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「大館の味」4点セット レトルト試作品完成 来年度までに販売目指す 試食会で反応上々

2021-01-25
馬肉と根曲がりだけの煮つけの試作品
 国の委託事業「関係人口創出・拡大モデル事業」の一環で「大館の味」をテーマにした商品開発に取り組む大館市は、レトルトの家庭料理4品をセットにした試作品を完成させた。23日夜、全国各地のサポーターで構成する「大館の食を応援するファンクラブ『WAN』」を対象にリモート試食会を開いたところ、「調理が簡単でおいしい」などと反応は上々。来年度までに首都圏で売り出す計画で、市移住交流課は「さらに磨き上げて大館のファンを増やしたい」としている。
 同事業は地域づくりの担い手不足解消のため、地域と多様に関わる人を増やすきっかけづくりをするもの。大館市はモデルに採択されて2年目。
 昨年9月から、地元食材を使用した「大館の味」の商品開発に着手。市、市まるごと体験推進協議会、女子栄養大学(埼玉県)の3者を中心に意見交換を重ねたほか、試食もして4品を決定。細かく刻んだ野菜、山菜などをみそ味のスープで煮込んだ「けの汁」、乱切りしたダイコンを塩や酢に漬けて甘酒と絡めた「なた漬け」、「山菜おこわ」、「馬肉と根曲がりだけの煮つけ」を商品化することにした。
 各品1~2食分を真空パックに小分けして4品をセットにして販売する。12月末に試作品が出来上がり、電子レンジで加熱したり、鍋で一煮立ちさせたりといった簡単な調理で食べられるようにした。女子栄養大の学生にデザインを協力してもらい、秋田犬と比内地鶏のイラストを用いたパッケージも完成させた。
 この日は試作品の反応を確かめようと、大館を応援してくれるサポーターを募って昨年9月に設立した「ファンクラブ『WAN』」の会員約70人のうち、希望した25人を対象にリモート試食会を開催。事前に4品を送り、食べてもらった感想を聞いた。
 東京、埼玉、神奈川のほか、鹿児島など全国各地から参加があり、「たくさん栄養を取れそうで毎日でも食べたい」「なた漬けは食べ応えがあり、優しい甘さ」「馬肉を食べる機会は少ないが、臭みもなく味付けがおいしい」「秋田の料理、故郷の味だと一目で分かる」との声が聞かれた。調理が簡単なため「子どものいる家庭には便利」「1人暮らしの人でも簡単に作れる」「コロナ禍でニーズは高い」と好評だった。
 市は参加者の意見を参考にして商品をさらに磨き上げていく考え。市移住交流課交流企画係の高松方純係長は「商品化に向けて自信がついた。より『大館の味』を意識して販売までこぎ着けたい。食を通じた情報発信で、大館のファンを増やせたら」と話した。

地域の財産を守れ 北秋田 金家住宅などで消火訓練 文化財防火デー前に

2021-01-25
文化財の火災を想定して住民がバケツリレーなどに取り組んだ訓練(金家住宅)
 文化財防火デー(1月26日)を前に地域の重要な建築物を守る意識を高めようと24日、北秋田市内4カ所で火災想定訓練が行われた。同市本城の国指定有形重要文化財・金家住宅では参加者約40人が初期消火などを体験し、万が一に備えた。
 文化財防火デーは、1949年に法隆寺金堂で火災が発生し壁画が焼損したことを受け、文化財の防災意識を高めようと文化庁などが制定。市消防本部では毎年、市内4地区や上小阿仁村で文化財指定の建造物や寺社など歴史のある建物での防火訓練を行っている。村では23日に福昌寺で実施した。
 金家住宅での訓練は市教委の主催で開催。金家住宅は1928年に建てられた2階建ての和館と洋館が良好に保存され、東北地方でも数少ない和洋並立住宅として2008年に重要文化財に指定された。和館は市に寄付され、洋館は現在も住家として使用されている。
 市教委や市消防本部、市消防団第9分団、本城自治会の計40人が参加。訓練は和館に煙が充満しているのを家人が発見した想定で実施し、通報や文化財の持ち出し、初期消火、消防団による放水などを行った。初期消火訓練では地域住民が協力してバケツリレーを行った。
 閉会式で長岐孝生生涯学習課長は「地域の財産を大切にし、災害から守り後世に引き継ぐのが私たちに課せられた責務」と呼び掛けた。本城自治会の金晃咲会長は「防火の重要性をあらためて感じた」と話していた。

