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大館市と山梨・中央市 「浅利氏」縁で防災協定 災害時の相互応援 今夏に締結式

2019-06-26
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 大館市は今夏、山梨県中央市と防災協定を締結する。鎌倉時代から戦国時代にかけ大館地方を治めた浅利氏の始祖が甲斐国(山梨県)出身という縁で、2年前から交流。大規模災害が起きた場合の被災者受け入れ、生活必需品の提供など相互応援協力案を協議しており、7月末から8月上旬の間に中央市で締結式を行う方向で調整している。
 大館市出身で市政策アドバイザーの藤盛紀明さん(千葉県船橋市)から浅利氏を通じた縁について助言を受け、2017年から同氏をテーマとしたシンポジウムを両市で交互に開催。交流を続ける中で大館市が防災協定を申し入れたところ、快諾を得た。
 大地震などの災害が発生し、被災地単独で十分な応急対策を講じることが困難な場合、相互に応援協力する内容となる見込み。被災者の受け入れをはじめ食料や水、生活必需品の提供、復旧活動に必要な職員の派遣などを盛り込む。
 中央市は06年2月に3町村が合併して誕生した。「日本列島のほぼ中央に位置する」との意味が込められている。人口3万855人、1万3164世帯(6月1日時点)。面積31・69平方㌔の約4割を農地が占める。トウモロコシやコメ、トマトなどの産地として知られ、最先端企業が集積する工業団地もあり、農業と工業の調和ある発展を目指している。16年全国住みよさランキングで31位、県内1位となった。
 合併前の豊富村周辺は、甲斐源氏の一族・浅利義成の所領だったとされる。義成は1189(文治5)年の奥羽合戦の後、源頼朝から比内地方の地頭職を与えられ、甲斐国から送り込まれたと考えられている。
 大館市の遠隔地自治体との防災協定は東京都渋谷区(01年)、兵庫県丹波篠山市(11年)、茨城県常陸大宮市(14年)に続いて4件目となる。福原淳嗣市長が中央市を訪れ、締結式に臨む予定。

合併初年度は1億2千万円の黒字 JA秋田たかのす 総代会で決算承認

2019-06-26
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合併初年度の決算を承認した総代会(北秋田市文化会館)
 JA秋田たかのす(斉藤一志組合長)の第1回通常総代会が25日、北秋田市文化会館で開かれた。年度途中に合併した2018年度の事業報告を原案通り承認した。組合員数や事業規模が増大し、1億2419万円の黒字となった。
 18年度決算によると、事業収益29億818万円から、事業費用20億5427万円を差し引いた事業総利益は8億5390万円。さらに人件費などを差し引き、事業利益は4008万円となった。事業外収益などを含めた経常利益は6896万円。税金などを引いた当期剰余金は1億2419万4000円だった。
 2月にJA鷹巣町とあきた北央が合併し新JAとして誕生したため、前年度決算と単純比較できないものの経常利益は約1100万円増加。年間計画を達成した。
 一方、自己資本比率は12・20%と前年度に比べ1・89ポイント低下した。不良債権比率は3・14%で0・91ポイントの増加。経営悪化したあきた北央と合併したことによる影響という。
 販売事業の取り扱い実績は主力のコメが13億9696万円。天候不良などの影響で集荷実績が4501㌧にとどまり、予約数量に対して集荷率82・6%となった。
 青果物は台風などの影響で収量が減ったものの、販売単価が高くなり販売額は1億8700万円と前年度に比べ1・2倍となった。
 比内地鶏の加工事業は計画通り実績が上がらず、合併直後から経営移管を検討。移管先として「JA全農北日本くみあい飼料」(本社仙台市)を挙げ、3月にプロジェクトチームを設置して具体的な検討を進めていることを事業報告の中で明らかにした。
 書面を含め423人が出席。斉藤組合長はあいさつの中で「比内地鶏のブランドを維持するためにも今後は生産振興へ力を入れていく」と述べた。
 県内のJAを1つに統合する方針について組合員から「どう考えているか」と質問が出た。斉藤組合長は「理事会で話していない。(統合に)向かうも向かわないも、進む先のJAの姿が先」と慎重な姿勢を示した。
 3月末時点の正組合員数は5760人。准組合員を合わせると8772人で、前年度末(4274人)から4727人増加した。

