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雪にわら植え作占い JA秋田たかのす 豊作願う小正月行事

2021-01-16
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豊作を願って雪中田植えを行う田植え人(北秋田市の大太鼓の館前)
 今年の稲作の豊凶を占う「雪中田植え」が15日、北秋田市綴子の大太鼓の館前で行われた。JA秋田たかのす青年部(岩谷政崇部長)の部員が豊作を願って田んぼに見立てた雪にわらを植えた。
 雪上田植えは、作柄を占う「庭田植え」として各地の農家で行われていた小正月行事。綴子地区では一度途絶えた行事を1983年に篤農家の高橋佐一郎さんが復活させ、現在は若手農業者でつくるJA青年部が継承している。
 開会行事で小笠原隆志組合長は「コロナ禍の時代でも、人が生きていくために重要なのは食べること。コメを生産することに誇りを持って取り組んでほしい」とあいさつ。来賓の津谷永光市長は「雪中田植えは作柄を占う大事な行事。市の農業が順調に、五穀豊穣(ほうじょう)であるよう願う」と述べた。
 今年は、祖父とともにコメやキュウリなどを育てている亀山春樹さん(23)=同市栄=が初めて田植え人を務めた。田植え人がみのやすげがさを身に着け、しめ縄で囲まれた6尺(1・8㍍)四方の雪田に入ると、鎌を使って雪を掘った。稲わらや豆がらで作った束16本を苗に見立て、丁寧に植えていった。
 田植え後はわらぼうきで苗をはらって虫よけを行い、雪田の中心に逆さに立てた。雪田の前にはJA女性部が作ったお供え物が並び、集まった農業関係者が豊作を祈願した。亀山さんは「雪が硬くて掘るのが大変で、大役にも緊張した。今年は天候に恵まれた穏やかな一年であってほしい」と話した。
 作占いの結果は2月1日午前11時から同所で行われる「稲刈り」で判断する。

年末年始の豪雪 除雪用具の需要増 停電に備え石油ストーブも

2021-01-16
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需要増に応じて拡大した石油ストーブコーナー(コメリパワー大館店)
 年末年始から県内で続く豪雪の影響で、北鹿地方のホームセンターでは除雪用具の売れ行きが好調に推移し、品薄状態が続いている。今月上旬には暴風雪による停電もあったことから、石油ストーブなど電気不要の暖房器具を買い求める人も目立っている。売り場担当者は「想定していた以上の売れ行き」と驚いている。
 大館市柄沢のコメリパワー大館店(佐藤晋店長)では、昨年10月中旬から除雪用品売り場を設置した。前年より降雪量が増えることを想定し、例年より多く「スノーダンプ」や「スノープッシュ」などの関連商品をそろえた。
 渡部宏至次長よると、雪が降り始めた昨年12月上旬から商品が動き始め、ピークは同月中旬。在庫の減りに伴い2~3回発注をかけたが、年末年始に県内を襲った大雪で売り上げがさらに伸びた。1月14日現在で入荷数の7割ほどが売れ、大型スノーダンプは既に完売。店舗入り口などに今季の入荷未定を知らせるチラシを掲示した。
 このほか、例年、北鹿地方では需要が低いという屋根やビニールハウスの雪下ろし用品の問い合わせが多く、急きょ取り寄せて対応。屋根からの墜落防止のために「安全帯」を購入する人も見られる。
 7~8日にかけて秋田市などで暴風雪による大規模停電が発生すると、石油ストーブなど電気を使わない暖房器具の問い合わせが相次いだ。急きょ商品を取り寄せ、在庫をすべて店頭に並べて販売。複数台購入する人も見られる状況で、「1人1台」と台数制限を設けるほどの需要となっている。
 石油ストーブの売れ行きは例年に比べて2割増で、「この時期でここまで売れるのは珍しい。防災意識の高さを感じる」と渡部次長。「雪の影響で入荷に若干遅れが出ていたが、今は安定している。もしもの時に備えて早めの購入を」と呼び掛けている。

「新酒できました!」 鹿角・千歳盛酒造 杉玉を掛け替え

2021-01-16
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新酒が出来上がり、杉玉を掛け替える児玉さん(千歳盛酒造)
 新酒ができたことを知らせる杉玉が15日、鹿角市花輪の千歳盛酒造(村上雅彦社長)の軒先で掛け替えられた。同社は「年末年始に寒い日が続き、ゆっくりと熟成された。うまみがしっかりと出て、滑らかな酒ができた」とし、この日、人気商品「千歳盛しぼりたて生酒」を発売した。
 杉玉は、杉の青々とした葉を球状に束ねたもの。同社ではかつて自前で作っていたが、10年ほど前から外注している。
 この日は製造部門の児玉和幸さん(44)がはしごを使って高さ約4㍍の軒下から茶色くなった杉玉を外し、直径約40㌢の新品に掛け替えた。
 今季の仕込みは5人態勢で昨年12月上旬に始まり、3月下旬まで行う予定。生酒や純米酒などは23日程度、吟醸酒は30日程度発酵させて製造する。コロナ禍のため、予定数量は生産調整して例年より3割少ない約4万㍑となる。
 「しぼりたて生酒」は「酒蔵そのものを瓶詰めにした深みのある味とコク」が売り。15日から市内の酒屋などで販売されている。
 価格(税込み)は1・8㍑入り(一升瓶)2244円、720㍉㍑入り(四合瓶)1177円。