地域で除排雪活動 「がにさわ共助会」 鹿角市で2例目 住民有志で設立総会

2021-01-25
設立総会であいさつする藤原会長(蟹沢自治会館)
 高齢者世帯など地域の除排雪に取り組もうと、鹿角市尾去沢の蟹沢自治会(藤原純一会長)の住民有志で構成する共助組織「がにさわ共助会」が立ち上がった。24日に同自治会館で設立総会を開き、助け合い支え合う地域づくりをさらに推進することを確認した。
 住民の支え合いによる除排雪活動の立ち上げを支援する県の補助事業の一環。県北地区ではNPO法人県北NPO支援センターが委託を受け、事業を推進している。
 がにさわ共助会は、2014年の沢尻壮年会に続いて市内2団体目の設立。
 蟹沢自治会は自主防災組織による活動が活発に行われるなど元々、共助に対する意識が高い土地柄。こうした中で、加入77世帯のうち高齢者世帯は約半数にのぼり、日々の生活の中で不自由を感じている人も増えている。
 長年、2月上旬に自主防災組織が除排雪活動に取り組んできたが、補助事業を活用することにより活動をさらに充実させようと共助組織を立ち上げることにした。訪問作業時に声かけをすることで、冬季の要支援者の孤立化を防止することも狙いの一つ。当初の会員は30~80歳代の男性25人。
 住民説明会を兼ねた総会では、県北NPO支援センターの五十嵐洋さんが事業内容などを説明し「できる範囲でできることから始めて、将来も長く暮らしていける地域にしてほしい」と呼び掛けた。
 共助組織の会長に選任された藤原会長は「今まで以上に隣近所の連絡をとりあい、支援が必要な方々をしっかり守っていける町内にしていきたい」と抱負を語った。
 用具購入費など上限10万円の助成を受ける見込みで、将来的には有償(除雪機の燃料代など)で活動する考え。
 今冬の大雪に伴い、設立準備中だった今月17日に除排雪活動を実施。今後は積雪状況を見ながら作業を行うことにしている。

中止の比内とりの市 実行委のみで感謝祭 「来年開催へ思いつなぐ」

2021-01-24
神事の後あいさつする角森委員長㊨(扇田神明社)
 第37回比内とりの市実行委員会(角森繁永委員長)は23日、大館市比内町の扇田神明社で比内鶏感謝祭を行った。23、24日に予定していた比内とりの市は新型コロナウイルス感染拡大を受けて中止としたが、実行委員が神事に臨み、来年の開催に向けて決意を新たにした。
 JAあきた北青年部、同比内地鶏生産部会、大館北秋商工会青年部などで組織する実行委は第37回開催に向け、昨年6月に協議を開始。新型コロナの影響で一度は例年通りの開催は難しいと判断したが、「比内地鶏の消費支援に対する感謝や、地域に元気を届ける場をつくろう」と、規模を縮小して開催する方向で準備を進めてきた。
 しかし、1都3県への緊急事態宣言発令に加え、県内でも感染者が増えているとして、今月8日に中止を発表。実行委によると、1985年の初開催以降、中止は初めてという。
 感謝祭には実行委約20人が出席。神事の後、角森委員長は「『継続力』をテーマに、コロナ禍でどうすれば開催できるか必死に協議してきた。今日まで頑張ってきた私たちの思いが来年、10、20年後へ続く節目の年になると思う。思いをつなぎ、来年は開催したい」とあいさつ。
 生産部会の高橋浩司部会長は「首都圏の飲食店の営業時間が再び短縮され、厳しい状況だが、工夫を凝らして頑張っていく」と述べた。
 比内とりの市は比内町の冬の祭典で、例年1月の第4土・日曜に比内グラウンドを主会場に開催。比内地鶏のPRと地域活性化を目的に出店やステージイベントが繰り広げられ、昨年は2日間で約2万人が来場した。感謝祭は例年、会場に設けた神殿前で行われている。

点が伸びる合格祈願バター餅 高校受験生に贈呈 北秋田

2021-01-24
合格祈願バター餅を受け取る佐藤さん㊥(鷹巣中)
 北秋田市の日本バター餅協会(村井松悦会長)は22日、高校受験を控えた市内4中学校の3年生220人に「点が伸びる合格祈願バター餅」を贈った。
 市の特産品「北あきたバター餅」は柔らかく、よく伸びることから協会が「粘り強く受験勉強に取り組み、点が伸びるように」と合格を祈って、中学3年生に毎年贈っている。バター餅は4業者が製造し一切れずつ包装されている。パッケージに「点」の文字が記された桜の花びら模様付き。鷹巣神社で合格祈願し、縁起の良い〝特別仕様〟となった。
 鷹巣中(柴田保校長)で贈呈式が行われた。3年生11人が出席。学年委員長の佐藤陽斗さんが協会の笹木俊雄副会長からバター餅を受け取った。生徒会長の石田隼禎さんは「ありがとうございます。応援をうれしく感じた。感謝を胸に勉強に励みたい」と述べた。
 同校の3年生135人全員が進学を希望しているという。式の後、クラスにバター餅が届くと「やったあ」「食べて頑張るぞ」と歓声を上げた。
 笹木副会長は「体調を万全に整え、餅のように粘り強く取り組んでください」と激励した。この後、残る3校にも届けた。



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桜櫓館耐震改修 腐食広範で工期延長 大館市 3月中旬の完成目指す

