の検査は対象外。同課は「市民が通常業務に戻ることを後押しし、商品券で消費喚起したい」と趣旨を説明する。
 商議所の追加助成は自主財源で、会員の約1500社が対象。条件は市の助成と同じ。
 いずれも商議所が窓口となり、事業者との間で助成申請受け付け、商品券の交付を行う。検査費用は税込み1900円。最大2000円分の助成があれば、事業者の負担額以上が商品券で還元され、地元の消費喚起にもつながると期待されている。
 申請期限は検査を受けた翌月5日。土日、祝日の場合はその前日。来年3月分は3月31日まで。問い合わせは商議所の総務企画課(☎0186・43・3111)。
 市はすでに▽進学や就職試験などで市外との往来があった22歳以下▽ワクチン接種の対象となっていない11歳以下の市民向け費用助成(商品券2000円分)も行っている。今回の助成で対象者が広がったことになる。 

2021年11月

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押印手続き 来年度に原則廃止へ 福原市長が考え 福祉灯油は8500戸対象 大館市

2021-11-30
一般質問が行われた本会議(大館市役所)
 大館市の12月定例議会は29日、本会議を再開し、7議員が一般質問を行った。押印・署名を求めている行政手続きについて福原淳嗣市長は「来年度からの原則廃止に向け、見直し作業を進めている」と述べ、3月議会に条例改正案を提出する考えを示した。原油高騰に伴い、最終日に関連予算を追加提案する灯油購入費助成(福祉灯油)について「全非課税世帯の約8500戸への支給を見込んでいる」と述べた。
 登壇したのは田村儀光議員(活性大館)、佐々木公司議員(令和会)、阿部文男議員(同)、田中耕太郎議員(同)、栁館晃議員(同)、石垣博隆議員(同)、笹島愛子議員(共産党)。
 「行政手続きの簡素化と利便性を考えて、現状と今後の対応は」と質問があり、市長は「押印・署名を求めている手続きについて来年度からの原則廃止に向け、3月定例会に条例改正案を提出できるよう作業を進めている」と答弁した。
 福祉灯油については「前回まで非課税のうち70歳以上の高齢者、身体障害者手帳1・2級所持者、ひとり親、生活保護世帯だった条件を撤廃し、全非課税世帯への支給を見込んでいる」とし、年内支給の方針を示した。
 東京五輪・パラリンピック選手村の交流施設「ビレッジプラザ」に提供した秋田杉の集成材(24立方㍍)は、1月までに返却される予定だとして「ニプロハチ公ドームパークセンターに整備する子どもの遊び場の遊具や内装材、市内小中学校のベンチなどに使うことを検討している」と述べた。
 高齢者の免許返納に伴う交通手段の確保策では、介護保険事業として移動支援サービスを始めた田代地域のNPO法人に触れ、「同様の取り組みを検討している団体を支援したい」との考えを示した。
 扇田病院の無床診療所化方針については「病院事業経営戦略会議で建設・改修に要する初期投資と将来負担、医師確保の見通し、人口減少などを考慮した結果、入院機能維持の提案に至らなかった」と改めて説明。「療養病床を必要とする人、介護施設のサービス提供が適当と考えられる人の受け皿が課題。医療と介護施設の情報共有や連携強化に努め、今後の方向性をさらに検討したい」と述べた。