20年度目標 キャッシュレス決済導入 鹿角市第9次行革大綱 本年度実行計画に14件

2019-06-26
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 鹿角市は、第9次行政改革大綱の本年度実行計画を策定した。公金収納のキャッシュレス決済導入に向けた準備や、将来的な保育園の配置案の検討など14件の具体的な取り組みを盛り込んでいる。
 第9次行革大綱は2016年度から20年度まで5年間の行政改革の取り組みを掲げたもの。▽共動の推進▽行政サービスの質の向上▽財政運営の効率化―の三つを基本的な視点として、年度ごとに実行計画を策定し、改革に取り組んでいる。
 本年度の取り組み14件のうち新規は6件、昨年度からの継続は8件。
 新規の取り組みでは、各種情報システムの共同利用、議会のICT化(ペーパーレス議会)の推進、スマート自治体の推進、公金収納のキャッシュレス決済導入―の4件は目標実施年次が来年度で、議会映像の配信方法の拡充、防災に関する情報発信方法の多重化―の2件は本年度の実施を目指している。
 このうち来年度の導入を目指す公金収納のキャッシュレス決済は、使用料等の納付方法の拡充を図るもの。本年度は税金等のキャッシュレス決済の先進例を調査し、導入に向けた課題を整理する。
 ペーパーレス議会の推進では本年度、タブレット端末の導入に関する効果と課題を整理。スマート自治体の推進に向けては本年度、行政内部の手続きや外部とのやりとり(申請・証明手続き等)について、手続きの簡素化や電子化を検討する。
 このほか、支所窓口機能の最適化を図り支所の統廃合について検討する―の取り組みは来年度を目標年次としており、本年度はこれまでの窓口機能拡充の取り組み効果を検証し、課題を整理する。

「若手」「女性」議員増やすには 鹿角市議会改革検討委 なり手不足、議会が検討

2019-06-25
宮野議長が2項目を諮問した鹿角市議会改革検討委(市役所)
 鹿角市議会改革検討委員会(倉岡誠委員長)は24日開き、宮野和秀議長が若手議員と女性議員を増やす方策、市執行部への政策提言の促進―の2項目について諮問した。地方議会議員のなり手不足問題が深刻化している中、今後の検討の行方が注目される。
 同市議会の年代別の議員数は▽40代=1人▽50代=2人▽60代=12人▽70代=2人―。65歳以上は17人中11人で高齢化が進展。女性議員は2005年から吉村アイ氏1人の状態が続いている。
 宮野議長は「若い人たちがどういうことを考えているのか、なかなか意見を拾うことができない」などと諮問理由や背景を述べ、「若手と女性の議員が少しでも増えてもらえればと考えている。市全体の活性化の意味もある。どうすれば、なり手として手を挙げてくれるのか、報酬や定数の問題も含めて検討してほしい」と諮問。また「年配の人が悪いわけではなく、どんどん頑張ってほしい」とも述べた。
 吉村委員は「女性の場合、いろんな人に声を掛けたが、断られることが多く、後に続く議員がいなくて悩んでいたので、大変ありがたい」、田村富男委員は「これまで鹿角の市議選で無競争はなかったが、若手や女性に(立候補の)話をすれば、なかなか『うん』と言ってくれない状況にある。次期改選まで結論を出すべき」とそれぞれ意見を述べた。
 一方、市執行部への政策提言について宮野議長は「(次期総合計画の)7次総に向け、文章にまとめて当局に提言してもらいたい。今後の鹿角のことに関わることで、議員としての勉強や資質向上にもつながる」と諮問理由を述べた。
 諮問2項目については次回の検討委で取り扱いの方向性などを話し合う。