2020-12-31
耐震改修工事が行われている桜櫓館(月撮影、大館市字中城)
 大館市が所有する国登録有形文化財「桜櫓館(おうろかん)」の耐震改修工事は、当初予定していた来年1月中旬の工期を2カ月延長し、3月中旬の完成を目指している。補強は終えたものの、想定より構造材や屋根下地材の腐食などが広範囲におよび、手間がかかっていることや部材の発注で遅れが生じた。4月に見学・貸館を再開する予定。
 耐震診断で東西方向の耐力壁が不足し、窓や戸などの開口部も多いため暴風時に倒壊の恐れがあると判定。南北方向の壁量はあるものの配置バランスが悪く、地震時に建物が変形しやすいとされ、5月から改修工事を行っている。事業費は約6500万円。
 文化財の価値を守ることと安全性確保の両立を目指し、できるだけ見えない位置で耐震化することを前提とし、建設当時の材料も可能な限り使用。既存の土壁は撤去し、構造用合板で耐力壁を設けた上で、再び土壁で仕上げる。屋根は既存の野地板と垂木、2階床は床板と根太の固定方法をそれぞれ確認し、想定と異なる留め金物は交換または増し打ちを行っている。土台と基礎、柱と横架材(土台・梁(はり))などの金物補強、既存梁を補強するための鉄骨梁と柱の新設なども進めている。
 過去の修繕が意匠的価値を損ねているとして、外壁や屋根の復元を図る。木製建具の組子修理やふすま・障子の張り替え、外観木部保護塗装も行う。浴室など使用していない部屋は物置に改修。電気・機械設備は更新する。庭園の樹木は剪定(せんてい)し、建物の外観が見えるよう整える。
 桜櫓館は、大館町長を務めた桜場文蔵氏が1933年に建てた木造2階の和風住宅(延べ床面積324平方㍍)。ケヤキの大梁(おおばり)と長尺・幅広の床板、秋田杉の長押(なげし)も継ぎ足すことなく長尺が使われた。各部屋の書院、部屋の障子や階段の手すりにも高度な技術が施され、2階の屋根から突き出た展望台もある。80年に現在地へ移転工事(曳家(ひきや))が行われ、北側の和室を解体。99年7月に登録文化財となった。
 市歴史的風致維持向上計画の重点区域内にあり、桜場氏が秋田犬保存会長だったことや、隣接の桂城公園で本部展覧会が開かれていたことから、秋田犬を守り育てる風致も貴重だとして「歴史的風致形成建造物」に指定。市は2018年9月に民間所有者から土地・建物を購入した。

感染対策し新年へ 北鹿地方の神社 初詣の準備進む 「混み合う日時避けて」

2020-12-31
マスク、フェースシールドを着用して絵馬の準備作業をする学生(大館神明社)
 2020年も残すところ1日となった。新型コロナウイルスに悩まされ続けた1年の暮れを迎え、北鹿地方の神社では新年の初詣に向けた準備が大詰めを迎えている。感染防止対策にも気を配りながら、慌ただしく作業を進めている。
 毎年大勢の参拝客が訪れる大館市の大館神明社(佐藤文人宮司)では、縁起物の準備作業が進む。来年の干支(えと)「丑(うし)」にちなんだ巨大絵馬と同じ絵柄の絵馬や、招き猫をイメージした「開運干支土鈴」などを用意。牛の着ぐるみを着たハローキティのお守りや、コロナウイルスに関連して「疫病退散」の茅の輪守り、旅行安全御守なども並べる。破魔矢や熊手なども含めて約100種類を頒布する予定だ。
 30日は、アルバイトの高校生や大学生が説明を受けた後、絵馬に麻のひもを結ぶ作業を行った。新年に願いを込め、一つ一つ確認しながら丁寧に仕上げていた。
 初詣の感染防止対策として、縁起物を頒布する授与所ではアルバイトの巫女(みこ)らにマスク、フェースシールド、手袋を付けて接客してもらう。例年1カ所だったおみくじ売り場は2カ所に分け、密を避ける。各所に消毒液を置き、参拝客にマスク、手袋の着用、対人距離の確保を求めるため注意書きも掲示する予定。
 例年大みそかから元日にかけて24時間体制で参拝客の対応に当たっていたが、この元日午前3~7時は閉鎖して受け入れを取りやめる。
 コロナ禍の今年は分散参拝の問い合わせが複数あり、既に縁起物を買い求める人も見られるという。同神社は「感染対策をし、人との距離を保って参拝してほしい。初詣は新年初めてのお参り。新年の混み合う日時を避けて訪れてもらえれば」としている。
 駐車場は神社北側の曳山車車庫前のほか、今年境内整備事業で新設した境内北側も利用できる。約90台分を確保できる見通しで、周知している。

北鹿地方に大雪 倒木や交通に乱れ 年末年始も警戒を

2020-12-31
雪が降り積もって倒木が発生した現場(北秋田市七日市)
 冬型の気圧配置が強まった影響などで、北鹿地方は30日、大雪に見舞われた。秋田地方気象台によると、午後4時までの24時間降雪量は北秋田市阿仁合で37㌢を記録。同市や鹿角市では倒木があり、道路の一時通行止めなども発生した。公共交通機関も乱れた。
 気象台によると、午後4時までの24時間降雪量は鹿角市で30㌢、北秋田市鷹巣で17㌢。同時刻現在の積雪の深さは鹿角市で50㌢、阿仁合で47㌢、鷹巣で32㌢まで増えた。
 午後4時現在、北秋田市では雪の重み等のため計4カ所で倒木が発生。同市七日市の県道では、2カ所で樹木が電線に倒れかかった。国道や市道でも倒木が道路をふさぐなど影響が出た。鹿角市八幡平堀合の市道でも倒木があり、午前5時ごろから約7時間にわたって全面通行止めとなった。
 JR秋田支社によると、大雪の影響で花輪線は午後1時30分から全線で運転を見合わせた。普通列車上下8本が運休、同2本が区間運休した。
 全日空によると、大館能代発羽田行き720便は雪のため出発が遅れ、31分遅れの午後0時41分に到着した。
 気象台によると、県内は31日から1月1日にかけても強い冬型の気圧配置が続き、大雪となる所がある見込み。31日午後6時までに予想される24時間降雪量は、多い所で平野部40㌢、山沿い50㌢。その後も雪が降り続くとみている。交通障害や建物被害への警戒、屋根からの落雪や路面・水道管凍結、なだれなどへの注意を呼び掛けている。