鹿角市の関市長 公約の対話行政推進 7団体70人と意見交換 灯油購入費助成など可決

2021-11-30
行政報告を述べる関市長(鹿角市役所)
 鹿角市の12月定例議会は29日開会し、2020年度各会計決算4件を全会一致で認定したほか、上程議案12件中4件を原案通り可決した。行政報告の中で関厚市長は直接市民と対話を行う「いつでも市長室」について、これまで7団体の70人と意見交換を行ったことを説明。「引き続き市民の声を伺い、市政に生かしていく」との考えを示した。
 関市長は6月の選挙戦で「市民との対話」を最重点の公約に掲げて当選。「いつでも市長室」はその具体策の一つ。地域で活動するグループや団体等を対象に、可能な限り「いつでも」「どこでも」出向いて意見を交わすこととし、9月17日の若手果樹生産者グループを皮切りにスタートした。
 これまでの内容について関市長は「廃校舎の再利用に対する意見や、子どもが実践しているSDGsなど特色ある取り組みを伺っている」と報告。その上で「こうした対話などを通して地域の課題の把握と活性化策の検討を進めることで、市民の意見を市政に生かしていく」と述べた。
 上程したのは補正予算5件、条例一部改正5件、指定管理者の指定、市道路線の認定各1件の計12件。
 このうち一般会計補正予算(第8号)1件と報酬・給与の条例改正3件を可決した。
 一般会計補正予算は歳入歳出それぞれ10億8705万円を追加し、総額を192億6264万円とするもの。
 このうち第8号補正は低所得世帯への福祉灯油購入費助成事業2097万円と子育て世帯への臨時特別給付金給付事業1億9078万円のみを計上し、初日に採決した。
 福祉灯油は灯油価格高騰の影響を軽減するため、市民税非課税世帯(福祉施設入所世帯を除く)に1世帯当たり5000円を給付する。対象は約3900世帯の見込み。
 政府が新型コロナウイルスの経済対策として行う子育て世帯への臨時特別給付金は、18歳以下の子どもに対する10万円相当の給付のうち現金5万円の給付に係る費用を計上した。
 この2件は速やかに手続きを進め、年内の支給開始を目指す。灯油購入費助成について栗山尚記議員が低所得世帯以外への助成について質問。阿部正幸産業部次長は「具体的な検討に入っていないが、県で事業者への支援を検討しており、それを勘案して検討したい」との考えを示した。
 報酬・給与の条例改正は、県人事委員会の勧告を踏まえ、議員、特別職、一般職の期末手当をそれぞれ年間0・1カ月分引き下げる内容。
 議案8件と陳情4件を常任委員会に付託し散会した。会期は12月17日までの19日間。

アメッコ市 従来規模で開催目指す 大館市の実行委 変異株に警戒、対策講じ

2021-11-30
来年2月の開催方針を決めた実行委(北地区コミュニティーセンター)
 大館市の冬の風物詩「大館アメッコ市」の実行委員会(山城久和会長)は29日、北地区コミュニティーセンターで本年度の初会合を開き、来年2月12、13日に開催する方針を決めた。新型コロナウイルス感染防止対策を講じた上で、ほぼ従来通りの規模で開催を目指す。
 例年、市や大館商工会議所、市観光協会などでつくる実行委が主催している。冒頭、事務局が開催規模について「前回(今年2月)以上、前々回(昨年2月)と同規模を目指す」という案を示した。長倉から新町まで「おおまちハチ公通り」を会場とし、日程を含め出席者から異論はなかった。
 期間中の主要行事は大半が中止されていたが、今冬は実施団体と協議し「白ひげ大神巡行」「秋田犬パレード」「丸まげ行列」「からみアメサービス」を行う予定。来場者の滞留が予想されるステージイベントは引き続き中止する。
 出店業者は県内限定で募集する予定。休憩・飲食スペースを設置し、会場内での飲食を認める方針。山城会長は「海外で新たな変異株『オミクロン』株が確認されたという話もあり、感染防止対策については国や県の方針に従いたい。最悪の場合、出店はできなくなっても(名物の)枝アメ並木を設置する形で開催したい」と話した。
 県内では昨年12月から1月中旬にかけて新型コロナの陽性確認数が増加し、感染拡大の「第3波」に見舞われた。その後減少に転じ、アメッコ市を無事開催できたという。
 実行委は感染防止対策として開催規模を縮小し、主要会場を従来の長倉~新町間(約400㍍)から、大町~新町間の約245㍍に短縮。当日は会場への出入り口を4カ所に限定し、常時5000人以下になるよう入場制限した。出店数は前々回に比べ半減し、アメや食品販売を中心に42店が立ち並んだ。
 アメッコ市は1588(天正16)年に始まったとされ、「この日にアメを食べると風邪をひかない」という言い伝えが残る。