大館市のクマ対策 地図追加し、分かりやすく ツイッターの出没情報

2019-06-25
クマ目撃場所に地図を掲載した大館市のツイッター
 大館市は、ツイッターによるクマの出没情報に、位置情報を追加して発信を始めた。これまでは日時と地名の表記だけだったが、地図上でも確認できるようにし、より分かりやすい注意喚起を目指す。クマ出没対策として本年度は、小柄沢墓園など2カ所で緩衝帯を整備する。農家に対する電気柵の設置費補助事業は、利用要件を緩和した。市は「関係機関と連携しながら効果的な取り組みを行いたい」と話す。
 市民からクマの目撃情報が寄せられると、市と猟友会、JA、警察などで組織する「市鳥獣被害対策協議会」を通じて、市ツイッターに日時や地名を載せ、注意喚起を図ってきた。今月19日からは目撃場所に印を付けた地図を併せて発信。目撃地点がピンポイントで記され、住宅地に近いなどの情報が一目で分かる。
 過去の目撃場所の情報を蓄積して地図に記し、市ホームページで公開する方法も検討中で、農林課は「他市町村の事例を参考に、必要な情報をより迅速に分かりやすく市民に伝えていきたい」と話す。
 クマの出没対策として、18年度は県の事業を活用して、長根山運動公園周辺に緩衝帯を整備した。市道沿い約1㌔の林を30㍍幅で刈り払い、見通しをよくすることで、市街地への出没を防ごうという取り組み。17年度は運動公園周辺での目撃が相次いだが、18年度は鳳凰山登山道の1件のみで、農林課は一定の成果があったとみている。
 本年度は小柄沢墓園3・03㌶、十瀬野公園墓地2・85㌶に緩衝帯を整備する。墓地を取り囲む形で、山ぎわ約30㍍幅で雑雑木を刈り払う。作業は今月末で終える予定で、事業費は約170万円。
 このほか、18年度に開始した電気柵の購入・設置費の補助事業は、要件を緩和した。果樹や養鶏、野菜などの農家に対し、10万円を上限に設置費用の半額を補助する事業。農家が1度補助を受けると、5年間は申請できない縛りがあったが、本年度からは農地が別の場所であれば同じ農家からも申請を受け付ける。農林課は「農地が複数箇所にわたる農家が多い。未設置の農地に電気柵の設置を促し、被害を防ぎたい」と話した。
 農林課によると、本年度の市内のクマ目撃件数は23日現在で32件。前年同期と比べ15件少ない。18年度の目撃件数は152件だった。

5月のニュース

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商店街パワーアップ事業 空き店舗活用で起業 鹿角市 最大300万円補助

2019-05-10
 鹿角市は本年度、クラウドファンディング(CF)型ふるさと納税で募った寄付金を原資とし、空き店舗を活用して起業する人を支援する補助事業「商店街店舗創出パワーアップ事業」を創設した。商店街に新たな顧客を呼び込み、来街者の増加を図る目的。公募や審査などを経て最大300万円(補助率10分の10)を補助する。対象事業の公募期間は7月1日まで。
 CF型ふるさと納税は、自治体が抱える課題を解決するため、ふるさと納税の寄付金の使い道をより具体的にプロジェクト化し、そのプロジェクトに共感した人から寄付を募る仕組み。今回、市は調達した寄付金を補助金として支援に充てる。
 CFを実施することで、市と事業認定者の思いやアイデアが広く周知されること、寄付者とのつながりが形成されることに期待している。
 公募する取り組みは①若者誘客型=若者の継続的な利活用が見込まれ、商店街の活力向上に資する事業②地域資源活用型=歴史、文化、観光、食産品等の地域資源を活用し、地域の魅力を発信することで地域内外からの誘客が期待される事業③新サービス型=市内にない、もしくは少ない、特色あるサービス等を提供し、市内産業の振興に資する事業―のいずれかで、同市の空き店舗バンクに掲載されている物件を活用する必要がある。
 個人、法人を問わず応募できるが、補助事業終了後、市内に住所もしくは事業所を置くことも要件となっている。
 公募後のスケジュールは書類審査とプレゼンテーション審査を行い、9月に補助対象事業を認定。12月まで市がCF型ふるさと納税を募り、来年1月以降に補助金を交付する予定。
 補助対象費用は、事業拠点費(店舗等の改装工事費、備品や機械器具の購入費など)、商品化促進費(原材料費、試作品製作費など)、宣伝広告費、法人登記費。ただし、土地や建物の取得、造成に関するものを除く。
 空き店舗バンクは、商店街(花輪地区の商店街、毛馬内こもせ商店街)の空き店舗の情報を市のホームページ等に掲載。現在は花輪地区の5件が登録されている。市は今回の事業を機に登録と活用を促したい考え。