平日の歩行者 大町、御成町など大幅減 大館商議所通行量調査 コロナ予防で外出控え

2020-12-30
 大館市の中心市街地の人通りについて、大館商工会議所の通行量調査によると、大町と御成町2丁目、同3丁目の平日の通行量(歩行者)は前年を8~38・6%下回った。今年から新たに観測地点とした比内町扇田は、平日の通行量が休日に比べて2倍以上多い結果となった。大館商議所は「新型コロナウイルスの感染予防で外出を控える傾向が大きく反映したものと考えられる」としている。
 商業振興の研究や施策の参考にするため、10月16、18日の午前10時から午後5時まで調査。歩行者は商店街を形成する大町と御成町2、3丁目、比内町扇田の4地点、車両は大型店が立地する清水町、大田面を加えた6地点でそれぞれ計測した。両日ともに晴れや曇りで外出向きの天候だった。
 平日の歩行者は2丁目が382人(前年比8%減)、3丁目325人(38・6%減)、大町271人(18・1%減)、扇田153人の計1131人。休日は2丁目304人(28・5%減)、3丁目406人(12・3%減)、大町176人(32%減)、扇田70人の計956人。すべての地点で平日、休日ともに昨年から減少した。
 2丁目と大町、扇田で平日の通行量が休日を上回っており、銀行や病院などの利用を目的にした来街傾向が見られる。扇田については休日に銀行や病院だけでなく、商店街の多くが閉店していることも歩行者の大幅減につながったとしている。
 2丁目は「リニューアル、リノベーション事業が進む駅前地区の来街者をいかに誘導できるかが重要な課題」と分析。3丁目は「いとくショッピングセンターが目的地となっている。そこを起点に沿道の個人店などを生かし、来街者の回遊性を高める取り組みが求められる」とした。大町は「本年度は県よろず支援拠点事業による『0円改装』で、小売店やハチ公プラザの店舗リニューアルが行われ、今後の集客効果に期待」としている。
 車両の総数は平日が2万8468台、休日は2万8212台。休日の大田面が8267台(2・5%減)で最も多く、以下は▽平日の大田面7288台(2・4%増)▽休日の清水町6862台(1・7%減)▽平日の清水町6376台(0・4%増)▽平日の大町4131台(1%増)▽休日の3丁目3789台(2・2%増)▽休日の大町3750台(13・9%増)▽平日の3丁目3740台(6・4%減)▽平日の2丁目3493台(10・1%増)▽平日の扇田3440台▽休日の扇田2780台▽休日の2丁目2764台(2・1%増)―と続いた。
 7地点で増加したほか、車両・歩行者とも前年より早い時間帯に最多通行量を記録した地点が多く見られ、「遠出を控え、外出の際には車を使用して買い物や外出時間を短くする行動をとっている」と考察した。
 総括では「日沿道の大館市に関連する区間が開通し、大館能代空港や東北道を含めた広域交通網が形成され、人や物流の動きが活発になることが期待される。今後も引き続きハード整備やソフト施策が、車両・歩行者通行量に及ぼす影響を注視することが重要」とまとめた。

比内地鶏 過剰在庫ほぼ解消 官民一体で対策 一部で入荷不足も

2020-12-30
今年6月にJAあきた北青年部が開いた比内地鶏肉の販売会。生産者がおいしさをPRした。
 大館市の助成事業などを背景に比内地鶏の需要が高まっている。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で一時期は過剰だった在庫が11月までにほぼ解消。各種助成事業できりたんぽセットなどの販売が例年よりも好調で、事業者からは「商品発送の売り上げが伸びて助かる」といった声がある一方、一部店舗では年末の需要増も相まって在庫が不足する場面も見られる。
 比内地鶏は大館が本県の主要産地。新型コロナの影響で、主な出荷先の首都圏からの注文が激減したため、市内卸売業者は一時期多くの過剰在庫を抱えた。
 過剰在庫解消のため市は8月から、卸売業者が在庫を小売店に安価で販売した場合、差額の一部を補助する事業を行ったほか、本場大館きりたんぽ協会員を対象に比内地鶏の購入助成(1㌔当たり1500円)を行う「比内地鶏販売促進助成事業」を11月末まで展開。申請は7322㌔、助成額は約1100万円に上った。これらの効果で過剰在庫は11月までにおおむね解消された。
 このほか、市が特産品の販売事業者に対して購入客の送料を負担する「特産品送料助成事業」が好調に推移。特にきりたんぽセットなどの発送が昨年よりも増えているという。同市葛原の秋田比内や(武藤幸美社長)では、比内地鶏ハンバーグなどの冷凍商品や、正肉やスープなどが一体となったきりたんぽ鍋セットの売り上げが前年比で約2倍に。担当者は「店と客の双方が助かる事業で本当にありがたい。比内地鶏の消費拡大にもつながる」と感謝する。
 一方で、一部の店では年末の需要増で比内地鶏の入荷が追いつかない場面も。同市有浦のプラザ杉の子では、例年クリスマスの時期に需要が集中する「比内地鶏のローストチキン」(税込み5000円)の販売に影響が出た。ふるさと納税の返礼品分を含め例年並みの700羽を用意したが想定を上回る注文があり、100羽超の注文をキャンセルする事態となった。コロナ禍で忘新年会を開催しない企業から「チキンを購入して社員たちに配りたい」という注文が想定以上に多かったという。
 JAあきた北の生産部会(高橋浩司部会長)は今年の生産羽数を当初21万5000羽と計画していたが、5月から4割減産とし14万5000羽に修正した。月に開いた関係団体への報告会で高橋部会長は「行政、商工団体、地域一丸となった支援に感謝したい」と述べた。通常の生産羽数に戻せるよう今後もPR活動を続けていくとし、来年の生産は通常時から2割減の18万羽とするとしている。

