本文へ移動

今日のニュース

今月のニュース

2022年8月

ハチ公生誕100年 プロジェクトが始動 大館市 公式ロゴを発表

2022-08-09
公式ロゴ付きTシャツを着てPRする福原市長㊥(大館市役所)
 来年、生誕100年を迎える大館市生まれの秋田犬・ハチ公を祝おうと市は8日、公式ロゴマークを発表し、ホームページや交流サイト(SNS)で本番に向けたPRを本格的に開始した。ロゴは申請すれば個人や企業に無料で提供し、幅広く利用を呼びかけている。
 市役所で福原淳嗣市長が会見し、ロゴのほか、公式ホームページ(HP)や短文投稿サイト「ツイッター」のアカウント開設などを発表した。99歳を祝うプレイベントを今年11月上旬に東京都渋谷区で、本番の生誕祭を来年11月中旬に市内で開く予定も明らかにした。
 ロゴはオレンジ色の「100」の数字に、白抜きしたハチ公のシルエットが特徴。「1」の部分は、ハチ公の垂れた左耳をモチーフにしているという。東京都渋谷区で活躍するデザイナーの大橋祥さんが手がけた。図柄の配置が異なるものなど9種類を用意。オレンジ色以外にも自由に色を変えて使用でき、詳細は公式HPや実行委員会事務局の市観光課(☎0186・42・7072)。
 関連グッズを10月ごろから販売する予定。Tシャツやトートバッグ、ステッカーなど8種類。観光地域づくり法人「秋田犬ツーリズム」のサイトで販売する。
 福原市長は会見を生誕100年プロジェクト始動の場と位置付け、ハチ公を通じた縁のある渋谷区との交流を一層深める考えを示した。「単なるイベントに終わらせず、都市と農山村の交流モデルをつくる事業にしたい」と意気込んだ。ロゴのデザインについては「センスが良い」とほめた。
 ビデオメッセージで、長谷部健区長から「大館との絆を強くする機会になればと思う」などのコメントが寄せられた。
 両市区は2001年に締結した災害時相互応援協定を皮切りに、区内の小中学校給食に市産米の提供、区が観光案内所として活用していた鉄道車両「青ガエル」の譲渡・移設など交流を広げてきた。今年5月には交流促進協定を結び、観光・文化、産業、スポーツなど4項目にわたって連携・協力を約束。メインとなる生誕祭を共同で実施する。

大館市沼館 広がる支援の輪 ボランティア 活動本格化 家具搬出等に汗

2022-08-09
側溝の泥上げをする北陽中の生徒(大館市沼館)
 3日の大雨で浸水被害が多発した大館市沼館地区で、市民有志による災害ボランティア活動が本格化している。7日は秋田銀行や大館青年会議所などから66人、8日は北陽中学校生徒ら34人が参加。田畑の砂利寄せ、側溝の泥上げ、家財道具の搬出・洗浄などに汗を流しており、支援の輪が広がっている。
 大館市社会福祉協議会が5日に「災害ボランティアセンター」を立ち上げた。沼館地区で被災状況や支援のニーズを調査した後、市内在住者を対象にボランティアの受け入れ、調整を行っている。
 本格的な活動開始となった7日は秋田銀行の行員、大館青年会議所の会員、釈迦内地区の住民ら66人が参加を申し込んだ。午前9時から被災世帯で、汚れた家財道具の搬出などに励んだ。
 秋田銀行公務室の斉藤新さん(52)=秋田市=は「休日を使って参加できる社員を集めた。テレビでは見たが、日がたっているにもかかわらず大変な状況だと思った」と被災状況に驚いた様子だった。
 8日は北陽中2~3年生の有志や教職員19人が協力。3班に分かれて、スコップを使って側溝の泥を寄せて運んだり、田畑に流されてきた砂利や木の枝を集めたり、約3時間にわたって協力して作業に当たった。
 山内莉緒さん(3年)、長﨑琉夏(るな)さん(同)は「民家の壁に(冠水時の水の高さを示す)線が残っていた。身近でこんな被害が出ていると知らなかった。活動の手伝いをできて良かった」と話した。
 自宅が床上浸水の被害に遭った40歳代女性は「知人の手を借りて片付けをしているが、地域では人手が足りず、若者も少ない。助けてもらって本当にありがたい」と感謝していた。
 市社協では団体、個人を問わず随時ボランティアを募っている。市内在住者が対象。問い合わせは市社協(平日☎0186・42・8101、土日祝日☎070・7422・4238)。

