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新水道ビジョン素案 広域化と民間活用推進 大館市 民営化「現実的でない」

2019-08-24
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新水道ビジョン懇話会の初会合(大館市役所)
 大館市は、2020年度から10年間の上水道事業の将来像を示す「新水道ビジョン」の素案をまとめた。人口減を背景に水需要と料金収入の減少が予想されるため、経営基盤の安定化に向け「広域連携」と「民間活用」の推進を打ち出している。民間に運営権を譲渡するコンセッション方式は「現実的でない」とし、包括委託など段階的に官民連携を進めた上で検討する方針。
 外部有識者や市民ら7人で構成する「懇話会」を設置し、素案は19日に開いた初会合で示した。福原淳嗣市長は「行政サービスを提供する側の組織も縮減せざるを得ないのか、もっと進化した形になるべきか方向性が問われる。しっかりと議論しなければならない」とあいさつ。会長には弘前大の北原啓司教授(都市計画)が選ばれた。
 水道課によると、昨年3月時点の給水普及率は87・1%で、旧ビジョンの目標(18年度95%)を下回った。井戸を使う家庭が依然として多いとみられる。浄水施設や設備は法定耐用年数を超えた比率が類似他市より高く、効率的な更新が必要。管路の超過率は低いものの経年的に上昇傾向という。
 家庭用で月10立方㍍を使った場合、現行の水道料金は2203円で、類似他市に比べ600円ほど高い。中山間地や利用者の分散などが理由。近い将来に老朽化施設の更新で多額の費用が見込まれることから、素案では普及率向上とともに料金見直し検討の必要性などを挙げている。
 老朽化が著しい施設の統廃合を視野に入れる一方、広域化と官民連携を推進する方針。浄水場の運転業務はすでに民間委託している。改正水道法で市町村経営の原則が維持され、コンセッション方式の簡易判定を実施したところ「『適合性あり』と評価できない」との結果だった。「導入可能性調査に進んでも具体的な相手先が見えない現状や、導入凍結とした他事業体の先進事例など不安要素が残る」とした上で、「市民の理解や安全担保の視点からもすぐに導入に向けて進むのは現実的ではない」との考えを示した。
 懇話会からは「安全性を保つのが自治体の役目」「広域連携と民間活用だけでは乗り切れないのではないか」などの意見が出た。
 市は10月にパブリックコメント(意見公募)を求めた上で年内に原案をまとめ、年度内の策定を目指す。

小坂町 「自然体験楽しみ!」 短期チャレンジ留学 国内外の児童9人参加

2019-08-24
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始まりの式を終え、十和田湖へ出発する参加者(セパーム)
 小坂町の国立公園十和田湖での自然体験や小坂小学校での授業に参加する5泊6日の「短期チャレンジ留学」が23日、国内外から小学生9人が参加し、同町で始まった。28日まで町内に滞在する。
 県教委の「秋田で学ぼう!教育留学推進事業」の一環。夏休みを利用し、県外の児童生徒を対象に、県内での授業や自然体験などを通して本県の教育環境の良さを体感してもらい、移住・定住につなげる。同町での受け入れは初めて。香港や首都圏などから4、5年生9人が参加した。
 新幹線などを乗り継いで来町。セパームで始まりの式が行われ、町教委の澤口康夫教育長は「メンバーや小坂の子どもと交流し、仲良くなろう。そして小坂の歴史や文化、食べ物、自然をまるごと体験し、すてきな6日間にしてほしい」と呼び掛けた。
 自己紹介を交えた緊張感を和らげるゲームの後、十和田湖へ出発。休屋の十和田湖ビジターセンターを見学し十和田湖の生い立ちなどを学んだ。
 横浜市から参加した中山歩美さん(9)は「自然体験や花火が楽しみ。(今回の留学で)何でも自分で行動できるように成長したい」と声を弾ませた。
 初日と24日は十和田湖に宿泊し、奥入瀬渓流の散策、遊覧船の乗船など十和田湖の自然を満喫。25日から最終日までは町中心部で過ごし、農業体験やきりたんぽ作りを行うほか、小坂小の授業に参加し、地元の児童と交流を深める予定。

北秋田 要望や視察研修など 小阿仁川 水系対策委 総会で事業計画承認

2019-08-24
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小阿仁川水系対策委員会の総会(上小阿仁村役場)
 北秋田市と上小阿仁村で構成する小阿仁川水系対策委員会は23日、村役場で総会を開き、要望事項の取りまとめや視察研修の実施などを行うとした本年度の事業計画を決めた。村議会議員選挙の実施に伴う役員の改選も行われ、委員長には佐藤真二村議会副議長、監事には萩野芳紀村議会議員をそれぞれ選出した。
 委員会は、小阿仁川上流の萩形ダムの建設と発電所の設置により、五城目町側の馬場目川へ分水されたことを受け、小阿仁川への流水を復元するための活動を進めようと、旧合川町と上小阿仁村が1992年に設立。県への要望活動などを続けてきた。
 この日の委員会で、副委員長の堀部壽市議は「晴天が続き渇水の状況だったが、ここ数日で平常の状態となった。近年は洪水の被害も多い。ダムの放流調節や築堤など、関係機関へ要望したい」などとあいさつした。
 本年度の事業計画では、県主催の小阿仁川筋ダム対策連絡協議会に向けて要望事項等を取りまとめるほか、東北地方のダムや発電所を対象とした視察研修も行う。要望事項では委員から「河川内の雑木伐採後の処理」「堤防のかさ上げの実施」を求める声があり、盛り込むことにした。
 委員会の終了後は、現地での流況調査も行われた。

