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地域経済対策 商品券の再実施検討 福原市長答弁 開発支援の拡充も 大館市3月議会一般質問

2021-03-03
一般質問が行われた本会議(大館市役所)
 大館市の3月定例議会は2日、前日に続いて本会議を開き、5議員が一般質問を行った。地域経済の支援策について福原淳嗣市長は「プレミアム付き商品券事業の再実施を検討したい」との考えを示し、新技術・新商品開発支援事業についても「見直しや拡充を図りながら事業者に寄り添った支援を継続したい」と強調した。
 登壇したのは明石宏康議員(市民の風)、相馬ヱミ子議員(同)、吉原正議員(同)、小畑新一議員(公明党)、富樫孝議員(市民の風)。
 市が新型コロナウイルス対策として昨年8月に発行したプレミアム付き商品券は総額19億5000万円。購入額の3割分を上乗せして販売し、2月末に使用期限を迎えた。1日の本会議でも再実施を求める質問が出ていた。
 既存の地域商品券「Buyおおだて」の購入額に一定額を上乗せすることで「市内での消費量を増やすべきではないか」との質問があり、市長は「事業者からの要望を踏まえ、まずはプレミアム付き商品券事業の再実施を検討したい」と答弁。地域商品券については「引き続き長寿祝い金や大館能代空港運賃助成などの制度と組み合わせ、消費の流出抑制につなげるとともに、将来的にキャッシュレス決済と組み合わせた商品券の電子化を検討したい」と述べた。
 コロナ感染拡大に伴う業績悪化で従業員を休ませた企業に支給する「雇用調整助成金」の特例水準が6月末に終了する見通しを受け、「市として企業への支援をいかに考えているか」との問いに対し「国の中小企業事業再構築促進事業は業態転換や新分野への展開を支援する制度で、市では新技術・新商品開発支援事業がその役割を担っている。コロナ対策枠を設けたところ反響が大きく、今後も見直しや拡充を図る」と答えた。
 昨年12月に営業を終了した花岡温泉について「保養所として活用できないか」との質問に対しては、「源泉を所有する市として民間所有の土地建物を引き継ぐ新たな経営体から相談があった場合、積極的に対応したい」と述べた。
 新ブランド米「サキホコレ」については「現時点で作付け推奨地域に含まれていないが、早期に栽培実証試験が実施されるよう県の動向を注視する」との考えを示した。