男子 東日本実業団連10年ぶりV 十和田八幡平駅伝 女子はニトリが初優勝

2022-08-09
 夏の鹿角路をたすきでつなぐ第75回十和田八幡平駅伝(鹿角市主催)が7日、男子が十和田湖休屋から八幡平大沼までの5区間71・4㌔、女子が大湯箒畑から八幡平駐在所までの5区間28・3㌔のコースで行われた。男子は東日本実業団陸上競技連盟(東京)が10年ぶりに優勝、女子はニトリが初優勝した。
 男子19チーム、女子3チームがエントリー。男子4区の飯田貴之(東日本実業団連)、同5区の畝拓夢(同)、金子晃裕(コモディイイダ)、女子4区のツラカ・エスタ・ムソニ(ニトリ)がそれぞれ区間新記録の力走を見せた。北鹿地方から参加した大館北秋陸協Aは17位、同Bは18位でフィニッシュした。
 この日の最高気温は鹿角で28・6度を記録。男子は終盤にかけて上り坂が続く標高差828㍍の難コースで過酷なレースとなった。
 10年ぶりに栄冠を手にした男子東日本実業団連は、2区の椎野修羅(23)が先頭から21秒遅れの2位でたすきを受けたが、区間トップの走りで首位を奪還。3区で再び2位に後退するも、4区の飯田貴之(23)が区間新の力走でトップに立ち、アンカーの畝拓夢(24)も区間新で後続を1分以上引き離してゴールした。飯田は「55秒差でたすきを受けた。自分のペースを守って走れば抜けると思っていた。平たんな所で一気に追い抜いた」とレースを振り返った。
 同チームの高橋健一コーチ(鹿角市出身・富士通監督)は「地元の大会。自分のチームで出場できれば良かったが、優勝チームをサポートできた。ニューイヤー駅伝に向けて、若手に経験を積ませようと選手を選んだ。選手には今回の経験を冬の大会につなげてほしい」と期待した。
 大館北秋陸協Aのアンカーを務めた伊藤和紀(24)は「3年ぶりの大会で走れて楽しかった。今後も試合が続くのでチームを盛り上げていきたい」と抱負を述べた。

女子、ニトリは2区・鈴木から3区・小代﨑へたすきリレー(錦木地区市民センター前)
ゴールする東日本実業団陸上競技連盟のアンカー畝拓夢(鹿角市八幡平大沼)

「お帰り」3年ぶりにぎわい 大館能代空港 お盆の帰省始まる

2022-08-07
3年ぶりのにぎわいを見せた到着ロビー(6日午前、大館能代空港)
 お盆休みを古里で過ごそうという人たちの帰省ラッシュが始まった。新型コロナウイルスの感染者の増加が止まらない中、「行動制限なし」のお盆を控えた週末の6日、大館能代空港は3年ぶりのにぎわいを見せた。
 この日、午前の下り、全日空(ANA)719便は117人の客を乗せ、午前10時7分に到着。多くの出迎えが集まった到着ロビーには、大きな荷物を抱えた家族に「お帰り」「お疲れさま」などと声をかけたり、久々に再会する孫たちと抱き合いながら、笑顔で喜び合う人たちの姿があった。
 ほのぼのとした光景が広がる一方、感染症を心配してか、ロビーに長くとどまる人はほとんどおらず、再会を喜び合ったあとは、足早に立ち去る姿が目立った。
 全日空によると、お盆期間(6~16日)の増便や減便はなく、3往復を運航する予定。6日現在、12日までの上りには空席が目立つが、下りは8、9の両日以外は残席が少なくなってきた。11日の午前と午後の第1便は満席。下りのピークは10日、上りのピークは16日になる見込み。
 3往復化されてから初めてのお盆期間を迎える同空港。提供座席数の増加により予約数も伸びてはいるが、予約率については、コロナ禍前の2019年よりも低い。
 全日空の担当者は「しっかり感染対策をしながら旅を楽しもうという利用者が以前よりも増えていることは確か」とコロナ禍の経過を分析しつつ、今後の利用増に期待を寄せている。
 大館市の実家に帰省する40代男性の家族は「コロナが気になるので、乗っている時間が短い飛行機を選んだ」と話した。