大館市の推進会議 サロン拡充や移動支援など 課題抽出し市に提言 地域包括ケア実現へ

2019-08-23
行政への提言をまとめた地域ケア推進会議(比内総合支所)
 大館市地域ケア推進会議(会長=櫻庭庸悦・大館北秋田医師会長)は高齢者の地域生活を支えるため、「居場所となるサロンを増やす」、買い物・通院などの「移動手段の確保」の施策が必要と市へ提言した。市内の地域包括支援センターから挙がった各地区の課題を整理し、21日に比内総合支所で開かれた会議で本年度の提言をまとめた。市長寿課は「庁内の会議に報告して施策に反映させ、地域包括ケアシステムの構築につなげたい」としている。
 推進会議は医療、保健福祉、学識経験者らで昨秋発足。団塊の世代が75歳に達する2025年をめどに、住み慣れた地域で暮らし続けられるよう介護、医療、生活支援などを一体的に提供する「地域包括ケアシステム」の実現に向け、地域課題をまとめ、行政に提言する役割を担う。
 昨年度は市内の各地域包括支援センターごとに計26回会議を開き、個別事例の検討や地区の課題を抽出した。市中心部からは「会館がない町内はサロンを開催したいが場所がない」、多くの地区から「住民の外出・買い物支援が必要」との指摘があった。特に田代地区では田代診療所が本年度末までに閉院する方針が決まり、「通院の移動支援は早急に解決すべき問題」との声が出された。「地域の支え合い活動に若い世代に参加してもらうための取り組みが足りない」との声も多かった。
 推進会議は各センターから報告された課題を整理し、「居場所、サロンを増やしていく大きな取り組みが必要」と提言。サロンの活動に若い世代を引き込んでほしいとも付け加えた。「田代地区を含め、交通の便の確保」「認知症患者や家族が集い語り合う場づくり」も提言に盛り込んだ。
 推進会議は昨年度も「集いの場の確保」や「買い物のための移動手段の確保」を市へ提言している。長寿課は体操など介護予防を取り入れたサロン活動を行う団体に補助する「介護予防・通いの場づくり事業」の実施や、市移住交流課の移動販売車(キッチンカー)の活用など、対応状況を説明した。
 長寿課は「本年度の提言を市の関係各課で組織する地域包括ケアシステム庁内推進会議に報告し、施策の実現や改善を目指したい」と話した。

声良鶏銅像 移設場所は賛否両論 市当局 「請願の対応踏まえ判断」 鹿角市議会

2019-08-23
産業建設委で提出された鹿角花輪駅前広場整備イメージ図
 鹿角市議会は22日、三つの常任委員会を開き、当局が所管事項の報告や9月補正予算案などを説明した。産業建設委(栗山尚記委員長)ではJR鹿角花輪駅前にある声良鶏銅像の移設問題が取り上げられ、当局は市民団体「声良鶏銅像の設置を考える会」(奈良東一郎代表)が市や市議会に提出した600人分の署名への回答と請願書の取り扱いに基づいて対応していく考えを示した。
 声良鶏の銅像は1952(昭和27)年、全日本声良鶏保存会が国天然記念物指定を記念して設置した。花輪出身の故相川善一郎氏の作。
 駅前広場整備事業に伴い、市が駅前から離れた花輪横町の歴史民俗資料館に移設する方針だが、考える会は「鹿角のシンボルとして市民に親しまれてきた」として駅前への設置を求め、要望や署名活動を行ってきた。
 吉村アイ委員は「銅像は駅前にあることで観光の重要な役割を果たしている」と市に再考を求めたのに対し、当局は横町に相川氏の生家があることに触れ、「まちなか観光の推進に寄与するもので、銅像が資料館に設置されるのは価値ある銅像の活用方法」と説明。
 戸田芳孝委員は「600人分の署名について観光面でどう考える」と質問。当局は「観光の要素もあったが、請願の中身はもっと大きな内容。観光担当の一課だけで答えるのは控えたい」とした。
 吉村委員は「駅周辺に設置するイメージをずっと持っていたが、資料館に移すことを聞いたのは6月議会。突然のことだった。もう少し時間を掛けるべき」と指摘。当局は「(銅像が)市のものであれば市民の意見を聞きながらという手順もあったが、市のものではないモニュメントの補償工事なので、設置、管理者である保存会の意見を聞きながら総合的に判断した」と説明。
 中山一男委員は「まちなか観光に生かすべき」と資料館への移設に賛意を示した上で「まず、衰退した声良鶏の保存対策にもっと力を入れるべき」と強調した。
 30日開会予定の9月議会には駅前広場整備工事の請負契約締結案が提出される予定。取材に対し、当局は「議決を受けて発注することになるが、広場整備と銅像移設は切り離して考えたい。移設先は今は資料館がベストと考えているが、署名への回答と請願書の取り扱いを踏まえ、今後判断していきたい」との考えを示した。
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少年硬式野球 「秋田北」で全国大会へ 北秋田 鈴木、清水選手が抱負

2019-07-24
津谷市長㊧に決意を語る鈴木㊥と清水(北秋田市役所)
 少年硬式野球「秋田北リトルシニア」に所属し東北大会初優勝に貢献した北秋田市出身2選手が23日、市役所を訪れ、喜びを報告した。全国大会(8月1日・東京都)に向け「まず1勝し神宮球場でプレーしたい」と意気込みを語った。
 2選手は鈴木康介内野手(14)と清水香潤外野手(同)。いずれも鎌沢在住で合川中3年生。早い時期から硬式球に慣れようと「秋田北」に所属し、潟上市内の球場に通って週5日の練習に励んでいる。
 秋田北はOBに金足農高を甲子園準優勝に導いた吉田輝星投手もいる強豪クラブ。7日の東北大会決勝で3連覇を狙う「東北楽天」(宮城)を相手に打線が爆発。12―2で優勝を飾った。
 2選手とチームの進藤康樹事務局長らが津谷永光市長に東北Vを報告、優勝メダルを披露した。
 全国大会では初日の1日、所沢市で関東代表の「友部」(茨城県)と対戦する。勝つと、次の試合会場は神宮球場。2選手があこがれてきた舞台といい、鈴木内野手は「まず1勝して神宮へ行きたい。かなりの強豪ばかりだが決勝まで行けたらいい」と抱負を述べた。清水外野手も「試合に出る機会が少なくてもベンチで声を出し、チームに貢献したい」と闘志を燃やした。
 津谷市長は「東北優勝おめでとう」とたたえ「全国大会でも普段通りの力を出してほしい」と激励した。