議員定数 次回、最終判断へ 北秋田市議会改革特別委 「削減」「維持」溝埋まらず

2021-01-15
北秋田市議会の議会改革特別委(市役所)
 北秋田市議会の議会改革特別委員会(佐藤文信委員長)は14日、市役所で開き、前回までに引き続き「議員定数」に関する協議を行った。「削減派」と「現状維持派」がそれぞれ意見を交換したものの、平行線は変わらず。今月下旬に開く次回の委員会で「最終的な判断を出す」ことで一致した。
 同市議会の議員定数は。2011年6月定例会で議員発議により削減案が提出され、賛成多数で可決、当時の26から6削減した。14年の選挙から適用している。
 昨年10月に設置された特別委では、常任委の任期や議会でのICT化などとともに「定数」が協議項目に加えられた。
 削減を求める会派からは「人口が減少している現状では減らすべき」「2人は減じる必要がある」との声が上がった一方、「広大な面積の中では、議員のいない地域が発生する懸念もある」「議員を減らすことで市民の声が届きにくくなる」として「現状維持」を訴える意見も出された。12月には2回にわたり、集中的に審議を行ったものの、意見は平行線をたどっている。
 この日の特別委では、11年に定数を削減した際の議論を確認したり、今後の市の人口推移の見通しから持論を展開したりと、さまざまな角度からの意見が出されたが、双方ともに妥協点等は見いだせず、歩み寄りは難しい状況。佐藤委員長は「次回の特別委で、最終的な判断を出したい」と提案、全委員が了承した。

1次避難所 12公民館に備品設置 コロナにも対応 来月は開設訓練 大館市

2021-01-15
各公民館に配備された感染対策用品や備品の一部(二井田公民館)
 大館市は、新型コロナウイルス対策を盛り込んで改定した避難所開設・運営マニュアルに基づき、1次避難所に当たる12公民館に、間仕切りやダンボールベッドなどの対策用品20種類を配備した。コロナ禍の対応に備えるため、2月中旬には避難所開設運営訓練を行う。市危機管理課は「最終的には各地区住民で、地域住民が一体となって避難所を運営できるよう、周知徹底したい」としている。
 市は昨年8月に避難所開設・運営マニュアルを改定。密を避けるため、避難所の1人当たりのスペースをこれまでの3平方㍍から2倍の6平方㍍に広げた。市の避難所は、公民館などの1次避難所12、学校などの2次避難所106、福祉避難所16の計134カ所。1次避難所の収容人数を超えた際は、2次避難所などで受け入れ対応する。
 避難所開設時用の感染対策用品や備品は20種類を新たに配備することにし、秋ごろからフェースシールドやポケットコート、12月末には間仕切りやダンボールベッドを各公民館に設置。個人用防護衣やテント、簡易トイレなども近日中に整備する予定という。避難から3日分を想定した数を備蓄し、不足時は相互に調整する。危機管理課は「保管場所を確保できないという場合は対応する。大切なことの優先順位を考え対処してほしい」と呼び掛ける。
 装備品がそろう2月中旬には各公民館を対象に、取り扱いや組み立て方法についての説明を兼ねた避難所開設運営訓練を実施予定。実物を使った訓練を行うのは今回が初めてとなる。同課は「まずは全体で基礎的事項を指導・確認し、各公民館を通し地区住民と連携をとりながら避難所運営をできる体制を整えたい」としている。

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桜櫓館耐震改修 腐食広範で工期延長 大館市 3月中旬の完成目指す

2020-12-31
耐震改修工事が行われている桜櫓館(月撮影、大館市字中城)
 大館市が所有する国登録有形文化財「桜櫓館(おうろかん)」の耐震改修工事は、当初予定していた来年1月中旬の工期を2カ月延長し、3月中旬の完成を目指している。補強は終えたものの、想定より構造材や屋根下地材の腐食などが広範囲におよび、手間がかかっていることや部材の発注で遅れが生じた。4月に見学・貸館を再開する予定。
 耐震診断で東西方向の耐力壁が不足し、窓や戸などの開口部も多いため暴風時に倒壊の恐れがあると判定。南北方向の壁量はあるものの配置バランスが悪く、地震時に建物が変形しやすいとされ、5月から改修工事を行っている。事業費は約6500万円。
 文化財の価値を守ることと安全性確保の両立を目指し、できるだけ見えない位置で耐震化することを前提とし、建設当時の材料も可能な限り使用。既存の土壁は撤去し、構造用合板で耐力壁を設けた上で、再び土壁で仕上げる。屋根は既存の野地板と垂木、2階床は床板と根太の固定方法をそれぞれ確認し、想定と異なる留め金物は交換または増し打ちを行っている。土台と基礎、柱と横架材(土台・梁(はり))などの金物補強、既存梁を補強するための鉄骨梁と柱の新設なども進めている。
 過去の修繕が意匠的価値を損ねているとして、外壁や屋根の復元を図る。木製建具の組子修理やふすま・障子の張り替え、外観木部保護塗装も行う。浴室など使用していない部屋は物置に改修。電気・機械設備は更新する。庭園の樹木は剪定(せんてい)し、建物の外観が見えるよう整える。
 桜櫓館は、大館町長を務めた桜場文蔵氏が1933年に建てた木造2階の和風住宅(延べ床面積324平方㍍)。ケヤキの大梁(おおばり)と長尺・幅広の床板、秋田杉の長押(なげし)も継ぎ足すことなく長尺が使われた。各部屋の書院、部屋の障子や階段の手すりにも高度な技術が施され、2階の屋根から突き出た展望台もある。80年に現在地へ移転工事(曳家(ひきや))が行われ、北側の和室を解体。99年7月に登録文化財となった。
 市歴史的風致維持向上計画の重点区域内にあり、桜場氏が秋田犬保存会長だったことや、隣接の桂城公園で本部展覧会が開かれていたことから、秋田犬を守り育てる風致も貴重だとして「歴史的風致形成建造物」に指定。市は2018年9月に民間所有者から土地・建物を購入した。