災害ボランティアセンター 沼館支援に人手募る 大館市社協 9年ぶり設置

2022-08-07
被災した住民から要望を聞き取る大館市社会福祉協議会の職員(大館市沼館)
 3日の大雨により大館市沼館地区で浸水被害が多発したことを受け、市社会福祉協議会(宮原文彌会長)は「災害ボランティアセンター」を立ち上げた。設置は2013年8月の豪雨災害時以来、9年ぶり2回目。ボランティア活動の拠点として参加者を募り、被災世帯等で泥のかき出しや家財道具の搬出などに協力していく。
 ボランティアセンターは、災害発生時のボランティア活動の拠点となる組織で、被災地の社会福祉協議会が主体となって運営する。被災状況や支援のニーズを調査しながら、ボランティアの受け入れ、調整を担う。
 3日の大雨で大館市沼館地区では住家の床上・床下浸水が相次いだ。被害の大きさなどを踏まえ、市社協は5日にボランティアセンターを立ち上げた。同じく沼館地区で浸水被害が多発した13年8月の豪雨災害時以来となる。
 5日は市社協の職員4人が、床上浸水の被害に遭った世帯を訪問。手分けして各世帯を回り、支援のニーズを聞き取った。住宅や小屋からの泥のかき出し、汚れた家財道具の搬出・消毒、側溝の泥上げといった要望があったという。
 沼館町内会の虻川正道会長は「13年の災害時は全て片付くまで約1カ月かかった。住民から『とても助かった』という声がたくさんあった」と語る。「今回はどれほどのごみがあるのか、まだ不透明。特に高齢者世帯では、自力で家財道具を運び出すのは難しい。町内だけでは人手が足りず、協力してくれる人がいればありがたい」と話した。
 市社協の担当者は「皆さんが日常生活に戻れるよう支援していく。精神的にまいっている人もいると思うので、話を聞いていきたい。必要な作業を聞き取り、情報共有しながら進める」と応えていた。
 市社協では除雪ボランティアの登録団体に参加を呼びかけているほか、団体、個人を問わず随時ボランティアを募っている。市内在住者が対象。問い合わせは市社協(平日☎0186・42・8101、土日祝日☎070・7422・4238)。

2022年7月

営農関係の原油・資材 価格高騰で支援策 大館市 あすから申請受け付け 脱炭素も同時推進

2022-07-31
 大館市は原油価格高騰に伴い、経営状況の厳しい農業者を支援する助成制度を新設した。二酸化炭素の排出を抑制する電動型農業機械を導入したり、耐久力などの高い資材へ転換したりした場合が条件で、営農支援と同時に脱炭素社会の実現を目指す。
 助成制度は▽農業カーボンニュートラル推進事業(事業費約2450万円)▽農業高効率化推進事業(約4190万円)▽比内地鶏導入支援事業(約540万円)の三つ。農政課によると、比内地鶏については素びな導入経費を助成し、対象農家に直接周知している。他の2事業は8月1日から申請を受け付ける。
 カーボンニュートラル推進事業は価格3万円を超える農業用電動機械を導入した場合、経費の2分の1(上限なし)を助成する。電動型の例として草刈り機、耕運機、運搬車、リフト車などが挙げられる。
 対象は10アール以上の農地を耕作している市内の農業者。農産物の販売が要件で、販売実績を証明する書類が必要。同課は「助成の対象機械となるかどうか申請前に相談してほしい」と呼びかけている。募集期間は8月末まで。
 高効率化推進事業の対象は▽被覆資材転換▽出入り口等転換の2種類。耐久力や効率性に優れたビニール資材、高気密にできるハウス資材を想定している。補助率は園芸用等施設が資材費に限って全額。育苗用や自家用などの施設は2分の1。原油由来の資材を長持ちさせ、効率的に使えるようになることで営農の経費負担を抑え、環境負荷も軽減する狙いがある。
 同課は「新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、原油価格高騰に伴い厳しい経営状況の農家を支援し、脱炭素社会に向けた取り組みも進めたい」としている。詳細は生産振興係(電話0186・43・7074)。市は商工関係の中小事業者向けにも価格高騰に伴う支援策を7月から実施している。