当選から一夜、寺田氏が抱負 「苦しむ人のため働く」 生活者の実感大切に

2019-07-23
取材に応じる寺田氏(秋田市御野場の事務所)
 野党統一候補として保守王国に風穴を開ける勝利を飾った激戦から一夜明け、本県選挙区で初当選した無所属新人の寺田静氏(44)は「肩にのしかかる責任の重さを感じている。生活者の立場から、いま苦しんでいる人のために働きたい」と抱負を語った。
 勝利に沸いた前夜、眠りに就くことができたのは日付が変わってからの午前2時すぎ。5時間半後には起床して子どもの朝食を用意。テレビを見た子どもから「ママおめでとう」の言葉が贈られた。午前10時ごろに秋田市御野場の事務所を訪れ、報道陣の取材に応じた。
 大物が相次いで秋田入りするなど総力を挙げた戦いを繰り広げる与党候補を相手に、2万票余りの差をつけての勝利。当選の実感は「少しずつ」感じているが、勝利の喜び以上に「責任の重さの方が今は大きい」と表情を引き締めた。
 家庭や子育てと政治を両立させていくには並大抵ではない大変さが予想される。「仕事や育児を放り投げてしまえば生活者としての感覚が薄れてしまう。そこを放棄してしまえば、私が政治に感じていた閉塞(へいそく)感を生んだ状況に加担してしまうことになる。生活者としての実感を失わないようバランスを取っていきたい」と決意を強くする。
 国政の場で最初に取り組みたいことについての質問には、「いま苦しい状況にある人のために働きたいという思いが強くある。それがどの分野になるのか、まだ探り切れていないところもあるが、苦しんでいる人のために頑張りたい」と話した。
 勝利の要因になったとみられるイージス・アショア問題については「配備を阻止するためあらゆることをする。議員としてできる行動を最大限とっていく」と力を込めた。
 今後の活動については「無所属では希望する委員会を選べず、質問する時間もほとんどない。私に思いを託してくれた人たちにとって本意ではないと思う。訴えてきたことを実現するため近道と思われる手段をとりたい。応援してくれた人たちと相談し、会派なのか党なのか所属して、活動できる環境を整えたい」との考えを示した。

大館産「朝採れ枝豆」 県内初 収穫日に都内へ 秋田犬ツーリズム 「日本一新鮮」売りに

2019-07-23
朝採れ枝豆のさらなる消費拡大を誓った関係者(プラザ杉の子)
 地域連携DMO(観光地域づくり法人)秋田犬ツーリズム(中田直文会長)は、29日から大館市産の「朝採れ枝豆」を都内の飲食店に提供する。収穫した日に空路で都内に届ける、県内では初めての取り組み。鮮度保持袋を使用し、ほとんど風味を損なわずに流通できるのが特徴。22日、関係者らが同市のプラザ杉の子で会見し、「日本一新鮮な枝豆」として消費拡大、知名度アップにつなげようと意気込みを語った。
 会見には福原淳嗣大館市長、中田会長、鮮度保持袋を扱うモアディバイスの佐々木直樹社長(同市出身)、同市のファーム畠山の畠山博実さん、佐藤ファームの佐藤謙一さん、県麺類飲食生活衛生同業組合の渡部常雄支部長が出席。中田会長が概要を説明した。
 説明によると、各地のブランド枝豆に対抗するため、朝に収穫した枝豆をその日のうちに加工する「朝採れ枝豆」の市場評価や付加価値の向上を目指しているが、さらなる消費拡大、地域の知名度アップにつなげようと、都内への流通を企画。本来は9月が最もおいしい時期とされるが、都内での夏季商品として7、8月に提供する。
 期間は29日から8月31日まで(水、日曜日、お盆を除く)。1袋2㌔入りで、1日50㌔を目安に流通する。午前8時までに収穫し、その後洗浄、梱包、出荷し、大館能代空港の午前便で羽田空港へ。午後4時までに空港から指定された飲食店(10店舗を予定)へ運ばれる。出荷までの時間を短縮するため、「無選別」を取り入れる。
 枝豆は、収穫から飲食店到着までの積算温度が300度を超えると食味成分が2割低下するとされるが、約75度で提供することが可能。さらに鮮度を保つため、同社が開発した生分解する鮮度保持袋「アピノンキーパー」を使用。エチレンガスの分解、抗菌・防カビ機能などがある。
 畠山さんは「自分たちで生産した枝豆がこういう形で世に出ることがうれしい。新鮮な枝豆の生産に、これからも一生懸命頑張りたい」、佐藤さんは「昨年より2週間早い13日から収穫している。無選別でも品質の良いものを届けられるよう、頑張りたい」などと意気込みを語った。
 8月4日には「銀座みもざ館」で朝採れ枝豆の販売イベントを開催する。大館市内でも29日から居酒屋やスナックなど5店舗に提供する。

「ボッチャトレイン」走る 内陸線からパラスポーツPR

2019-07-23
走行中の列車でボッチャを楽しむ参加者(秋田内陸線の列車内)
 パラリンピックの正式種目「ボッチャ」を体験する「ボッチャトレイン」が21日、秋田内陸線の阿仁合―角館駅間で運行した。5組の家族が参加し、揺れ動く列車内で競技を楽しみながらパラリンピックに理解を深めた。
 秋田内陸縦貫鉄道(吉田裕幸社長)が障害のある人に寄り添える会社を目指す取り組みの一環として主催。2020年東京パラリンピックに向けてボッチャを中心としたパラスポーツの普及活動に取り組むNECのパラリンピック推進本部と、同鉄道のパートナー会社・第一建設工業が協力し、「世界初」の列車内でのボッチャ体験を企画した。
 小学生や園児と保護者16人が阿仁合駅に集合。イベント時に使用できるフリースペースや車いす対応のトイレを備えた車両を「ボッチャトレイン」として貸し切り、角館駅に向けて出発した。
 ボッチャはヨーロッパで生まれたスポーツで、パラリンピック正式種目の一つ。目標となる白い目標球に2チームが8球ずつボールを投げ、目標球との近さを競う。ルールの簡単さや投球方法の自由度から年齢や障害の有無に関わらず楽しむことができる。
 今回は列車内のスペースに横2㍍、縦4㍍ほどの小さなコートを作り、簡易化したルールで実施。列車が走行する中、参加者はルールを教わりボッチャを体験した。列車の走行中は狙う場所が定まりにくく、投げたボールが壁にぶつかる場面も。子どもたちは次第にコツを掴むと試合に熱中し、自分たちで審判を務めながらゲームを楽しんだ。
 角館駅では駅前にボッチャの体験コーナーを用意し、観光客らも競技を体験した。帰りの車内では家族ごとの5チームによるトーナメント戦を開催。親子で作戦を練り、白熱した試合を展開していた。
 母親と一緒に参加した田中来羽(こはね)さん(8)と嶺羽(みねは)さん(8)は、「列車が揺れてボールを投げるのが難しかったけれど楽しかった。パラリンピックのいろいろな種目を見てみたい」と話していた。
 バンクーバーパラリンピックで銀メダルを獲得したアイススレッジホッケーの元日本代表選手で、NEC推進本部の上原大祐さんがゲストとして同行。自身が出場した試合の映像を見せるなどしてパラリンピックの競技をPRした。上原さんは「パラスポーツは障害のある人しかできないものではなく、誰もができる。ぜひ来年のパラリンピックもみんなで盛り上げてほしい」と呼び掛けた。