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枝アメのミズキ伐採 大館市観光協会など アメ市開催は来月判断

2020-11-27
伐採したミズキを束ねる職員ら(大館市釈迦内)
 来年2月に開催を予定している大館アメッコ市に向け、関係者が「枝アメ」に使用するミズキの伐採作業を行っている。26日は販売用の小さいものから、3・8㍍のジャンボサイズなど約30本を伐採した。
 アメッコ市では、ミズキにピンク、黄、緑のアメをくくりつけた「枝アメ」が会場などを彩る。今年はコロナ禍で開催を検討中で、来月上旬の実行委員会で可否を決める。例年は枝アメをJR秋田駅や弘前駅にも設置しているが、今回は開催する場合は縮小し、おおまちハチ公通り周辺だけにする予定。
 伐採は25日から始まり、大館市観光協会、大館商工会議所、大館市の職員ら7、8人が作業に当たっている。同協会が管理する釈迦内、川口の植林地のほか、国道脇ののり面など5カ所から300本以上を集める。
 26日は、釈迦内の植林地で作業を行い、ミズキをノコギリなどで伐採し、ロープで束ねて手際良く軽トラックに積み込んだ。今後は長さや形を整え、開催が決まったらアメを枝に結び付けていく。

鹿角初の園芸メガ団地 末広ファーム 一連の施設が完成 地域農業のけん引役に

2020-11-26
完成した末広ファームの施設(鹿角市十和田末広)
 鹿角市の農事組合法人・末広ファーム(柳沢義一理事長)が実施主体となって十和田末広地区で建設を進めてきた穀物乾燥調製施設(ライスセンター)や野菜集出荷施設などが完成し、25日、現地で竣工(しゅんこう)式が行われた。鹿角地域では初めてとなる園芸メガ団地。主要作目のネギの作付面積は来年度、単独の経営体では県内最大規模となる見込みで、地域農業のけん引役として期待が寄せられている。
 園芸メガ団地はコメ依存から脱却し、野菜や花卉(かき)などの生産を飛躍的に向上させることを目的に、県が2014年度から整備を推進している。
 末広ファームは、15~19年度に末広地区で行われた圃場整備を契機に、園芸メガ団地整備事業に取り組むことになった。19年度から国・県・市の支援を受け、野菜集出荷施設(延べ床面積635平方㍍)の建設や農業用機械の導入などを実施。さらに、高収益化に向けた取り組みを総合的に支援する農水省の産地パワーアップ事業で穀物乾燥施設(630平方㍍)の建設なども進めてきた。末広小学校グラウンド跡の市有地を借用。
 野菜集出荷施設や穀物乾燥施設は昨年夏に本格着工し、今年3月下旬に完成。ネギの根葉切り・皮むき機や、太さ別に分ける選別機、穀物の乾燥機や選別機、トラクター、圃場の石を砕くストーンクラッシャーなどの機械設備を導入した。その後、厚生棟の建設や外構工事を進め、一連の施設が今月完成した。総事業費は約5億円。
 野菜集出荷施設は一足早く4月下旬に稼働を開始している。従業員は10人(社員4人、役員6人)が常勤で、必要に応じてパートを雇う。
 園芸メガ団地、産地パワーアップの事業実施期間は19年度から21年度までの3年間。作付面積は本年度が92ha(コメ80ha、ネギ5ha、キャベツ2ha、大豆5ha)。21年度は120ha(コメ84ha、ネギ13ha、キャベツ3ha、大豆20ha㌶)を計画し、ネギは単独の経営体では県内最大規模となる。ネギとキャベツを合わせた販売目標額は1億2000万円。
 竣工式には県、市、JAの関係者、設計施工業者など約30人が出席。来賓の児玉一市長が「柳沢理事長を先頭に力を合わせて鹿角農業をリードして」、鹿角地域振興局の岡崎佳治局長は「第2、第3の末広ファームの出現に期待したい」と期待を述べた。
 柳沢理事長は「来年度は今まで経験したことのない経営面積となる。目標達成に向けて努力したい」と決意。また「今後、社員や経営面積を増やし、地域を活性化させたい」と意欲を語った。