20年度決算 財政の健全性「良好」 大館市 財務4表作成で速報値

2021-11-29
 大館市は、2020年度財務書類4表(貸借対照表、行政コスト計算書、純資産変動計算書、資金収支計算書)の作成を進めている。一般会計と7特別会計について、短期的な健全性と長期的な安定性を示す指標は速報値で「良好」と評価。来年2月ごろの公表を予定している。
 会計課によると、20年度決算の主な指標の速報値は、1年以内の短期的な支出に対する資産の余裕度を示す「流動比率」が133・3%だった。200%以上が理想的だが、平均は120~150%。100%以下は危険とされる。前年は速報値で125・7%だった。
 固定資産への投資が自己資本と固定負債の範囲内かどうかを表す「固定長期適合率」は98・9%。100%を下回ると健全、超えると過剰投資の状態とされる。前年の速報値は99・1%だった。
 流動比率と固定長期適合率から導き出される総合的評価で、財政の短期的な健全性と長期的な安定性を示す「資金構造適正度」は、基準の「1」を上回る1・348となり、「良好かつ健全な値」とした。前年は1・268だった。
 福原淳嗣市長は12月議会行政報告で「自治体自らの権限と責任による財政運営が求められる中、引き続き財務書類活用で資産とコストの管理を徹底し、時代を見据えた行政サービスの提供と施策展開に努める」と述べた。
 民間企業と同様の会計処理を採り入れた財務書類4表は、地方公共団体の原則である「現金主義」を補完するもので、土地・インフラ・負債・資本など全ての資産状況や減価償却費などを含めた正確な行政コストを示す。市は複式簿記の導入や固定資産台帳の整備を進め、16年度決算から統一的な基準に基づき財務書類を作成し、適正な財政運営に役立てている。
 19年度の貸借対照表による資産合計は1372億円(前年比18億円減)、負債合計は386億円(3億円減)で純資産986億円だった。市民1人あたり資産は193万円、負債54万円でいずれも前年とほぼ同額。行政コスト計算書による経常費用は324億円(前年比6億円増)、経常収益は前年とほぼ同額の9億円。不足分の315億円は税収や国・県補助金などで補った。

Xマス・イルミネーション 電飾の光が町を彩る 小坂鉱山事務所周辺 来月1日に開幕

2021-11-29
会場には電飾が取り付けられ、1日の開幕を待つ(小坂鉱山事務所周辺)
 小坂町の冬を飾る「クリスマス・マーケットin小坂」が来月1日、小坂鉱山事務所周辺で開幕する。コロナ禍のため、マーケットは昨年に続き中止されるが、イルミネーションは2万個増やし、5万5000個で師走の夜を彩る。
 1873(明治6)年12月、小坂鉱山に赴任したドイツ人鉱山技師クルト・ネットーが小坂で行ったクリスマスに由来する行事で、2013年から開催している。
 例年、露店が並びホットビールやホットワイン、クッキー、ロールケーキ、焼きソーセージなどの飲食物を販売しているが、昨年は新型コロナの影響で、マーケットは中止、ステージイベントも取りやめた。
 イルミネーションは鉱山事務所と天使館周辺の木々などに電飾を取り付け、クリスマスムードを盛り上げる。電飾の取り付けはほぼ終了し、本番を待つばかりとなっている。時間は午後5時から同8時まで。金、土、日曜日は小坂鉱山事務所がライトアップされる。期間は1日から25日まで。
 期間中は飲食店、小売店4店舗が行事に合わせ、クリスマス限定商品、特別メニューを販売する。参加するのは赤煉瓦倶楽部(主な販売商品・ワッフル、シュトーレン)、ミートとだ(ロールケーキ、マッセ、揚げたてドーナツ)、日本料理奈良岡屋(シーフードシチュー、ローストビーフ)、明治百年堂(クリスマスグッズ、リース)。参加日や時間は店舗によって違う。
 問い合わせは小坂まちづくり会社内の実行委員会(☎0186・29・5522)。

