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2022年5月

結婚支援センター 登録助成150人超に 大館市 婚姻1年後に商品券 事業利用呼び掛け

2022-05-19
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 大館市は、本年度も市民の出会いや結婚を支援する。4事業のうち、あきた結婚支援センター登録助成では2014年度から累計で150人を超え、婚姻して1年経過した夫婦に地域限定商品券を贈呈。経済的理由で踏み出せない若年者の希望をかなえられるよう後押しし、人口減少の抑制を図るとともに定住を促す。
 支援センターは11年に県や市町村などが共同で設立。人工知能(AI)を搭載したマッチングシステムを導入し、オンライン婚活イベントなどを開催している。同市字中町の旧正札竹村ビル2階に北センターがある。
 14年7月に設置した市人口減少問題対策プロジェクトチームが登録助成を事業化し、当初は35歳未満の入会登録料1万円を全額負担。20年度から40歳未満に引き上げた。初年度は8人、15年度19人、16年度18人、17年度22人、18年度26人、19年度13人、20年度28人、21年度18人。8年間で計152人となった。
 15年度に創設した「ブライダル資金利子補給助成事業」は、市の提携金融機関から融資を受けた際、利子を補給(2・5%以内)する。最長7年。登録助成と同様、年齢要件を当初の35歳未満から40歳未満に緩和した。19年度は助成対象34人のうち新規8人、20年度は31人のうち1人、21年度は29人で新規ゼロだった。新型コロナウイルスの影響で披露宴や新婚旅行などを控えたとみられる。
 支援センターに登録して結婚した際、10万円相当の地域限定商品券を贈る「若年者婚姻支援事業」も年度にスタートし、20年度に初めて1人に交付。21年度実績は2人だった。婚姻時の年齢が夫婦共に20歳以上35歳未満で、1年後も市内に住所があることを要件としている。
 16年度から取り組んでいる「結婚新生活スタートアップ支援事業」は、夫婦(共に39歳以下)の合算所得が400万円未満の新婚世帯に対し、新居の取得費用や賃貸費用、引っ越し費用に対して上限30万円を助成する。20年度まで「34歳以下、世帯所得340万円未満」だった。19年度の補助対象は1人、20年度7人、21年度13人と増加傾向にある。
 企画調整課の担当者は「徐々に結婚式や新婚旅行の動きが出ており、需要は回復してくるのではないか。要件を満たしていたら、ぜひ事業を利用してほしい」と呼び掛けている。
 申し込み、問い合わせは総合戦略推進室(☎0186・43・7027)。

北秋田 年度内に基本構想 県縄文遺跡群連絡会議 保存活用へ方向性示す

2022-05-19
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県内2遺跡の保存活用基本構想の策定に向けて協議した連絡会議(合川公民館)
 世界文化遺産に登録された県内2遺跡の保存・活用を円滑に進めることを目的とした県縄文遺跡群保存活用連絡会議(北秋田会議)が18日、北秋田市合川公民館で開かれた。県や市、伊勢堂岱遺跡の関係者ら約30人が出席。本年度中の策定を目指す「県縄文遺跡群保存活用基本構想」や各関係団体の事業などを確認した。
 本年度1回目の会合。世界遺産登録を受けて本年度から「北海道・北東北の縄文遺跡群」の活用推進体制が変更となり、遺跡群全体の保存活用を推進する縄文遺跡群世界遺産協議会の県部会にあたる会議となった。
 会議では、世界文化遺産の構成資産となった伊勢堂岱遺跡(北秋田市)と大湯環状列石(鹿角市)を一体的に活用する方向性を示す「県縄文遺跡群保存活用基本構想」の年度内の策定を目指している。協議では事務局の県生涯学習課文化財保護室が構想案と策定までのスケジュールを示した。
 構想案によると、策定は世界遺産登録を地域活性化や交流人口拡大につなげるため、行政や住民、民間団体の遺跡に関する保存や活用の方向性を定めることが狙い。北秋田市や鹿角市が策定した遺跡の保存や管理、活用計画との整合性を図ることを基本的な考えとしている。昨年度に地元住民を対象に実施したアンケート結果から、遺跡周辺の環境整備に関する課題を抽出し、構想に盛り込む。
 今後は書面協議で各項目の調整や変更などを行い、来年1月に第2回会合を開く予定。3月に基本構想を策定する見通しとなっている。
 このほか、各団体が本年度の事業予定を説明した。北秋田市ではデジタル技術を導入した冬期間の来場者対策や、地域おこし協力隊による遺跡での体験プログラム作成などを予定。市観光物産協会では伊勢堂岱遺跡で8月に軽食や物販の提供を検討している。県文化財保護室では、世界遺産魅力発見イベントとして両遺跡の上空から環状列石を観察する気球搭乗体験などを計画している。