新人・寺田氏が初当選 参院選秋田選挙区 与野党対決の激戦制す

2019-07-22
万歳三唱で当選を喜ぶ寺田氏(中央、秋田市内の事務所)
 第25回参院選は21日、投開票が行われた。本県選挙区(改選数1)は野党統一で無所属新人の寺田静氏(44)が自民党現職の中泉松司氏(40)=公明推薦=と政治団体「NHKから国民を守る党」新人の石岡隆治氏(45)を破り、初当選を果たした。「困難の一つ一つに手を差し伸べられる社会をつくりたい」との訴えが支持を広げ、追い上げる中泉氏を振り切った。本県選挙区で女性が当選したのは初めて。投票率は56・29%で前回を4・58ポイント下回った。
 第2次安倍内閣の6年半を問う選挙で、老後資金2000万円問題に端を発した年金不安、憲法改正、消費税増税の是非で与野党が対立した。
 寺田氏は不登校や介護などの実体験を踏まえ、「困難が自己責任の名の下に切り捨てられる社会では貯金があっても不安なまま。一つ一つに寄り添って課題の解決へ全力を注ぐ」と呼び掛けた。「県民に寄り添うだけでは変わらない」との批判に対し、「今の政治は寄り添うことすらせず、生活者に悩みや不安がないかのように物事が進むことに問題がある」と反論した。
 立憲民主、国民民主、社民、共産各党の共闘だが政党色を打ち消し、野党支持層の基礎票を固めつつ草の根で無党派層から支持を集めた。
 中泉氏は「人口減の局面でも豊かな社会をつくるために『政策と予算』が必要。その流れを止めるわけにはいかない」と訴えたが苦戦。連日のように閣僚や党幹部が応援に駆け付け、安倍首相と菅義偉官房長官も2度本県入りしたものの、票の上積みにつながらなかった。
 石岡氏は公示日の4日に立候補を届け出た後、本県を離れ、NHKの受信契約者だけが視聴できるスクランブル放送化を動画投稿サイト「ユーチューブ」で訴えた。選挙戦最終日に秋田市で街頭演説を行ったが、支持を広げられなかった。

6月のニュース

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新斎場整備へ基本計画 大館市 老朽化で「建て替え」方針 候補10カ所から適地選定

2019-06-30
供用開始から40年が経過した大館市斎場
 大館市は新斎場整備に向け、基本計画を策定する。現在の市斎場は供用開始から40年が経過し老朽化していることから、庁内の検討委員会が「建て替え」の基本方針を示した。現在地のほか、市有地、民有地10カ所程度の建設候補地を絞り込んだ上で、基本計画の策定業務を発注し、各地の周辺調査を行って、適地を選定する。市は「建設場所にもよるが、2023~24年度の新斎場完成を目指す」としている。
 市斎場は小柄沢墓園の中にあり、1979年4月に供用が開始された。鉄筋コンクリート銅板ぶき平屋建てで、火葬炉4基などを設けた火葬棟と、待合室3室などの待合棟からなる。
 施設の老朽化が著しく進んでいるとして、2018年度に市の部長級職員で組織する斎場整備庁内検討委員会(委員長=虻川正裕市民部長)を設置。整備に関する基本的な考え方を整理した「斎場整備基本構想」の策定を進めている。
 検討委は「建て替え」を基本方針とした上で、現在の斎場敷地一帯は土砂災害警戒区域に指定されているため、「現在地に限定せず、他の候補地も評価・検討し、適地を選定したい」と方向性を示した。施設はゆとりの空間の確保やバリアフリー設備、災害時の安全機能などの観点にも配慮して整備する方針。
 現在、検討委が建設候補地10カ所程度の絞り込み作業を進めている。今後、各候補地の法的規制条件や道路などの周辺施設、新斎場の規模や面積、事業費などを調査して最終的に適地を選び、建設に向けた新斎場整備基本計画を策定する。市は6月補正予算に基本計画策定業務委託費995万5000円を計上した。計画は20年3月末までに策定する。
 現在地周辺について市民課は、「土砂災害対策を講じれば建て替えが可能かどうか、対策にかかる費用なども調査する」と説明する。また、他の候補地については「市有地に限定せず、市民が便利に利用できるよう民有地もリストアップし、調査していきたい」と話した。「建設地によってスケジュールが変わってくるが、23、24年度の完成を目標に事業を進めたい」としている。

未来へ意識変えて 北秋田市で共同参画フォーラム 地域づくり考える

2019-06-30
地域の未来を考えた男女共同参画フォーラム(コムコム)
 「意識が変われば未来が変わる」をテーマとした男女共同参画フォーラム「未来の地域を語ろう2019」が29日、北秋田市民ふれあいプラザコムコムで開かれた。地域で活動する人たちの様子を聞きながら、未来に向けた地域づくりを考えた。
 県北女性の会(風の会、加賀谷七重会長)が主催し、毎年この時期に開催。男女共同参画の観点から、地域の未来を考えるきっかけとすることをねらいとしている。
 大館市の未来を創る会の麓幸子代表が「地域の今と未来へのステップアップ」と題して話題を提供。「現代は激動の時代であり、未来は予測不能。『どんな未来をつくりたいのか』を1人1人が考えることがとても大事」との考え方を紹介した。
 その上で「意思決定の場には女性がいることが重要。女性が入ることで、新しい価値が出てくる。みんなで考えて、共有していくことが大切になる」などと述べた。
 七日市公民館の佐藤和博館長、大館市で子どもの遊び場づくりを求める署名活動を行った三浦庸さん、コムコムに英語教室を開いた三浦美由紀さんが、それぞれの活動を紹介。佐藤館長は地域の高齢者の元気な様子など、三浦庸さんは子育て環境の課題など、三浦美由紀さんは地域活動に若い女性の参加が少ないことなどを挙げた。
 参加者たちを交えての意見交換も行われ、地域の未来への考えを深めた。