2021年10月

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審判待つ両陣営 大館で「最後のお願い」 きょう投開票 投票所は感染対策

2021-10-31
投票所を設営する職員(大館一中体育館)
 第49回衆院選は31日、投票が行われ、即日開票される。北鹿地方を含む秋田2区に立候補したのは届け出順に、自民党前職の金田勝年候補(72)と立憲民主党前職(比例東北)の緑川貴士候補(36)。最終日の30日は2人とも大票田の大館市を遊説し、12日間の運動を打ち上げた。
 今回の衆院選は新型コロナウイルス対策や経済立て直しを最大争点に、安全保障や人口減、社会保障、米価下落などの課題をめぐって論戦を繰り広げている。
 運動最終日の30日、金田候補は鹿角市から大館市に入り、御成町の事務所前で最後の演説を行った。鈴木洋一総括責任者・選対本部長は「厳しい戦いだが反応はよく、確かな手応えを感じている。国会議員としてのこれまでの実績や実力を取り上げながら、この地域に絶対必要な政治家だ、金田候補でなければダメなんだとの訴えが確実に届いている」とコメントした。
 緑川候補は終日大館市を回り、三ノ丸の事務所前で最後の訴えを行った。大坂谷諭・選対本部長は「地域の方々の応援に背中を押され、選挙戦を走り続けた。一人一人に丁寧に訴え、候補者のまっすぐな政治姿勢、人柄をアピールでき、若い世代の期待の声は日増しに大きくなった。候補者の思いは届いたと確信している」とコメントした。
 各投票所では設営作業が行われた。このうち61カ所で投票が行われる大館市内では、市職員が投票用紙の記載台や投票箱を設置した。市選挙管理委員会は新型コロナウイルス感染防止対策として、来場する際のマスク着用、出入り口での手指消毒を呼び掛けている。1人ずつ消毒済みの鉛筆を手渡し、記載台を定期的に消毒する。
 県選管によると、18日時点の2区有権者は在外を含め、25万9424人となっている。前回2017年衆院選の2区小選挙区の投票率は60・12%だった。

鳥潟会館庭園 国名勝 23年度指定目指す 大館市 調査委で専門家が意見交換

2021-10-31
調査報告書などについて意見を出し合った会合(鳥潟会館)
 大館市花岡町の鳥潟会館庭園の国名勝指定を目指して市教育委員会が設置した「名勝地調査委員会」(委員長、尼﨑博正・京都芸術大学教授)の会合が29日、同館で開かれ、作成を進めている調査報告書について意見を出し合った。事業計画についても確認し、2022年度まで4カ年の計画で本調査を行い、23年度中の指定を目指す。
 鳥潟会館は、1600年代初めから旧花岡村の肝いりを代々務めた鳥潟家の住宅。京風の意匠が取り入れられ、随所に各地の良材が使用されている。2011年3月に建物が県有形文化財、庭園が県名勝に指定され、市教委は老朽化していた建物等の修繕計画策定に着手。12~16年度の調査過程で専門家から価値を評価され、建物を含む庭園として国指定を目指すことになった。
 19年度に専門家4人を委員に招聘(しょうへい)して「名勝地調査委員会」を立ち上げた。コンサルティング会社に委託して庭園の地形や水の流れなどを調査したほか、17代当主の医学博士・鳥潟隆三が作成した文献の解読も進めた。当初、本調査は3カ年の予定だったが、新型コロナウイルスの影響で4カ年に延長された。
 この日は委員や事務局の市職員ら15人が出席。22年度中の完成を目指している調査報告書について、委員が意見を出し合った。歴史の証明や年代表記、言葉の表現などについて検討。「名称などを整理して決定版として作るべき」「誤解を生まないような表現を」などと指摘しながら、活発に議論した。
 鳥潟隆三と、鹿角市十和田毛馬内出身の東洋史学者・内藤湖南との関係など、価値の評価についても話し合った。
 事業計画についても確認。本年度は庭園の価値をとりまとめ、図面化作業や補足測量、庭木の調査なども進める。
 造園学・日本庭園史研究の権威として知られる尼﨑委員長は「保存活用できるような基本的な調査を積み重ねることが重要。良い成果が出るよう努力したい」と述べた。