感染対策し新年へ 北鹿地方の神社 初詣の準備進む 「混み合う日時避けて」

2020-12-31
マスク、フェースシールドを着用して絵馬の準備作業をする学生(大館神明社)
 2020年も残すところ1日となった。新型コロナウイルスに悩まされ続けた1年の暮れを迎え、北鹿地方の神社では新年の初詣に向けた準備が大詰めを迎えている。感染防止対策にも気を配りながら、慌ただしく作業を進めている。
 毎年大勢の参拝客が訪れる大館市の大館神明社(佐藤文人宮司)では、縁起物の準備作業が進む。来年の干支(えと)「丑(うし)」にちなんだ巨大絵馬と同じ絵柄の絵馬や、招き猫をイメージした「開運干支土鈴」などを用意。牛の着ぐるみを着たハローキティのお守りや、コロナウイルスに関連して「疫病退散」の茅の輪守り、旅行安全御守なども並べる。破魔矢や熊手なども含めて約100種類を頒布する予定だ。
 30日は、アルバイトの高校生や大学生が説明を受けた後、絵馬に麻のひもを結ぶ作業を行った。新年に願いを込め、一つ一つ確認しながら丁寧に仕上げていた。
 初詣の感染防止対策として、縁起物を頒布する授与所ではアルバイトの巫女(みこ)らにマスク、フェースシールド、手袋を付けて接客してもらう。例年1カ所だったおみくじ売り場は2カ所に分け、密を避ける。各所に消毒液を置き、参拝客にマスク、手袋の着用、対人距離の確保を求めるため注意書きも掲示する予定。
 例年大みそかから元日にかけて24時間体制で参拝客の対応に当たっていたが、この元日午前3~7時は閉鎖して受け入れを取りやめる。
 コロナ禍の今年は分散参拝の問い合わせが複数あり、既に縁起物を買い求める人も見られるという。同神社は「感染対策をし、人との距離を保って参拝してほしい。初詣は新年初めてのお参り。新年の混み合う日時を避けて訪れてもらえれば」としている。
 駐車場は神社北側の曳山車車庫前のほか、今年境内整備事業で新設した境内北側も利用できる。約90台分を確保できる見通しで、周知している。

北鹿地方に大雪 倒木や交通に乱れ 年末年始も警戒を

2020-12-31
雪が降り積もって倒木が発生した現場(北秋田市七日市)
 冬型の気圧配置が強まった影響などで、北鹿地方は30日、大雪に見舞われた。秋田地方気象台によると、午後4時までの24時間降雪量は北秋田市阿仁合で37㌢を記録。同市や鹿角市では倒木があり、道路の一時通行止めなども発生した。公共交通機関も乱れた。
 気象台によると、午後4時までの24時間降雪量は鹿角市で30㌢、北秋田市鷹巣で17㌢。同時刻現在の積雪の深さは鹿角市で50㌢、阿仁合で47㌢、鷹巣で32㌢まで増えた。
 午後4時現在、北秋田市では雪の重み等のため計4カ所で倒木が発生。同市七日市の県道では、2カ所で樹木が電線に倒れかかった。国道や市道でも倒木が道路をふさぐなど影響が出た。鹿角市八幡平堀合の市道でも倒木があり、午前5時ごろから約7時間にわたって全面通行止めとなった。
 JR秋田支社によると、大雪の影響で花輪線は午後1時30分から全線で運転を見合わせた。普通列車上下8本が運休、同2本が区間運休した。
 全日空によると、大館能代発羽田行き720便は雪のため出発が遅れ、31分遅れの午後0時41分に到着した。
 気象台によると、県内は31日から1月1日にかけても強い冬型の気圧配置が続き、大雪となる所がある見込み。31日午後6時までに予想される24時間降雪量は、多い所で平野部40㌢、山沿い50㌢。その後も雪が降り続くとみている。交通障害や建物被害への警戒、屋根からの落雪や路面・水道管凍結、なだれなどへの注意を呼び掛けている。

