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2022年8月

ハチ公生誕100年 プロジェクトが始動 大館市 公式ロゴを発表

2022-08-09
公式ロゴ付きTシャツを着てPRする福原市長㊥(大館市役所)
 来年、生誕100年を迎える大館市生まれの秋田犬・ハチ公を祝おうと市は8日、公式ロゴマークを発表し、ホームページや交流サイト(SNS)で本番に向けたPRを本格的に開始した。ロゴは申請すれば個人や企業に無料で提供し、幅広く利用を呼びかけている。
 市役所で福原淳嗣市長が会見し、ロゴのほか、公式ホームページ(HP)や短文投稿サイト「ツイッター」のアカウント開設などを発表した。99歳を祝うプレイベントを今年11月上旬に東京都渋谷区で、本番の生誕祭を来年11月中旬に市内で開く予定も明らかにした。
 ロゴはオレンジ色の「100」の数字に、白抜きしたハチ公のシルエットが特徴。「1」の部分は、ハチ公の垂れた左耳をモチーフにしているという。東京都渋谷区で活躍するデザイナーの大橋祥さんが手がけた。図柄の配置が異なるものなど9種類を用意。オレンジ色以外にも自由に色を変えて使用でき、詳細は公式HPや実行委員会事務局の市観光課(☎0186・42・7072)。
 関連グッズを10月ごろから販売する予定。Tシャツやトートバッグ、ステッカーなど8種類。観光地域づくり法人「秋田犬ツーリズム」のサイトで販売する。
 福原市長は会見を生誕100年プロジェクト始動の場と位置付け、ハチ公を通じた縁のある渋谷区との交流を一層深める考えを示した。「単なるイベントに終わらせず、都市と農山村の交流モデルをつくる事業にしたい」と意気込んだ。ロゴのデザインについては「センスが良い」とほめた。
 ビデオメッセージで、長谷部健区長から「大館との絆を強くする機会になればと思う」などのコメントが寄せられた。
 両市区は2001年に締結した災害時相互応援協定を皮切りに、区内の小中学校給食に市産米の提供、区が観光案内所として活用していた鉄道車両「青ガエル」の譲渡・移設など交流を広げてきた。今年5月には交流促進協定を結び、観光・文化、産業、スポーツなど4項目にわたって連携・協力を約束。メインとなる生誕祭を共同で実施する。

大館市沼館 広がる支援の輪 ボランティア 活動本格化 家具搬出等に汗

2022-08-09
側溝の泥上げをする北陽中の生徒(大館市沼館)
 3日の大雨で浸水被害が多発した大館市沼館地区で、市民有志による災害ボランティア活動が本格化している。7日は秋田銀行や大館青年会議所などから66人、8日は北陽中学校生徒ら34人が参加。田畑の砂利寄せ、側溝の泥上げ、家財道具の搬出・洗浄などに汗を流しており、支援の輪が広がっている。
 大館市社会福祉協議会が5日に「災害ボランティアセンター」を立ち上げた。沼館地区で被災状況や支援のニーズを調査した後、市内在住者を対象にボランティアの受け入れ、調整を行っている。
 本格的な活動開始となった7日は秋田銀行の行員、大館青年会議所の会員、釈迦内地区の住民ら66人が参加を申し込んだ。午前9時から被災世帯で、汚れた家財道具の搬出などに励んだ。
 秋田銀行公務室の斉藤新さん(52)=秋田市=は「休日を使って参加できる社員を集めた。テレビでは見たが、日がたっているにもかかわらず大変な状況だと思った」と被災状況に驚いた様子だった。
 8日は北陽中2~3年生の有志や教職員19人が協力。3班に分かれて、スコップを使って側溝の泥を寄せて運んだり、田畑に流されてきた砂利や木の枝を集めたり、約3時間にわたって協力して作業に当たった。
 山内莉緒さん(3年)、長﨑琉夏(るな)さん(同)は「民家の壁に(冠水時の水の高さを示す)線が残っていた。身近でこんな被害が出ていると知らなかった。活動の手伝いをできて良かった」と話した。
 自宅が床上浸水の被害に遭った40歳代女性は「知人の手を借りて片付けをしているが、地域では人手が足りず、若者も少ない。助けてもらって本当にありがたい」と感謝していた。
 市社協では団体、個人を問わず随時ボランティアを募っている。市内在住者が対象。問い合わせは市社協(平日☎0186・42・8101、土日祝日☎070・7422・4238)。