「オリンピックオーク」除幕 後継木の寄贈受ける 鹿角市運動公園

2022-07-31
除幕式に出席した(右から)浅利名誉会長、阿部教育長、小山代表、増田さん(鹿角市総合運動公園)
 1936年のベルリン五輪で優勝者に贈られた「オリンピックオーク」。その後継木が鹿角市に贈られた。30日、植樹された市総合運動公園で除幕式が行われた。
 オリンピックオークは、同五輪の三段跳びで優勝した田島直人さんに、金メダルとともに与えられた鉢植えのドイツカシワ。出身の京都大学農学部グラウンドに植えられ、孫に当たる木を「オリンピックオークの植樹を推進する会」の小山尚元代表(岩手県滝沢市)が育て、これまでに全国各地に寄贈している。
 小山代表は鹿角紫根染・茜染研究会の関幸子会長と親交があることから、同市への寄贈が持ち上がった。東京五輪開催に合わせ、昨年10月に同公園に1本が植樹された。
 同日の浅利純子杯争奪第16回鹿角駅伝に合わせ、除幕式を行った。同大会名誉会長の浅利純子さんやスポーツジャーナリストの増田明美さんらも参加した。
 阿部義弘教育長は「オリンピックオークの木が、次の世代を担うジュニアアスリートたちに勇気と希望を与え、スポーツの競技力を高める原動力となることを期待する」とあいさつ。
 小山代表は「田島さんの文武両道の姿が人間として大切と感じて活動してきた。木が市のスポーツ振興、植物を大切にする人の力になれば」と話した。

「ボランティア広がって」 大館一中生が自主的にアルミ缶回収 夏休みに協力呼びかけ

2022-07-31
難民支援のため独自にアルミ缶回収を行っている大館一中の生徒5人(左から本多さん、谷地田さん、千葉さん、若狭さん、関口さん)=北鹿新聞社
 大館市第一中学校の生徒が、独力でアルミ缶回収のボランティア活動に取り組んでいる。3年生5人が「KRTS(カーツ)」というチーム名で企業を訪ねて回り、協力を依頼。換金して難民支援の寄付金に充てる。「ボランティア活動が地域に広がっていけば」と話している。
 取り組んでいるのは、千葉翔(かける)さん、本多剛大さん、関口正拳さん、谷地田昴さん、若狭哩惟我(りいが)さんの5人。
 千葉さんは国連児童基金(ユニセフ)のテレビコマーシャルや学校での募金活動などに触れる中で、「生活困難な難民のために寄付をしたい」という思いを募らせた。ただ現金を集めるだけでなく、生徒の手で不要な物を善意に変える方法はないか考えた。
 思いついたのがアルミ缶回収。「ロシアのウクライナ侵攻でアルミ缶の価格が高騰していると聞いた。ごみとしてよく出る物だし、軽くて持ち運べる」とSDGs(持続可能な開発目標)も意識しながら、自主的、効率的に取り組める方法に行きついた。
 友人に声をかけ、活動に勧誘。参加生徒の名前の頭文字を取って「KRTS」を結成した。6月上旬から放課後の時間を利用し、独自に企業を訪ねて協力を依頼して回っている。
 27日までに10社以上を回り、約80㌔を回収。夏休み最終日の8月24日まで協力を呼びかけるという。リサイクル会社に持ち込み換金した上で、難民支援の募金などを行うユニセフに送る予定。
 5人ともボランティア活動の経験は少なかったものの、本多さんは「難民の役に立つなら」、関口さんは「困っている人の役に立ちたい」と参加を決めた。谷地田さんは「アルミ缶回収という考えが良いと思った」、若狭さんは「新しいことに挑戦したい」と賛同した。
 千葉さんは「ボランティアは中学生でもでき、どんな人でも工夫をすればできること。活動や思いが地域に広がっていけば。アルミ缶が多くある企業や家庭があれば協力してほしい」と呼びかけている。
 アルミ缶回収の受け付けは「KRTS」のメール(krts.volunteer.4@gmail.com)