平日の歩行者 大町、御成町など大幅減 大館商議所通行量調査 コロナ予防で外出控え

2020-12-30
 大館市の中心市街地の人通りについて、大館商工会議所の通行量調査によると、大町と御成町2丁目、同3丁目の平日の通行量(歩行者)は前年を8~38・6%下回った。今年から新たに観測地点とした比内町扇田は、平日の通行量が休日に比べて2倍以上多い結果となった。大館商議所は「新型コロナウイルスの感染予防で外出を控える傾向が大きく反映したものと考えられる」としている。
 商業振興の研究や施策の参考にするため、10月16、18日の午前10時から午後5時まで調査。歩行者は商店街を形成する大町と御成町2、3丁目、比内町扇田の4地点、車両は大型店が立地する清水町、大田面を加えた6地点でそれぞれ計測した。両日ともに晴れや曇りで外出向きの天候だった。
 平日の歩行者は2丁目が382人(前年比8%減)、3丁目325人(38・6%減)、大町271人(18・1%減)、扇田153人の計1131人。休日は2丁目304人(28・5%減)、3丁目406人(12・3%減)、大町176人(32%減)、扇田70人の計956人。すべての地点で平日、休日ともに昨年から減少した。
 2丁目と大町、扇田で平日の通行量が休日を上回っており、銀行や病院などの利用を目的にした来街傾向が見られる。扇田については休日に銀行や病院だけでなく、商店街の多くが閉店していることも歩行者の大幅減につながったとしている。
 2丁目は「リニューアル、リノベーション事業が進む駅前地区の来街者をいかに誘導できるかが重要な課題」と分析。3丁目は「いとくショッピングセンターが目的地となっている。そこを起点に沿道の個人店などを生かし、来街者の回遊性を高める取り組みが求められる」とした。大町は「本年度は県よろず支援拠点事業による『0円改装』で、小売店やハチ公プラザの店舗リニューアルが行われ、今後の集客効果に期待」としている。
 車両の総数は平日が2万8468台、休日は2万8212台。休日の大田面が8267台(2・5%減)で最も多く、以下は▽平日の大田面7288台(2・4%増)▽休日の清水町6862台(1・7%減)▽平日の清水町6376台(0・4%増)▽平日の大町4131台(1%増)▽休日の3丁目3789台(2・2%増)▽休日の大町3750台(13・9%増)▽平日の3丁目3740台(6・4%減)▽平日の2丁目3493台(10・1%増)▽平日の扇田3440台▽休日の扇田2780台▽休日の2丁目2764台(2・1%増)―と続いた。
 7地点で増加したほか、車両・歩行者とも前年より早い時間帯に最多通行量を記録した地点が多く見られ、「遠出を控え、外出の際には車を使用して買い物や外出時間を短くする行動をとっている」と考察した。
 総括では「日沿道の大館市に関連する区間が開通し、大館能代空港や東北道を含めた広域交通網が形成され、人や物流の動きが活発になることが期待される。今後も引き続きハード整備やソフト施策が、車両・歩行者通行量に及ぼす影響を注視することが重要」とまとめた。

比内地鶏 過剰在庫ほぼ解消 官民一体で対策 一部で入荷不足も

2020-12-30
今年6月にJAあきた北青年部が開いた比内地鶏肉の販売会。生産者がおいしさをPRした。
 大館市の助成事業などを背景に比内地鶏の需要が高まっている。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で一時期は過剰だった在庫が11月までにほぼ解消。各種助成事業できりたんぽセットなどの販売が例年よりも好調で、事業者からは「商品発送の売り上げが伸びて助かる」といった声がある一方、一部店舗では年末の需要増も相まって在庫が不足する場面も見られる。
 比内地鶏は大館が本県の主要産地。新型コロナの影響で、主な出荷先の首都圏からの注文が激減したため、市内卸売業者は一時期多くの過剰在庫を抱えた。
 過剰在庫解消のため市は8月から、卸売業者が在庫を小売店に安価で販売した場合、差額の一部を補助する事業を行ったほか、本場大館きりたんぽ協会員を対象に比内地鶏の購入助成(1㌔当たり1500円)を行う「比内地鶏販売促進助成事業」を11月末まで展開。申請は7322㌔、助成額は約1100万円に上った。これらの効果で過剰在庫は11月までにおおむね解消された。
 このほか、市が特産品の販売事業者に対して購入客の送料を負担する「特産品送料助成事業」が好調に推移。特にきりたんぽセットなどの発送が昨年よりも増えているという。同市葛原の秋田比内や(武藤幸美社長)では、比内地鶏ハンバーグなどの冷凍商品や、正肉やスープなどが一体となったきりたんぽ鍋セットの売り上げが前年比で約2倍に。担当者は「店と客の双方が助かる事業で本当にありがたい。比内地鶏の消費拡大にもつながる」と感謝する。
 一方で、一部の店では年末の需要増で比内地鶏の入荷が追いつかない場面も。同市有浦のプラザ杉の子では、例年クリスマスの時期に需要が集中する「比内地鶏のローストチキン」(税込み5000円)の販売に影響が出た。ふるさと納税の返礼品分を含め例年並みの700羽を用意したが想定を上回る注文があり、100羽超の注文をキャンセルする事態となった。コロナ禍で忘新年会を開催しない企業から「チキンを購入して社員たちに配りたい」という注文が想定以上に多かったという。
 JAあきた北の生産部会(高橋浩司部会長)は今年の生産羽数を当初21万5000羽と計画していたが、5月から4割減産とし14万5000羽に修正した。月に開いた関係団体への報告会で高橋部会長は「行政、商工団体、地域一丸となった支援に感謝したい」と述べた。通常の生産羽数に戻せるよう今後もPR活動を続けていくとし、来年の生産は通常時から2割減の18万羽とするとしている。

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枝アメのミズキ伐採 大館市観光協会など アメ市開催は来月判断