コロナ禍の初詣 人出見込み対策へ 北鹿の神社や寺院 分散参拝の周知検討 対人距離確保へ準備

2020-11-26
初詣の対人距離確保に向けて準備を進める大館八幡神社(大館市字八幡)
 新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中、初詣に向けて北鹿地方の神社や寺院は感染防止対策に頭を悩ませている。三が日を避ける「分散参拝」への協力呼び掛けや対人距離の確保、「除夜の鐘」突きの手指消毒など対策の徹底に向けて検討を進めている。不特定多数の人が触れる物は取り外しも視野に入れており、この年末年始は例年とは異なる光景が広がりそうだ。
 大館市中神明町の大館神明社(佐藤文人宮司)では例年三が日に1万人以上の人出が見込まれるため、感染防止対策に気を配る。縁起物を頒布する授与所では巫女(みこ)らにマスクを着用してもらうほか、金銭受け渡しの際に直接手が接触しないよう手袋の着用も検討する。不特定多数の人が触れることになる拝殿前の鈴は取り外すことも視野に入れ、手水舎にはひしゃくを置かない予定。大みそかから元日にかけては参拝客が長い列を作るため、佐藤宮司は「なるべく日にちをずらしてお参りしてもらうように周知したい」と話す。
 同市字八幡の大館八幡神社(福原良英宮司)も対策に気をもむ。「帰省客もいると思うので、対応を試行錯誤している」と福原宮司。参道に約2㍍おきに人工芝のマットを敷き、間隔を空けて並んでもらうよう促すほか、一方通行を誘導する順路も明示して対人距離の確保に努めるという。縁起物の頒布所では担当者のマスク、手袋着用を徹底し、消毒液も各所に置く。「頒布所の時間制限も検討しており、3密にならないよう互いに気を付けて三が日を過ごせれば」と考える。
 鹿角市指定有形文化財の梵鐘(釣り鐘)を有する同市花輪の長年寺(松井直行住職)では、対策を徹底した上で参拝客に鐘楼堂を開放し「除夜の鐘」行事を行う予定。例年は大みそかから100人以上が列を作るだけに、地元町内会と協力して対人距離の確保、手指消毒を求めることを検討している。参拝客にはマスク着用を呼び掛ける考えで、例年通りに飲食物の振る舞いが実施できるかどうかも含めて今後詳細を詰めていく。松井祐司副住職は「密にならないよう感染対策を徹底したい」と話している。

期日前投票始まる 上小阿仁村長選 検温、消毒、マスク コロナ対策万全期す

2020-11-26
上小阿仁村長選挙の期日前投票(村開発センター)
 中田吉穂村長の死去に伴って24日に告示された上小阿仁村長選挙(29日投開票)の期日前投票が25日、村開発センターで始まった。入り口での検温や手指の消毒など、新型コロナウイルスへの対策を万全にした上での実施。ほとんどの有権者がマスクを着用して訪れ、意中の候補への1票を投じていた。
 村長選挙に立候補したのは、届け出順に前職で返り咲きを狙う農業の小林悦次候補(66)=五反沢字五反沢=と、前村議会議長の新人で会社員の小林信候補(59)=小沢田字釜渕=の、いずれも無所属の2人。2011年以来となる一騎打ちの戦いを繰り広げている。
 期日前投票は25日から28日(午前8時半から午後8時)まで、村開発センターで行われる。村長選挙では、投票用紙にあらかじめ記載された立候補者の氏名の上に「◯」をつける「記号式投票」が採用されている。ただし、期日前投票や不在者投票では、候補者の氏名を記入する自書式投票となる。
 今回の選挙では、新型コロナウイルスへの対応を万全にすることが求められた。入り口には検温のための装置と手指消毒用のアルコールを設置したほか、投票管理者と立会人、選挙事務従事者はそれぞれ、フェースシールドとマスクなどを着用した。
 また、記載台は間隔を広げて置かれ、一定の時間ごとに消毒。記入用の鉛筆は受付時に手渡され、記入後は回収して消毒するなど、できる限りの感染予防対策に取り組んでいる。
 村選挙管理委員会は「投票所には、マスクを着用して来てほしい」と呼び掛け。29日の投票日についても、各投票所で同様の対策を取ることにしている。

前職・新人一騎打ち 上小阿仁村長選 11年以来 5日間の選挙戦始まる

2020-11-25
候補者の演説を聴く有権者(上小阿仁村)
 中田吉穂村長の死去に伴う上小阿仁村長選挙が24日、告示され、前職と新人が立候補を届け出た。前回から1年7カ月しか経過していない中での村長選挙は、一騎打ちによる戦いが確定。投票日の29日に向けて、5日間の選挙戦に突入した。
 立候補したのは、届け出順に前職で返り咲きを狙う農業の小林悦次候補(66)=五反沢字五反沢=と、前村議会議長の新人で会社員の小林信候補(59)=小沢田字釜渕=の、いずれも無所属の2人。前回の19年4月、前々回の15年4月はいずれも三つどもえ戦だったことから、一騎打ちは11年の選挙以来となる。
 前職の小林悦次候補は午前9時半から、沖田面字屋布の選挙事務所前で開いた出陣式に臨み、支持者ら約120人を前に「村長不在の非常事態を早急に正常化する。村長の経験を生かし、すぐ対応できる。人に優しい健康で安心して生活できる村をつくる」と訴えるとともに「新型コロナの経済対策として、村民に第2弾の給付金支給を検討したい。年金生活者への支援、インフルエンザ予防接種無料化、森林整備支援にも取り組む」などと述べた。
 新人の小林信候補は午前9時半から、事務所を置く小沢田地区の小沢田公民館前で出陣式を開催。集まった約60人の支持者を前に「村にとって危機的状況の中、混迷を起こした人に村政を任せていいものか。立て直すには、住民と行政、議会が一つになることが大切。前進させたい」と訴えながら「高齢者の生活支援を充実させる。企業や県と連携して働く場をつくる。県との信頼関係をつくり直し、若者が来る環境をつくっていく」などと呼び掛けた。
 村選挙管理委員会が23日現在でまとめた有権者数は2033人(男974人、女1059人)。期日前投票は25日から28日まで、上小阿仁開発センターで行われる。時間は午前8時半から午後8時まで。
 29日は午前7時から午後7時(八木沢は午後6時)まで、村内8カ所で投票が行われ、午後8時から村健康増進トレーニングセンターで開票。午後9時までには、大勢が判明する見通しだ。
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北鷹ファームからソバ焼酎 11月から販売 藤里で栽培「白神」3銘柄