移動サービス「モビ」 推進協議会を設立 10月から実証試験 大館市

2022-07-30
実証試験の内容などを話し合った推進協議会(大館市役所)
 大館市は29日、新たな移動サービスの導入を目指す「大館版mobi(モビ)プロジェクト」の推進協議会を設立し、市役所で初会合を開いた。人工知能(AI)を活用し、予約型・乗り合い式・定額料金で配車するもので、10月から市街地の半径約2㌔圏内で実証試験を行う。市民の移動量や既存公共交通への波及効果などデータを収集・分析し、本格運行につなげたい考えだ。
 モビは、携帯電話大手・KDDIと高速バス大手・WILLER(ウィラー)の合弁会社が提供するサービス。スマートフォンのアプリか電話で乗降場所を指定すると、ワゴン車が迎えに来る仕組み。ルートが近い人との相乗りが前提となり、AIで配車効率を高める。通常料金は月5000円で何度でも利用できる。
 実証試験は国土交通省の補助事業に採択され、10月1日から来年2月28日まで秋北タクシーが運行を担う。収集するデータは▽住民移動量の変動▽エリア内施設への波及効果▽既存公共交通への影響▽市職員の業務活用―など。
 チラシやポスター、新聞広告などで周知を図り、スタンプラリーや周遊ツアーなどのイベント、きりたんぽまつりや産業祭との連携などで利用を促す。運転免許証を返納した高齢者や子どもの送り迎えなど幅広い利用を見込む。
 協議会は交通や商業、観光、金融、教育、子育て、福祉などの団体の関係者で構成。公共交通を研究している村上早紀子・福島大准教授(羽後町出身)が会長に選出された。
 事務局の都市計画課は「幅広く意見を聞きたい」として、実証運行価格を「世帯1人目2500円(月額)、2人目以降500円(同)、1回券300円」と提案したが、「バスとタクシーの中間に位置付けるとすれば安いのではないか」などの声があり、改めて協議することにした。
 市内の路線バス輸送人員は年々減少し、新型コロナウイルスの影響で2018年度から21年度にかけて27・6%減少。一方、市のアンケートで「交通手段がなく困る」との回答が47・4%を占め、移動ニーズは高まっている。
 福原淳嗣市長は「少子高齢化が進む中、地域公共交通こそが暮らしをつなぐまちづくりの要。プロジェクト実現を通じて新しい地方行政の形をつくりたい」とあいさつした。

大館市内 夏祭り 3年ぶり開催へ 一部中止も 感染対策に苦心も

2022-07-30
3年ぶりに開催する大鮎の里ふるさとまつり(2019年8月17日撮影)
 大館市で例年8月のお盆前後に開催される夏祭りや伝統行事は、7月下旬からの新型コロナウイルス感染症再拡大の影響を受けながらも、町のにぎわいを取り戻そうと各主催団体が準備を進めている。3年ぶりの開催を目指す「大鮎の里ふるさとまつり」は、8月から9月への日程変更に加え感染症対策のため場所を変えて実施する。祭りの多くはコロナ禍以来の開催となるが、人員不足から規模縮小や中止を余儀なくされるなど関係者が対応に追われている。
 例年8月中旬に同市外川原の米代川河川緑地で開かれる田代地区の風物詩「大鮎の里ふるさとまつり」は、日程と会場を変更して実施する。感染状況を鑑みて、今年は9月4日に開催日を変更した上で、場所を同市早口のグリアス田代の多目的運動広場に変えた。奈良敏夫実行委員長は「会場が広いと、出入り口の制限、検温と消毒に人を割かなくてはならない。元通りの開催を検討してきたが、人員の問題や来場者の安全を考えて祭りの形を改めた」と話した。
 比内地区では例年8月上旬から中旬にかけて「山コチンチコ」「大葛金山太鼓」「中野七夕」を開催している。いずれも参加人数を限定し3年ぶりに実施する予定。主催団体の解散で2018年夏から途絶えている送り盆行事「扇田盆踊り」は、踊りに使う太鼓を所有する市川町内会が4年ぶりの復活開催を目指している。
 お盆期間に市内各地で行われる「獅子踊り」は通常開催を目指して各団体が準備を進めている。山田獅子踊りは8月13日の本番に向けて7月下旬から踊り手の練習会が開かれている。粕田獅子踊りは、これまで通りの実施としたが、密集を避けるために獅子踊りの前に子どもたちが披露する「やっこ踊り」は昨年に続き取りやめた。
 花岡地区で例年8月中旬に開く「花矢夏まつり」は、6月下旬時点で3年連続の中止を決めた。実行委の鈴木一敬委員長は「人員不足が主な原因。飲食やステージイベント中心の催しのため、当日の運営に加えて感染症対策となると割ける人が足りない」とこぼした。