大館市山田 開園初日から続々来場 入場有料化 自立運営を目指す 十ノ瀬藤の里

2022-05-19
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開園初日に藤の花を楽しむ夫婦(大館市山田字茂屋)
 大館市山田字茂屋の「十ノ瀬藤の郷」が18日に開園し、午前中から多くの家族連れなどでにぎわった。本年度から民間で自立した運営を目指し、初めて入場を有料とし、駐車場を完全予約制とした。現在は三~四分咲きほどで、開園を待っていたかのように開花したという。31日までの期間中、さまざまな表情を見せてくれる。
 藤の郷は、ホップ栽培の支柱を活用した「一本仕立て」が特徴で、約20㌃に約80本が並ぶ。同地域で農業などを営む津島嘉弘さん(59)が2017年に他界した父・弘さんから引き継いで管理し、18年からは同市でデザイン業などを行ういしころ合同会社(石山拓真代表)が運営支援を行っている。写真共有アプリ・インスタグラムなどで話題を呼び、21年には約1万人が訪れた。
 今年は初めて入園を有料(1人1000円・中学生以下無料※要証明)とすることで民間で自立した運営を目指したほか、駐車場を完全予約制とすることで無断駐車や混雑をつくらない仕組みを強化した。入園券には、写真集(A5サイズ・フルカラー・30㌻)が付いており、支払いは現地で現金のみ。
 初日のこの日は、午前から市内外の家族連れやアマチュアカメラマンなどが続々と足を運び、薄紫やピンク、白など鮮やかな藤の花を楽しむ姿が見られた。初めて訪れたという藤原真広さん(73)と妻・律子さん(71)=秋田市=は、「数年前から来たいと思っていて念願がかなった。観光を兼ねて大湯に前泊し、美しくかわいらしい藤が見られてうれしい。入園料以上の価値があると思う」と話した。
 駐車場の予約状況(18日午後2時時点)は、21~22日の午前10時~午後1時がほぼ満車となっている。徒歩やバイク、路線バスで来園する際は予約不要となる。石山代表は「期間中の前半はつるの上の方、後半は下の方まで花が咲き、どの時期に来ても楽しむことができるのも藤の魅力。地元の方の協力で成り立っている藤の郷だからこそ、ルールを守って来園してほしい」と呼びかけている。
 藤の郷の場所は、国道7号から山瀬ダム方面に向かう県道沿いで、田の沢集落の北側約800㍍付近。開園時間は午前9時から午後4時30分。駐車場予約は、専用ダイヤル080・5289・4434(受付時間午後1時から同4時)か特設サイト(https://tonose-fujinosato.com/about-yoyaku/)から。

大館市障害者自立支援協 マップで外出機会創出 共生社会実現へ サポーター養成4年目に

2022-05-18
活動方針を決めた全体会(大館市総合福祉センター)
 大館市障害者自立・差別解消支援協議会(庄司馨委員長)は17日、市総合福祉センターで全体会を開き、本年度の活動方針を決めた。障害のある人への理解が進むよう「サポーター養成講座」や雇用促進セミナーの開催、高校生が協力しているバリアフリーマップ作りに取り組む。うちわ型のマップに仕上げ、外出機会の創出を図る。市に要望した「障害者雇用の送迎に関する支援」については、企業のニーズ調査を経て助成を検討するとの回答が報告された。
 福祉施設や病院、保健所、支援学校、ハローワーク、商工会議所などの代表ら17人で構成。障害児療育部会、障害者就労部会、相談支援体制整備部会のほか、個別的な課題に随時対応するケース等検討部会に分かれて活動している。
 サポーター養成講座は2019年度から開催。21年度は56人が参加し、庄司委員長による事業説明や心療内科医の講話、当事者のパネル討論を通じて見識を深めた。より広く知ってもらう取り組みの充実が課題として、福祉サービス事業所見学や当事者とのクリーンアップ活動などの提案があり、内容や開催方法を検討する。
 セミナーは企業側に障害への理解を深めてもらい、当事者の就労を目指す。比内支援学校の見学会も検討する。21年度は秋田障害者職業センターの講話や意見交換を計画したが、新型コロナウイルスの影響で中止。参加を申し込んだ17事業所にパンフレットを送り、支援制度を周知した。
 バリアフリーマップは障害がある人の視点で、施設の段差や点字ブロックの有無、店舗情報などを紹介する。市中心部の半径約500㍍を6エリアに分け、大館国際情報学院高や大館桂桜高、比内支援学校高等部の生徒たちが描いたマップをうちわに印刷。1800枚を作製して6月以降の配布を予定している。
 一般就労の希望者に関する送迎支援は昨年4月に要望。市は本年度予算にニーズ調査費を計上しており、結果を分析した上で効果的な助成方法を検討していく予定だ。
 庄司委員長は「共生社会を目指す上で、障害のある人がもっと表に出てこなければならない。本年度も積極的に活動していきたい」と話した。