男子 東日本実業団連10年ぶりV 十和田八幡平駅伝 女子はニトリが初優勝

2022-08-09
 夏の鹿角路をたすきでつなぐ第75回十和田八幡平駅伝(鹿角市主催)が7日、男子が十和田湖休屋から八幡平大沼までの5区間71・4㌔、女子が大湯箒畑から八幡平駐在所までの5区間28・3㌔のコースで行われた。男子は東日本実業団陸上競技連盟(東京)が10年ぶりに優勝、女子はニトリが初優勝した。
 男子19チーム、女子3チームがエントリー。男子4区の飯田貴之(東日本実業団連)、同5区の畝拓夢(同)、金子晃裕(コモディイイダ)、女子4区のツラカ・エスタ・ムソニ(ニトリ)がそれぞれ区間新記録の力走を見せた。北鹿地方から参加した大館北秋陸協Aは17位、同Bは18位でフィニッシュした。
 この日の最高気温は鹿角で28・6度を記録。男子は終盤にかけて上り坂が続く標高差828㍍の難コースで過酷なレースとなった。
 10年ぶりに栄冠を手にした男子東日本実業団連は、2区の椎野修羅(23)が先頭から21秒遅れの2位でたすきを受けたが、区間トップの走りで首位を奪還。3区で再び2位に後退するも、4区の飯田貴之(23)が区間新の力走でトップに立ち、アンカーの畝拓夢(24)も区間新で後続を1分以上引き離してゴールした。飯田は「55秒差でたすきを受けた。自分のペースを守って走れば抜けると思っていた。平たんな所で一気に追い抜いた」とレースを振り返った。
 同チームの高橋健一コーチ(鹿角市出身・富士通監督)は「地元の大会。自分のチームで出場できれば良かったが、優勝チームをサポートできた。ニューイヤー駅伝に向けて、若手に経験を積ませようと選手を選んだ。選手には今回の経験を冬の大会につなげてほしい」と期待した。
 大館北秋陸協Aのアンカーを務めた伊藤和紀(24)は「3年ぶりの大会で走れて楽しかった。今後も試合が続くのでチームを盛り上げていきたい」と抱負を述べた。

女子、ニトリは2区・鈴木から3区・小代﨑へたすきリレー(錦木地区市民センター前)
ゴールする東日本実業団陸上競技連盟のアンカー畝拓夢(鹿角市八幡平大沼)

「お帰り」3年ぶりにぎわい 大館能代空港 お盆の帰省始まる

2022-08-07
3年ぶりのにぎわいを見せた到着ロビー(6日午前、大館能代空港)
 お盆休みを古里で過ごそうという人たちの帰省ラッシュが始まった。新型コロナウイルスの感染者の増加が止まらない中、「行動制限なし」のお盆を控えた週末の6日、大館能代空港は3年ぶりのにぎわいを見せた。
 この日、午前の下り、全日空(ANA)719便は117人の客を乗せ、午前10時7分に到着。多くの出迎えが集まった到着ロビーには、大きな荷物を抱えた家族に「お帰り」「お疲れさま」などと声をかけたり、久々に再会する孫たちと抱き合いながら、笑顔で喜び合う人たちの姿があった。
 ほのぼのとした光景が広がる一方、感染症を心配してか、ロビーに長くとどまる人はほとんどおらず、再会を喜び合ったあとは、足早に立ち去る姿が目立った。
 全日空によると、お盆期間(6~16日)の増便や減便はなく、3往復を運航する予定。6日現在、12日までの上りには空席が目立つが、下りは8、9の両日以外は残席が少なくなってきた。11日の午前と午後の第1便は満席。下りのピークは10日、上りのピークは16日になる見込み。
 3往復化されてから初めてのお盆期間を迎える同空港。提供座席数の増加により予約数も伸びてはいるが、予約率については、コロナ禍前の2019年よりも低い。
 全日空の担当者は「しっかり感染対策をしながら旅を楽しもうという利用者が以前よりも増えていることは確か」とコロナ禍の経過を分析しつつ、今後の利用増に期待を寄せている。
 大館市の実家に帰省する40代男性の家族は「コロナが気になるので、乗っている時間が短い飛行機を選んだ」と話した。