2022年6月

県営発電所の売電先公募 地域枠の設定を要望 鹿角市 地域振興局と意見交換

2022-06-22
本年度の重点事項などを協議した意見交換会(市役所)
 県鹿角地域振興局と鹿角市の意見交換会が20日、市役所で開かれた。それぞれが本年度の重点事項を説明した後、各分野の取り組みについて意見を交換。市から県営水力発電の売電先の選定方法や、樹氷ツアー開催のための雪上車の八幡平アスピーテライン通行の実現などの要望が出された。
 市は、第三セクターである電気小売会社「かづのパワー」を基盤として、豊富な再エネ電気の地産地消による地域活性化とカーボンニュートラルの実現を目指している。
 同社は事業拡大に向け、地域内の水力発電等の電気を購入したい考え。このため、今回の意見交換で市は「県が本年度予定している県営水力発電の売電先の選定にあたって、売電先選定プロポーザルに地域新電力が参加しやすいよう県内事業所枠を設定すること」や「設定にあたっては同社がプロポーザルに参加できるよう柴平、八幡平第1、八幡平第2とすること」を要望した。
 これに対し、振興局は「内容は(所管する)公営企業課に伝えた。県営発電所の売電先は6月県議会で企画提案方式により公募することを議会に説明している。参加要件は複数の小売事業者が共同で参加することも可能としているので参考にしてほしい」と答えた。
 樹氷ツアー関連の要望は「より多くの人が八幡平の樹氷を楽しめるよう、アスピーテラインが通行止めとなる冬季に山頂駐車場まで雪上車の運行を許可してほしい」という内容。市が2018年から振興局に相談しているが、実現に至っていない。
 振興局は「安全性が確保できないため冬季通行止めとしている」と理解を求めた。これに対し、市は「違う解釈ができないものか」などと協議の継続を求めた。
 このほか、世界文化遺産「大湯環状列石」のPR推進や付加価値向上の取り組み、鹿角市の市制施行50周年記念事業などについて意見を交わした。

官製談合事件 制度見直しなど4項目提言 第三者委 関市長に報告書提出 鹿角

2022-06-22
関市長㊨に報告書を提出する緑川委員長(鹿角市役所)
 鹿角市発注工事の入札を巡る官製談合事件を受け、市が設置した第三者委員会「官製談合再発防止対策検討委員会」(緑川正樹委員長)は21日、最終となる第4回会合を市役所で開いた後、関厚市長に報告書を提出した。再発防止対策として低入札価格調査方式の導入や、職員の意識向上のための研修の実施など4項目を提言。市は早急に再発防止策を講じることにしている。
 官製談合事件は3件が発覚し、前市長が工事価格を業者に漏らして落札させたとして今年1月から3回にわたって逮捕、起訴された。前市長から情報提供を受けて落札したとして、市内の建設会社3社の関係者4人も逮捕、起訴。5被告には来月25日に判決が言い渡される。
 市は入札・契約制度の問題の検証と再発防止対策を検討してもらおうと、第三者委員会を設置。外部の専門家4人を委員に委嘱し、2月から会合を開いてきた。
 最終会合でとりまとめた報告書で提言した対策は①入札制度の見直し②チェック体制の強化③外部監視機関の設置④職員の意識と専門能力の向上―の4項目。
 入札制度では最低制限価格を下回る入札を無効とする現行の方式から、一定以上の金額の案件を対象に低入札価格調査方式への移行を提言。調査基準価格を下回る入札だった場合でも適切な工事執行が可能かどうかを調査した上で落札者を決めるべきとした。
 不正の疑いがあった場合の手続きの文書化、第三者による入札監視機関の設置、公益通報制度の外部機関への窓口の追加、入札担当職員の談合防止に関する研修や全職員の定期的なコンプライアンス研修の実施なども盛り込んだ。
 緑川委員長は「前市長の気の緩みが一番の問題点」と指摘し、「対策を継続的に実施することが最も重要」と強調。「市民の信頼回復と職員が誇りを持って働ける職場環境を整えること」を市に求めた。
 関市長は「提言を踏まえ、段階的に対策を講じていく。23日に市議会、7月に市民に説明する」との考えを示した。