2020-11-27
伐採したミズキを束ねる職員ら(大館市釈迦内)
 来年2月に開催を予定している大館アメッコ市に向け、関係者が「枝アメ」に使用するミズキの伐採作業を行っている。26日は販売用の小さいものから、3・8㍍のジャンボサイズなど約30本を伐採した。
 アメッコ市では、ミズキにピンク、黄、緑のアメをくくりつけた「枝アメ」が会場などを彩る。今年はコロナ禍で開催を検討中で、来月上旬の実行委員会で可否を決める。例年は枝アメをJR秋田駅や弘前駅にも設置しているが、今回は開催する場合は縮小し、おおまちハチ公通り周辺だけにする予定。
 伐採は25日から始まり、大館市観光協会、大館商工会議所、大館市の職員ら7、8人が作業に当たっている。同協会が管理する釈迦内、川口の植林地のほか、国道脇ののり面など5カ所から300本以上を集める。
 26日は、釈迦内の植林地で作業を行い、ミズキをノコギリなどで伐採し、ロープで束ねて手際良く軽トラックに積み込んだ。今後は長さや形を整え、開催が決まったらアメを枝に結び付けていく。

鹿角初の園芸メガ団地 末広ファーム 一連の施設が完成 地域農業のけん引役に

2020-11-26
完成した末広ファームの施設(鹿角市十和田末広)
 鹿角市の農事組合法人・末広ファーム(柳沢義一理事長)が実施主体となって十和田末広地区で建設を進めてきた穀物乾燥調製施設(ライスセンター)や野菜集出荷施設などが完成し、25日、現地で竣工(しゅんこう)式が行われた。鹿角地域では初めてとなる園芸メガ団地。主要作目のネギの作付面積は来年度、単独の経営体では県内最大規模となる見込みで、地域農業のけん引役として期待が寄せられている。
 園芸メガ団地はコメ依存から脱却し、野菜や花卉(かき)などの生産を飛躍的に向上させることを目的に、県が2014年度から整備を推進している。
 末広ファームは、15~19年度に末広地区で行われた圃場整備を契機に、園芸メガ団地整備事業に取り組むことになった。19年度から国・県・市の支援を受け、野菜集出荷施設(延べ床面積635平方㍍)の建設や農業用機械の導入などを実施。さらに、高収益化に向けた取り組みを総合的に支援する農水省の産地パワーアップ事業で穀物乾燥施設(630平方㍍)の建設なども進めてきた。末広小学校グラウンド跡の市有地を借用。
 野菜集出荷施設や穀物乾燥施設は昨年夏に本格着工し、今年3月下旬に完成。ネギの根葉切り・皮むき機や、太さ別に分ける選別機、穀物の乾燥機や選別機、トラクター、圃場の石を砕くストーンクラッシャーなどの機械設備を導入した。その後、厚生棟の建設や外構工事を進め、一連の施設が今月完成した。総事業費は約5億円。
 野菜集出荷施設は一足早く4月下旬に稼働を開始している。従業員は10人(社員4人、役員6人)が常勤で、必要に応じてパートを雇う。
 園芸メガ団地、産地パワーアップの事業実施期間は19年度から21年度までの3年間。作付面積は本年度が92ha(コメ80ha、ネギ5ha、キャベツ2ha、大豆5ha)。21年度は120ha(コメ84ha、ネギ13ha、キャベツ3ha、大豆20ha㌶)を計画し、ネギは単独の経営体では県内最大規模となる。ネギとキャベツを合わせた販売目標額は1億2000万円。
 竣工式には県、市、JAの関係者、設計施工業者など約30人が出席。来賓の児玉一市長が「柳沢理事長を先頭に力を合わせて鹿角農業をリードして」、鹿角地域振興局の岡崎佳治局長は「第2、第3の末広ファームの出現に期待したい」と期待を述べた。
 柳沢理事長は「来年度は今まで経験したことのない経営面積となる。目標達成に向けて努力したい」と決意。また「今後、社員や経営面積を増やし、地域を活性化させたい」と意欲を語った。

コロナ禍の初詣 人出見込み対策へ 北鹿の神社や寺院 分散参拝の周知検討 対人距離確保へ準備

2020-11-26
初詣の対人距離確保に向けて準備を進める大館八幡神社(大館市字八幡)
 新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される中、初詣に向けて北鹿地方の神社や寺院は感染防止対策に頭を悩ませている。三が日を避ける「分散参拝」への協力呼び掛けや対人距離の確保、「除夜の鐘」突きの手指消毒など対策の徹底に向けて検討を進めている。不特定多数の人が触れる物は取り外しも視野に入れており、この年末年始は例年とは異なる光景が広がりそうだ。
 大館市中神明町の大館神明社(佐藤文人宮司)では例年三が日に1万人以上の人出が見込まれるため、感染防止対策に気を配る。縁起物を頒布する授与所では巫女(みこ)らにマスクを着用してもらうほか、金銭受け渡しの際に直接手が接触しないよう手袋の着用も検討する。不特定多数の人が触れることになる拝殿前の鈴は取り外すことも視野に入れ、手水舎にはひしゃくを置かない予定。大みそかから元日にかけては参拝客が長い列を作るため、佐藤宮司は「なるべく日にちをずらしてお参りしてもらうように周知したい」と話す。
 同市字八幡の大館八幡神社(福原良英宮司)も対策に気をもむ。「帰省客もいると思うので、対応を試行錯誤している」と福原宮司。参道に約2㍍おきに人工芝のマットを敷き、間隔を空けて並んでもらうよう促すほか、一方通行を誘導する順路も明示して対人距離の確保に努めるという。縁起物の頒布所では担当者のマスク、手袋着用を徹底し、消毒液も各所に置く。「頒布所の時間制限も検討しており、3密にならないよう互いに気を付けて三が日を過ごせれば」と考える。
 鹿角市指定有形文化財の梵鐘(釣り鐘)を有する同市花輪の長年寺(松井直行住職)では、対策を徹底した上で参拝客に鐘楼堂を開放し「除夜の鐘」行事を行う予定。例年は大みそかから100人以上が列を作るだけに、地元町内会と協力して対人距離の確保、手指消毒を求めることを検討している。参拝客にはマスク着用を呼び掛ける考えで、例年通りに飲食物の振る舞いが実施できるかどうかも含めて今後詳細を詰めていく。松井祐司副住職は「密にならないよう感染対策を徹底したい」と話している。