秋田米新品種 トップブランド育てたい 戦略本部が初会合

2019-05-10
秋田米新品種ブランド化戦略本部の初会合(秋田キャッスルホテル)
 秋田を代表する「あきたこまち」を上回る新たなブランド米の生産販売について検討する秋田米新品種ブランド化戦略本部の初会合が9日、秋田キャッスルホテルで開かれた。新品種候補に選ばれた「秋系821」の品種特徴などを踏まえて、2022年の本格デビューに向けた生産や流通販売の戦略を年度内に策定する。
 秋系821は、いもち病に強い愛知県育成の「中部132号」と良食味で多収が特徴の県オリジナル品種の「つぶぞろい」を交配した品種。日本穀物検定協会の食味官能試験で、他県産コシヒカリを上回る高い数値を記録。首都圏の卸・小売業者や一般消費者からも高評価を受け、新品種候補に選ばれた。
 戦略本部は佐竹敬久知事を本部長に県と農業、流通販売など関係団体の代表者ら20人で構成。秋田米新品種ブランド化戦略の策定と推進に取り組む。事業の円滑な推進を図るため、生産戦略と流通・販売戦略に関する専門部会を設ける。
 初会合で佐竹知事は「あきたこまちが全国を席巻してから三十数年。秋田のブランド米として県内農業を盛り上げてきた。全国的にブランド米の競争は激化している。新たなブランド米を海外でも評価されるようなトップブランドに育てていきたい」などと述べた。
 協議は戦略の具体的な内容を含むことから非公開で行われた。新品種候補の概要説明と試食のあと、デビューまでのスケジュールを確認。今月から専門部会による戦略素案の検討を開始し、関係機関との調整や意見交換などを経て、11月上旬までに取りまとめ、来年3月に開催予定の本部会議で決定する予定。

ハチ、お帰りなさい 剥製が32年ぶり〝里帰り〟 秋田犬の里 グランドオープン 大館

2019-05-09
ハチ公の剥製が32年ぶりに里帰りし、初日から人気を集めた
 JR大館駅前の大館市観光交流施設「秋田犬の里」が8日、グランドオープンを迎えた。同施設で記念式典が行われ、関係者が秋田犬を中心とした交流の拠点になることを願った。館内では東京の国立科学博物館に常設展示されているハチ公の剥製の特別展示、渋谷と大館のつながりをテーマとした企画展が始まり、来館者の興味を集めた。
 記念式典には、約150人が出席。福原淳嗣市長は「令和の時代にふさわしい、秋田犬が紡ぎ出す大きな人の輪が世界中に広がっていくことを心から願う」などとあいさつ。来賓祝辞に続き、事業用土地、施設用備品などを寄贈した企業・団体に感謝状を贈呈した。
 正面入り口前でのテープカットを行い、午後2時にグランドオープン。開館と同時に待ちわびた市民や観光客でにぎわった。
 館内では、国立科学博物館に常設展示されているハチ公の剥製を特別展示。JR大館駅前で忠犬ハチ公銅像再建除幕式を行った1987年11月以来、32年ぶりの〝里帰り〟。スマホやカメラで写真を撮り、記念に収める光景が広がり、「ハチ、お帰り」と声を掛ける人もいた。
 剥製はハチの死去からわずか3カ月後には同博物館に展示され、80年以上、忠犬の面影を伝えてきた。同博物館の林良博館長は「小さな子どもたちはハチ公を知らない人もいると思う。改めて物語を知るきっかけになれば。大館の人が自分たちのことをもっと誇りに思ってほしい」と話した。
 このほか、ハチ公誕生の経緯や当時のブームを象徴したグッズなどを紹介する企画展も同時開催。剥製の展示は12日まで、企画展は6月2日まで開かれる。
 施設は、大館生まれの忠犬ハチ公が飼い主を待ち続けた大正時代の渋谷駅をモデルとし、14㍍の大空間の吹き抜けのある大屋根構造。館内には秋田犬ミュージアム、いつでも秋田犬に会える秋田犬展示室、おみやげコーナーなどを設置している。4月17日にプレオープン。年末年始を除き、営業時間は4~10月が午前9時から午後6時、11~3月が午前9時から午後5時まで。