花岡事件 遺族ら参加してフォーラム 大館 国賠訴訟の現況報告

2019-06-30
強制連行や労働について語る遺族(大館労働福祉会館)
 「花岡事件」を語り継ぐための「中国人強制連行フォーラムin大館」が29日、大館労働福祉会館で開かれた。花岡鉱山や大阪の造船所で過酷な労働を強いられた中国人労働者らの国家賠償訴訟に携わる和田義之弁護士(44)=大阪市=が、大阪地裁での判決や控訴審への展望などを報告。遺族からの証言では「日本政府は侵略戦争で、無数の中国の幸せな家庭を離散、破滅させた」などと訴えた。
 NPO花岡平和記念会などで組織する「6・30実行委員会」(川田繁幸委員長)が主催。中国からの訪日団を含む約80人が参加した。
 訴訟は、元労働者や遺族が国に損害賠償と謝罪を求めたもの。2015年の第1次提訴から14回の弁論を経て、今年1月下旬の大阪地裁判決で請求が棄却された。
 花岡に連行された原告の本人尋問などを基に、中国人労働者の強制連行と、多くが命を落とした事実は認められた。和田弁護士は「戦後70年余りがたち、直接証拠が失われつつある」と説明。一方、国の責任については、「日中共同声明で裁判上の個人の賠償請求権は放棄された」とした07年の最高裁判決を踏襲して、認められなかった。
 7月20日に控訴審の初公判が予定されているという。和田弁護士は、客観的証拠の補充や強制連行の実態の特徴把握といった今後の展望を説明。「労働者本人だけでなく、遺族も被害に遭ったという視点も重要。国が国際人道法に反することをしたと主張していく」などと述べた。
 このほか来市した遺族5人を代表して2人が登壇。このうち父と叔父が連行されたという丁懐義(テイカイギ)さん(65)は「2人も、残された家族も、地獄のような日々を送った。日本政府の謝罪と賠償を求め続けるのが遺族の使命」と強調した。
 30日は午前10時20分から、花岡町の十瀬野公園墓地で市主催の慰霊式が行われる。午後1時30分からは信正寺で「花岡の地日中不再戦友好碑をまもる会」による慰霊祭が開かれる。

大館市の小滝電機製作所 物流効率改善へ 第3工場を増設 6億円投資 新たに29人雇用

2019-06-29
物流倉庫として利用している第3工場(小滝電機製作所)
 自動車部品製造の小滝電機製作所(大館市釈迦内、中村英明社長)は、主力の車載用LED(発光ダイオード)基板の受注増に備え、物流効率を改善するため第3工場を増設した。新たに29人を雇用、投資額は約6億円で、市工場等設置促進条例に基づく指定工場となった。2020年にLED基板の年間生産量2200万個を目指す。
 第3工場は鉄骨2階建て延べ2187平方㍍。従業員駐車場としていた本社南側の敷地に建設し、4月5日に操業を開始した。1階は物流倉庫、2階は製品の組み立てエリアとしたほか、実装ラインは第2工場に1本追加、第1工場の1本を更新し、計5本となった。これまで、完成品は既存の工場内で保管していたが、専用の倉庫を設けることで物流の効率化を図った。
 LED基板の年間生産量は18年で1980万個。設備増強により1日の生産量を7万2000個から8万個、20年には年間2200万個に拡大する。
 同社は2004年に家電製品から自動車産業へ業種転換し、ヘッドランプ(前照灯)、ストップランプ(制動灯)、ウインカーランプ(方向指示灯)などの受注量が急増した。生産用の自動機や検査装置は自社開発。転換前に導入していた独自の品質プログラム「PDE(プロセス・ディフェクト・エリミネーション)システム」を改良し、不良発生の未然防止に取り組んでいるなど、高品質のものづくりが評価されている。
 中村社長は「点の改善から線の改善へつなげることで、自動化をより深化させていきたい。生産の合理化が生命線。今後も内部の体制を強化したい」と話している。

映画・デイアンドナイト 「ふるさと甲子園」に参加 鹿角市 実行委 ロケ地の魅力発信

2019-06-29
本年度事業を最後に解散することを確認した総会(コモッセ)
 鹿角市などで撮影が行われ、今年、全国公開された映画「デイアンドナイト」を支援する市民らでつくる実行委員会(岩船勝広会長)は本年度、映画やドラマ等のロケ地となった地域が集うイベント「全国ふるさと甲子園」への参加などに取り組む。今夏発売予定の「デイアンドナイト」DVDの協賛企業への配布も予定。これらの事業が終了後、およそ2年間にわたる支援活動に区切りをつけ、実行委を解散する予定。
 「デイアンドナイト」は人気俳優の山田孝之さんが自身初のプロデューサーに専念した作品で、「人間の善悪とは」がテーマ。主演は俳優の阿部進之介さん、監督は藤井道人さん。
 ロケは2017年11月、鹿角市や三種町、秋田市で実施。地元オーディションで選ばれたキャストやエキストラ、ボランティアも参加した。
 鹿角市では同9月に実行委が発足。映画の成功やロケ地鹿角の魅力発信に向け、「ロケ支援」「炊き出し等支援」「プロモーション」の三つの作業部会で活動を展開してきた。
 17年度の活動の財源は市の補助金600万円(ロケ支援費分500万円、プロモーション費分100万円)と、事業所や市民有志の協賛金(寄付金)163万円など。
 18年度は市補助金500万円を主な財源として重点的にプロモーションを展開。ロケ地ガイドブックの作成、花輪ばやし祭典での映画PR支援、「デイアンドナイトカレー」の委託飲食店での提供、鹿角での先行上映会(1月19~25日)開催支援、ロケ地ツアーの企画・実施などに取り組んだ。
 実行委の本年度総会が26日夜、コモッセで開かれ、事業計画・収支予算を承認した。「全国ふるさと甲子園」は映画・ドラマ・アニメのロケ地や舞台となった地域が集結し、ロケ地の魅力発信とご当地グルメを提供するイベント。5回目の今年は8月24日に東京・秋葉原のアキバ・スクエアで開かれ、「デイアンドナイト」の鹿角市実行委も参加する。
 DVDは8月末に発売予定。協賛企業への配布を計画している。
 事業計画では「ロケ支援と映画のプロモーションという大きな活動が終了し、所期の目的を達成した」として、本年度事業を最後に解散することを確認。今後、今回のようなロケ地となる事案があった場合は行政が主導し、新たな実行委を組織することも申し合わせた。

5月のニュース

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一般会計 2億円余を追加補正 医療機関の支援など 鹿角市6月議会あす開会