沿線は鉄道温泉郷 北秋田素材活用推進協 13日から「お湯鉄のススメ」 内陸線と9施設が協力

2021-03-03
認定書などが交付されたお披露目式(北秋田森吉山ウエルカムステーション)
 北秋田地域素材活用推進協議会「やってみよう!北秋田」(小塚雅生会長)は13日から、秋田内陸縦貫鉄道(秋田内陸線、本社・北秋田市、吉田裕幸社長)と沿線の九つの温泉施設の協力を得て「お湯鉄のススメ~AKITAの鉄道温泉郷」を開始する。事業のお披露目式が2日、秋田内陸線阿仁合駅の「北秋田森吉山ウエルカムステーション」で開かれ、参加する温泉施設へ認証書などを交付した。
 協議会は、地域素材をPRすることで活性化を図っていこうと2019年度に設立。初年度は阿仁マタギ、2年目は森吉山の星空をテーマにした活動を進めてきた。
 今回は内陸線沿線の「温泉」に着目。新型コロナウイルス感染症の収束後をにらみながら「ローカル鉄道とローカル温泉の力を合わせることで需要の掘り起こしを図る」とともに、4月からスタートするJRグループの「東北デスティネーションキャンペーン(DC)」等で発信することで、ワーケーションの際に「選ばれる地域」となることも目指している。
 参加したのは▽伊勢堂岱温泉「縄文の湯」▽阿仁川あゆっこ温泉▽阿仁前田温泉「クウィンス森吉」▽湯の沢「湯本杣温泉旅館」▽奥の湯「森吉山荘」▽打当温泉「マタギの湯」▽西木温泉「ふれあいプラザクリオン」▽角館温泉「花葉館」▽あきた芸術村「温泉ゆぽぽ」―の9施設。
 それぞれの施設を利用すると「鉄道温泉カード」をもらうことができる。阿仁合駅で配布するカードと合わせて10種類を集めた先着100人に、秋田杉で作った「マイスターカード」をプレゼント。各施設で販売する「湯めぐりタオル」(1000円)を購入すれば当日の購入施設の入浴料が無料となるほか、他の施設への持参で50円の割引を受けられる。内陸線は「ふろの日」の毎月26日、オリジナルヘッドマークを装着した車両を運転。4月1日からは、2日間全線乗り放題の「秋田内陸ツーーデーパス」の販売も開始する。
 お披露目式で小塚会長は「内陸線と温泉を組み合わせ、新たな魅力を発信したい。地域を盛り上げていきたい」などとあいさつ。来賓の田沢湖・角館観光協会の佐藤和志会長は「小さな施設が大きい塊になって対応することは相乗効果が上がる。鉄道温泉郷、ぜひ頑張っていこう」と呼び掛けた。参加施設には認定書などを交付した。
 同協議会の副会長を務める同鉄道の吉田社長は「『撮り鉄』や『乗り鉄』などに続く新たな流派『お湯鉄』を提案する。内陸線を『ほぐレール』と称して、温泉と温泉を笑顔でつなぎたい」などと説明。「鉄道温泉郷、という言葉も新しい。南北100㌔の温泉郷であり、これからの個人型、分散型観光をPRしていく」とも述べた。
 事業は「阿仁前田駅」を「阿仁前田温泉駅」に改称する13日からスタートする。

秋田犬群像 シンボル、駅東側へ 大館駅周辺整備事業 工事を前に一時移設

2021-03-03
駅前広場から運び出される秋田犬群像(大館市観光協会提供)
 大館駅周辺整備事業が今月から本格化するのを前に、同駅前広場にある秋田犬群像の移設作業が行われている。1~3日で像と土台の石が旧秋田犬ふれあい処に隣接する駐車場に移され、工事が完了するまでの2年以上は同所に置かれる。将来的には、JR大館駅が公共機能を併せ持つ合築駅舎に建て替えられるのに合わせ、南側に整備されるハチ公広場(仮称)に設置される予定。
 市によると、同事業ではJR施設のほか、イベントホールや多目的スペースなどの機能を持つ2階建ての合築駅舎が現駅舎西側に建設される。駅の乗り換えこ線橋にエレベーター2基を設置してバリアフリー化を図り、合築駅舎南側にはハチ公広場(仮称)の整備も計画している。
 駅前広場の整備なども含めて2023年度の完成を目指しており、皮切りとなるバス停撤去工事が今月から始まる。工事の本格化を前に、駅前広場にある秋田犬群像の撤去作業が1日から始まった。
 初日は市から委託を受けた建設会社や石材会社の従業員8人が、周辺のタイルを剝がし、土を掘って移設準備を整え、像と土台を切り離した。2日目の2日は従業員7人が集まり、午後2時ごろからクレーン車で重さ約13㌧になる土台の石をつり上げ、移設先の駐車場に慎重に運んだ。
 最終日は、石材会社で接合部の仕上げ作業をし保管していた像を再び駅前に運び、土台に取り付ける予定。
 市都市計画課は「安全面に気を付けて作業し、市民に親しまれている群像を傷つけないよう心掛けて進める」としている。
 維持管理する「忠犬ハチ公銅像及び秋田犬群像維持会」などによると、秋田犬群像は秋田犬の親子5頭の姿を表現したもので、大きさは全体で約1・5㍍四方。秋田犬の故郷の象徴として大館市が中心となって建設を企画。鹿角市花輪の彫刻家に依頼し、1964年に完成した。
 同会の富樫安民会長は「大館駅前のシンボルとして、半世紀以上にわたって皆さんに親しまれてきた。生まれ変わった新たな駅前でお目にかかれるのはしばらく先になる。広場から少し離れた場所に移されるが、今後もかわいがってほしい」と話した。