北秋田市 小又川水系に新発電所 三菱マテリアル 22年末に完成予定

2019-05-09
新発電所建設工事の安全を祈願した神事(北秋田市森吉)
 北秋田市森吉の小又川水系に新たな水力発電所が建設される。三菱マテリアル(本社・東京都)が既存の発電所で未利用だった水を有効活用し、新たに最大1万326㌔㍗を発電する計画。完成は2022年12月の予定で、水系全体の発電能力向上や再生可能エネルギー電力の長期安定供給が期待される。8日、現地で関係業者ら約60人が工事の安全を祈願した。
 森吉ダム下流の小又川水系には現在、同社の水力発電所が3カ所あり稼働中。同社によると、第1発電所は1930年の運転開始から90年近くたち、第2も75年が経過したことから新発電所の建設を計画した。完成後、第1と第2の2カ所は役目を終えて解体される。
 新発電所は、第4発電所で未利用のまま放流された水をずい道で約8・5㌔下流に導き、水車2台を回して発電する。新発電所の発電能力は、第1と第2の両発電所を合わせたものより約2860㌔㍗向上する見込み。年間発電量も増加し、水力を利用した再生可能エネルギー電力を長期的に安定供給できるようになるという。
 主な工事はずい道の掘削。トンネル・ボーリング・マシン(TBM)と呼ばれる掘削機材を使用し、直径約3・5㍍の先端を回転させて岩盤を掘り進む。総工費は約90億円。清水建設と錢高組の共同企業体が施工する。
 今月から本格着工し、第4発電所近くの現地で神事が行われた。業者や市など行政機関から関係者が出席。約3年7カ月に及ぶ工事の無事を祈った。
 三菱マテリアルが県内で手掛ける水力発電所は小又川第4(1953年運転開始)以来66年ぶり。今回の事業を「再生可能エネルギー利用の推進に役立つ」「長年の夢」と捉える関係者もおり、期待を膨らませていた。

18年度政務活動費 支出額は95万円 鹿角市議会 残額11万円を返還

2019-05-09
 鹿角市議会は、2018年度の政務活動費収支報告書を公表した。3会派と無会派議員4人の支出額の合計は95万円余りで、これを交付額から差し引いた残額約11万円が市に返還された。
 政活費は市の条例に基づき、「市政に関する調査研究に資するための必要な経費の一部」として、05年度から議員報酬とは別に交付されている。交付額の上限は議員1人当たり月額5000円、年額6万円。
 各地で不正受給が発覚する中、鹿角市議会は14年度、運用に関するガイドラインとなる「申し合わせ」と「手引き」を作成し基準を明確化。15年度分から適用している。
 17年度分からは、従来の個人への支給から原則として会派ごとの支給に改正。ただし、会派に属さない議員等は個人への支給を認めている。議員1人当たりの支給限度額は年6万円のままだが、会派内で自由に配分できるようにした。
 議会事務局によると、18年度は3会派(4~12月=計14人、1~3月=計13人)と無会派議員4人への交付額106万5000円に対し、支出額は95万5680円(17年度は18人で82万6845円)で、返還額は10万9320円(同28万8155円)だった。年度途中の議員辞職や会派異動があったため、交付額の合計が108万円にならないほか、交付額が6万円の倍数にならない会派がある。
 交付額全額を支出したのは2会派と3人。残額を市に返還したのは1会派と1人。
 各会派、議員の使い道は、東京、大阪、石川、長野、岩手の各都府県や秋田市などでの研修会やフォーラムへの参加、視察を行うための交通費、宿泊費、受講費、視察研修先への土産代、新聞購読料、書籍購入費など。
 研究・調査テーマは、アンテナショップでの県・市産品の売れ行きと出品状況、議会運営・改革の方向・執行部との関係性、健康寿命延伸の方策、不登校対策、日本経済の現状と今後、世界遺産登録前と後の状況、人口減少と地域の再編など。中には横手市出身のシンガー・ソングライター高橋優さんの野外フェス誘致活動に取り組んだ会派も見られた。

4月のニュース

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保全・活用へ耐震化へ 大館市の桜櫓館 「意匠残し性能確保」