伊勢堂岱遺跡 来館者数が過去最高 一般公開 きょうまで 記録づくめの1年に

2021-10-31
ツアー客をガイドする中嶋館長(左から2人目、伊勢堂岱遺跡)
 北秋田市脇神の伊勢堂岱の環状列石は31日、本年度の一般公開を終了する。世界文化遺産の一つとして登録された本年度、ガイダンス施設・伊勢堂岱縄文館(中嶋俊彦館長)には1万5000人を超える人が来館。来館者数は月間、年間ともに過去最高を更新するなど、記録ずくめの1年となった。
 伊勢堂岱遺跡は今年7月に世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成遺跡の一つ。同館は環状列石や、縄文人の文化に理解を深めてもらうことを目的に遺跡の保存・活用・公開の拠点として2016年4月に開館した。
 同館によると、世界遺産決定後は来館者が3倍に増えたという。平日は100人、土日祝日は200人を超える日が多く、9月には入館者が5万人を突破。開館以来、6年目での達成となった。
 夏休みの8月には3375人の来館。コロナ禍の中、それまで最高だった18年8月の1469人を超え、月間入場者数の記録を更新した。
 年間来場者数は1万5522人(30日現在)。過去最高だった16年の1万184人の記録を大幅に更新した。
 30日は天候にも恵まれ、朝早くからツアーの団体客など市内外から多くの人が訪れていた。秋田市から妻と2人で訪れた川尻征龍さん(81)は「初めて来たが、きれいに整備された遺跡だと感じた。川が近くにあるのもいい。公開終了前に来られてよかった」と話した。
 30日の来館者数は160人で、10月の月間来館者は3321人。最高を記録した8月をさらに更新する見込みだ。中嶋館長は「最終日にまた記録を更新して、有終の美を飾りたい」と話し、「この勢いを一過性にしないよう、来年度はさらなる活動の充実を図りたい」と意気込んだ。
 遺跡は11月上旬に冬囲いをする計画。11月1日以降、遺跡には入場できないが、同館は開館している。来年度の公開は4月下旬を予定している。