企業誘致へ補助拡充 福原市長が方針示す 市道岩瀬線に交付金 大館市3月議会・一般質問

2021-03-02
一般質問が行われた本会議(大館市役所)
 大館市の3月定例議会は1日、本会議を再開し、5議員が一般質問を行った。企業誘致に向け福原淳嗣市長は「情報サービス産業支援事業費補助金の拡充を予定しており、いつでも積極的な事業展開を開始できるよう準備を進めている」と述べた。山瀬ダムから三菱重工業田代試験場付近の市道岩瀬線については、「のり面保護など安全対策が必要と判断し、国に交付金を要望したところ予算配分について内示があった」と明らかにした。
 登壇したのは佐藤芳忠議員(市民の風)、田村儀光議員(令和会)、栁館晃議員(同)、笹島愛子議員(共産党)、田中耕太郎議員(令和会)。
 首都圏からの人材受け入れ体制について質問があり、市長は新型コロナウイルスの影響を踏まえ「リモートワーク(遠隔勤務)や移住に注目が高まっている。お試し勤務拠点としてベニヤマ自然パークや五色湖ロッジ、(共用オフィスの)マルーワなどの機能充実を図り、サテライトオフィス(出先拠点)事業をさらに推進したい」と答弁。その上で「コロナ収束後を見据え、リモートワーク実施企業約1000社を対象としたニーズ調査を実施している。データを分析し、企業誘致をさらに促進させるために、情報サービス産業等支援事業費補助金の拡充を予定している」と述べた。
 2017年9月に市道認定した岩瀬線は維持修繕を行う一方、現況調査や橋りょう点検を進めながら整備方針の検討を重ねてきたとして「安全対策を講じる基幹整備が必要と判断したため、国の防災・安全交付金事業に要望したところ、予算配分について内示があった」と説明。「速やかに工法の検討や設計を行い、議会に相談しながら工事を進めたい。宇宙輸送を担うロケットの運用に欠かせない燃焼試験を支える重要インフラ。まさに国策の一翼を担っている」との考えを示した。
 コロナの影響で経済的に困窮している学生への給付金を求める質問に対しては「幅広い層への波及効果が期待される支援策を講じる」と述べるにとどめた。
 観光交流施設・秋田犬の里について「直営の期間は延長するのか」との問いには、「指定管理者制度の導入を22年度に予定しており、来年度に指定管理者を決定する」と答えた。

北鹿の高校生に巣立ちの日 大館国際情報学院 中高合同で未来へ一歩

2021-03-02
クラス全員での記念撮影(大館国際情報)
 北鹿地方の高校で卒業式シーズンが始まった。大館市内では1日、大館鳳鳴、大館国際情報学院の両校で行われた。新型コロナウイルス感染防止のため式典の規模を縮小して開催。コロナ禍の中、感謝と希望を胸に厳しい環境を乗り越えていこうと、未来へ向けて新たな一歩を踏み出した。大館市内3校は、基本的に在校生は参加せず、来賓の人数も最小限とし、保護者は1家族1~2人に制限するなど感染対策を工夫。この日は、入場前に検温を受け、念入りに手指のアルコール消毒をする保護者らの姿が見られた。大館桂桜は2日に行われる。
 このうち大館国際情報学院では、中学が14期生28人、高校が普通、国際情報2科の16期生167人が卒業。村上清秀校長が中学、高校の各クラスの代表者に卒業証書を手渡した。
 中学卒業生代表の佐々木花萌さんは「私たちの後ろには今まで歩んできた道が刻まれ、前には無限の可能性が広がっている。4月に新しい仲間を加え、高校生として新たなスタートを切る。3年後、さらに成長した私たちを見せたい」と抱負を語った。高校卒業生を代表して、佐藤和奏さんは3年間を振り返り「大切な仲間たちや、すてきな先生方と出会えたこと、一生の思い出ができたこと、何よりKJで高校生活を送れたことが私の誇り。新たな道でどんな困難が待っていても諦めることなく、夢に向かって歩んでいくことをここに約束する」と答辞を述べた。
 式の後には、最後のホームルームが各クラスで行われた。生徒は級友や恩師、保護者に目標や感謝を伝え、記念撮影する光景が見られた。
 保護者からは、門出の式典に出席できたことを喜ぶ声が聞かれた。岩渕丞さん(高校)の母親の美紀さんは「コロナの影響で各行事に参加できなくて悲しかった分、式だけでも出席できて本当にうれしい」と安堵(あんど)の表情を見せた。今野悠晟さん(同)の母親の千陽さんは「コロナ禍の中、卒業式への保護者の出席が実現でき、大変ありがたく思う」と話した。
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手入れ行き届かない私有林集約 森林の経営管理進む 大館市「全国のトップランナー」 3区域で意向調査