「日本で最も美しい村」連合 小坂町の魅力を全国に 6月に定期総会 地元運営委が発足

2022-05-18
定期総会の成功に向け準備することを確認した運営委員会(役場)
 NPO法人「日本で最も美しい村」連合(会長・吉本秀樹京都府伊根町長)の全国総会が6月、小坂町で開かれる。本県が会場となるのは初めてで、地元の受け入れ態勢を整える運営委員会が17日発足し、十和田湖をはじめ同町を全国にPRする絶好の機会として、成功へ向け準備をすることを確認した。期間中は約250人の来場が見込まれている。
 総会の日程は6月29日から7月1日までの3日間。関連行事は29日の理事会、ブロック会議、懇談・交流会で始まり、30日には定期総会が明治の芝居小屋・康楽館で開かれる。7月1日は現地視察が予定されている。
 連合は、農山漁村の景観、文化を守りながら、美しい村としての自立を目指す運動を始めるため、2005年に設立。昨年7月時点で全国の26町、26村、9地域の計61が加盟している。本県では小坂町と東鳴瀬村の2町村が加入している。
 定期総会は毎年、全国のブロックごとに会場を持ち回りで開かれており、2022年度は東北ブロックが当番となった。小坂町は、早い段階から連合に加入しており、これまでの活動実績などから会場に決まった。
 運営委員会は、総会を契機に町を広くアピールするとともに、地元の受け入れ態勢を整えるため設置された。委員は町、小坂まちづくり株式会社、観光案内人協議会、十和田湖西湖畔整備誘客促進協議会、県資源技術開発機構、十和田湖西湖岸地域開発合同会社、町教委の代表者。委員長に細越満町長、副委員長にまちづくり株式会社の森浩美社長を選出した。
 総会期間中、参加者は十和田湖大川岱、休平の6宿泊施設に宿泊。初日の懇親・交流会は施設ごとに開く。2日目は定期総会のほか康楽館で学習会を開き、町の紹介、芝居小屋体験、十和田湖に移動し、遊覧船貸し切り運行が予定されている。3日目は町内視察が五つのコースで行われる。小坂七滝ワイナリー、康楽館、あきたエコタウンセンターなどを訪れる。昼食会場のセパームでは観光・物産展が計画されている。

2022年4月

任期満了まで1年 3選へ既定路線か 福原大館市長 コロナ禍も攻めの姿勢

2022-04-30
 大館市の福原淳嗣市長(54)は2期目の任期満了まで、30日で残り1年となる。「内に優しく、外に強いまちづくり」を掲げ、子育てや暮らしの支援に注力する一方、広域連携で地域の活力維持を図ってきた。次期市長選へ態度を表明していないが、立候補は既定路線とみられる。前回選に出馬した新人も再挑戦を模索しており、水面下の動きが慌ただしくなりそうだ。
 福原市政2期目は2019年5月にスタートし、キッズデザイン(子ども・育児視点)やバリアフリーのまちづくりに着手。子育て家庭への経済的支援拡充や遊び場整備、障害の有無に関わらず移動しやすい社会の実現へ自動運転体験会を開催するなどした。
 20年は新型コロナウイルスの影響で交流人口拡大に冷や水を浴びせられたものの、収束後を見据えた観光の在り方を模索。東京・渋谷区から鉄道車両「青ガエル」を譲り受け、市観光交流施設・秋田犬の里に移設した。東京パラリンピックに向けタイとのつながりを深め、国から「先導的共生社会ホストタウン」の認定を受けた。
 市制施行70周年の節目だった21年は、ニプロハチ公ドームの活用でコロナワクチン大規模接種を進め、市内外から高い評価を受けた。官民連携でスポーツ振興に取り組む「スポーツコミッション」を設立。大館駅隣接地へ輸出入貨物の通関手続き施設を誘致しようと、インランドデポ(内陸型保税蔵置場)推進協議会も立ち上げた。
 県内初の取り組みが目立ち、コロナ禍でも攻めの姿勢を貫いた。大館の存在感を高め、市長は「人とモノの流れが集まろうとしている」と強調する。一方、人口減少に歯止めがかからず、各業界で人手不足が深刻な状況となっており、若者定住や生産性向上などが課題となっている。
 市長は就任当初から「長くても3期」と繰り返し発言しており、道半ばの政策も数多いことから、次期選挙への立候補は有力視されている。前回選で涙をのんだ新人は、取材に対し「多くの人の気持ちを確認しながら熟慮し、さまざまな機会を見据えて活動したい」と述べるにとどめた。