参院選 あす公示 本県選挙区 24年ぶり6人出馬へ 物価高、安保など争点

2022-06-21
 第26回参院選は22日、公示される。秋田選挙区(改選数1)は自民党現職の石井浩郎氏(57)=八郎潟町、無所属新人の村岡敏英氏(61)=由利本荘市、共産党新人の藤本友里氏(43)=北秋田市、無所属新人の佐々百合子氏(46)=秋田市、NHK党新人の本田幸久氏(40)=埼玉県川越市、政治団体「参政党」新人の伊東万美子氏(51)=神奈川県葉山町=が立候補を予定。6人による選挙戦は1998年以来24年ぶりとなる。投開票は7月10日。
 選挙戦は、新型コロナウイルスの影響による景気悪化や物価高を背景とした経済政策、年金や医療などの社会保障、ロシアのウクライナ侵攻など国際情勢の緊張を踏まえた安全保障政策、憲法改正、エネルギー政策などを争点に展開される見通し。
 3選を狙う石井氏は党の組織力を生かし、「政治は力を合わせて行うもの」と呼びかけながら支持拡大を図る。出陣式は22日午前8時半から、秋田市大町の大型店跡で行う。
 元衆院議員の村岡氏は「経験や人脈を駆使して課題を解決する」とし、街頭演説を重ねてきた。第一声は22日午前9時から、秋田市卸町の秋田まるごと市場駐車場で行う。
 共産党県常任委員の藤本氏は県内市町村で街頭宣伝を繰り広げ、「暮らしと平和を守る」と訴えた。第一声は22日午前9時半から、秋田市中通のJR秋田駅西口で行う。
 NPO法人代表の佐々氏は「誰もが尊重される社会をつくりたい」と訴え、支持を呼びかけている。出陣式は22日午前9時半から、秋田市中通のアゴラ広場で行う。
 本田氏は、年金受給者のNHK受信料無料化などを訴える。事務所は設けないが、県内で活動。第一声は22日午前9時半から、秋田市東通仲町の秋田駅東口で行う。
 神奈川県在住の伊東氏は秋田市中通に事務所を置き、団体が訴える「教育」「食育」「国まもり」などについて浸透を図る。第一声は22日午前10時から事務所前で行う。

物価高騰 「さまざまな策検討」 北秋田市 津谷市長 商店街活性へ事業承継支援

2022-06-21
一般質問が行われた本会議(北秋田市役所)
 北秋田市の6月定例議会は20日、本会議を再開し、4議員が一般質問を行った。物価高騰への支援策について津谷永光市長は一般家庭や多様な業種に影響が及んでいるとの認識を示し、「今後の対策を担当とさまざま検討している」とした上で、「プレミアム付き商品券の発行は選択肢の一つだが、夏、秋の物価高騰を見極め、臨機応変な取り組みをしたい」と答えた。
 登壇したのは、質問順に永井昌孝議員(未来きたあきた)、久留嶋範子議員(共産党)、五代儀義富議員(未来きたあきた)、福田牧子議員(公明党)。
 物価高騰に対する支援策について質問があり、津谷市長は実施中の中小企業等事業継続支援事業や6月定例議会に提案した交通事業者への支援を示し、「国や県の動向を注視し、状況を見極め必要な支援策を検討する」とした。
 「プレミアム付き商品券や現金給付の考えは」と問われ、「今後の経済対策は担当とさまざまなことを検討している。プレミアム付き商品券はこれまでの有効性を含めて考え、選択肢の一つだが、臨機応変に取り組みたい。今定例会に追加補正はないが、夏、秋の高騰がありうる状況を見極め、臨時議会を開くなどしたい」と述べた。
 食材の値上がりによる学校給食への影響について、佐藤昭洋教育長は「メニューに使用する食材の変更などで価格が上がらないよう工夫している」とし、「今後も食材価格の高騰が見込まれることから、高騰分に関する補助事業の活用を検討している」と答えた。
 中心市街地活性化について質問があり、津谷市長は「市中心市街地活性化ビジョン」(2012~28年度)の指標とする居住人口、歩行者数は達成できなかったが、新規出店舗数は目標以上に推移していると説明。「中心市街地賑わい再生支援事業の継続と併せて、事業承継を支援する事業も活用しにぎわいづくりを支援する」と答弁した。
 商店街のアーケードが老朽化しているとの指摘に、「駅前商店街は新規に整備したことで安全は確保されているが、銀座通り商店街アーケードは経年劣化が進んでいることから、商店会と共に検討する」と答えた。