災害ボランティアセンター 沼館支援に人手募る 大館市社協 9年ぶり設置

2022-08-07
被災した住民から要望を聞き取る大館市社会福祉協議会の職員(大館市沼館)
 3日の大雨により大館市沼館地区で浸水被害が多発したことを受け、市社会福祉協議会(宮原文彌会長)は「災害ボランティアセンター」を立ち上げた。設置は2013年8月の豪雨災害時以来、9年ぶり2回目。ボランティア活動の拠点として参加者を募り、被災世帯等で泥のかき出しや家財道具の搬出などに協力していく。
 ボランティアセンターは、災害発生時のボランティア活動の拠点となる組織で、被災地の社会福祉協議会が主体となって運営する。被災状況や支援のニーズを調査しながら、ボランティアの受け入れ、調整を担う。
 3日の大雨で大館市沼館地区では住家の床上・床下浸水が相次いだ。被害の大きさなどを踏まえ、市社協は5日にボランティアセンターを立ち上げた。同じく沼館地区で浸水被害が多発した13年8月の豪雨災害時以来となる。
 5日は市社協の職員4人が、床上浸水の被害に遭った世帯を訪問。手分けして各世帯を回り、支援のニーズを聞き取った。住宅や小屋からの泥のかき出し、汚れた家財道具の搬出・消毒、側溝の泥上げといった要望があったという。
 沼館町内会の虻川正道会長は「13年の災害時は全て片付くまで約1カ月かかった。住民から『とても助かった』という声がたくさんあった」と語る。「今回はどれほどのごみがあるのか、まだ不透明。特に高齢者世帯では、自力で家財道具を運び出すのは難しい。町内だけでは人手が足りず、協力してくれる人がいればありがたい」と話した。
 市社協の担当者は「皆さんが日常生活に戻れるよう支援していく。精神的にまいっている人もいると思うので、話を聞いていきたい。必要な作業を聞き取り、情報共有しながら進める」と応えていた。
 市社協では除雪ボランティアの登録団体に参加を呼びかけているほか、団体、個人を問わず随時ボランティアを募っている。市内在住者が対象。問い合わせは市社協(平日☎0186・42・8101、土日祝日☎070・7422・4238)。

2022年7月

営農関係の原油・資材 価格高騰で支援策 大館市 あすから申請受け付け 脱炭素も同時推進

2022-07-31
 大館市は原油価格高騰に伴い、経営状況の厳しい農業者を支援する助成制度を新設した。二酸化炭素の排出を抑制する電動型農業機械を導入したり、耐久力などの高い資材へ転換したりした場合が条件で、営農支援と同時に脱炭素社会の実現を目指す。
 助成制度は▽農業カーボンニュートラル推進事業(事業費約2450万円)▽農業高効率化推進事業(約4190万円)▽比内地鶏導入支援事業(約540万円)の三つ。農政課によると、比内地鶏については素びな導入経費を助成し、対象農家に直接周知している。他の2事業は8月1日から申請を受け付ける。
 カーボンニュートラル推進事業は価格3万円を超える農業用電動機械を導入した場合、経費の2分の1(上限なし)を助成する。電動型の例として草刈り機、耕運機、運搬車、リフト車などが挙げられる。
 対象は10アール以上の農地を耕作している市内の農業者。農産物の販売が要件で、販売実績を証明する書類が必要。同課は「助成の対象機械となるかどうか申請前に相談してほしい」と呼びかけている。募集期間は8月末まで。
 高効率化推進事業の対象は▽被覆資材転換▽出入り口等転換の2種類。耐久力や効率性に優れたビニール資材、高気密にできるハウス資材を想定している。補助率は園芸用等施設が資材費に限って全額。育苗用や自家用などの施設は2分の1。原油由来の資材を長持ちさせ、効率的に使えるようになることで営農の経費負担を抑え、環境負荷も軽減する狙いがある。
 同課は「新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、原油価格高騰に伴い厳しい経営状況の農家を支援し、脱炭素社会に向けた取り組みも進めたい」としている。詳細は生産振興係(電話0186・43・7074)。市は商工関係の中小事業者向けにも価格高騰に伴う支援策を7月から実施している。