大館路 春風とともに駆ける 山田記念ロード 3年ぶりに通常開催 ドーム発着、新コース

2022-04-30
軽快な走りを見せる中学生たち(ニプロハチ公ドーム前)
 新型コロナウイルスの影響で3年ぶりに通常開催した大館の春の風物詩「山田記念ロードレース大会」は、県内外のランナー1035人がエントリーし、902人が完走した。今年から発着点が長根山陸上競技場からニプロハチ公ドームに変わり、参加したランナーからは「新鮮な気持ちで走ることができた」などの声が上がった。
 レース前の開始式で、大会会長の福原淳嗣大館市長は「山田記念がリニューアルして戻ってきました。このコロナ禍でスポーツこそが私たちを未来へと導く玄関口だと感じている」とあいさつ。ゲストランナーでオリンピック出場経験もある瀬古利彦・日本陸連副会長は「山田敬蔵さんは生涯で38万㌔以上も走ったと聞いている。皆さんも80歳を超えても元気でいられるように、走ることを通して健康でいてほしい」と参加者たちにエールを送った。
 午前8時45分号砲の男女5㌔を皮切りに、ハーフ、10㌔、1・5㌔、3㌔の順で次々と走者がスタート。沿道の市民から「がんばれ」「もう少しだ」など温かい声援を受け、ランナーたちは記録更新や完走を目指して力走した。
 ハーフでは大場直樹さん(秋田県庁・大館鳳鳴高出)が40歳未満男子で優勝し、30歳未満での記録も含めて通算8連覇を遂げた。40歳代男子で尾崎紀幸さん(鹿角市)、女子は鈴木絵里さん(能代山本陸協・花輪高出)が共に4連覇。
 大会は1953年度のボストンマラソンを当時の世界記録で制した故・山田敬蔵さん=大館市出身=の偉業をたたえ、国際的なランナーの輩出を願って毎年4月に開催されている。新型コロナの影響で過去2年の大会は中止や規模の縮小を余儀なくされていた。

子グマ「かわいい!」 北秋田市 阿仁打当 くまくま園オープン

2022-04-30
生まれたばかりの子グマと触れ合う来場者(くまくま園)
 北秋田市阿仁打当の熊牧場「くまくま園」(小松武志園長)で29日、今季の営業が始まった。生まれたばかりのツキノワグマと触れ合えるコーナーが人気を集め、開園から間もなく親子連れなどでにぎわった。
 同園は2014年にヒグマ舎を備えてリニューアルオープン。4月1日現在、ツキノワグマ44頭、ヒグマ15頭の計59頭が飼育されている。園内には1~3歳の子グマ、雄、雌、ヒグマのコーナーがある。ヒグマ舎が現在修繕中のため、ヒグマは見ることはできない。
 この日は大型連休初日と重なり、開園から続々と来場者の姿があり、午前中は約130人が訪れた。中でも人気を博したのが、今年1月に生まれたツキノワグマの子グマ2頭と触れ合えるコーナー。間近で見て触れるだけに、子どもたちも夢中になって「かわいい」「すごい、立った」などと歓声を上げた。頭や体をなでたり愛らしい姿をカメラに収めたりしている来場者の姿も見られた。
 家族と友人5人で訪れたという同市綴子の佐藤恭平さん(30)は「コロナの影響で外出する機会が少なかったので、子どもの楽しそうな姿を見ることができてよかった」と笑顔。長女の希音(みお)さん(6)は「子グマは小さくてかわいかった。なでてみたら毛がふさふさで気持ちよかった」と話した。
 今季は11月3日まで営業予定。開園は午前9時から午後4時(最終入園午後3時30分)まで。園は子グマ2頭の名前を募集中で、5月31日までヒグマ舎2階の応募箱またはホームページから応募できる。名前の公表は7月。