期日前投票始まる 上小阿仁村長選 検温、消毒、マスク コロナ対策万全期す

2020-11-26
上小阿仁村長選挙の期日前投票(村開発センター)
 中田吉穂村長の死去に伴って24日に告示された上小阿仁村長選挙(29日投開票)の期日前投票が25日、村開発センターで始まった。入り口での検温や手指の消毒など、新型コロナウイルスへの対策を万全にした上での実施。ほとんどの有権者がマスクを着用して訪れ、意中の候補への1票を投じていた。
 村長選挙に立候補したのは、届け出順に前職で返り咲きを狙う農業の小林悦次候補(66)=五反沢字五反沢=と、前村議会議長の新人で会社員の小林信候補(59)=小沢田字釜渕=の、いずれも無所属の2人。2011年以来となる一騎打ちの戦いを繰り広げている。
 期日前投票は25日から28日(午前8時半から午後8時)まで、村開発センターで行われる。村長選挙では、投票用紙にあらかじめ記載された立候補者の氏名の上に「◯」をつける「記号式投票」が採用されている。ただし、期日前投票や不在者投票では、候補者の氏名を記入する自書式投票となる。
 今回の選挙では、新型コロナウイルスへの対応を万全にすることが求められた。入り口には検温のための装置と手指消毒用のアルコールを設置したほか、投票管理者と立会人、選挙事務従事者はそれぞれ、フェースシールドとマスクなどを着用した。
 また、記載台は間隔を広げて置かれ、一定の時間ごとに消毒。記入用の鉛筆は受付時に手渡され、記入後は回収して消毒するなど、できる限りの感染予防対策に取り組んでいる。
 村選挙管理委員会は「投票所には、マスクを着用して来てほしい」と呼び掛け。29日の投票日についても、各投票所で同様の対策を取ることにしている。

前職・新人一騎打ち 上小阿仁村長選 11年以来 5日間の選挙戦始まる

2020-11-25
候補者の演説を聴く有権者(上小阿仁村)
 中田吉穂村長の死去に伴う上小阿仁村長選挙が24日、告示され、前職と新人が立候補を届け出た。前回から1年7カ月しか経過していない中での村長選挙は、一騎打ちによる戦いが確定。投票日の29日に向けて、5日間の選挙戦に突入した。
 立候補したのは、届け出順に前職で返り咲きを狙う農業の小林悦次候補(66)=五反沢字五反沢=と、前村議会議長の新人で会社員の小林信候補(59)=小沢田字釜渕=の、いずれも無所属の2人。前回の19年4月、前々回の15年4月はいずれも三つどもえ戦だったことから、一騎打ちは11年の選挙以来となる。
 前職の小林悦次候補は午前9時半から、沖田面字屋布の選挙事務所前で開いた出陣式に臨み、支持者ら約120人を前に「村長不在の非常事態を早急に正常化する。村長の経験を生かし、すぐ対応できる。人に優しい健康で安心して生活できる村をつくる」と訴えるとともに「新型コロナの経済対策として、村民に第2弾の給付金支給を検討したい。年金生活者への支援、インフルエンザ予防接種無料化、森林整備支援にも取り組む」などと述べた。
 新人の小林信候補は午前9時半から、事務所を置く小沢田地区の小沢田公民館前で出陣式を開催。集まった約60人の支持者を前に「村にとって危機的状況の中、混迷を起こした人に村政を任せていいものか。立て直すには、住民と行政、議会が一つになることが大切。前進させたい」と訴えながら「高齢者の生活支援を充実させる。企業や県と連携して働く場をつくる。県との信頼関係をつくり直し、若者が来る環境をつくっていく」などと呼び掛けた。
 村選挙管理委員会が23日現在でまとめた有権者数は2033人(男974人、女1059人)。期日前投票は25日から28日まで、上小阿仁開発センターで行われる。時間は午前8時半から午後8時まで。
 29日は午前7時から午後7時(八木沢は午後6時)まで、村内8カ所で投票が行われ、午後8時から村健康増進トレーニングセンターで開票。午後9時までには、大勢が判明する見通しだ。
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「青ガエル」を全面塗装 冬期間の耐性強化 大館市 費用の一部「GCF」、寄付募る