激戦のまま、あす投開票 衆院選秋田2区 運動きょうまで 両陣営ラストスパート

2021-10-30
 第49回衆院選(31日投開票)は29日、運動期間の終盤を迎えた。北鹿地方を含む秋田2区で一騎打ちを展開する自民党前職と立憲民主党前職の両陣営は、能代山本地区で選挙カーを走らせ、街頭から演説を行ったり支持者へ駆け寄ったりして支持を呼び掛けた。最終日で週末の30日はいずれも午後から大票田の大館市を遊説し、12日間の戦いを締めくくる。
 金田勝年候補(72)=自民・前= 実現力で郷土守り抜く 自民党前職の金田勝年候補(72)は、八峰町と能代市を遊説した。市役所前で街頭演説し、「地域の課題を乗り越える実現力がどちらの候補にあるか見極めてほしい。命がけで頑張り、必ず皆さんに恩返しすることを誓う」と力を込めた。
 八森地区を出発し、午前10時すぎに県種苗交換会が開幕した能代市に入った。夕方は峰浜地区を回った。
 市役所前の演説には支持者ら約100人が参集。齊藤滋宣市長や地元県議・市議も応援に駆けつけ、石井浩郎参院議員は「横一線の大変厳しい戦い。ぜひ支援の輪を広げてほしい」と呼び掛けた。
 金田候補は「生まれ育ったこの地をしっかりと守り抜いていく。郷土の幸せのために、どんな苦労でも乗り越えてみせる。どうか力を貸してほしい」などと訴えた。
 最終日は午前に鹿角市を回り、昼すぎに大館市入り。午後7時30分から御成町の事務所前で最後の演説を行う。
 緑川貴士候補(36)=立民・前= 暮らしの底上げを 立憲民主党前職(比例東北)の緑川貴士候補(36)は、能代市や八峰町で選挙カーを走らせた。有権者を1人でも見つけると、駆け寄って握手。「マラソンでいうと40㌔付近。一段ギアを上げ、さらに加速してゴールまで駆け抜ける」と言葉に力を込めた。
 期間中は朝と夕の2回、つじ立ちを欠かさない。この日は能代市の国道7号沿いの交差点に約2時間立って手を振り続け、ドライバーや道行く市民に支持を呼び掛けた。
 9年間の安倍・菅政権の経済政策を批判し、「経済低迷の要因に長期政権の弊害がある。中間層の底上げが図られず、富の偏在を招き、地方が疲弊し、活性化が進まなかった」と指摘。「一般の世帯の暮らしをしっかりと底上げする。経済政策の転換から、地方の再生、活性化につなげたい」と政治刷新を訴えた。
 最終日は能代市、大館市を回る。午後7時から、大館市三ノ丸の事務所前で最後の訴えを行う。

農の祭典、能代市で開幕 県種苗交換会 農林水産大臣賞に向田大豆種子生産組合(大館)

2021-10-30
1216点の農産物が並んだ県種苗交換会の展示会場(能代市総合体育館)
 第144回種苗交換会が29日、能代市で開幕した。生産者が丹精込めて育てた1216点の農産物が出品された。審査の結果、向田大豆種子生産組合(大館市)の株大豆「リュウホウ」が農林水産大臣賞に選ばれた。
 「白神の空にとどけ!豊穣(ほうじょう)の祈り。大地の恵みを能代から。」をキャッチフレーズに能代市で9年ぶり13回目の開催。昨年は新型コロナウイルスの影響で会期を2日間短縮したが、今年は例年の7日間に戻して11月4日まで行われる。農工商フェアや農機具展示会、中心市街地でのにぎわい創出イベントなどを実施する。
 能代市総合体育館前で行われたオープニングセレモニーで、JA秋田中央会の斉藤一志会長は「能代市を舞台にした歴史と伝統を誇る農業の祭典でより多くの人に本県農業の底力を感じてもらいたい。食と農への理解がますます深まることを期待する」とあいさつ。関係者がテープカットを行った。
 出品された農産物は、水稲35点、畑作物・工芸作物125点、果樹156点、野菜571点、花き204点などの計1216点。今年は1月の大雪、4月下旬の低温、6月の少雨と降ひょう、7月から8月の高温などが影響を及ぼし出品数や生育状況などが懸念されていた。
 総合体育館には、県内農家が丹精込めて育てた農作物などが並んだ。感染症予防のため農産品の間隔を空けて展示。出品数は例年より800点ほど少なくなっており、前年比8点減となった。晴天の下、午前から来場者が多く訪れ、農産品をじっくりと眺めていた。
 30日は午前10時から文化会館でメイン行事となる談話会が開かれる。テーマは「県産ねぎの生産拡大に向けた取組み」。総合体育館前の駐車場では農工商フェア、能代河畔公園周辺では農機具展示会や物産販売展などのイベントが行われる。
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