2019-04-29
耐震調査などが行われる桜櫓館(大館市字中城)
 大館市は、昨年9月に取得した国登録有形文化財・桜櫓館(同市字中城)の保全と活用に向け、耐震化に着手する。市街地では数少ない昭和初期の本格木造建築物。精密診断や補強案の検討を経て年度内に実施設計をまとめ、2020年度に改修工事を進める方針だ。まちづくり課は「できるだけ意匠を残したまま倒壊しない耐震性能を確保したい」としている。
 桜櫓館は、大館町長を務めた桜場文蔵氏が1933年に建てた木造2階建ての和風住宅(延べ床面積310・28平方㍍)。ケヤキの大梁(おおばり)と長尺・幅広の床板、秋田杉の長押(なげし)も継ぎ足すことなく長尺が使われた。各部屋の書院、部屋の障子や階段の手すりにも高度な技術が施されている。2階の屋根に突き出るように四方にガラス窓を配した展望台を造り、町長時代に街を一望しながら政策を練ったとされる。99年7月に登録文化財となった。
 2017年3月に国の認定を受けた市歴史的風致維持向上計画の重点区域内にあり、桜場氏が秋田犬保存会長だったことや、隣接の桂城公園で本部展覧会が開かれていたことから、秋田犬を守り育てる風致としても貴重だとして「歴史的風致形成建造物」に指定。民間所有者から土地・建物を購入した。
 まちづくり課によると、窓や戸などの開口部が多く、耐力壁が少ないという。梁や柱の接合部は変形能力が大きいことから、地震の揺れを吸収してきたとみる。精密診断ではこうした性能を踏まえて解析し、複数の補強案を検討する。耐震調査業務は5月中旬にも入札を行い、実施設計は9月に発注する方針。担当者は「文化財の価値を把握した上で補強計画を立てる必要がある。建築様式や意匠をできるだけ損なわないよう配慮する」としている。
 館内の見学は無料。1階和室(59平方㍍)は1時間当たり210円で貸し出している。20年4月から改修工事までの期間は見学に限定し、工事終了後に貸し出しを再開する予定。

「伊勢堂岱」をアピール 北秋田 Jrガイドが活動開始 観光客に魅力解説

2019-04-29
来場客に遺跡の魅力を伝えるジュニアガイドボランティアの2人(伊勢堂岱縄文館)
 北秋田市脇神の伊勢堂岱遺跡で、大型連休に合わせたジュニアボランティアガイド活動が始まった。小学生ガイドらが、同遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界遺産に登録されることを願い、観光客らに遺跡の魅力を解説した。5月6日まで。
 ジュニアガイドは2015年度に始まり、ガイダンス施設伊勢堂岱縄文館と遺跡の案内役を務める。5年目の今季は北秋田、大館両市の小中高生40人余りが大型連休と夏休み中の8月に活動する。
 初日は午前10時から午後4時まで、延べ9人がガイドした。あいにくの雨にも関わらず、午前10時のオープンと同時に観光客らが訪れた。四つの環状列石が1カ所に集まっている遺跡は全国でも「ここだけ」と解説を聞き「ほー、すごいな」と驚いていた。
 「北海道・北東北の縄文遺跡群」は昨年7月、世界遺産登録国内推薦候補に選ばれ、早期登録の悲願にまた一歩近づいた。縄文館の中嶋俊彦館長は「今年はさらに来場者が増えると期待している。ぜひ子どもたちのすばらしいガイドを体感していただきたい」とコメントした。
 活動2年目の木村海斗さん(10)=鷹巣東小5年=は「土器や土偶を説明するところが昨年より上手にできた」と自信を深めていた。
 三重県から帰省した70歳代の夫婦は「なぜ世界遺産登録を目指しているのかと不思議に思っていたが、ガイドの説明を聞いて非常に価値がある遺跡だと分かった。遺跡近くにサケが遡上(そじょう)する川があることも珍しいですね」と満足げに話した。

行楽客でにぎわう 道の駅おおゆオープン1周年 18年度は9・5万人利用

2019-04-29
家族連れの人気を集めた温泉じゃぶじゃぶ池(湯の駅おおゆ)
 10連休2日目の28日は青空が広がる行楽日和となり、オープンから1周年を迎えた鹿角市十和田大湯の道の駅「湯の駅おおゆ」は県内外からの観光客でにぎわった。
 湯の駅は観光客と市民の交流、地域のにぎわい創出、観光業と農商工業の活性化を図る拠点として市が整備した。
 指定管理者はノリット・ジャポン(本社秋田市、菅原久典社長)。同社などが中心となって設立した株式会社「恋する鹿角カンパニー」が現地で事業を展開している。
 設計者は東京五輪・パラリンピックのメイン会場・新国立競技場の設計を手掛けた建築家・隈研吾さん。県産材を使った円筒形の構造体などを取り入れた特徴的なデザインで、ショップやカフェ、源泉掛け流しの足湯などがある。
 市によると、今年3月末まで約11カ月間の利用者数は目標の10万人に対して9万4712人。売上は目標の1億円を超えた。産業活力課の花海義人課長は「オープン前の準備期間が短かった割にはまずまずの実績」と捉えている。
 淺利裕子駅長は「この1年で思っていたより土台が早めに整った。引き続き、面白いこと、楽しいことを企画してお客さまに喜んでもらえる道の駅にしていきたい。売り上げを伸ばし、利益を出すことも大きな目標」と抱負を語った。
 連休中は大型エアテント内に縄文体験コーナーを設置。館内では縄文土器の展示やパネル展(29日を除く)を行い、世界遺産登録を目指す地元の大湯環状列石を紹介している。
 恋する鹿角カンパニーが商品化した「かづの牛だしスゥプ」を27日に発売。記念企画として牛だししゃぶしゃぶセット(1000円、1日20食限定)を市日スペースで味わえる(29日、5月4日を除く)。
 有志によるフリーマーケットなどのほか、道の駅かづのと連携したスタンプラリーも実施。29日は鹿角紫根染・茜染研究会による伝統の茜染体験と販売会を予定している。