2021-01-17
 手入れが行き届いていない私有林を市町村が集約して管理する「森林経営管理制度」の事業が大館市で進んでいる。2019年度以降、花岡、平滝・大川目、赤川の3区域で森林所有者に意向調査を実施。「市に管理を委ねる」とした33件、約68haに経営管理権を設定した。このうち経営に適した森林は、民間事業者に再委託する手続きを進めている。市は「全国でトップランナーといえる進ちょくで、市内の対象私有林を20分割し計画的に取り組む」と話す。
 2019年4月施行の森林経営管理法に基づく制度。所有者が適切な管理を行う責務を明確化し、管理が難しい場合、市町村が伐採・木材販売・造林を行う権利を預かり、意欲のある林業経営者に貸し出す。採算が厳しく林業に適さない私有林は、森林環境譲与税を財源に市町村が間伐や植林を行う。
 制度の対象となるのは、市内の約1万2000haの私有林の人工林。対象の私有林を20分割し、意向調査を実施しながら、20年を1周期として事業を進める方針。
 初年度の19年度は、花岡と平滝・大川目区域の一部で対象森林の所有者に意向調査を実施。「市に管理を委ねる」と回答した所有者と順次、「経営管理集積計画」を策定し、公告を経て「経営管理権」が設定された。経営管理権の設定は19年度31件、20年度2件の計68・56haなった。
 市農政課はこの約68haについて、林業経営に適した森林の経営管理を民間事業者に再委託する手続きを進めている。県に登録している林業経営者と制度運用に向けた意見交換会も行った。
 本年度は赤川区域の397haと、19年度に実施しなかった花岡区域の168ha、平滝・大川目区域の12haの森林所有者に意向調査を実施した。718人に調査票を送付し、回答数は6割超。回答者のうち、花岡と赤川で6割、平滝・大川目で7割を超える人が「市に委ねる」と回答した。
 また、本年度は地積調査未実施の山館・中山区域も対象とし、境界明確化作業を行っている。準備ができ次第、意向調査を行う。同課は「市内で地積調査未実施の区域も出てくるため、山館・中山をテストケースとし、今後に生かしたい」としている。
 意向調査で回答者の6~7割が「市に委ねる」とする傾向が見えてきているといい、同課の担当者は「経営管理権の設定件数は全国でも多い方。民間事業者への再委託を進めていきたい」と話している