2019-05-30
 鹿角市の6月定例議会は今月31日開会する。上程予定議案は、医師確保対策の医療機関開設資金支援事業費補助金や、中小企業者等を対象に創設する求人活動支援補助金などを盛り込んだ2019年度一般会計補正予算案、鹿角観光ふるさと館(道の駅かづの「あんとらあ」)大規模改修工事の請負契約締結案など15件。
 一般会計補正予算は歳入歳出にそれぞれ2億909万円を追加し、総額を178億6644万円とするもの。財源は事業に関連する国・県支出金、自治総合センターのコミュニティ助成事業助成金のほか、まちづくり基金、財政調整基金などを充当する。
 主な歳出は医療機関開設資金支援事業費補助金2000万円、求人活動支援補助金150万円、低所得者・子育て世帯向けプレミアム付き商品券事業委託料4738万円など。
 このうち医療機関開設資金支援事業費補助金は、15年度まで設けていた制度を復活、拡充するもの。市内への診療所の建設や医療機器の購入などに対して上限2000万円を補助する。補助率は3分の2。さらに市内在住の看護師等の雇用に対して年間20万円を5人分まで最大3年間支援する。
 求人活動支援補助金は、市内就職の促進や市内企業等の人材確保を図るため、新たに中小企業者等が就職情報ウエブサイトに求人情報を掲載するなどの求人活動を対象にした補助制度を創設するもの。補助率は2分の1。
 プレミアム付き商品券は、10月の消費税率引き上げに伴う政府の増税対策として発行する。住民税非課税者と3歳未満の子どもがいる世帯の世帯主が対象。市内の対象者は8000人の見込み。1人当たり上限2万5000円分が2万円で販売される予定。
 あんとらあ改修は19、20年度の2カ年で実施し、総事業費は11億2000万円の見込み。建築主体工事は田中建設(田中教雄社長)と3億9991万円、機械設備工事はイトウ建材店(池田拓世社長)と3億1306万円、電気設備工事はタカヤ電工舎(吉田重信社長)と2億2314万円でそれぞれ契約する。金額は税込み。工期はいずれも21年3月17日まで。
 このほか、任期満了に伴う教育長の任命案、教育委員会委員の任命案、森林環境譲与税基金条例の制定案などを上程する予定。

一般会計20億追加 当初予算に「肉付け」 大館駅舎改築へ調査費 大館市6月議会、4日に招集

2019-05-29
 大館市は28日、6月定例議会を4日に招集すると告示した。市長選に伴い「骨格型」で編成した当初予算に肉付けする補正予算案は、一般会計で20億500万円を追加。JR大館駅舎改築に向けた調査費やプレミアム付き商品券交付事業費、新斎場整備基本計画策定費、関係人口創出拡大事業費などを計上した。
 提出するのは一般・特別各会計の補正予算案や公園条例の一部改正案、森林環境譲与税基金に関する条例案、財産取得など報告10件と議案24件。
 一般会計補正後の総額は344億1190万8000円で、前年同期に比べ7億2123万円(2・1%)増となる。特別会計と企業会計を含む全会計の合算は補正後で739億304万9000円。一般会計の投資的経費は40億7406万5000円、構成比で11・8%となり、前年同期比3870万3000円(1%)増加した。
 主な歳出のうち、新規事業はJR大館駅周辺整備事業費2981万円、プレミアム付き商品券交付事業費1億1846万円、地域密着型サービス施設整備事業費補助金7250万円、特別養護老人ホーム空間整備事業費補助金1億2917万円、子どもの学習・生活支援事業費182万円、新斎場整備基本計画策定費995万円、養育支援訪問事業費195万円、産前・産後サポート事業費169万円、関係人口創出拡大事業費337万円、移住・定住・交流推進支援事業費補助金180万円、都市公園安全安心対策事業費2347万円、市営住宅ストック総合改善事業費2億2713万円、消防団機動分団化事業費2443万円、重要文化財保存整備事業費補助金336万円。
 商品券交付事業は、消費税率引き上げに伴う国の経済対策と住民負担軽減措置。関係人口創出は総務省のモデル事業に採択され、女子栄養大(埼玉県)と連携して歴史や食などの魅力を都市部にPRする。
 継続事業は道路補修工事費追加2億6424万円、多面的機能支払い交付金事業費2億726万円、小中学校工事費追加6054万円、大館城跡発掘調査費追加1813万円など。都市計画事業特別会計は御成町南地区土地区画整理事業費に3億6609万円を追加した。

「稼げる観光」実践へ かづの観光物産公社 2期連続で黒字決算

2019-05-29
18年度決算などを承認した株主総会(鹿角パークホテル)
 鹿角市の第三セクターで道の駅かづのを管理運営する、かづの観光物産公社は27日、鹿角パークホテルで株主総会を開き、当期利益50万円を計上した2018年度(第25期)の決算などを承認した。減収減益だったものの、13年の社名変更以降初めて黒字となった17年度に続いての黒字決算。19年度は販売力、組織力、営業力の強化や「稼げる観光」の実践などを掲げ、増収増益を目指す。任期満了に伴う役員改選で、岩船勝広代表取締役を再任した。
 18年度の純売上高は3億2045万円。仕入れ高等を差し引いた売上総利益は1億2738万円だった。販売費および一般管理費1億3397万円、営業外収益・費用などを換算した当期利益は50万円だった。2期連続の黒字となったが、17年度の当期利益101万円は下回った。
 18年度は6~9月の災害の影響による団体客の大幅減や花輪ばやし桟敷席の売り上げ減により大幅な減収減益が予想されたが、10月の紅葉シーズンや冬期間のインバウンド、湯治団体の利用客が増えたほか、年間を通して個人客の売り上げが増加したことで持ち直した。
 19年度の目標は売上高3億3830万円、経常利益200万円。岩船代表取締役は「道の駅の大規模改修や消費税増税、軽減税率導入など、変革の年になる。会社一丸となって取り組んでいきたい」と述べた。
 花輪ばやしなど世界級遺産をセットにした市委託事業「かづのプレミアムツアー」による効果で集客増を図るほか、秋の秋田25市町村対抗駅伝、冬の全日本学生スキー選手権大会といった地元開催イベントに対応するとともに、定期的にイベントを開催し、誘客拡大につなげる方針。
 日本版DMO法人として地域内観光業の戦略構築につなげていくとともに、地域観光のプラットホームとして業界に対する波及効果の創出という使命を果たすため注力する。3年目を迎えた国立公園満喫プロジェクトの取り組みにも積極的に参画する。