「オリンピックオーク」除幕 後継木の寄贈受ける 鹿角市運動公園

2022-07-31
除幕式に出席した(右から)浅利名誉会長、阿部教育長、小山代表、増田さん(鹿角市総合運動公園)
 1936年のベルリン五輪で優勝者に贈られた「オリンピックオーク」。その後継木が鹿角市に贈られた。30日、植樹された市総合運動公園で除幕式が行われた。
 オリンピックオークは、同五輪の三段跳びで優勝した田島直人さんに、金メダルとともに与えられた鉢植えのドイツカシワ。出身の京都大学農学部グラウンドに植えられ、孫に当たる木を「オリンピックオークの植樹を推進する会」の小山尚元代表(岩手県滝沢市)が育て、これまでに全国各地に寄贈している。
 小山代表は鹿角紫根染・茜染研究会の関幸子会長と親交があることから、同市への寄贈が持ち上がった。東京五輪開催に合わせ、昨年10月に同公園に1本が植樹された。
 同日の浅利純子杯争奪第16回鹿角駅伝に合わせ、除幕式を行った。同大会名誉会長の浅利純子さんやスポーツジャーナリストの増田明美さんらも参加した。
 阿部義弘教育長は「オリンピックオークの木が、次の世代を担うジュニアアスリートたちに勇気と希望を与え、スポーツの競技力を高める原動力となることを期待する」とあいさつ。
 小山代表は「田島さんの文武両道の姿が人間として大切と感じて活動してきた。木が市のスポーツ振興、植物を大切にする人の力になれば」と話した。

「ボランティア広がって」 大館一中生が自主的にアルミ缶回収 夏休みに協力呼びかけ

2022-07-31
難民支援のため独自にアルミ缶回収を行っている大館一中の生徒5人(左から本多さん、谷地田さん、千葉さん、若狭さん、関口さん)=北鹿新聞社
 大館市第一中学校の生徒が、独力でアルミ缶回収のボランティア活動に取り組んでいる。3年生5人が「KRTS(カーツ)」というチーム名で企業を訪ねて回り、協力を依頼。換金して難民支援の寄付金に充てる。「ボランティア活動が地域に広がっていけば」と話している。
 取り組んでいるのは、千葉翔(かける)さん、本多剛大さん、関口正拳さん、谷地田昴さん、若狭哩惟我(りいが)さんの5人。
 千葉さんは国連児童基金(ユニセフ)のテレビコマーシャルや学校での募金活動などに触れる中で、「生活困難な難民のために寄付をしたい」という思いを募らせた。ただ現金を集めるだけでなく、生徒の手で不要な物を善意に変える方法はないか考えた。
 思いついたのがアルミ缶回収。「ロシアのウクライナ侵攻でアルミ缶の価格が高騰していると聞いた。ごみとしてよく出る物だし、軽くて持ち運べる」とSDGs(持続可能な開発目標)も意識しながら、自主的、効率的に取り組める方法に行きついた。
 友人に声をかけ、活動に勧誘。参加生徒の名前の頭文字を取って「KRTS」を結成した。6月上旬から放課後の時間を利用し、独自に企業を訪ねて協力を依頼して回っている。
 27日までに10社以上を回り、約80㌔を回収。夏休み最終日の8月24日まで協力を呼びかけるという。リサイクル会社に持ち込み換金した上で、難民支援の募金などを行うユニセフに送る予定。
 5人ともボランティア活動の経験は少なかったものの、本多さんは「難民の役に立つなら」、関口さんは「困っている人の役に立ちたい」と参加を決めた。谷地田さんは「アルミ缶回収という考えが良いと思った」、若狭さんは「新しいことに挑戦したい」と賛同した。
 千葉さんは「ボランティアは中学生でもでき、どんな人でも工夫をすればできること。活動や思いが地域に広がっていけば。アルミ缶が多くある企業や家庭があれば協力してほしい」と呼びかけている。
 アルミ缶回収の受け付けは「KRTS」のメール(krts.volunteer.4@gmail.com)