2020-10-06
8月に渋谷から秋田犬の里に移設された青ガエル
 大館市は、市観光交流施設・秋田犬の里に設置している鉄道車両「青ガエル」のメークアッププロジェクトを実施する。渋谷駅前の観光案内所として長年活躍した車両は外装に劣化が目立つため、雪国の環境に適応させようと全面塗装を行う。ふるさと納税のガバメントクラウドファンディング(GCF)を活用し、資金の一部に充てる。11月に一般公開した後、補修作業に入り、来年3月下旬のお披露目を目指す。
 車両は同駅前に設置されていたときに壁側だった外装が特に劣化しており、全体的にもさびや腐食がみられる。冬期間、大館の氷点下の環境で設置を続けると、さらに劣化が進むと判断し、下地の腐食が激しい部分の修繕や全体のさび落とし、防さび処理を行った後、全面塗装を行う。
 修繕費1188万円のうち、1000万円はふるさと納税とGCFを活用する。GCFは自治体が抱える問題解決のため、ふるさと納税の寄付金の使い道を具体的にプロジェクト化するもの。ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」のGCFから寄付できる。目標額は118万円で期間は5日から12月31日まで。返礼品は大館産あきたこまち、きりたんぽ鍋セットのほか、青ガエルの「メークアップ体験」などがある。
 補修実施前に、車両内に移設時の映像や渋谷区との交流時の写真などを展示し、11月1日から8日まで一般公開する。その後、業者工場に移し、来年3月下旬の公開を目指す。市観光課では「車両を長持ちさせるための補修。きれいな状態で公開できるまで、楽しみに待ってほしい」としている。
 青ガエルは、渋谷に本社を置く東急電鉄(現・東急)が、1954年から86年まで運用していた旧5000系の鉄道車両。2006年の運用終了後に渋谷区の観光案内所として利用されていた。渋谷駅前の再開発に伴い、大館との交流の証しとして8月に移設された。
 

「結婚コーディネーター」募集へ 北秋田市9月議会決算特別委 総括質疑で津谷市長

2020-10-06
一般会計決算特別委の総括質疑(北秋田市役所)
 北秋田市の9月定例議会は5日、決算特別委員会で津谷永光市長らに出席を求めての総括質疑が行われた。一般会計決算特別委(杉渕一弘委員長)では、財政運営についての「監査委員の意見に対する対応」に質問があり、市長は「大変重く受け止めている」と答弁。今後の少子化対策では「『結婚コーディネーター』の肩書の地域おこし協力隊を募集する」との考えも示した。
 市監査委員(中川真一代表監査委員)は2019年度の一般・特別会計決算審査意見書で、一般会計について「財政状況が改善に向かっている兆しは見当たらない」などと指摘。「例外や聖域のない事務事業の改善、改革に取り組むことを期待する」と求めていた。
 委員から「指摘をどう受け止め、どのように改善していくのか」と質問された市長は「指摘に対して、大変重く受け止めている」とした一方、要因には「一般財源となる歳入が、地方交付税の算定特例措置の終了に伴い減少しているのに対し、歳出が歳入並みに圧縮できていない」ことにあると説明した。
 今後については「市民サービスの低下に留意しつつ、今まで以上に歳出の抑制に努め、市有施設の集約や廃止、事業の見直しや廃止など、行財政改革を徹底して推進する」とした。あわせて「職員一人一人の意識改革にも力を入れて取り組んでいく」との考えも示した。
 キャラクターを活用したプロモーション事業について、事業の効果などを聞く質問があった。市長は事業の狙いを「市には自然・観光・文化などの誇れる資源が数多くあるが、素材を売り出すだけでは注目されづらい状況にあった。発信力や話題性を高める方法として実施した。ハローキティの宣伝力を借りて、他自治体と差別化してPRする広告手法を採用した」と説明。「政策の中の一つとして、適切に実施されていると認識している」と述べた。
 また、少子化対策に関連して「今後の対策」を問う質問に市長は「結婚支援をより充実するために『結婚コーディネーター』という肩書の地域おこし協力隊を募集する」との考えを明らかにするとともに、「さまざまな取り組みをプロデュースして、若者の結婚につなげたい」などと述べた。
 

日本画の福田豊四郎 革新画家の変遷 小坂町で特別展、予想以上の人気

2020-10-06
多くのファンが訪れている福田豊四郎の没後50年特別展(総合博物館郷土館)
 小坂町出身の日本画家・福田豊四郎(1904~70年)の没後50年特別展が、町総合博物館郷土館で開かれている。大正から昭和にかけ新日本画の担い手として活躍し、日本画壇に大きな足跡を残した。画風を確立するまでの歳月を振り返る貴重な機会となっており、〝豊四郎ファン〟が訪れ、堪能している。
 福田は、東京の川端龍子や京都の土田麦僊という、革新的な2人の日本画家に師事。大正から昭和にかけて、日本画に新風を吹き込んだ。1930(昭和5)年の帝展で「早苗曇り」が特選となり、画壇での地位を確立。故郷の生活風景などを精力的に描き続けた。
 特別展は「没後50年 革新の日本画家 福田豊四郎」のタイトルで先月日から始まった。絵画や書簡、挿絵の原画など約120点が展示されている。
 第1章は「新しい日本画への歩み」。豊四郎は新しい日本画を目指し、仲間と一緒に山樹社、新美術人協会など多くの団体を設立。合流と解散を繰り返し、革新の道を歩んだ。展覧会の出品作を中心に展示し画風の変遷をたどっている。
 第2章は「制作年代と落款の変遷」。画風も落款も時代とともに変遷しており、年代別に並べられ、その変化が興味深い。第3章は「豊四郎―時代、仕事、家族」。取り巻く時代や仕事、家族、友人とどう向き合ったかをたどっている。
 目を引くのが、本年度町が購入した「秋に啄(ついば)む」。1933年、第1回春の青龍展に出品されたもので、その後、公開された記録はなく、実に87年ぶりの公開になるという。
 開会してから1週間ほどで135人余りが訪れ、予想以上の反応となっている。12月19日まで。今月31日にはギャラリートークが行われる。 
 開館時間は午前9時から午後5時まで。休館日は毎週月曜日(祝日の場合は翌日)。入館料は一般500円。団体(15人以上)は300円。小坂町民、高校生以下は無料。問い合わせは同館(電話0186・29・4726)。
 