来春高卒者 県内就職希望が増加 ハローワーク大館 高校の担当と情報交換

2019-05-29
高校や行政の担当者らが情報交換した会議(ハローワーク大館)
 来春高校を卒業する生徒を対象にした企業からの求人受け付けが6月に始まるのを前に、ハローワーク大館で28日、「高校職業指導連絡会議」が開かれ、管内高校や関係機関の担当者が情報交換した。卒業予定者の求職動向では、学校、ハローワークの紹介による就職希望者数が前年度から微増し、特に県内就職希望者が増加。「売り手市場だった前年度並みの求人提出が期待される」としている。
 本年度1回目の会議。高校の進路指導担当者や行政機関などから約20人が参加した。
 鷹巣を含む管内は前年度まで6年連続で高卒者の就職内定率100%を達成。今年3月の卒業者は257人が就職し、169人が県内、管内には151人が就職した。県内就職率は65・8%で、県全体の67・4%より低かった。生徒に対する管内求人は613人で高水準となり、「提出が早期化したことで生徒が検討でき、県内就職につながった」と説明があった。
 藤田幸紀所長は「6月1日から求人の受け付けが始まるが、空前の売り手市場だった前年度並みの求人が期待される」とし、「卒業生への早期離職防止支援も必要」と述べた。
 大館、鷹巣管内の本年度卒業予定者は871人。5月15日現在、就職希望者は260人(前年度253人)で、県内希望は179人。前年度(170人)に比べ、5・3%増加した。特に女子の県内希望者が増加している。管内826社に実施した採用意向調査では、これまでに回答があった247社のうち、「採用予定あり」は95社で、求人見込みは294人。
 高校の担当者からは「各機関から企業説明会などの紹介があり、情報をまとめてほしい。連携しながら取り組んでほしい」との要望が出された。
 6月1日は土曜のため、3日から求人受け付けが始まる。求人の公開は7月1日から、選考開始は9月16日。企業と高校進路指導担当者との情報交換会は7月23日にホテルクラウンパレス秋北で予定している。

支え合い推進会議 活動本格化、周知に力 大館市 地域課題に除雪、居場所など

2019-05-28
各地区の現状が報告された会議(大館市上川沿公民館)
 高齢者らが住み慣れた地域で暮らし続けるための仕組みをつくる「大館市支え合い推進会議(第1層協議体)」の本年度初会合が27日、上川沿公民館で開かれた。昨年は町内会や福祉関係者などで組織化を図り、目指す大館市像となる「みんなでつくろう みんながつながり支え合う大館」のスローガンを決めた。今後地域の生活課題を収集し、解決策を探る活動を本格化させるが、まずは説明会など取り組みの周知に力を入れることを確認した。
 国が介護保険制度の中で進める生活支援体制整備事業の一環。市では主に中学校区の7生活圏域(第2層)と、市全域(第1層)に生活支援コーディネーター(SC)を配置。地域の生活支援のニーズを吸い上げ、解決を図る協議体の設置が進んでいる。第1層協議体は、市社会福祉協議会が中心となり、町内会長や民生委員、福祉員、消防団、高齢者団体、行政関係者らで昨年11月に立ち上げた。2018年度は活動目標となるスローガンを決め、先進地視察を行った。
 この日は委員の第2層SCが各地区の状況を報告。比内地区の協議体は高齢者へのアンケートや聞き取りを行い、「一番多かった生活課題は除雪。移動と答えた人は意外と少なく、今は隣近所で乗り合わせるなど支え合いが根付いているが、5年後、10年後の課題になる」と指摘した。十二所地区は「サロンの取り組みは地域間で差があり、若い世代や男性が参加しにくいなど課題を抱えている。気軽に集える場の充実に意識的に取り組んでいく」と述べた。
 市全体の取り組みとして、「市民への支え合い活動の周知が必要」との意見で一致。各委員の会合などで説明会を開いていくことを確認した。第1層SCの戸澤真澄さんは「第2層の生活課題が第1層に上がってくるまでにはまだ時間がかかる。市民への意識付けなどできることから取り組みたい」と話した。
 2カ月に1度会合を開き、市の課題や支え合いの仕組みづくりへ意見交換する。

4月のニュース

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保全・活用へ耐震化へ 大館市の桜櫓館 「意匠残し性能確保」

2019-04-29
耐震調査などが行われる桜櫓館(大館市字中城)
 大館市は、昨年9月に取得した国登録有形文化財・桜櫓館(同市字中城)の保全と活用に向け、耐震化に着手する。市街地では数少ない昭和初期の本格木造建築物。精密診断や補強案の検討を経て年度内に実施設計をまとめ、2020年度に改修工事を進める方針だ。まちづくり課は「できるだけ意匠を残したまま倒壊しない耐震性能を確保したい」としている。
 桜櫓館は、大館町長を務めた桜場文蔵氏が1933年に建てた木造2階建ての和風住宅(延べ床面積310・28平方㍍)。ケヤキの大梁(おおばり)と長尺・幅広の床板、秋田杉の長押(なげし)も継ぎ足すことなく長尺が使われた。各部屋の書院、部屋の障子や階段の手すりにも高度な技術が施されている。2階の屋根に突き出るように四方にガラス窓を配した展望台を造り、町長時代に街を一望しながら政策を練ったとされる。99年7月に登録文化財となった。
 2017年3月に国の認定を受けた市歴史的風致維持向上計画の重点区域内にあり、桜場氏が秋田犬保存会長だったことや、隣接の桂城公園で本部展覧会が開かれていたことから、秋田犬を守り育てる風致としても貴重だとして「歴史的風致形成建造物」に指定。民間所有者から土地・建物を購入した。
 まちづくり課によると、窓や戸などの開口部が多く、耐力壁が少ないという。梁や柱の接合部は変形能力が大きいことから、地震の揺れを吸収してきたとみる。精密診断ではこうした性能を踏まえて解析し、複数の補強案を検討する。耐震調査業務は5月中旬にも入札を行い、実施設計は9月に発注する方針。担当者は「文化財の価値を把握した上で補強計画を立てる必要がある。建築様式や意匠をできるだけ損なわないよう配慮する」としている。
 館内の見学は無料。1階和室(59平方㍍)は1時間当たり210円で貸し出している。20年4月から改修工事までの期間は見学に限定し、工事終了後に貸し出しを再開する予定。

「伊勢堂岱」をアピール 北秋田 Jrガイドが活動開始 観光客に魅力解説

2019-04-29
来場客に遺跡の魅力を伝えるジュニアガイドボランティアの2人(伊勢堂岱縄文館)
 北秋田市脇神の伊勢堂岱遺跡で、大型連休に合わせたジュニアボランティアガイド活動が始まった。小学生ガイドらが、同遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界遺産に登録されることを願い、観光客らに遺跡の魅力を解説した。5月6日まで。
 ジュニアガイドは2015年度に始まり、ガイダンス施設伊勢堂岱縄文館と遺跡の案内役を務める。5年目の今季は北秋田、大館両市の小中高生40人余りが大型連休と夏休み中の8月に活動する。
 初日は午前10時から午後4時まで、延べ9人がガイドした。あいにくの雨にも関わらず、午前10時のオープンと同時に観光客らが訪れた。四つの環状列石が1カ所に集まっている遺跡は全国でも「ここだけ」と解説を聞き「ほー、すごいな」と驚いていた。
 「北海道・北東北の縄文遺跡群」は昨年7月、世界遺産登録国内推薦候補に選ばれ、早期登録の悲願にまた一歩近づいた。縄文館の中嶋俊彦館長は「今年はさらに来場者が増えると期待している。ぜひ子どもたちのすばらしいガイドを体感していただきたい」とコメントした。
 活動2年目の木村海斗さん(10)=鷹巣東小5年=は「土器や土偶を説明するところが昨年より上手にできた」と自信を深めていた。
 三重県から帰省した70歳代の夫婦は「なぜ世界遺産登録を目指しているのかと不思議に思っていたが、ガイドの説明を聞いて非常に価値がある遺跡だと分かった。遺跡近くにサケが遡上(そじょう)する川があることも珍しいですね」と満足げに話した。