移動サービス「モビ」 推進協議会を設立 10月から実証試験 大館市

2022-07-30
実証試験の内容などを話し合った推進協議会(大館市役所)
 大館市は29日、新たな移動サービスの導入を目指す「大館版mobi(モビ)プロジェクト」の推進協議会を設立し、市役所で初会合を開いた。人工知能(AI)を活用し、予約型・乗り合い式・定額料金で配車するもので、10月から市街地の半径約2㌔圏内で実証試験を行う。市民の移動量や既存公共交通への波及効果などデータを収集・分析し、本格運行につなげたい考えだ。
 モビは、携帯電話大手・KDDIと高速バス大手・WILLER(ウィラー)の合弁会社が提供するサービス。スマートフォンのアプリか電話で乗降場所を指定すると、ワゴン車が迎えに来る仕組み。ルートが近い人との相乗りが前提となり、AIで配車効率を高める。通常料金は月5000円で何度でも利用できる。
 実証試験は国土交通省の補助事業に採択され、10月1日から来年2月28日まで秋北タクシーが運行を担う。収集するデータは▽住民移動量の変動▽エリア内施設への波及効果▽既存公共交通への影響▽市職員の業務活用―など。
 チラシやポスター、新聞広告などで周知を図り、スタンプラリーや周遊ツアーなどのイベント、きりたんぽまつりや産業祭との連携などで利用を促す。運転免許証を返納した高齢者や子どもの送り迎えなど幅広い利用を見込む。
 協議会は交通や商業、観光、金融、教育、子育て、福祉などの団体の関係者で構成。公共交通を研究している村上早紀子・福島大准教授(羽後町出身)が会長に選出された。
 事務局の都市計画課は「幅広く意見を聞きたい」として、実証運行価格を「世帯1人目2500円(月額)、2人目以降500円(同)、1回券300円」と提案したが、「バスとタクシーの中間に位置付けるとすれば安いのではないか」などの声があり、改めて協議することにした。
 市内の路線バス輸送人員は年々減少し、新型コロナウイルスの影響で2018年度から21年度にかけて27・6%減少。一方、市のアンケートで「交通手段がなく困る」との回答が47・4%を占め、移動ニーズは高まっている。
 福原淳嗣市長は「少子高齢化が進む中、地域公共交通こそが暮らしをつなぐまちづくりの要。プロジェクト実現を通じて新しい地方行政の形をつくりたい」とあいさつした。