2020-10-28
北鷹ファームが作ったソバ焼酎
 北秋田市栄の農事組合法人「北鷹ファーム」(藤嶋健一代表理事)が山形県内の酒造に依頼していたソバ焼酎「白神山地」など3銘柄が完成した。1本720㍉㍑入り、小売価格1699円(税込み)。11月初旬から市内外の酒店などで販売する予定。
 同法人は昨年から藤里町の畑20㌶で「階上早生」という品種のソバを栽培している。初年度から収穫量10㌧超の豊作に恵まれた。ところが全国的に豊作で値崩れしたため、一部を加工用に回すことにした。
 目を付けたのは近年幅広い世代に人気の焼酎。小口でも受注してくれる古澤酒造(山形県寒河江市)に依頼した。今年1月に約800㌔分で仕込みを始めた。熟成期間を経て全量の1764本が近く納品される予定。この間に同法人は焼酎の卸売と小売の免許を取得し、販売の準備を整えた。
 味の特徴は「ソバの風味がしっかりしている」(藤嶋代表理事)といい、酒造から「いい仕上がり」と太鼓判を押された。ラベルにこだわり、藤里町が商標登録した「白神山地」のほか、同法人が命名した「白神の和(なごみ)」「白神聖酔(せいすい)」の3種類を作成した。中身は同一でアルコール分は25度。
 藤嶋代表理事によると、ソバ畑は4カ所あり、水はけが悪いなど栽培に適していなかった。仲間と苦労して育てた分、藤嶋代表理事は「最後まであきらめず続けることが大事」と完成した焼酎を目の前に感慨深げ。今後、市内外の道の駅やスーパーなどにも営業活動する予定で「できるだけ多くの人に飲んでもらい、地域に恩返ししたい」と話した。
 問い合わせは同法人(電話0186・62・0408)。

新型コロナ 患者、隔離して運べ 大館市立総合病院 県北初の専用機材 職員らの感染を防止

2020-10-27
隔離型搬送資機材を活用した訓練に臨む消防職員(大館市立総合病院)
 新型コロナウイルス患者からの感染拡大を防ごうと、大館市は陰圧装置付隔離型搬送資機材を導入した。県北では初めて。26日は市立総合病院で資機材を活用した救急搬送訓練を行い、病院間での患者搬送、受け入れ時の対応を確認した。
 コロナ患者に対応する消防隊員や病院職員への感染拡大を防ぐため導入した。購入費は約170万円で、総務省の補助金を活用した。
 隔離型搬送資機材は透明なビニールで覆われており、バッテリー駆動のバキュームシステムで内部を陰圧状態に保つもの。3カ所にフィルターが付いており、空気の入れ替えができるが、内部のウイルスを吸着して外部に流出させない構造となっている。ゴム手袋も取り付けられ、収容後の触診も可能。耐久性の高い素材で、長さ216㌢、幅71㌢、高さ47㌢。
 感染症指定医療機関の市立総合病院では、新型コロナウイルス感染者(疑いを含む)のうち、透析患者、妊婦らリスクの高い患者について2次医療圏を越えて受け入れるケースも考えられ、主に陽性判定を受けた患者を病院間搬送する際に使用する。訓練では妊娠後期の陽性患者を、他地域の医療機関から市立総合病院に搬送するという想定で行った。
 市消防本部職員や同病院の医師、看護師ら18人が参加。防護服に身を包んだ消防職員3人が救急車から搬送資機材を下ろし、ストレッチャーに乗せて病院内へ移送、病院職員へ引き渡した。院内ではその後、陽性患者専用の動線で病室へ移動する流れも確認。他医療機関との情報伝達や、現場での連携も確かめた。
 同病院の桜庭寿志事務局長は「隔離型搬送資機材は患者や病院、消防職員の不安を軽減するもの。院内での感染防止を図りながら、円滑に患者を引き継ぎたい。関係医療機関、消防と連携しながら的確に対応していく」と話した。
 このほか消防本部は今月中に、所有する救急車全4台の運転席と傷病者室の間に隔離壁を設置する予定。佐々木洋一警防課長は「隊員自らの感染防止に努め、市民の安心安全を守っていきたい」としている。

生け花で花の魅力を 大館市内小学校 「花育講座」スタート 長木皮切りに体験活動

2020-10-27
楽しみながら花を生ける児童たち(長木小)
 植物と積極的な関わりを持ち、自然を身近に感じる体験学習「花育教室」が26
日、長木小学校(貝森逸子校長)を皮切りに大館市内の小学校で始まった。北鹿地方では初めての取り組み。子どもたちに花の魅力を知ってもらうとともに、花や緑に親しみ育てる機会を通じて、優しさや美しさを感じる心を育む狙いだ。
 県花きイノベーション推進協議会(渡部謙会長)と花育「一花一葉」推進協議会(大沢重己委員長)の共催事業の一環。両協議会は、花との出合いの場となる公教育「花育授業」の実施・サポートを展開している。
 2017年から県内の生花店から講師を招き、秋田市内の小学校で1~2年生を対象に花育教室「一花一葉講座」を開催。本年度は県農林水産部・園芸振興課の協力で、大館市内の小学校で開かれることが決まった。
 「一花一葉」とは、一輪の花と一枚の葉を使って、自由な発想で「花と葉をデザイン」する生け花の表現方法。講座には市内生花店4店舗(花ドーム、アバフローリスト、クローバー、カネヤ生花店)とJAあきた北が協力。市内産のダリアを使って、4店舗の代表者が講師を務める。
 皮切りとなったこの日は、4店舗の代表者や両協議会員らが来校。1年生16人を対象に講座を開いた。はじめに、花の種類や名前を当てる「お花クイズ」でダリアの種類が3万種類あると教えられると、児童たちは驚きの声を上げた。
 生け花では、児童たちがハサミの使い方や葉脈の切り方を教わり、葉を切ってねじったり、結んだりして楽しみながら、一人一人個性あふれる作品に仕上げた。児童からは「楽しかった」「家に帰って大切に育てる」などの声が上がり、杉田楓乃さんは「お花のことをよく知れたので、もっといろいろな花を見てみたい」と話した。
 講座は12月上旬まで市内8小学校で開く予定。4店舗の代表者が交代で各校を訪問する。花ドームの虻川洋行代表取締役は「この事業を通じて花の魅力を知り、より身近に感じるきっかけになってくれれば」と述べた。