杉板ドミノ倒しに拍手 親子連れがラート体験 木育キャラバン&スポーツ 大館できょうまで

2021-01-17
 移動型おもちゃ美術館とスポーツに親しむ「木育キャラバンinおおだて2020&スポーツ体験会」が16日、大館市のタクミアリーナで始まった。会場にはボッチャやラートの体験コーナーや約160種類の木のおもちゃが並び、親子連れらがぬくもりあふれる空間でさまざまな体験を楽しんだ。市生涯学習課とスポーツ振興課の共催事業で、17日まで。
 木育キャラバンは、東京おもちゃ美術館から借りた木のおもちゃを会場に並べた。杉やブナなど六角形の木板約200枚によるドミノ倒しでは、カタカタと音を立てながら倒れる様子を参加者が見守り、拍手が起きた。積み木を積み上げたり、ままごとセットで料理を作ったりし、親子に笑顔が広がった。
 2本の鉄製の輪を平行につないだ器具を操るラート競技の体験は、秋田ノーザンハピネッツ社に所属し、世界選手権で史上最多の3度優勝を果たした髙橋靖彦選手が参加。デモンストレーションで会場を沸かせた。親子で輪を動かす体験をした嶋田千草さん(35)と壮馬さん(城南小1年)=同市東台=は「思ったより高さがありドキドキしたが、楽しかった」と話した。
 ボッチャ体験は、東京パラリンピックで使用されるものと同様のコートで競技の魅力を体感した。
 市は東京パラリンピックでタイボッチャチームのホストタウンとなっている。本年度は新型コロナウイルスの影響で競技の体験イベントを開催できなかったことから、木育キャラバンと組み合わせて遊びの場を設けた。マスク着用や検温など感染予防対策を講じて開催した。
 最終日は午前10時から午後3時まで。ラートに代わり、フライングディスクの体験ができる。正午~午後1時はおもちゃ消毒のため休場する。

参加者が見守ったドミノ倒し(タクミアリーナ)
髙橋さんの指導でラートを体験する親子

期間限定の「阿仁合」鉄印 秋田内陸線 観光アテンダント6人が記帳 3月末まで スタンプも特別版

2021-01-17
観光アテンダントごとに異なるデザインを用意する期間限定の「阿仁合」鉄印(秋田内陸線阿仁合駅)
 秋田内陸縦貫鉄道(本社・北秋田市)は阿仁合駅で記帳する「鉄印」の期間限定特別版として、観光アテンダントによる「阿仁合」鉄印の記帳を始めた。同社の観光アテンダント6人が手書きの文字やスタンプが特徴のオリジナル鉄印を用意し、鉄道愛好家を出迎えている。記帳料は300円。3月末まで。
 同社は昨年7月から、第三セクター鉄道等協議会(東京都)と加盟鉄道会社などが連携して取り組む「鉄印」と鉄印帳の販売を始めた。鉄印は寺社の御朱印帳から着想を得た乗車の証し。オリジナルの台帳(税込み2200円)を購入すると、加盟する社の地方鉄道で鉄印を記帳できる。
 秋田内陸線では阿仁合駅観光案内窓口で乗車券を提示し、記帳料(300円)を支払うと、社名や日付、観光列車のスタンプを押した鉄印がもらえる。開始から阿仁合駅では約1700枚の鉄印を記帳しており、鉄道愛好家の人気を集めている。
 新たな鉄印は通常版に加え、愛好家が収集を楽しめるよう用意。観光アテンダントを務める社員6人が「阿仁合」の文字などを乗客の前で書く特別版で、鉄印帳へ直接記帳せず、利用客の希望を受けてその場で書いた鉄印を手渡す。鉄印には通常版と異なる阿仁合駅のスタンプを押している。
 アテンダントごとに使用するペンや字体、手作りスタンプ、一言メッセージなどが異なり、当日の窓口担当が記帳するため「どの鉄印がもらえるかはその日次第」という。14日に窓口を担当したアテンダントの武田千鳥さんは、筆や墨を使って「阿仁合」の文字を書き、イベント列車で演奏している三味線型のスタンプや、乗車を歓迎する気持ちを込めた「出会いに感謝」と一言メッセージを添えた。
 同社では「6人分コンプリートする楽しみ方もできる。通常の鉄印と併せて集めてもらえたら」と話している。記帳には時間がかかる場合もあるため、余裕を持って窓口を訪れるよう呼び掛けている。