大館市内 夏祭り 3年ぶり開催へ 一部中止も 感染対策に苦心も

2022-07-30
3年ぶりに開催する大鮎の里ふるさとまつり(2019年8月17日撮影)
 大館市で例年8月のお盆前後に開催される夏祭りや伝統行事は、7月下旬からの新型コロナウイルス感染症再拡大の影響を受けながらも、町のにぎわいを取り戻そうと各主催団体が準備を進めている。3年ぶりの開催を目指す「大鮎の里ふるさとまつり」は、8月から9月への日程変更に加え感染症対策のため場所を変えて実施する。祭りの多くはコロナ禍以来の開催となるが、人員不足から規模縮小や中止を余儀なくされるなど関係者が対応に追われている。
 例年8月中旬に同市外川原の米代川河川緑地で開かれる田代地区の風物詩「大鮎の里ふるさとまつり」は、日程と会場を変更して実施する。感染状況を鑑みて、今年は9月4日に開催日を変更した上で、場所を同市早口のグリアス田代の多目的運動広場に変えた。奈良敏夫実行委員長は「会場が広いと、出入り口の制限、検温と消毒に人を割かなくてはならない。元通りの開催を検討してきたが、人員の問題や来場者の安全を考えて祭りの形を改めた」と話した。
 比内地区では例年8月上旬から中旬にかけて「山コチンチコ」「大葛金山太鼓」「中野七夕」を開催している。いずれも参加人数を限定し3年ぶりに実施する予定。主催団体の解散で2018年夏から途絶えている送り盆行事「扇田盆踊り」は、踊りに使う太鼓を所有する市川町内会が4年ぶりの復活開催を目指している。
 お盆期間に市内各地で行われる「獅子踊り」は通常開催を目指して各団体が準備を進めている。山田獅子踊りは8月13日の本番に向けて7月下旬から踊り手の練習会が開かれている。粕田獅子踊りは、これまで通りの実施としたが、密集を避けるために獅子踊りの前に子どもたちが披露する「やっこ踊り」は昨年に続き取りやめた。
 花岡地区で例年8月中旬に開く「花矢夏まつり」は、6月下旬時点で3年連続の中止を決めた。実行委の鈴木一敬委員長は「人員不足が主な原因。飲食やステージイベント中心の催しのため、当日の運営に加えて感染症対策となると割ける人が足りない」とこぼした。

2022年6月

森吉山 「花のリレー」始まる チングルマ咲き誇る

2022-06-24
見頃を迎えたチングルマ(森吉山稚児平付近)
 「花の百名山」に数えられる北秋田市の森吉山(標高1454㍍)で高山植物が見頃を迎えている。山頂に近い稚児平や山人平では、この山を代表するチングルマが咲き誇り、23日は曇り空の中、県内外の登山客が続々と入山し、白い花畑に見入った。高山植物が次々と見頃を迎える〝花のリレー〟は9月下旬まで続く。
 森吉山は初夏から秋にかけて約300種類の高山植物が咲き誇る。今月4日には森吉山阿仁スキー場の夏期ゴンドラ運行が始まった。
 標高1400㍍付近の稚児平や山頂を超えた山人平付近には代表格といえるバラ科のチングルマの群生地が広がる。直径2㌢ほどの白い花畑の中に、濃いピンク色のイワカガミが姿を見せ、〝競演〟。登山道沿いには紫色のハクサンチドリやシラネアオイ、白い小花のヒナザクラ、花がベル型のイワハゼ(アカモノ)などが咲き、登山客を迎えている。
 奈良県から訪れた女性5人は「登ってくる途中、花が途切れることなく咲いていてすばらしい」と感激していた。NPO法人森吉山の理事でガイドを務める生田嶋照雄さん(77)=同市米内沢=は「次々と高山植物が咲く『花のリレー』が始まった。チングルマはつぼみもあり、あと1週間は楽しめそう。ゴンドラで標高1167㍍まで上り、木道も歩きやすいので多くの人に来てほしい」と話した。
 ゴンドラ運行は10月30日まで。8月21日までは毎日、8月22日から9月25日までは土日祝日のみ。10月1日からは再び毎日運行する。