大館市の小中学校 来夏使用へエアコン設置 全普通教室と中学理科室など 543台、年度内に

2020-10-05
オープンスペースの教室には出力の大きいエアコン設置を計画している(城西小)
 大館市は来夏の使用に向け、小中学校25校の普通教室などにエアコンを設置する。設置台数は25校全ての普通教室と一部を除くランチルーム、中学校理科室の計543台。新型コロナウイルスの感染拡大で夏場も授業中のマスク着用が考えられ、安全な学びの環境を確保するため計画した。市教育委員会は「学習環境に合わせて柔軟に対応しつつ、過度な使用にならないよう運用基準を検討したい」と話している。
 教育総務課によると、小中学校ではパソコン室や保健室、職員室、校長室にエアコンが設置済み。普通教室への設置は検討されていなかったが、「新型コロナによる臨時休校で夏休みを短縮した場合、猛暑の中での授業や、マスク着用で受けざるを得ない状況を踏まえて計画した」と話す。
 事業費は工事費やエアコン購入費など4億3410万円で、9月補正予算に計上した。新型コロナ対応地方創生臨時交付金を活用する方針。
 計画では、小学17校、中学8校の普通教室に470台を設置する。1室に18畳用を2台、扉などで仕切ることができないオープンスペースの教室には26畳用を2台設置予定。このほか、ランチルームに計43台、中学校の理科室に計30台を設置する。西館小ランチルームは広さから冷風機の設置を検討中。同課は「中学校理科室は使用頻度が高く、実験で室温が上がることを踏まえ設置を決めた」と説明する。
 設置に伴う電気料について、同課は「あくまでも机上の計算」とした上で、7、8月に夏休みを除く25日間、各校で毎日7時間使用した場合、1年間に増える電気料は2300万円程度と試算する。今後、使用の目安や設定温度などの運用基準を検討していく。
 今年は9月に35度を超える猛暑日があり、各校では首にかける冷感タオルの持参やエアコンのある教室の使用、校長室を開放するなどの熱中症対策をとった。同課は「市庁舎のエアコン使用目安は室温28度だが、学習環境に合わせ、温度や9月以降の暑い日も使用できるようにするなど柔軟に対応したい」と話す。9月定例議会の一般質問では高橋善之教育長が「快適ばかりがいい環境ではなく、暑さに耐える力も必要と考えている。基準を決めた上で、過度な運用にならないようにしたい」と答弁している。
 現在、実施設計発注の準備を進めており、設計ができ次第、来年1月から設置工事を始め、年度内に完了する予定。
 文部科学省が発表した公立学校のエアコン設置状況(9月1日現在)では、大館市の小中学校の普通教室はゼロ、特別教室は7・3%の28教室に設置済み。小中学校普通教室の本県の設置率は25・9%で、本県、青森、北海道を除く都道府県は8割を超え、全国平均は92・8%となっている。
 

ニホンザリガニ 人工生息地に30匹 大館市の「南限」付近 自然定着「想定より早く」

2020-10-05
人工生息地の水路内で確認されたニホンザリガニ(大館市教委歴史文化課提供)
 大館市教育委員会が国の天然記念物に指定されているニホンザリガニの南限生息地付近に新たに整備した人工生息地で、水路内に個体が定着していることが確認された。8~9月に調査した結果、30匹が生息していた。南限地を守るため、市では将来的に人工生息地の追加指定を目指す方針で、「想定よりも短期間で定着につながり、地域個体群の存続に向けて良い環境が整えられた」と手応えを得ている。
 ニホンザリガニは北海道、青森、本県などに分布し、水温20度以下の冷たくきれいな水でのみ生息できる。環境省レッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類に登録されている。
 1934年に大館市の通称・八幡沢地区(桜町南―池内道下の一部)が、南限生息地として国の天然記念物に指定された。しかし宅地化の進展で生息環境が悪化し、近年は指定地付近での個体数減少が懸念されてきた。
 このため、市教委は2017年度に「天然記念物ザリガニ生息地再生委員会」を設立。指定地付近での生息個体を増やそうと、19年度に人工生息地を整備した。民有地を借り受け、19年10月まで約4カ月をかけて全長10㍍弱の水路を造成。既存の水路と接続して指定地と同じ水系の水を引き込み、水路内に石を詰めたり、水の流れをつくったり、植栽を設置したりして生息に適した環境を整えた。
 完工後の人工生息地では、20年3月から徐々に個体の姿が見られるようになった。8月26日と9月30日の2日間、県外の専門業者に委託して個体数調査を行ったところ、両日とも30匹の姿を確認。石の隙間などに生まれたばかりの赤ちゃんザリガニや、体長5㌢以上の成熟した個体がいるのを見つけた。
 市教委歴史文化課は「想定より短期間で、大小さまざまな多くの個体が水路に入ってきてくれた。これまでは狭い範囲にしか生息しておらず絶滅の恐れもあったが、これで将来的な生息も見込める」と成果を感じている。
 9日に開かれる生息地再生委員会の会合で、事業の進捗(しんちょく)状況等を報告する。当初は人工生息地への個体の放流を検討していたが、定着が確認できたため、このまま推移を見守る。「生息に適した環境ができたので、今後は日常の維持管理をしっかりしていきたい」としている。
 人工生息地はさらにもう1カ所整備する計画で、22年度からの工事着手を予定している。
 
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