雪にわら植え作占い JA秋田たかのす 豊作願う小正月行事

2021-01-16
豊作を願って雪中田植えを行う田植え人(北秋田市の大太鼓の館前)
 今年の稲作の豊凶を占う「雪中田植え」が15日、北秋田市綴子の大太鼓の館前で行われた。JA秋田たかのす青年部(岩谷政崇部長)の部員が豊作を願って田んぼに見立てた雪にわらを植えた。
 雪上田植えは、作柄を占う「庭田植え」として各地の農家で行われていた小正月行事。綴子地区では一度途絶えた行事を1983年に篤農家の高橋佐一郎さんが復活させ、現在は若手農業者でつくるJA青年部が継承している。
 開会行事で小笠原隆志組合長は「コロナ禍の時代でも、人が生きていくために重要なのは食べること。コメを生産することに誇りを持って取り組んでほしい」とあいさつ。来賓の津谷永光市長は「雪中田植えは作柄を占う大事な行事。市の農業が順調に、五穀豊穣(ほうじょう)であるよう願う」と述べた。
 今年は、祖父とともにコメやキュウリなどを育てている亀山春樹さん(23)=同市栄=が初めて田植え人を務めた。田植え人がみのやすげがさを身に着け、しめ縄で囲まれた6尺(1・8㍍)四方の雪田に入ると、鎌を使って雪を掘った。稲わらや豆がらで作った束16本を苗に見立て、丁寧に植えていった。
 田植え後はわらぼうきで苗をはらって虫よけを行い、雪田の中心に逆さに立てた。雪田の前にはJA女性部が作ったお供え物が並び、集まった農業関係者が豊作を祈願した。亀山さんは「雪が硬くて掘るのが大変で、大役にも緊張した。今年は天候に恵まれた穏やかな一年であってほしい」と話した。
 作占いの結果は2月1日午前11時から同所で行われる「稲刈り」で判断する。

年末年始の豪雪 除雪用具の需要増 停電に備え石油ストーブも

2021-01-16
需要増に応じて拡大した石油ストーブコーナー(コメリパワー大館店)
 年末年始から県内で続く豪雪の影響で、北鹿地方のホームセンターでは除雪用具の売れ行きが好調に推移し、品薄状態が続いている。今月上旬には暴風雪による停電もあったことから、石油ストーブなど電気不要の暖房器具を買い求める人も目立っている。売り場担当者は「想定していた以上の売れ行き」と驚いている。
 大館市柄沢のコメリパワー大館店(佐藤晋店長)では、昨年10月中旬から除雪用品売り場を設置した。前年より降雪量が増えることを想定し、例年より多く「スノーダンプ」や「スノープッシュ」などの関連商品をそろえた。
 渡部宏至次長よると、雪が降り始めた昨年12月上旬から商品が動き始め、ピークは同月中旬。在庫の減りに伴い2~3回発注をかけたが、年末年始に県内を襲った大雪で売り上げがさらに伸びた。1月14日現在で入荷数の7割ほどが売れ、大型スノーダンプは既に完売。店舗入り口などに今季の入荷未定を知らせるチラシを掲示した。
 このほか、例年、北鹿地方では需要が低いという屋根やビニールハウスの雪下ろし用品の問い合わせが多く、急きょ取り寄せて対応。屋根からの墜落防止のために「安全帯」を購入する人も見られる。
 7~8日にかけて秋田市などで暴風雪による大規模停電が発生すると、石油ストーブなど電気を使わない暖房器具の問い合わせが相次いだ。急きょ商品を取り寄せ、在庫をすべて店頭に並べて販売。複数台購入する人も見られる状況で、「1人1台」と台数制限を設けるほどの需要となっている。
 石油ストーブの売れ行きは例年に比べて2割増で、「この時期でここまで売れるのは珍しい。防災意識の高さを感じる」と渡部次長。「雪の影響で入荷に若干遅れが出ていたが、今は安定している。もしもの時に備えて早めの購入を」と呼び掛けている。

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