参院選公示 物価高や安保など争点 出陣式や街頭で 6候補、県都で第一声

2022-06-23
候補者とともに拳を突き上げる支持者たち(秋田市内)
 参院選が始まった22日、秋田選挙区(改選数1)に立候補した6人は県都・秋田市で出陣式に臨んだり、街頭に繰り出したりして第一声を上げた。物価高騰対策や人口減少対策、安全保障の在り方、新型コロナウイルスへの対応などを争点に論戦を展開。7月10日の投開票に向けて舌戦をスタートさせた。
 NHK党新人の本田幸久候補はNHK秋田放送局前に立ち、党のイメージカラーという水色のスーツ、黄色のシャツ姿でマイクを握った。キャッチフレーズの「NHKをぶっ壊す」をテーマにした曲を歌って通行人の注目を集め、年金受給者の受信料無料化などを訴えた。
 共産党新人の藤本友里候補は秋田駅西口で「暮らしを良くしてほしいという願いを託してほしい」とアピール。支持者ら約80人が集まり、米田吉正選対本部長は「安保法制の廃止と立憲主義の回復は野党共闘の原点。この原点を体現できるのは藤本候補以外にいない」と強調した。
 無所属新人の村岡敏英候補は、昨春の知事選と同じく秋田まるごと市場で出陣式に臨み、300人を超す支持者に「秋田は必ず変わる。ぜひ力を貸してほしい」と呼びかけた。茨城や京都の衆院議員らが応援に駆けつけ、土谷勝悦選対本部長は「頑張り屋を国会に送り出そう」と訴えた。
 自民党現職の石井浩郎候補は秋田ニューシティ跡地で出陣式に臨んだ。支持者約400人が参集。佐竹敬久知事や金田勝年衆院議員らのあいさつに続き、「若い人が秋田にいたいと思えるまちづくりをしていく」と力を込めた。御法川信英選対本部長は「3選へ必死の選挙」と話した。
 無所属新人の佐々百合子候補はアゴラ広場で出陣式に臨み、「一人一人が尊重される社会をつくりたい」と主張。寺田静選対本部長が「社会を変えたいという気持ちを国会の場で生かしてほしい」と述べた。支持者約100人が集まり、ガンバロー三唱で気勢を上げた。
 政治団体「参政党」新人の伊東万美子候補は、中通地内の事務所前で第一声。党のシンボルカラーであるオレンジ色を服装に取り入れてマイクを握り、「子どもたちのために『大調和』という目標を掲げている。あなたの気付きが日本を救う」と主張した。支持者の姿はなかった。

コールセンター撤退 「定着へ十分な調査を」 産業建設委 北秋田市6月議会常任委

2022-06-23
誘致企業の撤退について説明を受けた産業建設委(森吉庁舎)
 北秋田市の6月定例議会は22日、常任委員会による審査が合川、阿仁、森吉の各庁舎に分かれて行われた。産業建設委員会(杉渕一弘委員長)では、昨年3月に誘致企業として進出したコールセンターが1年で撤退したことについて質問が相次いだ。「定着するよう十分な調査を行ってから誘致するべきだ」などの声に、当局は「慎重に慎重を重ねて進めていく」と答えた。
 撤退したのは、イオンタウン鷹巣内で業務を行っていたコールセンター業のディグロス(本社・東京)。閉鎖時の従業員はパートなどを含め23人で、17人が解雇され、6人はリモートワークで業務を続けている。産業部によると、撤退理由は「首都圏での事業に力を入れた方が望ましいと経営方針が転換されたため」としている。雇用奨励金210万円、事業所賃借料助成金120万円を減額する一般会計補正予算案を提出している。
 撤退の経緯について問われ、当局は「市への閉鎖の申し出は2月17日に届き、3月30日で閉鎖するとのことだった。ハローワークと相談して進め、退職した17人のうち11人の再就職が決定し、そのほかは現在も就職活動をしているか、ハローワークに申し入れのない人」と説明した。
 委員から「思ったより早い撤退で罰則はあるか」、「今後も企業誘致は必要だが、多角度から精査する必要がある」などの質問が出された。
 当局は「進出前に調査会社から事業の見通しなどの報告を得た。罰則はなく、民間会社の経営方針に関与するのは難しいが、雇用確保や事業継続などの条件整備を含めて検討する必要がある」、「条例を改正し、コールセンター業も来てもらえる環境をつくった。経営方針転換が理由だが、慎重に慎重を重ね、十分に注意して進めていきたい」と答弁した。「萎縮せず誘致を進めてほしい」との声もあった。
 地元団体から提出された「森吉山荘の営業継続を求める陳情」は全会一致で採択すべきものとした。