大館能代空港 東京便3往復化始まる 帰省や観光客ら到着 利用促進へキャンペーン

2022-04-29
到着客を着ぐるみが出迎え、グッズを配布した(大館能代空港)
 大館能代空港(北秋田市)の東京羽田線の1日3往復運航が28日、始まった。国交省の「羽田発着枠政策コンテスト」で3往復目の配分を受けたもので、午後2時台に発着する2便が増便された。初日は到着した帰省客や観光客に同空港利用促進協議会がPRグッズを配布し、周辺自治体の着ぐるみが出迎えた。大型連休期間中と5月の金~日曜に3往復運航され、協議会は「これを契機に、さらなる利用促進、地域観光の活性化に努めたい」と話す。
 大館能代―羽田間は全日空(ANA)がこれまで1日1~2往復運航。3往復化は国交省が地方空港に新たな発着枠を配分する政策コンテストを経て決定した。当初は20年10月25日からおおむね2年半、最長4年半の増便予定だったが、コロナ禍で見送られてきた。
 大型連休に合わせて、初めて3往復化が実現した。増便されたのは、羽田午後1時5分発、大館能代同2時15分着と大館能代午後2時55分発、羽田同4時10分着の2便。ANA秋田支店によると、初日の到着便には98人が搭乗。出発便は33人の予約があった。
 周辺自治体や関係機関で組織する同協議会の関係者が「スタートイベント」を行い、到着客出口では、大館市や鹿角市、北秋田市などの観光キャラクター、PRキャラクターの着ぐるみがお出迎え。うちわや周辺のガイドブックなどをプレゼントした。利用を促すため県や市町村は運賃助成を行っており、PRするチラシも配布された。
 藤里町の実家に帰省するため、東京から家族で利用した清水理々香さん(35)は「3往復化になったことを知らずに予約したが、買い物をしたり、見たいところに寄ってゆっくり帰れるちょうどいい便」と感想。一方、大館能代を出発した会社員の三縁孝太朗さん(22)=千葉県=は北秋田市での仕事を終えて帰路に就き、「いつも午後便に乗るが、到着は8時前。午後4時に着けば、羽田から余裕を持って家に帰れる」と笑顔を見せた。
 ANA秋田支店の小谷浩支店長は「ようやく3往復化がスタートし、関係人口、交流人口を増やしていきたい。乗り継ぎがよくなり、首都圏以外の遠方のお客さまも迎え入れたい。午前便が満席になった際に利用できる便にもなる」と話した。
 同協議会長の福原淳嗣大館市長は「今後の本格的な3往復化に向け多くの搭乗を期待する。このような時だからこそ北東北で空路のハブとなるよう取り組んでいく必要がある」とコメントした。
 3往復運航が決まっているのは、28日~5月8日と、5月13~15日、20~22日、27~29日。

コロナ禍3度目の大型連休 交通機関の予約回復傾向 バス5倍、飛行機2・7倍

2022-04-29
 新型コロナウイルス禍で3度目の大型連休は、公共交通機関の予約状況が回復基調にある。前年同期に比べて予約数は高速バスで約5倍、飛行機で約2・7倍、新幹線で2~3倍に増加。一方、コロナ禍前に比べると需要は落ち込んでおり、感染再拡大の影響は続いている。
 秋北バス(本社・大館市)によると、能代・大館―大宮・池袋間で運行する夜行高速バス「ジュピター号」の大型連休期間(4月20日~5月10日)の予約数は、前年同期の506%と大幅に回復した。一方でコロナ禍前の2019年と比べると32%にとどまるという。
 担当者は「昨年に比べると回復基調にあるが、コロナ禍前と比べるとまだまだ」と話す。まん延防止等重点措置は全面解除されたが、「地方での感染拡大もあり、帰省控えがあるのでは」との見方を示す。
 「今年は夏祭りの開催も多いとの情報なので、収束に向かって利用が増えることを願うばかり」とする。3月に福島県沖で発生した地震を受け、交通インフラ確保のため毎日運行を続けてきたが、連休明けからは週末限定に戻す計画。「燃料費の高騰などもあるが、地域住民の足としてなんとか維持していきたい」と語る。
 新幹線や空の便の需要も回復傾向にある。JR東日本によると、28日から5月8日までの指定席予約数(25日現在)は、東北新幹線「はやぶさ」「はやて」「やまびこ」「なすの」が28万2000席で、前年同期比200%。秋田新幹線「こまち」が3万6000席で、同302%。前年からは大きく伸びたが、18年同期比では51~56%に沈んでいる。
 全日空によると、29日から5月8日までの大館能代空港発着便の座席予約数(21日現在)は4197席で、前年同期の277%まで回復。提供座席数(9960席)に対する予約率は42・1%で、前年同期比16・2㌽増。19年同期比では予約数は23・9%減、予約率は39・7㌽減となっており、同秋田支店は「依然としてコロナ感染再拡大の影響は続いている」としている。
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