10連休スタート くまくま園(北秋田)営業開始 雨の中でも人出 屋内施設にぎわう

2019-04-28
ツキノワグマに餌を与える来場者たち(くまくま園)
 史上最長の10連休となるゴールデンウイークが始まった27日、北鹿地方の観光施設なども多くの人でにぎわいをみせた。この日から今季の営業を開始した北秋田市阿仁打当の阿仁熊牧場「くまくま園」では、肌寒く雨も降りしきるあいにくの天候となったものの地元の保育園児や観光客が来場。ツキノワグマに餌を与えたり、今年生まれた子グマの様子を眺めたりするなど、思い思いの休日を楽しんでいた。大館市にプレオープンしたばかりの「秋田犬の里」などもにぎわった。
 阿仁熊牧場は、旧阿仁町時代の1989年にオープン。2014年7月には、ヒグマ舎を備えてリニューアルオープンした。現在はヒグマ17頭、ツキノワグマ48頭の計65頭を飼育している。
 開園に先立つセレモニーで津谷永光市長は「命を大切にするくまくま園として運営している。現在は秋田市の大森山動物園と連携してアミューズメントの面にも力を入れている。たくさんの人に訪れてもらいたい」とあいさつ。大阿仁保育園の園児12人が「たくさん食べて遊んで、みんなを楽しませて」などとクマたちへ応援のメッセージを送ったあと、関係者がテープカットを行い、今季の営業開始を祝った。
 屋外のツキノワグマ舎では、立ち上がったり木に登ったりする姿に歓声を上げながら、寒さも忘れて餌を与える姿が見られた。ヒグマ舎では運動場を悠然と歩く大きな姿に、多くの人が息をのんだ。
 同園では例年「子グマとのふれあい」を行ってきたが、今年生まれたのは1頭のため、負担を考慮して「お披露目会」に変更した。子グマの名前は一般から公募することにし、5月31日まで園内の応募箱で受け付ける。
 ゴールデンウイーク期間中は、ヒグマ舎の運動場の探検や「ぬり絵コーナー」、移動動物園(5月2、3日)などのイベントを用意。くまくま園近くの打当温泉マタギの湯では「バルーンキャラバン隊」によるイベント(28、29日、5月3~5日)も行われる。
 問い合わせはくまくま園(☎0186・84・2626)。

格差是正し平和守る 北鹿各地でメーデー 大館は集会に340人

2019-04-28
参加者約340人がガンバローを三唱した大館集会(大館労働福祉会館)
 5月1日のメーデーを前に27日、北鹿各地で連合系の集会が行われた。それぞれメーデー宣言やスローガンを採択。格差是正や安心して働ける社会づくりを目指して声を高らかに上げた。
 このうち大館市内では、連合秋田大館地域協議会を中心とする実行委員会(山内一滋委員長)が主催。24労組と2団体の約340人が参加した。第90回の節目を迎えたが、あいにくの雨天のため集会会場を大館労働福祉会館内に変更。以後のパレードも取りやめた。
 山内委員長はあいさつで今年の春闘の状況を紹介。「労働条件や不合理な男女格差などは依然として存在。4月から順次施行の働き方改革関連法はあくまで最低限のルール。本物の働き方を実現させましょう」と団結を求めた。
 スローガンには「格差をなくし、平和を守る!笑顔あふれる未来をつくろう すべての仲間の連帯で!」を掲げた。「これまでの底上げ・底支え・格差是正の流れを継続しながら将来不安の払拭(ふっしょく)につなげよう。働くことを軸とする安心社会の実現を目指して取り組む」などとしたメーデー宣言を拍手で採択した。最後に参加者全員で「ガンバロー」を三唱した。
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