縄文遺跡世界遺産推進シンポ オンラインで来月28日 鹿角、北秋田で上映も

2020-10-27
 秋田縄文遺跡世界遺産推進シンポジウムが11月28日午後1時半から、ウェブ会議システム「Zoom」を活用して行われる。参加無料。鹿角市の大湯ストーンサークル館と北秋田市民ふれあいプラザコムコムで配信を同時上映することにしており、参加者を募っている。
 北東北歴史懇話会(秋田産業サポータークラブ、藤盛紀明会長)と鹿角市、北秋田市が主催し、県教委などが後援。懇話会では東京都を中心に、秋田県の歴史に関するシンポジウムを毎年開催している。本年度は「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録を支援する目的で県の縄文遺跡をテーマに企画したが、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から初のオンラインイベントとして実施する。
 「北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録について」と題して、日本イコモス国内委員会委員長で東京大学名誉教授の西村幸夫さんが画面越しに講演する。終了後は西村さんと藤盛会長の意見交換。このほか、伊勢堂岱遺跡と大湯環状列石について各市教委が説明する。
 視聴方法が分からない人も参加できるよう、ストーンサークル館とコムコムで同時上映も行う。懇話会の藤盛会長は「講師とともに世界遺産登録後の縄文遺跡の未来を考えてみたい。ぜひ参加いただけたら」と参加を呼び掛けている。
 参加希望者はメールで▽氏名▽住所▽出身地(市町村単位)▽メールアドレス▽連絡方法▽開催情報の入手元―を記載して申し込む。オンライン参加は先着90人限定。
 オンライン参加の申し込みは県東京事務所内の石田さんか千葉さん(メールIshida-Kento@pref.akita.lg.jp、電話03・5212・9112)。同時上映への参加申し込みは大湯ストーンサークル館(oyusccenter@city.kazuno.lg.jp)か、北秋田市教育委員会(be-bunka@city.kitaakita.akita.jp)。

大館市山田 地域の魅力動画で発信 県がナメコの収穫など撮影 関係人口の創出へ

2020-10-26
山田部落会が栽培する原木ナメコの収穫作業などを動画撮影した(大館市山田地区)
 首都圏などの大都市在住者に向けて地域の魅力を広く発信し、関係人口の創出につなげようと県は25日、大館市山田地区でPR動画の撮影を行った。キノコの露地栽培や山菜販売など、地域資源を生かした〝ムラビジネス〟に取り組む山田部落会(赤坂実会長)の活動の様子を動画に収めた。
 県が力を入れる「県外在住者と連携した関係人口創出・拡大事業」の一環。大都市在住者に「観光以上移住未満」の立場で地域の活動に関わってもらい、来年度以降の関係人口を増やす狙いがある。当初は首都圏在住者らを本県に招致し、地域住民と活動を共に行うことで地域の魅力に親しんでもらう予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い計画を変更。地域の魅力を収めたPR動画を撮影し、情報発信することにした。
 県地域づくり推進課の佐々木智子主査ら約10人が訪れた。農業生産品の流通・消費などを学ぶ秋田県立大アグリビジネス学科の学生3人も参加し、撮影やキノコの袋詰め作業を手伝った。
 同部落会では2010年から「キノコの里づくりプロジェクト」と題して、原木マイタケや原木ナメコの栽培を開始。自然に近い環境で露地栽培を行うため品質がよく、現在は千葉県のスーパーなどにも販路を拡大しているという。
 一行は同部落会が管理する原木ナメコの栽培場を訪れ、収穫作業の様子を動画に収めた。栽培場にはナラやヤマザクラの原木600本が所狭しと並び、所々でツヤのあるナメコが顔を出していた。赤坂会長は「傘の裏側に薄く膜が張っているのが一番いいナメコ」などと説明しながら、収穫の仕方を解説。指導を受けて大学生らが収穫する様子を撮影した。佐々木主査は「地域住民だけで集落環境を維持していくのは厳しい時代。事業を通じて都市圏の人に地域の魅力を知ってもらい、将来的には都会の人が率先して地域に来てくれるような関係をつくっていきたい」と展望を語った。
 県内の他集落でも同様の趣旨の動画撮影を行っており、山田地区で撮影した動画は編集作業を行った上で来年1月ごろ、首都圏在住者を招いて行うオンライン交流会で上映する予定。赤坂会長は「都会の人に過疎集落について関心を持ってもらういい機会になる」と期待していた。
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