行楽客でにぎわう 道の駅おおゆオープン1周年 18年度は9・5万人利用

2019-04-29
家族連れの人気を集めた温泉じゃぶじゃぶ池(湯の駅おおゆ)
 10連休2日目の28日は青空が広がる行楽日和となり、オープンから1周年を迎えた鹿角市十和田大湯の道の駅「湯の駅おおゆ」は県内外からの観光客でにぎわった。
 湯の駅は観光客と市民の交流、地域のにぎわい創出、観光業と農商工業の活性化を図る拠点として市が整備した。
 指定管理者はノリット・ジャポン(本社秋田市、菅原久典社長)。同社などが中心となって設立した株式会社「恋する鹿角カンパニー」が現地で事業を展開している。
 設計者は東京五輪・パラリンピックのメイン会場・新国立競技場の設計を手掛けた建築家・隈研吾さん。県産材を使った円筒形の構造体などを取り入れた特徴的なデザインで、ショップやカフェ、源泉掛け流しの足湯などがある。
 市によると、今年3月末まで約11カ月間の利用者数は目標の10万人に対して9万4712人。売上は目標の1億円を超えた。産業活力課の花海義人課長は「オープン前の準備期間が短かった割にはまずまずの実績」と捉えている。
 淺利裕子駅長は「この1年で思っていたより土台が早めに整った。引き続き、面白いこと、楽しいことを企画してお客さまに喜んでもらえる道の駅にしていきたい。売り上げを伸ばし、利益を出すことも大きな目標」と抱負を語った。
 連休中は大型エアテント内に縄文体験コーナーを設置。館内では縄文土器の展示やパネル展(29日を除く)を行い、世界遺産登録を目指す地元の大湯環状列石を紹介している。
 恋する鹿角カンパニーが商品化した「かづの牛だしスゥプ」を27日に発売。記念企画として牛だししゃぶしゃぶセット(1000円、1日20食限定)を市日スペースで味わえる(29日、5月4日を除く)。
 有志によるフリーマーケットなどのほか、道の駅かづのと連携したスタンプラリーも実施。29日は鹿角紫根染・茜染研究会による伝統の茜染体験と販売会を予定している。

10連休スタート くまくま園(北秋田)営業開始 雨の中でも人出 屋内施設にぎわう

2019-04-28
ツキノワグマに餌を与える来場者たち(くまくま園)
 史上最長の10連休となるゴールデンウイークが始まった27日、北鹿地方の観光施設なども多くの人でにぎわいをみせた。この日から今季の営業を開始した北秋田市阿仁打当の阿仁熊牧場「くまくま園」では、肌寒く雨も降りしきるあいにくの天候となったものの地元の保育園児や観光客が来場。ツキノワグマに餌を与えたり、今年生まれた子グマの様子を眺めたりするなど、思い思いの休日を楽しんでいた。大館市にプレオープンしたばかりの「秋田犬の里」などもにぎわった。
 阿仁熊牧場は、旧阿仁町時代の1989年にオープン。2014年7月には、ヒグマ舎を備えてリニューアルオープンした。現在はヒグマ17頭、ツキノワグマ48頭の計65頭を飼育している。
 開園に先立つセレモニーで津谷永光市長は「命を大切にするくまくま園として運営している。現在は秋田市の大森山動物園と連携してアミューズメントの面にも力を入れている。たくさんの人に訪れてもらいたい」とあいさつ。大阿仁保育園の園児12人が「たくさん食べて遊んで、みんなを楽しませて」などとクマたちへ応援のメッセージを送ったあと、関係者がテープカットを行い、今季の営業開始を祝った。
 屋外のツキノワグマ舎では、立ち上がったり木に登ったりする姿に歓声を上げながら、寒さも忘れて餌を与える姿が見られた。ヒグマ舎では運動場を悠然と歩く大きな姿に、多くの人が息をのんだ。
 同園では例年「子グマとのふれあい」を行ってきたが、今年生まれたのは1頭のため、負担を考慮して「お披露目会」に変更した。子グマの名前は一般から公募することにし、5月31日まで園内の応募箱で受け付ける。
 ゴールデンウイーク期間中は、ヒグマ舎の運動場の探検や「ぬり絵コーナー」、移動動物園(5月2、3日)などのイベントを用意。くまくま園近くの打当温泉マタギの湯では「バルーンキャラバン隊」によるイベント(28、29日、5月3~5日)も行われる。
 問い合わせはくまくま園(☎0186・84・2626)。

格差是正し平和守る 北鹿各地でメーデー 大館は集会に340人

2019-04-28
参加者約340人がガンバローを三唱した大館集会(大館労働福祉会館)
 5月1日のメーデーを前に27日、北鹿各地で連合系の集会が行われた。それぞれメーデー宣言やスローガンを採択。格差是正や安心して働ける社会づくりを目指して声を高らかに上げた。
 このうち大館市内では、連合秋田大館地域協議会を中心とする実行委員会(山内一滋委員長)が主催。24労組と2団体の約340人が参加した。第90回の節目を迎えたが、あいにくの雨天のため集会会場を大館労働福祉会館内に変更。以後のパレードも取りやめた。
 山内委員長はあいさつで今年の春闘の状況を紹介。「労働条件や不合理な男女格差などは依然として存在。4月から順次施行の働き方改革関連法はあくまで最低限のルール。本物の働き方を実現させましょう」と団結を求めた。
 スローガンには「格差をなくし、平和を守る!笑顔あふれる未来をつくろう すべての仲間の連帯で!」を掲げた。「これまでの底上げ・底支え・格差是正の流れを継続しながら将来不安の払拭(ふっしょく)につなげよう。働くことを軸とする安心社会の実現を目指して取り組む」などとしたメーデー宣言を拍手で採択した。最後に参加者全員で「ガンバロー」を三唱した。
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