鹿角市官製談合事件公判 検察 児玉被告に懲役3年求刑 4被告に 懲役10月~1年

2022-06-21
 鹿角市発注工事の一般競争入札を巡る官製談合事件で、入札情報を複数の業者に漏らし不正に落札させたとして、官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の罪に問われた前市長の児玉一被告(75)=同市花輪=ら5人の論告求刑公判が20日、秋田地裁(柴田雅司裁判長)で開かれた。検察側は児玉被告に対し、「建設業者との継続的な癒着関係を背景とした犯行」として懲役3年を求刑。弁護側は執行猶予付き判決を求め、結審した。判決は7月25日。
 5人は児玉被告のほか、入手した情報で工事を落札したとして、いずれも公契約関係競売入札妨害の罪で起訴された「柳沢建設」元社長の柳沢義人被告(75)=十和田大湯、同社元常務で元市建設部長の山口達夫被告(64)=八幡平、「田中建設」元社長の田中教雄被告(72)=花輪、「イトウ建材店」元取締役の伊藤正隆被告(71)=十和田毛馬内。
 起訴状などによると、対象となっている工事は統合校舎(旧花輪二中)の機械設備工事、道の駅かづのの建築主体工事と機械設備工事の3件。
 論告で検察側は児玉被告に懲役3年、柳沢、田中、伊藤の3被告に懲役1年、山口被告に懲役10月を求刑。「入札制度への信頼を根底から揺るがす悪質極まりない犯行」と述べた。
 児玉被告については、長年建設業者との間で歳暮等を贈り合う不適切な関係があり、2018年1月に市発注工事の予定価格が事後公表となってから複数回にわたって入札情報を漏らしていたとし、「継続的な癒着関係があり、業者側からの働きかけを受けて犯行に及んだことを過大に有利にくみ取るべきでない」と指摘。立場を悪用し犯行を繰り返したことは「法を守ろうとする意識が極めて乏しい。刑事責任は重大」とした。
 田中被告については、業者間で「調整」と呼ばれる談合を繰り返していたとし、「積算努力をせず、多くの収益を得るため(落札可能な上限の)工事価格等を教えてもらっていた」と主張した。
 一方、弁護側は5被告がそれぞれ犯行を認め、反省や謝罪の言葉を述べていると強調。いずれも執行猶予付き判決を求めた。
 児玉被告については「自ら利益を得るために持ちかけたのではない」と主張。山口被告については「(再就職で)柳沢被告に恩義を感じており、拒絶できない関係のため利用された」と述べた。伊藤被告については、落札した工事は最低制限価格と同額のため利益はほとんどなく、「市民にとって不必要な財政的負担が生じたとは考えられない」とした。
 最終陳述で児玉被告は「多くの皆さまに多大なご迷惑をおかけしおわび申し上げる。残された人生はお世話になった鹿角市に恩返しできるよう努める」と述べた。
印刷に関するご案内
ご案内
広告に関するお問い合わせ
お問い合わせ
後援のお申し込み
資料請求
記事・写真等2次使用について
資料請求
株式会社 北鹿新聞社

〒017-0895
秋田県大館市字長倉79
TEL.0186-49-1255(総務課)
FAX.0186-43-3065(総務課)
 
*日刊新聞発行および一般印刷*
TOPへ戻る