町道元山線の移管可決 小坂製錬と覚書締結へ 墓参の通行は従来通り 小坂町6月議会最終日

2022-06-23
町道変更の覚書の内容について説明を受けた全員協議会(役場)
 小坂町の6月定例議会は22日最終本会議を開き、追加提案された町道の変更など議案3件を原案通り可決、閉会した。町道変更は、元山線の一部を廃止し、道路敷地を所有する小坂製錬に移管するもので、全員が賛成した。移管後の利用について「町民の生活に必要な通行は従来通り」などする覚書を会社側と締結する。
 元山線は尾樽部交差点から小坂製錬の敷地内を通り、樹海ラインに至る延長3・8㌔。このうち1・9㌔を廃止し、DOWAグループが所有する会社事務所からグリーンフィル小坂入り口付近までを移管する。
 町は当初、変更議案を開会初日に提案する方針だったが、議員からは「説明不足」の声が出て、いったんは提案を見送った。16日の全員協議会には会社の専務が出席して説明。さらに22日の最終本会議開会前に全員協議会を開き、当局は町民の通行について覚書を交わす、として、内容を説明し、理解を求めた。
 元山線から旧曹源院に通じる「寺の沢線」(377㍍)も今回廃止する。旧寺院近くの墓所に行くためには、元山線を利用する。覚書は、「寺の沢地区の居住者と関係者の通行、墓参による通行は従前通り」と明記した。最終本会議前の全員協議会では、議員から町民の通行について、確認する発言があった。
 本会議では質疑、討論はなく、起立採決の結果、全員賛成で可決した。2022年度一般会計補正予算、産業教育委員会が予定している「類似町村の産業振興に関する事務調査」実施の議案も原案通り可決した。
 請願、陳情のうち、国が予定している「水田活用の直接支払交付金」の見直しに、反対する請願は採択。国民の祝日「海の日」を7月20日に固定化する陳情については、「現行の7月第3月曜日が国民に定着し、固定化は混乱を与える」として不採択とした。

扇田病院 「無床化方針」基本に議論 厚生委 反対請願、また継審へ 大館市6月議会

2022-06-22
厚生委の総括質疑(大館市役所)
 大館市の6月定例議会は21日、前日に続いて2常任委員会が総括質疑を行った。厚生委(日景賢悟委員長)では、市立扇田病院の無床診療所化方針を巡り「新たな経営強化プランを策定するなら、いったん取り下げてはどうか」との質問があり、吉原秀一病院事業管理者は「総合的に判断したもので、結果を尊重したい」と述べ、方針を基本に介護分野も含めて議論する考えを示した。市民団体の「無床化に反対する請願書」は継続審査とした。
 総務省が3月に示した公立病院経営強化ガイドラインに基づき、市は2023年度末までに強化プランを策定する。無床化方針を基本として介護医療院や介護老人保健施設の併設などの可能性を検討し、プランに反映させる。
 委員から「昨年6月に出した無床化方針をいったん取り下げてもいいのではないか」と問われ、福原淳嗣市長は「病院事業全体を踏まえた方向性を支持したい」と答弁。管理者は「医療関係者で方針を決めたが、逆に言うとまた同じ結論を出すことになる。唯一持続可能なのが無床化案。県全体の構想にも合っている。案を継続して補足する作業は必要だ」と強調した。
 プランについて管理者は、外部の意見を聞くことや感染症への備え、医師の働き方改革が新たに加わったことに触れ、「働き方改革をまともに導入すると大館の医療が崩壊してしまう」と指摘。「医師のボランティア精神で保っている。仕事の分担を進めたが、まだ通常の半分の人数なので追いついていない。従来のガイドラインとそれほど変わらない上に、難題がいくつか出ている」と苦悩を明かした。
 今月25日に始まる新型コロナウイルスワクチン4回目接種について、対象は60歳以上で3回目完了の2万9000人と、基礎疾患がある18歳以上60歳未満8800人の計3万7800人を見込んでいる。委員から「3回目まで順調だった。4回目も無事に終えてほしい」と要望があり、市長は「現場の声を聞くと、疲れている人もいるようだが、気が緩むことのないよう進めたい」と答えた。
 請願書は、委員長を除く6人中4人が「継続審査とすべき」に挙手した。23日の最終日に本会議で採決される。昨年9月と12月、今年3月の定例会でも継続審査となっていた。
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